JP2002243924A - 再帰反射シート及びその製造方法 - Google Patents

再帰反射シート及びその製造方法

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JP2002243924A JP2001046208A JP2001046208A JP2002243924A JP 2002243924 A JP2002243924 A JP 2002243924A JP 2001046208 A JP2001046208 A JP 2001046208A JP 2001046208 A JP2001046208 A JP 2001046208A JP 2002243924 A JP2002243924 A JP 2002243924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は帯電防止性、印刷性に優れた特性を有
する卓越した再帰反射シート及びその製造法を提供す
る。 【解決手段】塗工時における粘度が80〜400cPである結
合剤層樹脂をブラスト処理された工程基材に塗工するこ
とによって、帯電防止性、印刷性に優れた特性を持つ表
面粗さRaを0.1〜1.0μmの封入型再帰反射シートを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は道路標識や工事標識等
の標識類、自動車及びオートバイ等のナンバープレート
(カーライセンスプレート)類、あるいは救命具衣服等
の安全資材類等において有用な再帰反射シートに関し、
特にナンバーや文字を印刷した上に樹脂板を貼りつけ、
プレートとして使用する用途において有用な再帰反射シ
ートに関する。
【0001】
【従来の技術】従来光を光源に向けて再帰反射させる再
帰反射シートは良く知られており、その再帰反射性を利
用して該シートは上記のごとき利用分野で利用されてい
る。近年になって再帰反射シートの再帰反射性能に基づ
く夜間の優れた視認性が広く一般に認められる様にな
り、特に再帰反射シートを貼りつけたプレートは標識用
のみならず、各国の法規制によってナンバープレート
(カーライセンスプレート)として義務付けられつつあ
る。
【0002】近年、ナンバープレート等の表示用プレー
トは多色化され、再帰反射シートを下地として使用し、
多色刷り可能な熱転写プリンタを用いて様々な表示を多
色印刷した後、表面に透明表面保護板に貼りつけて再帰
反射表示用プレートが作成されている。
【0003】しかしながら従来の再帰反射シートに熱転
写プリンタを用いて多色印刷すると、シートに静電気が
帯電して、印刷ヘッドを破損させる不具合が発生した。
また静電気が帯電すると、枚葉印刷の場合は、一枚ずつ
フィードできず、連続印刷の場合は、シートにフォイル
が貼り付いてうまく印刷ができなかった。
【0004】帯電防止剤を使用する方法としては、親水
性、導電性樹脂を主成分とする帯電防止剤をシート表面
に塗布する方法、あるいは帯電防止剤をシート樹脂に練
り込む方法等が試みられている。
【0005】しかしながら、帯電防止剤を表面に塗布す
る方法は、塗布した直後に帯電防止効果が得られたとし
ても、経時的に効果は減少してしまう。
【0006】帯電防止剤をシート樹脂に練り込む方法
は、シート全体として長期間十分な帯電防止効果を得る
ことは困難であり、また、帯電防止剤を多量に使用する
ことは、シートの物理的特性あるいは光学的特性を損な
うこともあって、標識等の使用に際しては不充分であっ
た。
【0007】一方、シート表面に凹凸を設ける方法とし
て、ガラスビーズを完全に樹脂中に埋め込まずに、ガラ
スビーズをガラスビーズの直径の数%分シートから突出
するように残してシート中に埋め込み、オープンビーズ
タイプにして、表面に凹凸を設ける方法があった。
【0008】しかしながら、オープンビーズタイプの再
帰反射シートでは、表面はシート部分にビーズの露出部
分が混在する不均一な表面となるため、製造条件によっ
ては、印刷の際にかすれや、密着不良が起こる場合があ
り、印刷性が満足できるものではなかった。また、その
構造から、強度を保つのが難しく、なんらかの補強策を
講じなければならない
【発明が解決しようとする課題】
【0009】本発明の目的は、帯電防止性、印刷性に優
れた特性を有する卓越した再帰反射シート及びその製造
法を提供することにある。本発明者等は再帰反射シート
及びその製造法について種々検討を重ねた結果、封入型
再帰反射シートの表面粗さRaを0.1〜1.0μmとすること
によって、帯電防止性、印刷性に優れた特性が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、再帰反射性要素の層と、接着剤層を持つ封入型再帰
反射シートにおいて、表面粗さRaが0.1〜1.0μmである
こと特徴とする再帰反射シート及びその製造方法が提供
される。
【0011】以下、本発明の再帰反射シートについてさ
らに詳細に説明する。図1は、本発明の再帰反射シート
の一態様である封入レンズ型再帰反射シートの断面構成
概略図を示したものである。本発明の封入レンズ型再帰
反射性要素は、レンズとして機能する屈折率2.1〜2.3程
度のガラス球等よりなる微小球レンズ層1、微小球レン
ズを結合・固定するための透明樹脂等よりなる結合剤層
2、アルミニウム蒸着膜のごとき光反射層4をレンズの
光学的焦点位置に形成するための透明樹脂等よりなる焦
点層3よりなっている。再帰反射性要素の層の背面には
保持力に優れ、ヌレ適性に優れる接着剤層5が形成され
ており、接着剤層の背面には接着剤層を保護するための
剥離基材6が設けられている。
【0012】結合剤層を形成する樹脂は特に制限される
ものではないが、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アルキド系樹脂、ブチラール系樹脂、ウレタン系樹
脂等が挙げられる。耐候性、加工性の点からアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂が好ましく、塗工性を考えると、
アクリル系樹脂が最も好ましい。
【0013】またこれらの樹脂には必要に応じて硬化
剤、剥離剤、表面調整剤などの添加剤を含んでいても良
い。剥離剤としてはシリコン系剥離剤、セルロース系剥
離剤等が挙げられ、印刷性の点からセルロース系剥離剤
が好ましい。
【0014】硬化剤としてはアルキル化アミノ樹脂、ア
ルキル化尿素樹脂、イソシアネート系架橋剤等が挙げら
れ、ガラスビーズの埋め込み性、耐候性、剥離性の点か
らアルキル化アミノ樹脂、イソシアネート系架橋剤が好
ましい。
【0015】表面調整剤としてはポリエステル変性ポリ
ジメチルシロキサン、シリコン系界面活性剤、アクリル
系重合物等が挙げられ、印刷性、濡れ性、耐熱性の点か
ら、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンが好まし
い。
【0016】結合剤層を形成する樹脂の分子量は特に制
限されるものではないが、樹脂の重量平均分子量(以下
Mwと略称することがある)が5万以上である樹脂、より
好ましくは5万〜40万の樹脂、更に好ましくは10万〜30
万の樹脂を用いるのがよい。該範囲であり、かつ適当な
硬化剤と反応させた樹脂を用いると、樹脂中にビーズを
適度に沈めることができる。結合剤層は必要に応じて数
回に分けて塗工することもでき、異なる種類の樹脂が積
層されていてもよい。
【0017】工程基材に塗工する結合剤層樹脂の塗工時
における粘度は塗工温度で、80〜400cP、好ましくは90
〜350cP、更に好ましくは100〜300cPであるのがよい。
【0018】後述するように、本件発明においては、工
程基材として、従来の基材とは異なる表面が粗い工程基
材を用いるので、粘度が適当な範囲となる結合剤層樹脂
を用いて塗工時の結合剤層の発泡を防止することが必要
である。粘度が高すぎると特に基材の凹部分で空気の抜
けが不良となり、結合剤層に泡が含まれた状態になる。
また粘度が低すぎると十分な塗工ができない。
【0019】結合剤層樹脂の樹脂固形分は25〜50%、好
ましくは30〜40%、更に好ましくは33〜38%であるのがよ
い。
【0020】結合剤層の樹脂塗布厚みは15μm〜50μmで
ある。数層積層される場合、ビーズを保持する結合剤層
の塗付厚みは、ビーズ径等の条件に合わせ決定される
が、通常18μm〜33μm 好ましくは20μm〜30μmであ
る。
【0021】結合剤層の表面は、後述する工程基材の表
面形状を反映して凹凸がつけられる。表面粗さRaは0.1
〜1.0μm、好ましくは0.3〜0.8μm、特に好ましくは0.5
〜0.8μmであるのがよい。表面粗さが1.0μm以上であれ
ば、結合材層と工程基材との剥離が困難になり、0.1μm
以下であれば、耐電防止効果が得られない。
【0022】凹凸の形状は特に制限されるものではない
が、樹脂表面が規則的または不規則な0.1μm〜10μm
の凸部を有するシート、規則的的または不定形の0.1
μm〜10μmの凹部を有するシート、1μm〜10μm幅
線状の凸部を有するシート、1μm〜10μm幅の溝を有
するシートなどがあり、ブラスト法で凹凸がつけられた
工程基材を用いて容易に製造できことを考慮すれば、樹
脂表面が不規則な0.1μm〜10μmの凹凸部を持つシー
トが好ましい。
【0023】結合剤層中にはレンズの役目をするガラス
球が封入される。ガラス球の屈折率は2.0〜2.5、好まし
くは2.19〜2.21であり、ガラス球の直径は20μm〜110μ
m、好ましくは30μm〜100μ、特に好ましくは、45μm〜
90μmである。
【0024】焦点樹脂層を形成する樹脂は特に制限され
るものではないが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ブチ
ラール樹脂等が挙げられる。耐久性から、アクリル樹
脂、ブチラール樹脂が好ましく、塗工性を考えると、ア
クリル樹脂が最も好ましい。
【0025】これらの樹脂には必要に応じて硬化剤など
の添加剤を含んでいても良い。硬化剤としてはアルキル
化アミノ樹脂、アルキル化尿素樹脂、イソシアネート系
架橋剤等が挙げられ、球面形成の点からアルキル化アミ
ノ樹脂が好ましい。
【0026】焦点層を形成する樹脂の分子量は特に制限
されるものではないが、樹脂のMwが10万以上である樹
脂、より好ましくは10万〜40万の樹脂、更に好ましくは
15万〜30万の樹脂を用いるのがよい。該範囲であり、か
つ適当な硬化剤と反応させた樹脂を用いると、球面状の
焦点層を形成することができる。
【0027】焦点層を形成する樹脂の塗工時における粘
度は10〜600cP、好ましくは30〜600cP、更に好ましくは
50〜200cPであるのがよい。
【0028】焦点層樹脂の樹脂固形分は10〜40%、好ま
しくは15〜35%、更に好ましくは15〜25%であるのがよ
い。樹脂固形分が多いと発泡しやすくなり、10%未満で
あれば塗布量がかなり多くなり、好ましくない。
【0029】焦点樹脂層の厚みは、入射した光線が光反
射層上に焦点を結ぶように樹脂の屈折率等を勘案して決
定されるが、通常10μm〜60μm、好ましくは15μm〜50
μm、特に好ましくは20μm〜40μmである。
【0030】接着剤層を形成する樹脂の種類は特に制限
されるものではなく、通常の接着剤用樹脂として用いら
れる樹脂を使用すればよく、例えば、アクリル系樹脂、
シリコン系樹脂、ゴム系樹脂、フェノール系樹脂等が用
いられる。中でも耐候性に優れ、接着特性の良好なアク
リル系樹脂またはシリコン系樹脂が好適に用いられる。
【0031】接着剤層を形成する樹脂の分子量は特に制
限されるものではないが、分子量の高い樹脂ほど好適な
保持力が得られやすい傾向にあり、重量平均分子量(以
下Mwと略称することがある)50万以上の樹脂、より好
ましくは50万〜100万の樹脂、更に好ましくは60万〜100
万の樹脂を用いることが好適である。中でも官能基を有
するMw50万以上の樹脂をイソシアネート系架橋剤等の
架橋剤を用いて架橋反応させた樹脂を用いると特に優れ
た保持力が得られ最も好適である。
【0032】本発明の再帰反射シートは、以下に述べる
方法によって製造される。まず、工程基材に前述の結合
剤層樹脂を塗工する。工程基材は、表面に微細な凹凸を
有し、表面粗さRaが0.1〜1.0μm、好ましくは0.3〜0.8
μmであって、十分な強度があり、熱をかけた際に膨
張、収縮が十分小さいものであれば特に制限されない
が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミ
ド、塩化ビニル等の材質の基材が使用可能であり、PE
Tが特に好ましい。
【0033】PET基材の中でも、表面をサンドブラス
ト処理したサンドマットPET、表面にマット剤をコー
ティングしたもの、あるいはマット剤を練り込んだケミ
カルマットPET等が使用可能であり、表面形状の維持
性、素材単一性の点から、サンドマットPETが特に好
ましい。
【0034】サンドマットPETの表面粗さはまた、P
ET表面の光沢とも対応するものであり、表面光沢(60
゜)2〜20%が好ましく、特に好ましくは4〜15%である。
【0035】塗工方法は、所定の厚さで均一に塗工でき
る方法であれば特に制限されるものではないが、リバー
スロールコーティング、コンマダイレクトコーティング
等の方法がる。
【0036】次にガラスビーズを前記結合樹脂塗工層に
散布する。散布する際の結合剤樹脂層の温度は樹脂によ
って異なるが、例えば樹脂としてアクリルを使用する場
合は、50℃〜150℃、好ましくは70℃〜130℃、特に好ま
しくは80℃〜120℃に加熱し、ガラスビーズを沈降し易
くするのがよい。
【0037】ガラスビーズの沈降率は、特に制限される
ものではなく、結合剤樹脂の種類によっても異なるが、
例えば樹脂としてアクリルを使用する場合は、ビーズを
保持させる点から、1%以上とするのが良い。
【0038】さらに加熱処理して樹脂を硬化させる。硬
化温度は樹脂・硬化剤の種類により異なるがアクリル樹
脂を結合剤層として使用する場合100℃以上、好ましく
は100℃〜160℃に加熱するのがよい。
【0039】次に前記焦点層樹脂をガラスビーズの表面
に塗工する。塗工方法は、所定の厚さで均一に塗工でき
る方法であれば特に制限されるものではないが、リバー
スロールコーティング、コンマダイレクトコーティング
等の方法がある。
【0040】室温で塗工し、必要に応じて加熱処理して
樹脂を硬化させる。硬化温度は樹脂・硬化剤の種類によ
り異なるがアクリル樹脂を焦点層樹脂として使用する場
合50℃〜160℃、好ましくは70℃〜155℃に加熱するのが
よい。また、必要に応じて数回に分けて焦点層を塗布し
ても良い。
【0041】次に焦点層上に金属薄膜を形成する。金属
薄膜の形成方法としては塗布法、蒸着法、等が可能であ
るが、下地の形状を反映した金属薄膜を均一に形成する
ためには、蒸着法が特に好ましい。金属層の厚みは、
0.05μm〜0.2μm、好ましくは0.05μm〜
0.15μm 、特に好ましくは0.05〜0.1μmで
ある。
【0042】蒸着の速度・温度・真空度等の条件は機器
に応じて適当な条件を選択すればよいが、金属薄膜が均
一に所定の厚みとなるように速度・温度・真空度を選定す
るのが好ましい。
【0043】次に先に述べた接着剤層を剥離フィルム上
に塗布し、金属蒸着後の中間製品と接着剤層面で貼り合
わせる。貼り合わせ条件は接着剤により異なるが、接着
剤としてアクリル系樹脂を用いた場合には、ある程度の
熱をかけながら圧力をかけるのが好ましい。
【0044】次に工程基材を剥離する。剥離の角度、剥
離の速度等は特に制限されるものではないが、シートが
破壊しないように角度、速度を適宜調節して剥離する。
【0045】上記シートには必要な表示が熱転写プリン
タ等で印刷され、印刷面に透明な接着剤層を介して、ア
クリル板などの透明板が貼りつけられ、表示用プレート
として使用される。
【0046】
【実施例】以下実施例、比較例を挙げて本発明を具体的
に説明する。なお実施例及び比較例において用いた測定
方法は以下のとおりである。
【0047】(1)表面粗さ JIS B 0601に準じ、測定した。
【0048】(2)表面抵抗率 JIS K 6911に準じ、測定した。
【0049】 (3)摩擦係数 JIS K 7125に準じ、測定した。
【0050】(4)印刷性 熱転写プリンタ(KROY製;modelK4250E)を用いてシートに
印刷し、目視によりインクの密着性を確認した。印刷良
好なものを○とし、インクが転写しない、或いはかすれ
るなどの現象が見られたものをXと判定した。
【0051】(5)耐電防止性 雰囲気70℃で約200時間、シートを重ねて荷重(約0.15kg
/cm2)をかけ、恒温・恒湿室でシートを1枚ずつ剥がし、
集電式電位測定器(春日電機(株)製;KS-525)を用いて静
電気電圧を測定した。1kV以下を○、以上をXと判定し
た。
【0052】実施例1 A.アクリル系樹脂「RS-3000」〔商品名;ニッカポリマ
(株)製〕100重量部、硬化剤「ニッカラックMS-11」〔商
品名;(株)三和ケミカル製〕18重量部、セルロース系樹
脂「CAB」〔一般名;特殊色料工業(株)製〕15重量部、紫
外線吸収剤「シーソーブ103」〔商品名;シプロ化成
(株)〕0.5重量部、表面調整剤「BYK?310」〔商品名;ビ
ックケミー・ジャパン(株)製〕0.16重量部、触媒「CT-19
8」〔商品名;特殊色料工業(株)製〕0.03重量部、MIBK1
8.4重量部、トルエン4.6重量部を撹拌混合した配合液
を、表面光沢(60゜)が4%程度であるサンドマットPET
「PS-75」[商品名;帝人デュポンフィルム(株)製]上
に塗布し、大部分の溶剤を除去して厚さ約23μmの結合
剤層を形成した。なお結合剤層樹脂の塗工時における粘
度は室温で250cPであった。
【0053】B.この結合剤層上に平均粒径約57μm、屈
折率約2.2のビーズ「UB-34NHAC」〔商品名;(株)ユニオ
ン製〕を単層で密に付着させ、熱をかけガラスビーズを
結合剤層中に直径の約70%が埋没するようにして埋め込
んだ。
【0054】アクリル系樹脂「RS-5000」〔商品名;ニ
ッカポリマ(株)製〕100重量部、メラミン系架橋剤「ニ
カラックMS-11」5.5重量部、MIBK 15.7重量部、及び、
トルエン23.6重量部を撹拌混合した配合液を上記結合剤
層及びガラスビーズ上に塗布して大部分の溶剤を除去し
て厚さ約25μmの透明な焦点層を形成した。尚この焦点
層はガラスビーズの球状面に沿うような形状で形成し
た。然る後、上記焦点層の上にアルミニウムを蒸着させ
て厚さ約0.3μmの光反射層を形成した。次に、接着剤用
樹脂「ニッセツPE-115E」〔商品名;ニッカポリマ(株)
製〕100重量部、顔料「AR-9127WHITE」〔商品名;特殊
色料工業(株)製〕10重量部、架橋剤「コロネートL」
〔商品名;日本ポリウレタン工業(株)製〕0.6重量部及
び、酢酸エチル36.6重量部を撹拌混合し、PETフィルム
に塗布し、大部分の溶剤を除去して厚さ約40μmの接着
剤層を形成した。次いで、上記A〜Cの手順で作製した
再帰反射性要素の層と接着剤層を光反射層が接着剤層と
接着するようにして貼り合わせた。最後に、サンドマッ
トPETを剥離して本発明の再帰反射シートを作製した。
得られた再帰反射シートは表1に示す様に本発明の目的
を十分に満足するものであった。
【0055】実施例2 サンドマットPETを開成工業製の表面光沢(60゜)が15%程
度のものに変更し、実施例1と同様の方法にて再帰反射
シートを作成した。
【0056】実施例3 アクリル系樹脂「RS-1200」〔商品名;ニッカポリマ
(株)製〕をRS-3000の変わりに用い、実施例1と同様の方
法にて再帰反射シートを作成した。
【0057】実施例4 ポリエステル系樹脂「P-647BC」〔商品名;三井化学
(株)製〕1重量部、ポリエステル系樹脂「Q-203」〔商品
名;三井化学(株)製〕100重量部、セルロース系樹脂「CA
B」〔一般名;特殊色料工業(株)製〕15重量部、添加剤メ
ラミン系架橋剤「ニカラックMS-11」11.6重量部、MIBK
32.63重量部、及び、トルエン13.98重量部を撹拌混合し
た配合液を表面光沢(60゜)が4%程度であるサンドマット
PET「PS-75」[商品名;帝人デュポンフィルム(株)
製]上に塗布し、大部分の溶剤を除去して厚さ約13μm
の結合剤層1を形成した。結合剤層1の塗工時の粘度は室
温で100cPであった。
【0058】この結合剤層1上に、アクリル系樹脂「RS-
2000」〔商品名;ニッカポリマ(株)製〕90重量部、アク
リル系樹脂「ST-1014」〔商品名;特殊色料工業(株)
製〕10重量部、メラミン系架橋剤「ニカラックMS-11」1
2重量部、MIBK 18.9重量部、及び、トルエン28.35重量
部を撹拌混合した配合液を塗工し、大部分の溶剤を除去
して厚さ約10μmの結合剤層2を形成した。結合剤層2上
に、アクリル系樹脂「RS-3000」〔商品名;ニッカポリ
マ(株)製〕100重量部、イソシアネート系架橋剤「N-7
5」〔商品名;住友バイエルウレタン(株)製〕12重量
部、MIBK43.23重量部を撹拌混合した配合液を塗布し、
大部分の溶剤を除去して3層で厚さ約46μmの結合剤層
を形成した。この結合剤層上に平均粒径約57μm、屈折
率約2.2のビーズ「UB-34NHAC」〔商品名;(株)ユニオン
製〕を単層で密に付着させ、熱をかけガラスビーズを結
合剤層中に直径の約70%が埋没するようにして埋め込ん
だ。
【0059】アクリル系樹脂「RS-5000」〔商品名;ニ
ッカポリマ(株)製〕100重量部、メラミン系架橋剤「ニ
カラックMS-11」5.5重量部、MIBK 15.7重量部、及び、
トルエン23.6重量部を撹拌混合した配合液を上記結合剤
層及びガラスビーズ上に塗布して大部分の溶剤を除去し
て厚さ約25μmの透明な焦点層を形成した。尚この焦点
層はガラスビーズの球状面に沿うような形状で形成し
た。然る後、上記焦点層の上にアルミニウムを蒸着させ
て厚さ約0.3μmの光反射層を形成した。次に、接着剤用
樹脂「ニッセツPE-115E」〔商品名;日本カーバイド工
業(株)製〕100重量部、顔料「AR-9127WHITE」〔商品
名;特殊色料工業(株)製〕10重量部、架橋剤「コロネー
トL」〔商品名;日本ポリウレタン工業(株)製〕0.6重量
部及び、酢酸エチル36.6重量部を撹拌混合し、PETフィ
ルムに塗布し、大部分の溶剤を除去して厚さ約40μmの
接着剤層を形成した。次いで、上記I〜Mの手順で作製し
た再帰反射性要素の層と接着剤層を光反射層が接着剤層
と接着するようにして貼り合わせた。最後に、サンドマ
ットPETを剥離して再帰反射シートを作製した。
【0060】比較例1 工程基材をサンドマットPETフィルムから、PETフィルム
「S-75」[商品名;帝人デュポンフィルム(株)製]に変
更し、実施例1と同様の方法にて再帰反射シートを作成
した。
【0061】比較例2 比較例1のTop層1配合液中に耐電防止剤「ノプコスタッ
ト092」〔商品名;サンノプコ(株)製〕0.73重量部を加
え、比較例1と同様の方法で再帰反射シートを製膜し
た。
【0062】比較例3 ポリエチレンラミネート紙「EKR-78UL」〔商品名;リン
テック(株)製〕に平均粒径約57μm、屈折率約2.2のビー
ズ「UB-34NHAC」〔商品名;(株)ユニオン製〕を単層で
付着させ、熱をかけガラスビーズを結合剤層中に直径の
約20%が埋没するようにして埋め込んだ。アクリル系樹
脂「RS-5000」〔商品名;ニッカポリマ(株)製〕100重量
部、メラミン系架橋剤「ニカラックMS-11」5.5重量部、
MIBK 2.2重量部、及び、トルエン3.3重量部を撹拌混合
した配合液を上記ポリエチレンレミネート紙およびガラ
スビーズ上に塗布して大部分の溶剤を除去して厚さ約40
μmの透明な焦点層を形成した。尚この焦点層はガラス
ビーズの球状面に沿うような形状で形成した。然る後、
上記焦点層の上にアルミニウムを蒸着させて厚さ約0.3
μmの光反射層を形成した。次に、接着剤用樹脂「ニッ
セツPE-115E」〔商品名;ニッカポリマ(株)製〕100重量
部、顔料「AR-9127WHITE」〔商品名;特殊色料工業(株)
製〕10重量部、架橋剤「コロネートL」〔商品名;日本
ポリウレタン工業(株)製〕0.6重量部及び、酢酸エチル3
6.6重量部を撹拌混合し、PETフィルムに塗布し、大部分
の溶剤を除去して厚さ約40μmの接着剤層を形成した。
次いで、上記手順で作製した再帰反射性要素の層と接着
剤層を光反射層が接着剤層と接着するようにして貼り合
わせた。最後に、ポリエチレンラミネート紙を剥離して
再帰反射シートを作製した。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明は、再帰反射性要素として、ガラ
スビーズを封入した結合剤層と該結合剤層の背面に位置
する焦点層を有し、接着剤層を有するガラスビーズ封入
型再帰反射シートにおいて、表面粗さRaを0.1〜1.0μm
とすることにより、帯電防止効果に優れた表示板用再帰
反射シートを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再帰反射シートの一態様である封入レ
ンズ型再帰反射シートの断面構成概略図を示したもので
ある。
【符号の説明】
1・・・・・・微小球レンズ 2・・・・・・結合剤層 3・・・・・・焦点層 4・・・・・・光反射層 5・・・・・・接着剤層 6・・・・・・基材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DA01 DA11 DA16 DA21 DC02 EA03 EA07 EA12 EA17 EA20 4F006 AA35 AB24 AB76 BA15 DA04 EA02 EA04 4F100 AG00A AJ04 AK25 AK42A AK51 AR00B AS00A BA02 DE01A EH46 EH462 EJ34A GB31 GB72 GB90 JG03 JK14A JN06A YY00A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再帰反射性要素として、ガラスビーズを封
    入した結合剤層と該結合剤層の背面に位置する焦点層を
    有し、接着剤層を有するガラスビーズ封入型再帰反射シ
    ートにおいて、表面粗さRaが0.1〜1.0μmであることを
    特徴とする再帰反射シート。
  2. 【請求項2】工程基材に塗工される結合剤層樹脂の塗工
    時における粘度が80〜400cPである請求項1に記載の再
    帰反射シート。
  3. 【請求項3】工程基材に塗工される結合剤層樹脂の固形
    分が25〜50%である請求項1〜2のいずれか1項に記載
    の再帰反射シート。
  4. 【請求項4】結合剤層を表面粗さRaが0.1〜1.0μmの工
    程基材上に形成することを特徴とする、請求項1〜3い
    ずれかに記載の再帰反射シートの製造方法。
  5. 【請求項5】工程基材がポリエチレンテレフタレート
    (PET)フィルムである請求項4に記載の再帰反射シ
    ートの製造方法。
  6. 【請求項6】工程基材がブラスト処理されたポリエチレ
    ンテレフタレート(PET)フィルムである請求項4又
    は請求項5に記載の再帰反射シートの製造方法。
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