JP2002242283A - プレキャスト部材のシール方法 - Google Patents

プレキャスト部材のシール方法

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JP2002242283A
JP2002242283A JP2001041539A JP2001041539A JP2002242283A JP 2002242283 A JP2002242283 A JP 2002242283A JP 2001041539 A JP2001041539 A JP 2001041539A JP 2001041539 A JP2001041539 A JP 2001041539A JP 2002242283 A JP2002242283 A JP 2002242283A
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Yoshiharu Ota
良晴 太田
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Obayashi Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Sewage (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工期間の長期化を回避しつつ、漏水が発生
した際に、迅速かつ容易にその防止を図ること。 【解決手段】 シール方法は、プレキャスト部材10間
の目地部にシール材12を介装して水密性を確保する。
シール材12は、目地部の内側外側に所定の間隔を隔て
て、2列状に配置する内側シール材12aと外側シール
材12bとを備えている。内側シール材12aおよび外
側シール材12b間に、これらを相互に連結する複数の
仕切部16を設け、内側,外側シール材12a,12b
と、プレキャスト部材10の端面10aとで隔成した間
隔部14を複数の小間隙部14aに区画している。目地
部に漏水が発生した時に、漏水が発生している小間隙部
14aにのみ硬化性充填材30を注入して漏水を阻止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレキャスト部
材のシール方法に関し、特に、構造物やシール材に損傷
を与えることなく、施工期間の長期化を回避しつつ、漏
水を迅速かつ容易および確実に防止できるシール方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されるボックスカルバートな
どの管路構造物の構築工法として、プレキャスト部材を
用いる方法が知られている。この種の構築工法では、両
端が開口した所定長さのプレキャスト部材を工場生産
し、構築現場でプレキャスト部材同士を連結することに
より管路が構築される。
【0003】この際に、プレキャスト部材間の目地部に
は、漏水を防止して、水密性の確保が要請される場合が
ある。このような場合、従来は、以下の図6に示すよう
な、シール方法によりこのような要請に応えていた。
【0004】図6に示したシール方法は、プレキャスト
部材1の目地部となる端面に、2列状に、角枠状の内側
および外側シール材2,3を配置している。そして、隣
接するプレキャスト部材1,1間には、目地部に跨るよ
うにして、プレストレス鋼材4が挿通され、このプレス
トレス鋼材4に緊張力を加えて、プレストレス部材1,
1間にプレストレスが導入される。
【0005】図6に示した例では、プレストレス鋼材4
が、内側シール材2のさらに内側に配置されているが、
プレストレス鋼材4を内側および外側シール材2,3の
中央に配置したシール方法もある。
【0006】このような構成のシール方法では、内側お
よび外側シール材2,3に、コンクリート面との密着性
および耐久性のあるブチルゴム系の部材や、水を吸収し
た場合に膨張する性質のものを用い、これにプレストレ
ス力を加えて弾性変形させ、このときの弾性反発力や、
さらに水を吸収したときの膨張力により、目地部の漏水
を防止している。
【0007】しかしながら、このような従来のシール方
法には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、まず、図6
に示したシール方法では、施工時の設置精度が悪い場合
や、シール材2,3の弾性反発力や膨張圧が不足した
り、あるいは、不同沈下や地震などにより相対的な変位
が発生した場合に、漏水が発生することがある。
【0009】プレキャスト部材1,1間の目地部にこの
ような漏水が発生すると、一般的には、図6に点線で示
すように、プレキャスト部材1を横切って、一端が内側
および外側シール材2,3で囲まれた部分に到達する注
入孔5を穿孔し、この注入孔5を介して、モルタルなど
のグラウト剤を注入して、これを硬化させることで漏水
を阻止していた。
【0010】ところが、このような方法では、構造物に
損傷を与えることだけでなく、例えば、構造物中の鉄筋
の存在が障害になり、穿孔位置精度を確保できずに、シ
ール材2,3に損傷を与えるなど、漏水の阻止に時間か
かり、施工が長期化かつ不確実になるという問題があっ
た。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、構
造物やシール材へ損傷を与えることなく、施工期間の長
期化を回避しつつ、漏水が発生した際に、迅速かつ容易
および確実にその防止が図れるプレキャスト部材のシー
ル方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プレキャスト部材間の目地部にシール材
を介装して水密性を確保するシール方法において、前記
シール材は、前記目地部の内側外側に所定の間隔を隔て
て、少なくとも2列状に配置する内側シール材と外側シ
ール材とを備え、前記内側,外側シール材と前記プレキ
ャスト部材の端面とで隔成した間隔部に、予め硬化性充
填材の注入用管体を連通設置しておき、前記プレキャス
ト部材間の連結が終了した後、前記目地部に漏水が発生
した時に、漏水が発生している前記間隙部に前記注入用
管体を介して、前記硬化性充填材を注入して、漏水を阻
止するようにした。
【0013】このように構成したプレキャスト部材のシ
ール方法によれば、内側,外側シール材とプレキャスト
部材の端面とで隔成した間隔部に、予め硬化性充填材の
注入用管体を連通設置しているので、目地部に漏水が発
生すると、構造物やシール材へ損傷を与えることなく、
間隙部に注入用管体を介して硬化性充填材を注入して、
漏水を迅速にかつ確実に阻止することができる。
【0014】この場合、シール材の列数を増加すると、
漏水の発生確率をより一層低減させることができる。
【0015】前記内側シール材および外側シール材間
に、これらを相互に連結する複数の仕切部を設け、前記
間隔部を複数の小間隙部に区画することができる。
【0016】この構成によれば、内側シール材と外側シ
ール材との間に、これらを相互に連結する複数の仕切部
を設け、内側,外側シール材と前記プレキャスト部材の
端面とで隔成した間隙部を複数の小間隙部に区画してい
るので、小間隙部を区画する内側,外側シール材のいず
れか一方に水道ができたとしても、漏水が発生せず、小
間隙部を区画する内側,外側シール材の双方に、それぞ
れ水道ができた場合だけに、漏水が発生し、漏水の発生
確率が大きく低下する。
【0017】この場合、小間隙部の分割数を増加させる
と、漏水の発生確率をより一層低減させることができ
る。
【0018】また、漏水が発生しても、漏水が発生して
いる小間隙部にのみ硬化性充填材を注入して、漏水を阻
止するので、部材間の全目地部に硬化性充填材を注入す
る場合に比べて、作業時間と手間と費用がはるかに少な
くなる。
【0019】前記プレキャスト部材は、両端が開口した
中空筒状に形成され、複数を順次軸方向に連結すること
により、地中に埋設されるか、または、水中,気中に設
置される管路構造物を構成することができる。
【0020】前記プレキャスト部材は、前記目地部のプ
レキャスト部材の端部同士間に跨るようにしてプレスト
レス鋼材が設置され、前記プレストレス鋼材に緊張力を
加えて、前記プレキャスト部材の軸方向にプレストレス
を導入することにより、前記シール材を前記プレキャス
ト部材の端面に密着させることができる。
【0021】前記プレキャスト部材は、中空断面に形成
され、前記内側,外側シール材を枠状に形成して、前記
断面に沿って周回するように配置することができる。前
記小間隙部にグラウト剤や薬液などの硬化性充填材の注
入管体と、注入時の水抜き用および注入完了確認用の配
管とを設けることができる。
【0022】前記プレキャスト部材の断面は、角形,四
角以上の多角形断面,円形ないしは楕円断面,前記断面
の併設ないしは積み重ねた複数の空間を持った断面のい
ずれか1つから選択することができる。
【0023】前記硬化性充填材は、無収縮モルタルやポ
リマーモルタル、薬液から選択することができる。
【0024】前記シール材は、その断面形状が、角形,
円形,楕円形,多角形の中実断面、ないしは、角形,円
形,楕円形,多角形の中空断面に形成することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図5は、本発明にかかるプレキャスト部材のシール方
法の一実施例を示している。
【0026】これらの図に示したシール方法は、本発明
を地中に埋設される管路構造物用のプレキャスト部材1
0に適用した場合を例示している。本実施例のプレキャ
スト部材10は、あらかじめ工場生産される鉄筋コンク
リート製のものであって、両端が開口した所定長さの中
空角筒形に形成され、複数個を順次軸方向に連結するこ
とで、地中埋設管路構造物とされる。
【0027】このような地中管路構造物を構築する際に
は、プレキャスト部材10同士の連結目地部には、シー
ル材12が介装される。本実施例のシール材12は、目
地部の内外に所定の間隔を隔てて2列状に配置する内側
シール材12aと、外側シール材12bとを備えてい
る。
【0028】プレキャスト部材10の目地部となる端面
10aは、図5に示すように、ほぼ正方形の中空角形断
面になっていて、内側および外側シール材12a,12
bは、この角形断面と相似形の角形枠状に形成され、角
形断面を周回するように配置されている。
【0029】このようにして内側および外側シール材1
2a,12bを配置することにより、これらのシール材
12a,12bと、プレキャスト部材10の端面10a
とで隔成した角形環状の間隙部14は、これらの間を相
互に連結する複数の仕切部16により、複数の小間隙部
14aに区画されている。
【0030】なお、間隙部14は、小間隙部14aに必
ずしも区画する必要はなく、小間隙部14aに分割区画
する場合でも、その個数は、4に限ることはなく、プレ
キャスト部材10の断面の大きさなどに応じて、適宜個
数に設定すればよい。
【0031】本実施例の場合、仕切部16は、内側およ
び外側シール材12a,12bと一体、または、別体に
形成され、角形環状の間隙部14を90°の等角度間隔
で区画し、実質的に同じ形状の4つの小間隙部14aに
分割している。
【0032】内側および外側シール材12a,12bと
仕切部16とは、例えば、ブチルゴム系部材や、水膨張
ゴムなどで、所定の厚みと幅を有する角形中実断面に形
成され、目地部のプレキャスト部材10の端面10aに
露出しているコンクリートと密着して、水の浸入を防
ぎ、所定の耐久性と弾性および剛性とを備えている。
【0033】なお、内側および外側シール材12a,1
2bの断面形状は、角形中実状に限ることはなく、例え
ば、円形,楕円形,多角形の中実断面であってもよく、
さらには、角形,円形,楕円形,多角形の中空断面形状
であっても良い。
【0034】区画された各小間隙部14aには、一端が
各小間隙部14aに連通し、他端がキャップにより閉塞
された硬化性充填材の注入管体18、および、各小間隙
部14a内に、硬化性充填材の注入時の水抜き用、ない
しは、注入完了確認に用いる配管20がそれぞれ配置さ
れている。
【0035】なお、注入管体18は、キャップをはずし
た状態にて、注入機器側の配管と接合可能な構造として
おく。
【0036】この場合、各小間隙部14aに対して、注
入管体18と配管20とがそれぞれ配置されているが、
各小間隙部14a内において、レベル的に低い位置に注
入管体18が配設され、高い位置に配管20が配設され
ている。
【0037】一方、内側シール材12aのさらに内側に
は、プレキャスト部材10を軸方向に貫通する複数の貫
通孔22が設けられている。この貫通孔22内には、そ
れぞれプレストレス鋼材24が挿通されるものであっ
て、本実施例の場合には、角形断面を周回するようにし
て、周方向に所定の間隔をあけて複数設けられている。
【0038】なお、プレストレス鋼材24の挿入用貫通
孔22は、内側シール材12aの内側に必ずしも設ける
必要はなく、例えば、内側および外側シール材12a,
12bの中間に設けるようにしてもよい。
【0039】プレキャスト部材10間の連結を行う際に
は、まず、図1に示すように、隣接するプレキャスト部
材10の一方に、シール材12を設置する。この場合、
内側および外側シール材12a,12bは、例えば、接
着剤により固定するか、あるいは、コンクリート打設時
に埋め込んで端面10に固定する。
【0040】このような内側および外側シール材12
a,12bの固定を、接着剤により所定の位置に精度よ
く行うためには、例えば、プレキャスト部材10の端面
10aに、位置決め用の凹溝を設けることが望ましい。
【0041】一方のプレキャスト部材10の端面10a
にシール材12が設置されると、図2に示すように、こ
れと連結すべき他方のプレキャスト部材10の端面10
aが、シール材12の表面に当接するように、隣接設置
される。
【0042】本実施例の場合、他方のプレキャスト部材
10には、注入管体18および配管20が予め埋設され
ている。これらの注入管体18および配管20は、図1
に実線で示したように、一端が各小間隙部14aに連通
するように開口し、他端は、プレキャスト部材10の構
造物内側に開口していて、構造物内側の開口はキャップ
により閉塞されている。
【0043】なお、注入管体18および配管20は、プ
レキャスト部材10に予め埋設設置すること以外に、例
えば、図1に仮想線で示すように、内側シール材12a
を貫通するようにして設けることができる。
【0044】各プレストレス部材10の貫通孔22は、
相互に位置対応するように調整セットされ、その後、貫
通孔22内にプレストレス鋼材24が挿入される。挿入
されたプレストレス鋼材24は、図3に示すように、プ
レキャスト部材10の端部同士間に跨るように配置さ
れ、各プレストレス鋼材24に緊張力を加えて、プレキ
ャスト部材10に定着させる。
【0045】このようにしてプレストレス鋼材24を定
着設置すると、プレキャスト部材10の軸方向には、緊
張力に伴って、隣接するプレキャスト部材10の端面1
0aを相互に近接させようとする方向のプレストレス力
が導入され、シール材12は、このプレストレス力を受
けて、弾性変形して、各端面10aに密着し、水膨張性
ゴムでは、水を吸収してさらに膨張して、漏水を防ぐこ
とになる。
【0046】プレストレス鋼材22に所定の緊張力を導
入して、これを定着すると、プレキャスト部材10間の
連結が終了し、プレキャスト部材10間の内面側の目地
部にシーリング剤32を充填すると、プレキャスト部材
10間の連結が完了し、以後は、同様な工程が順次繰り
返される。
【0047】そして、プレキャスト部材10間の連結が
終了した後、目地部に漏水が発生した時に、漏水が発生
している間隙部14には、注入用管体18を介して、無
収縮モルタルやポリマーモルタル、薬液などの硬化性充
填材30を注入して、漏水箇所の止水性を確保すること
になる。
【0048】このように構成したプレキャスト部材10
のシール方法によれば、内側,外側シール材12a,1
2bとプレキャスト部材10の端面10aとで隔成した
間隔部14に、予め硬化性充填材30の注入用管体18
を連通設置しているので、目地部に漏水が発生すると、
間隙部14に注入用管体18を介して硬化性充填材30
を注入して、シール材12を損傷することなく、漏水を
迅速にかつ確実に阻止することができる。
【0049】このとき、本実施例のシール方法では、目
地部の内外に所定の間隔を隔てて、2列状に配置する内
側シール材12aと外側シール材12bとの間に、これ
らを相互に連結する複数の仕切部16を設け、内側,外
側シール材12a,12bとプレキャスト部材10の端
面10aとで隔成した間隙部14を、4個の小間隙部1
4aに区画している。
【0050】従って、例えば、不同沈下や地震などによ
り外力が加わって、シール性を阻害する水道が、小間隙
部14aを区画する内側,外側シール材12a,12b
のいずれか一方にできたとしても、漏水が発生しない。
【0051】すなわち、いま、例えば、いずれか1つの
小間隙部14aを隔成する外側シール材12bに水道が
できたとしても、この小間隙部14aを隔成する内側シ
ール材12aに水道がなければ漏水しない。
【0052】また、同じ小間隙部14aを隔成する内側
シール材12aに水道ができたとしても、この小間隙部
14aを隔成する外側シール材12bに水道がなければ
漏水しない。つまり、本実施例のシール方法によれば、
小間隙部14aを区画する内側,外側シール材12a,
12bの双方に、それぞれ水道ができた場合だけに、漏
水が発生することになり、漏水の発生確率が大きく低下
する。
【0053】この場合、シール材12の列数を増加する
と、漏水の発生確率をより一層低減させることができ
る。そして、漏水が発生した場合には、硬化性充填材3
0の注入充填が必要な箇所は、内側,外側シール材12
a,12bで隔成した間隙部14を、仕切部16で区画
した小間隙部14aがその対象となるので、全断面に充
填材30を注入充填する場合に比べて、止水性確保に要
する時間と手間と費用が非常に少なくなる。
【0054】この場合、各小間隙部14a漏水の有無
は、これに一端が連通された注入管体18のキャップを
取外して、水の存否を確認することにより検知され、漏
水が発生していたら、この管体18を介して排水し、そ
の後、注入管体18から液状の硬化性充填材30を注入
し、配管20により、注入時の水抜きおよび注入完了の
確認を行う。
【0055】このようにして硬化性充填材30を注入す
ると、漏水の発生をより確実に阻止することができる。
【0056】なお、上記実施例では、角形断面のプレキ
ャスト部材10の目地部に本発明を適用した場合を例示
したが、本発明の実施は、これに限定されることはな
く、例えば、四角以上の多角形断面や、円形ないしは楕
円断面、さらには、これらを併設ないしは積み重ねた複
数の空間を持った断面形状のプレキャスト部材にも適用
することができる。
【0057】また、上記実施例では、地中埋設管路構造
物構築用のプレキャスト部材10に本発明を適用した場
合を例示したが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、例えば、水中や気中に設置された管路構造物構築
用や、凹形断面の水路構造物をプレキャスト部材で構築
する場合などにも適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかるプレキャスト部材のシール方法によれば、施工期
間の長期化を回避しつつ、完成後に漏水が発生した時点
で、本体構造やシール構造を損傷することなく、漏水の
激しい目地部を、迅速かつ容易,確実,経済的にその防
止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプレキャスト部材のシール方法
の一実施例を示す初期工程の要部断面説明図である。
【図2】図1に引き続いて行われる工程の要部断面説明
図である。
【図3】図2に引き続いて行われる工程の要部断面説明
図である。
【図4】図3に引き続いて行われる工程の要部断面説明
図である。
【図5】図1の一方のプレキャスト部材の平面図であ
る。
【図6】従来のプレキャスト部材のシール方法の説明図
である。
【符号の説明】
10 プレキャスト部材 10a 端面 12 シール材 12a 内側シール材 12b 外側シール材 14 間隙部 14a 小間隙部 16 仕切部 18 注入管体 24 プレストレス鋼材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E21D 11/38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャスト部材間の目地部にシール材
    を介装して水密性を確保するシール方法において、 前記シール材は、前記目地部の内側外側に所定の間隔を
    隔てて、少なくとも2列状に配置する内側シール材と外
    側シール材とを備え、 前記内側,外側シール材と前記プレキャスト部材の端面
    とで隔成した間隔部に、予め硬化性充填材の注入用管体
    を連通設置しておき、 前記プレキャスト部材間の連結が終了した後、前記目地
    部に漏水が発生した時に、漏水が発生している前記間隙
    部に前記注入用管体を介して、前記硬化性充填材を注入
    して、漏水を阻止することを特徴とするプレキャスト部
    材のシール方法。
  2. 【請求項2】 前記内側シール材および外側シール材間
    に、これらを相互に連結する複数の仕切部を設け、前記
    間隔部を複数の小間隙部に区画することを特徴とする請
    求項1記載のプレキャスト部材のシール方法。
  3. 【請求項3】 前記プレキャスト部材は、両端が開口し
    た中空筒状に形成され、複数を順次軸方向に連結するこ
    とにより、地中に埋設されるか、または、水中,気中に
    設置される管路構造物を構成することを特徴とする請求
    項1または2記載のプレキャスト部材のシール方法。
  4. 【請求項4】 前記プレキャスト部材は、前記目地部の
    プレキャスト部材の端部同士間に跨るようにしてプレス
    トレス鋼材が設置され、前記プレストレス鋼材に緊張力
    を加えて、前記プレキャスト部材の軸方向にプレストレ
    スを導入することにより、前記シール材を前記プレキャ
    スト部材の端面に密着させることを特徴とする請求項1
    から3のいずれか1項記載のプレキャスト部材のシール
    方法。
  5. 【請求項5】 前記プレキャスト部材は、中空断面に形
    成され、前記内側,外側シール材を枠状に形成して、前
    記断面に沿って周回するように配置することを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか1項記載のプレキャスト部
    材のシール方法。
  6. 【請求項6】 前記小間隙部にグラウト剤や薬液などの
    硬化性充填材の注入管体と、注入時の水抜き用および注
    入完了確認用の配管とを設けたことを特徴とする請求項
    2から5のいずれか1項記載のプレキャスト部材のシー
    ル方法。
  7. 【請求項7】 前記プレキャスト部材の断面は、角形,
    四角以上の多角形断面,円形ないしは楕円断面,前記断
    面の併設ないしは積み重ねた複数の空間を持った断面の
    いずれか1つから選択されることを特徴とする請求項5
    記載のプレキャスト部材のシール方法。
  8. 【請求項8】 前記硬化性充填材は、無収縮モルタルや
    ポリマーモルタル、薬液から選択されることを特徴とす
    る請求項1から7のいずれか1項記載のプレキャスト部
    材のシール方法。
  9. 【請求項9】 前記シール材は、その断面形状が、角
    形,円形,楕円形,多角形の中実断面、ないしは、角
    形,円形,楕円形,多角形の中空断面に形成することを
    特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載のプレキ
    ャスト部材のシール方法。
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