JP2002242682A - 船外機用v型4ストロークエンジンの吸気装置 - Google Patents

船外機用v型4ストロークエンジンの吸気装置

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JP2002242682A
JP2002242682A JP2001037740A JP2001037740A JP2002242682A JP 2002242682 A JP2002242682 A JP 2002242682A JP 2001037740 A JP2001037740 A JP 2001037740A JP 2001037740 A JP2001037740 A JP 2001037740A JP 2002242682 A JP2002242682 A JP 2002242682A
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engine
fuel
valve
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Satoru Wada
和田  哲
Tomonori Ikuma
智典 井熊
Sadafumi Shidara
貞文 設楽
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンフードの大型化を回避しながら,エ
ンジンの運転状態に応じて吸気特性を可変にし得る,船
外機用V型4ストロークエンジンの吸気装置を提供す
る。 【解決手段】 クランク軸4を縦置きにすると共に左右
のバンクの26L,26Rの頭部を後向きにして配置さ
れ,エンジンフード33で覆われる船外機用4ストロー
クエンジンにおいて,左右のバンク26L,26Rとエ
ンジンフード33の後壁との間に配置される前後方向に
偏平な吸気分配箱60の上部に,スロットルボディ54
に連なる吸気入口61を設け,また吸気分配箱60内を
隔壁64により,それぞれ吸気入口61に連通して縦方
向に延びる第1及び第2分配室63L,63Rに区画す
ると共に,該隔壁64に,第1及び第2分配室63L,
63R間を連通,遮断し得る開閉弁75を設け,第1及
び第2分配室63L,63Rに左右の26L,26Rの
吸気ポート57L,57Rを連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,クランク軸を縦置
きにすると共に左右のバンクの頭部を後向きにして配置
され,エンジンフードで覆われる船外機用V型4ストロ
ークエンジンの吸気装置に関し,特に,エンジンの運転
状態に応じて吸気特性を変えて,エンジンの低速から高
速に渡る広い運転域で高出力性能を維持し得るようにし
た,船外機用エンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機用エンジンの吸気装置において,
エンジンの運転状態に応じて吸気系の有効管長を切り換
えて,広い運転域で出力性能を満足させるようにしたも
のが,例えば特開平10−61446号公報により公知
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報に開示されている装置では,エンジンの左右方向一側
に前後方向に延びる吸気管を配置しているため,この吸
気管を備えるエンジンを覆うエンジンフードは,横幅が
必然的に拡大してまい,大型化するを免れない。特に,
上記装置を縦置きのV型4ストロークエンジンに適用す
る場合には,その傾向が顕著となる。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,エンジンフードの大型化を回避しながら,エンジ
ンの運転状態に応じて吸気特性を変えて,エンジンの低
速から高速に渡る広い運転域で高出力性能を維持し得る
ようにした,船外機用V型4ストロークエンジンの吸気
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,クランク軸を縦置きにすると共に左右の
バンクの頭部を後向きにして配置され,エンジンフード
で覆われる船外機用V型4ストロークエンジンの吸気装
置であって,前記シリンダヘッドとエンジンフードの後
壁との間に配置される前後方向に偏平な吸気分配箱の上
部に,スロットルボディの吸気道に連なる吸気入口を設
け,また前記吸気分配箱内を隔壁により,前記吸気入口
にそれぞれ連通して縦方向に延びる第1及び第2分配室
に区画すると共に,該隔壁に,第1及び第2分配室間を
連通,遮断し得る開閉弁を設け,前記第1及び第2分配
室には,前記左右のバンクの吸気ポートをそれぞれ連通
したことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,エンジンの低速
運転域では開閉弁を閉じて,第1及び第2分配室間を遮
断することにより,第1分配室から左バンクの吸気ポー
トに至る吸気系と,第2分配室から右バンクの吸気ポー
トに至る吸気系とよりなる,互いに吸気干渉の生じない
2系統の共鳴過給吸気系が構成される。そしてその各共
鳴過給吸気系の固有振動がエンジンの低速運転域での吸
気弁の開閉周期と略一致することにより共鳴過給効果が
有効に発揮されて,エンジンの低速運転域での吸気充填
効率が増大し,出力性能の向上を図ることができる。
【0007】また,エンジンの高速運転域では開閉弁を
開いて,第1及び第2分配室間を大幅に連通することに
より,大容量の1個のサージタンクが構成される。これ
により共鳴吸気系の実質的な長さが減少して,該共鳴吸
気系の固有振動数がエンジンの高速運転域で各バンクの
吸気弁の開閉周期と一致するように高まり,共鳴過給効
果が有効に発揮されて,エンジンの高速運転域での吸気
充填効率が増大し,出力性能の向上を図ることができ
る。
【0008】しかも前後方向に偏平な吸気分配箱はエン
ジンの左右のバンクの頭部に近接して配置されるので,
エンジンとエンジンフードの後側壁との間の狭小なスペ
ースに吸気分配箱を配置することができる。これにより
エンジンルームのスペース効率の向上を図り,エンジン
フードの大型化を抑えることができる。
【0009】また本発明は,第1の特徴に加えて,前記
吸気分配箱の一側壁に開口部を設ける一方,前記隔壁を
有する蓋板を,それにより前記開口部を閉じるようにし
て前記吸気分配箱に固着し,この蓋板が有する前記隔壁
に前記開閉弁を取り付けたことを第2の特徴とする。
【0010】この第2の特徴によれば,蓋板と開閉弁と
の組立体を構成した後,蓋板を吸気分配箱に固着するこ
とにより,開閉弁付きの吸気分配箱を能率良く組み立て
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の形態を,添付図
面に示す本発明の一実施例に基づいて以下にに説明す
る。
【0012】図1は船外機の全体側面図,図2は図1の
要部縦断面図,図3は図2の2−2線断面図,図4は図
3において吸気系を取り除いた状態を示す平面図,図5
は図2の2−2線断面図,図6は図3の6−6線断面
図,図7は図5の7−7線断面図,図8は図7に対応し
た吸気マニホールドの分解図,図9は吸気マニホールド
におけるファンネルセグメント群の斜視図,図10は図
7の10−10線断面図,図11は図7の11−11線
断面図,図12は図7は12−12矢視図,図13は図
2の13−13線断面図,図14は図2の14−14線
断面図,図15は燃料供給系の全体図,図16は燃料レ
ールの縦断面図である。
【0013】尚,以下の説明において,前後左右とは,
船外機Oが取り付けられる船体Hを基準にして言うもの
とする。
【0014】図1及び図2において,船外機Oは,マウ
ントケース1,このマウントケース1の下端面に結合さ
れるエクステンションケース2,及びこのエクステンシ
ョンケース2の下端面に結合されるギヤケース3を備え
ており,マウントケース1の上端面にV型6気筒水冷式
4ストロークエンジンEがクランク軸4を縦置きにして
搭載される。
【0015】クランク軸4の下端には,フライホイール
5と共に駆動軸6が連結される。このクランク軸4は,
エクステンションケース2の内部を下方に延び,その下
端はギヤケース3の内部に設けた前,後進切換機構7を
介して水平方向のプロペラ軸8に接続され,このプロペ
ラ軸8の後端にプロペラ9が固着される。後進切換機構
7の前部には,それを作動するためのチェンジロッド1
0が連結される。
【0016】マウントケース1にアッパマウントゴム1
1を介して連結される左右一対のアッパアーム12と,
エクステンションケース2にロアマウントゴム13を介
して連結される左右一対のロアアーム14との間にスイ
ベル軸15が固定され,このスイベル軸15を回転自在
に支持するスイベルケース16が,船体Hのトランサム
Haに装着されるスターンブラケット17に水平方向の
チルト軸18を介して上下揺動可能に支持される。
【0017】またマウントケース1には,エンジンEの
下部を囲むブラケット20が複数のステー21を介して
取り付けられ,このブラケット20に合成樹脂製で環状
のアンダカバー22が固着される。このアンダカバー2
2は,エンジンEの下部からエクステンションケース2
の上部までの区間の周囲を覆うもので,その上端に,エ
ンジンEを上方から覆うエンジンフード33が着脱可能
に取り付けられる。このエンジンフード33及びアンダ
カバー22とにより,エンジンEを収容するエンジンル
ーム23が画成される。またアンダカバー22は,エク
ステンションケース1の上部外周面との間に環状の空室
24を画成する。アンダカバー22は,空室24を大気
に開放する切欠き22aを前部に有しており,前記アッ
パアーム12は,この切欠き22aを通して配設され
る。
【0018】図2〜図4に示すように,エンジンEは,
縦置きのクランク軸4を支持するクランクケース25
と,このクランクケース25から後方に向かってV字状
に広がる左右一対のバンク26L,26Rとを有してお
り,クランクケース25の下面が前記マウントケース1
の上部取り付け面1a(図13参照)にボルト結合され
る。マウントケース1において,他の上面より1段高
く,且つ前方にオフセットして形成され,これにより左
右のバンク26L,26Rとマウントケース1との間に
補機設置スペース27が画成される。
【0019】図5及び図6に示すように,各バンク26
L,26Rは,上下に配列する複数本(図示例では3
本)のシリンダボア28L,28Rを備える。また左右
のバンク26L,26Rは,クランクケース25の後端
面にボルト結合され,上記左右のシリンダボア28L,
28Rを有するシリンダブロック28と,このシリンダ
ブロック28の,シリンダボア28L,28Rがそれぞ
れ開口する左右の後端面にボルト結合される一対のシリ
ンダヘッド29L,29Rと,これらシリンダヘッド2
9L,29Rに形成される動弁室を閉じるべく,シリン
ダヘッド29L,29Rの後端面に結合される一対のヘ
ッドカバー30L,30Rとから構成される。
【0020】図4において,各シリンダボア28L,2
8Rに摺動自在に嵌装されるピストン31L,31R
は,それぞれコンロッド32L,32Rを介して前記ク
ランク軸4に連接される。
【0021】マウントケース1の下部取り付け面1bに
は,エクステンションケース2内に配置されるオイルパ
ン35が結合される。
【0022】また左右のシリンダヘッド29L,29R
には,クランク軸4と平行な動弁用のカム軸36L,3
6Rがそれぞれ回転自在に支持される。クランク軸4の
上端には小径の第1駆動プーリ37が,また左右のカム
軸36L,36Rの上端には従動プーリ38L,38R
がそれぞれ固着され,これら駆動及び従動プーリ37,
38L,38Rに1本のタイミングベルト39が巻き掛
けられ,クランク軸4の回転時,第1駆動プーリ37が
各従動プーリ38L,38R,したがってカム軸36
L,36Rを2分の1の減速比をもって駆動するように
なっている。上記プーリ37,38L,38R間には,
タイミングベルト39を誘導するアイドルプーリ40,
40′と,タイミングベルト39を誘導しながらそれに
張りを付与するテンショナプーリ41が配置される。
【0023】クランク軸4の上端には,また,第1駆動
プーリ37の直上に同軸配置される大径の第2駆動プー
リ42が固着され,この第2駆動プーリ42と,クラン
クケース25の前面に取り付けられる発電機45の従動
プーリ43との駆動ベルト44が巻き掛けられ,クラン
ク軸4の回転時,第2駆動プーリ42が従動プーリ4
3,したがって発電機45を増速駆動するようになって
いる。
【0024】図2及び図3に示すように,タイミングベ
ルト39及び駆動ベルト39を上方から覆うベルトカバ
ー46がシリンダブロック28及びクランクケース25
の上面に固着される。
【0025】図1で符号19は,エンジンEの排気ポー
トに連なる排気管で,その下流端はエクステンションケ
ース2内に開放される。この排気管19からエクステン
ションケース2内に排出された排ガスは,前記プロペラ
9のボス部の中空部を通過して水中に排出される。
【0026】次に,エンジンEの吸気系について図2,
図3,図5〜図13により説明する。
【0027】図2及び図3において,エンジンフード3
3の後面上部に第1空気取り入れ口47が設けられ,こ
の第1空気取り入れ口47に連通して,下端をエンジン
ルーム23の下部に開放する偏平な通風ダクト49がエ
ンジンフード33の後壁内面に沿って配設される。また
エンジンフード33の前面下部に第2空気取り入れ口4
8が設けられ,この第2空気取り入れ口48から発電機
45の上部に至る通風路50を形成する隔壁64がエン
ジンフード33の前壁内面に取り付けられる。
【0028】前記ベルトカバー46の上面には,その後
半部を底壁の一部に利用する箱型の吸気サイレンサ51
が連設される。この吸気サイレンサ51後壁に左右一対
の入口52,52と,これら入口52,52の間に配置
される出口53とが設けられており,その出口53に
は,スロットルボディ54の吸気道54aの上流端が接
続される。その吸気道54aには,船体Hに設けられる
アクセルレバー(図示せず)に連動するスロットル弁5
5が軸支される。
【0029】図5〜図7において,前記スロットルボデ
ィ54の吸気道54aの下流端に連なる吸気マニホール
ドMiが左右のバンク26L,26R間の谷間56に臨
んで配設される。また上記谷間56には,左バンク26
Lのシリンダヘッド29Lに形成された複数の吸気ポー
ト57Lに接続する複数の左吸気管58Lと,右バンク
26Rのシリンダヘッド29Rに形成された複数の吸気
ポート57Rに接続する複数の右吸気管58Rとが,各
上流端を後方へ向けるようにして配設される。複数の左
吸気管58Lの上流端には,これらを相互に連結する左
連結フランジ59Lが一体に形成され,複数の右吸気管
58Rの上流端には,これらを相互に連結する右連結フ
ランジ59Rが一体に形成される。
【0030】吸気マニホールドMiは合成樹脂製であっ
て,上下方向に長く且つ前後方向に偏平な形状を持つ吸
気分配箱60を備え,これは左右のバンク26L,26
Rの両後面を跨ぐように配置される。この吸気分配箱6
0の前壁上部には,中心部に吸気入口61を有する連結
フランジ62が形成され,吸気分配箱60内には上下方
向に延びる隔壁64が設けられ,これによって吸気分配
箱60の内部は,それぞれ吸気入口61に連通する左分
配室63L及び右分配室63Rに区画される。隔壁64
には,吸気入口61に流入した空気を左右の分配室63
L,63Rに分流させる誘導壁67が連設される。
【0031】また吸気分配箱60の前記谷間56に臨む
前壁には,左右の分配室63L,63Rにそれぞれ連通
する複数の左吸気分岐管65L及び右吸気分岐管65R
が一体に成形される。左右の複数の吸気分岐管65L,
65Rの下流端には,これらを相互に連結する1個の連
結フランジ66一体に成形され,これが前記左右の吸気
管58L,58Rの連結フランジ59L,59Rにボル
ト結合される。
【0032】左吸気分岐管65Lの上流端には,吸気分
配箱60内で左向きに開口するファンネル部65fが形
成され,また右吸気分岐管65Rの上流端には,吸気分
配箱60内で右向きに開口するファンネル部65fが形
成される。各ファンネル部65fは,対応する吸気分岐
管65L,65Rの有効管長を確保しながら,その管路
抵抗の軽減に寄与する。
【0033】図3,図7〜図9及び図10において,前
記吸気入口61を有する連結フランジ62は多角形(図
示例では方形)をなしており,その各角部前面にはナッ
ト68が埋設される。この連結フランジ62の前端面
に,前記スロットルボディ54の下流端に形成した連結
フランジ69が重ねられ,この連結フランジ69を貫通
する複数本のボルト70を上記ナット68に螺締するこ
とにより,両連結フランジ62,69が相互に結合され
る。
【0034】連結フランジ62の前端面には複数の肉抜
き凹部71が形成されると共に,その背面には,吸気分
配箱60の外面に延びる複数の補強リブ72が一体に形
成される。こうすることにより,連結フランジ62の軽
量化を図りつゝ連結フランジ62の頸部を補強すること
ができ,特に,上記補強リブ72を埋設ナット68との
対応位置に配置することは,連結フランジ62の,スロ
ットルボディ54との連結部を効果的に補強する上で有
効である。
【0035】吸気分配箱60の内部を左右の分配室63
L,63Rに区画する前記隔壁64には,両分配室63
L,63R間を直接連通する1又は複数の弁孔74が設
けられ,この弁孔74を開閉する1又は複数の開閉弁7
5が軸支される。
【0036】而して,エンジンEの運転中,第1空気取
り入れ口47に流入した空気は,通風ダクト49を下降
してエンジンルーム23の下部に解放され,そして上部
の吸気サイレンサ51の左右の入口52,52に向か
う。そのとき,その空気中に含まれる水滴は分離して落
下するので,吸気サイレンサ51への水滴の浸入を防ぐ
ことができる。
【0037】一方,発電機45の駆動中,その内部では
冷却ファンが回転するので,第2空気取り入れ口48に
流入した空気は,通風路50を上昇して,発電機45上
部の冷却風入口76に入り,その内部を冷却した後,下
部の冷却風出口77から流出し,その後,この空気も前
記吸気サイレンサ51の左右の入口52,52に向か
う。
【0038】左右の入口52,52に流入した空気は,
吸気サイレンサ51内で合流し,出口53を出て,スロ
ットルボディ54の吸気道54aを通り,吸気分配箱6
0の吸気入口61に向かう。その際,吸気道54aで
は,スロットル弁55の開度により,エンジンEの吸気
量が制御される。
【0039】エンジンEの低速運転域では,吸気分配箱
60内の開閉弁75は閉じておくものであって,吸気入
口61に流入した空気は,上下に延びる左右の分配室6
3L,63Rに分流する。そして,左分配室63Lに分
流した空気は,複数の左吸気分岐管65Lに更に分流
し,左吸気管58Lを経て左バンク26Lの吸気ポート
57Lを通り,対応するシリンダボア27Lに吸気され
る。また右分配室63Rに分流した空気は,複数の右吸
気分岐管65Rに更に分流し,右吸気管58Rを経て右
バンク26Rの吸気ポート57Rを通り,対応するシリ
ンダボア27Rに吸気される。
【0040】ところで,エンジンEの低速運転域では,
左右の吸気分岐管65L,65Rのファンネル部65f
が開口する左分配室63L及び右分配室63Rは,上部
の吸気入口61との連通部を除いて,閉じ状態の開閉弁
75により遮断されているから,左分配室63Lから左
バンク26Lの吸気ポート57Lに至る吸気系と,右分
配室63Rから右バンク26Rの吸気ポート57Rに至
る吸気系とよりなる,互いに吸気干渉の生じない2系統
の共鳴過給吸気系が構成され,しかもその各共鳴過給吸
気系の固有振動がエンジンEの低速運転域での各バンク
26L,26Rの吸気弁の開閉周期と略一致するように
設定されているため,共鳴過給効果が有効に発揮され
て,エンジンの低速運転域での吸気充填効率が増大し,
出力性能の向上を図ることができる。
【0041】また,吸気分配箱60内の開閉弁75は開
くものであって,これにより左右の分配室63L,63
Rは弁孔74を介して相互に連通して大容量の1個のサ
ージタンクを構成し,このサージタンクに左右の吸気分
岐管65L,65Rのファンネル部65fが開口するの
で,共鳴吸気系の実質的な長さが減少して,該共鳴吸気
系の固有振動数がエンジンEの高速運転域での各バンク
26L,26Rの吸気弁の開閉周期と一致するように高
まり,共鳴過給効果が有効に発揮されて,エンジンEの
高速運転域での吸気充填効率が増大し,出力性能の向上
を図ることができる。
【0042】図8において,吸気分配箱60の底面には
燃料溜まりが凹部78として設けられる。一方,最下部
のファンネル部65fには,その内面を上記凹部78に
連通すべく下方に延びる燃料吸い上げ孔79が設けられ
る。このようにすると,エンジンEの運転中,吸気の吹
き返し現象により吸気分配箱60の底部,即ち燃料溜ま
り凹部78に燃料が溜まっても,最下部のファンネル部
65fに吸気負圧が発生したとき,その負圧の作用によ
り燃料吸い上げ孔79が上記燃料を吸い上げることにな
り,対応するシリンダボア28L又は28Rに供給され
るので,燃料のロスを防ぐことができる。
【0043】また各吸気分岐管65L,65Rから吸気
分配箱60に逆流した燃料は,燃料溜まりとしての凹部
78に確実に保持されるので,その燃料の飛散によるロ
スも防ぐことができる。
【0044】さらに上下方向に配列した複数の吸気分岐
管65L,65Rのうち,最下部の吸気分岐管のファン
ネル部65fに燃料吸い上げ孔79が設けられるので,
最短の燃料吸い上げ孔79をもって,凹部78に溜まっ
た燃料を吸い上げることができる。
【0045】図12及び図13において,前記開閉弁7
5に固着した弁軸80は隔壁64に回転自在に支承され
る。この弁軸80の一端に固設された作動レバー81
に,負圧アクチュエータ82の作動杆83が連結され,
また作動レバー81は戻しばね84により開閉弁75の
開き方向に付勢される。負圧アクチュエータ82のケー
シング82aは吸気分配箱60の外壁に支持される。こ
のケーシング82aの内部には,負圧室と大気室間を仕
切るダイヤフラムが張設され,その負圧室に負圧が導入
されると,ダイヤフラムが作動して作動杆83を牽引し
て,作動レバー81を開閉弁75の閉じ方向に回動する
ようになっている。
【0046】負圧アクチュエータ82のケーシング82
aには,上記負圧室に連なる負圧導入管85が突設さ
れ,これと負圧タンク86とを結ぶ負圧導管87の途中
に制御弁90が介裝される。この制御弁90は電磁弁で
構成され,図示しない電子制御ユニットによる制御によ
り,エンジンEの低速運転域では励磁され,負圧導管8
5を導通状態にし,高速運転域で消磁されて負圧導管8
5を不通にすると共に,負圧アクチュエータ82の負圧
室を大気に解放するようになっている。したがって,エ
ンジンEの低速運転域では,負圧アクチュエータ82が
作動して開閉弁75を閉じ,高速運転域になると,負圧
アクチュエータ82が不作動状態となるので,開閉弁7
5は戻しばね84の付勢力で開くことになる。
【0047】前記負圧タンク86には,前記吸気分配箱
60の上部に形成した第1負圧取り出し管91に連なる
負圧導管93が接続され,この負圧導管93の途中に,
負圧タンク86から吸気分配箱60側への負圧の逆流を
阻止するチェック弁94が介裝される。したがって,エ
ンジンEの運転中,吸気分配箱60に発生する吸気負圧
を負圧導管93及びチェック弁94を通して負圧タンク
86に蓄えることができる。
【0048】図2及び図4に示すように,上記負圧タン
ク86は,マウントケース1の後部上面と,左右のバン
ク26L,26Rとの間の前記補機設置スペース27
に,後述する副燃料タンク121と共に配置される。
【0049】再び図7〜図9において,前記吸気分配箱
60は,鉛直方向の一平面Pにより分割される前側,即
ちバンク26L,26R側の第1箱半体60Aと,後側
の第2箱半体60Bとから構成され,これらは合成樹脂
により個別に成形される。その際,第1箱半体60Aに
は吸気入口61を有する連結フランジ62が一体に成形
される。第1及び第2箱半体60A,60Bの分割面は
相互に振動溶着される。
【0050】第2箱半体60Bの側壁中央部には開口部
97が設けられ,この開口部97を閉じる蓋板98が合
成樹脂により成形される。その際,蓋板98には,前記
隔壁64の一半部が一体に成形され,この一半部に弁孔
74が形成されると共に,それを開閉する前記開閉弁7
5が取り付けられる。蓋板98はボルト99で第2箱半
体60Bに締結される。
【0051】左右の各吸気分岐管65L,65Rは,フ
ァンネル部65fの一部を有して前記第1箱半体60A
に一体成形される複数の吸気分岐管本体100と,前記
一平面Pで吸気分岐管本体100から分割されて各ファ
ンネル部65fの残余部分を構成するファンネルセグメ
ント101とで構成される。その際,全部のファンネル
セグメント101には,前記隔壁64の一部を構成する
連結体64aが一体に成形される。即ち,ファンネルセ
グメント101群と連結体64aとは一体に成形され
る。
【0052】而して,吸気マニホールドMiの組み立て
に当たっては,先ず,第1箱半体60Aの左右の吸気分
岐管本体100群とファンネルセグメント101群とを
平面Pで重ねて加圧し,相対的に振動させることにより
相互に溶着し,次いで,第1箱半体60Aと第1箱半体
60Aとを同じく平面Pで重ねて同様な振動溶着を行
う。その後,第2箱半体60Bに蓋板98を合わせてボ
ルト99で結合する。
【0053】このように,第1箱半体60Aと第2箱半
体60B,吸気分岐管本体100群とファンネルセグメ
ント101群は,それぞれ一平面P上で振動溶着される
ので,各部材の成形を容易にすると共に,それらの溶着
に際しては,全溶着面への加圧力の均等化を確実にし
て,溶着代の均一化を図り,溶着強度の安定化をもたら
すことができ,これにより吸気マニホールドMiの生産
性及び品質の向上を図ることができる。また複数のファ
ンネルセグメント101は,前記隔壁64の一部である
連結体64aで相互に一体に連結されるので,ファンネ
ルセグメント101群を前記連結体64aと共に一挙に
成形し得ると共に,これらの吸気分岐管本体100群へ
の振動溶着を容易に行うことができる。
【0054】しかも前後方向に偏平な吸気分配箱60は
左右のバンク26L,26Rの後端面に近接して配置さ
れ,また左右の吸気分岐管65L,65R群は左右のバ
ンク26L,26R間の谷間56に突入するようにして
配置されるので,両バンク26L,26Rとエンジンフ
ード33の後側壁との間の狭小なスペースに吸気マニホ
ールドMiを配置することができ,これによりエンジン
ルーム23のスペース効率の向上を図り,エンジンフー
ド33の大型化を抑えることができる。
【0055】また蓋板98と一体の隔壁64の一部に開
閉弁75が軸支されるので,蓋板98と開閉弁75との
組立体を構成した後,蓋板98を吸気分配箱60に固着
することにより,開閉弁75付きの吸気分配箱60を能
率良く組み立てすることができる。
【0056】図11において,吸気分配箱60に上壁に
は,その内部に開口する負圧検出孔103が設けられ,
これに吸気負圧センサ104が嵌装され,この吸気負圧
センサ104が有する取り付け板104aがボルト10
5で吸気分配箱60の上壁に固着される。この負圧セン
サ104の出力端子には,エンジンの燃料噴射量や点火
時期等を制御する電子制御ユニット(図示せず)に連な
るリード線が接続される。したがって,吸気負圧センサ
104で検知された吸気負圧は,燃料噴射量や点火時期
等の制御に供される。
【0057】而して,負圧検出孔103に嵌装された吸
気負圧センサ104は,吸気マニホールドMi内に発生
する吸気負圧を直接的に検知するので,エンジンの吸気
負圧の変化に対する吸気負圧センサ104の応答性を高
めることができる。その上,吸気マニホールドMi内は
サージタンクとしての機能を持ち,エンジンの吸気脈動
を平滑化するので,吸気負圧センサ104は正確な吸気
負圧を検知することができる。しかも従来のような長い
負圧導管は不要となるので,エンジンの組立性や整備性
の向上をもたらすことができる。
【0058】尚,吸気負圧センサ104に接続されるリ
ード線は極めて細いので,これがエンジンの組立性及び
整備性を損なうことはない。
【0059】次に,図7,図14〜図16により燃料供
給系について説明する。
【0060】左右のバンク26L,26Rの吸気管58
L,58Rに,対応するバンク26L,26Rの吸気弁
に向かって燃料を噴射する電磁式の燃料噴射弁110
L,110Rが取り付けられる。左側の複数の燃料噴射
弁110Lには,それらに燃料を供給する縦長の左燃料
レール110Lが装着され,また右側の複数の燃料噴射
弁110Rには,それらに燃料を供給すべく縦長の右燃
料レール111Rが装着され,左右の燃料レール111
L,111Rは,下端において連通管112により相互
に接続される。
【0061】一方のヘッドカバー30Lには,カム軸6
Lにより機械的に駆動される1次燃料ポンプ113が設
置される。この1次燃料ポンプ113の吸入ポートに接
続される第1燃料管114はジョイント115を介し
て,船体H側に設置される燃料タンク116から延出す
る燃料導出管117に接続される。第1燃料管114の
途中には,その上流側から第1燃料フィルタ118及び
第2燃料フィルタ119が順次介裝される。その第1燃
料フィルタ118は,燃料から水分を除去し,第2燃料
フィルタ119は,燃料からその他の異物を除去するも
のである。
【0062】1次燃料ポンプ113の吐出ポートは,第
2燃料管120を介して副燃料タンク121の燃料入口
に接続される。副燃料タンク121内には,内部の燃料
油面が所定レベル以上になると上記燃料入口を閉じる公
知のフロート弁が設けられており,したがって,エンジ
ンEの運転中,副燃料タンク121には,1次燃料ポン
プ113により主燃料タンク116から汲み上げた燃料
が一定量蓄えられる。この副燃料タンク121の一側
に,該タンク121内の燃料を汲みだ出す2次燃料ポン
プ122が取り付けられており,この2次燃料ポンプ1
22の吐出ポートは,第3燃料管123を介して右燃料
レール110Lの上端に接続される。したがって,2次
燃料ポンプ122から吐出された高圧の燃料は,右燃料
レール110Rを上端側から満たし,次いで連通管11
2を経て左燃料レール110Lを下端側から満たし,各
燃料噴射弁110L,110Rに供給する。このよう
に,左右の燃料レール111L,111Rと連通管11
2とは,協働してU字状の燃料通路が形成されることに
なるから,該燃料通路には気泡が滞留し難くなり,各燃
料噴射弁110L,110Rからの燃料噴射量の安定化
を図ることができる。
【0063】燃料レール111L,111Rと第3燃料
管123及び連通管112との各接続には,図16に示
すようなジョイント125が用いられる。即ち,ジョイ
ント125は中空円筒状をなしており,その両端部外周
に一対のシール部材126,126′が装着される。そ
の一方のシール部材126が燃料レール111L,11
1Rの端部の拡張孔127の内周面に密接するように,
ジョイント125の一端部が該拡張孔127に嵌合さ
れ,また他方のシール部材126′が第3燃料管123
及び連通管112の端部に接続した端末管128の内周
面に密接するように,ジョイント125の他端部が該端
末管128内に嵌合される。この端末管128は,取り
付け板128aを有しており,これがボルト129によ
り対応する燃料レール111L,111Rに固着され
る。このような接続構造を採用することにより,燃料レ
ール111L,111Rと第3燃料管123及び連通管
112との各接続を簡単,確実に行うことができる。
【0064】左燃料レール111Lの上端は閉塞される
と共に,その上端部に燃料圧力調整器130が付設され
る。この燃料圧力調整器130は,両燃料レール111
L,111R内の圧力,即ち各燃料噴射弁110L,1
10Rの燃料噴射圧力を調整するもので,その余剰燃料
出口管131には燃料戻し管132が接続され,この燃
料戻し管132は副燃料タンク121に終端を開放す
る。したがって,燃料圧力調整器130により余剰とさ
れた燃料は,燃料戻し管132を通して副燃料タンク1
21に戻される。燃料圧力調整器130は,上記燃料噴
射圧力をエンジンEの吸気負圧,即ち負荷に応じて制御
するための負圧室130aを有しており,これに負圧導
管133を介して吸気分配箱60の前記第2吸気負圧取
り出し管92(図11参照)に接続される。
【0065】副燃料タンク121の天井壁には,その内
部の燃料油面上空間に連通するエアベント管134が接
続される。このエアベント管134は,一旦上方へ延
び,エンジンEの上部で逆U字状に屈曲してから前記ア
ンダカバー22内の環状空室24(図5参照)に開放さ
れ,このエアベント管134の上昇経路に濾材からなる
燃料蒸気捕捉器135が介裝される。
【0066】而して,副燃料タンク121内は,このエ
アベント管134を通して呼吸し,そのとき副燃料タン
ク121内で発生した燃料蒸気は,燃料蒸気捕捉器13
5で捕捉され,液化した燃料は副燃料タンク121へ戻
る。
【0067】副燃料タンク121及び2次燃料ポンプ1
22は,前記補機設置スペース27(図2及び図14参
照)において,マウントケース1の上面に突設された複
数の支柱136にブラケット137を介して支持され,
その副燃料タンク121の後面に前記負圧タンク86が
ブラケット138を介して支持される。
【0068】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,クランク軸を縦置きにすると共に左右のバンクの頭
部を後向きにして配置され,エンジンフードで覆われる
船外機用V型4ストロークエンジンの吸気装置であっ
て,前記シリンダヘッドとエンジンフードの後壁との間
に配置される前後方向に偏平な吸気分配箱の上部に,ス
ロットルボディの吸気道に連なる吸気入口を設け,また
前記吸気分配箱内を隔壁により,前記吸気入口にそれぞ
れ連通して縦方向に延びる第1及び第2分配室に区画す
ると共に,該隔壁に,第1及び第2分配室間を連通,遮
断し得る開閉弁を設け,前記第1及び第2分配室には,
前記左右のバンクの吸気ポートをそれぞれ連通したの
で,エンジンの低速運転域では開閉弁を閉じて,第1及
び第2分配室間を遮断することにより,第1分配室から
左バンクの吸気ポートに至る吸気系と,第2分配室から
右バンクの吸気ポートに至る吸気系とよりなる,互いに
吸気干渉の生じない2系統の共鳴過給吸気系を構成し,
共鳴過給効果によりエンジンの低速出力性能の向上を図
ることができ,またエンジンの高速運転域では開閉弁を
開いて,第1及び第2分配室間を大幅に連通することに
より,大容量の1個のサージタンクを構成し,同じく共
鳴過給効果によりエンジンの高速出力性能の向上を図る
ことができる。
【0070】しかも前後方向に偏平な吸気分配箱はエン
ジンの左右のバンクの頭部に近接して配置されるので,
エンジンとエンジンフードの後側壁との間の狭小なスペ
ースに吸気分配箱を配置することができ,これによりエ
ンジンルームのスペース効率の向上を図り,エンジンフ
ードの大型化を抑えることができる。
【0071】また本発明の第2の特徴によれば,第1の
特徴に加えて,前記吸気分配箱の一側壁に開口部を設け
る一方,前記隔壁を有する蓋板を,それにより前記開口
部を閉じるようにして前記吸気分配箱に固着し,この蓋
板が有する前記隔壁に前記開閉弁を取り付けたので,蓋
板と開閉弁との組立体を構成した後,蓋板を吸気分配箱
に固着することにより,開閉弁付きの吸気分配箱を能率
良く組み立てすることができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る船外機の全体側面図。
【0073】
【図2】図1の要部縦断面図。
【0074】
【図3】図2の2−2線断面図。
【0075】
【図4】図3において吸気系を取り除いた状態を示す平
面図。
【0076】
【図5】図2の2−2線断面図。
【0077】
【図6】図3の6−6線断面図。
【0078】
【図7】図5の7−7線断面図。
【0079】
【図8】図7に対応した吸気マニホールドの分解図。
【0080】
【図9】吸気マニホールドにおけるファンネルセグメン
ト群の斜視図。
【0081】
【図10】図7の10−10線断面図。
【0082】
【図11】図7の11−11線断面図。
【0083】
【図12】図7は12−12矢視図。
【0084】
【図13】図2の13−13線断面図。
【0085】
【図14】図2の14−14線断面図。
【0086】
【図15】燃料供給系の全体図。
【0087】
【図16】燃料レールの縦断面図。
【0088】
【符号の説明】
E・・・・・エンジン 4・・・・・クランク軸 26L,26R・・・左右バンク 33・・・・エンジンフード 54・・・・スロットルボディ 54a・・・吸気道 57L,57R・・・吸気ポート 57L,57R・・・吸気ポート 60・・・・吸気分配箱 61・・・・吸気入口 63L,63R・・・分配室 64・・・・隔壁 75・・・・開閉弁 97・・・・開口部 98・・・・蓋板
フロントページの続き (72)発明者 設楽 貞文 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G031 AA05 AA15 AA24 AA28 AB07 AC03 BA08 BA14 BA17 BB11 DA02 DA03 DA05 DA10 DA12 DA32 DA37 EA02 FA03 FA11 HA02 HA04 HA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸(4)を縦置きにすると共に
    左右のバンク(26L,26R)の頭部を後向きにして
    配置され,エンジンフード(33)で覆われる船外機用
    V型4ストロークエンジンの吸気装置であって,前記シ
    リンダヘッド(29L,29R)とエンジンフード(3
    3)の後壁との間に配置される前後方向に偏平な吸気分
    配箱(60)の上部に,スロットルボディ(54)の吸
    気道(54a)に連なる吸気入口(61)を設け,また
    前記吸気分配箱(60)内を隔壁(64)により,前記
    吸気入口(61)にそれぞれ連通して縦方向に延びる第
    1及び第2分配室(63L,63R)に区画すると共
    に,該隔壁(64)に,第1及び第2分配室(63L,
    63R)間を連通,遮断し得る開閉弁(75)を設け,
    前記第1及び第2分配室(63L,63R)には,前記
    左右のバンク(26L,26R)の吸気ポート(57
    L,57R)をそれぞれ連通したことを特徴とする,船
    外機用V型4ストロークエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の船外機用V型4ストロー
    クエンジンの吸気装置において,前記吸気分配箱(6
    0)の一側壁に開口部(97)を設ける一方,前記隔壁
    (64)を有する蓋板(98)を,それにより前記開口
    部(97)を閉じるようにして前記吸気分配箱(60)
    に固着し,この蓋板(98)が有する前記隔壁(64)
    に前記開閉弁(75)を取り付けたことを特徴とする,
    船外機用V型4ストロークエンジンの吸気装置。
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