JP2002242333A - 耐火帯の取付構造 - Google Patents
耐火帯の取付構造Info
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Abstract
許容可能に、一方の構造体の周囲の溝空間に設けること
ができる耐火帯の取付構造を提供する。 【解決手段】 下部構造体22に免震装置29を介して
支持される上部構造体28のEV構造体21と、その周
囲に溝空間36をあけて隣接する前記下部構造体22の
間に、可撓性を有する耐火帯24周方向全周にわたって
設けられる。耐火帯24は、第1耐火帯25a,25b
と、第2耐火帯26a,26bとを有する。第1耐火帯
25a,25bは、第2方向Yに弛緩した状態で、一端
部40がEV構造体21に第1方向Xに変位自在に連結
され、他端部41が下部構造体22に固定される。第2
耐火帯26a,26bは、第1方向Xに弛緩した状態
で、一端部42がEV構造体21に固定され、他端部4
3が下部構造体22に第2方向Yに変位自在に連結され
る。
Description
一方の構造体の周囲に溝空間をあけて隣接する他方の構
造体とにわたって、周方向に延在して耐火帯を設けるた
めの耐火帯の取付構造に関する。
を簡略化して示す平面図であり、図9は、図8の切断面
線IX−IXから見て示す断面図である。一方の構造体
1に対して、その一方の構造体1の周囲に溝空間2をあ
けて、他方の構造体3が設けられる。各構造体1,3間
には、火災発生時の延焼を防ぐために、火炎を遮断する
耐火帯4が設けられる。耐火帯4は、第1方向A1,A
2に延びる部分4aと、第1方向A1,A2にほぼ直角
な第2方向B1,B2に延びる部分4bとを有し、溝空
間2に周方向全周にわたって延在して設けられる。この
耐火帯4は、幅方向の一端部5が一方の構造体1に固定
され、幅方向の他端部6が他方の構造体3に固定され、
彎曲させて幅方向に弛ませた状態で設けられる。このよ
うにして地震による各構造体1,3の相対的な変位を許
容可能に、耐火帯4が設けられる。
では、耐火帯4の第1方向A1,A2に延びる部分4a
は、各構造体1,3の第2方向B1,B2への相対的な
変位を許容することができるけれども、各構造体1,3
の第1方向A1,A2への相対的な変位をほとんど許容
することができない。また耐火帯4の第2方向B1,B
2に延びる部分4bは、各構造体1,3の第1方向A
1,A2への相対的な変位を許容することができるけれ
ども、各構造体1,3の第2方向B1,B2への相対的
な変位をほとんど許容することができない。したがって
上記従来の取付構造では、各構造体1,3の大きな相対
的な変位を許容することができない。
きな相対的な変位を許容可能に、一方の構造体の周囲の
溝空間に設けることができる耐火帯の取付構造を提供す
ることである。
は、一方の構造体と、一方の構造体の周囲に溝空間をあ
けて隣接する他方の構造体との間に、可撓性を有する耐
火帯が周方向全周にわたって設けられ、前記耐火帯は、
予め定める第1方向に延びる第1耐火帯と、前記第1方
向にほぼ直角な第2方向に延びる第2耐火帯とを有し、
第1耐火帯は、第2方向に弛緩した状態で、第2方向の
一端部が、一方の構造体に対して第1方向に変位自在に
連結され、かつ第2方向の他端部が、他方の構造体に固
定され、第2耐火帯は、第1方向に弛緩した状態で、第
1方向の一端部が、一方の構造体に固定され、かつ第1
方向の他端部が、他方の構造体に対して第2方向に変位
自在に連結されることを特徴とする耐火帯の取付構造で
ある。
第1方向へ相対的に変位すると、第1耐火帯は、一方の
構造体に対して第1方向に変位し、第2耐火帯は、緊張
および弛緩変形し、これによって前記地震による各構造
体の第1方向への相対的な変位を許容することができ
る。また各構造体が地震によって第2方向へ相対的に変
位すると、第1耐火帯は、緊張および弛緩変形し、第2
耐火帯は、他方の構造体に対して第2方向に変位し、こ
れによって前記地震による各構造体の第2方向への相対
的な変位を許容することができる。さらに各構造体が地
震によって第1方向および第2方向の各方向成分を有す
る合成方向へ変位すると、その変位の各方向成分に対し
て上述のように動作し、前記地震による各構造体の合成
方向への変位を許容することができる。
耐火帯の取付構造20を示す水平断面図であり、図2
は、耐火帯の取付構造20が設けられる建物23を示す
鉛直断面図である。図1には、図2の切断面線I−Iか
ら見て耐火帯の取付構造20を示す。建物23は、中間
免震構造の建物であって、地表部27に直接支持される
下部構造体22と、下部構造体22に免震装置29を介
して支持される上部構造体28とを有する。免震装置2
9は、下部構造体22の上端面30と上部構造体28の
本体31の下端面32とにわたって設けられる。免震装
置29は、地表部27から下部構造体22を経て上部構
造体28に伝わる地震力を減衰させ、上部構造体28の
変位を吸収することができるように構成されている。こ
のように建物23は、上部構造体28と下部構造体22
とが、略水平な第1方向X1,X2(総称する場合は
「第1方向X」という)および第1方向Xと直角でかつ
略水平な第2方向Y1,Y2(総称する場合は「第2方
向Y」という)に相対的に変位可能に構成され、地震発
生時、上部構造体28が免震される。
形状が長方形状であるエレベータ構造体(以下「EV構
造体」という場合がある)21が、本体31を略鉛直方
向Z1,Z2(総称する場合は、「略鉛直方向Z」とい
う)に貫通して一体に設けられる。下部構造体22に
は、水平な断面の形状が長方形状である嵌合空間35
が、略鉛直方向一方である上方Z1に開放して形成され
る。EV構造体21は、本体31から略鉛直方向他方で
ある下方Z2に突出し、下端部付近が嵌合空間35に嵌
まり込んでいる。
んだ状態で、EV構造体21の略鉛直方向Zに平行な外
周壁と、下部構造体22の略鉛直方向Zに平行な内周壁
との間には、EV構造体21と下部構造体22との地震
による相対的な変位を許容するために、四角筒状の溝空
間36が形成される。この溝空間36が開放したままで
あれば、火災発生時に火炎の移動経路となるおそれがあ
るので、これを防止して延焼を防ぎ、かつ前記地震によ
る各構造体21,22の相対的な変位を許容するため、
耐火帯24を有する本実施の形態の耐火帯の取付構造
(以下「取付構造」という場合がある)20が設けられ
る。
構造体22との間の全ての水平方向の相対的な変位を、
図1の紙面に平行な仮想水平面上における直交2方向成
分、すなわち第1および第2方向X,Yの変位に分けて
説明する。EV構造体21および下部構造体22を総称
する場合は、各構造体21,22という。
帯24は、各構造体21,22との間に、溝空間36の
周方向全周にわたって設けられる。この耐火帯24は、
第1方向Xに延びる第1耐火帯25と、第2方向Yに延
びる第2耐火帯26とを有する。
平行であり、第2方向一方Y1および他方Y2に溝空間
36に臨む一方および他方の第1外周壁部60a,60
bと、第2方向Yに平行であり、第1方向一方X1およ
び他方X2に溝空間36に臨む一方および他方の第2外
周壁部61a,61bとを有する。下部構造体22の内
周壁は、第1方向Xに平行であり、第2方向他方Y2お
よび一方Y1に溝空間36に臨む一方および他方の第1
内周壁部62a,62bと、第2方向Yに平行であり、
第1方向他方X2および一方X1に溝空間36に臨む一
方および他方の第2内周壁部63a,63bとを有す
る。
部分65a,65bと、第2方向Yに延びる第2溝部分
66a,66bとを有する。各第1溝部分65a,65
bにそれぞれ嵌まり込んで、第1耐火帯25a,25b
(総称する場合は、「第1耐火帯25」という)が設け
られ、各第2溝部分66a,66bにそれぞれ嵌まり込
んで、第2耐火帯26a,26b(総称する場合は、
「第2耐火帯26」という)が設けられる。
部と、第2耐火帯26の第2方向Yの両端部とを、それ
ぞれ突き合わせるようにして、耐火帯24は、四角形状
に溝空間36に全周にわたって隙間なく連続的に設けら
れる。このような耐火帯24、したがって第1および第
2耐火帯25,26は、可撓性を有し、帯状であってそ
の厚み方向に凸に彎曲させて弛緩させることができると
ともに、略平坦状に緊張させることができる。
Z2に凸に断面略U字状に彎曲して、第2方向Yに弛緩
した状態で、第2方向Yの一端部40が、EV構造体2
1に対して第1方向Xに変位自在に、EV構造体21に
連結され、かつ第2方向Yの他端部41が、下部構造体
22に固定される。第2耐火帯26は、第1耐火帯25
と同様に下方Z2に凸に断面略U字状に彎曲して、第1
方向Xに弛緩した状態で、第1方向Xの一端部42が、
EV構造体21に固定され、かつ第1方向Xの他端部4
3が、下部構造体22に対して第2方向Yに変位自在
に、下部構造体22に連結される。
ら見たEV構造体21の第2方向一方Y1側に設けられ
る一方の第1耐火帯25aの第2方向Yの一端部40を
示す拡大断面図である。なお、EV構造体21の第2方
向他方Y2側に設けられる他方の第1耐火帯25bは、
上記一方の第1耐火帯25aと、同様の構成であり、第
2方向Yに対称に配置されるので、対応する部分に同一
符号を付し、重複を避けて説明は省略する。一方の第1
耐火帯25aは、セラミックファイバから成る耐火材4
5が、ステンレス鋼の箔膜から成る外包シート(図解容
易のために厚みを省略して示す)46によって梱包され
て、耐火性および可撓性を有して構成され、緊張状態で
長方形状となる第1方向Xに長い長尺材である。なお、
厚み寸法は、たとえば22mmである。
21に近接する側の端部となる第2方向Yの一端部40
には、ステンレス鋼製の保持具47が、第1方向Xに全
長にわたって設けられる。保持具47は、断面略U字状
の嵌合部48と、嵌合部48のEV構造体21に離反す
る側から上方Z1に立ち上がる連結部49とが一体に形
成される。嵌合部48は、下方Z2に開放し、この嵌合
部48に第2方向Yの一端部40が嵌まり込んだ状態
で、保持具47が、たとえばリベットを用いて、一方の
第1耐火帯25aに固定される。連結部49には、第1
方向Xに間隔をあけて、複数のローラ軸50が固定さ
れ、このローラ軸50には、ローラ51が、第2方向Y
に平行な軸線まわりに回転自在に、それぞれ支持されて
いる。各ローラ51は、連結部49のEV構造体21に
近接する側に設けられる。
結すべき箇所、たとえば下部構造体22の上端部に対向
する箇所に、ステンレス鋼製の案内レール53が、第1
方向Xに延びて設けられる。案内レール53は、断面略
C字状の案内部54と、案内部54のEV構造体21に
離反する側から上方Z1に立ち上がる固定部55とが一
体に形成され、固定部55で、たとえばアンカーを用い
て、EV構造体21に固定される。固定部55の形状
は、EV構造体21の案内レール53が固定される箇所
に倣う形状、ここでは平坦状である。案内部54は、E
V構造体21から離反する方向となる第2方向一方Y1
に開放し、この案内部54に、各ローラ51が、第1方
向Xと交差する方向への変位が阻止された状態で、第1
方向Xに転動して変位することができるように嵌まり込
んでいる。これによって案内レール53は、保持具47
を、第1方向Xに案内して変位自在に保持することがで
きる。
た一方の第1耐火帯25aの第2方向Yの他端部41を
示す拡大断面図である。一方の第1耐火帯25aのEV
構造体21に離反する側の端部となる第2方向Yの他端
部41には、固定手段であるステンレス鋼製の固定具5
7が、第1方向に全長にわたって延びて設けられる。固
定具57は、断面略U字状の嵌合部58と、嵌合部58
のEV構造体21に離反する側から上方に立ち上がっ
て、EV構造体21に離反する方向に屈曲する固定部5
9とが一体に形成される。嵌合部58は、下方Z2に開
放し、この嵌合部58に第2方向Yの他端部41が嵌ま
り込んだ状態で、固定具57が、たとえばリベットを用
いて、一方の第1耐火帯25aに固定される。この固定
具57は、固定部59で、たとえばアンカーを用いて、
下部構造体22の上端部に固定される。固定部59の形
状は、下部構造体22の固定具57が固定される箇所に
倣う形状、ここでは断面L字状である。
に、第1耐火帯25は、保持具47および案内レール5
3を含む連結手段56によって、第2方向Yの一端部4
0がEV構造体21に、第1方向Xにスライド変位自在
に連結され、固定具57によって、第2方向Yの他端部
41が下部構造体22に固定される。また第1耐火帯2
5は、図2に示すように第2方向Yの両端部40,41
間の第1耐火帯25に沿った寸法、したがって平坦状に
緊張した状態における幅方向寸法W1が、各第1溝部分
65a,65bの第2方向Y寸法D1よりも大きく形成
されており、上述のように第2方向Yに弛緩した状態で
設けられる。
けられる一方の第2耐火帯26aおよびEV構造体21
の第1方向他方X2側の他方の第2耐火帯26bは、各
第1耐火帯25と類似の構造で取付られるので、図1〜
図4を参照し、対応する構成に同一の符号を付し、異な
る点についてだけ説明する。第2耐火帯26は、同様に
耐火材45が外包シート46に梱包されて構成され、緊
張状態で長方形状となる第2方向Yに長い長尺材であ
る。
に、EV構造体21に近接する側の端部である第1方向
Xの一端部42が、固定具57によってEV構造体21
に固定され、EV構造体21に離反する側の端部である
第1方向Xの他端部43が、連結手段56によって下部
構造体22に第2方向Yにスライド変位自在に連結され
る。また各第2耐火帯26は、第1方向両端部42,4
3間の第2耐火帯26に沿った寸法、したがって平坦状
に緊張した状態における幅方向寸法W2(図5に示す)
が、各第2溝部分65a,65bの第1方向X寸法D2
よりも大きく形成されており、上述のように第1方向X
に弛緩した状態で設けられる。
第2耐火帯25,26を示す斜視図であり、図6は、図
1のセクションVを拡大に示す断面図であり、図7は、
図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
図5〜図7は、第1および第2耐火帯25,26の突き
合わせ状態の図解を容易にするために、連結手段56お
よび固定具57を省略して示し、さらに図5は、各構造
部21,22も省略して示す。また図5〜図7には、一
方の第1耐火帯25aの第1方向一方X1の端部と、一
方の第2耐火帯26aの第2方向一方Y1の端部との突
き合わせ部を示すけれども、他の3箇所の付き合わせ部
についても同様の構成である。
各第2内周壁部63a,63bに当接する状態で延在し
て設けられる。各第2耐火帯26は、各第1耐火帯25
に挟まれるようにして、EV構造体21の各第1外周壁
部60a,60b間に延在して設けられる。
に、各構造体21,22との間ならびに第1および第2
耐火帯25,26間に、隙間が形成されない状態で設け
る必要がある。これを実現するために、耐火帯24は、
さらに、4つのカバー耐火帯70および4つの補助耐火
帯71を有する。
第2方向Y一端部40、かつ第1方向両端部および付近
に、それぞれ設けられる。各カバー耐火帯70は、第1
および第2耐火帯25,26と同様に耐火材45が外方
シート46によって梱包されて構成される。この各カバ
ー耐火帯70は、長方形平板状であって、各第1外周壁
60a,60bに沿って設けられ、第1方向寸法L1
が、各第2溝部分66a,66bの第1方向X寸法D2
の2倍の寸法よりも大きく(L1>2×D2)形成さ
れ、鉛直方向寸法L2が、第2耐火帯26の幅方向寸法
W2の2分の1の寸法よりも大きく(L2>W2/2)
形成される。
に、第1耐火帯25よりもEV構造体21に近接する側
に相互に隙間なく当接されて設けられ、上端部72が第
1耐火帯25の第2方向一端部40とともに保持具47
の嵌合部48に嵌まり込んで、リベット止めして保持具
47に固定される。このようにして、各カバー耐火帯7
0は、保持具47から鉛直下方Z2に垂れ下がる状態
で、第1方向Xおよび鉛直方向Zに平行な仮想平面に沿
って設けられる。
25の第2方向Yの一端部40は、カバー耐火帯70が
設けられない部分75が、カバー耐火帯70が設けられ
る部分76よりもEV構造体21に近接するように各部
分75,76の連結部で屈曲され、カバー耐火帯70が
設けられない部分75のEV構造体21に近接する側の
面77が、カバー耐火帯70のEV構造体21に近接す
る側の面78と面一になるよに設けられる。この第1耐
火帯25の屈曲部とカバー耐火帯70の間は、パテなど
の耐火性を有するシール剤で隙間が塞がれている。
ばセラミックファイバーブランケットなどのアモルファ
スグラスカーボン繊維から成る耐火材を用いて、略U字
状の曲面および平坦面の周面を有するU字形板状に成形
される部材であり、耐熱性および可撓性を有する。これ
ら各補助耐火帯71は、上述のように彎曲された第2耐
火帯26の第2方向両端部に、それら両端部を、第2方
向に塞ぐように設けられる。各補助耐火帯71のU字状
の周面と各第2耐火帯26とは、接着されてもよいし、
接着されなくてもよいが、少なくとも隙間が形成されな
いように設けられる。
する隙間が形成されないように、溝空間36を鉛直方向
に塞いで設けられる。第1耐火帯25は、第1方向X両
端部が、各第2内周壁部63a,63bに隙間なく当接
されるとともに、第2方向Y一端部40が、各第1内周
壁部62a,62bに固定具57と協働して隙間なく固
定され、かつ第2方向Y他端部41が、各第1外周壁部
60a,60bに連結手段56および各カバー耐火帯7
0と協働して隙間なく連結される。また各第2耐火帯2
6は、第1方向X一端部42が、各第2内周壁部63
a,63bに連結手段56と協働して隙間なく連結さ
れ、かつ第1方向X他端部43が、各第2外周壁部61
a,61bに固定具57と協働して隙間なく固定され
る。また各第2耐火帯26の第2方向Y両端部は、各カ
バー耐火帯70に隙間なく当接され、さらに確実に隙間
を無くすために、補助耐火帯71が第2耐火帯26の第
2方向両端部に設けられる。このようにして、耐火帯2
4によって、隙間なく溝空間36を塞ぐことができる。
構造体21,22が地震によって第1方向Xへ相対的に
変位すると、各第1耐火帯25は、EV構造体21に対
して第1方向Xへスライド変位し、各第2耐火帯26
は、第1方向Xに緊張および弛緩変形し、これによって
前記地震による各構造体21,22の第1方向Xへの相
対的な変位を許容することができる。また各構造体2
1,22が地震によって第2方向Yへ相対的に変位する
と、各第1耐火帯25は、第2方向Yに緊張および弛緩
変形し、各第2耐火帯26は、他方の構造体22に対し
て第2方向Yへスライド変位し、これによって前記地震
による各構造体21,22の第2方向Yへの相対的な変
位を許容することができる。さらに各構造体21,22
が地震によって第1および第2方向X,Yの各方向成分
を有する合成方向へ変位すると、その変位の各方向成分
に対して上述のように動作し、前記地震による各構造体
21,22の合成方向への変位を許容することができ
る。
定具57を、第1および第2耐火帯25,26の全長に
わたって設けているので、第1耐火帯25を第1方向X
に断面形状がほぼ均一となるように設け、かつ第2耐火
帯26を第2方向Yに断面形状がほぼ均一となるように
設けることができる。これによって上述のような第1お
よび第2耐火帯25,26の前記スライド変位を実現す
ることができる。また連結手段56の案内レール53
は、各構造体21,22が変位しても、各構造体21,
22および耐火帯24と干渉しない範囲にだけ設けられ
ており、各構造体21,22の変位を許容するのに支障
を来たすことがない。
突き合わせ部では、第1耐火帯25を、その第1方向X
両端部が、第1方向Xに溝空間に臨む第2内周壁部63
a,63bに当接するようにEV構造体21の外周壁よ
りも突出させるとともに、この端部にカバー耐火帯70
を設けて、第2耐火帯26を当接させるようにしている
ので、第1および第2耐火帯25,26の緊張および弛
緩変形をして、各構造体21,22の変位を許容し、か
つ火炎の遮断効果を維持することができる。加えて補助
耐火帯71を設けることによって、上記火炎の遮断効果
の維持をさらに確実にすることができる。
を変更することができる。たとえば一方および他方の構
造体は、相互に異なる建物に設けられてもよいし、地表
部に形成した凹所に嵌まり込んで設けられる免震建物
(一方の構造体)と、前記地表部(他方の構造体)との
間に、すなわち犬走り部の溝空間に耐火帯を設ける構成
であってもよい。また変位を許容可能な第1および第2
方向は、水平な方向に限定されることはなく、全ての方
向を取り得る。
体が第1方向、第2方向およびこれらの合成方向へ相対
的に変位にしても、第1耐火帯は、一方の構造体に対す
る第1方向への変位と、第2方向の緊張および弛緩変形
との少なくともいずれか一方によって、各構造体の相対
的な変位を許容し、第2耐火帯は、他方の構造体に対す
る第2方向への変位と、第1方向の緊張および弛緩変形
との少なくともいずれか一方によって、各構造体の相対
的な変位を許容することができるので耐火帯の損傷を軽
減することができるとともに、各構造体の大きな相対的
な変位を許容できる状態で火災発生時に少なくとも火炎
を遮断するための耐火帯を、各構造体間の溝空間に設け
ることができる。
を示す水平断面図である。
断面図である。
である。
る。
5,26を示す斜視図である。
5,26を示す平面図である。
である。
す平面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一方の構造体と、一方の構造体の周囲に
溝空間をあけて隣接する他方の構造体との間に、可撓性
を有する耐火帯が周方向全周にわたって設けられ、 前記耐火帯は、予め定める第1方向に延びる第1耐火帯
と、前記第1方向にほぼ直角な第2方向に延びる第2耐
火帯とを有し、 第1耐火帯は、第2方向に弛緩した状態で、第2方向の
一端部が、一方の構造体に対して第1方向に変位自在に
連結され、かつ第2方向の他端部が、他方の構造体に固
定され、 第2耐火帯は、第1方向に弛緩した状態で、第1方向の
一端部が、一方の構造体に固定され、かつ第1方向の他
端部が、他方の構造体に対して第2方向に変位自在に連
結されることを特徴とする耐火帯の取付構造。
Priority Applications (1)
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- 2001-02-19 JP JP2001041644A patent/JP4712982B2/ja not_active Expired - Lifetime
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