JP2002241169A - 製鋼スラグ硬化体の製造方法 - Google Patents

製鋼スラグ硬化体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、P25が0.3質量%以下の製鋼ス
ラグを原料の一部として使用しても、硬化体の強度不
足、ひび割れの発生等が生じない製鋼スラグ硬化体の製
造方法を提案することを目的としている。 【解決手段】粉粒状の製鋼スラグ、潜在水硬性を有する
SiO2含有物質及び水を混練して硬化体を製造する方
法において、製鋼スラグとして粉粒状でP25≦0.3
質量%の製鋼スラグ、潜在水硬性を有するSiO2含有
物質として高炉スラグ微粉末を使用すると共に、水を除
く全配合成分中における粒径1.18mm以下のP25
≦0.3質量%の製鋼スラグの含有率を10〜90質量
%、高炉スラグ微粉末の含有率を5〜40質量%とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鋼スラグ硬化体
の製造方法に係わり、とりわけ、従来は路盤材等として
有効利用することが困難であった粉粒状でP25が0.
3質量%以下の製鋼スラグを利用して、ひび割れの発生
を可及的に低減した硬化体を製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】製鋼工程で発生するスラグは、塩基度が
高く遊離CaOを多量に含有するために水分を吸って膨
張し易く、高炉スラグのような土木・建築資材としての
用途には向かず、その処理に困難を極めている。そこ
で、このような製鋼スラグを積極的に活用しようとする
試みがいくつかなされている。
【0003】例えば、特開平10−152364号公報
は、製鋼スラグを含有する骨材と、潜在水硬性を有する
シリカ含有物質と、ポゾラン反応性を有するシリカ含有
物質のうちの1種又は2種を50%以上含有する水和反
応によって硬化する結合材とからなる製鋼スラグを主原
料とした水和硬化体を提案している。
【0004】また、他の例として、特開平2−2335
39号公報は、結合材、細骨材、粗骨材の全てを粉砕及
び破砕した鉄鋼スラグ(製鋼スラグだけでない)にする
と共に、結合材として高炉スラグと製鋼スラグとを配合
したスラグ・ブロックを開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が上記の従来技術を用いてP25が0.3質量%以下
の製鋼スラグを原料とする硬化体を試作しようとしたと
ころ、下記のような問題点が明らかとなった。
【0006】すなわち、上記した特開平10−1523
64号公報及び特開平2−233593号公報に開示さ
れた技術に従って硬化体を試作したが、ある種の製鋼ス
ラグを用いると、得られた硬化体の圧縮強度は18N/
mm2に満たず、セメント・コンクリートの代替として
の使用に耐えるものでなかった。また、多数のひび割れ
が発生するなどし、特に強度と外観の美麗さが要求され
るような土木・建築用のスラグ硬化体ブロックのような
用途には、到底使用に堪えないことが判明した。
【0007】そこで、この原因を詳細に調査したとこ
ろ、冷却時に製鋼スラグ中の2CaO・SiO2の結晶
変態により粉化したスラグ、つまり、P25が0.3質
量%以下の製鋼スラグを用いた場合に、製鋼スラグ中の
2CaO・SiO2が水中養生及び/又は蒸気養生で水
和膨張し、硬化体の圧縮強度は18N/mm2に満た
ず、また多数のひび割れが発生することを突き止めた。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑み、P25
0.3質量%以下の製鋼スラグを原料の一部として使用
しても、硬化体の強度不足、ひび割れの発生等が生じな
い製鋼スラグ硬化体の製造方法を提案することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化
した。
【0010】すなわち、本発明は、粉粒状の製鋼スラ
グ、潜在水硬性を有するSiO2含有物質及び水を混練
して硬化体を製造する方法において、製鋼スラグとして
粉粒状のP25≦0.3質量%の製鋼スラグ、潜在水硬
性を有するSiO2含有物質として高炉スラグ微粉末を
使用すると共に、水を除く全配合成分中における粒径
1.18mm以下のP25≦0.3質量%の製鋼スラグ
の含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有
率を5〜40質量%とすることを特徴とする製鋼スラグ
を原料とする硬化体の製造方法を提案する。
【0011】また、本発明は、粉粒状の製鋼スラグ、潜
在水硬性を有するSiO2含有物質及び水を混練して硬
化体を製造する方法において、製鋼スラグとして粉粒状
のP 25≦0.3質量%の製鋼スラグ、潜在水硬性を有
するSiO2含有物質として高炉スラグ微粉末及びフラ
イアッシュを使用すると共に、水を除く全配合成分中に
おける粒径1.18mm以下のP25≦0.3質量%の
製鋼スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微
粉末の含有率を3〜36質量%、フライアッシュの含有
率を1.5〜30質量%とすることを特徴とする製鋼ス
ラグを原料とする硬化体の製造方法である。この場合、
高炉スラグ及びフライアッシュの合計含有量に対するフ
ライアッシュの含有量の質量比を0.1〜0.75とす
るのが良い。
【0012】上述した3つの発明においては、「高炉ス
ラグ微粉末及びフライアッシュ(フライアッシュが無い
場合を含む、以下同様に)」及び粒径1.18mm以下
でP 25≦0.3質量%の製鋼スラグの合計含有量に対
するP25≦0.3質量%の製鋼スラグの含有量の質量
比を0.2超とすることが好ましい。また、上述の硬化
体を製造する配合物に、さらにアルカリ金属及び/又は
アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、硫酸塩、塩化物
から選ばれた1種又は2種以上を、「高炉スラグ微粉末
及びフライアッシュ」の合計含有量に対して0.2〜2
0質量%添加したり、あるいは、ナフタレンスルホン酸
及び/又はポリカルボン酸を、「高炉スラグ微粉末及び
フライアッシュ」及び粒径が0.1mm以下でP25
0.3質量%の製鋼スラグ含有量の合計に対して質量比
で0.1〜2.0質量%添加することが一層好ましい。
また、P25≦0.3質量%の製鋼スラグが高クロム溶
融鉄合金を溶製する際に発生したスラグであることが一
層好ましい。さらに、混練後に水蒸気を含む40〜10
5℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生することが一層
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0014】まず、本発明では、製鋼スラグとして、特
にP25≦0.3質量%の製鋼スラグを使用するもので
ある。従来は、特開平10−152364号公報及び特
開平2−233593号公報に開示される方法に従って
硬化体を試作した場合、強度低下及びひび割れ発生を生
じていたが、その配合量を配慮することで、高強度でひ
び割れがほとんど無い硬化体が得られるようになったか
らである。製鋼スラグとして、特にP25≦0.3質量
%の製鋼スラグを使用することにした理由は、(1)該
スラグ中では、2CaO・SiO2が結晶変態で粉化
し、粉砕処理、すなわち整粒処理を行う必要がほとんど
なく、経済的であること、(2)該スラグは、微粉が多
くて反応性が高いので、それ自体が高炉スラグ微粉末、
フライアッシュの代替になり得ること(3)粉化原因で
ある該スラグ中の2CaO・SiO2の硬化反応への寄
与が大きいことによる。
【0015】さらに、本発明では、このようなP25
0.3質量%の製鋼スラグを使用するにあたって、その
うちの粒径1.18mm以下の部分が、水を除く全配合
成分中における含有率が10〜90質量%となるように
配合するのが良い。本発明者が、P25≦0.3質量%
の製鋼スラグのうちで硬化反応に寄与の大きな部分がど
のような大きさのものであるかを詳細に調査したとこ
ろ、粒径1.18mm以下の範囲において特に反応性が
良好で、得られる硬化体の強度が高くなり、しかもひび
割れの発生が著しく小さくなることを見いだしたからで
ある。また、まれにF、B、Se、V、Ni、Cr6+
が溶出する傾向のあったP25≦0.3質量%の製鋼ス
ラグを硬化体にすることで、それらの溶出を抑制できる
ことをも見出した。そこで、本発明では、P25≦0.
3質量%の製鋼スラグに含まれる粒径1.18mm以下
の粒度の部分について、配合物中の含有量に特に規定を
設けたのである。なお、このことは、配合するP25
0.3質量%の製鋼スラグの中に、これよりも粒度の大
きいP25≦0.3質量%の製鋼スラグが含まれている
ことを妨げるものではない。粒度の大きいP25≦0.
3質量%の製鋼スラグは、冷却過程で粉化が小さかった
こと、又は粉砕の過程で粉砕され難くかったことを意味
し、それ自体が強度を有しているから、骨材あるいは結
合材としての寄与があり得るからである。
【0016】そして、そのような粒径1.18mm以下
でP25≦0.3質量%の製鋼スラグと、一方で、これ
と反応する潜在水硬性を有するSiO2含有物質とを適
正量で配合すると最も高い強度が得られるようにした。
【0017】そのような潜在水硬性を有するSiO2
有物質としては、高炉スラグ微粉末だけか、あるいは高
炉スラグ微粉末とフライアッシュとの混合物が好ましく
使用でき、高炉スラグ微粉末を単味で使用する場合の適
正含有量は、5〜40質量%である。また、粒径1.1
8mm以下でP25≦0.3質量%の製鋼スラグの含有
率が10質量%未満、あるいは高炉スラグ微粉末の含有
量が40質量%超えでは、相対的にSiO2を硬化させ
るアルカリ(又はアルカリ土類)イオンの供給が不足気
味となり、得られる硬化体の強度が低下する。一方、粒
径1.18mm以下でP25≦0.3質量%の製鋼スラ
グの含有率が90質量%超え、あるいは高炉スラグ微粉
末の含有量が5質量%未満では、P25≦0.3質量%
の製鋼スラグ中の水和膨張性を有するCaOなどの成分
を固定するSiO2が不足気味となるため、得られる硬
化体を水中養生する過程で硬化体の膨張や粉化が発生し
著しく強度が低下することとなる。
【0018】さらに、潜在水硬性を有するSiO2含有
物質として、高炉スラグ微粉末とフライアッシュとの混
合物を使用する場合のそれぞれの適正含有量は、粒径
1.18mm以下でP25≦0.3質量%の製鋼スラグ
の含有率10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有率
3〜36質量%、フライアッシュの含有率1.5〜30
質量%である。そして、この場合、高炉スラグ及びフラ
イアッシュの合計含有量に対するフライアッシュ含有量
の質量比が0.1〜0.75とするのが良い。
【0019】粒径1.18mm以下でP25≦0.3質
量%の製鋼スラグの含有率の限定理由は、上記した通り
である。一方、高炉スラグ微粉末と同じように潜在水硬
性のSiO2を含有する物質としては、石炭の燃焼によ
って生成する飛灰であるフライアッシュがある。フライ
アッシュは、それ自体が極めて微粉であり、これを高炉
スラグ微粉末の代替として使用することにより、P25
≦0.3質量%の製鋼スラグとの反応性が一層向上しひ
び割れ発生の抑制と、長時間養生後の強度の向上が可能
となる。特に、その含有量が1.5質量%以上、かつ、
高炉スラグ微粉末及びフライアッシュの合計含有量に対
するフライアッシュ含有量の質量比が0.1以上の範囲
においてその効果が顕著である。しかし、フライアッシ
ュは、常温での硬化性が高炉スラグ微粉末よりも劣る傾
向があり、フライアッシュの含有率が30質量%超え、
又は、高炉スラグ微粉末及びフライアッシュの合計含有
量に対するフライアッシュ含有量の質量比が0.75を
超えると、得られる硬化体の全体として硬化を遅らせる
こととなり、好ましくない。したがって、その含有率
は、1.5〜30質量%で、高炉スラグ微粉末及びフラ
イアッシュの合計含有量に対するフライアッシュ含有量
の質量比は0.1〜0.75とするのが良い。
【0020】また、本発明では、一層好ましくは、「高
炉スラグ微粉末及びフライアッシュ(フライアッシュが
無い場合も含む、以下同様に)」及び粒径1.18mm
以下でP25≦0.3質量%の製鋼スラグの合計含有量
に対する粒径1.18mm以下でP25≦0.3質量%
の製鋼スラグの含有量の質量比を0.2超とするのが好
ましい。このような範囲に規定することによって、P2
5≦0.3質量%の製鋼スラグから供給されるアルカ
リ(あるいはアルカリ土類)イオンの量と、潜在水硬性
を有するSiO2含有物質中の反応性SiO2の量的バラ
ンスが一層適正となり、得られる硬化体のひび割れ防止
効果が高まるためである。
【0021】本発明は、上記のような配合によって、硬
化体の強度向上とひび割れ発生を著しく低減する効果が
得られるものであるが、これに加えて、さらにアルカリ
金属及び/又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、
硫酸塩、塩化物、から選ばれた1種又は2種以上を、高
炉スラグ微粉末及びフライアッシュの合計含有量に対し
て0.2〜20質量%添加してもよい。なお、アルカリ
土類金属の酸化物、水和物として、本発明の範囲にセメ
ントも含まれる。セメントは3CaO・SiO 2等のア
ルカリ土類金属の酸化物を含み、またこれらが水和反応
することにより、アルカリ土類金属の水酸化物であるC
a(OH)2が生成するためである。さらに、ナフタレ
ンスルホン酸及び/又はポリカルボン酸を、「高炉スラ
グ微粉末及びフライアッシュ」及び粒径が0.1mm以
下でP25≦0.3質量%の製鋼スラグ含有量の合計含
有量に対して0.1〜2.0質量%添加しても良い。
【0022】アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属
の酸化物、水酸化物、硫酸塩、塩化物から選ばれた1種
又は2種以上を0.2質量%以上添加することによっ
て、硬化体の硬化を促進することが可能となり、養生に
要する時間を短縮することができるからである。しか
し、20質量%を超えて添加してもその効果が飽和する
ため、上限は20質量%とする。
【0023】また、ナフタレンスルホン酸及び/又はポ
リカルボン酸を添加すると、原料を水と共に混練する際
の混錬性が向上する。そのため、混練に必要な水の量を
低減することができ、その結果、より高強度の硬化体が
得られるようになるからである。その際に、その添加量
を「高炉スラグ微粉末及びフライアッシュ」の合計含有
量に対して0.1質量%未満では、効果に乏しく、2.
0質量%を超えて添加しても効果が飽和するので、0.
1〜2.0質量%に限定した。
【0024】なお、本発明では、P25≦0.3質量%
の製鋼スラグとして、高クロム溶融鉄合金を溶製する際
に発生するスラグを用いるのが良い。ここに、高クロム
溶融鉄合金とは、溶融フェロクロム、含クロム溶銑、ス
テンレス鋼に代表される高クロム溶鋼(通常、Cr含有
量5質量%以上含有する)、あるいはこの高クロム溶鋼
を製造する母溶湯(例えば、電気炉等で溶製される、C
r≧5質量%、C=1〜2質量%の溶融鉄合金等)など
が挙げられる。溶融フェロクロム、含クロム溶銑は、通
常、電気炉や鉄浴式溶融還元炉、シャフト炉式の溶融還
元炉等によって溶製される。高クロム溶鋼は、電気炉、
転炉、AOD炉などの一次精錬炉、さらにVOD炉、R
H脱ガス設備その他の二次精錬炉を経て溶製される。ま
た、高クロム鋼を製造する母溶湯は、主として電気炉や
転炉で溶製される。これらの溶製炉のうち、クロム鉱石
を還元する溶融還元炉では、当然のことながら還元雰囲
気で製錬が行われるために、原料中のPは殆どが高クロ
ム熔融鉄合金に移行するために、必然的にスラグ中のP
25含有量は0.3質量%以下の低い値となる。また、
他の製・精錬炉においても、高クロム鉄合金の精錬に際
しては、Crのスラグ中への酸化損失が避け難く、最終
段階でそのスラグ中に移行したクロム酸化物を還元する
処理が必要となる。このような還元処理は、スラグ中に
Si等の各種の還元剤を投入して行うが、その際に、ス
ラグ中に存在するP25の大部分も還元されて、溶融鉄
合金中に移行するため、スラグ中のP25含有量は0.
3質量%以下にまで低下する。このようにP25含有量
の低いスラグは、冷却時に2CaO・SiO2の結晶変
態により特に粉化し易いから、本発明に好適であると共
に、本発明によらなければ、有効な固化が困難である。
【0025】さらに、混練後に水蒸気を含む40〜10
5℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生するのが良い。
水蒸気を含む40〜105℃の雰囲気下で0.5〜24
時間養生することにより、短時間で著しく強度が高くな
るためである。水蒸気を含む雰囲気とは、大気中に水蒸
気を含む雰囲気はもちろんのこと、例えば窒素ガス、C
2ガス等、又はこれらの混合ガスに水蒸気を含む雰囲
気でも良い。この時の相対湿度は60%以上にすること
が好ましい。より短時間で強度が高くなるためである。
また、空気等の他のガスを含まない水蒸気100%の雰
囲気、すなわち水蒸気を直接吹き込んでも良い。なお、
飽和水蒸気40℃未満では強度向上効果が低く、また1
05℃以上では不経済となるため好ましくない。なお、
混練物を型枠に流し込んだ後、すぐに水蒸気を含む40
〜105℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生しても良
く、あるいは脱枠可能な強度になるまで大気中などで養
生後、脱枠した後に水蒸気を含む40〜105℃の雰囲
気下で0.5〜24時間養生しても良く、さらに即時脱
枠により成形後に水蒸気を含む40〜105℃の雰囲気
下で0.5〜24時間養生しても良い。なお、水蒸気を
含む40〜105℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生
後の養生方法については特に限定しない。
【0026】また、本発明における高炉スラグ微粉末と
しては、高炉水砕スラグを粉砕したものである。その粒
径は、約0.1mm以下、ブレーン法による比表面積が
約3000cm2/g以上のものが好ましい。また、4
000cm2/g以上の高炉スラグ微粉末を用いると、
より活性が高くなり一層好ましい。また、フライアッシ
ュは、石炭燃焼時に発生する灰であり、JIS規格品は
勿論のこと、規格外の原粉を使用しても良い。
【0027】
【実施例】以下に、表1に組成を示すP25≦0.3質
量%の製鋼スラグを用いての実施例及び比較例を説明す
る。なお、高炉スラグ微粉末は、比表面積が約4000
cm2/gのもの、フライアッシュは、JISII種に相
当するものを使用した。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例1)配合原料として粉砕したP2
5≦0.3質量%の製鋼スラグ、粒径0.1mm以下
に微粉砕した高炉スラグ微粉末及びCa(OH)2を水
で混練してから型枠に流し込み、24時間後に脱枠し
た。これを20℃の水中又は大気中で養生をして硬化体
にした。また、一部の試料では水蒸気を含む40〜10
5℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生して、硬化体に
した。配合物中の各原料の含有量、比率、混練水の添加
量を表2に示す。得られた硬化体の圧縮強度、湿潤比
重、20℃で28日大気中養生後、又は蒸気養生後に2
0℃で28日大気中養生後の表面ひび割れ本数、20℃
で28日大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で28
日大気中養生後の環境庁告示46号法によるF、B、S
e、V、Ni、Cr6+の溶出量を表3に併せて示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】(実施例2)配合原料として粉砕したP2
5≦0.3質量%の製鋼スラグ、粒径0.1mm以下
に微粉砕した高炉スラグ微粉末、フライアッシュ(粒径
0.1mm以下)及びCa(OH)2を水で混練して型
枠に流し込み、24時間後に脱枠した。これを20℃の
水中又は大気中で養生をして硬化体とした。また、一部
の試料では水蒸気を含む40〜105℃の雰囲気下で
0.5〜24時間養生して、硬化体にした。配合物中の
各原料の含有量、比率、混練水の添加量を表4に示す。
得られた硬化体の圧縮強度、湿潤比重、20℃で28日
大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で28日大気中
養生後の表面ひび割れ本数、20℃で28日大気中養生
後、又は蒸気養生後に20℃で28日大気中養生後の環
境庁告示46号法によるF、B、Se、V、Ni、Cr
6+の溶出量を表5に併せて示す。
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】(実施例3)配合原料として粉砕したP2
5≦0.3質量%の製鋼スラグ、粒径0.1mm以下
に微粉砕した高炉スラグ微粉末、さらに一部については
これにフライアッシュ(粒径0.1mm以下)を加える
と共に、Ca(OH)2その他の添加剤を加え、水で混
練して型枠に流し込み、24時間後に脱枠した。これを
20℃の水中又は大気中で養生をして硬化体とした。ま
た、一部の試料では水蒸気を含む40〜105℃の雰囲
気下で0.5〜24時間養生して、硬化体にした。配合
物中の各原料の含有量、比率、混練水の添加量を表6,
7に示す。得られた硬化体の圧縮強度、湿潤比重、20
℃で28日大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で2
8日大気中養生後の表面ひび割れ本数、20℃で28日
大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で28日大気中
養生後の環境庁告示46号法によるF、B、Se、V、
Ni、Cr6+の溶出量を表8,9に併せて示す。
【0036】
【表6】
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【表9】
【0040】(比較例)配合原料として粉砕したP25
≦0.3質量%の製鋼スラグ、粒径0.1mm以下に微
粉砕した高炉スラグ微粉末、さらに一部についてはこれ
にフライアッシュ(粒径0.1mm以下)及びCa(O
H)2を、本発明範囲から外れる含有率の条件下、水で
混練して型枠に流し込み、24時間後に脱枠した。これ
を20℃の水中又は大気中で養生をして硬化体とした。
また、一部の試料では水蒸気を含む40〜105℃の雰
囲気下で0.5〜24時間養生して、硬化体にした。配
合物中の各原料の含有量、比率、混練水の添加量を表1
0に示す。得られた硬化体の圧縮強度、湿潤比重、20
℃で28日大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で2
8日大気中養生後の表面ひび割れ本数、20℃で28日
大気中養生後、又は蒸気養生後に20℃で28日大気中
養生後の環境庁告示46号法によるF、B、Se、V、
Ni、Cr6+の溶出量を表11に併せて示す。
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】以上の実施例及び比較例で得られた成績
は、前記した各表を参照すると、以下のように総括でき
る。つまり、P25≦0.3質量%の製鋼スラグのう
ち、粒径が1.18mm以下のものの含有率が本発明の
条件を満たさない比較例1では、28日養生後の表面ひ
び割れが3本/cm2であり、耐摩耗性が悪く又はハン
ドリング時の硬化体の割れや欠けが発生したが、本発明
例では、いずれもひび割れが0.5本/cm2以下であ
り、ひび割れが著しく小さく、耐摩耗性やハンドリング
時の割れや欠けの問題は生じなかった。特に、高炉スラ
グ微粉末、フライアッシュ及び粒径0.425mm以下
でP25≦0.3質量%の製鋼スラグの合計含有量に対
するP25≦0.3質量%の製鋼スラグの含有量の質量
比(表中Cで示す比率)が0.2超である本発明例の1
−1、1−3、1−5、1−6、1−8〜1−21で
は、硬化体のひび割れ本数が0.4本/cm2以下とさ
らに少なくなり好ましい。
【0044】また、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ
及び粒径0.1mm以下のP25≦0.3質量%の製鋼
スラグの合計含有量に対するP25≦0.3質量%の製
鋼スラグの含有量の質量比(表中Dで示す比率)が0.
2超である本発明例の1−9〜1−21では、硬化体の
ひび割れ本数が0.3本/cm2以下とさらに少なくな
り好ましい。
【0045】さらに、高炉スラグ微粉末に加えてフライ
アッシュを適量配合した実施例2の各例では、硬化体の
ひび割れ本数が一層低減している。加えて、各種添加剤
を添加した実施例3の各例では、硬化体の強度向上とひ
び割れの低減が達成できた。さらに加えて、水蒸気を含
む40〜105℃の雰囲気下で0.5〜24時間養生す
ると蒸気養生直後で10N/mm2以上の強度となり、
また蒸気養生後に7日間20℃の水中で養生すると蒸気
養生無しで20℃水中において28日間養生した試料と
同レベルの強度になる。すなわち、蒸気養生をすると短
時間の養生で強度を高くすることができる。さらに加え
て、各実施例とも、F、B、Se、V、Ni、Cr6+
溶出量が抑制できている。
【0046】なお、比較例4は、特開平2−23353
9号公報記載の実施例相当の配合量と粒径によって製造
した硬化体であるが、60日後に、2CaO・SiO2
の水和膨張により崩壊したばかりでなく、F、B、S
e、V、Ni、Cr6+の溶出量の抑制効果もほとんどな
かった。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、P2
5が0.3質量%以下の製鋼スラグを原料の一部とし
て使用しても、高強度で、且つ表面層でのひび割れがほ
とんど無い製鋼スラグ硬化体が得られるばかりでなく、
F、B、Se、V、Ni、Cr6+の溶出量の抑制ができ
た。その結果、該製鋼スラグ硬化体は、路盤材、土木
材、人工石、海洋ブロック、その他コンクリート代替品
として使用可能である。つまり、本発明は、資源の再利
用、環境の向上等に寄与するところが大である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 18:14 C04B 18:14 A 18:08 18:08 Z 22:06 22:06 Z 22:14 22:14 A 22:12 22:12 24:20 24:20 24:26) 24:26) E (72)発明者 小菊 史男 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 相川 真紀子 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2D051 AD07 AE05 AF02 AF04 AF05 AF17 AH02 AH03 EA05 EB04 4G012 PA27 PA29 PB03 PB09 PB10 PB24 PB32 PC02 PC03 PC04 PC11 PE04 PE07 RA03 RA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒状の製鋼スラグ、潜在水硬性を有す
    るSiO2含有物質及び水を混練して硬化体を製造する
    方法において、 製鋼スラグとして粉粒状でP25≦0.3質量%の製鋼
    スラグ、潜在水硬性を有するSiO2含有物質として高
    炉スラグ微粉末を使用すると共に、水を除く全配合成分
    中における粒径1.18mm以下のP25≦0.3質量
    %の製鋼スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラ
    グ微粉末の含有率を5〜40質量%とすることを特徴と
    する製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記粒径1.18mm以下でP25
    0.3質量%の製鋼スラグ及び高炉スラグ微粉末の合計
    含有量に対する粒径1.18mm以下でP25≦0.3
    質量%の製鋼スラグの含有量の質量比を0.2超とする
    ことを特徴とする請求項1記載の製鋼スラグ硬化体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記製鋼スラグ硬化体を製造する配合物
    に、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の
    酸化物、水酸化物、硫酸塩、塩化物から選ばれた1種又
    は2種以上を、高炉スラグ微粉末に対して0.2〜20
    質量%添加することを特徴とする請求項1又は2記載の
    製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記製鋼スラグ硬化体を製造する配合物
    に、さらにナフタレンスルホン酸及び/又はポリカルボ
    ン酸を、高炉スラグ微粉末及び粒径が0.1mm以下で
    25≦0.3質量%の製鋼スラグの合計含有量に対し
    て0.1〜2.0質量%添加することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の製鋼スラグ硬化体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 粉粒状の製鋼スラグ、潜在水硬性を有す
    るSiO2含有物質及び水を混練して硬化体を製造する
    方法において、 製鋼スラグとして粉粒状でP25≦0.3質量%の製鋼
    スラグ、潜在水硬性を有するSiO2含有物質として高
    炉スラグ微粉末及びフライアッシュを使用すると共に、
    水を除く全配合成分中における粒径1.18mm以下の
    25≦0.3質量%の製鋼スラグの含有率を10〜9
    0質量%、高炉スラグ微粉末の含有率を3〜36質量
    %、フライアッシュの含有率を1.5〜30質量%とす
    ることを特徴とする製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記高炉スラグ微粉末及びフライアッシ
    ュの合計含有量に対するフライアッシュ含有量の質量比
    を0.1〜0.75とすることを特徴とする請求項5記
    載の製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記粒径1.18mm以下でP25
    0.3質量%の製鋼スラグ、高炉スラグ微粉末及びフラ
    イアッシュの合計含有量に対する粒径1.18mm以下
    でP25≦0.3質量%の製鋼スラグの含有量の質量比
    を0.2超とすることを特徴とする請求項5又は6記載
    の製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記製鋼スラグ硬化体を製造する配合物
    に、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の
    酸化物、水酸化物、硫酸塩、塩化物から選ばれた1種又
    は2種以上を、高炉スラグ微粉末及びフライアッシュの
    合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することを
    特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の製鋼スラグ
    硬化体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記製鋼スラグ硬化体を製造する配合物
    に、さらにナフタレンスルホン酸及び/又はポリカルボ
    ン酸を、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ及び粒径が
    0.1mm以下でP25≦0.3質量%の製鋼スラグの
    合計含有量に対して0.1〜2.0質量%添加すること
    を特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の製鋼スラ
    グ硬化体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記P25≦0.3質量%の製鋼スラ
    グが高クロム溶融鉄合金を溶製する際に発生したスラグ
    であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の製鋼スラグ硬化体の製造方法。
  11. 【請求項11】 混練後に水蒸気を含む40〜105℃
    の雰囲気下で0.5〜24時間養生することを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれかに記載の製鋼スラグ硬化体
    の製造方法。
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