JP2002242266A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2002242266A
JP2002242266A JP2001045550A JP2001045550A JP2002242266A JP 2002242266 A JP2002242266 A JP 2002242266A JP 2001045550 A JP2001045550 A JP 2001045550A JP 2001045550 A JP2001045550 A JP 2001045550A JP 2002242266 A JP2002242266 A JP 2002242266A
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cleaning
cylinder
washing
water supply
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Kaoru Futamura
馨 二村
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Koito Industries Ltd
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Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡素化し、部品点数および製造コスト
を削減するとともに、小型化を図る。また、使用者に不
快感を与えたり、不衛生になるおそれがない衛生洗浄装
置を提供する。 【解決手段】 シリンダ3内に第1、第2のピストン
4,5を進退自在に嵌挿する。第1のピストン4を第1
のシリンダ室18に供給される水70の水圧によって前
方へ所定ストローク前進させ、第1の係止部30によっ
て係止する。第2のピストン5を復帰用ばね6によって
復帰方向に付勢し、尻洗浄時に第1のピストン4によっ
て尻洗浄位置に移動させる。ビデ洗浄時には同じく第1
のピストン4によって尻洗浄位置に移動させる。次い
で、開閉弁26を開いて第1のシリンダ室18と第2の
シリンダ室54を連通路25を介して連通させる。これ
により第1のシリンダ室18内の水70を連通路25を
介して第2のシリンダ室54に供給し、その水圧で第2
のピストン5をさらに前進させ、第2のストッパ31に
よってビデ洗浄位置に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用便後の身体の局
部を洗浄する衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】洋式の便器に設置されるこの種の衛生洗
浄装置としては、従来から種々提案されている。例え
ば、水圧により1本の洗浄ピストンを2段に突出させて
尻洗浄(肛門洗浄)とビデ洗浄を選択的に行う洗浄装置
としては、特公平2−15700号公報に記載された局
部洗浄装置が知られている。
【0003】この局部洗浄装置は、外装シリンダ内に摺
動自在に嵌挿された中間シリンダと、この中間シリンダ
内に摺動自在に嵌挿されたノズル管と、このノズル管内
に組み込まれた調圧弁と、外装シリンダと中間シリンダ
および中間シリンダとノズル管との間にそれぞれ介装さ
れ中間シリンダとノズル管をそれぞれ初期位置に復帰さ
せる2つの復帰用ばね等を備え、弁による流路切替えに
よってノズル管の移動ストロークを変えることにより尻
洗浄とビデ洗浄を切り替えるものである。すなわち、尻
洗浄時においては、洗浄水を中間シリンダ内に直接供給
することによりノズル管を外装シリンダと中間シリンダ
から突出させ、ノズル管が所定量突出して停止し中間シ
リンダ内の水圧が上昇するとノズル管内の調圧弁が開い
て中間シリンダ内の洗浄水をノズル管内に導入させ、噴
出口から尻に向けて噴出させる。一方、ビデ洗浄時にお
いては、外装シリンダ内に洗浄水を供給して中間シリン
ダを外装シリンダから突出させる。次に、中間シリンダ
が所定量突出して停止し中間シリンダ内の水圧が上昇す
ると洗浄水を中間シリンダ内に供給してノズル管を中間
シリンダから所定量突出させ、ノズル管が停止して中間
シリンダ内の水圧が上昇するとノズル管内の調圧弁が開
いて中間シリンダ内の洗浄水をノズル管内に導入させ、
噴出口からビデに向けて噴出させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の局部洗
浄装置は、2重シリンダ方式を採用しているためシリン
ダおよび復帰用ばねをそれぞれ2つ必要とし、またノズ
ル管内に調圧弁を組み込んでいるため、洗浄装置全体の
構造が複雑で部品点数が多く、コスト低減の大きな障害
となるばかりか、洗浄装置の外径が大きくなるという問
題があった。
【0005】また、ノズル管の前進移動中にもかかわら
ず中間シリンダ内の水圧が一定圧以上に上昇すると、調
圧弁が開くため中間シリンダ内の洗浄水がノズル管に供
給されて噴出口から吐出し、使用者に不快感を与える。
また、外装シリンダと中間シリンダの隙間を洗浄水の流
路として用いているため、この流路中に洗浄水が残って
いると、中間シリンダの前進、後退時に大きな抵抗とな
って進退動作が遅くなり、必要以上に大きな水圧を必要
とする。また、洗浄装置が長期間使われないと前記隙間
に溜まった洗浄水が腐食して不衛生であり、さらには水
垢などがノズル管や中間シリンダに付着するとノズル管
が動作しなくなるなど、多くの問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、構造が
簡単で部品点数が少なく小型化を可能にするとともに、
ピストンの前進移動中に洗浄水が吐出して使用者に不快
感を与えたりするおそれがなく確実な洗浄を行うことが
でき、また洗浄水がシリンダ内部に溜まらず、不衛生に
なるおそれがない衛生洗浄装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、尻洗浄とビデ洗浄を選択的に行う衛生
洗浄装置において、後端側にピストン駆動用給水口を有
するシリンダと、前記シリンダ内に進退自在に嵌挿さ
れ、シリンダとともに第1のシリンダ室を形成する第1
のピストンと、前記第1のピストンより前方に位置して
前記シリンダ内に進退自在に嵌挿され、前記第1のピス
トンと第2のシリンダ室を形成する第2のピストンと、
前記第2のピストンを復帰方向に付勢し前記第1のピス
トンに押し付ける復帰用ばねとを備え、前記シリンダ
に、洗浄用給水口と、この洗浄用給水口を挟んで両端が
前記シリンダに接続され前記第1のシリンダ室と前記第
2のシリンダ室とを開閉弁を介して連通させる連通路と
を設け、前記第1のピストンを、ピストン部とロッド部
とで構成し、内部に洗浄時に前記洗浄用給水口に連通す
る洗浄水供給流路を設け、前記第2のピストンを、ピス
トン部と、前記第1のピストンのロッド部に対して摺動
自在に嵌装されるロッド部とで構成し、内部に洗浄時に
前記洗浄水供給流路に連通する洗浄用流路を設けたもの
である。
【0008】第1の発明において、尻洗浄時にピストン
駆動用給水口から第1のシリンダ室内に水を供給する
と、その水圧が高くなり復帰用ばねに打ち勝つと第1の
ピストンを前方へ所定ストロークだけ移動させる。第2
のピストンは第1のピストンによって押し出され、洗浄
位置(尻洗浄位置)に伸出する。尻洗浄位置に移動する
と、洗浄用給水口に供給された洗浄水は、第1のピスト
ンの洗浄水供給通路を通って第2のピストンの洗浄用流
路に供給され、尻洗浄を行う。
【0009】開閉弁は、尻洗浄時においては閉じてお
り、ビデ洗浄時に開く。第1のシリンダ室内に供給され
た水はその水圧により第1のピストンを前方へ所定スト
ロークだけ移動させる。これにより、第2のピストンは
尻洗浄位置に移動する。次いで、開閉弁が開いて第1、
第2のシリンダ室を連通路によって連通させると、第1
のシリンダ室内の水は連通路を通って第2のシリンダ室
内に供給され、第2のピストンの受圧面に作用する。こ
のため、第2のピストンは尻洗浄位置より前方の洗浄位
置(ビデ洗浄位置)まで移動すると停止する。ビデ洗浄
位置に移動して停止すると、洗浄水は洗浄用給水口から
第1のピストンの洗浄水供給通路を通って第2のピスト
ンの洗浄用流路に供給され、ビデ洗浄を行う。
【0010】第2の発明は、上記第1の発明において、
第2のピストンの洗浄用流路を尻洗浄用流路とビデ洗浄
用流路とで構成し、尻洗浄時に前記尻洗浄用流路を第1
のピストンの洗浄水供給流路に接続するとともに、ビデ
洗浄時に前記ビデ洗浄用流路を前記洗浄水供給流路に接
続し、開閉弁を開いて第1、第2のシリンダ室を連通路
によって接続するように構成したものである。
【0011】第2の発明において、尻洗浄用流路は尻洗
浄時に用いられ、ビデ洗浄用流路はビデ洗浄時に用いら
れる。つまり、尻洗浄とビデ洗浄は専用の流路によって
行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る衛
生洗浄装置の一実施の形態を示し、洗浄ユニットの不使
用時の状態を示す断面図、図2は尻洗浄時の状態を示す
断面図、図3はビデ洗浄時の状態を示す断面図、図4は
衛生洗浄装置における水の流れを示す図である。これら
の図において、衛生洗浄装置1は、尻洗浄とビデ洗浄を
選択的に行う水圧式の洗浄ユニット2を備えている。な
お、図1〜図3においては、洗浄ユニット2を水平に示
しているが、実際には洋式便器内に前端側(右端)が後
端(左端)側より下方になるように前下がりに所要角度
傾斜して組み込まれる。
【0013】前記洗浄ユニット2は、シリンダ3と、こ
のシリンダ3内に進退自在にかつ回転を防止されて嵌挿
された第1、第2のピストン4,5と、第2のピストン
5を復帰方向に付勢し第1のピストン4に押し付ける復
帰用ばね6等で構成されている。
【0014】前記シリンダ3は、前端が開口し、後端が
背面カバー7によって閉塞した合成樹脂製の異径管から
なり、前記背面カバー7にピストン駆動用給水口8が形
成されている。このピストン駆動用給水口8は、開閉弁
12、ガバナー13を備えた給水用経路14を介して水
道管、貯水タンク等の給水源15に接続されている。ま
た、前記給水用経路14の途中には、開閉弁16を備え
たドレン配管17が接続されている。ドレン配管17
は、シリンダ3の第1のシリンダ室18内に残った水を
排水するためのもので、その一端が給水用経路14の前
記開閉弁16と前記シリンダ3のピストン駆動用給水口
8との間の部分に接続され、他端が図示しない便器内に
開放している。
【0015】また、前記シリンダ3は、洗浄用給水口
9、圧力受給口10および圧力導入口11を有してい
る。前記洗浄用給水口9は、シリンダ3の長手方向の略
中央付近の周面で、尻洗浄またはビデ洗浄時に前記第1
のピストン4が水圧によって前方へ所定ストローク前進
して停止する位置に設けられ、開閉弁20(図4)、温
水タンク21、開閉弁(流量調整弁)22等を備えた洗
浄用給水経路23を介して前記給水用経路14に接続さ
れている。前記圧力受給口10と前記圧力導入口11
は、前記洗浄用給水口9を挟んでその前後に適宜距離離
れて設けられ、開閉弁26を備えた連通路25によって
接続されている。
【0016】また、前記シリンダ3は、内径が先端に向
かって段階的に小さくなる3つの部分、すなわち最も内
径が大きい基端部3Aと、基端部3Aより内径が若干小
さい3Bおよび最も内径が小さい先端部3Cとで構成さ
れることにより、内周面に2つの段差部30,31を有
している。一方の段差部30は、基端部3Aと中間部3
Bの境部に設けられ、前記第1のピストン4の前方への
移動を規制する第1の係止部を形成している。この第1
の係止部30は、前記洗浄用給水口9と圧力受給口10
との間に位置するように設けられている。他方の段差部
31は、中間部3Bと先端部3Aとの境部に設けられ、
前記第2のピストン5をビデ洗浄位置に係止する第2の
係止部を形成している。
【0017】さらに、シリンダ3の先端面には、前記復
帰用ばね6の前端を係止するばね受リング32と、この
ばね受リング32をシリンダ3に固定する筒体34が設
けられている。筒体34は、複数個の止めねじ35によ
ってシリンダ3の前端面に固定され、シリンダ3ととも
に前記ばね受リング32を挟持している。
【0018】前記第1のピストン4は、前記シリンダ3
の基端部3Aの内径より若干小さい外径を有する円板状
のピストン部4Aと、このピストン部4Aの前端面中央
に突設されたロッド部4Bとからなり、ピストン部4
A、シリンダ3の基端部3Aおよび背面カバー7とで前
記第1のシリンダ室18を形成している。ピストン部4
Aは、背面側が受圧面を形成し、外周面中央には環状溝
37が形成され、内部には洗浄水供給流路38が形成さ
れている。環状溝37は、前記第1のピストン4が尻洗
浄時またはビデ洗浄時に図1に示す待機位置から前方へ
所定ストロークだけ前進して第1の係止部30に当たっ
て停止したとき、前記洗浄用給水口9に連通する。前記
洗浄水供給流路38は、ピストン部4Aの半径方向に形
成された流路部38aと、軸線方向に形成された流路部
38bとで構成されている。半径方向の流路部38a
は、ピストン部4A内にあって外端が前記環状溝37に
連通し、内端がピストン部4Aの略中心に位置して前記
軸線方向の流路部38bの後端と連通している。前記軸
線方向の流路部38bは、ピストン部4Aの中心に前記
径方向の流路部38aと連通するように形成され、先端
が前記ロッド部4Bの前端部付近にまで延在している。
そして、ピストン部4Aの前面および背面側には、前記
シリンダ3の基端部3Aの内周面との隙間をシールする
ピストンリング42,43がそれぞれ嵌着されている。
【0019】前記ロッド部4Bの先端部外周面には環状
溝45が形成されており、この環状溝45に前記洗浄水
供給流路38の先端が連通している。
【0020】前記第2のピストン5は、前記シリンダ3
の中間部3Bの内径より若干小さいリング状のピストン
部5Aと、このピストン部5Aの前面に設けられたロッ
ド部5Bと、このロッド部5Bの外周に嵌合された流路
形成部材50とで構成されている。前記ピストン部5A
の前後面には、尻洗浄時およびビデ洗浄時において前記
シリンダ3の中間部3Bの内周面との隙間をシールする
ピストンリング51,52がそれぞれ嵌着されている。
前方側のピストンリング51は、前記復帰用ばね6の後
端を係止するばね受部材を兼ねている。後方側のピスト
ンリング52は、ストッパリング46とともにビデ洗浄
における第2のピストン5の受圧面を兼ねている。前記
ストッパリング46は、前記ピストンリング52の表面
側に密接して設けられ、復帰用ばね6の力によって第1
のピストン4のロッド部4Bの基端部に設けた段差部7
3に圧接されることにより、第2のピストン5を第1の
ピストン4に対して係止する。ピストン部5Aは、図3
に示すビデ洗浄時において前記第1のピストン4のピス
トン部4Aおよび前記シリンダ3の中間部3Bとともに
第2のシリンダ室54を形成する。
【0021】前記ロッド部5Bは、前端が閉塞し後端が
ピストン部5Aの背面に開放する筒状に形成され、前記
第1のピストン4のロッド部4Bの外周に2つのOリン
グ55a,55bを介して摺動自在に嵌合している。つ
まり、第1のピストン4はロッド部4Bによって第2の
ピストン5を進退自在に保持している。前記2つのOリ
ング55a,55bは、ロッド部4Bの外周面で前記環
状溝45を挟んでその前後に設けた周溝にそれぞれ嵌着
されている。さらに、ロッド部5Bの周面には、軸線方
向に長い長孔48と長溝49が周方向に180°離間し
て形成されている。長孔48は、ロッド部5Bの軸線と
直交する断面形状がT字型の長孔であって、ロッド部5
Bの内周と外周を連通させている。また、前端がロッド
部5Bの前面に開放し、後端側が洗浄ユニット2の不使
用状態において前記ロッド部4Bの環状溝45と連通す
る長さを有している。長溝49は、ロッド部5Bの外周
面側に略全長にわたって延在するように形成されること
により、前端がロッド部5Bの前面に開口し、後端側に
はロッド部5Bの内部に連通する挿通孔61が形成され
ている。
【0022】前記流路形成部材50は、後端が開放し、
前端が閉塞する筒体からなり、前端側が前記ばね受リン
グ32の中心孔によって摺動自在に保持され、後端部が
前記ロッド部5Bの外周に嵌合され、かつ固定されてい
る。流路形成部材50の内部で前記ロッド部5Bより前
方には洗浄用流路57が形成されている。この洗浄用流
路57は、仕切壁62によって仕切られた2つの流路、
すなわち尻洗浄用流路57Aとビデ洗浄用流路57Bと
で構成されている。尻洗浄用流路57Aは、前端側が流
路形成部材50の前端部上面に開口することにより尻洗
浄用噴出口63を形成し、後端が前記長孔48に連通し
ている。ビデ洗浄用流路57Bは、前端側が流路形成部
材50の前端部上面に開口することによりビデ洗浄用噴
出口64を形成し、後端が前記長溝49に連通してい
る。
【0023】前記開閉弁12,16,22,26は電磁
弁等からなり、図示しないコントローラからの駆動信号
によって駆動されることにより開閉制御されるもので、
洗浄ユニット2が図1に示す待機位置に待機している不
使用時においては、電磁弁12,22,26が閉(OF
F)、電磁弁16が開(OFF)の状態に保持され、図
2に示す尻洗浄時に開閉弁16,26が閉で、開閉弁1
2,22が時間差をもって開となり、図3に示すビデ洗
浄時には開閉弁16が閉で、開閉弁12,22,26が
時間差をもって開となるように制御される。なお、開閉
弁12と開閉弁16は、別個に設けられるものに限ら
ず、電動式の3方切替弁を利用したり、通水、排水機能
を満足させることができれば一体的に構成されたもので
あってもよい。また、電磁弁12,22,26は通常閉
止しているため、非通電時において閉塞し、通電によっ
て開き、電磁弁16は非通電時に開いており、通電によ
って閉じるものを用いることが好ましい。
【0024】次に、このような構造からなる洗浄ユニッ
ト2による洗浄動作について説明する。 〔待機状態〕図1に示す待機状態において、第2のピス
トン5は復帰用ばね6のばね力によって復帰方向に付勢
されることにより、ストッパリング46が第1のピスト
ン4の段差部73に圧接され、第1のピストン4を背面
カバー7の内面に押し付けている。この状態において、
洗浄水供給流路38は環状溝45−長孔48を介して尻
洗浄用流路47Aに連通している。開閉弁12,22,
26は、いずれも閉じており、開閉弁16のみが開いて
いる。
【0025】〔尻洗浄〕使用者が用便後に尻洗浄のスイ
ッチを操作すると、先ず開閉弁12が開き、開閉弁16
が閉じ、開閉弁22,26が閉じた状態を保持する。開
閉弁12が開くと、給水源15からの水70は給水用経
路14−シリンダ3のピストン駆動用給水口8を通って
第1のシリンダ室18に供給される。第1のシリンダ室
18内の水圧が高くなると、第1のピストン4は第2の
ピストン5を復帰方向に付勢している復帰用ばね6に打
ち勝って前方へ移動し、所定ストロークだけ前進すると
ピストンリング51がシリンダ3の第1の係止部30に
当たって停止し、環状溝37を洗浄用給水口9に連通さ
せる。このとき、第2のピストン5は第1のピストン4
と一体に前方へ移動して先端部が筒体34の前方に突出
するが、第1のピストン4との相対位置は変化しない。
【0026】第1のピストン4が前方へ所定ストローク
前進して第1の係止部30に当たって停止すると、開閉
弁22を開く。開閉弁22が開くと、温水タンク21か
らの洗浄水71は、環状溝37−洗浄水供給流路38−
環状溝45−長孔48を経て尻洗浄用流路57Aに流入
し、尻洗浄用噴出口63から上方に向かって吐出するこ
とにより尻洗浄を行う。図2はこの状態を示す。
【0027】尻洗浄後、スイッチをOFFにすると、開
閉弁12,22が閉じて水70および洗浄水71の供給
を停止する。また、開閉弁16が開き、ドレン配管17
を大気開放させる。ドレン配管17を大気開放させる
と、第1のシリンダ室18内の水圧が低下するため、第
2のピストン5は復帰用ばね6の力によって図1に示す
待機位置に後退し、第1のピストン4を背面カバー7の
内面に押し付ける。第1のピストン4が第2のピストン
5によって後退すると、第1のシリンダ室18内に残っ
ている水70は、ピストン駆動用給水口8−給水用経路
14の一部−ドレン配管17を通って便器に排水され
る。
【0028】一方、第1のピストン4の環状溝37、洗
浄水供給流路38、環状溝45に残った洗浄水71は長
孔48を経て尻洗浄用流路57Aに流入し、同尻洗浄用
流路57A内に残っている洗浄水とともに尻洗浄用噴出
口63から流出し便器内に排出される。
【0029】〔ビデ洗浄〕使用者が用便後にビデ洗浄の
スイッチを操作すると、上記した尻洗浄時と同様に先ず
開閉弁12が開き、給水源15からの水70を給水用経
路14−シリンダ3のピストン駆動用給水口8を通って
第1のシリンダ室18に供給する。水70の供給によっ
て第1のシリンダ室18内の水圧が高くなると、第1の
ピストン4は第2のピストン5を復帰方向に付勢してい
る復帰用ばね6に打ち勝って前方へ移動し、所定ストロ
ークだけ前進するとピストンリング51がシリンダ3の
第1の係止部30に当たって停止し、環状溝37を洗浄
用給水口9に連通させる。このとき、第2のピストン5
は第1のピストン4と一体に前方へ移動して先端部が筒
体34の前方に突出するが、第1のピストン4との相対
位置は変化しない。しかし、第2のピストン5のピスト
ン部5Aはシリンダ3の基端部3Aから中間部3B内に
移動するため、第1のピストン4と第2のピストン5と
の間に前記第1のシリンダ室18とは隔絶した第2のシ
リンダ室54が形成される(図2)。
【0030】第1のピストン4が前方へ所定ストローク
前進して第1の係止部30に当たって停止すると、続い
て開閉弁26を開く。開閉弁26が開くと、圧力受給口
10と圧力導入口11が連通路25を介して連通するた
め、第1のシリンダ室18内の水70は、圧力導入口1
1−連通路25−圧力受給口10を通って第2のシリン
ダ室54に流入する。水70の供給により第2のシリン
ダ室54内の水圧が高くなり復帰用ばね6に打ち勝つ
と、第2のピストン5はその水によってさらに前進し、
ビデ洗浄位置まで移動すると、シリンダ3の第2のスト
ッパ31に当って停止する。このとき、第1のピストン
4は、第1のシリンダ室18内の水圧によって第1の係
止部30に係止された状態を保持している。
【0031】第2のピストン5が前方へ所定ストローク
前進して第2の係止部31に当たりビデ洗浄位置に停止
すると、続いて開閉弁22を開く。開閉弁22が開く
と、温水タンク21からの洗浄水71は、洗浄用給水口
9−環状溝37−洗浄水供給流路38−環状溝45−小
孔61−長溝49を経てビデ洗浄用流路57Bに流入
し、ビデ洗浄用噴出口64から上方に向かって吐出する
ことによりビデ洗浄を行う。図3はこの状態を示す。
【0032】ビデ洗浄後、スイッチをOFFにすると、
開閉弁12,22,26が閉じて水70および洗浄水7
1の供給を停止する。また、開閉弁16が開き、ドレン
配管17を大気開放させる。ドレン配管17を大気開放
させると、第1、第2のシリンダ室18,54内の水圧
が低下するため、第2のピストン5は復帰用ばね6の力
によって後退し、一定ストローク後退すると、ピストン
リング46が第1のピストン4の段差部73に当たるこ
とにより、第1のピストン4を後退させ、背面カバー7
の内面に押し付ける。このとき、第2のシリンダ室54
内に残った水70は、圧力受給口10−連通路25−圧
力導入口11を通って第1のシリンダ室18に流入し、
同シリンダ室18に残っている水70とともに、ピスト
ン駆動用給水口8−給水用経路14の一部−ドレン配管
17を通って便器内に排水される。第1、第2のピスト
ン4,5の流路内に残っている洗浄水71は上記した尻
洗浄後と同様に、便器内に排出される。
【0033】なお、上記した実施の形態においては、第
2のピストン5の洗浄用流路57を尻洗浄用流路57A
とビデ洗浄用流路57Bとで構成したが、これに限らず
1つの流路を尻洗浄とビデ洗浄に共用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る衛生洗
浄装置は、シリンダ内に第1、第2のピストンを進退自
在に嵌挿したので、従来のシリンダを二重管構造とした
局部洗浄装置に比べて、洗浄ユニットの外径を小さくす
ることができ、小型化を可能にする。また、第1、第2
のピストンの内部に流路を形成するだけで、調圧弁を組
込む必要がないので、構造も簡単で部品点数が少なく安
価に製作することができる。さらに、ピストンの前進移
動中に洗浄水が吐出したりすることがなく、洗浄後はシ
リンダやピストンの内部のピストン駆動用の水または洗
浄水が残って溜まることもなく、外部に確実に排水する
ことができるので、衛生的で使用者に不快感を与えるこ
とがなく、洗浄開始時にはピストンを円滑に動作させる
ことができる。
【0035】さらに、2つのピストンを水圧のみで動作
させることができるので、モータ等の駆動源を必要とし
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る衛生洗浄装置の一実施の形態を
示し、洗浄ユニットの待機状態を示す断面図である。
【図2】 尻洗浄状態を示す断面図である。
【図3】 ビデ洗浄状態を示す断面図である。
【図4】 衛生洗浄装置における水の流れを示す図であ
る。
【符号の説明】
2…洗浄ユニット、3…シリンダ、4…第1のピスト
ン、4A…ピストン部、4B…ロッド部、5…第2のピ
ストン、5A…ピストン部、5B…ロッド部、6…復帰
用ばね、8…ピストン駆動用給水口、9…洗浄用給水
口、14…給水用流路、18…第1のシリンダ室、23
…洗浄用給水経路、25…連通路、26…開閉弁、38
…洗浄水供給流路、54…第2のシリンダ室、57…洗
浄用流路、57A…尻洗浄用流路、57B…ビデ洗浄用
流路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尻洗浄とビデ洗浄を選択的に行う衛生
    洗浄装置において、 後端側にピストン駆動用給水口を有するシリンダと、 前記シリンダ内に進退自在に嵌挿され、シリンダととも
    に第1のシリンダ室を形成する第1のピストンと、 前記第1のピストンより前方に位置して前記シリンダ内
    に進退自在に嵌挿され、前記第1のピストンと第2のシ
    リンダ室を形成する第2のピストンと、 前記第2のピストンを復帰方向に付勢し前記第1のピス
    トンに押し付ける復帰用ばねとを備え、 前記シリンダに、洗浄用給水口と、この洗浄用給水口を
    挟んで両端が前記シリンダに接続され前記第1のシリン
    ダ室と前記第2のシリンダ室とを開閉弁を介して連通さ
    せる連通路とを設け、 前記第1のピストンを、ピストン部とロッド部とで構成
    し、内部に洗浄時に前記洗浄用給水口に連通する洗浄水
    供給流路を設け、 前記第2のピストンを、ピストン部と、前記第1のピス
    トンのロッド部に対して摺動自在に嵌装されるロッド部
    とで構成し、内部に洗浄時に前記洗浄水供給流路に連通
    する洗浄用流路を設けたことを特徴とする衛生洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛生洗浄装置におい
    て、 第2のピストンの洗浄用流路を尻洗浄用流路とビデ洗浄
    用流路とで構成し、尻洗浄時に前記尻洗浄用流路を第1
    のピストンの洗浄水供給流路に接続し、ビデ洗浄時に前
    記ビデ洗浄用流路を前記洗浄水供給流路に接続するとと
    もに、開閉弁を開いて第1、第2のシリンダ室を連通路
    によって接続することを特徴とする衛生洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106032681A (zh) * 2015-03-10 2016-10-19 厦门优胜卫厨科技有限公司 一种喷杆
CN107989141A (zh) * 2017-12-08 2018-05-04 厦门豪帝卫浴工业有限公司 一种水压控制的单管双冲喷洗装置

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