JP2002241826A - 燐酸含有スラグのリサイクル方法 - Google Patents
燐酸含有スラグのリサイクル方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上底吹き機能を有する精錬炉を用いた溶銑脱
燐処理において脱炭滓を再利用した場合に、復燐を抑制
して高い反応効率で脱燐処理を実施する。 【解決手段】 燐酸を1%以上含むリサイクル滓を用い
た上底吹き機能を有する精錬炉による溶銑脱燐処理にお
いて、上吹き送酸速度を0.8〜2.4Nm3/min/tとし、
脱燐後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)を0.1
5以下、CaO/SiO2を1.2〜2.2とすることを特徴とす
る燐酸含有スラグのリサイクル方法。
燐処理において脱炭滓を再利用した場合に、復燐を抑制
して高い反応効率で脱燐処理を実施する。 【解決手段】 燐酸を1%以上含むリサイクル滓を用い
た上底吹き機能を有する精錬炉による溶銑脱燐処理にお
いて、上吹き送酸速度を0.8〜2.4Nm3/min/tとし、
脱燐後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)を0.1
5以下、CaO/SiO2を1.2〜2.2とすることを特徴とす
る燐酸含有スラグのリサイクル方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燐酸含有スラグをリ
サイクル利用した溶銑脱燐方法に関する。
サイクル利用した溶銑脱燐方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上底吹き機能を有する精錬炉を用いた溶
銑脱燐処理において脱炭滓を再利用する技術は公知であ
る。例えば、特開昭63−93813号公報には、2基
の転炉の1方を脱燐炉、他方を脱炭炉とし、脱炭炉で発
生した転炉滓と生石灰を主成分とした精錬剤で脱燐する
方法が開示されている。この方法には、再利用される脱
炭滓の組成については何らの記述がないが、基本的な考
え方は溶銑Pを製品Pまで溶銑脱燐で低下させることに
ある。したがって、脱炭炉では脱燐はおこなわれないた
め、生成する脱炭滓には燐酸がほとんど含まれないこと
になる。また、実施例では蛍石が添加されており、脱燐
時の送酸速度が0.5Nm3/min/tと極めて低い。このよう
な低速度の送酸ではスラグ/メタル界面の酸素活量が上
がらないため脱燐能が低く、不可避的に混入する燐酸を
復燐させないためには蛍石の添加が必要となるが、蛍石
は耐火物溶損をまねく。
銑脱燐処理において脱炭滓を再利用する技術は公知であ
る。例えば、特開昭63−93813号公報には、2基
の転炉の1方を脱燐炉、他方を脱炭炉とし、脱炭炉で発
生した転炉滓と生石灰を主成分とした精錬剤で脱燐する
方法が開示されている。この方法には、再利用される脱
炭滓の組成については何らの記述がないが、基本的な考
え方は溶銑Pを製品Pまで溶銑脱燐で低下させることに
ある。したがって、脱炭炉では脱燐はおこなわれないた
め、生成する脱炭滓には燐酸がほとんど含まれないこと
になる。また、実施例では蛍石が添加されており、脱燐
時の送酸速度が0.5Nm3/min/tと極めて低い。このよう
な低速度の送酸ではスラグ/メタル界面の酸素活量が上
がらないため脱燐能が低く、不可避的に混入する燐酸を
復燐させないためには蛍石の添加が必要となるが、蛍石
は耐火物溶損をまねく。
【0003】一方、特開平8-157921号公報には、同様な
転炉滓と酸化鉄が主成分のフラックスを用いた転炉での
溶銑脱燐において、塩基度=1.2〜2.0、(Al2O3)
=2〜16%、(T・Fe)=7〜30%にする方法が開示さ
れている。この場合には、燐酸を2%含む脱炭滓を用い
た実施例が開示されているが、脱燐時の送酸速度は0.
7Nm3/min/tと極めて低い。この場合にはスラグ/メタ
ル界面の酸素活量が上がらないため脱燐能が低く、脱炭
滓から混入する燐酸を復燐させないためにはアルミナを
造塊滓等から添加することで蛍石に代替させることが必
要となるが、アルミナも耐火物へ大きな悪影響を与え
る。
転炉滓と酸化鉄が主成分のフラックスを用いた転炉での
溶銑脱燐において、塩基度=1.2〜2.0、(Al2O3)
=2〜16%、(T・Fe)=7〜30%にする方法が開示さ
れている。この場合には、燐酸を2%含む脱炭滓を用い
た実施例が開示されているが、脱燐時の送酸速度は0.
7Nm3/min/tと極めて低い。この場合にはスラグ/メタ
ル界面の酸素活量が上がらないため脱燐能が低く、脱炭
滓から混入する燐酸を復燐させないためにはアルミナを
造塊滓等から添加することで蛍石に代替させることが必
要となるが、アルミナも耐火物へ大きな悪影響を与え
る。
【0004】これに対して、特開平05−247511
号公報、特開平07−70626号公報には、溶銑を精
錬して溶鋼を製造する際に、第一工程として溶銑を転炉
に装入し、第二工程としてフラックス添加と酸素上吹き
とを行って脱燐精錬を施し所定のりん濃度まで低減さ
せ、第三工程として前記転炉を傾動して第二工程で生成
したスラグを排出し、その後同一転炉により脱炭工程を
行い、スラグを転炉に残したまま出鋼し、該スラグを第
一工程にリサイクルする方法が開示されている。これら
の方法では、再利用される脱炭滓の組成については何ら
の記述がない上に、送酸速度が2.5Nm3/min/t以上と極
めて高速となっている。このような高速度の送酸ではス
ラグが発生するCOガスで激しく攪拌されるためスラグ
/メタル界面の酸素活量が上がらず脱燐能が低くなる。
従って、不可避的に混入する燐酸を復燐させないために
は酸素原単位を多くする必要があるため、脱炭量が多く
なり、次工程である脱炭炉での熱源が不足する。
号公報、特開平07−70626号公報には、溶銑を精
錬して溶鋼を製造する際に、第一工程として溶銑を転炉
に装入し、第二工程としてフラックス添加と酸素上吹き
とを行って脱燐精錬を施し所定のりん濃度まで低減さ
せ、第三工程として前記転炉を傾動して第二工程で生成
したスラグを排出し、その後同一転炉により脱炭工程を
行い、スラグを転炉に残したまま出鋼し、該スラグを第
一工程にリサイクルする方法が開示されている。これら
の方法では、再利用される脱炭滓の組成については何ら
の記述がない上に、送酸速度が2.5Nm3/min/t以上と極
めて高速となっている。このような高速度の送酸ではス
ラグが発生するCOガスで激しく攪拌されるためスラグ
/メタル界面の酸素活量が上がらず脱燐能が低くなる。
従って、不可避的に混入する燐酸を復燐させないために
は酸素原単位を多くする必要があるため、脱炭量が多く
なり、次工程である脱炭炉での熱源が不足する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特開昭63
−93813号公報に開示された方法における脱燐時の
送酸速度が低く、復燐させないために蛍石の添加が必要
となるという問題、特開平8-157921号公報に開示された
方法における脱燐時の送酸速度が低く、復燐させないた
めにアルミナの添加が必要となるという問題、及び、特
開平05−247511号公報、特開平07−7062
6号公報に開示された方法における脱燐時の送酸速度が
高く、復燐させないために酸素原単位を多くする必要が
あるという問題を解決し、上底吹き機能を有する精錬炉
を用いた溶銑脱燐処理において脱炭滓を再利用した場合
に、復燐を抑制して高い反応効率で脱燐処理を実施させ
る方法を提供する。
−93813号公報に開示された方法における脱燐時の
送酸速度が低く、復燐させないために蛍石の添加が必要
となるという問題、特開平8-157921号公報に開示された
方法における脱燐時の送酸速度が低く、復燐させないた
めにアルミナの添加が必要となるという問題、及び、特
開平05−247511号公報、特開平07−7062
6号公報に開示された方法における脱燐時の送酸速度が
高く、復燐させないために酸素原単位を多くする必要が
あるという問題を解決し、上底吹き機能を有する精錬炉
を用いた溶銑脱燐処理において脱炭滓を再利用した場合
に、復燐を抑制して高い反応効率で脱燐処理を実施させ
る方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 燐酸を1%以上
含むリサイクル滓を用いた上底吹き機能を有する精錬炉
による溶銑脱燐処理において、上吹き送酸速度を0.8
〜2.4Nm3/min/tとし、脱燐後スラグのP2O5とCaOの質
量比(P2O5/CaO)を0.15以下、CaO/SiO2を1.2〜
2.2とすることを特徴とする燐酸含有スラグのリサイ
クル方法。 (2)(1)において、該脱燐処理における酸素原単位
を13〜20Nm3/tとすることを特徴とする燐酸含有ス
ラグのリサイクル方法。 (3)(1)又は(2)において、Siを0.3%以上
含む溶銑を用いることを特徴とする燐酸含有スラグのリ
サイクル方法。 (4)(1)〜(3)のいずれか1項において、リサイ
クル滓中のP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)Rを0.05
〜0.45とすることを特徴とする燐酸含有スラグのリ
サイクル方法。 なお、本発明において、特に断らない限り「%」は「質
量%」を意味する。
含むリサイクル滓を用いた上底吹き機能を有する精錬炉
による溶銑脱燐処理において、上吹き送酸速度を0.8
〜2.4Nm3/min/tとし、脱燐後スラグのP2O5とCaOの質
量比(P2O5/CaO)を0.15以下、CaO/SiO2を1.2〜
2.2とすることを特徴とする燐酸含有スラグのリサイ
クル方法。 (2)(1)において、該脱燐処理における酸素原単位
を13〜20Nm3/tとすることを特徴とする燐酸含有ス
ラグのリサイクル方法。 (3)(1)又は(2)において、Siを0.3%以上
含む溶銑を用いることを特徴とする燐酸含有スラグのリ
サイクル方法。 (4)(1)〜(3)のいずれか1項において、リサイ
クル滓中のP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)Rを0.05
〜0.45とすることを特徴とする燐酸含有スラグのリ
サイクル方法。 なお、本発明において、特に断らない限り「%」は「質
量%」を意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、スラグ/メタル界面の
酸素活量を上げることにより蛍石やアルミナのような媒
溶剤を用いることなく復燐を抑制した脱燐処理が可能で
あるという事実の発見に基づく。つまり、界面の酸素活
量は送酸による酸化鉄の生成と溶銑炭素により還元の速
度バランスで決まり、溶銑脱燐では炭素濃度は高いた
め、ほぼ送酸速度で決まることになる。送酸速度が低す
ぎる場合には、酸化鉄生成が不足するため酸素活量が低
下し、逆に高すぎる場合には、COガスの発生速度が大
きくCOガス発生と同時に溶銑の粒鉄がスラグ内に多量
に懸濁するため還元反応の反応サイトが多くなり、やは
り酸素活量が低下する。図1は試験炉で、燐酸を5%含
むスラグをPを0.02%含む溶銑に上添し上吹き送酸
した結果であるが、送酸速度が0.8〜2.4Nm3/min/t
であれば復燐はしないことがわかった。しかし、このよ
うな適正な送酸条件であっても、図2や図3のように脱
燐後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)が0.15
よりも高い場合や、CaO/SiO2が1.2よりも低い場合に
は、スラグの持つ脱燐能が低すぎるため復燐を抑制でき
ない。CaO/SiO2が2.2より高い場合には、スラグの持
つ脱燐能は大きいものの、FeOの還元速度が大きくなる
ため界面の酸素活量が低下し復燐を抑制できない。
酸素活量を上げることにより蛍石やアルミナのような媒
溶剤を用いることなく復燐を抑制した脱燐処理が可能で
あるという事実の発見に基づく。つまり、界面の酸素活
量は送酸による酸化鉄の生成と溶銑炭素により還元の速
度バランスで決まり、溶銑脱燐では炭素濃度は高いた
め、ほぼ送酸速度で決まることになる。送酸速度が低す
ぎる場合には、酸化鉄生成が不足するため酸素活量が低
下し、逆に高すぎる場合には、COガスの発生速度が大
きくCOガス発生と同時に溶銑の粒鉄がスラグ内に多量
に懸濁するため還元反応の反応サイトが多くなり、やは
り酸素活量が低下する。図1は試験炉で、燐酸を5%含
むスラグをPを0.02%含む溶銑に上添し上吹き送酸
した結果であるが、送酸速度が0.8〜2.4Nm3/min/t
であれば復燐はしないことがわかった。しかし、このよ
うな適正な送酸条件であっても、図2や図3のように脱
燐後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)が0.15
よりも高い場合や、CaO/SiO2が1.2よりも低い場合に
は、スラグの持つ脱燐能が低すぎるため復燐を抑制でき
ない。CaO/SiO2が2.2より高い場合には、スラグの持
つ脱燐能は大きいものの、FeOの還元速度が大きくなる
ため界面の酸素活量が低下し復燐を抑制できない。
【0008】(1) は、この実験結果に基づくもの
で、燐酸を1%以上含むリサイクル滓を用いた上底吹き
機能を有する精錬炉による溶銑脱燐処理において、脱燐
後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)を0.15以
下、CaO/SiO2を1.2〜2.2とし、上吹き送酸速度を
0.8〜2.4Nm3/min/tと規定した。図4は、試験炉に
おけるリサイクル滓を用いた脱燐試験結果であるが、図
1から予想されるように復燐が抑制されるため脱燐率も
極めて高くなっている。リサイクル滓に含まれる燐酸を
1%以上とした理由は、1%よりも少ない場合には復燐
しても工業上は問題にならない程度に過ぎないため対象
としなかったものであり、上限は特に規定しないが15
%以下であることが望ましい。それは、15%よりも高
い場合には(P2O5/CaO)を0.15以下にするために必
要な生石灰原単位が多くなり経済的で無いためである。
リサイクル滓としては、脱炭滓や脱燐滓がある。精錬炉
として上底吹き機能を有することと限定した理由は、送
酸速度を適正範囲とした上で脱燐反応を高速に進行させ
るためは底吹き攪拌によりメタル側の物質移動を促進す
る必要なためである。また、スラグ送酸速度やスラグ組
成を適正範囲に維持した場合には、スラグ中にCO気泡
が存在するため嵩密度が小さくなる。このような見かけ
の体積が増加したスラグを炉内に保持するためには上底
吹き転炉が望ましい。上吹き送酸速度を0.8〜2.4Nm
3/min/tとした理由は図1に示す実験結果に基づくもの
であり、(P2O5/CaO)を0.15以下にした理由は図2
に示す実験結果に基づくものである。下限は特に規定し
ないが、0.05よりも小さい場合には必要な生石灰原
単位が多くなり経済的で無い。CaO/SiO2を1.2〜2.2
とした理由は図3に示す実験結果に基づくものである。
で、燐酸を1%以上含むリサイクル滓を用いた上底吹き
機能を有する精錬炉による溶銑脱燐処理において、脱燐
後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)を0.15以
下、CaO/SiO2を1.2〜2.2とし、上吹き送酸速度を
0.8〜2.4Nm3/min/tと規定した。図4は、試験炉に
おけるリサイクル滓を用いた脱燐試験結果であるが、図
1から予想されるように復燐が抑制されるため脱燐率も
極めて高くなっている。リサイクル滓に含まれる燐酸を
1%以上とした理由は、1%よりも少ない場合には復燐
しても工業上は問題にならない程度に過ぎないため対象
としなかったものであり、上限は特に規定しないが15
%以下であることが望ましい。それは、15%よりも高
い場合には(P2O5/CaO)を0.15以下にするために必
要な生石灰原単位が多くなり経済的で無いためである。
リサイクル滓としては、脱炭滓や脱燐滓がある。精錬炉
として上底吹き機能を有することと限定した理由は、送
酸速度を適正範囲とした上で脱燐反応を高速に進行させ
るためは底吹き攪拌によりメタル側の物質移動を促進す
る必要なためである。また、スラグ送酸速度やスラグ組
成を適正範囲に維持した場合には、スラグ中にCO気泡
が存在するため嵩密度が小さくなる。このような見かけ
の体積が増加したスラグを炉内に保持するためには上底
吹き転炉が望ましい。上吹き送酸速度を0.8〜2.4Nm
3/min/tとした理由は図1に示す実験結果に基づくもの
であり、(P2O5/CaO)を0.15以下にした理由は図2
に示す実験結果に基づくものである。下限は特に規定し
ないが、0.05よりも小さい場合には必要な生石灰原
単位が多くなり経済的で無い。CaO/SiO2を1.2〜2.2
とした理由は図3に示す実験結果に基づくものである。
【0009】(2) は該脱燐処理における酸素原単位
を13〜20Nm3/tと規定したものである。(1)に規
定した条件で脱燐処理を実施した場合、処理後のP濃度
とC濃度は酸素原単位により支配される。酸素原単位が
13Nm3/tよりも小さい場合には脱燐処理後のP濃度が
十分には低下しない。ここで溶銑脱燐後のPは0.05
〜0.02%であることが望ましい。Pが0.05%より
も高い場合には脱炭工程での脱燐負荷が大きくなるた
め、脱炭工程での生石灰原単位が多くなり経済的でな
く、Pが0.02%よりも低い場合には脱燐工程での脱
燐負荷が大きくなるため、脱燐工程での生石灰原単位が
多くなり経済的でない。酸素原単位が20Nm3/tよりも
多い場合には脱燐後の炭素濃度が低下する。溶銑の炭素
は、次工程である脱炭炉での熱源となるため、脱燐後の
炭素が低すぎる場合には熱源が不足し、昇熱剤として炭
材を添加する必要が生じるため経済的でない。ここで、
酸素原単位は酸素ガスとして上吹きした分に、鉄鉱石や
焼結鉱として添加された酸化鉄中の酸素とリサイクル滓
中に酸化鉄として含まれる酸素を加えた値の溶銑に対す
る比率である。また、溶銑Siが大きく変化した場合に
はSiO2の生成に消費された酸素原単位相当量を除外する
ことが望ましい。具体的には、標準的な溶銑Si濃度を
0.3%(%は質量パーセント)、溶銑Si濃度をSi
とし、Siの原子量を28、1kg-molの気体の標準状態
での体積を22.4Nm3とした場合には、実際に使用し
た酸素原単位から(Si−0.3)×10/28×2
2.4を差し引いた値を用いることになる。
を13〜20Nm3/tと規定したものである。(1)に規
定した条件で脱燐処理を実施した場合、処理後のP濃度
とC濃度は酸素原単位により支配される。酸素原単位が
13Nm3/tよりも小さい場合には脱燐処理後のP濃度が
十分には低下しない。ここで溶銑脱燐後のPは0.05
〜0.02%であることが望ましい。Pが0.05%より
も高い場合には脱炭工程での脱燐負荷が大きくなるた
め、脱炭工程での生石灰原単位が多くなり経済的でな
く、Pが0.02%よりも低い場合には脱燐工程での脱
燐負荷が大きくなるため、脱燐工程での生石灰原単位が
多くなり経済的でない。酸素原単位が20Nm3/tよりも
多い場合には脱燐後の炭素濃度が低下する。溶銑の炭素
は、次工程である脱炭炉での熱源となるため、脱燐後の
炭素が低すぎる場合には熱源が不足し、昇熱剤として炭
材を添加する必要が生じるため経済的でない。ここで、
酸素原単位は酸素ガスとして上吹きした分に、鉄鉱石や
焼結鉱として添加された酸化鉄中の酸素とリサイクル滓
中に酸化鉄として含まれる酸素を加えた値の溶銑に対す
る比率である。また、溶銑Siが大きく変化した場合に
はSiO2の生成に消費された酸素原単位相当量を除外する
ことが望ましい。具体的には、標準的な溶銑Si濃度を
0.3%(%は質量パーセント)、溶銑Si濃度をSi
とし、Siの原子量を28、1kg-molの気体の標準状態
での体積を22.4Nm3とした場合には、実際に使用し
た酸素原単位から(Si−0.3)×10/28×2
2.4を差し引いた値を用いることになる。
【0010】(3) は溶銑のSiを規定したものであ
る。リサイクルした燐酸含有スラグからの復燐を抑制す
るには、脱燐初期に適正塩基度のスラグを生成させるこ
とが、より好ましい。溶銑Siが十分にある場合には、
初期にSiが上吹き酸素で酸化され発熱するためリサイ
クルスラグが高温になり溶解しやすくなるとともに、新
たに脱燐において添加された生石灰も、SiO2の生成に伴
いスラグへのCaOの溶解度が広がるため滓化されやすく
なる。その臨界条件が0.3%であり、Siが0.3%
よりも少ない場合には、Siの酸化発熱が小さい上に、
生成されるSiO2が少ないためスラグへのCaOの溶解度が
ほとんど広がらず、新たに添加した生石灰の滓化が非常
に遅れる。Siの上限は特に規定しないものの、スロッ
ピングを引き起こさず精錬を安定させるためには2%よ
りも低いことが望ましい。
る。リサイクルした燐酸含有スラグからの復燐を抑制す
るには、脱燐初期に適正塩基度のスラグを生成させるこ
とが、より好ましい。溶銑Siが十分にある場合には、
初期にSiが上吹き酸素で酸化され発熱するためリサイ
クルスラグが高温になり溶解しやすくなるとともに、新
たに脱燐において添加された生石灰も、SiO2の生成に伴
いスラグへのCaOの溶解度が広がるため滓化されやすく
なる。その臨界条件が0.3%であり、Siが0.3%
よりも少ない場合には、Siの酸化発熱が小さい上に、
生成されるSiO2が少ないためスラグへのCaOの溶解度が
ほとんど広がらず、新たに添加した生石灰の滓化が非常
に遅れる。Siの上限は特に規定しないものの、スロッ
ピングを引き起こさず精錬を安定させるためには2%よ
りも低いことが望ましい。
【0011】(4) はリサイクル滓中のP2O5とCaOの質
量比(P2O5/CaO)Rを0.05〜0.45と規定したもの
である。リサイクルした燐酸含有スラグからの復燐を抑
制するには、脱燐初期の界面酸素活量を高めることがよ
り好ましい。スラグ中のP2O5は界面に吸着し界面張力を
低下させるためCOガスの発生頻度を低下させる効果が
ある。COガス発生が抑制されるということは、脱炭に
消費される酸素が低下することになるため界面酸素活量
は大きく増加できる。そのため、リサイクル滓中にP2O5
が適当に存在した場合、脱燐初期から酸素活量を高くで
き、効果的に復燐を抑制できる。この条件が(P2O5/Ca
O)Rを0.05〜0.45とすることである。(P2O5/Ca
O)Rが0.05よりも小さい場合には、P2O5は少ないも
のの酸素活量が低下するため復燐は無視できず、逆に、
0.45よりも大きい場合にはスラグの脱燐能が低くな
るため復燐が生じている。
量比(P2O5/CaO)Rを0.05〜0.45と規定したもの
である。リサイクルした燐酸含有スラグからの復燐を抑
制するには、脱燐初期の界面酸素活量を高めることがよ
り好ましい。スラグ中のP2O5は界面に吸着し界面張力を
低下させるためCOガスの発生頻度を低下させる効果が
ある。COガス発生が抑制されるということは、脱炭に
消費される酸素が低下することになるため界面酸素活量
は大きく増加できる。そのため、リサイクル滓中にP2O5
が適当に存在した場合、脱燐初期から酸素活量を高くで
き、効果的に復燐を抑制できる。この条件が(P2O5/Ca
O)Rを0.05〜0.45とすることである。(P2O5/Ca
O)Rが0.05よりも小さい場合には、P2O5は少ないも
のの酸素活量が低下するため復燐は無視できず、逆に、
0.45よりも大きい場合にはスラグの脱燐能が低くな
るため復燐が生じている。
【0012】
【実施例】実施例は6トン規模の上底吹き転炉を用いて
実施した。上吹きランスは7φの4孔ランスを用い、酸
素供給速度は550Nm3/h(1.53Nm3/min/t)とし
た。底吹きは小径集合管羽口とし窒素を22Nm3/h供給
した。
実施した。上吹きランスは7φの4孔ランスを用い、酸
素供給速度は550Nm3/h(1.53Nm3/min/t)とし
た。底吹きは小径集合管羽口とし窒素を22Nm3/h供給
した。
【0013】他の溶解炉で溶製した、C:4.35%、
Si:0.42%、Mn:0.23%、P:0.11%、
S:0.012%で温度が1330℃の、約6トンの溶
銑を転炉に装入し、脱燐精錬を8分間行った。脱燐初期
に表1に示す組成の塊状脱炭滓を10kg/t、塊状脱燐滓
を10kg/t、生石灰を14kg/t添加した。処理中は温度
が1325〜1375℃の範囲になるように鉄鉱石を20kg/t、
炉上バンカーから添加した。酸素原単位は16.4Nm3/t
であった。処理後溶銑成分はC:3.84%、Si:0.
01%、Mn:0.08%、P:0.022%、S:0.
015%で温度は1365℃であった。処理後の脱燐ス
ラグの組成は、T・Fe:14.3%、CaO:40.1%、SiO
2:25.8%、P2O5:4.93%、MnO:5.2%、Al
2O3:1.1%、MgO:3.1%、CaF2:0.05%以下
で、(P2O5/CaO)は0.12、塩基度は1.6、(P2O5/C
aO)Rは0.067であり、脱燐率は80%であった。ま
た、耐火物溶損量は蛍石やアルミナを用いないため0.
02mm/chと小さかった。
Si:0.42%、Mn:0.23%、P:0.11%、
S:0.012%で温度が1330℃の、約6トンの溶
銑を転炉に装入し、脱燐精錬を8分間行った。脱燐初期
に表1に示す組成の塊状脱炭滓を10kg/t、塊状脱燐滓
を10kg/t、生石灰を14kg/t添加した。処理中は温度
が1325〜1375℃の範囲になるように鉄鉱石を20kg/t、
炉上バンカーから添加した。酸素原単位は16.4Nm3/t
であった。処理後溶銑成分はC:3.84%、Si:0.
01%、Mn:0.08%、P:0.022%、S:0.
015%で温度は1365℃であった。処理後の脱燐ス
ラグの組成は、T・Fe:14.3%、CaO:40.1%、SiO
2:25.8%、P2O5:4.93%、MnO:5.2%、Al
2O3:1.1%、MgO:3.1%、CaF2:0.05%以下
で、(P2O5/CaO)は0.12、塩基度は1.6、(P2O5/C
aO)Rは0.067であり、脱燐率は80%であった。ま
た、耐火物溶損量は蛍石やアルミナを用いないため0.
02mm/chと小さかった。
【0014】
【表1】
【0015】(比較例)比較例も実施例と同一の6トン
規模の上底吹き転炉を用いて実施した。上吹きランスは
5φの4孔ランスを用い、酸素供給速度は250Nm3/h
(0.7Nm3/min/t)とした。底吹きは小径集合管羽口と
し窒素を22Nm3/h供給した。
規模の上底吹き転炉を用いて実施した。上吹きランスは
5φの4孔ランスを用い、酸素供給速度は250Nm3/h
(0.7Nm3/min/t)とした。底吹きは小径集合管羽口と
し窒素を22Nm3/h供給した。
【0016】他の溶解炉で溶製した、C:4.14%、
Si:0.43%、Mn:0.25%、P:0.105
%、S:0.012%で温度が1340℃の、約6トン
の溶銑を転炉に装入し、脱燐精錬を10.5分間行っ
た。脱燐初期に表1に示す組成の塊状脱炭滓を5kg/t、
塊状脱燐滓を30kg/t、生石灰を2kg/t添加した。処理
中は温度が1325〜1375℃の範囲になるように鉄鉱石を1
0kg/t、炉上バンカーから添加した。酸素原単位は1
0.2Nm3/tであった。処理後溶銑成分はC:3.75
%、Si:0.01%、Mn:0.08%、P:0.04
5%、S:0.015%で温度は1365℃であった。
処理後の脱燐スラグの組成は、T・Fe:10.3%、CaO:
33.1%、SiO2:34.3%、P2O5:5.35%、MnO:
5.1%、Al2O3:0.9%、MgO:3.4%、CaF2:0.0
5%以下で、(P2O5/CaO)は0.16、塩基度は1.0、
(P2O5/CaO)Rは0.10であり、脱燐に時間をかけたに
もかかわらずにリサイクルスラグからの復燐を抑制でき
ず、脱燐率は57%にすぎなかった。
Si:0.43%、Mn:0.25%、P:0.105
%、S:0.012%で温度が1340℃の、約6トン
の溶銑を転炉に装入し、脱燐精錬を10.5分間行っ
た。脱燐初期に表1に示す組成の塊状脱炭滓を5kg/t、
塊状脱燐滓を30kg/t、生石灰を2kg/t添加した。処理
中は温度が1325〜1375℃の範囲になるように鉄鉱石を1
0kg/t、炉上バンカーから添加した。酸素原単位は1
0.2Nm3/tであった。処理後溶銑成分はC:3.75
%、Si:0.01%、Mn:0.08%、P:0.04
5%、S:0.015%で温度は1365℃であった。
処理後の脱燐スラグの組成は、T・Fe:10.3%、CaO:
33.1%、SiO2:34.3%、P2O5:5.35%、MnO:
5.1%、Al2O3:0.9%、MgO:3.4%、CaF2:0.0
5%以下で、(P2O5/CaO)は0.16、塩基度は1.0、
(P2O5/CaO)Rは0.10であり、脱燐に時間をかけたに
もかかわらずにリサイクルスラグからの復燐を抑制でき
ず、脱燐率は57%にすぎなかった。
【0017】
【発明の効果】本発明により、上底吹き機能を有する精
錬炉を用いた溶銑脱燐処理において脱炭滓を再利用した
場合に、復燐を抑制して高い反応効率で脱燐処理を実施
することが可能となった。
錬炉を用いた溶銑脱燐処理において脱炭滓を再利用した
場合に、復燐を抑制して高い反応効率で脱燐処理を実施
することが可能となった。
【図1】復燐量と上吹き送酸速度との関係を示す試験結
果。
果。
【図2】復燐量と脱燐後スラグの(P2O5/CaO)との関係
を示す試験結果。
を示す試験結果。
【図3】復燐量と脱燐後スラグの塩基度との関係を示す
試験結果。
試験結果。
【図4】脱燐率と上吹き送酸速度との関係を示す試験結
果。
果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 直人 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4K014 AA03 AB00 AC04 AC11 AD00 4K070 AA10 AB06 AC02 AC17 BA07 BA10 BA12 BB02 BC01 BC06 EA01 EA02 EA06 EA09
Claims (4)
- 【請求項1】 燐酸を1%以上含むリサイクル滓を用い
た上底吹き機能を有する精錬炉による溶銑脱燐処理にお
いて、上吹き送酸速度を0.8〜2.4Nm3/min/tとし、
脱燐後スラグのP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)を0.1
5以下、CaO/SiO2を1.2〜2.2とすることを特徴とす
る燐酸含有スラグのリサイクル方法。 - 【請求項2】 請求項1において、該脱燐処理における
酸素原単位を13〜20Nm3/tとすることを特徴とする
燐酸含有スラグのリサイクル方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、Siを0.3
%以上含む溶銑を用いることを特徴とする燐酸含有スラ
グのリサイクル方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
リサイクル滓中のP2O5とCaOの質量比(P2O5/CaO)Rを
0.05〜0.45とすることを特徴とする燐酸含有スラ
グのリサイクル方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001043600A JP2002241826A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 燐酸含有スラグのリサイクル方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001043600A JP2002241826A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 燐酸含有スラグのリサイクル方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002241826A true JP2002241826A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18905736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001043600A Withdrawn JP2002241826A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 燐酸含有スラグのリサイクル方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002241826A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112680557A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-20 | 唐山燕山钢铁有限公司 | 超低磷钢冶炼脱磷方法 |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001043600A patent/JP2002241826A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112680557A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-20 | 唐山燕山钢铁有限公司 | 超低磷钢冶炼脱磷方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |