JP2002358028A - 積層型表示パネルの製造方法、表示パネルの製造方法及び表示素子の検査方法 - Google Patents

積層型表示パネルの製造方法、表示パネルの製造方法及び表示素子の検査方法

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JP2002358028A
JP2002358028A JP2001166817A JP2001166817A JP2002358028A JP 2002358028 A JP2002358028 A JP 2002358028A JP 2001166817 A JP2001166817 A JP 2001166817A JP 2001166817 A JP2001166817 A JP 2001166817A JP 2002358028 A JP2002358028 A JP 2002358028A
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Katsuhiko Maeda
勝彦 前田
Kosuke Sasai
浩介 笹井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程において、液晶表示素子など表示素
子の表示特性を正確に測定する表示素子検査方法を提供
する。 【解決手段】 表示素子104を、光吸収層54を測定
面とは反対側に密着させた状態、すなわち表示素子10
4と光吸収層54との間に空気層が存在しないようにし
た状態で平板52上に配置する。例えば積分球10を用
いて、表示素子104の表示特性が測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子を複数積
層してなる表示パネル(例えば、液晶表示パネル)の製
造方法に関する。本発明はまた、表示素子上に積層部材
が積層されてなる表示パネルの製造方法、及び一対の基
板間に表示層を挟持してなる表示素子の表示特性を測定
する検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂などの軽くて薄いフィルム基
板を用いた液晶表示素子を作ることが可能になったこと
で、これら液晶表示素子を複数積層した積層型表示パネ
ルが注目されている。
【0003】表示パネルを構成する各液晶表示素子は、
例えば、一対のフィルム基板間に液晶層を挟持した構成
を有する。液晶として、例えば、可視域の波長の光を反
射する反射状態と可視光を透過する透過状態の間で切換
えることのできるコレステリック液晶が用いられる。
【0004】このような表示パネルの製造工程において
は、液晶表示素子を積層する前に表示素子単体での表示
特性を測定する必要がある。この測定工程では、液晶表
示素子単体の測定面(表示パネルを作製した状態で観察
側に向いた面に対応)と反対側の面(背面)に、液晶表
示素子を透過する光を吸収する光吸収層を設ける必要が
ある。
【0005】光吸収層としては液晶表示素子の観察側と
反対側に位置する基板に黒色の塗料を塗布する方法があ
るが、この場合、検査後の積層時に塗装を剥がす必要が
あり、基板に接着した塗装を剥がす際に表示素子が損傷
する恐れがある。また、塗装以外には黒色の樹脂フィル
ムや黒色の植毛布を表示素子の背面に敷いて測定を行う
ことが考えられるが、このようにして測定を行うと光吸
収層で吸収されるべき光の一部が反射することがわかっ
た。これは、光吸収層と基板との間に空気層が存在する
ために起きるものと考えられる。すなわち、基板と光吸
収層との間に介在する空気層の屈折率(約1.00)
が、基板の屈折率(例えば、1.58)とは異なること
によって基板と空気層との界面で散乱が生じること、ま
た、上記空気層の屈折率が光吸収層の屈折率(例えば、
1.50)とは異なることによって空気層と光吸収層と
の界面でやはり散乱が生じることにより、反射状態及び
透過状態の両方において反射率が上昇するものと考えら
れる。このため、各液晶表示素子の表示特性を正確に測
定できない。
【0006】そこで、本発明では、表示パネルを構成す
る液晶表示素子などの表示素子に関して表示特性を正確
に測定する工程を含む表示パネル製造方法及び表示素子
検査方法を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、表示素子が損傷しにくい
表示パネルの製造方法を提供することを他の目的とす
る。さらに、表示素子への部材積層が容易な表示パネル
の製造方法、及び複数の表示素子の積層が容易な積層型
表示パネルの製造方法を提供することをその他の目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る積層型表示パネルの製造方法は、表示
サブパネルを複数積層した表示パネルの製造方法におい
て、表示サブパネル単体での表示特性を測定する測定工
程と、表示サブパネルを他の表示サブパネルに積層する
積層工程とを含み、測定工程において、非接着性の背面
部材又は着脱可能な接着層を有する背面部材を表示サブ
パネルの片面に密着させた状態、すなわち表示サブパネ
ルと背面部材との間に空気層が存在しないようにした状
態で、表示サブパネルの表示特性を測定することを特徴
とする。本願において、表示サブパネルとは、表示パネ
ルを構成する各パネルを意味する。
【0009】背面部材を非接着性又は着脱可能な接着層
を持つものとしたことにより、背面部材が密着していた
のとは反対側の面だけでなく、従来のものでは困難であ
った、背面部材が密着していた方の面にも別の表示サブ
パネルを積層することが可能となる。すなわち、表示サ
ブパネルの表裏いずれの面にも他の表示サブパネルを積
層することができる。したがって、表示サブパネルを積
層する対象面の選択の自由度が高くなり、積層が容易に
なる。
【0010】また、背面部材が非接着性又は着脱可能で
あるので背面部材を容易に取り外すことができ、背面部
材を取り外す際に表示サブパネルが損傷しにくい。
【0011】表示サブパネル及び/又は背面部材は可撓
性を有するものであってもよい。また、非接着性の背面
部材として密着性の高いシリコーンゴムシートが好適に
用いられる。
【0012】表示サブパネルと背面部材との密着は、押
圧部材により背面部材を表示サブパネルに対し押圧する
ことにより行い、表示サブパネルに必要以上の押圧力が
加わらないようにするようにしてもよい。
【0013】複数の貫通孔を有する平板上に形成される
平坦面上に、該貫通孔を介して表示サブパネル及び背面
部材を吸引支持した状態で、表示サブパネルの表示特性
を測定するようにしてもよい。
【0014】各表示サブパネルは、例えば、測定工程
後、背面部材を取り外してから互いに積層することがで
きる。測定工程後、背面部材を密着したまま背面部材の
ない側の面に他の表示サブパネルを積層し、その後背面
部材を取り外すこともできる。
【0015】表示特性の測定としては、例えば測色が挙
げられる。この場合、積分球を使用することができる。
【0016】一実施形態では、表示サブパネルは一対の
基板間に表示層を挟持してなる。表示層の表示媒体に
は、可視光を反射する反射状態と可視光を透過する透過
状態との間で切換え可能なコレステリック液晶が用いら
れる。背面部材は、表示層を透過した光を吸収するよう
になっている。
【0017】背面部材を用いた測定は、表示サブパネル
を積層した状態で観察側から最も離れた位置に配置され
る表示サブパネル以外の表示サブパネルに対して行うの
が効果的である。
【0018】表示パネルを作製した状態で観察側から最
も離れた側にある表示サブパネルの基板の一方を、可視
光を吸収する基板とすることで、背面部材を用いた測定
は、この表示サブパネルに関し省略できる。
【0019】また、本発明に係る表示パネルの製造方法
は、表示素子上に積層部材が積層されてなる表示パネル
の製造方法において、表示素子に対して非接着性の背面
部材又は着脱可能な接着層を有する背面部材を表示素子
の片面に密着させた状態で、表示素子の表示特性を測定
する測定工程と、背面部材を表示素子から取り外す工程
と、表示素子の少なくとも一方の面に積層部材を積層す
る積層工程とを含むことを特徴とする。
【0020】積層部材としては、他の表示素子、位相差
板、バックライトなど各種の光学部材が挙げられる。
【0021】背面部材を非接着性又は着脱可能な接着層
を持つものとしたことにより、例えば、背面部材を表示
素子につけたままで積層部材を積層する場合は、背面部
材を取り外すことで、背面部材の密着していた方の面か
ら表示素子を観察できるため、背面部材の密着していた
方の面に積層部材を積層する必然性がなくなる。また、
背面部材を表示素子から取り外した後に表示素子に積層
部材を積層する場合は、背面部材を取り外すことで、従
来のものでは困難であった、背面部材が密着していた方
の面に積層部材を積層することも可能となる。すなわ
ち、表示素子の表裏いずれの面に対しても積層部材を積
層することができる。したがって、積層部材を積層すべ
き対象面の選択の自由度が高くなり、積層部材の積層が
容易になる。
【0022】また、背面部材が非接着性又は着脱可能で
あるので背面部材を容易に取り外すことができ、背面部
材を取り外す際に表示素子が損傷しにくい。
【0023】所定の表示特性を満足する表示素子を選別
する工程をさらに含み、積層工程において、選別された
表示素子の少なくとも一方の面に積層部材が積層される
ようにしてもよい。
【0024】所定の表示特性を満足する表示素子が選別
されるので、表示パネルの良品率が向上し、また、不良
表示パネルに積層部材が積層されるのが防止されコスト
の低減が図れる。
【0025】本発明に係る検査方法は、一対の基板間に
表示層を挟持してなる表示素子の検査方法において、非
接着性の背面部材又は着脱可能な接着層を有する背面部
材を表示素子の片面に密着させた状態で、表示素子の表
示特性を測定することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る好適な実施形態を説明する。
【0027】図1は、表示パネルの作製工程の一実施形
態を示すフローチャートである。まず、表示パネルを構
成する表示素子(以下、表示サブパネルという。)を作
製し(ステップS1)、各表示サブパネルの測色を行う
(ステップS2)。次に、所定の表示特性を満足する良
品を選別して次工程に送る(ステップS3)。次工程で
は、表示サブパネル同士を位置合わせして積層すること
で表示パネルを作製し(ステップS4)、さらに表示パ
ネルの背面に光吸収層を形成する(ステップS5)。そ
の後、表示パネルの測色を行い(ステップS6)、所定
の表示特性を満足する良品を選別して表示パネルが完成
する(ステップS7)。
【0028】各表示サブパネルは、従来公知の各種の方
法(例えば、真空注入法や、一方の基板に液晶を滴下し
ておき他方の基板を重ねることによって液晶を基板間に
挟持する滴下法など)によって作製することができる。
そして、作製された各表示サブパネルを透明の粘着シー
トや接着剤などを間に挟んで積層し、表示サブパネルを
積層してなる表示パネルとする。
【0029】図2は、作製された表示パネルの一例を示
す模式的な断面図である。表示パネル100は、光吸収
層102と、光吸収層102の上に順次積層された3つ
の表示サブパネル104(観察側から順に、青色表示サ
ブパネル104B、緑色表示サブパネル104G、赤色
表示サブパネル104R)とを有する。各表示サブパネ
ル104は、透明材料からなる一対のフィルム基板10
6(106B,106G,106R)、108(108
B,108G,108R)と、これらフィルム基板10
6、108間に挟持された液晶層(表示層)110(1
10B,110G,110R)とを有する。フィルム基
板106、108上には適宜電極(図示せず)が形成さ
れている。
【0030】また、液晶層110には、基板106、1
08のギャップを一定に保つために球状のスペーサ(図
示せず)が含まれている。
【0031】フィルム基板106、108の材料とし
て、例えば、ポリカーボネートやポリエーテルスルホン
などの樹脂が用いられる。
【0032】また、各表示サブパネル104の液晶に
は、可視領域に選択反射波長を有するコレステリック液
晶が使用される。図の例では、青色表示サブパネル10
4Bには青色の選択反射を行う液晶が使用され、緑色表
示サブパネル104Gには緑色の選択反射を行う液晶が
使用され、赤色表示サブパネル104Rには赤色の選択
反射を行う液晶が使用される。
【0033】各表示サブパネル104は、該パネル10
4の液晶を挟持する電極間に印加される電圧に応答し
て、可視光を透過する透明状態から特定の波長をピーク
とする可視光を選択的に反射する選択反射状態へ、ある
いは逆に、選択反射状態から透明状態へと切り替わる。
したがって、特定の表示サブパネル104を選択反射状
態とし、図2の上方から表示パネル100に向けて自然
光等の白色光を照射すると、選択反射状態の表示サブパ
ネル104が特定波長の可視光を反射し、これが各色の
表示として観察される。表示サブパネル104が透明状
態にあるときは、入射光が該表示サブパネル104を透
過する。このため、表示しようとする色に相当する表示
サブパネル104を選択反射状態とし、少なくともこの
表示サブパネル104よりも観察者側にある表示サブパ
ネル104を透明状態とすることにより、所望の色の表
示を行うことができる。また、全ての表示サブパネル1
04を透明状態とすれば、入射光が光吸収層102に吸
収されて黒色表示となる。
【0034】各表示サブパネル104に含まれるコレス
テリック液晶は、比較的高いエネルギのパルス電圧が印
加されるとプレーナ状態が選択され、比較的低いエネル
ギのパルス電圧が印加されるとフォーカルコニック状態
が選択される。また、その中間のパルス電圧を印加する
と、プレーナ状態とフォーカルコニック状態が混在した
状態が選択される。コレステリック液晶がプレーナ状態
の場合、液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をn
とすると、波長λ=P・nの光が液晶によって選択的に
反射される。また、コレステリック液晶がフォーカルコ
ニック状態では、液晶の選択反射波長が赤外領域にある
場合には可視光を散乱し、選択反射波長がそれよりも短
い場合には散乱が弱くなり可視光が透過される。コレス
テリック液晶がプレーナ状態とフォーカルコニック状態
が混在した状態にあると、中間調が表示される。したが
って、選択反射波長を可視光に設定し、表示パネル10
0の観察側と反対側に光吸収層102を設けることによ
り、特定色(プレーナ状態)と黒色(フォーカルコニッ
ク状態)、およびその中間調とで表示を切替えることが
できる。
【0035】これにより、例えば青色表示サブパネル1
04Bおよび緑色表示サブパネル104Gをコレステリ
ック液晶がフォーカルコニック状態となった透明状態と
し、赤色表示サブパネル104Rをコレステリック液晶
がプレーナ状態となった選択反射状態とすることによ
り、赤色表示を行うことができる。また、青色表示サブ
パネル104Bをコレステリック液晶材料がフォーカル
コニック状態となった透明状態とし、緑色表示サブパネ
ル104G及び赤色表示サブパネル104Rをコレステ
リック液晶がプレーナ状態となった選択反射状態とする
ことにより、イエローの表示を行うことができる。同様
に、各表示サブパネル104の状態を透明状態と選択反
射状態を適宜選択することにより赤、緑、青、白、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の表示が可能である。さら
に各表示サブパネル104の状態として中間の選択反射
状態を選択することにより中間色が表示され、フルカラ
ー表示を行うことができる。上記各状態(フォーカルコ
ニック状態、プレーナ状態、及び2つの状態が混在した
中間状態)は、パルス電圧印加を停止した後もその状態
を保つことができる(すなわちメモリ性を有する。)
【0036】図3は、図1のステップS2で用いられる
検査装置の一実施形態を示す断面図である。検査装置2
は、概略、液晶表示素子の表示特性として光学特性を測
定するための測定部4と、表示パネル100を構成する
各表示サブパネル104を測定部4に対し相対的に移動
できるように該表示サブパネル104を支持する支持部
8とから構成される。
【0037】測定部4は積分球10を有する。この積分
球10は中空の球であり、その内壁10aには、高拡
散、高反射率の白色塗料(例えば、酸化マグネシウムや
硫酸バリウム)がコーティングされている。積分球10
には、照明光学系12からの光を入射させるために側部
に設けられた第1の開口部14、表示サブパネル104
を照明するために底部に設けられた第2の開口部16、
及び、表示サブパネル104から反射された光を受光光
学系18に入射するために頂部近傍に設けられた第3の
開口部20とが形成されている。
【0038】照明光学系12は、第1の開口部14の近
傍に配設されており、光源22を有しており、積分球1
0内の側部を最初の直接照明域24とするものである。
光源22は、発光回路26により発光して積分球10内
に光束を供給するものであり、例えばXeフラッシュな
どが使用される。
【0039】受光光学系18は、レンズ等から構成さ
れ、表示サブパネル104からの反射光を集束するもの
である。この受光光学系18の光軸18aは、表示サブ
パネル104表面の法線28に対して8°だけ傾斜した
方向に設定されている。受光光学系18には分光装置3
0が接続されており、表示サブパネル104表面の法線
28に対して8°だけ傾斜した方向成分の反射光が、第
3の開口部20を通り抜けた後、受光光学系18を介し
て分光装置30に導かれ、そこで表示サブパネル104
の分光反射率が求められるようにしてある。
【0040】表示サブパネル104表面の法線28に対
して、受光光学系18の光軸18aと対称な方向、すな
わち−8°だけ傾斜した方向に相当する積分球10部分
には、第4の開口部30が形成されている。これは、目
視との相関が高いデータとして、表示サブパネル104
からの鏡面反射成分を含まない分光反射率を求めるため
である。仮に、表示サブパネル104のフィルム基板表
面が平坦でなくうねりを有していると、該表面で反射す
る鏡面反射成分を除くために第4の開口部30を設けた
のにもかかわらず、分光反射率に鏡面反射成分が含まれ
てしまうので、表示サブパネル104を平坦に保つこと
が重要となる。
【0041】支持部8は、測定部4の積分球10の下方
に配置された固定台40を有する。固定台40には、固
定台40上に設けたレール42を介して図面左右方向に
移動する左右移動機構44、左右移動機構44上に設け
たレール46を介して図面表裏方向に移動する前後移動
機構48、及び図面上下方向に移動する上下移動機構5
0を介して、積分球10の第2の開口部16に対向した
平坦面を有するテーブル52が連結されている。上下移
動機構50は、テーブル52上の表示サブパネル104
と積分球10の第2の開口部16との距離dを調整する
(例えばd:0〜6mm)ためのものである。左右及び
前後移動機構44、46は、測定部4で測定すべき表示
サブパネル104部分を、第2の開口部16の下部近傍
に移動させるためのものである。
【0042】表示サブパネル104は、その測色面と反
対側の面に黒色シリコーンゴムシート(背面部材)54
が密着しており(すなわち、表示サブパネル104と背
面部材54との間に空気層が存在しない。)、該シート
54を介してテーブル52上に配置されるようにしてあ
る。密着は、図4(A)に示すように、平板63上に置
かれた表示サブパネル104(104B,104G,1
04R)上にシリコーンゴムシート54を配置し、該シ
ート54の表示サブパネル104との対向面とは反対側
から押圧ローラ64などを面方向に沿って移動すること
により行う。シリコーンゴムシート54の後端を持ち上
げ、密着させる表示サブパネル104から距離を保った
状態でローラ押圧を行うと、表示サブパネル104とシ
ート54との間に気泡が入りにくい。代わりに、黒色シ
リコーンゴムシート54を予めテーブル52に吸着して
おき、表示サブパネル104を黒色シリコーンゴムシー
ト54上に配置した上で押圧ローラなどで密着してもよ
い。この場合も、表示サブパネル104の後端を持ち上
げ、密着させる黒色シリコーンゴムシート54から距離
を保った状態でローラ押圧を行うと、表示サブパネルと
シート54との間に気泡が入りにくい。但し、表示サブ
パネル104に必要以上の押圧力を加えないようにする
点で前者の方法がより好ましい。
【0043】表示サブパネル104を負圧により吸着固
定するために、テーブル52は、表示サブパネル104
を配置する平坦面に複数の吸着孔56を有し、これら吸
着孔56は全てテーブル52内で連通されており、さら
に電磁弁58を介して真空ポンプ60に接続されてい
る。なお、吸着孔56での吸引力は、あまりに大きいと
液晶の状態が変化するために正確な測色が行えないの
で、一例として黒色シリコーンゴムシート54の厚みが
0.1〜5.0mmの場合、吸引力を5〜60kPaに
設定する。
【0044】テーブル52の側方には、テーブル52上
に吸着固定させた表示サブパネル104にデータを送信
し、これにより該表示素子6に表示を行わせるためのデ
ータ入力部62が配置されている。データ入力部62か
ら表示サブパネル104へのデータ送信は、例えば、デ
ータ入力部62のプローブなどの電極(図示せず)を、
表示サブパネル104の端子部(図示せず)に接続させ
た状態で行えばよい。
【0045】このような構成を有する検査装置2の検査
動作において、まず、表示サブパネル104を、その測
色面と反対側に黒色シリコーンゴムシート54を密着さ
せた上でテーブル52上に載置し[図4(B)参照]、
電磁弁58を開放することによりテーブル52上に表示
サブパネル104を吸着固定する。次に、データ入力部
62の電極を表示サブパネル104の端子部に接続し、
表示サブパネル104に表示を行わせる。そして、上下
移動機構50により表示サブパネル104と積分球10
の第2の開口部16との距離dを調整するとともに、左
右及び前後移動機構44、46により測定部4で測定す
る表示サブパネル104部分を第2の開口部16の近傍
に移動させる。
【0046】吸着孔56を介して局所的に印加される負
圧は、黒色シリコーンゴムシート54を介して表示サブ
パネル104に対し略一様に印加されることになる。し
たがって、表示サブパネル104の表示状態が部分的に
消失することなく、所定の表示が維持される。
【0047】発光回路26を動作させて光源22を発光
させると、積分球10の内壁10aの領域24が最初の
直接照明域として照明され、そこで光が拡散反射された
後、積分球内で多重反射し、表示サブパネル104を略
一様に照明する(距離dが0の場合、あらゆる方向から
照明され(全方位照射)、dが大きくなるほど、垂直に
近い方向(法線28に近い方向)から照明される(部分
方位照射)。)。
【0048】表示サブパネル104の液晶を選択反射状
態にすれば、表示サブパネル104からの反射光のうち
8°方向の成分は、第3の開口部20を通って受光光学
系18を介して分光装置30に導かれ、その分光反射率
が求められる。表示サブパネル104の液晶を透過状態
にすれば、光源22からの光は黒色シリコーンゴムシー
ト54により吸収されることになる。
【0049】左右及び前後移動機構44、46により表
示サブパネル104を移動し、分光反射率を他の測定部
分でも求め、得られたデータに基づいて表示サブパネル
104が所望の表示特性を有するか否かを判断する。
【0050】所望の表示特性を有する良品の表示サブパ
ネル104は、黒色シリコーンゴムシート54を剥がし
た上で次工程に送られる。なお、シート54を表示サブ
パネル104から容易に剥がすことができるので、この
とき表示サブパネル104の基板が損傷することがな
い。
【0051】図1のステップS3で所望の表示特性を有
するものと確認された青色表示サブパネル104B、緑
色表示サブパネル104G、赤色表示サブパネル104
Rは、適当な貼り合わせ手段により互いに貼り合わされ
る(図1のステップS4参照)。貼り合わせは、例えば
図4(C),(D)に示すように、青色表示サブパネル
104Bを平板66上に配置し、この上に緑色表示サブ
パネル104G及び赤色表示サブパネル104Rを、押
圧ローラ68を用いて順次貼り付けることにより行う。
さらに、赤色表示サブパネル104Rに別個の光吸収層
102を貼り付たり黒色塗料を塗布する(図1のステッ
プS5参照)ことで表示パネル100を作製する。光吸
収層102を赤色表示サブパネル104Rに貼り付ける
場合、例えば図4(E)に示すように、互いに貼り合わ
された表示サブパネル104B,104G,104R
を、赤色表示サブパネル104Rを上にした状態で平板
70上に配置し、この上に光吸収層102を押圧ローラ
72で押圧しながら貼り付ける。なお、先に光吸収層1
02を接着剤で赤色表示サブパネル104R側に形成し
てから3枚の表示サブパネル104B,104G,10
4Rを互いに貼り合わせてもよい。
【0052】光吸収層102を設ける代わりに、赤色表
示サブパネル104Rの背面側のフィルム基板108R
として黒色のフィルムを用いることで、フィルム基板1
08Rに光を吸収する機能を持たせるようにしてもよ
い。この場合、赤色表示サブパネル104Rの測色を行
う際に、上記のように黒色シリコーンゴムシート54を
用いる必要はない。
【0053】図1のステップS6では、今度は表示パネ
ル100に対し、図1の検査装置を用いて、その表示特
性が測定される[図4(F)]。そして、表示パネルが
所定の表示特性を満足することを確認して表示パネルが
完成する。
【0054】本発明者らは、図3に示す検査装置を用い
て、以下の条件で緑色表示サブパネルの測色を行った。
【0055】(実施例)0.5mm厚の黒色シリコーン
ゴムシートをローラで緑色表示サブパネル(波長550
nmをピークとする可視光を選択反射するコレステリッ
ク液晶使用)に密着させ、シリコーンゴムシートを介し
て緑色表示サブパネルをテーブルに載置し、−30kP
aの負圧で吸引し測色を行った。450nm付近での反
射率は、選択反射状態及び透過状態においてほぼ0であ
った(図5の実線)。これは、シリコーンゴムシートと
表示サブパネルとの間に空気層がほとんど存在しないた
めと考えられる。
【0056】(比較例)一方、黒色PETフィルム、植
毛布などを光吸収層として測定面とは反対側に配置し、
実施例と同様の吸引条件で緑色表示サブパネル(波長5
50nmをピークとする可視光を選択反射するコレステ
リック液晶使用)の測色を行った。450nm付近での
反射率は、選択反射状態及び透過状態とも0より大きい
値であった(図5の点線)。また、色純度も実施例に比
べて悪くなっている(すなわち、波長の分布が実施例に
比べて広範囲にわたっている。)。これは、緑色表示サ
ブパネルと光吸収層との間に空気層が存在しているため
と考えられる。このように、光吸収層を表示サブパネル
に密着させないと正確な測色を行うことができない。
【0057】以上の説明は、本発明の一実施形態に関す
るもので、本発明は種々改変可能である。例えば、表示
サブパネルに密着させることができれば、背面部材とし
て黒色シリコーンゴムシートでなくてもよい。例えば、
黒色天然ゴムや合成ゴム表面に着脱可能な接着層を形成
したものを用いてもよい。この接着層としては、背面部
材が表示サブパネルから容易に且つパネルが損傷するこ
となく剥がれるものを用いる。また、この接着層の代わ
りにオイルを用いて背面部材と表示サブパネルを密着さ
せてもよい。但し、オイルの場合検査後に洗浄が必要と
なる。
【0058】さらに、上記実施形態では、コレステリッ
ク相を示す液晶からなる表示層を有する表示パネルにつ
いて説明したが、本発明はこれに限らず、ゲスト・ホス
ト型液晶を用いた複数の表示サブパネルを積層したもの
や、液晶以外の材料を用いた表示サブパネルを複数積層
したものに対しても広く適用することができる。
【0059】さらにまた、本発明は、表示素子に、位相
差板やバックライトなどの各種の光学部材を積層した表
示パネルに対しても広く適用することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、積層前の表示サブパネ
ルの表示特性を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表示パネル製造工程を示すフロ
ーチャート。
【図2】 表示パネルの一例を示す模式的な断面図。
【図3】 検査装置の一実施形態を示す断面図。
【図4】 表示パネルの製造工程の一例を示す図。
【図5】 実施例及び比較例それぞれにおける透過状態
・選択反射状態での分光反射率を示すグラフ。
【符号の説明】
2:検査装置、4:測定部、54:黒色シリコーンゴム
シート、100:表示パネル、104:表示サブパネ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA21 HA23 HA25 QA16 RA06 TA14 TA18 5C094 AA43 BA43 CA24 DA11 GB10 5G435 AA17 AA19 BB12 BB16 EE10 KK05 KK09 KK10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示サブパネルを複数積層した表示パネ
    ルの製造方法において、 表示サブパネル単体での表示特性を測定する測定工程
    と、 表示サブパネルを他の表示サブパネルに積層する積層工
    程とを含み、 前記測定工程において、非接着性の背面部材又は着脱可
    能な接着層を有する背面部材を表示サブパネルの片面に
    密着させた状態で、表示サブパネルの表示特性を測定す
    ることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表示サブパネル及び/又は背面部材
    が可撓性を有することを特徴とする請求項1の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 押圧部材により前記背面部材を前記表示
    サブパネルに対し押圧することで両者を密着させること
    を特徴とする請求項1又は2の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記測定工程後、前記背面部材を除去し
    て表示サブパネルを他の表示サブパネルに積層すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 表示特性の測定として測色を行うことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記表示サブパネルは一対の基板間に表
    示層を挟持してなることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 各表示サブパネルは、可視光を反射する
    反射状態と可視光を透過する透過状態との間で切換え可
    能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の製造方法。
  8. 【請求項8】 表示サブパネルの表示層はコレステリッ
    ク液晶を含むことを特徴とする請求項7の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記背面部材は可視光を吸収することを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 表示素子上に積層部材が積層されてな
    る表示パネルの製造方法において、 表示素子に対して非接着性の背面部材又は着脱可能な接
    着層を有する背面部材を表示素子の片面に密着させた状
    態で、表示素子の表示特性を測定する測定工程と、 背面部材を表示素子から取り外す工程と、 表示素子の少なくとも一方の面に積層部材を積層する積
    層工程とを含むことを特徴とする表示パネルの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記背面部材を表示素子から取り外し
    た後に、表示素子の少なくとも一方の面に積層部材を積
    層することを特徴とする請求項10の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記背面部材の密着していた面に対し
    て積層部材を積層することを特徴とする請求項11の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 所定の表示特性を満足する表示素子を
    選別する工程をさらに含み、 前記積層工程において、選別された表示素子の少なくと
    も一方の面に積層部材が積層されることを特徴とする請
    求項10〜12のいずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 一対の基板間に表示層を挟持してなる
    表示素子の検査方法において、 非接着性の背面部材又は着脱可能な接着層を有する背面
    部材を表示素子の片面に密着させた状態で、表示素子の
    表示特性を測定することを特徴とする検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292275A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Casio Comput Co Ltd 光学素子保持装置

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