JP5711978B2 - 金属鉄含有ダストの塊成化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストの塊成化方法に関する。
従来、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダスト、例えば、転炉操業時に発生する転炉ダストのリサイクル方法として、転炉ダストを湿式集塵機にて湿潤状態で回収し、土間に広げて自然乾燥(天日乾燥)した後に塊成化して炉上バンカーに貯留しておき、吹錬中に炉上バンカーから転炉内に装入することが行なわれている。
また、特許文献1には、湿式集塵機で回収した湿潤状態の転炉ダストを脱水処理して転炉に前装入し、不活性雰囲気中で転炉の残熱により乾燥することが提案されている。
更に、特許文献2には、湿潤状態の転炉ダストにセメント等のバインダーを加えて混錬して作製した混練物をブリケットに成形し、ブリケットを乾燥した後に転炉に前装入することが提案されている。
特開昭61−163204号公報 特開平7−316622号公報
しかしながら、湿潤状態の転炉ダストを自然乾燥した後に塊成化して、吹錬中に転炉内に装入する方法では、回収される転炉ダスト量に応じて土間と炉上バンカーを確保しなければならないという問題がある。
また、特許文献1に記載する湿潤状態の転炉ダストを転炉内に前装入して乾燥する方法では、溶銑装入前の作業が煩雑になると共に転炉内を不活性雰囲気に調整するために処理コストが上昇することに加えて、湿潤状態の転炉ダストの乾燥時間を確保する必要があるため、転炉の回転効率が低下し、生産性が低下するという問題がある。
一方、特許文献2に記載する転炉ダストをブリケットにして転炉内に前装入する方法では、混練物の水分量をブリケットの成形が可能な範囲に調整する必要があること、転炉内に投入したブリケットが急加熱された際に爆裂しないように、ブリケットの水分量を調整するために専用の乾燥装置と乾燥時間を要し、転炉ダストの処理コストが上昇するという問題がある。ここで、転炉内に前装入したブリケットが爆裂すると、転炉内の高温雰囲気中で粉化した転炉ダストと転炉内の空気中の酸素とが反応して、転炉ダスト中の金属鉄が酸化鉄に変化する。このため、転炉に投入した転炉ダスト中の金属鉄の含有量が低下し、転炉から発生した転炉ダストを転炉にリサイクルすることで鉄分を回収して、出鋼歩留りを向上させることで製造原価の低減を図ることが困難になる。したがって、転炉ダストの処理コストの上昇分に対して鉄分回収による製造原価の低減分が勝る必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、製鉄所の製鋼工程で発生し金属鉄の含有量の高い金属鉄含有ダストを簡単、安価、短時間で塊成化できる金属鉄含有ダストの塊成化方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法は、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストを湿式集塵機で回収し、粒径が60μm以上のダストを80質量%以上有する粗粒ダスト(A)、該粗粒ダスト(A)以外の粒径が60μm未満のダストを主体とする細粒ダストに分級する第1工程と、
前記粗粒ダスト(A)、該粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲の水を加えて、水を加えた粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%にすると共に、前記粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントを加えて混練機で混練して混練物を製造する第2工程と、
前記混練物を雌金型内に所定量入れて雄金型で圧縮成形して一部の水を除去して、前記セメントの質量に対する水の質量の比が0.6以上1以下の状態の固形物を形成する第3工程と、
前記固形物を養生して製鋼工程用の塊成原料とする第4工程とを有する。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において前記第4工程で、前記塊成原料は、前記固形物を前記雌金型から吸引パッドにより取出し、少なくとも24時間養生して製造されることが好ましい。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において、前記塊成原料は、厚みが15〜30mmの範囲にある板状物とすることができる。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において、前記金属鉄含有ダストは転炉操業時に発生するダストとすることができる。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法においては、粗粒ダスト(A)に、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントと、粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲の水を加えて、粗粒ダスト(B)の含水率が10〜15質量%となるようにするので、得られた粗粒ダストの微妙な水分調整を行わずに(例えば、脱水処理を行わずに)そのまま使用することができ、処理が容易になる。そして、粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%とすることで、粗粒ダストの流動性が高まり、粗粒ダストとセメントの均一な混練物を得ることができ、得られる固形物の強度を安定化することができ、塊成原料の強度も安定化する。また、混練物を圧縮成形して一部の水を除去し、固形物におけるセメントの質量に対する水の質量の比を0.6以上1以下とするので、得られた固形物を直ちに脱枠してハンドリングすることができると共に、固形物の固化を早めることができ、養生(乾燥)時間の短縮化を図ることができる。これにより、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストの処理コストの低減を図ることができる。
更に、粗粒ダストを用いて形成した固形物を養生して製鋼工程用の塊成原料とするので、塊成原料の内部に形成されている気孔は断面積が大きく、かつ表面と連通し易く、塊成原料を急加熱しても、内部に発生した水蒸気は容易に塊成原料の表面から抜け出ることができ、塊成原料を製鋼工程にリサイクルした際に急加熱されても爆裂を防止でき、塊成原料の酸化を抑えることができる。これにより、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダスト中の粗粒ダストを金属鉄分の多い状態で製鋼工程に低コストでリサイクルすることができる。その結果、製鋼工程における出鋼歩留りが向上し、製造原価を低減することができる。
なお、金属鉄含有ダストを粗粒ダストと細粒ダストに分級する装置、混練に使用する装置、圧縮成形に使用する装置、及び固形物の養生(乾燥)を行う装置は、いずれも簡単な構成なので、設備コストが安価となる。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において、固形物を雌金型から吸引パッドにより取出す場合、自動化が可能になる。これにより、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストの処理コストの低減を図ることができる。
なお、固形物を雌金型内から吸着して取出す吸引パッドを備えた取出しに使用する装置は、簡単な構成なので、設備コストが安価となる。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において、塊成原料が、厚みが15〜30mmの範囲にある板状物である場合、例えば、板状物の重量を5〜20kgの範囲にすると、ハンドリングが容易になると共に、転炉内に直接投入することができる。
発明に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法において、金属鉄含有ダストが転炉操業時に発生するダストである場合、転炉で発生するダストの塊成化を簡単、安価、かつ短時間で行うことができる。そして、転炉に塊成原料を前装入して急加熱しても、爆裂が抑制されるため、塊成原料を形成している粗粒ダストの酸化が抑制され、粗粒ダスト中の金属鉄の含有量を高位に維持することが可能になる。その結果、転炉の出鋼歩留りを向上することができる。
本発明の一実施の形態に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法が適用される塊成化設備のブロック図である。 雌金型内の説明図である。 固形物中のセメントの質量に対する水の質量の比、養生日数、及び塊成原料の圧縮強度の関係を示すグラフである。 固形物の養生日数と強度の関係を示すグラフである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
先ず、本発明の一実施の形態に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法が適用される塊成化設備10について説明する。図1に示すように、塊成化設備10は、製鉄所の製鋼工程で発生し、湿式集塵機(図示せず)で回収された金属鉄含有ダスト(例えば、転炉又は電気炉の操業時に発生するダスト)を、粒径60μm以上のダストを80質量%以上有する粗粒ダスト(A)と、粒径が60μm未満のダストを主体とする細粒ダストに分級する際に使用する分級装置11と、分級して得られた粗粒ダスト(A)に、粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲の水を加えて、粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%にすると共に、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントを加えて混練して混練物を製造する混練機12及び混練機12で製造された混練物を外部に排出する混練物取出し機13を備えた混練装置14とを有している。
また、塊成化設備10は、混練物取出し機13から送出された混練物を貯留する混練物容器15と、対となる雌金型16及び雄金型17(図2参照)を備えた成形機18と、混練物容器15から所定量の混練物を雌金型16内に供給する混練物供給機19とを備え、雌金型16内に投入された混練物を雄金型17で圧縮成形して固形物を形成する成形装置20を有している。更に、塊成化設備10は、雌金型16内の固形物を吸引して取出す吸引パッド21を備え、取出した固形物を搬送する取出し装置22と、固形物の搬送に合わせてパレット(図示せず)を順次供給しながら固形物を受入れるパレット供給装置23と、固形物が載置されたパレットを移動可能な養生ラック24内に多段に積載するパレット分配機25と、入口側にラック装入機26、出口側にラック引出機27を備え、パレットが積載された養生ラック24を入口側から順次受入れ、養生ラック24を移動させながら固形物の乾燥を行って出口側から順次取出す養生室28とを備えた養生装置29とを有している。
なお、養生室28より取出された養生ラック24からは、乾燥後の固形物が載置されたパレットが引出され、空になった養生ラック24は、ラック回送装置30によりパレット分配機25に戻される。一方、乾燥後の固形物が載置されたパレットからは、乾燥後の固形物が取出され、固形物の貯蔵容器に収納される。また、空になったパレットは、パレット回送装置31によりパレット供給装置23に戻される。
分級装置11は、湿式集塵機で回収した金属鉄含有ダストを貯めておく図示しない貯蔵槽からポンプ(図示せず)で汲み出したスラッジから、60μm未満の粒径の金属鉄含有ダスト(細粒ダスト)を通過させて60μm以上の粒径の金属鉄含有ダスト(粗粒ダスト)を回収する、例えば振動篩いを備えた粗粒分離機32と、細粒ダストの脱水を行う脱水機33と、回収された粗粒ダストを、例えばベルトコンベア(図示せず)で搬送して貯める粗粒ダスト受入槽34と、脱水された細粒ダストを貯める細粒ダスト受入槽35とを有している。また、混練装置14に設けられた混練機12には、従来から窯業製品の製造に使用している混練機を使用することができ、混練物取出し機13には、従来からあるスクリューコンベア等の混練物搬送機を使用することができる。なお、混練装置14には、粗粒ダスト受入槽34から所定量の粗粒ダストを取出すダスト切り出し機36と、セメント貯留槽37から所定量のセメントを取出すセメント切り出し機38と、水タンク39から所定量の水を取出す注水手段40が設けられているが、ダスト切り出し機36、セメント切り出し機38には、従来からある粉体用の定量切り出し機を、注水手段40には、従来からある液体用の定量切り出し機をそれぞれ使用することができる。
成形装置20を構成する混練物供給機19及び成形機18には、従来から窯業製品の製造に使用している混練物供給機及び成形機をそれぞれ使用することができる。また、図2に示すように、雌金型16は、多数の貫通孔41が形成され、例えば、平面視して正方形の底板部材42と、底板部材42の周囲に立設された側壁部材43と、底板部材42の上面に貫通孔41を覆うように配置された濾布44と、側壁部材43の外側に配置され、底板部材42と側壁部材43を一体的に保持する枠体45とを有している。このような構成とすることで、上方の開口から所定量の混練物を雌金型16内に投入し、雄金型17を開口から雌金型16内に挿入して下方に押圧することにより、混練物から正方形の板状の固形物を得ることができる。そして、雌金型16内で混練物を雄金型17で押圧して固形物が形成される際、混練物に含有されている水分の一部は押し出され、濾布44を通過して貫通孔41から底板部材42の下面側に到達し、雌金型16外に排出される。
吸引パッド21を備えた取出し装置22、パレット供給装置23、及びパレット分配機25には、従来から窯業製品の製造に使用している吸引パッドを備えた取出し装置、パレット供給装置、及びパレット分配機をそれぞれ使用することができる。また、養生装置29を構成するラック装入機26、ラック引出機27、及び養生室28には、従来から窯業製品の製造に使用しているラック装入機、ラック引出機、及び養生室をそれぞれ使用することができ、ラック回送装置30及びパレット回送装置31にも、従来からある搬送装置を使用することができる。これにより、成形機18で成形された固形物の取出しから固形物の養生までを自動化することができ、処理コストを安価にできる。
続いて、本発明の一実施の形態に係る金属鉄含有ダストの塊成化方法について説明する。
金属鉄含有ダストの塊成化方法は、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストを湿式集塵機で回収し、分級装置11を用いて粒径が60μm以上のダストを80質量%以上有する粗粒ダスト(A)と粒径が60μm未満のダストを主体とする細粒ダストに分級する第1工程と、粗粒ダスト(A)に粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲での一律の水を加えて、粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%にすると共に、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントを加えて混練機12で混練して混練物を製造する第2工程と、混練物を雌金型16内に所定量入れて雄金型17で圧縮成形して一部の水を除去して、セメントの質量に対する水の質量の比が0.6以上1以下の状態の板状の固形物を形成する第3工程と、固形物を雌金型16から吸引パッド21により取出し、養生装置29を用いて少なくとも24時間養生して製鋼工程用の塊成原料とする第4工程とを有している。以下、詳細に説明する。
製鉄所の製鋼工程で発生した金属鉄含有ダストは、湿式集塵機で回収しスラッジとして貯蔵槽に貯留する。そして、貯蔵槽からスラッジをポンプで汲み出し、粗粒分離機32で粗粒ダストを分離して回収し、粗粒ダスト受入槽34に貯留する。一方、粗粒ダストを回収した残りの細粒ダストは、脱水を行った後、細粒ダスト受入槽35に貯留する(以上、第1工程)。
粗粒ダスト受入槽34から所定量の粗粒ダスト(A)を切り出し、混練機12に供給する。また、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントをセメント貯留槽37から切り出し、混練機12に供給する。更に、粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲の水を加えて、粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%にした状態で混練機12を稼動させて混練物を製造する。このように、得られた粗粒ダストを微妙な水分調整を行わずにそのまま使用することができるので、処理が容易になり、処理コストが低下する。ここで、セメントの量が、粗粒ダスト(A)の8質量%未満では、混練物中の粗粒ダスト同士を連結するセメント水和物の形成量が低下するため十分な強度の固形物が得られず好ましくない。一方、セメントの量が、粗粒ダスト(A)の20質量%以上になると、セメント水和物の形成量が過多になり、セメントコストが上昇して処理コストが高くなるので好ましくない。
なお、セメント中には、硫黄が含有されているので、粗粒ダストを製鋼工程にリサイクルすると、製鋼工程で硫黄の混入という問題が生じる。ここで、使用量範囲(粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満)を超えてセメントを使用した場合、例えば、セメントの使用量が粗粒ダスト(A)の20質量%である場合、セメント中の硫黄の含有量は1.5質量%程度のため、粗粒ダストの製鋼工程へのリサイクル率を、製鋼工程でのダストの発生量と同一とすると、セメントの使用による硫黄分の上昇率は鉄1トン当たり15ppmとなる。一方、硫黄が溶鋼中に取り込まれる歩留りは、試験から10〜20%であることが判明しているので、1600℃以上の実炉内では、硫黄の気化やスラグ中への混入も考えられ、例えば、歩留りが20%であっても、硫黄分の上昇は約4ppm程度と推定される。このため、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントを使用する場合、溶鋼品質上問題は生じないと解される。
また、粗粒ダスト受入槽34内の粗粒ダストは、粗粒ダスト同士の間に形成される空隙が大きいため、粗粒ダスト間に水が保持され難くなり、粗粒ダスト受入槽34内の上部側に堆積している粗粒ダストの含水率が8質量%程度であるのに対して、粗粒ダスト受入槽34内の下部側に堆積している粗粒ダストの含水率は12質量%程度となっている。このため、粗粒ダスト受入槽34に供給する粗粒ダストの含水率を予め求めておき、粗粒ダスト受入槽34内の粗粒ダスト(A)の含水率に応じて2〜5質量%の範囲の水を加えることで、粗粒ダスト(B)の含水率を10質量%以上、好ましくは12質量%以上とする。これによって、混練時の粗粒ダストとセメントの流動性を高めることができ、粗粒ダストとセメントの均一な混練物を得ることができる(以上、第2工程)。
混練物容器15に貯留している混練物を、混練物供給機19を用いて雌金型16内に供給し、混練物を雄金型17で5〜20MPaの加圧力で圧縮成形して板状の固形物を形成する。ここで、雌金型16の内寸法は、例えば、縦が300mm、横が300mmであり、これによって正方形状の板状の固形物が得られる。なお、雌金型16内に供給する混練物の重量を変えることで、固形物の厚みを調整する。また、固形物が形成される際に、混練物に含有されている水分の一部は外部に押し出され、押し出された水は雌金型16の底板部材42の上面側に敷かれた濾布44を通過して貫通孔41から底板部材42の下面側に到達し、雌金型16外に排出される。これによって、雌金型16内に供給された混練物の含水率が多少高くても、圧縮成形することで固形物の含水率を低下することができる。
図3に示すように、セメントとして早強セメントを使用して固形物を形成すると、固形物中のセメントの質量に対する水の質量の比(w/c)が1以下の場合は、養生日数が1日を超えると塊成原料の圧縮強度が大きく上昇することが、w/cが1を超える場合は、養生日数が2日以上にならないと塊成原料の圧縮強度が大きく上昇しないことが、実験から得られている。ここで、固形物中のw/cが小さくなると、短い養生日数で塊成原料の圧縮強度は大きくなるが、セメント使用量の上昇に伴うセメントコストの上昇や、製造する鉄中の硫黄含有率が上昇という問題が生じる。また、塊成原料の圧縮強度を考慮するのは、塊成原料を製鋼工程で再利用する(具体的には、塊成原料を転炉又は電気炉に投入する)までに生じる塊成原料の破損を防止するためである。したがって、塊成原料の圧縮強度を過度に大きくする必要はないので、固形物中のw/cの下限を0.6にした。一方、塊成原料の生産性の観点から、養生日数は短い方が好ましいので、養生日数が1日程度でも圧縮強度が大きくなるように、固形物中のw/cの上限を1とした(以上、第3工程)。
形成された固形物は、取出し装置22の吸引パッド21で吸引して雌金型16内から取出して(脱枠して)搬送し、パレット供給装置23より供給されたパレット上に載置する。そして、固形物が載置されたパレットは、パレット分配機25を用いて養生ラック24内に多段に積載される。成形機18を用いて圧縮成形した固形物中では、セメントの質量に対する水の質量の比が0.6以上1以下の範囲に調整されて、粗粒ダスト同士は、水を含有したセメントを粗粒ダスト間に生成した空隙内に存在させることにより、互いに噛み込んだ状態を形成し、粗粒ダスト間には摩擦力が発生して一体化している。また、固形物は、雌金型16と雄金型17を用いた圧縮成形で形成されるので、固形物は表面が平らな板状物となっている。その結果、固形物中にセメント水和物の生成による強度発現が存在しない状態でも、形成された固形物を直ちに吸引パッド21で吸引して雌金型16内から取出して(脱枠して)、搬送し、パレット上に載置することができる。
固形物が載置されたパレットを積載した養生ラック24は、ラック装入機26により養生室28の入口から、温度と湿度が調整されている養生室28内に装入される。ここで、養生室28内では、養生ラック24が新たに養生室28内に装入される都度、前に装入された養生ラック24は出口に向けて養生室28内を移動する。その結果、養生ラック24が養生室28内を移動している間に固形物の養生(乾燥)が行われる。そして、養生室28の出口に達した養生ラック24は、ラック引出機27により養生室28内から外部に引出される。養生室28より取出された養生ラック24からパレットを引出し、乾燥後の固形物は、製鋼工程用の塊成原料として貯蔵容器に収納する。なお、塊成原料は、表面が平らな板状物であって、縦寸法及び横寸法がそれぞれ300mmの場合、厚みを15〜30mmの範囲で調整すると、重さは5〜10kgの範囲となる。また、空になった養生ラック24及びパレットは、ラック回送装置30及びパレット回送装置31によりそれぞれパレット分配機25とパレット供給装置23に戻される。ここで、養生室28内に装入する固形物中のセメントの質量に対する水の質量の比を0.6以上1以下としているので、養生時間の短縮化を図ることができる。なお、養生時間は、養生室28内の温度と湿度、及び1日当たりの養生ラック24の装入台数により調整する。
例えば、粗粒ダスト(A)に、粗ダスト(B)の含水率が12質量%となる量の水と粗ダスト(A)の10質量%の早強セメントを加えて混練物1、粗粒ダスト(A)に、粗ダスト(B)の含水率が12質量%となる量の水と粗ダスト(A)の10質量%の普通ポルトランドセメントを加えて混練物2をそれぞれ製造した。次いで、混練物1、2をそれぞれ雌金型16内に所定量入れて、10MPaの加圧力で5秒間圧縮成形して板状の固形物1、2を形成した。固形物1、2の含水率はいずれも10質量%であり、固形物1、2中でのセメントの質量に対する水の質量の比は1となった。
そして、固形物1、2を室温(温度25〜30℃、相対湿度70〜80%)中で、1日間(24時間)、2日間(48時間)、及び3日間(72時間)それぞれ養生した。図4に、養生後の固形物の圧縮強度と養生日数の関係を示す。養生後の固形物を製鋼工程用の塊成原料とする場合の圧縮強度の目標値を6N/mmとすると、早強セメントを使用すると1日間(24時間)の養生で使用可能な強度になることが分かる。また、養生期間を3日間(72時間)以上確保できる場合は、普通ポルトランドセメントの使用が可能であることが分かる(以上、第4工程)。
次に、本発明の一実施の形態に係る塊成原料について説明する。
この製鋼工程用の塊成原料は、製鉄所の製鋼工程で発生し湿式集塵機で回収された金属鉄含有ダストを分級して得られた粒径が60μm以上のダストを80質量%以上有する粗粒ダスト(A)と、粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントと、粗粒ダスト(B)の含水率が10〜15質量%となるように加えられた水との混練物を、8〜12MPaの加圧力で圧縮成形して固形物を養生して得られるものである。
粗粒ダストと、セメントと、水との混練物を圧縮成形することにより、成形中に水が積極的に脱水されて固形物の含水率が、例えば7〜8質量%となり、粗粒ダスト同士は、水を含有したセメントを粗粒ダスト間に生成した空隙内に存在させることにより、互いに噛み込んだ状態を形成する。このため、粗粒ダスト間には摩擦力が発生して、固形物中にセメント水和物の生成による強度発現が存在しない状態でも、形成された固形物を直ちにハンドリングすることができる。また、水が積極的に脱水されるため、セメントが粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満含有されていると、固形物中のセメントの質量に対する水の質量の比を1以下にすることができ、固形物の固化を早めることができる。その結果、塊成原料の製造工期が短縮化され、製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストの処理コストの低減を図ることができる。なお、養生後の固形物中では、粗粒ダスト間にセメント水和物を介した連結が形成されて、塊成原料の強度が更に高くなり、塊成原料のハンドリングがより容易になる。
また、粒径が60μm以上のダストを80質量%以上含有している粗粒ダスト(A)を用いた固形物を養生して塊成原料としているので、塊成原料の内部に形成される気孔は断面積が大きく、しかも、互いに連通すると共に表面とも連通している。このため、塊成原料を急加熱しても、内部に発生した水蒸気は容易に表面から抜けることができ、塊成原料の爆裂を防止できる。このため、塊成原料を残熱のある転炉や電気炉に前装入しても爆裂が防止でき、塊成原料を形成している粗粒ダストの酸化が抑制される。その結果、粗粒ダストを金属鉄分の多い状態で転炉にリサイクルすることができ、製鋼工程における出鋼歩留りが向上し、製造原価を低減することができる。
粗粒分離機で回収された含水率10質量%の粗粒ダスト(A)を、ベルトコンベアで粗粒ダスト受入槽に搬入して貯留しておく。
そして、粗粒ダスト受入槽から一定量の粗粒ダスト(A)を切り出し、混練機に投入する。また、投入した粗粒ダスト(A)の含水率に応じて、粗粒ダスト(B)の含水率が12質量%となるように、水を加える。更に、粗粒ダスト(A)の10質量%の早強セメントを加え、混練機で5分間混練して混練物を製造する。
混練物を雌金型内に6.7kg入れて、雄金型で10MPaの加圧力で5秒間圧縮して、縦300mm、横300mm、厚み20mmの固形物を成形する。圧縮成形中に混練物に含有されている一部の水が押し出されるため、固形物の含水率は8質量%となった。したがって、固形物中では、セメントの質量に対する水の質量の比は0.8となった。
固形物は、雌金型から吸引パッドに吸着させて取出し、パレットに載置する。そして、固形物を載置したパレットを養生ラックに積載し、養生ラックを養生室(温度45℃、相対湿度85%に調整)に装入し、24時間養生して、製鋼工程用の塊成原料(縦300mm、横300mm、厚み20mm、重さ6.2kg)を作製した。なお、作製した塊成原料から試験片を作製し、圧縮強度を測定すると、圧縮強度は0.8N/mmであった。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、粗粒ダスト受入槽に供給する粗粒ダストの含水率を予め求めておき、粗粒ダスト受入槽内の粗粒ダストの含水率に応じて2〜5質量%の範囲の水を加えることで、粗粒ダスト(B)の含水率が10〜15質量%となるようにして混練を行ったが、混練機に投入する粗粒ダストの含水率を混練を行う都度測定し、粗粒ダスト(B)の含水率が10〜15質量%となるように、測定値に応じて差額の水分を加えるようにしてもよい。
10:塊成化設備、11:分級装置、12:混練機、13:混練物取出し機、14:混練装置、15:混練物容器、16:雌金型、17:雄金型、18:成形機、19:混練物供給機、20:成形装置、21:吸引パッド、22:取出し装置、23:パレット供給装置、24:養生ラック、25:パレット分配機、26:ラック装入機、27:ラック引出機、28:養生室、29:養生装置、30:ラック回送装置、31:パレット回送装置、32:粗粒分離機、33:脱水機、34:粗粒ダスト受入槽、35:細粒ダスト受入槽、36:ダスト切り出し機、37:セメント貯留槽、38:セメント切り出し機、39:水タンク、40:注水手段、41:貫通孔、42:底板部材、43:側壁部材、44:濾布、45:枠体

Claims (4)

  1. 製鉄所の製鋼工程で発生する金属鉄含有ダストを湿式集塵機で回収し、粒径が60μm以上のダストを80質量%以上有する粗粒ダスト(A)、該粗粒ダスト(A)以外の粒径が60μm未満のダストを主体とする細粒ダストに分級する第1工程と、
    前記粗粒ダスト(A)、該粗粒ダスト(A)の2〜5質量%の範囲の水を加えて、水を加えた粗粒ダスト(B)の含水率を10〜15質量%にすると共に、前記粗粒ダスト(A)の8質量%以上20質量%未満のセメントを加えて混練機で混練して混練物を製造する第2工程と、
    前記混練物を雌金型内に所定量入れて雄金型で圧縮成形して一部の水を除去して、前記セメントの質量に対する水の質量の比が0.6以上1以下の状態の固形物を形成する第3工程と、
    前記固形物を養生して製鋼工程用の塊成原料とする第4工程とを有することを特徴とする金属鉄含有ダストの塊成化方法。
  2. 請求項1記載の金属鉄含有ダストの塊成化方法において、前記第4工程で、前記塊成原料は、前記固形物を前記雌金型から吸引パッドにより取出し、少なくとも24時間養生して製造されることを特徴とする金属鉄含有ダストの塊成化方法。
  3. 請求項1又は2記載の金属鉄含有ダストの塊成化方法において、前記塊成原料は、厚みが15〜30mmの範囲にある板状物であることを特徴とする金属鉄含有ダストの塊成化方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属鉄含有ダストの塊成化方法において、前記金属鉄含有ダストは転炉操業時に発生するダストであることを特徴とする金属鉄含有ダストの塊成化方法。
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