JP2002243582A - 表示素子の検査方法及び装置 - Google Patents

表示素子の検査方法及び装置

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JP2002243582A
JP2002243582A JP2001036867A JP2001036867A JP2002243582A JP 2002243582 A JP2002243582 A JP 2002243582A JP 2001036867 A JP2001036867 A JP 2001036867A JP 2001036867 A JP2001036867 A JP 2001036867A JP 2002243582 A JP2002243582 A JP 2002243582A
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Katsuhiko Maeda
勝彦 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性を有する表示素子(例えば、一対のフ
ィルム基板間にメモリー性を有する液晶を挟持した液晶
表示素子)を、表示状態を維持したままで、その表示特
性を測定する表示素子検査方法を提供する。 【解決手段】 検査時において、可撓性を有する表示素
子6を、多孔質シート54を介して貫通孔56を備えた
平板52上に配置する。次に、貫通孔56及び多孔質シ
ート54を介して表示素子6に負圧を印加することによ
り表示素子6を平板52上に固定したうえで、表示素子
6の表示特性を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有する表
示素子(例えば、液晶表示素子)の表示特性を測定する
表示素子検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子として提案されているもの
のうち、メモリー性を有する液晶を利用した液晶表示素
子(以下、メモリ型液晶表示素子という。)が知られて
いる。この表示素子の一例として、一対の基板間にメモ
リー性を有する液晶(例えばカイラルネマチック液晶や
強誘電性液晶など)を挟持するとともに、対向する基板
の表面にそれぞれ電極を形成したものがある。この構成
によれば、対向する電極に電圧を印加し電極間に位置す
る液晶の状態を変えることにより表示を行うが、その後
電圧を印加し続けなくても表示状態を維持することがで
きる。
【0003】このような特徴を有するメモリ型液晶表示
素子の検査においては、電圧を印加せずに同一の画像を
長時間表示させた後の表示特性を測定し、表示状態が保
たれているか否かを判定することが重要である。特に、
カラー表示可能なメモリ型液晶表素子ではこの点が重要
とされる。
【0004】表示特性を測定する方法の一つとして、積
分球を用いて液晶表示素子の光学特性を測定する方法が
挙げられる。具体的に、積分球は、中空の球であり、そ
の内壁に高拡散、高反射率の白色塗料をコーティングし
たものである。積分球にはまた、光源用の開口部と試料
用の開口部が形成される。光源用開口部には、積分球の
内壁を照明するための光源が配設される。また、試料用
開口部の近傍には、試料である液晶表示素子の少なくと
も一部が配置される。光源からの光は光源用開口部に対
向する内壁部分で拡散反射された後、積分球内で多重反
射し、試料用開口部近傍に配置された液晶表示素子部分
を一様に照明する。液晶表示素子で反射した光は、受光
部で受光され、受光部に接続された分光装置により液晶
表示素子の分光反射率が求められることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶表示素子の
軽量化に対する要求が高まっており、このため、樹脂な
どの軽くて薄いフィルム基板を、液晶を挟持する基板と
して用いることが考えられる。しかしながら、液晶を挟
持する基板としてフィルム基板を用いた場合、全体とし
て可撓性を有する液晶表示素子を何らかの保持手段によ
り保持しない状態では、フィルム基板は本質的に平坦状
にならず僅かにうねりが生じているため、このままでは
液晶表示素子の正確な表示特性の測定を行うことができ
ない。そこで、液晶表示素子を平坦面に吸着固定するこ
とでフィルム基板を平坦化することが考えられる。
【0006】紙などのシート状の物体を平坦面に吸着す
る一般的な方法として、複数の貫通孔を有する平板を用
い、この貫通孔を介して吸引を行うことにより物体を平
板に吸着する方法がある。このような吸着方法を液晶表
示素子の吸着に適用した場合、本発明者の検討によれ
ば、貫通孔に対向した液晶部分に負圧が加わるため、該
液晶部分の状態が変化し、貫通孔に対向しない液晶部分
とは表示が異なる場合のあることが判明した。例えば、
カイラルネマチック液晶を用いたメモリ型液晶表示素子
の場合、予め画像を表示した上で貫通孔を有した平板に
貫通孔を介して吸引することにより吸着させると、貫通
孔に対応する部分の表示が失われてしまうことが判明し
た。
【0007】そこで、本発明は、可撓性を有するメモリ
型液晶表示素子を、表示状態を維持したままで、その表
示特性を測定する表示素子検査方法及び検査装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る検査方法は、可撓性を有する表示素子
を、多孔質シートを介して平坦面上に吸着させた状態で
前記表示素子の表示特性を測定することを特徴とする。
【0009】複数の貫通孔を有する平板上に形成される
平坦面上に、該貫通孔を介して吸引することにより表示
素子を吸着させるようにしてもよい。
【0010】表示特性の測定としては、例えば測色が挙
げられる。この場合、積分球を使用し、該積分球と表示
素子との間を所定の間隔に保って測色を行うようにする
ことができる。
【0011】本発明に係る検査装置は、複数の貫通孔を
有する平板と、該平板上に設けられた多孔質シートとを
有し、検査時に、可撓性を有する表示素子は多孔質シー
ト上に配置され、前記検査装置はさらに、前記平板の貫
通孔及び多孔質シートを介して前記表示素子に対し負圧
を印加する負圧発生手段と、前記多孔質シート上に配置
された前記表示素子の表示特性を測定する測定手段とを
有することを特徴とする。
【0012】測定手段として、積分球を用いて測色を行
うものを用いてもよい。この場合、積分球と表示素子と
の間を所定の間隔に保って測色を行うようにしてもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る検査方法及び装置の好適な実施形態を説明す
る。以下の説明では、一対のフィルム基板間にメモリー
性を有する液晶を挟持してなる液晶表示素子の検査を行
う。しかしながら、本発明はこれに限らず、後述するよ
うに、複数の色表示層を積層したカラー用液晶表示素子
であって、各色表示層が一対のフィルム基板間にメモリ
ー性を有する液晶を挟持してなるものにも適用できる。
【0014】図1は、本発明に係る検査装置の一実施形
態を示す断面図である。検査装置2は、概略、液晶表示
素子の表示特性として光学特性を測定するための測定部
4と、液晶表示素子6を測定部4に対し相対的に移動で
きるように該表示素子6を支持する支持部8とから構成
される。
【0015】測定部4は積分球10を有する。この積分
球10は中空の球であり、その内壁10aには、高拡
散、高反射率の白色塗料(例えば、酸化マグネシウムや
硫酸バリウム)がコーティングされている。積分球10
には、照明光学系12からの光を入射させるために側部
に設けられた第1の開口部14、液晶表示素子6を照明
するために底部に設けられた第2の開口部16、及び、
液晶表示素子6から反射された光を受光光学系18に入
射するために頂部近傍に設けられた第3の開口部20と
が形成されている。
【0016】照明光学系12は、第1の開口部14の近
傍に配設されており、光源22を有しており、積分球1
0内の側部を最初の直接照明域24とするものである。
光源22は、発光回路26により発光して積分球10内
に光束を供給するものであり、例えばXeフラッシュな
どが使用される。
【0017】受光光学系18は、レンズ等から構成さ
れ、液晶表示素子6からの反射光を集束するものであ
る。この受光光学系18の光軸18aは、液晶表示素子
6表面の法線28に対して8°だけ傾斜した方向に設定
されている。受光光学系18には分光装置30が接続さ
れており、液晶表示素子6表面の法線28に対して8°
だけ傾斜した方向成分の反射光が、第3の開口部20を
通り抜けた後、受光光学系18を介して分光装置30に
導かれ、そこで液晶表示素子6の分光反射率が求められ
るようにしてある。
【0018】液晶表示素子6表面の法線28に対して、
受光光学系18の光軸18aと対称な方向、すなわち−
8°だけ傾斜した方向に相当する積分球10部分には、
第4の開口部30が形成されている。これは、目視との
相関が高いデータとして、液晶表示素子6からの鏡面反
射成分を含まない分光反射率を求めるためである。仮
に、液晶表示素子6のフィルム基板表面が平坦でなくう
ねりを有していると、該表面で反射する鏡面反射成分を
除くために第4の開口部30を設けたのにもかかわら
ず、分光反射率に鏡面反射成分が含まれてしまうので、
液晶表示素子6を平坦に保つことが重要となる。
【0019】支持部8は、測定部4の積分球10の下方
に配置された固定台40を有する。固定台40には、固
定台40上に設けたレール42を介して図面左右方向に
移動する左右移動機構44、左右移動機構44上に設け
たレール46を介して図面表裏方向に移動する前後移動
機構48、及び図面上下方向に移動する上下移動機構5
0を介して、積分球10の第2の開口部16に対向した
平坦面を有するテーブル52が連結されている。テーブ
ル52の平坦面上には多孔質シート54が配置されてお
り、多孔質シート54上にさらに液晶表示素子6が配置
されるようにしてある。多孔質シート54の材料として
例えば樹脂、平坦に加工したセラミックの焼結体などが
挙げられる。また、上下移動機構50は、テーブル52
上の液晶表示素子6と積分球10の第2の開口部16と
の距離dを調整する(例えばd:0〜6mm)ためのも
のである。左右及び前後移動機構44、46は、測定部
4で測定すべき液晶表示素子6部分を、第2の開口部1
6の下部近傍に移動させるためのものである。
【0020】液晶表示素子6を負圧により吸着固定する
ために、テーブル52は、液晶表示素子6を配置する平
坦面に複数の吸着孔56を有し、これら吸着孔56は全
てテーブル52内で連通されており、さらに電磁弁58
を介して真空ポンプ60に接続されている。
【0021】テーブル52の側方には、テーブル52上
に吸着固定させた液晶表示素子6にデータを送信し、こ
れにより該表示素子6に表示を行わせるためのデータ入
力部62が配置されている。データ入力部62から液晶
表示素子6へのデータ送信は、例えば、データ入力部6
2のプローブなどの電極(図示せず)を、液晶表示素子
6の端子部(図示せず)に接続させた状態で行えばよ
い。液晶表示素子6の表示を行わせた後は、データ入力
部62の電極を液晶表示素子6の端子部から外しても、
カイラルネマチック液晶のメモリー性より表示状態が維
持される。
【0022】このような構成を有する検査装置2の検査
動作において、まず、液晶表示素子6をテーブル52上
に載置し、電磁弁58を開放することによりテーブル5
2上に液晶表示素子6を吸着固定する。次に、データ入
力部62の電極を液晶表示素子6の端子部に接続し、液
晶表示素子6に表示を行わせる。そして、上下移動機構
50により液晶表示素子6と積分球10の第2の開口部
16との距離dを調整するとともに、左右及び前後移動
機構44、46により測定部4で測定する液晶表示素子
6部分を第2の開口部16の近傍に移動させる。
【0023】液晶表示素子6は、多孔質シート54を介
してテーブル52に吸着されるので、吸着孔56を介し
て局所的に印加される負圧は、多孔質シート54の作用
により液晶表示素子6に対し略一様に印加されることに
なる。したがって、液晶表示素子6の表示状態が部分的
に消失することなく、所定の表示を維持することができ
る。
【0024】発光回路26を動作させて光源22を発光
させると、積分球10の内壁10aの領域24が最初の
直接照明域として照明され、そこで光が拡散反射された
後、積分球内で多重反射し、液晶表示素子6を略一様に
照明する(距離dが0の場合、あらゆる方向から照明さ
れ(全方位照射)、dが大きくなるほど、垂直に近い方
向(法線28に近い方向)から照明される(部分方位照
射)。)。
【0025】液晶表示素子6からの反射光のうち8°方
向の成分は、第3の開口部20を通って受光光学系18
を介して分光装置30に導かれ、その分光反射率が求め
られる。
【0026】左右及び前後移動機構44、46により液
晶表示素子6を移動し、分光反射率を他の測定部分でも
求め、得られたデータに基づいて液晶表示素子6が所望
の表示特性を有するか否かを判断する。
【0027】ところで、検査装置2を用いて液晶表示素
子6の表示特性を正確に測定するためには、液晶表示
素子6(の少なくとも測定部分)がテーブル52上で平
坦性を保つこと、液晶表示素子6がテーブル52に吸
着・固定されていること、及び液晶表示素子6の表示
状態が維持されることが必要である。本発明者らは、こ
れらの要件を満たす一例として以下の構成条件を実験に
より見出した。 吸着孔56での吸引力:1.0〜1.2kPa 吸着孔56の形状・大きさ:断面が直径0.5〜0.8
mmの円形、 吸着孔56のピッチ:15〜40mm 多孔質シート54の厚み:0.2〜0.4mm 多孔質シート54の孔:気孔率30%、平均孔径30μ
m 液晶表示素子6と開口部16との距離d:0〜6mm
【0028】なお、本実施例で説明したような部分方位
照射の場合、積分球と表示素子との間に所定の間隔を保
つ必要があり、積分球によって表示素子を押さえつける
ことで表示素子を平坦化することができないため、本発
明の構成が有効である。
【0029】以上、本発明の具体的な実施形態について
説明したが、本発明は種々改変可能である。例えば、上
記実施形態では、液晶表示素子6をテーブル52上に吸
着固定させた後で表示を行わせたが、代わりに、液晶表
示素子6を多孔質シート54を介してテーブル52上に
載置し、表示を行わせた上でテーブル52上に吸着固定
させてもよい。この場合も、吸着により表示が消えるこ
とはない。
【0030】また、データ入力部62を設ける代わり
に、液晶表示素子6に駆動回路(図示せず)を実装した
上で表示を行わせることもできる。但し、その分液晶表
示素子6の取扱いや測定部8の構成が複雑になりやすい
ので、これらをできるだけ感嘆にしたい場合は、表示特
性の検査を終えた上で駆動回路を液晶表示素子6に実装
するとよい。
【0031】さらに、本発明は、カラー用のメモリ型液
晶表示素子に適用することもできる。図2は、カラー用
のメモリ型液晶表示素子の一例を示す模式的な断面図で
ある。液晶表示素子100は、光吸収層102と、光吸
収層102の上に順次積層された3つの色表示層104
(観察側から順に、青色表示層104B、緑色表示層1
04G、赤色表示層104R)とを有する。各色表示層
104は、透明材料からなる一対のフィルム基板106
(106B,106G,106R)、108(108
B,108G,108R)と、これらフィルム基板10
6、108間に挟持された液晶層110(110B,1
10G,110R)とを有する。液晶層110の液晶
は、基板106、108の周縁部近傍に沿って連続的に
配置されたシール壁(図示せず)により封入される。ま
た、フィルム基板106と108との対向面にはそれぞ
れ適宜電極(図示せず)が配置されており、これら電極
がシール壁の外側まで延設されて、データ入力部に対す
る液晶表示素子100の端子部を形成する。
【0032】また、液晶層110には、基板106、1
08のギャップを一定に保つために球状のスペーサ(図
示せず)が含まれている。
【0033】フィルム基板106、108の材料とし
て、例えば、ポリカーボネートやポリエーテルスルホン
などの樹脂が用いられる。
【0034】また、各色表示層104の液晶には、例え
ば、可視領域に選択反射波長を有するカイラルネマチッ
ク液晶が使用される。図の例では、観察者側の色表示層
104Bには青色の選択反射を行う液晶が使用され、次
の色表示層104Gには緑色の選択反射を行う液晶が使
用され、最後の色表示層104Rには赤色の選択反射を
行う液晶が使用される。
【0035】各色表示層104は、その表示層104の
液晶を挟持する電極間に印加される電圧に応答して、可
視光を透過する透明状態から特定の波長の可視光を選択
的に反射する選択反射状態へ、あるいは逆に、選択反射
状態から透明状態へと切り替わる。したがって、特定の
色表示層104を選択反射状態とし、図2の上方から液
晶表示素子6に向けて自然光等の白色光を照射すると、
選択反射状態の色表示層104が特定波長の可視光を反
射し、これが各色の表示として観察される。色表示層1
04が透明状態にあるときは、入射光が該色表示層10
4を透過する。このため、表示しようとする色に相当す
る色表示層104を選択反射状態とし、少なくともこの
色表示層104よりも観察者側にある色表示層104を
透明状態とすることにより、所望の色の表示を行うこと
ができる。また、全ての色表示層104を透明状態とす
れば、入射光が光吸収層102に吸収されて黒色表示と
なる。
【0036】各色表示層104に含まれるカイラルネマ
チック液晶は、比較的高いエネルギのパルス電圧が印加
されるとプレーナ状態が選択され、比較的低いエネルギ
のパルス電圧が印加されるとフォーカルコニック状態が
選択される。また、その中間のパルス電圧を印加する
と、プレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した
状態が選択される。カイラルネマチック液晶がプレーナ
状態の場合、液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率
をnとすると、波長λ=P・nの光が液晶によって選択
的に反射される。また、カイラルネマチック液晶がフォ
ーカルコニック状態では、液晶の選択反射波長が赤外領
域にある場合には可視光を散乱し、選択反射波長がそれ
よりも短い場合には散乱が弱くなり可視光が透過され
る。カイラルネマチック液晶がプレーナ状態とフォーカ
ルコニック状態が混在した状態にあると、中間調が表示
される。したがって、選択反射波長を可視光に設定し、
液晶表示素子100の観察側と反対側に光吸収層102
を設けることにより、特定色(プレーナ状態)と黒色
(フォーカルコニック状態)、およびその中間調とで表
示を切替えることができる。
【0037】これにより、例えば青色表示層104Bお
よび緑色表示層104Gをカイラルネマチック液晶がフ
ォーカルコニック状態となった透明状態とし、赤色表示
層104Rをカイラルネマチック液晶がプレーナ状態と
なった選択反射状態とすることにより、赤色表示を行う
ことができる。また、青色表示層104Bをカイラルネ
マチック液晶材料がフォーカルコニック状態となった透
明状態とし、緑色表示層104G及び赤色表示層104
Rをカイラルネマチック液晶がプレーナ状態となった選
択反射状態とすることにより、イエローの表示を行うこ
とができる。同様に、各色表示層104の状態を透明状
態と選択反射状態を適宜選択することにより赤、緑、
青、白、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の表示が可能
である。さらに各色表示層104の状態として中間の選
択反射状態を選択することにより中間色が表示され、フ
ルカラー表示を行うことができる。上記各状態(フォー
カルコニック状態、プレーナ状態、及び2つの状態が混
在した中間状態)は、パルス電圧印加後もその状態を保
つことができる(すなわちメモリ性を有する。)
【0038】このような構成を有する液晶表示素子10
0に対して、図1に示す検査装置2により表示特性の測
定を行う場合、3つの色表示層104のうち一つの色表
示層104のみで表示を行わせて、反射された光の分光
反射率を求める。これを全ての色表示層104に対し繰
り返し、得られたデータに基づいて液晶表示素子100
が所望の表示特性を有するか否かを判断する。
【0039】本発明はまた、上述したような液晶表示素
子以外であっても、樹脂フィルム基板を用いた有機エレ
クトロルミネッセンス素子、電気泳動粒子又は磁気泳動
粒子を収容したマイクロカプセルをフィルム基板間に挟
持した表示素子(例えば特開平2000−35598号
公報参照)、強誘電性高分子液晶(例えば特開平5−2
73531号公報参照)をフィルム基板間に挟持した表
示素子など、可撓性を有する薄型の表示素子にも適用で
き、表示素子の表示特性の正確な測定を可能とする。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性を有するメモリ
型液晶表示素子を、表示状態を維持したままで、該表示
素子の平坦性を保ちながら検査することができるので、
その表示特性を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る検査装置の一実施形態を示す断
面図。
【図2】 カラー用のメモリ型液晶表示素子の一例を示
す模式的な断面図。
【符号の説明】
2:検査装置、4:測定部、6:液晶表示素子、8:液
晶表示素子の支持部、10:積分球、12:照明光学
系、14:光源用開口部、16:液晶表示素子用開口
部、20:受光用開口部、22:光源、54:多孔質シ
ート、56:吸着孔、60:真空ポンプ、62:データ
入力部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する表示素子を、多孔質シー
    トを介して平坦面上に吸着させた状態で前記表示素子の
    表示特性を測定することを特徴とする表示素子検査方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の貫通孔を有する平板上に形成され
    る平坦面上に、該貫通孔を介して吸引することにより表
    示素子を吸着させることを特徴とする請求項1に記載の
    検査方法。
  3. 【請求項3】 前記表示素子は、一対のフィルム基板間
    に液晶を挟持してなる液晶表示素子であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記表示素子はメモリー性を有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検査方
    法。
  5. 【請求項5】 表示特性の測定として測色を行うことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の検査方法。
  6. 【請求項6】 積分球を使用し、該積分球と表示素子と
    の間を所定の間隔に保って測色を行うことを特徴とする
    請求項5に記載の検査方法。
  7. 【請求項7】 可撓性を有する表示素子の検査装置にお
    いて、 複数の貫通孔を有する平板と、該平板上に設けられた多
    孔質シートとを有し、 検査時に前記表示素子は多孔質シート上に配置され、 前記検査装置はさらに、前記平板の貫通孔及び多孔質シ
    ートを介して前記表示素子に対し負圧を印加する負圧発
    生手段と、前記多孔質シート上に配置された前記表示素
    子の表示特性を測定する測定手段とを有することを特徴
    とする検査装置。
  8. 【請求項8】 前記測定手段は積分球を有しており、該
    積分球を用いて測色を行うことを特徴とする請求項7に
    記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 前記測定手段は、積分球と表示素子との
    間を所定の間隔に保って測色を行うことを特徴とする請
    求項8に記載の検査装置。
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