JP6402062B2 - ダストリサイクル方法 - Google Patents
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Description
DC≦6.5−M ・・・(1)
ただし、DCは粗粒の質量[ton]である。Mは乾燥工程で処理した粗粒の含水率[質量%]である。
本工程では、転炉1で発生したダスト含む排ガスAに湿式集塵装置21により散水する。具体的には、転炉1で発生する排ガスAをOG設備2の湿式集塵装置21に送り、湿式集塵装置21で排ガスAに散水し、排ガスAを水及びダストを含む集塵排水Bとガス成分Cとに分離する。このようにして、散水工程では転炉1で発生したダストを集塵排水Bとして回収する。なお、ガス成分Cは排ガス回収装置23に送り処理する。
上記OG設備2は、湿式集塵装置21、集塵排水Bを貯める水槽22、ガス成分Cを排出する排ガス回収装置23、及びこれらを接続する配管を備える。
本工程では、分級器3により上記散水工程後の集塵排水Bから粗粒Dを分離する。具体的には、pHを10以上12以下の範囲に調整した集塵排水Bを分級器3により処理して粗粒Dと細粒含有水Eとに分離する。粗粒Dは鉄分を非常に多く含むので、そのまま鉄源として用いることができる。分離した粗粒Dは乾燥工程で乾燥する。また、分級後の上澄みは、細粒含有水Eとして送水配管を通じてシックナー4に送る。
分級器3としては、例えば集塵排水Bが供給される円筒状の供給部、供給部内の上澄みを排出する排出部及び供給部の下方に接続され、中央が下方に突出する漏斗状の底部を備える沈降分離槽を用いることができる。この沈降分離槽は、漏斗状の底部の先端に沈降物を回収できる回収口を有する。
本工程では、シックナー4により上記粗粒分離工程後の細粒含有水Eから細粒Fを分離する。具体的には、pHを7以上9以下の範囲かつΔpHが3以上となるよう調整した細粒含有水Eからシックナー4により細粒Fを分離する。つまり、シックナー4で細粒含有水Eから細粒Fを沈降回収する。細粒Fは、高炉や製鋼工程での鉄源、脱珪剤等として用いることができる。
シックナー4としては、例えば円筒状の本体部、本体部の下方に接続され、中央が下方に突出する漏斗状の底部、本体部の側面上部に位置する排水部、及び本体部内に配設される攪拌部を有する凝集沈殿槽を用いることができる。この凝集沈殿槽は、漏斗状の底部の先端に沈降物を回収できる回収口を有する。凝集沈殿槽は、上記排出部から細粒分離後の上澄みを回収できる。
本工程では、上記粗粒分離工程で分離した粗粒Dを乾燥する。具体的には、分級器3により集塵排水Bから分離した粗粒Dをその含水率が0.1質量%以上5質量%以下となるよう乾燥する。なお、分級器3の底部から回収した直後の粗粒Dの含水率0.1質量%以上5質量%以下である場合、乾燥工程を省略できる。
乾燥工程では、作業の効率性の点より乾燥設備5(乾燥機5)を用いることができる。この乾燥設備5としては、例えばロータリキリング、スチームチューブ式ドライヤ、ロータリドライヤ、ドラム式乾燥機、コンベア式乾燥機等が挙げられる。なお、乾燥設備5は単独で又は2以上組み合わせて用いることができる。
本工程では、上記乾燥工程で処理した粗粒Dを吹錬開始前の転炉1に装入する。具体的には、0.3m/sec以下の排ガス風量となる空塔速度で式(1)を満たす質量の粗粒Dを吹錬開始前の転炉1に装入する。本工程では、例えば溶銑、鉄スクラップ等と共に、粗粒Dを吹錬開始前の転炉1に装入できる。なお、装入工程後、吹錬を開始し、再度、転炉1による銑鉄の処理(一次精錬)を行う。このようにして、鉄源としての粗粒Dを有効に再利用できる。
DC≦6.5−M ・・・(1)
DC:粗粒の質量[ton]
M:乾燥工程で処理した粗粒Dの含水率[質量%]
当該ダストリサイクル方法では、粗粒分離工程で処理する集塵排水のpH及び細粒分離工程で処理する細粒含有水のpHを調整する。このため、当該ダストリサイクル方法は、送水配管内の詰まり、送水配管やシックナーの腐食等の設備不具合の発生を効果的に抑制できる。
なお、本発明のダストリサイクル方法は、上記実施形態に限定されない。
以下のダストリサイクル系で、転炉から発生するダストを回収し、さらにこの回収したダストを転炉に装入し、精錬を行った。
実施例及び比較例について、以下の評価を行った。その結果を表4〜6に示す。また、図3に実施例の粗粒中の全鉄量のpH依存性を示すグラフを示し、図4に実施例の粗粒中の金属鉄量のpH依存性を示すグラフを示す。さらに、図5に転炉への粗粒装入のタイミング及び排ガス風量と鉄歩留との関係性を示す。
OG設備下部の水槽から分級器までの送水配管において、送水配管の詰まりが発生するか否かを確認した。詰まりが発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、詰まりが発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「詰まり1」の欄に示す。
分級器からシックナーまでの送水配管において、送水配管の詰まりが発生するか否かを確認した。詰まりが発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、詰まりが発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「詰まり2」の欄に示す。
OG設備下部の水槽からシックナーまでの送水配管及びシックナーにおいて、腐食が発生するか否かを確認した。水槽からシックナーまでの送水配管及びシックナーの両方において腐食が発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、水槽からシックナーまでの送水配管及びシックナーの少なくとも一方において腐食が発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「腐食」の欄に示す。
シックナーから湿式集塵装置の散水ノズルまでの送水配管において、送水配管の詰まりが発生するか否かを確認した。詰まりが発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、詰まりが発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「詰まり3」の欄に示す。
誘導結合プラズマ発光分光分析法(分析下限:0.01質量%)により、回収した粗粒及び細粒について組成の分析を行い、「全鉄量(T.Fe)」[質量%]、「金属鉄量(M.Fe)」[質量%]及び「酸化鉄量(FeO+Fe2O3)」[質量%]を求めた。これらの結果を表4〜6に示す。
ホッパーから切り出した粗粒をホッパーから転炉までベルトコンベアで搬送する際に粗粒のベルトコンベアからの落下が発生するか否かを確認した。落下が発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、落下が発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「ベルトコンベア落下」の欄に示す。
粗粒をホッパーから切り出す際に粗粒の切り出し不能が発生するか否かを確認した。粗粒の切り出し不能が発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、粗粒のホッパーからの切り出しが不能となった場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「ホッパー切り出し性」の欄に示す。
粗粒を転炉に装入する際及び転炉に装入した後に水蒸気爆発や火炎の発生の有無を確認した。水蒸気爆発及び火炎の発生の両方が発生しなかった場合を「良好」(A)と評価し、一方、水蒸気爆発及び火炎の発生のうち少なくとも一方が発生した場合を「不良」(B)と評価した。この結果を表4〜6の「水蒸気爆発又は火炎の発生」の欄に示す。
下記式(3)より、鉄歩留[%]を求めた。この結果を表4〜6の「鉄歩留」の欄に示す。
Y=100X/Z ・・・(3)
X=x1×xc1−x2×xc2−x3×xc3
Z=z1×zc1
Y:鉄歩留[%]
X:鉄の増分[ton]
Z:粗粒の鉄分[ton]
x1:精錬終了後に転炉から出鋼した溶鋼の質量[ton]
xc1:精錬終了後に転炉から出鋼した溶鋼の鉄含有率[質量%]
x2:転炉に装入した溶銑の質量[ton]
xc2:転炉に装入した溶銑の鉄含有率[質量%]
x3:転炉に装入したスクラップの質量[ton]
xc3:転炉に装入したスクラップの鉄含有率[質量%]
z1:転炉に装入しようとした粗粒の質量[ton]
zc1:転炉に装入しようとした粗粒の鉄含有率[質量%]
表4より、集塵排水のpH及び細粒含有水のpHを所定の範囲内となるように調整した実施例1〜15では、水槽から分級器までの送水配管及び分級器からシックナーまでの送水配管において詰まり並びに腐食が防止されることがわかる。また、実施例1〜15では、シックナーの腐食が防止されることがわかる。さらに、実施例1〜15では、シックナーから湿式集塵装置の散水ノズルまでの送水配管や湿式集塵装置の散水ノズルにおいて詰まりが防止されることがわかる。これらのことより、実施例1〜15では、ダスト回収の際に設備面の不具合が防止されることがわかる。
2 OG設備
21 湿式集塵装置
22 水槽
23 排ガス回収装置
3 分級器
4 シックナー
5 乾燥設備
A 排ガス
B 集塵排水
C ガス成分
D 粗粒
E 細粒含有水
F 細粒
G 排水
Claims (1)
- 湿式集塵装置により転炉で発生するダストを含む排ガスに散水する工程と、
分級器により上記散水工程後の集塵排水から粗粒を分離する工程と、
シックナーにより上記粗粒分離工程後の細粒含有水から細粒を分離する工程と、
上記粗粒分離工程で分離した粗粒を乾燥する工程と、
上記乾燥工程で処理した粗粒を吹錬開始前の転炉に装入する工程と
を備え、
上記粗粒分離工程で処理する集塵排水のpHを10以上12以下の範囲に調整し、
上記細粒分離工程で処理する細粒含有水のpHを7以上9以下の範囲かつ上記集塵排水のpHと細粒含有水のpHとの差が3以上となるよう調整し、
上記乾燥工程で粗粒の含水率を0.1質量%以上5質量%以下の範囲とし、
上記装入工程で0.3m/sec以下の排ガス風量となる空塔速度で下記式(1)を満たす質量の粗粒を装入することを特徴とするダストリサイクル方法。
DC≦6.5−M ・・・(1)
ただし、DCは粗粒の質量[ton]である。Mは乾燥工程で処理した粗粒の含水率[質量%]である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015074021A JP6402062B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ダストリサイクル方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015074021A JP6402062B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ダストリサイクル方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016194104A JP2016194104A (ja) | 2016-11-17 |
JP6402062B2 true JP6402062B2 (ja) | 2018-10-10 |
Family
ID=57322727
Family Applications (1)
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JP2015074021A Active JP6402062B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ダストリサイクル方法 |
Country Status (1)
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- 2015-03-31 JP JP2015074021A patent/JP6402062B2/ja active Active
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