JP5908303B2 - 部材間の止水構造および止水方法 - Google Patents
部材間の止水構造および止水方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5908303B2 JP5908303B2 JP2012040814A JP2012040814A JP5908303B2 JP 5908303 B2 JP5908303 B2 JP 5908303B2 JP 2012040814 A JP2012040814 A JP 2012040814A JP 2012040814 A JP2012040814 A JP 2012040814A JP 5908303 B2 JP5908303 B2 JP 5908303B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- members
- cylindrical elastic
- elastic body
- water
- hollow portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
そこで、隣り合う部材間の隙間が不均一となるような諸々の事象に関係なく確実に止水を行いたいという要望がある。
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体が埋設されており、
前記筒状弾性体は、前記中空部に充填材が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材に密着していることを特徴とする。
隣り合う部材間の隙間には、前記部材の長さ方向に長尺に形成された止水材が埋設されており、
前記止水材は、杭体と、
前記杭体の外周面のうち、前記隣り合う部材の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部を有する筒状弾性体と、を備えており、
前記筒状弾性体は、前記中空部に充填材が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材の一方および他方に密着していることを特徴とする。
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に充填材を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材に密着させ、さらに、前記充填材を加圧保持して固化させることを特徴とする。
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に水を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材に密着させ、
前記部材列の中心線の他方側の土または水を取り除き、
その後、前記筒状弾性体を前記隣り合う部材に密着させた状態で、前記中空部内の水を所定の充填材に置換することを特徴とする。
隣り合う部材間の隙間に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されており、杭体と、この杭体の外周面のうち、前記隣り合う部材の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部を有する筒状弾性体と、を備える止水材を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に充填材を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材の一方および他方に密着させ、さらに、前記充填材を加圧保持することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、部材間の止水方法であって、鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列を形成し、
隣り合う部材間の隙間に、ケーシングパイプを挿入しながら地盤を削孔し、
前記ケーシングパイプの内部に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を投入し、
前記筒状弾性体の前記中空部内に充填材を加圧注入しながら、前記ケーシングパイプを引き抜くことによって、前記筒状弾性体を弾性的に拡径変形させるとともに前記隣り合う部材に密着させることを特徴とする。
図1において符号1は筒状弾性体を示し、図2において符号1aは、図1とは異なる形態の筒状弾性体を示す。これら筒状弾性体1,1aは、図3および図4に示すように、鋼管杭10やコンクリート系杭材20等の部材を複数並設することによって形成される部材列10A,20Aのうち、隣り合う部材10,10(20,20)間の隙間Sに埋設されるものである。
中空部2には、図1(b),図2(b)に示すように、充填材3が地山荷重以上となるように加圧充填される。そして、筒状弾性体1,1aは、このように充填材3が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形するように構成されている。これによって、隣り合う部材10,10(20,20)間の隙間Sに埋設される筒状弾性体1,1aは、これら隣り合う部材10,10(20,20)に密接することになる。また、これら筒状弾性体1,1aは、自身の長さ方向に亘って均等に拡径するように設定されている。
一方、図2に示す筒状弾性体1aは、断面円筒型に形成された前記中空部2を有する本体の外周面に、複数の突起部4…が互いに間隔をあけて一体形成されている。
これら複数の突起部4…は、筒状弾性体1aの長さ方向に長尺に形成された突条とされており、筒状弾性体1aの周方向に間隔をあけて配置されている。したがって、これら隣り合う突起部4,4間には溝が形成されている。
また、前記筒状弾性体1aの外周面のうち、これら複数の突起部4…が設けられる位置は、筒状弾性体1aが隣り合う部材10,10(20,20)間の隙間Sに埋設された際に、この筒状弾性体1aが少なくとも前記隣り合う部材10,10(20,20)に接触する面とされている。
なお、本実施の形態においては、このように複数の突起部4…を、筒状弾性体1aの外周面のうち、少なくとも前記隣り合う部材10,10(20,20)に接触する面に一体形成するとしたので、これら複数の突起部4…を筒状弾性体1aの全周に亘って設けても良いことは言うまでもない。
本実施の形態において、図3に示す部材は鋼管杭10であり、図4に示す部材はPC杭20である。
なお、前記部材20の内部には、図4に示すように鋼管21が埋設されている。
また、この部材20の側面には、部材20の長さ方向に沿って、かつ、この側面を半円状に切り欠くようにして溝部22が形成されている。したがって、複数の部材20,20を並設して部材列20Aを形成する際に、溝部22,22が形成された側面同士を対向させることによって、部材20の長さ方向に沿って部材列20Aを貫通する略円孔状の隙間Sを形成することができる。
そして、このように各部材10,20それぞれを複数並設して壁状の部材列10A,20Aを形成することによって、例えば土留め壁や護岸、建築物の基礎等を始め、様々な構造物を構成できる。
すなわち、前記筒状弾性体1aは、前記隣り合う部材10,10(20,20)間の隙間Sに埋設されている。この時、筒状弾性体1aは、前記中空部2に充填材3が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材10,10(20,20)に密着している。
また、筒状弾性体1aを、このように前記部材10,10の表面形状に追従して変形させた状態のまま充填材3を固化させることで、この筒状弾性体1aの形状を、固化した充填材3の形状に合わせて変形させることができ、さらに、その状態を永続的に維持させることができる。したがって、充填材3が硬化した後の筒状弾性体1aは、止水効果だけでなく、部材10,10と一体となって土留として機能することは言うまでもない。
まず、図3に示すような鋼管杭を部材10とする場合は、前記筒状弾性体1aの施工の前に、鋼管杭である複数の部材10…を、図示しない杭打機によって並べるようにして地盤に打設する。すなわち、鋼管杭である部材10を複数並設することによって部材列10Aを形成する。
地盤を削孔したら、ケーシングパイプの内部に、充填材3を注入するための注入ホースを前記中空部2に挿入した状態の筒状弾性体1aを投入する。すなわち、前記隙間Sに筒状弾性体1aを埋設することになる。
そして、筒状弾性体1aは、図2(b)に示すように弾性的に拡径変形し、その後、図3(b)に示すように隣り合う部材10,10に密着することになる。この時、ケーシングパイプ内に、別途ホースをケーシングパイプ先端まで挿通し、モルタル等を充填して筒状弾性体1a先端の定着を図るようにしておくと良い。
そして、加圧状態を保持したまま充填材3を固化させる。これによって、筒状弾性体1aを隣り合う部材10,10の表面形状に追従して変形させたまま、これら隣り合う部材10,10に密着させた状態を保持することができる。
そして、筒状弾性体1aは、図2(b)に示すように弾性的に拡径変形し、その後、図4(b)に示すように隣り合う部材20,20に密着することになる。
図4に示す場合も、図3に示す場合と同様に、隣り合う部材10,10間の止水を確実かつ容易に行うことができる。また、削孔作業が不要となる分、構造物を構築する作業全体の短縮化を図ることができる。
また、従来とは異なり、充填口以外からの充填材3の漏出を防げるので、コストの低減だけでなく、止水の確実性を向上させることが可能となる。
次に、図5を参照して、本実施の形態の部材間の止水方法の他の実施例について説明する。
本実施例の部材間の止水方法は、まず、部材10を複数並設することによって、土中または水中に部材列10Aを形成する。なお、本実施例では土中とする。
続いて、部材10,10間の隙間Sのうち、前記部材列10Aの中心線11を境にして一方側に、前記部材10の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部2を有する筒状弾性体1aを埋設する。
続いて、前記筒状弾性体を、前記中空部に水を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材に密着させ、前記部材列の中心線の他方側の土または水を取り除き、その後、前記筒状弾性体を前記隣り合う部材に密着させた状態で、前記中空部内の水を所定の充填材に置換する、というものである。
そして、筒状弾性体1aは、図5(b)に示すように弾性的に拡径変形し、隣り合う部材10,10に密着することになる。
なお、拡径変形した後の筒状弾性体1aの直径または軸方向と直交する方向の長さは、隣り合う部材10,10間の隙間Sの長さよりも長くなるように設定されている。
なお、本実施例では圧力設定弁が用いられている。
このように筒状弾性体1aよりも、中心線11の他方側(掘削側)の土が取り除かれると、筒状弾性体1aにかかる土水圧(地山荷重)が中心線11の一方側からだけになるので、筒状弾性体1aは、中心線11の一方側から他方側へと押され、前記隣り合う部材10,10に対して、より強く密着することになる。
水3aを充填材3に置換する際は、前記圧力設定弁を用いて筒状弾性体1aの内圧を確保した状態で行うものとする。
そして、加圧状態を保持したままた充填材3を固化させる。これによって、筒状弾性体1aを隣り合う部材10,10の表面形状に追従して変形させたまま、これら隣り合う部材10,10に密着させた状態を保持することができる。
なお、置換する充填材3は、上述のようにモルタル等の硬化体が用いられているが、これに限られるものではなく、固化した後も弾性を発揮する弾性材料や、高圧液体を用いてもよいものとする。
また、筒状弾性体1aを、中空部2に水を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、隣り合う部材10,10に密着させ、前記部材列10Aの掘削側の土を取り除くことで、中心線11の一方側からの土圧を利用し、前記筒状弾性体1aを、掘削側へと押すことができる。これにより、筒状弾性体1aと隣り合う部材10,10との密着性を向上できるとともに、筒状弾性体1aと部材10との間の土砂などの噛み込みを低減できる。
また、掘削側の土の掘削を、前記中空部2内の水3aを充填材3に置換する前に行うことにより、掘削側の筒状弾性体1aの拡径変形を阻害するような礫等の要因を排除できるので、筒状弾性体1aを確実に拡径変形させることができる。
さらに、掘削側の土を掘削して筒状弾性体1aを隣り合う部材10,10に強く密着させた後に、前記中空部2内の水3aを充填材3に置換するため、筒状弾性体1aは充填材3への置換前に十分に拡径変形した状態となっている。したがって、充填材3の置換後に、筒状弾性体1aが隣り合う部材10,10間から、中心線11の一方側から他方側に向かって抜け出すことを確実に防ぐことができる。
なお、モルタル等の硬化体を充填材3とせずに、例えば弾性材料や高圧液体とした場合には弾力性を発揮することができるので、地震等による部材10の変形への追随性を得ることができる。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
前記止水材は、杭体30と、前記杭体30の外周面のうち、前記隣り合う部材10,10の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部32を有する筒状弾性体31,31と、を備えており、前記筒状弾性体31,31は、前記中空部32に充填材33が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材10,10の一方および他方に密着している。
つまり、本実施の形態の止水材は、鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって形成された部材列のうち、隣り合う部材間の隙間に埋設されるものであり、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有し、この中空部に充填材が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記部材に密着する弾性体を備える点で、第1の実施の形態の筒状弾性体1,1aと共通している。
なお、前記凹溝部30aは、杭体30の全長にわたって形成されていてもよいし、前記部材10,10に当接する部分にのみ形成されていてもよい。また、この凹溝部30aは、断面視において円弧状に形成されている。
また、図示はしないが、杭体30の圧入方向先端には、杭体30の地盤への回転圧入を可能とする切削刃等が設けられているものとする。
また、この杭体30は鋼管であるため、高い強度の止水材を構成できることとなる。このため、上述のように隙間Sから抜け出すことを防いだり、地盤に対して直接回転圧入したりすることができる。
さらに、この筒状弾性体31は、前記凹溝部30aに、杭体側面が前記凹溝部30aに当接固定され、杭体側面とは反対の外側面が、前記杭体30の外周面と連続するようにして収納保持されている。
そして、このように筒状弾性体31が、充填材33の充填前の状態で、前記凹溝部30aに収納保持されていることにより、杭体30の回転圧入が可能となっている。
これによって、隣り合う部材10,10間の隙間Sに埋設される筒状弾性体31は、これら隣り合う部材10,10に密接することになる。また、これら筒状弾性体31は、自身の長さ方向に亘って均等に拡径するように設定されている。
また、中空部32に充填される前記充填材33としては、固化した後も弾性を発揮する樹脂等の弾性材料が用いられており、筒状弾性体31と共に部材10に対する追随性を発揮することができる。ただし、これに限られるものではなく、モルタル等の硬化体や、高圧液体を用いてもよいものとする。
また、前記部材10を複数並設することによって形成される壁状の部材列10Aは、例えば土留め壁や護岸、建築物の基礎等として利用される。
本実施の形態の部材間の止水方法は、まず、部材10を複数並設することによって部材列10Aを形成する。
続いて、隣り合う部材10,10間の隙間Sに、前記部材10の長さ方向に長尺に形成されており、杭体30と、この杭体30の外周面のうち、前記隣り合う部材10,10の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部32を有する筒状弾性体31,31と、を備える止水材を埋設する。
続いて、前記筒状弾性体31,31を、前記中空部32,32に充填材33,33を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材10,10の一方および他方に密着させ、さらに、前記充填材33,33を加圧保持する、というものである。
なお、前記止水材を所定深さまで圧入でき、回転圧入作業を終了する際には、前記筒状弾性体31,31が、前記隣り合う部材10,10を向く位置で回転圧入を止めるようにする。
そして、筒状弾性体31,31は、図7(b)に示すように弾性的に拡径変形し、隣り合う部材10,10に密着することになる。
そして、加圧状態を保持したままた弾性材料である充填材33,33を硬化させる。これによって、筒状弾性体31,31を隣り合う部材10,10の表面形状に追従して変形させたまま、これら隣り合う部材10,10に密着させた状態を保持することができる。
また、前記杭体30は鋼管であり、直接回転圧入できるので、例えば予め地盤に穴を開けて止水材を挿入する場合に比して、止水材を効率的に埋設することができる。
また、前記充填材33,33として弾性材料を用いることにより、長期間安定した止水性能を発揮することができるので、本設工事による長期止水が可能となる。つまり、止水材を、部材列10Aを、例えば建築物の基礎等のような、いわゆる定着物として利用する際の止水に用いることができる。
さらに、充填材33,33は注入、排出を繰り返すことで際使用することができる。このため、杭体30も筒状弾性体31も充填材33も使い回しができるので、コスト削減につながるとともに、仮設工事による一時止水も可能となる。つまり、止水材を、部材列10Aを一時的な土留め等として利用する際の止水に用いることができる。
1a 筒状弾性体
2 中空部
3 充填材
4 突起部
10A 部材列
10 部材
20A 部材列
20 部材
21 鋼管
22 溝部
S 隙間
Claims (9)
- 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列が形成されており、
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体が埋設されており、
前記筒状弾性体は、前記中空部に充填材が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材に密着していることを特徴とする部材間の止水構造。 - 前記筒状弾性体の長さ方向両端部のうち一端部は開放されて前記充填材の充填口とされており、他端部は閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載の部材間の止水構造。
- 前記筒状弾性体の外周面のうち、少なくとも前記隣り合う部材に接触する面には、複数の突起部が互いに間隔をあけて一体形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の部材間の止水構造。
- 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列が形成されており、
隣り合う部材間の隙間には、前記部材の長さ方向に長尺に形成された止水材が埋設されており、
前記止水材は、杭体と、
前記杭体の外周面のうち、前記隣り合う部材の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部を有する筒状弾性体と、を備えており、
前記筒状弾性体は、前記中空部に充填材が加圧充填されることによって弾性的に拡径変形し、前記隣り合う部材の一方および他方に密着していることを特徴とする部材間の止水構造。 - 前記杭体の外周面には、該杭体の軸方向に沿って、前記筒状弾性体を保持するための凹溝部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の部材間の止水構造。
- 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列を形成し、
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に充填材を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材に密着させ、さらに、前記充填材を加圧保持して固化させることを特徴とする部材間の止水方法。 - 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって、土中または水中に部材列を形成し、
部材間の隙間のうち、前記部材列の中心線を境にして一方側に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に水を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材に密着させ、
前記部材列の中心線の他方側の土または水を取り除き、
その後、前記筒状弾性体を前記隣り合う部材に密着させた状態で、前記中空部内の水を所定の充填材に置換することを特徴とする部材間の止水方法。 - 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列を形成し、
隣り合う部材間の隙間に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されており、杭体と、この杭体の外周面のうち、前記隣り合う部材の一方および他方に当接する位置に保持されるとともに中空部を有する筒状弾性体と、を備える止水材を埋設し、
前記筒状弾性体を、前記中空部に充填材を加圧充填することによって弾性的に拡径変形させるとともに、前記隣り合う部材の一方および他方に密着させ、さらに、前記充填材を加圧保持することを特徴とする部材間の止水方法。 - 鋼管杭やコンクリート系杭材等の部材を複数並設することによって部材列を形成し、
隣り合う部材間の隙間に、ケーシングパイプを挿入しながら地盤を削孔し、
前記ケーシングパイプの内部に、前記部材の長さ方向に長尺に形成されるとともに中空部を有する筒状弾性体を投入し、
前記筒状弾性体の前記中空部内に充填材を加圧注入しながら、前記ケーシングパイプを引き抜くことによって、前記筒状弾性体を弾性的に拡径変形させるとともに前記隣り合う部材に密着させることを特徴とする部材間の止水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012040814A JP5908303B2 (ja) | 2011-09-16 | 2012-02-28 | 部材間の止水構造および止水方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011203287 | 2011-09-16 | ||
JP2011203287 | 2011-09-16 | ||
JP2012040814A JP5908303B2 (ja) | 2011-09-16 | 2012-02-28 | 部材間の止水構造および止水方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013076313A JP2013076313A (ja) | 2013-04-25 |
JP5908303B2 true JP5908303B2 (ja) | 2016-04-26 |
Family
ID=48479959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012040814A Active JP5908303B2 (ja) | 2011-09-16 | 2012-02-28 | 部材間の止水構造および止水方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5908303B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6776683B2 (ja) * | 2016-07-21 | 2020-10-28 | 日本製鉄株式会社 | 隙間止水構造、隙間止水方法および筒状体付き部材 |
JP7154076B2 (ja) * | 2018-09-14 | 2022-10-17 | 株式会社技研製作所 | 連続壁及びその施工方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5540002U (ja) * | 1978-09-01 | 1980-03-14 | ||
JPS5934324A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | セル護岸の構築法 |
JP2003020639A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁およびその構築方法 |
JP2008274577A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Taisei Corp | 止水部材、止水構造、コンクリート矢板の接合構造及び鋼管矢板の連結構造 |
-
2012
- 2012-02-28 JP JP2012040814A patent/JP5908303B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013076313A (ja) | 2013-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8683773B2 (en) | System and method for leaking crack repair | |
CN110300826B (zh) | 管片、管片组装体及灌浆装置 | |
JP5908303B2 (ja) | 部材間の止水構造および止水方法 | |
KR100795202B1 (ko) | 지수기능을 겸비한 가압 그라우팅용 패커 | |
JP2010285760A (ja) | 既設管路の耐震止水構造 | |
JP4679966B2 (ja) | ボーリング孔閉塞工法と装置 | |
KR102077830B1 (ko) | 압착이 가능한 차수수단을 이용한 차수벽체 및 이를 이용한 가시설 시공방법 | |
KR101807366B1 (ko) | 논리턴밸브조립체 삽입유도관 일체형의 오버랩 원통부재와 이를 이용한 주열식 차수벽 시공방법 | |
JP2009052204A (ja) | コンクリート構造物 | |
US20050126087A1 (en) | Manhole structure, flexible water shut off joint for manhole structure and method for installing manhole structure | |
JP2008274577A (ja) | 止水部材、止水構造、コンクリート矢板の接合構造及び鋼管矢板の連結構造 | |
JP2004076568A (ja) | 土木用袋体及びその土木用袋体敷設方法ならびにその構造体 | |
JP4705468B2 (ja) | 抑止機能付集排水パイプ | |
JP7154076B2 (ja) | 連続壁及びその施工方法 | |
AU2002318580A1 (en) | Manhole structure, flexible water shut off joint for manhole structure and method for installing manhole structure | |
KR101018890B1 (ko) | 앙카 기능이 추가된 정착제와 네일체를 천공과 동시에 삽입하는 소일네일 장치를 이용한 시공방법 | |
KR100476840B1 (ko) | 벽체 간이방수 검사장치 및 그를 이용한 누수지수그라우팅 방법 | |
JP7132049B2 (ja) | 鋼管杭による連続壁及びその施工方法 | |
JP6340248B2 (ja) | 山留め壁、山留め壁の構築方法 | |
JP2002227187A (ja) | 鋼管矢板の継手およびその施工法 | |
JP4340880B2 (ja) | 鋼矢板及び該鋼矢板を用いた鋼矢板壁 | |
KR101022013B1 (ko) | 다중 쿠션재를 이용한 터널구조물 접속부 차수공법 | |
JP3930746B2 (ja) | 埋設管のシール装置及びシール方法 | |
KR100524188B1 (ko) | 콘크리트 흄관의 연결구조 | |
JP2002201639A (ja) | 掘削根固め液注入工法および掘削根固め液注入工法用杭管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150901 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160323 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5908303 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |