JP2002243442A - 傾き検知装置 - Google Patents

傾き検知装置

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JP2002243442A
JP2002243442A JP2001037449A JP2001037449A JP2002243442A JP 2002243442 A JP2002243442 A JP 2002243442A JP 2001037449 A JP2001037449 A JP 2001037449A JP 2001037449 A JP2001037449 A JP 2001037449A JP 2002243442 A JP2002243442 A JP 2002243442A
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JP2001037449A
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Hisakazu Sugiyama
尚和 椙山
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上下が逆転しているか否かを正確に検出して、
いずれの方向についても、0度〜180度の範囲で、傾
き角を確実に検出する。 【解決手段】第1発光素子30から出射された光は、収
容室42を通過し、第1受光素子34に入射する。第2
発光素子32から出射された光は、光ガイド39の反射
面39aで反射され、収容室42を通過し、光ガイド4
0の反射面40aで反射されて、第2受光素子36に入
射する。装置本体を傾けると、その傾きの方向に、遮光
体41が収容室42内で移動する。これに伴い、第1及
び第2受光素子34、36上の遮光体41の影が移動
し、第1及び第2受光素子34、36の受光出力が変化
する。第1及び第2受光素子34、36の受光出力に基
づいて、装置本体の傾き方向、傾き角、上下が逆転して
いるか否かを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の傾きを検知
する傾き検知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の傾き検知センサは、例えばゲー
ムの操作としてゲーム機本体そのものを傾けるというゲ
ーム機に適用され、ゲーム機本体の傾きを検出したり、
現在の向きに応じて次の動作を決定するというエンタテ
イメントロボットに適用され、その向きを検出する。こ
の様な適用例の場合は、あらゆる方向の傾きを検知し、
この傾きに対する応答動作を行うことにより、アミュー
ズメント性を向上させることができる。
【0003】あらゆる方向の傾きを検知する従来のセン
サとしては、特開平9−280858号公報に記載のも
のがある。このセンサにおいては、発光素子と受光素子
を上下に対向配置し、下側の発光素子から上側の受光素
子までの光路上に球形の収容室を設け、この収容室内に
球形の遮光体を収容している。このセンサがいずれの方
向に傾いても、遮光体がその方向に収容室内で移動し、
遮光体による光路の遮断状態が変化し、受光素子上の遮
光体の影が変化する。受光素子は、例えば4つに分割さ
れたフォトダイオードである。遮光体の移動に伴って、
各フォトダイオード上の影がそれぞれ大きくなったり小
さくなるので、各フォトダイオードの受光出力に基づい
て、傾き方向と傾き角を検出することができる。また、
傾きがないときには、遮光体が下側の発光素子に接近
し、受光素子上の遮光体の影が大きくなって、受光量が
減少し、また180度傾いたとき、つまり上下が逆転し
たときには、遮光体が下側の発光素子から離間し、受光
素子上の遮光体の影が小さくなって、受光量が増大す
る。従って、受光素子の受光出力に基づいて、上下が逆
転しているか否かを検出することができる。
【0004】この様な傾き方向、傾き角、上下が逆転し
ているか否かを検出することにより、いずれの方向につ
いても、0度〜180度の範囲で、傾き角を検出するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のセンサでは、傾きがないときには、遮光体が下側の
発光素子に接近して、受光素子上の遮光体の影が大きく
なり、受光量が減少するはずであるが、実際には、遮光
体の周囲からの光の回り込みにより、影の領域でも光が
照射され(光のSNが小さい)、受光量の減少程度が小
さく、このために上下が逆転しているか否かの検出精度
が低下した。また、光の回り込みにより、上下が逆転し
ていないときと、逆転しているときとで、受光素子の総
受光量が一致するそれぞれの傾き角が存在し、このため
に誤検知が発生した。
【0006】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、上下が逆転しているか否かを
正確に検出して、いずれの方向についても、0度〜18
0度の範囲で、傾き角を確実に検出することが可能な傾
き検知装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の傾き検知装置は、光学的に結合された第1
発光素子及び第1受光素子と、第1発光素子から第1受
光素子までの第1光路上に形成された収容室と、収容室
に収容され、装置本体が傾いた方向へと収容室内で移動
する遮光体とを備える傾き検知装置において、遮光体が
収容室の上側領域及び下側領域のいずれにあるかを検出
する上下検出手段を備えている。
【0008】この様な構成の本発明によれば、装置がい
ずれの方向に傾いても、その傾き角に応じて、遮光体が
収容室内で移動し、遮光体による第1光路の遮断状態が
変化し、第1受光素子上の遮光体の影が変化し、第1受
光素子の受光出力が変化する。このため、第1受光素子
の受光出力に基づいて、装置の傾き角を少なくとも検出
することができる。また、装置の傾きがないときには、
遮光体が収容室の下側領域にあり、また180度傾いた
とき、つまり上下が逆転しているときには、遮光体が収
容室の上側領域にある。このため、遮光体が収容室の上
側領域及び下側領域のいずれにあるかを検出する上下検
出手段の検出出力に基づいて、上下が逆転しているか否
かを検出することができる。こうして検出した傾き角及
び上下が逆転しているか否かに基づいて、いずれの方向
についても、0度〜180度の範囲で、傾き角を検出す
ることができる。
【0009】また、本発明においては、上下検出手段
は、光学的に結合された第2発光素子及び第2受光素子
を備えており、第2発光素子から第2受光素子までの第
2光路が収容室で上下方向と直交する。
【0010】ここでは、第2光路が収容室で上下方向と
直交している。装置の上下が逆転していないときには、
遮光体が収容室の下側領域にあり、また逆転していると
きには、遮光体が収容室の上側領域にある。このため、
装置の上下が逆転しているか否かにより、遮光体による
第2光路の遮光状態が変化する。この遮光体による遮光
状態の変化に伴って、第2受光素子の受光出力が変化す
るので、第2受光素子の受光出力に基づいて、上下が逆
転しているか否かを検出することができる。
【0011】更に、本発明においては、第2光路は、収
容室の上側領域及び下側領域を通り、第2受光素子は、
収容室の上側領域及び下側領域を通過したそれぞれの光
束を受光する複数の素子を備えている。
【0012】装置の上下が逆転していないときには、遮
光体が収容室の下側領域にあり、遮光体によって収容室
の下側領域の光束が遮断され、第2受光素子の一方の素
子の受光出力が低下する。また、逆転しているときに
は、遮光体が収容室の上側領域にあり、遮光体によって
収容室の上側領域の光束が遮断され、第2受光素子の他
方の素子の受光出力が低下する。このため、第2受光素
子の各素子の受光出力の比に基づいて、上下が逆転して
いるか否かを検出することができる。
【0013】また、本発明においては、第2光路は、収
容室の上側領域及び下側領域のいずれかを通り、第2受
光素子は、収容室の上側領域及び下側領域のいずれかを
通過した第2光路の光束を受光している。
【0014】ここでは、第2受光素子は、収容室の上側
領域及び下側領域のいずれかを通過した第2光路の光束
を受光するので、第2受光素子の受光出力に基づいて、
遮光体が収容室の下側領域及び上側領域のいずれにある
か、つまり上下が逆転しているか否かを検出することが
できる。
【0015】更に、本発明においては、第1及び第2発
光素子を同一のフレーム上に配置し、第1及び第2受光
素子を同一の他のフレーム上に配置し、第1発光素子か
ら第1受光素子までの第1光路、及び第2発光素子から
第2受光素子までの第2光路の少なくとも一方を複数回
屈折させて形成している。
【0016】あるいは、第1発光素子、第2発光素子、
及び第2受光素子を同一のフレーム上に配置し、第2発
光素子から第2受光素子までの第2光路を複数回屈折さ
せて形成している。
【0017】この様に複数の素子を同一のフレーム上に
配置すれば、フレームの数を低減させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の傾き検知装置の第1実施
形態を示す縦断面図である。本実施形態の装置では、第
1発光素子30を封入した発光側透光性樹脂体31と、
第2発光素子32を封入した発光側透光性樹脂体33
と、第1受光素子34を封入した受光側透光性樹脂体3
5と、第2受光素子36を封入した受光側透光性樹脂体
37とを備え、各樹脂体31、33、35、37を遮光
性樹脂からなる外装ケース38内に埋設し配置してい
る。外装ケース38のほぼ中央には、透光性樹脂からな
る球形の収容体53を配置している。収容体53は、中
空であって、その内側に球形の収容室42を形成してい
る。遮光体41は、金属や遮光性を有する合成樹脂から
なる球形のものであって、収容室42に移動自在に収容
されている。
【0020】外装ケース38は、発光側ケース49及び
受光側ケース50からなる。各ケース49、50は、遮
光性を有する合成樹脂からなり、接着剤もしくは係合爪
等により、相互に結合されている。
【0021】第1発光素子30と第1受光素子34は、
球形の収容体53を挟んで、上下に対向配置されてい
る。第1発光素子30から出射された光は、発光側透光
性樹脂体31の表面のレンズによりほぼ平行光にされて
から、中空経路61、収容室42、及び中空経路62を
介して第1受光素子34に入射する。これにより、第1
受光素子34上には、収容室42内の遮光体41の影が
投影される。図1から明らかな様に、第1発光素子30
から第1受光素子34への第1光路L1は、直線状に形
成されている。
【0022】また、第2発光素子32から出射された光
は、発光側透光性樹脂体33の表面のレンズによりほぼ
平行光にされてから、光ガイド39の反射面39aで反
射され、収容室42を通過し、光ガイド40の反射面4
0aで反射されて、第2受光素子36に入射する。これ
により、第2受光素子36上には、収容室42内の遮光
体41の影が投影される。図1から明らかな様に、第2
発光素子32から第2受光素子36への第2光路L2
は、2回屈折して形成されている。
【0023】第1光路L1と第2光路L2は、収容室4
2で相互に直交している。装置本体を傾けると、その傾
きの方向に、遮光体41が収容室42内で移動する。こ
れに伴い、第1及び第2受光素子34、36上の遮光体
41の影が移動し、第1及び第2受光素子34、36の
受光出力が変化する。後に詳述する様に、第1及び第2
受光素子34、36の受光出力に基づいて、装置本体の
傾き方向、傾き角、上下が逆転しているか否かを検出す
る。
【0024】図1及び図2に示す様に、第1及び第2発
光素子30、32は、例えば発光ダイオード(LED)
であり、銀ペースト等の接着剤を用いて、搭載用リード
フレーム43上にダイボンドされ、それぞれの金線4
4、45を介して結線用発光側リードフレーム(図示せ
ず)に接続されている。発光側透光性樹脂体31は、透
光性樹脂(例えば透光性エポキシ樹脂)をモールド成型
したものであり、この発光側透光性樹脂体31によっ
て、第1発光素子30、金線44、及び搭載用リードフ
レーム43の一部が封入されている。同様に、発光側透
光性樹脂体33は、透光性樹脂をモールド成型したもの
であり、この発光側透光性樹脂体33によって、第2発
光素子32、金線45、及び搭載用リードフレーム43
の一部が封入されている。
【0025】図1及び図3に示す様に、第1及び第2受
光素子34、36は、例えばフォトダイオードであり、
銀ペースト等の接着剤を用いて、搭載用リードフレーム
46上にダイボンドされ、それぞれの金線47、48を
介して結線用発光側リードフレーム(図示せず)に接続
されている。受光側透光性樹脂体35は、透光性樹脂
(例えば透光性エポキシ樹脂)をモールド成型したもの
であり、この受光側透光性樹脂体35によって、第1受
光素子34、金線47、及び搭載用リードフレーム46
の一部が封入されている。同様に、受光側透光性樹脂体
37は、透光性樹脂をモールド成型したものであり、こ
の受光側透光性樹脂体37によって、第2受光素子3
6、金線48、及び搭載用リードフレーム46の一部が
封入されている。
【0026】尚、各リードフレームは、プリント配線基
板(図示せず)に半田付け等により電気的に接続されて
いる。
【0027】図4は、第1受光素子34を示す平面図で
ある。図4から明らかな様に、第1受光素子34は、そ
の全体形状が正方形であり、2つの対角線によって分割
される4つのフォトダイオード80a、80b、80
c、80dを備えている。ここでは、各フォトダイオー
ド80a〜80d上に、第1発光素子30に最も接近し
た位置にある遮光体41の影41Sが投影されている。
【0028】図5は、第2受光素子36を示す平面図で
ある。図5から明らかな様に、第2受光素子36は、そ
の全体形状が正方形であり、その中央で分割される2つ
のフォトダイオード81e、81fを備えている。一方
のフォトダイオード81eには、収容室42の上側領域
を通過した第2光路L2の半分の光束が入射し、他方の
フォトダイオード81fには、収容室42の下側領域を
通過した第2光路L2の半分の光束が入射する。ここで
は、フォトダイオード81f上に、第1発光素子30に
最も接近した位置にある遮光体41の影41Sが投影さ
れている。
【0029】この様な構成の傾き検知装置において、第
1光路L1が垂直方向に向く様に、装置本体の姿勢を維
持する。これに伴い、第2光路L2は、水平方向とな
る。このとき、遮光体41が第1発光素子30に最も接
近し、第1受光素子34の各フォトダイオード80a〜
80d上には、図4に示す遮光体41の影41Sが投影
され、かつ第2受光素子36のフォトダイオード81f
上には、図5に示す遮光体41の影41Sが投影され
る。
【0030】この状態では、第1受光素子34の各フォ
トダイオード80a〜80dの受光量が均一となり、そ
れらの受光出力も同一となる。
【0031】装置本体を傾けると、遮光体41が移動し
て、第1受光素子34の各フォトダイオード80a〜8
0d上の遮光体41の影も移動し、これらのフォトダイ
オード80a〜80dの受光量が変化し、それらの受光
出力が変化する。図6(a)のグラフは、±X方向の遮
光体41の位置に対する各フォトダイオード80a、8
0cの受光量の変化を示している。また、図6(b)の
グラフは、±Y方向の遮光体41の位置に対する各フォ
トダイオード80b、80dの受光量の変化を示してい
る。
【0032】例えば、遮光体41が+X方向に移動する
と、フォトダイオード80aの受光量が減少して、その
受光出力が低下すると共に、フォトダイオード80cの
受光量が増大し、その受光出力が上昇する。同様に、遮
光体41が+Y方向に移動すると、フォトダイオード8
0bの受光量が減少して、その受光出力が低下すると共
に、フォトダイオード80dの受光量が増大し、その受
光出力が上昇する。
【0033】図6(a)、(b)の各グラフから明らか
な様に、各フォトダイオード80a〜80dの受光量
は、±X方向及び±Y方向の遮光体41の位置に応じて
変化する。このため、各フォトダイオード80a〜80
dの受光出力に基づいて、遮光体41の移動方向及び移
動距離を求めることができ、更には遮光体41の移動方
向及び移動距離に基づいて、装置本体の傾き方向及び傾
き角を求めることができる。
【0034】また、装置本体の上下が逆転している状態
で、第1光路L1が垂直方向に向けられると、第1受光
素子34の各フォトダイオード80a〜80d上には、
やはり図4に示す遮光体41の影41Sが投影される。
そして、装置本体の傾きにより遮光体41が移動する
と、遮光体41の移動方向及び移動距離に応じて、各フ
ォトダイオード80a〜80dの受光量が変化し、それ
らの受光出力が変化する。このため、上下が逆転してい
る場合も、逆転していない場合と同様の手順で、装置本
体の傾き方向及び傾き角を求めることができる。
【0035】一方、装置本体の上下が逆転しておらず、
第1光路L1が垂直方向に向けられているときには、第
2受光素子36のフォトダイオード81f上に、図5に
示す遮光体41の影41Sが投影される。この状態で
は、フォトダイオード81eの受光量がフォトダイオー
ド81fの受光量よりも多い。
【0036】そして、装置本体を傾けていくと、遮光体
41が徐々に移動し、フォトダイオード81f上の影が
徐々に大きくなり、フォトダイオード81e上にも影が
現われてくる。装置本体の傾き角が90度になると、つ
まり第2光路L2が垂直方向に向くと、各フォトダイオ
ード81e、81f上に、遮光体41の影が半分ずつ投
影され、各フォトダイオード81e、81fの受光量が
同一になる。更に、装置本体を傾けていくと、装置の上
下が逆転し、フォトダイオード81f上の影が徐々に小
さくなって消え去り、フォトダイオード81e上の影が
徐々に大きくなり、フォトダイオード81fの受光量が
フォトダイオード81eの受光量よりも多くなる。そし
て、装置本体の上下が完全に逆転すると、フォトダイオ
ード81e上に、遮光体41の半月状の影が投影され
る。
【0037】図7のグラフは、±Z方向(垂直上方向と
下方向)の遮光体41の位置に対する各フォトダイオー
ド81e、81fの受光量の変化を示している。
【0038】ここで、第2受光素子36の各フォトダイ
オード81e、81fの受光出力をPD1、PD2とす
る。装置本体の上下が逆転しておらず、第1光路L1が
垂直方向に向けられているときには、受光出力PD1が
大きく、受光出力PD2が小さいため、出力比kz=P
D1/(PD1+PD2)が約1となる。そして、装置
の上下が逆転すると、受光出力PD1が小さく、受光出
力PD2が大きくなり、出力比kz=PD1/(PD1
+PD2)が0.5以下となる。このため、各フォトダ
イオード81e、81fの受光出力に基づいて、装置本
体の上下が逆転しているか否かを判定することができ
る。
【0039】尚、第1受光素子34の各フォトダイオー
ド80a〜80dの受光出力から装置本体の傾き方向及
び傾き角を求めたり、第2受光素子36の各フォトダイ
オード81e、81fの受光出力から上下が逆転してい
るか否かを判定するための演算処理は、図示しないマイ
クロコンピュータ等によって行えば良い。
【0040】また、第1発光素子30の光が第2受光素
子36に入射したり、第2発光素子32の光が第1受光
素子34に入射すると、傾き方向、傾き角の検出精度が
低下したり、上下が逆転しているか否かの判定精度が低
下するので、第1及び第2発光素子30、32の発光タ
イミングをずらし、これらの発光タイミングに応じて第
1及び第2受光素子34、36の受光出力のサンプリン
グタイミングをずらす。受光素子の応答時間を考慮する
と、相互のタイミングを1ms以上ずらすのが好まし
い。
【0041】この様に本実施形態の傾き検知装置では、
第1受光素子34の各フォトダイオード80a〜80d
の受光出力に基づいて、装置本体の傾き方向及び傾き角
を求め、また第2受光素子36の各フォトダイオード8
1e、81fの受光出力に基づいて、装置本体の上下が
逆転しているか否かを判定している。このため、上下が
逆転していないときの0度〜90度の範囲と、上下が逆
転しているときの90度〜180度の範囲で、傾き方向
及び傾き角を検出することができる。すなわち、0度〜
180度の範囲で、傾き方向及び傾き角を検出すること
ができる。
【0042】図8は、本発明の傾き検知装置の第2実施
形態を示す縦断面図である。尚、図8において、図1と
同様の作用を果たす部位には同じの符号を付す。
【0043】本実施形態の装置では、図1の装置の各光
ガイド39、40の代わりに、2つの光ガイド91、9
2を適用し、また第2受光素子36Aを第1及び第2発
光素子30、32側に配置している。
【0044】また、図8及び図9に示す様に第2受光素
子36Aと第1及び第2発光素子30、32を搭載用リ
ードフレーム43A上に配置している。第2受光素子3
6Aは、単一のフォトダイオードからなる。
【0045】この装置においては、第1発光素子30か
ら第1受光素子34への第1光路L1は、図1の装置と
同様であり、直線状に形成されている。また、第1受光
素子34の各フォトダイオード80a〜80dの受光出
力に基づいて、装置本体の傾き方向及び傾き角を求める
手順も、図1の装置と同様である。
【0046】また、第2発光素子32から出射された光
は、発光側透光性樹脂体33の表面のレンズによりほぼ
平行光にされてから、光ガイド91の反射面91aで反
射され、収容室42の下側領域のみを通過し、光ガイド
92の反射面92aで反射されて、第2受光素子36A
に入射する。これにより、第2受光素子36A上には、
収容室42内の遮光体41の影が投影される。図8から
明らかな様に、第2発光素子32から第2受光素子36
Aへの第2光路L22は、2回屈折して形成されてい
る。
【0047】ここでは、第2光路L22の光束が収容室
42の下側領域のみを通る。このため、装置本体の上下
が逆転しておらず、遮光体41が収容室42の下側領域
にあるときには、遮光体41が第2光路L22の中にあ
り、第2受光素子36A上に遮光体41の影が投影さ
れ、第2受光素子36Aの受光量が少なく、その受光出
力が低い。また、装置本体の上下が逆転し、遮光体41
が収容室42の上側領域に移動すると、遮光体41が第
2光路L22から外れるので、第2受光素子36A上に
遮光体41の影が投影されず、第2受光素子36Aの受
光量が増大し、その受光出力が上昇する。このため、第
2受光素子36Aの受光出力に基づいて、装置本体の上
下が逆転しているか否かを判定することができる。
【0048】従って、本実施形態の傾き検知装置でも、
第1受光素子34の各フォトダイオード80a〜80d
の受光出力に基づいて、装置本体の傾き方向及び傾き角
を求め、また第2受光素子36Aの受光出力に基づい
て、装置本体の上下が逆転しているか否かを判定し、0
度〜180度の範囲で、傾き方向及び傾き角を検出する
ことができる。
【0049】尚、本発明は、上記各実施形態に限定され
るものではなく、多様に変形することができる。例え
ば、各発光素子及び各受光素子の配置や2つの光路を適
宜に変更することができる。また、各発光素子の光をレ
ンズにより平行光にせず、各発光素子からの拡散光をそ
のままそれぞれの受光素子に入射させても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、装置
がいずれの方向に傾いても、その傾き角に応じて、遮光
体が収容室内で移動し、遮光体による第1光路の遮断状
態が変化し、第1受光素子上の遮光体の影が変化し、第
1受光素子の受光出力が変化する。このため、第1受光
素子の受光出力に基づいて、装置の傾き角を少なくとも
検出することができる。また、装置の傾きがないときに
は、遮光体が収容室の下側領域にあり、また180度傾
いたとき、つまり上下が逆転したときには、遮光体が収
容室の上側領域にある。このため、遮光体が収容室の上
側領域及び下側領域のいずれにあるかを検出する上下検
出手段の検出出力に基づいて、上下が逆転しているか否
かを検出することができる。こうして検出した傾き角及
び上下が逆転しているか否かに基づいて、いずれの方向
についても、0度〜180度の範囲で、傾き角を検出す
ることができる。
【0051】また、本発明によれば、上下検出手段は、
光学的に結合された第2発光素子及び第2受光素子を備
えており、第2発光素子から第2受光素子までの第2光
路が収容室で上下方向と直交する。装置の上下が逆転し
ていないときには、遮光体が収容室の下側領域にあり、
また逆転しているときには、遮光体が収容室の上側領域
にある。このため、装置の上下が逆転しているか否かに
より、遮光体による第2光路の遮光状態が変化する。こ
の遮光体による遮光状態の変化に伴って、第2受光素子
の受光出力が変化するので、第2受光素子の受光出力に
基づいて、上下が逆転しているか否かを検出することが
できる。
【0052】更に、本発明によれば、第2光路は、収容
室の上側領域及び下側領域を通り、第2受光素子は、収
容室の上側領域及び下側領域を通過したそれぞれの光束
を受光する複数の素子を備えている。装置の上下が逆転
していないときには、遮光体が収容室の下側領域にあ
り、遮光体によって収容室の下側領域の光束が遮断さ
れ、第2受光素子の一方の素子の受光出力が低下する。
また、逆転しているときには、遮光体が収容室の上側領
域にあり、遮光体によって収容室の上側領域の光束が遮
断され、第2受光素子の他方の素子の受光出力が低下す
る。このため、第2受光素子の各素子の受光出力の比に
基づいて、上下が逆転しているか否かを検出することが
できる。
【0053】また、本発明によれば、第2光路は、収容
室の上側領域及び下側領域のいずれかを通り、第2受光
素子は、収容室の上側領域及び下側領域のいずれかを通
過した第2光路の光束を受光している。第2受光素子
は、収容室の上側領域及び下側領域のいずれかを通過し
た第2光路の光束を受光するので、第2受光素子の受光
出力に基づいて、遮光体が収容室の下側領域及び上側領
域のいずれにあるか、つまり上下が逆転しているか否か
を検出することができる。
【0054】更に、本発明によれば、第1及び第2発光
素子を同一のフレーム上に配置し、第1及び第2受光素
子を同一の他のフレーム上に配置し、第1発光素子から
第1受光素子までの第1光路、及び第2発光素子から第
2受光素子までの第2光路の少なくとも一方を複数回屈
折させて形成している。
【0055】あるいは、第1発光素子、第2発光素子、
及び第2受光素子を同一のフレーム上に配置し、第2発
光素子から第2受光素子までの第2光路を複数回屈折さ
せて形成している。
【0056】この様に複数の素子を同一のフレーム上に
配置すれば、フレームの数を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傾き検知装置の第1実施形態を示す縦
断面図である。
【図2】図1のリードフレーム上の第1及び第2発光素
子を示す平面図である。
【図3】図1のリードフレーム上の第1及び第2受光素
子を示す平面図である。
【図4】図1の第1受光素子を示す平面図である。
【図5】図1の第2受光素子を示す平面図である。
【図6】(a)は±X方向の遮光体の位置に対する第1
受光素子の各フォトダイオードの受光量の変化を示すグ
ラフであり、(b)は±Y方向の遮光体の位置に対する
第1受光素子の他の各フォトダイオードの受光量の変化
を示すグラフである。
【図7】±Z方向の遮光体の位置に対する第2受光素子
の各フォトダイオードの受光量の変化を示すグラフであ
る。
【図8】本発明の傾き検知装置の第2実施形態を示す縦
断面図である。
【図9】図8のリードフレーム上の第2受光素子と第1
及び第2発光素子を示す平面図である。
【符号の説明】
30 第1発光素子 31、33 発光側透光性樹脂体 32 第2発光素子 34 第1受光素子 35、37 受光側透光性樹脂体 36 第2受光素子 38 外装ケース 39、40 光ガイド 41 遮光体 42 収容室 43、46 搭載用リードフレーム 44、45、47,48 金線 49 発光側ケース 50 受光側ケース 53 収容体 61、62 中空経路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に結合された第1発光素子及び第
    1受光素子と、第1発光素子から第1受光素子までの第
    1光路上に形成された収容室と、収容室に収容され、装
    置本体が傾いた方向へと収容室内で移動する遮光体とを
    備える傾き検知装置において、 遮光体が収容室の上側領域及び下側領域のいずれにある
    かを検出する上下検出手段を備えることを特徴とする傾
    き検知装置。
  2. 【請求項2】 上下検出手段は、光学的に結合された第
    2発光素子及び第2受光素子を備えており、第2発光素
    子から第2受光素子までの第2光路が収容室で上下方向
    と直交することを特徴とする請求項1に記載の傾き検知
    装置。
  3. 【請求項3】 第2光路は、収容室の上側領域及び下側
    領域を通り、第2受光素子は、収容室の上側領域及び下
    側領域を通過したそれぞれの光束を受光する複数の素子
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の傾き検知装
    置。
  4. 【請求項4】 第2光路は、収容室の上側領域及び下側
    領域のいずれかを通り、 第2受光素子は、収容室の上側領域及び下側領域のいず
    れかを通過した第2光路の光束を受光することを特徴と
    する請求項2に記載の傾き検知装置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2発光素子を同一のフレーム
    上に配置し、第1及び第2受光素子を同一の他のフレー
    ム上に配置し、 第1発光素子から第1受光素子までの第1光路、及び第
    2発光素子から第2受光素子までの第2光路の少なくと
    も一方を複数回屈折させて形成したことを特徴とする請
    求項2に記載の傾き検知装置。
  6. 【請求項6】 第1発光素子、第2発光素子、及び第2
    受光素子を同一のフレーム上に配置し、 第2発光素子から第2受光素子までの第2光路を複数回
    屈折させて形成したことを特徴とする請求項2に記載の
    傾き検知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102445191A (zh) * 2010-10-08 2012-05-09 艾笛森光电股份有限公司 具有相异发光组件的倾斜传感器及其运作方法
CN112050783A (zh) * 2020-09-11 2020-12-08 赵俊杰 一种利用空气动力的智能水平测试仪
WO2023135525A1 (en) * 2022-01-11 2023-07-20 Srinivasan Tilak A device for determining orientation of an object

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