JP2002241848A - 転炉発生ダストのリサイクル処理方法 - Google Patents

転炉発生ダストのリサイクル処理方法

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JP2002241848A JP2001033846A JP2001033846A JP2002241848A JP 2002241848 A JP2002241848 A JP 2002241848A JP 2001033846 A JP2001033846 A JP 2001033846A JP 2001033846 A JP2001033846 A JP 2001033846A JP 2002241848 A JP2002241848 A JP 2002241848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転炉発生ダストを金属鉄として転炉にリサイ
クルし転炉工程の歩留りを向上させることが可能な低コ
ストで処理工程時間の短い転炉発生ダストのリサイクル
処理方法を提供する。 【解決手段】 転炉吹錬時に発生した鉄粉含有ダスト中
の金属鉄の酸化を抑制して回収し転炉工程に還元するリ
サイクル処理工程は、鉄粉含有ダストを湿式回収する第
1工程と、鉄粉含有ダストから沈降分離しやすい粒径の
大きい鉄粉含有ダストを粗粒分離機により取り除き、そ
の残りの鉄粉含有ダストを沈澱槽で沈降させてスラリー
を形成する第2工程と、スラリーをフィルタープレスで
圧搾し板状のケーキを形成する第3工程と、フィルター
プレスから板状のケーキを形状を保持して乾燥容器に排
出する第4工程と、乾燥容器内でケーキを乾燥する第5
工程と、乾燥後のケーキを乾燥容器から排出し転炉に装
入する第6工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉吹錬時に発生
する金属鉄含有量の高いダストを転炉工程で有効に再利
用するためのダスト処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転炉吹錬時に発生する鉄粉含有ダ
ストは湿式回収され、粗粒分離機で粒径が、例えば60
μm以上の鉄粉含有ダストと、60μm未満の鉄粉含有
ダストに分けて回収していた。このなかで、60μm未
満の鉄粉含有ダストは焼結−高炉工程に戻されて再利用
されていたが、高炉操業での亜鉛規制や焼結工程でのダ
イオキシン発生の問題から、主に転炉工程で冷却剤や鉄
源として活用されるようになっている。粗粒分離機で分
離回収された60μm未満の鉄粉含有ダストを転炉工程
の冷却剤や鉄源として再利用するためには、回収した6
0μm未満の鉄粉含有ダストを沈澱槽に導入し沈殿させ
て水分量が70重量%程度のスラリーを形成し、これを
フィルタープレスを用いて水分量20〜30重量%にま
で脱水して板状ケーキを形成する。続いて、得られた板
状ケーキは山積みされた状態で天日乾燥されるため乾燥
には10〜14日を必要とし、天日乾燥時に金属鉄は空
気中の酸素によって酸化されるため酸化熱が発生し、こ
の酸化熱により板状ケーキの乾燥が促進されると同時に
酸化も進行し、鉄粉含有ダスト中の金属鉄の含有量は2
0重量%以下になる。また、山積みされた状態のケーキ
に対して、乾燥中に適宜山繰り作業が行なわれるため、
乾燥後には板状ケーキは粉粒状に崩壊しており、この状
態のまま転炉に装入しても集塵装置により吸引されて転
炉装入の歩留りは低くなる。そのため、粉粒状となった
鉄粉含有ダストを一旦粉砕し、水及び結合剤を加えて混
合しブリケットマシンによりブリケットに成形して、ブ
リケットの含水分が3重量%以下になるまで乾燥する。
乾燥終了後のブリケットは転炉工場に搬送されて炉上ハ
ンガーに一時ストックされ、吹錬中の必要な時期に冷却
剤や鉄源として転炉内に装入される。ここで、ブリケッ
トの水分量を3重量%以下にするのは、ブリケットを吹
錬中の転炉に装入した際に、水蒸気爆発が発生するのを
防止するためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
転炉工程での冷却剤としての再利用では、冷却剤として
の機能を得るためと、貯蔵中のブリケットの自然発火を
防止するという安全上の観点から、ブリケットを形成し
ている鉄粉含有ダスト中の金属鉄含有量は20重量%以
下に規制している。このため、本来は金属鉄含有量の高
い鉄粉含有ダストであるにもかかわらず、転炉工程にリ
サイクルされたときには金属鉄資源として有効に活用さ
れていないという問題が存在する。また、回収した60
μm未満の鉄粉含有ダストはフィルタープレスによる脱
水処理で板状ケーキとなるため、乾燥に10〜14日と
長時間を要し、そのための広い乾燥作業場が必要となる
という設備上の問題が存在する。更に、乾燥後の板状ケ
ーキは粉粒状に崩壊しているため、転炉にリサイクルす
るにはブリケット等の成形体にする必要があり、そのた
めの成形費用が発生すること、更に吹錬中の転炉に装入
するため、例えばブリケットの水分量管理が厳密に要求
されること等の付随的処理やそれに起因する管理上の問
題が存在していた。本発明はかかる事情に鑑みてなされ
たもので、転炉発生ダストを金属鉄として転炉にリサイ
クルし転炉工程の歩留りを向上させることが可能な低コ
ストで処理工程時間の短い転炉発生ダストのリサイクル
処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る転炉発生ダストのリサイクル処理方法は、転炉吹錬
時に発生した鉄粉含有ダストを湿式回収し、フィルター
プレスにより脱水処理して前記鉄粉含有ダスト中の金属
鉄の酸化を抑制して乾燥させ転炉工程に還元するリサイ
クル処理工程を有する。転炉吹錬時に発生する鉄粉含有
ダストは他の生産工程で発生するダストに比較して金属
鉄含有量が高いため、鉄粉含有ダストの中の金属鉄の酸
化を抑制して回収し転炉工程に還元することにより、鉄
粉含有ダストを鉄源として転炉工程において再利用する
ことが可能となる。
【0005】本発明に係る転炉発生ダストのリサイクル
処理方法において、前記リサイクル処理工程が、転炉吹
錬時に発生する前記鉄粉含有ダストを湿式回収する第1
工程と、湿式回収された前記鉄粉含有ダストから沈降分
離しやすい粒径の大きい鉄粉含有ダストを粗粒分離機に
より取り除き、その残りの鉄粉含有ダストを沈澱槽で沈
降させてスラリーを形成する第2工程と、前記スラリー
を前記フィルタープレスで圧搾し板状のケーキを形成す
る第3工程と、前記フィルタープレスから板状の前記ケ
ーキを形状を保持して乾燥容器に排出する第4工程と、
前記乾燥容器内で前記ケーキを乾燥する第5工程と、乾
燥後の前記ケーキを前記乾燥容器から排出し転炉に装入
する第6工程とを有するのが好ましい。
【0006】転炉の吹錬時に発生する鉄粉含有ダスト
は、発生機構の違いにより平均粒径が100μm程度で
金属鉄含有率の高い粗粒ダスト(金属鉄含有量75〜8
5重量%程度)と、平均粒径が1μm程度で粗粒ダスト
に比較して金属鉄含有率の低い細粒ダスト(金属鉄含有
量50〜65重量%程度)とに分けられ、湿式集塵機で
回収された鉄粉含有ダストは上記の粗粒ダストと細粒ダ
ストの混合状態となっている。湿式集塵機により捕集さ
れ水中に分散した状態となっている粗粒ダストと細粒ダ
ストは、粗粒分離機に送られ、粗粒分離機により沈降分
離しやすい粒径の大きい鉄粉含有ダストが取り除かれ
る。取り除かれた粒径の大きい鉄粉含有ダストは水中よ
り直接回収される。また、残りの鉄粉含有ダストが分散
している水は沈澱槽に送られ、ここで鉄粉含有ダストを
沈降させて、鉄粉含有ダストの沈澱層の部分(以下、ス
ラリーと呼ぶ)と上澄み水とに分離する。スラリーは輸
送ポンプでスラリータンクに輸送され、撹拌しながら貯
留される。
【0007】スラリータンクに貯留されているスラリー
は固相分である鉄粉含有ダストが40〜20重量%で、
残部の60〜80重量%は水であるためこの状態で回収
処理することは難しい。そのため、例えば、フィルター
プレスで水分を圧搾して、水分量が15〜20重量%程
度の板状のケーキを形成する。ケーキの水分量を15〜
20重量%程度まで低下させることにより、ケーキの強
度は大きく向上し取り扱いが容易となる。このため、フ
ィルタープレスで形成した板状のケーキを形状を保持し
て排出し乾燥容器内に収納することが可能となる。乾燥
容器内に板状形状のままケーキを収納することにより、
乾燥時に伝熱面積と水分の蒸発面積を共に大きく確保す
ることができ、ケーキ状のものを短時間に乾燥させるこ
とが可能となる。また、板状形状となっているため、微
細な個々の鉄粉含有ダストと空気との直接接触を絶つこ
とができ、空気中の酸素による鉄粉含有ダストの酸化を
抑えて乾燥することができる。ケーキは板状の状態で乾
燥が終了するため、乾燥容器から容易に排出することが
でき、保管中に細粒ダストが酸化するのを抑制すること
ができる。更に、ケーキを転炉に装入する際に、ケーキ
の輸送や転炉への装入も容易となる。
【0008】本発明に係る転炉発生ダストのリサイクル
処理方法において、前記第2工程で、前記粗粒分離機に
より取り除く前記鉄粉含有ダストの最小粒径を40〜8
0μmとすることができる。粗粒分離機により取り除く
鉄粉含有ダストの最小粒径、すなわち分級粒径を40〜
80μmの範囲に設定すると、粗粒分離機により取り除
かれた残りの鉄粉含有ダスト(分級粒径未満の鉄粉含有
ダスト)は比較的小さな粒径の鉄粉含有ダストから構成
されるため、スラリータンク中のスラリーの安定性(ス
ラリーが鉄粉含有ダストと水に分離しないこと)は向上
する。このため、スラリータンク内のスラリーを、例え
ば20〜60回転/分の比較的低速の回転速度で撹拌す
るだけで、スラリーの安定性を十分確保することができ
る。また、前記第2工程で、前記粗粒分離機により取り
除く前記鉄粉含有ダストの最小粒径を70〜130μm
とすることもできる。一般に、鉄粉含有ダストの粒径が
大きくなるほど比表面積は小さくなり、空気中の酸素と
接触する単位重量当たりの金属鉄の面積は低下する。こ
のため、粒径の大きな鉄粉含有ダストを使用するほど、
乾燥時の鉄粉含有ダスト中の金属鉄の酸化を抑制するこ
とができ、金属鉄含有量の多い乾燥した鉄粉含有ダスト
を得るには有利となる。しかし、鉄粉含有ダストの粒径
が大きくなるほど、スラリーの安定性は低下する。した
がって、乾燥中の鉄粉含有ダストの酸化をできるだけ抑
制して金属鉄含有量の多い乾燥した鉄粉含有ダストを得
ることと、スラリーの安定性を確保することの両者を両
立させるには、粗粒分離機により取り除く鉄粉含有ダス
トの最小粒径、すなわち分級粒径を70〜130μmの
範囲に設定するとよいことが実験から確認できた。な
お、粗粒分離機により取り除かれた残りの鉄粉含有ダス
ト(分級粒径未満の鉄粉含有ダスト)中には、比較的粒
径の大きな鉄粉含有ダストが含まれることになるので、
スラリータンク内のスラリーを、例えば40〜80回転
/分の回転速度で撹拌することにより、スラリーの安定
性を確保する必要がある。
【0009】本発明に係る転炉発生ダストのリサイクル
処理方法において、前記第2工程の前記スラリーに、乾
燥後の前記ケーキの強度が向上する結合剤を加えるのが
好ましい。一般に結合剤は分子構造中に疎水性部分と親
水性部分とを併有しているため、鉄粉含有ダストのスラ
リー中に結合剤を加えると、結合剤の疎水性部分が鉄粉
含有ダストの表面に吸着する。従って、結合剤を加えた
スラリーをフィルタープレスで圧搾してケーキを形成す
ると、鉄粉含有ダスト間には鉄粉含有ダスト表面に吸着
した結合剤同士の交絡に基づく結合が形成される。この
結合剤同士の交絡に基づく結合力は、ケーキ中の水分が
少なくなるに伴ってしだいに向上してくるため、ケーキ
の乾燥が進行するにつれてケーキの強度が向上してく
る。
【0010】本発明に係る転炉発生ダストのリサイクル
処理方法において、前記第5工程で前記ケーキの乾燥を
非酸化性雰囲気中で行なうことが好ましい。非酸化性雰
囲気中では乾燥中に鉄粉含有ダストの酸化は生じないの
で、金属鉄含有量を高位に維持して乾燥を行なうことが
できる。更に、乾燥温度を上げて高温でケーキの乾燥を
行なうことができ、ケーキの乾燥時間の短縮化が可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る転炉発生ダストのリサイクル処理方法の工
程図、図2は第1の実施の形態に係る転炉発生ダストの
リサイクル処理方法に適用されるケーキ搬出装置の概念
図、図3は本発明の第2の実施の形態に係る転炉発生ダ
ストのリサイクル処理方法の工程図である。図1に示す
ように、本発明の第1の実施の形態に係る転炉発生ダス
トのリサイクル処理方法は、鉄粉含有ダストを湿式回収
する第1工程と、鉄粉含有ダストから沈降分離しやすい
粒径の鉄粉含有ダストを粗粒分離機により取り除き、そ
の残りの鉄粉含有ダストのスラリーを形成する第2工程
と、フィルタープレスでスラリーから脱水処理で板状ケ
ーキを形成する第3工程と、板状ケーキを乾燥容器に排
出する第4工程と、乾燥容器内でケーキを乾燥する第5
工程と、乾燥容器からケーキを排出し転炉工程にリサイ
クルする第6工程とを含むリサイクル処理工程を有して
いる。以下、各工程毎に更に詳しく説明する。
【0012】第1工程 転炉の吹錬時に発生する鉄粉含有ダストは、発生機構の
違いにより平均粒径が100μm程度の粗粒ダスト(金
属鉄含有量75〜85重量%程度)と、平均粒径が1μ
m程度の細粒ダスト(金属鉄含有量50〜65重量%程
度)とに分けられる。発生した鉄粉含有ダストは同時に
発生した転炉ガス等のガスと共に、転炉炉頂部に設けら
れている排気口から排気口と湿式集塵機の入口とを連通
している連絡管を経由して湿式集塵機内に流入する。湿
式集塵機内では、例えば上部から水が霧状に散布されて
おり、鉄粉含有ダストとガスは散布された水により冷却
され、同時に鉄粉含有ダストは水に捕集されて、鉄粉含
有ダストとガスとは分離される。散布された水に捕集さ
れた鉄粉含有ダストは、湿式集塵機の底部に設けられて
いる排水口より水と共に回収される。また、分離された
ガスは湿式集塵機に設けられている排気口より転炉ガス
捕集機に送られ、ここで転炉ガスが回収される。
【0013】第2工程 水中に分散した状態で回収された鉄粉含有ダストは、粗
粒分離器の一例であるサイクロンに輸送される。サイク
ロンの分級粒径を調整して、最小粒径dが40〜80μ
mの範囲である鉄粉含有ダストを取り除くと、残りは粒
径がd未満の鉄粉含有ダストとなって水中に分散してい
る。従って、この分散水を沈澱槽に輸送して貯留する。
沈澱槽では、貯留時間の経過と共に鉄粉含有ダストは沈
澱槽の底に沈降していき、スラリー(沈澱層の部分)と
上澄み水とに分離する。生成したスラリーは輸送ポンプ
によりスラリータンクに輸送され、例えば、珪酸ソーダ
やリグニン等の結合剤を鉄粉含有ダストの重量に対して
2〜5重量%程度の割合で添加し、十分に混合してフィ
ルタープレス用のスラリーに調整する。なお、スラリー
タンクに貯留しているスラリーは、貯留時間の経過と共
に徐々に沈澱してくるので、例えば、40回転/分程度
の撹拌速度で常時撹拌を行って鉄粉含有ダストがスラリ
ータンクの底に沈澱するのを防止する。
【0014】第3工程 スラリータンク内に貯留されているフィルタープレス用
のスラリーは、スラリー供給ポンプによりフィルタープ
レスに供給される。フィルタープレスは、図2に示すよ
うに、濾布13で隔離されスラリーを圧搾してケーキ1
4を形成する圧搾室12を多数備えたスラリー圧搾部1
1と、スラリー圧搾部11にスラリーを圧入する高圧ポ
ンプ部とを有している。例えば、圧搾圧力を40〜60
kg/cm 2 の範囲に調整してスラリーを圧搾し板状の
ケーキ14(例えば、長さ1200mm、幅1200m
m、厚さ30mm程度のサイズ)を形成すると、得られ
るケーキ14の水分量を15〜20重量%程度とするこ
とができる。このため、ケーキ14に十分な保形性を維
持するための強度を付与することができる。
【0015】第4工程 フィルタープレスのスラリー圧搾部11を開放して各圧
搾室12から1枚ずつ順に形成された板状のケーキ14
を乾燥容器21に排出する。乾燥容器21にケーキ14
を排出するのは、排出後直ちに乾燥操作を行なうことが
できるようにするためである。圧搾室12を開放すると
形成されたケーキ14は濾布13上を滑りながら下方に
自然落下するため、フィルタープレスのスラリー圧搾部
11の下に上部が開口した乾燥容器21を設置すれば、
ケーキ14を乾燥容器21内に直接収納することができ
る。このとき、ケーキ14の破損や変形を防止してケー
キ14を乾燥容器21内に収納するためには、フィルタ
ープレスのスラリー圧搾部11と乾燥容器21の間に、
例えば図2に示すようなケーキ搬出装置10を設置する
のがよい。
【0016】図2に示すように、ケーキ搬出装置10
は、スラリー圧搾部11に設けられている圧搾室12を
開放した際に濾布13の上を滑りながら下方に自然落下
してきたケーキ14の落下位置を誘導するガイド部15
と、ガイド部15の下端に取付けられケーキ14を両側
より拘束して落下させるケーキ保持部16と、ガイド部
15及びケーキ保持部16を積載し圧搾室12の積層方
向に移動可能な台車17と、スラリー圧搾部11の下方
に設けられ台車17が走行する1組の軌条18とを有し
ている。
【0017】自然落下してきたケーキ14の落下方向を
誘導するガイド部15は、例えば、2枚のステンレス板
(例えば、長さ500mm、幅1500mm、厚さ2m
m程度)を上端側が開放した圧搾室12のケーキ出口の
幅Bと同等の幅を有し下端側がケーキ14の厚さHと同
等の幅を有するように対向して配置することにより構成
することができる。これによって、開放された圧搾室1
2から自然落下してガイド部15に進入したケーキ14
は2枚のステンレス板の間を通過する際に徐々に落下位
置を修正され、ケーキ14の先端が確実にケーキ保持部
16に進入することが保証される。
【0018】ケーキ保持部16は、例えば、1面に厚さ
10〜20mm程度のポリウレタンゴム製の多孔性ゴム
19が設けられているステンレス板20(例えば、長さ
1000mm、幅1500mm、厚さ2mm)が、多孔
性ゴム19が設けられている面を内面側として、ケーキ
の厚さHよりも5〜10mm程度小さい幅を有するよう
に対向して配置されている。ガイド部15で落下位置が
修正されてケーキ保持部16に進入したケーキ14は、
内面側の多孔性ゴム19をステンレス板20の方向に圧
縮させながらステンレス板20の間を通過していく。こ
のとき、ケーキ14は多孔性ゴム19を圧縮させた力と
同等の反力を両側の多孔性ゴム19から受けこの反力に
よりケーキ14と多孔性ゴム19との間には摩擦力が発
生する。
【0019】この摩擦力のため、ケーキ14の自然落下
速度は低下し、ケーキ14が乾燥容器21の底に到達し
た際の落下衝撃力が減少してケーキ14の破損や変形を
防止できる。なお、乾燥容器21の内部にはケーキ14
が所定の間隔(例えば、ケーキ厚さの1〜2倍程度)を
有して1枚ずつ収納されるように仕切り板22が備えら
れている。これによって、次工程で行なうケーキ14の
乾燥でケーキ14相互の接触を防止して、ケーキ14の
表面に受熱のための伝熱面積と水を蒸発させるための蒸
発面積をできるだけ大きく確保することができる。ま
た、ガイド部15とケーキ保持部16は、スラリー圧搾
部11の下方で圧搾室12の積層方向に設けられた軌条
18上を走行する台車17に積載されているため、圧搾
室12が順に開放されるのに対応して台車17の位置を
移動させて、ケーキ14の搬出作業を行なうことができ
る。このため、全てのケーキ14を破損、変形なく乾燥
容器21内に排出することができる。
【0020】第5工程 ケーキ14が収納されている乾燥容器21を、例えばリ
フトカー等の運搬機を用いて乾燥作業場に搬送して乾燥
する。乾燥は、例えば、乾燥容器21の上部に蓋をし
て、乾燥容器21の下部側面に設けられた給気口より温
風を供給し、蓋に設けられた排気口より排気しながら行
なう。乾燥は鉄粉含有ダスト中の金属鉄の酸化を防止し
ながら行なうため、非酸化性雰囲気中で行なうのが好ま
しく、例えば150〜200℃に加熱した窒素ガスを使
用する。このため、乾燥容器21から排気された排気ガ
ス(窒素ガスと水蒸気)は水分除去装置に供給されて水
分を分離して窒素ガスのみとし、150〜200℃に加
熱して再び乾燥容器21内に流入する循環型の乾燥方法
が好ましい。
【0021】ケーキ14の乾燥では、高温の温風を使用
して乾燥を行なうと、ケーキ14の表層部分が急激に乾
燥して緻密な乾燥層を形成する。このため、内部の水が
蒸発しにくくなって水蒸気としてケーキ14内部に蓄積
され、水蒸気の圧力がケーキ表層の乾燥層の強度よりも
大きくなると爆裂現象が発生する。従って、乾燥に使用
する温風の温度は爆裂が発生しない200℃以下とする
のがよい。また、温風の温度が150℃未満となると、
乾燥時間が長くなるので好ましくない。なお、例えば、
200℃の温風を乾燥容器21内に供給してケーキ14
の乾燥を行なう場合、転炉に装入可能なケーキ14の水
分量は、例えば10重量%以下、好ましくは8重量%以
下であり、この状態となるまでケーキ14を乾燥させる
には、60分以上の乾燥時間が必要である。一方、フィ
ルタープレスでケーキ14を形成する際のサイクル時
間、すなわちスラリーを圧搾室12に注入してからケー
キ14の排出が完了するまでの時間は、60分程度とな
る。このため、フィルタープレス作業と乾燥作業を連携
して無駄なく実行するには、本実施の形態では2個の乾
燥容器21を準備する必要がある。
【0022】第6工程 乾燥容器21内でケーキ14の乾燥が終了すると、乾燥
容器21の上部に取付けた蓋を除去し、ケーキ14を、
例えば乾燥容器21の下部に設けられている開閉可能な
排出扉23を開けて乾燥容器21の下方に配置された搬
送容器内に排出する。このとき、ケーキ14は自然落下
するため破損するが、結合剤が添加されているため粉粒
状には崩壊しにくく、大きな塊の状態となる。搬送容器
内に排出された乾燥済みのケーキ14は、例えばダンプ
カー等の輸送手段により転炉工場の近傍に設けられてい
るスクラップヤードに送られ一時保管され、転炉操業に
合わせてリフトマグネット等の荷役手段を用いてスクラ
ップシュートに積載され転炉に搬送されて装入される。
【0023】スクラップシュートによるケーキ14の転
炉装入は、スクラップと同様のタイミングで転炉に装入
するため、溶銑装入前の転炉内部が比較的高温状態のと
きに行なわれる。このため、ケーキ14中の水分は短時
間に蒸発するので、ケーキ14の水分量が10重量%以
下であればケーキ14の水分量が多少変動していても転
炉に装入することが可能である。従って、転炉精錬時の
溶綱中に投入する場合に比べケーキ14の脱水処理や乾
燥保管のための作業負荷が大幅に低減できる。なお、乾
燥済みのケーキ14はスクラップヤードで保管中徐々に
酸化を起こすため、スクラップヤードでの滞留時間をで
きるだけ短くする必要がある。そのためには、転炉の操
業工程に合わせて転炉発生ダストのリサイクル処理を計
画する必要があるが、本実施の形態ではダストの回収か
ら転炉装入するまでの工程時間が2〜4時間であるた
め、転炉の操業工程に十分に対応してリサイクル処理を
計画できる。
【0024】図3に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る転炉発生ダストのリサイクル処理方法は、鉄
粉含有ダストを湿式回収する第1工程と、鉄粉含有ダス
トから沈降分離しやすい粒径の鉄粉含有ダストを粗粒分
離機により取り除き、その残りの鉄粉含有ダストのスラ
リーを形成する第2工程と、フィルタープレスでスラリ
ーから板状ケーキを形成する第3工程と、板状ケーキを
乾燥容器に排出する第4工程と、乾燥容器内でケーキを
乾燥する第5工程と、乾燥容器からケーキを排出し転炉
工程にリサイクルする第6工程とを有している。ここ
で、スラリーを形成する第2工程を除いた他の工程は第
1の実施の形態と共通しているので、異なる第2工程に
ついて説明する。
【0025】水中に分散した状態で回収された鉄粉含有
ダストは、粗粒分離器の一例であるサイクロンに輸送さ
れる。サイクロンの分級粒径を調整して、最小粒径d′
が70〜130μmの範囲である鉄粉含有ダストを取り
除くと、残りは粒径がd′未満の鉄粉含有ダストとなっ
て水中に分散している。従って、この分散水を沈澱槽に
輸送して貯留する。沈澱槽では、貯留時間の経過と共に
鉄粉含有ダストは沈澱槽の底に沈降していき、スラリー
(沈澱層の部分)と上澄み水とに分離する。生成したス
ラリーは輸送ポンプによりスラリータンクに輸送され、
例えば、珪酸ソーダやリグニン等の結合剤を鉄粉含有ダ
ストの重量に対して2〜5重量%程度の割合で添加し、
十分に混合してフィルタープレス用のスラリーに調整す
る。なお、スラリータンクに貯留しているスラリーは、
貯留時間の経過と共に徐々に沈澱してくるので、例え
ば、60回転/分程度の撹拌速度で常時撹拌を行って鉄
粉含有ダストがスラリータンクの底に沈澱するのを防止
する。
【0026】転炉吹錬時に発生する粗粒ダストと細粒ダ
ストの割合は、粗粒ダスト1に対して細粒ダスト2〜3
の割合となり、例えば転炉出鋼1t当たり、粗粒ダスト
5kgに対して細粒ダストは10〜15kgとなる。粗
粒ダストの平均径は100μm程度であるため、サイク
ロンの分級径を調整して、100μm以下の粒径を有す
る鉄粉含有ダストが回収されるようにすると、実質的に
は粗粒ダストの約半分が回収されることになり、回収さ
れた100μm以下の粒径を有する鉄粉含有ダストの重
量は、転炉出鋼1t当たり12.5〜17.5kgとな
る。300t転炉の場合、スクラップ使用量は転炉容量
の10重量%程度なので30tとなる。また、この転炉
から発生し100μm以下の粒径を有する鉄粉含有ダス
トとして回収される鉄粉含有ダストの重量は3.7〜
5.2tとなり、この鉄粉含有ダスト中に含まれる金属
鉄の重量は2.7〜3.8tとなる。このため、100
μm以下の粒径を有する鉄粉含有ダストを転炉にリサイ
クルすると、スクラップ量を3〜4t削減することがで
きる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、
例えば、鉄粉含有ダストの乾燥中の酸化を防止するため
ケーキの乾燥に加熱した窒素ガスを使用したが、酸素含
有率が0.5体積%以下であれば鉄粉含有ダストの酸化
を抑制できるので、製鉄所の工場内の各種工業炉から排
出される排ガスと窒素ガスの混合ガス、あるいは排ガス
を単独で使用することも可能である。また、乾燥後のケ
ーキを搬送容器に排出したが、スクラップシュートに直
接排出することも可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜6記載の転炉発生ダストのリ
サイクル処理方法においては、転炉吹錬時に発生した鉄
粉含有ダストを湿式回収し、フィルタープレスにより脱
水処理して鉄粉含有ダスト中の金属鉄の酸化を抑制して
乾燥させ転炉工程に還元するリサイクル処理工程を有す
るので、転炉の歩留りを向上させることが可能となる。
【0029】特に、請求項2記載の転炉発生ダストのリ
サイクル処理方法においては、リサイクル処理工程が、
転炉吹錬時に発生する鉄粉含有ダストを湿式回収する第
1工程と、湿式回収された鉄粉含有ダストから沈降分離
しやすい粒径の大きい鉄粉含有ダストを粗粒分離機によ
り取り除き、その残りの鉄粉含有ダストを沈澱槽で沈降
させてスラリーを形成する第2工程と、スラリーをフィ
ルタープレスで圧搾し板状のケーキを形成する第3工程
と、フィルタープレスから板状のケーキを形状を保持し
て乾燥容器に排出する第4工程と、乾燥容器内でケーキ
を乾燥する第5工程と、乾燥後のケーキを乾燥容器から
排出し転炉に装入する第6工程とを有するので、転炉に
リサイクルするに際してブリケット等に鉄粉含有ダスト
を成形しないため、低コストで処理工程時間を短縮して
鉄粉含有ダストを転炉にリサイクルすることができる。
【0030】請求項3記載の転炉発生ダストのリサイク
ル処理方法においては、第2工程で、粗粒分離機により
取り除く鉄粉含有ダストの最小粒径が70〜130μm
であるので、ケーキ乾燥時の鉄粉含有ダストの酸化を抑
制でき、金属鉄含有量の多い鉄粉含有ダストを得ること
ができる。このため、スクラップ量に変動が生じても転
炉の安定した操業を行なうことが可能となる。請求項4
記載の転炉発生ダストのリサイクル処理方法において
は、第2工程で、粗粒分離機により取り除く鉄粉含有ダ
ストの最小粒径が40〜80μmであるので、鉄粉含有
ダストのスラリーの安定性を十分確保することが可能と
なる。このため、現有の鉄粉含有ダストの回収装置を転
炉発生ダストのリサイクル処理に転用することが可能と
なる。
【0031】請求項5記載の転炉発生ダストのリサイク
ル処理方法においては、第2工程のスラリーに乾燥後の
ケーキの強度が向上する結合剤を加えるので、乾燥後の
ケーキの強度が向上し破損が抑制できて、ケーキの輸
送、保管時の粉粒化率を低下することができ、転炉への
リサイクルが容易になる。また、乾燥ケーキが破損しに
くいことから、例えば、スクラップシュートを用いてス
クラップと同時に転炉にリサイクルすることが可能とな
り、水分量が10重量%以下であればケーキを溶銑装入
前に転炉内に直接装入することができ、ダストの回収か
ら転炉装入(リサイクル)するまでの工程時間の大幅な
短縮が可能となる。このためケーキの乾燥や乾燥後のケ
ーキの輸送、保管等の作業費用を大幅に削減することが
できる。例えば、従来ではダストの回収から転炉装入す
るまでの工程時間が10〜14日必要であったものが、
本発明では2〜4時間に短縮できる。
【0032】請求項6記載の転炉発生ダストのリサイク
ル処理方法においては、第5工程でケーキの乾燥を非酸
化性雰囲気中で行なうので、処理中のダストの酸化が防
止でき、金属鉄含有率の高い転炉発生ダストを転炉工程
に安定してリサイクルすることが可能となる。その結
果、歩留りを高位に安定して転炉の操業を行なうことが
できる。例えば細粒域のダストを転炉にリサイクルする
場合、従来はリサイクルする鉄粉含有ダスト中の金属鉄
含有量が10〜20重量%であったものが、本発明では
50〜60重量%程度まで向上させることができる。従
って、300t転炉の場合、スクラップ比率を10重量
%とすると、スクラップ量は30tとなる。一方、転炉
発生ダストの中で細粒ダストの発生率は、溶鋼1t当た
り約15kgなので、発生量は4.5tとなる。この
内、金属鉄は約2.2〜2.7tとなるので、スクラッ
プ量を7〜10重量%程度削減することが可能となる。
また、発生する粗粒ダストの半分を細粒ダストと共にリ
サイクルする場合、スクラップ量を10〜13重量%程
度削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る転炉発生ダス
トのリサイクル処理方法の工程図である。
【図2】同転炉発生ダストのリサイクル処理方法に適用
されるケーキ搬出装置の概念図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る転炉発生ダス
トのリサイクル処理方法の工程図である。
【符号の説明】
10:ケーキ搬出装置、11:スラリー圧搾部、12:
圧搾室、13:濾布、14:ケーキ、15:ガイド部、
16:ケーキ保持部、17:台車、18:軌条、19:
多孔性ゴム、20:ステンレス板、21:乾燥容器、2
2:仕切り板、23:排出扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 敏之 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 武居 博道 福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目3番1 号 株式会社アステック入江内 (72)発明者 佐藤 三郎 福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目3番1 号 株式会社アステック入江内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA14 CA02 FA14 GA06 4K002 AB10 BA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転炉吹錬時に発生した鉄粉含有ダストを
    湿式回収し、フィルタープレスにより脱水処理して前記
    鉄粉含有ダスト中の金属鉄の酸化を抑制して乾燥させ転
    炉工程に還元するリサイクル処理工程を有することを特
    徴とする転炉発生ダストのリサイクル処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転炉発生ダストのリサイ
    クル処理方法において、前記リサイクル処理工程が、転
    炉吹錬時に発生する前記鉄粉含有ダストを湿式回収する
    第1工程と、湿式回収された前記鉄粉含有ダストから沈
    降分離しやすい粒径の大きい鉄粉含有ダストを粗粒分離
    機により取り除き、その残りの鉄粉含有ダストを沈澱槽
    で沈降させてスラリーを形成する第2工程と、前記スラ
    リーを前記フィルタープレスで圧搾し板状のケーキを形
    成する第3工程と、前記フィルタープレスから板状の前
    記ケーキを形状を保持して乾燥容器に排出する第4工程
    と、前記乾燥容器内で前記ケーキを乾燥する第5工程
    と、乾燥後の前記ケーキを前記乾燥容器から排出し転炉
    に装入する第6工程とを有することを特徴とする転炉発
    生ダストのリサイクル処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の転炉発生ダストのリサイ
    クル処理方法において、前記第2工程で、前記粗粒分離
    機により取り除く前記鉄粉含有ダストの最小粒径が70
    〜130μmであることを特徴とする転炉発生ダストの
    リサイクル処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の転炉発生ダストのリサイ
    クル処理方法において、前記第2工程で、前記粗粒分離
    機により取り除く前記鉄粉含有ダストの最小粒径が40
    〜80μmであることを特徴とする転炉発生ダストのリ
    サイクル処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の転
    炉発生ダストのリサイクル処理方法において、前記第2
    工程の前記スラリーに乾燥後の前記ケーキの強度が向上
    する結合剤を加えることを特徴とする転炉発生ダストの
    リサイクル処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか1項に記載の転
    炉発生ダストのリサイクル処理方法において、前記第5
    工程で前記ケーキの乾燥を非酸化性雰囲気中で行なうこ
    とを特徴とする転炉発生ダストのリサイクル処理方法。
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