JP3228683B2 - 傾き検出用光結合装置 - Google Patents

傾き検出用光結合装置

Info

Publication number
JP3228683B2
JP3228683B2 JP23493496A JP23493496A JP3228683B2 JP 3228683 B2 JP3228683 B2 JP 3228683B2 JP 23493496 A JP23493496 A JP 23493496A JP 23493496 A JP23493496 A JP 23493496A JP 3228683 B2 JP3228683 B2 JP 3228683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
receiving
light emitting
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23493496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1082626A (ja
Inventor
弘文 進藤
光夫 小鉢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP23493496A priority Critical patent/JP3228683B2/ja
Publication of JPH1082626A publication Critical patent/JPH1082626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228683B2 publication Critical patent/JP3228683B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/49Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of a plurality of wire connectors
    • H01L2224/491Disposition
    • H01L2224/4912Layout
    • H01L2224/49171Fan-out arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/19Details of hybrid assemblies other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/191Disposition
    • H01L2924/19101Disposition of discrete passive components
    • H01L2924/19107Disposition of discrete passive components off-chip wires

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型のパーソナル
コンピュータのポインティングデバイス等に使用される
傾き検出用光結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータを使用したゲーム機
が種々販売されている。この種のゲーム機においては、
ジョイスティックや入力パッド等の操作部を操作する
と、この操作部の傾きを傾き検出用センサにより検出
し、このときの検出信号に基づいて表示画面に表示され
るキャラクター等を移動させる構造となっている。傾き
検出用センサとしては、一般に操作部の電気的な接触を
伴う接触式のものが使用されているが、接触不良等によ
る誤動作が生じやすく信頼性に問題があるため、最近で
は信頼性の高い非接触式(光学式)のものが使用されて
きている。
【0003】また、パーソナルコンピュータにおける出
力装置の表示画面でのカーソル移動やポインティング等
を行うためにマウスを使用しているが、これはパーソナ
ルコンピュータとは分離して、操作板や机上等の平面上
を移動させることによって操作するため、近年需要が高
まっている携帯用の小型パーソナルコンピュータには使
用できない。そこで、小型パーソナルコンピュータにお
いては、キーボード内のキーの間にポインティングデバ
イスを配置したものがある。このポインティングデバイ
スとしては、光学式の傾き検出用センサに中空のスティ
ックを被せたものがあり、スティックを操作することに
よりスティックの天面(反射面)が傾き、この傾きを傾
き検出用センサにより検出し、このときの検出信号に基
づいて表示画面でのカーソル移動やポインティング等を
行うようになっている。
【0004】光電変換素子(受発光素子)を使用した従
来の光学式の傾き検出用センサは、図10,11,12
に示すように、発光素子(発光チップ)1と4セグメン
トの受光領域2a〜2dを有する受光素子(受光チッ
プ)2とが共通の搭載用リードフレーム3にダイボンド
され、これらが結線用リードフレーム4〜8に金線等の
ボンディングワイヤ9,10を介して接続され、レンズ
キャップ11により発光チップ1および受光チップ2が
覆われている。なお、各リードフレーム3〜8は、その
表面(チップ搭載面やボンディングワイヤ9,10が接
続される面)が露出した状態で熱可塑性樹脂からなる基
板12に埋め込まれた状態となっている。
【0005】レンズキャップ11は、図11に示すよう
に、円筒状の側壁部13と、該側壁部13の一端を塞ぐ
凸レンズ14とが透光性樹脂により一体的に形成されて
なる。そして、側壁部13の開放した他端が基板12に
接着剤等により接着されている。
【0006】そして、発光チップ1から出射した光は、
レンズキャップ11の凸レンズ14で集光され、ゲーム
機における操作部や小型パーソナルコンピュータにおけ
るスティック等の被検出物Sで反射して再び凸レンズ1
4で集光され、受光チップ2の各受光領域2a〜2dに
入射し、各受光領域2a〜2dから受光量に比例した電
流が流れ、この各電流値を処理回路で演算処理すること
により被検出物Sの傾き方向および傾き量を検出するこ
とができるようになっている。
【0007】演算処理の方法としては、受光領域2aに
おける電流値をIa、受光領域2bにおける電流値をI
b、受光領域2cにおける電流値をIc、受光領域2d
における電流値Idとすると、被検出物SのX軸(図1
2参照)周りの傾き信号Sxを、 Sx=(Ia+Ic)−(Ib+Id) 同様にY軸(図12参照)周りの傾き信号Syを、 Sy=(Ia+Ib)−(Ic+Id) として求める。このときの傾き信号Sxから求められる
演算結果とX軸周りの実際の傾き角との関係は、図13
(a)に示すようなS字カーブの特性となり、傾き信号
Syから求められる演算結果とY軸周りの実際の傾き角
との関係は、図13(b)に示すようなS字カーブの特
性となるので、演算結果から得られる2方向の実際の傾
き角から被検出物Sの傾き方向および傾き量を求めるよ
うになっている。
【0008】この傾き検出用センサにおいては、発光チ
ップ1と受光チップ2の各受光領域2a〜2dとが別体
で離れており、しかもこれらが光学系の光軸からずれた
位置に配置されているため、図13からも明らかなよう
に、被検出物SのX軸周りの特性と、Y軸周りの特性と
が相違してしまい、高精度な傾き検出を行うことができ
なかった。
【0009】また、上記相違は、受発光チップ1,2の
配置だけでなく、受発光チップ1,2と被検出物Sとの
距離のバラツキやレンズバラツキ等の要因も関係してく
るので、処理回路で補正しようとしても、その補正は非
常に困難であった。したがって、高精度な傾き検出を要
求される装置に対しては適用しにくく、汎用性に乏しか
った。
【0010】そこで、上記問題を解消すべく、特開昭6
2−69111号公報には、図14に示すように、発光
チップ15の周りに4個の受光チップ16が位置するよ
うにこれらを基板17に搭載して、発光チップ15の光
軸とレンズの光学中心とを一致させた傾き検出センサが
開示されている。この構造では、光学系の光軸に対して
各受光チップ16が光学的対称性を有することになり、
被検出物SのX軸周りの特性と、Y軸周りの特性とが同
等となり、検出精度の向上を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−69111号公報の傾き検出センサにおいては、
発光チップ15および各受光チップ16を基板17の配
線パターンにボンディングワイヤを介して電気的に接続
している場合、発光チップ15からの光がボンディング
ワイヤで反射して、高精度な傾き検出を行うことができ
ないといった恐れがある。
【0012】また、発光チップ15の周りに4個の受光
チップ16を個別に配置しているので、発光チップ15
に対して各受光チップ16を夫々精度良く位置決めする
必要があり、その製造工程が煩雑で、信頼性に乏しいと
いった問題があった。
【0013】本発明は、上記に鑑み、製造工程の簡略化
およびコストダウンを図り得、安定して高精度な傾き検
出が可能な信頼性の高い傾き検出用光結合装置の提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、発光素子と、受光面に複数の受光領域と非受光領
域とを有する受光素子とを備え、発光素子からの光が被
検出物で反射されて受光素子に入射したときに各受光領
域から被検出物の傾きに応じた信号を出力する光結合装
置において、受光素子の受光面の非受光領域に発光素子
が搭載されものである。そして、受光素子の各受光領域
は、発光素子の光軸を中心とした円周上に等間隔に配置
されており、光学系の光軸に対して各受光領域が光学的
対称性を有している。
【0015】これにより、被検出物が傾いていないとき
には、発光素子から出射した光は、被検出物で反射して
受光素子の各受光領域に均等に入射し、各受光領域は受
光量に比例した均等な信号を出力する。一方、被検出物
が傾いたときには、被検出物の傾きに応じて各受光領域
における受光量が変化し、各受光領域における出力信号
に差が生じ、この出力信号を処理回路で演算処理するこ
とで被検出物のX軸周りの実際の傾き角とY軸周りの実
際の傾き角とを求め、これら傾き角から被検出物の傾き
方向および傾き量を検出することができる。
【0016】また、発光素子を、光を一方向に集中して
出射する狭窄型としたり、発光素子を、側壁に遮光体を
設けた受光素子の凹みに配すると、発光素子から横方向
に出射した光が受光素子に直接入射してノイズ成分とし
て検出されるといった不具合を防止できる。
【0017】さらに、受光素子の各受光領域の結線用電
極を発光素子から最も離間した位置に形成したり、受光
素子の受光面の非受光領域に発光素子の結線用電極がボ
ンディングワイヤを介して接続される配線パターンを形
成すると、各結線用電極に接続された各ボンディングワ
イヤが受光領域をまたぐことがなく、また各ボンディン
グワイヤの長さも短くすることができ、発光素子からの
光が各ボンディングワイヤで反射して受光領域に入射す
るのを極力防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る傾き検出用光結合装置の横断面図、図2は同じく
その縦断面図、図3は発光チップおよび受光チップの平
面図、図4は受光チップの縦断面図である。
【0019】これらの図を参照して、本実施形態の傾き
検出センサ(傾き検出用光結合装置)は、ゲーム機にお
ける操作部や小型パーソナルコンピュータにおけるステ
ィック等の被検出物Sに対して配置され、発光ダイオー
ドからなる発光素子(発光チップ)20と、受光面21
に4セグメントの受光領域21a〜21dと非受光領域
21zとを有する4分割フォトダイオードからなる受光
素子(受光チップ)22と、これらを覆うレンズキャッ
プ23とを備えている。
【0020】受光チップ22は、図1,2,4に示すよ
うに、搭載用リードフレーム30にAgペースト等の導
電性ペースト31にて接着されている。各受光領域21
a〜21dは、正方形かつ同面積に形成され、正方形の
受光面21の対角線上の四隅に配置されており、各受光
領域21a〜21dの結線用電極(パッド)32a〜3
2dが金線等のボンディングワイヤ33を介して結線用
リードフレーム34〜37に電気的に接続されている。
【0021】そして、受光チップ22における受光領域
21a〜21d以外の非受光領域21zには、凸状のア
ルミニウム製のチップ搭載用配線パターン40と、長方
形状の配線パターンに形成されたアルミニウム製の中継
用パッド41とが設けられている。
【0022】前記搭載用配線パターン40は、図3に示
すように、各受光領域21a〜21dから等距離の受光
面21の中央に配され発光チップ20が導電性ペースト
42にて接着される搭載部40aと、該搭載部40aに
連結され受光領域21a,21b間に配された配線部4
0bとからなる。また、前記中継用パッド41は、受光
領域21c,21d間に配され、発光チップ20の結線
用電極(パッド)20aがボンディングワイヤ43を介
して電気的に接続されている。
【0023】したがって、搭載用配線パターン40の搭
載部40a上の発光チップ20は、各受光領域21a〜
21dから等距離の受光面21の中央に位置する。換言
すると、各受光領域21a〜21dは、発光チップ20
の光軸を中心とした円周上に等間隔に配置されている。
【0024】なお、受光チップ22の受光面21が通常
のシリコン酸化膜のみからなっていると、導電性ペース
ト42の使用により短絡する恐れがあるため、図4に示
すように受光面21における受光領域21a〜21dお
よび配線パターン以外は、遮光性ポリイミド等による皮
膜44が施されて絶縁、遮光されている。これにより、
発光チップ20を導電性ペースト42にて接着する際の
短絡を防止することができ、しかも受光領域21a〜2
1d以外に当たった光がノイズ成分として検出されると
いった不具合も防止することができる。
【0025】そして、搭載用配線パターン40がボンデ
ィングワイヤ45を介して搭載用リードフレーム30に
電気的に接続され、中継用パッド41がボンディングワ
イヤ46を介して結線用リードフレーム47に電気的に
接続されている。なお、各リードフレーム30,34〜
37,47は、図2に示すように、その表面(チップ搭
載面やボンディングワイヤ33,45,46が接続され
る面)が露出した状態でポリフェニールサルファイト等
の熱可塑性樹脂からなる基板50に埋め込まれた状態と
なっている。
【0026】前記レンズキャップ23は、円筒状の側壁
部51と、該側壁部51の一端を塞ぐ凸レンズ52とが
アクリルポリカーボネイト等の透光性樹脂により一体的
に形成されてなる。そして、凸レンズ52の光学中心と
発光チップ20の光軸とが一致するように、側壁部51
の開放した他端が基板50に接着剤等により接着されて
いる。
【0027】以上のような構成により、光学系の光軸に
対して受光チップ22の各受光領域21a〜21dが光
学的対称性を保ち、被検出物Sの傾きを検出する上で各
部材が理想的な配置となっている。しかしながら、発光
チップ20からの光がボンディングワイヤで反射して受
光領域21a〜21dに入射し、一部の受光領域21a
〜21dの受光量が他に比べて多くなったり、発光チッ
プ20からの光が直接受光チップ22の受光領域21a
〜21dに入射して、ノイズ成分として検出されるとい
った不具合が生じる。そこで、本実施形態の傾き検出用
光結合装置においては、これら不具合を解消するため
に、種々の対策が施されている。
【0028】まず、発光チップ20からの光がボンディ
ングワイヤで反射して受光領域21a〜21dに入射す
るのを防止する対策としては、受光チップ22の各受光
領域21a〜21dのパッド32a〜32dを発光チッ
プ20から最も離間した各受光領域21a〜21dの隅
部に形成している。これにより、各パッド32a〜32
dに接続された各ボンディングワイヤ33が受光領域2
1a〜21dをまたぐことがなく、例えばパッド32a
〜32dが受光領域21a〜21dの中央付近に形成さ
れているときと比べて、発光チップ20からの光が各ボ
ンディングワイヤ33で反射して各受光領域21a〜2
1dに入射する割合を小さくすることができる。
【0029】また別の対策としては、受光チップ22に
おける非受光領域21zに中継用パッド41を形成し、
発光チップ20のパッド20aと中継用パッド41とを
ボンディングワイヤ43を介して接続し、さらに中継用
パッド41と結線用リードフレーム47とをボンディン
グワイヤ46を介して接続している。これにより、ボン
ディングワイヤ43,46が受光領域21a〜21dを
またぐことがなく、ボンディングワイヤ43,46の長
さも短くすることができ、発光チップ20のパッド20
aと結線用リードフレーム47とをボンディングワイヤ
を介して接続するときと比べて、発光チップ20からの
光が各ボンディングワイヤ43,46で反射して各受光
領域21a〜21dに入射する割合を小さくすることが
できる。しかも、安定したアセンブリ性を実現できる。
【0030】次に、発光チップ20からの光が直接受光
チップ22の受光領域21a〜21dに入射するのを防
止する対策としては、発光チップ20としてエピタキシ
ャル成長により形成した通常の発光チップ20Aを使用
せずに、電流狭窄型の発光チップを使用している。これ
は、通常の発光チップ20Aと電流狭窄型の発光チップ
20とでは出射する光の強度分布が全く異なり、通常の
発光チップ20Aでは、図5(a)に示すように、横方
向に出射する光の量がかなり多く、受光領域21a〜2
1dに直接光が入射する可能性が高いのに対して、電流
狭窄型の発光チップ20では、図5(b)に示すよう
に、光を前方の一方向に集中して出射し、受光領域21
a〜21dに直接光が入射する可能性が低いからであ
る。
【0031】また、通常の発光チップ20Aを使用する
場合には、図6に示すように、受光チップ22の受光面
21において、通常の発光チップ20Aが搭載される受
光面21の中央にエッチング処理等で凹み60を形成し
ておき、さらに凹み60の壁面に遮光体61を設ける。
この遮光体61は、凹み60の壁面に発光チップ20A
からの光を遮光するとともに光の反射率の高い材料を薄
膜状にコーティングしてなる。そして、チップ搭載用配
線パターン40および中継用パッド41を形成して、発
光チップ20Aを凹み60に搭載する。これにより、発
光チップ20Aから横方向に出射した光が、受光チップ
22の内部を通過して受光領域21a〜21dに到達す
ることなく前方に反射され、電流狭窄型の発光チップ2
0を使用したときと同様の効果を得ることができる。
【0032】さらに、図7に示すように、発光チップ2
0Aを遮光壁70で囲んでもよい。遮光壁70は、発光
チップ20Aから横方向に出射した光を遮光するととも
に上方に反射するよう構成されている。これによって
も、電流狭窄型の発光チップ20を使用したときと同様
の効果を得ることができる。
【0033】上記構成において、ゲーム機における操作
部や小型パーソナルコンピュータにおけるスティック等
の被検出物Sが傾いていないときには、発光チップ20
から出射した光は、レンズキャップ23の凸レンズ52
で集光され、被検出物Sで反射して再び凸レンズ52で
集光され、受光チップ22の各受光領域21a〜21d
に均等に入射し、各受光領域21a〜21dから受光量
に比例した均等な電流が流れる。
【0034】一方、被検出物Sが傾いたときには、被検
出物Sの傾きに応じて受光チップ22における受光量が
変化し、各受光領域21a〜21dから受光量に比例し
た電流が流れ、この各電流値をゲーム機や小型パーソナ
ルコンピュータに設けられた処理回路で演算処理するこ
とにより、被検出物Sの傾き方向および傾き量を検出す
ることができるようになっている。
【0035】演算処理の方法としては、受光領域21a
における電流値をIA、受光領域21bにおける電流値
をIB、受光領域21cにおける電流値をIC、受光領
域21dにおける電流値IDとすると、被検出物SのX
軸(図8参照)周りの傾き信号SXを、 SX=(IA+IC)−(IB+ID) 同様にY軸(図8参照)の周りの傾き信号SYを、 SY=(IA+IB)−(IC+ID) として求める。このときの傾き信号SXから求められる
演算結果とX軸周りの実際の傾き角との関係は、図9
(a)に示すように、ある角度範囲までは一次関数的に
変化する特性となり、傾き信号SYから求められる演算
結果とY軸周りの実際の傾き角との関係は、図9(b)
に示すように、X軸のときと同様にある角度範囲までは
一次関数的に変化する特性となり、これら2方向の特性
はほぼ同等となる。そして、演算結果から得られる2方
向の実際の傾き角から被検出物Sの傾き方向および傾き
量を求めるようになっている。
【0036】このように、本実施形態の傾き検出光結合
装置においては、受光領域21a〜21dを有する受光
チップ22に発光チップ20が搭載されているので、従
来のように発光チップと受光チップの各受光領域とが別
体で離れているときと比べて、安定して高精度な傾き検
出が可能となる。また、従来のように発光チップの周り
に複数の受光チップを個別に配置するときと比べて、簡
単な作業で発光チップ20および受光チップ22の各受
光領域21a〜21dを夫々精度良く位置決めすること
ができる。したがって、製造工程の簡略化およびコスト
ダウンを図り得、信頼性の高い傾き検出用光結合装置を
提供することができる。
【0037】また、受光チップ22の各受光領域21a
〜21dは、発光チップ20の光軸を中心とした円周上
に等間隔に配置され、しかもレンズキャップ23の凸レ
ンズ52の光学中心と発光チップ20の光軸とが一致し
ているので、光学系の光軸に対して受光チップ22の各
受光領域21a〜21dが光学的対称性を有し、被検出
物SのX軸周りの傾きに対しての特性とY軸周りの傾き
に対しての特性とが同等となり、より安定して高精度な
傾き検出が可能となる。
【0038】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、受光チップは、4分割フォトダイオードに限らず、
被検出物の傾きを検出できるように複数の受光領域を有
するものであればよい。また、受光チップの各受光領域
の形状や配置は上記実施形態に限定されるものではな
く、例えば各受光領域を円形として発光チップ20を囲
むように十字状に配置してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、受光領域を有する受光素子に発光素子が搭載さ
れているので、従来のように発光チップと受光チップの
各受光領域とが別体で離れているときと比べて、安定し
て高精度な傾き検出が可能となる。また、従来のように
発光チップの周りに複数の受光チップを個別に配置する
ときと比べて、簡単な作業で発光素子および受光素子の
各受光領域を夫々精度良く位置決めすることができ、製
造工程の簡略化およびコストダウンを図り得、信頼性の
高い傾き検出用光結合装置を提供することができる。
【0040】また、受光素子の各受光領域を、発光素子
の光軸を中心とした円周上に等間隔に配置すると、光学
系の光軸に対して受光素子の各受光領域が光学的対称性
を有し、被検出物のX軸周りの傾きに対しての特性とY
軸周りの傾きに対しての特性とが同等となり、より安定
して高精度な傾き検出が可能となる。
【0041】さらに、発光素子を、光を一方向に集中し
て出射する狭窄型としたり、また発光素子を、側壁に遮
光体が設けられた受光素子の凹みに配すると、発光素子
から横方向に出射した光が受光素子の各受光領域に直接
入射してノイズ成分として検出されるといった不具合を
防止でき、より安定して高精度な傾き検出が可能とな
る。
【0042】また、受光素子の各受光領域の結線用電極
を発光素子から最も離間した位置に形成したり、受光素
子の受光面の非受光領域に発光素子の結線用電極がボン
ディングワイヤを介して接続される配線パターンを形成
すると、各結線用電極に接続された各ボンディングワイ
ヤが受光領域をまたぐことがなく、また各ボンディング
ワイヤの長さも短くすることができ、発光素子からの光
が各ボンディングワイヤで反射して受光領域に入射する
のを極力防止することができ、より安定して高精度な傾
き検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る傾き検出用光結合装
置の横断面図
【図2】同じくその縦断面図
【図3】発光チップおよび受光チップの平面図
【図4】受光チップの縦断面図
【図5】(a)は通常の発光チップにおける出射光の強
度分布を示す図、(b)は電流狭窄型の発光チップにお
ける出射光の強度分布を示す図
【図6】他の実施形態に係る傾き検出用光結合装置の受
光チップの縦断面図
【図7】別の実施形態に係る傾き検出用光結合装置の受
光チップの縦断面図
【図8】被検出物の傾きの中心を示す図
【図9】(a)はX軸周りの傾き信号と実際の傾き角と
の関係を示す図、(b)はY軸周りの傾き信号と実際の
傾き角との関係を示す図
【図10】従来の傾き検出用光結合装置の横断面図
【図11】同じくその縦断面図
【図12】被検出物の傾きの中心を示す図
【図13】(a)はX軸周りの傾き信号と実際の傾き角
との関係を示す図、(b)はY軸周りの傾き信号と実際
の傾き角との関係を示す図
【図14】他の従来の傾き検出用光結合装置における発
光チップおよび受光チップの平面図
【符号の説明】
20 発光素子 20a 発光素子の結線用電極 21 受光面 21a〜21d 受光領域 21z 非受光領域 22 受光素子 32a〜32d 各受光領域の結線用電極 41 中継用パッド 43 ボンディングワイヤ 60 凹み 61 遮光体 S 被検出物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−201844(JP,A) 特開 平6−332051(JP,A) 特開 平4−231808(JP,A) 特開 平6−42914(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 H01L 31/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、受光面に複数の受光領域と
    非受光領域とを有する受光素子とを備え、前記発光素子
    からの光が被検出物で反射されて前記受光素子に入射し
    たときに各受光領域から前記被検出物の傾きに応じた信
    号を出力する光結合装置において、前記受光素子の受光
    面の非受光領域に前記発光素子が搭載され、前記非受光
    領域に配線パターンが形成され、前記発光素子の結線用
    電極がボンディングワイヤを介して前記配線パターンに
    接続されたことを特徴とする傾き検出用光結合装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子の各受光領域は、前記発光
    素子の光軸を中心とした円周上に等間隔に配置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の傾き検出用光結合装置。
  3. 【請求項3】 前記発光素子は、光を一方向に集中して
    出射する狭窄型とされたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の傾き検出用光結合装置。
  4. 【請求項4】 前記発光素子は、前記受光素子の受光面
    の非受光領域に形成された凹みに配され、該凹みの側壁
    に前記発光素子からの光を遮光する遮光体が設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の傾き検出用光
    結合装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子の各受光領域の結線用電極
    が前記発光素子から最も離間した位置に形成されたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の傾き
    検出用光結合装置。
JP23493496A 1996-09-05 1996-09-05 傾き検出用光結合装置 Expired - Fee Related JP3228683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23493496A JP3228683B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 傾き検出用光結合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23493496A JP3228683B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 傾き検出用光結合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1082626A JPH1082626A (ja) 1998-03-31
JP3228683B2 true JP3228683B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=16978571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23493496A Expired - Fee Related JP3228683B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 傾き検出用光結合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228683B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008117800A1 (ja) * 2007-03-26 2008-10-02 Rintaro Nishina 反射型光センサ
US8826129B2 (en) 2009-01-21 2014-09-02 International Business Machines Corporation Multi-touch device having a bot with local and remote capabilities

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1082626A (ja) 1998-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9651421B2 (en) Device including multi-function circuitry having optical detectors and method of flip-chip assembly therefor
KR100427356B1 (ko) 광마우스용 서브 칩 온 보드
KR101449226B1 (ko) 용량성 렌즈를 포함하는 핑거 센서 및 연관된 방법
US7897961B2 (en) Reflex coupler with integrated organic light emitter
US6501460B1 (en) Light-receiving unit for optical mouse and optical mouse having the same
US10903387B2 (en) Optical sensing assembly and method for manufacturing the same, and optical sensing system
US20020080117A1 (en) Optical mouse
US5822473A (en) Integrated microchip chemical sensor
JP2009534734A (ja) 移動可能対象の移動を検出する検出回路
CN112771484B (zh) 纹路识别装置及其制作方法
KR20090010059A (ko) 이동 가능한 물체의 이동들을 검출하기 위한 검출 회로
KR20050010787A (ko) 디지털 지문 센서를 제조하는 방법 및 지문 센서
JP3228683B2 (ja) 傾き検出用光結合装置
JP4377072B2 (ja) 3次元測定モジュール
TW202029421A (zh) 光學感測晶片封裝結構
CN114420662A (zh) 感光电鼠标集成电路芯片封装结构
CN111508941B (zh) 光学感测芯片封装结构
JP2002055174A (ja) 光反射型センサ
US10473764B2 (en) Proximity sensor package having one or more grooves in a module cap
US20110216000A1 (en) image sensors
KR20030014480A (ko) 광마우스용 칩 온 보드
US11553591B2 (en) Electronic device
TWI710074B (zh) 光學感測晶片封裝結構
CN112053995A (zh) 光学感测晶片封装结构
JP2000228534A (ja) 光半導体実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees