JP2002240107A - 光学素子成形金型及びプラスチック光学素子 - Google Patents

光学素子成形金型及びプラスチック光学素子

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JP2002240107A
JP2002240107A JP2001041442A JP2001041442A JP2002240107A JP 2002240107 A JP2002240107 A JP 2002240107A JP 2001041442 A JP2001041442 A JP 2001041442A JP 2001041442 A JP2001041442 A JP 2001041442A JP 2002240107 A JP2002240107 A JP 2002240107A
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Masatoshi Kakimoto
昌寿 柿本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、成形工程を繰り返しても光学特性
にバラツキのない光学素子である回転非軸対称プリズム
を得ることができる金型を提供する。 【解決手段】 本発明は、少なくとも1面以上の凹面
と、1面以上の凸面の光学面を有する複数の光学面を備
えるプラスチックからなる回転非軸対称プリズムを成形
するための第1乃至第3の光学面形成面8、5、11を
具備した金型1であって、前記複数の光学面形成面8、
5、11における凹面の光学面形成用の凸面部分の表面
粗さが、凸面の光学面形成用の凹面部分の表面粗さより
も粗く形成されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック光学素
子成形金型及びプラスチック光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−282421号公報に開示
されたプリズムのように、凹面と凸面の光学面を有して
いる光学素子は従来から多く使用されている。また、こ
のような光学素子は、金型を用いてプラスチックを射出
成形することにより作製することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下のような問題がある。即ち、特開平10−2
82421号公報に開示されたプリズムの凸面の光学面
は、回転非軸対称面になっており、凹面は非球面になっ
ている。
【0004】このような形状を精度良く作製するため
に、各光学面を形成する金型の光学面形成面を、プラス
チックの温度変化による収縮量等を見込んで作製してい
る。
【0005】また、凸面の光学面を形成する金型の凸面
光学面形成面は凹面になっており、凹面を形成する金型
の金型の凹面光学面形成面は凸面になっているが、金型
内部に溶融した樹脂が充填された際、金型が凸面の場合
には、凹面よりも溶融した樹脂からの熱が逃げにくく、
金型凸面の方が、金型凹面よりも、金型表面の温度が上
昇してしまう。
【0006】このため、成形品は金型表面に密着した部
分から固化していくが、金型凹面の方が先に溶融した樹
脂が固化してしまい、金型の凸面の方が後で固化するよ
うになる。この結果、先に固化した金型凹面の方が金型
凸面よりも初期の固化層が厚い状態で成形品中央部まで
固化していく。
【0007】この時、溶融た樹脂が固化する際には、収
縮するが金型の凸面の方が金型の凹面よりも固化層が薄
く、収縮による変形を受けやすい。従って、成形品の表
面形状精度は金型凸面側の方が悪くなる。
【0008】また、ブラスチックが固化する際の収縮量
は、樹脂の温度、物性値、金型温度等に依存する。その
ため、樹脂の温度、物性値、金型温度等のバラツキによ
り収縮量のバラツキが発生し易く、成形品の金型凸面側
の変形量がバラツキ、プラスチック光学素子の凹面の形
状がショット毎に異なってしまう。そのため、各ショッ
ト毎に得られる光学素子の光学特性のバラツキも大きく
なってしまう。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、成形工程を繰り返しても光学特性にバラツキの
ない光学素子を得ることができる光学素子成形金型及び
プラスチック光学素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも1面以上の凹面と、1面以上の凸面の光学面
を有する複数の光学面を備えるプラスチック光学素子を
成形するための複数の光学面形成面を具備した光学素子
成形金型であって、前記複数の光学面形成面における凹
面の光学面形成用の凸面部分の表面粗さが、凸面の光学
面形成用の凹面部分の表面粗さよりも粗く形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、光学素子成形金型にお
ける光学面形成面のうちの凸面部分の方が、凹面部分よ
りも粗く形成されているので、溶融したプラスチック
(樹脂)との接触状態に関しては、同一の表面積につい
ては凸面部分の方が多くなる。このため、溶融した樹脂
と金型の光学面形成面との同一温度差あたりの熱移動量
が凸面部分の方が多くなり、この結果、凸面部分の方が
金型温度が高くなっても、凹面部分と同等レベルの熱量
を溶融した樹脂から奪うことができる。これにより、光
学面形成面と接する複数の光学面、即ち、成形されるプ
ラスチック光学素子の凹面、凸面における固化するまで
の時間が均等となり、成形工程を繰り返しても光学特性
のバラツキが少くないプラスチック光学素子を成形する
ことができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
ラスチック光学素子成形金型において、前記複数の光学
面形成面における凹面の光学面形成用の凸面部分の表面
粗さが中心線平均粗さで0.005μm乃至0.010
μmの範囲であり、凸面の光学面形成用の凹面部分の表
面粗さが中心線平均粗さで0.001μm乃至0.00
4μmの範囲であることを特徴とするものである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のプラスチック光学素子成形金型において、前記複数
の光学面形成面における凹面の光学面形成用の凸面部分
には、切削時に生じる挽き目が面頂を中心として同心円
状に形成されていることを特徴とするものである。
【0014】請求項2、3記載の発明によれば、前記複
数の光学面形成面における凹面の光学面形成用の凸面部
分の表面粗さを中心線平均粗さで0.005μm乃至
0.010μmの範囲とし、凸面の光学面形成用の凹面
部分の表面粗さが中心線平均粗さで0.001μm乃至
0.004μmの範囲とし、さらには、凹面の光学面形
成用の凸面部分に、切削時に生じる挽き目を面頂を中心
として同心円状に形成した構成によって、成形されるプ
ラスチック光学素子の凹面、凸面における固化するまで
の時間が均等となり、成形工程を繰り返しても光学特性
のバラツキが少くないプラスチック光学素子を成形する
ことができる。
【0015】請求項4記載の発明は、少なくとも1面以
上の凹面と、1面以上の凸面の光学面を有する複数の光
学面を備えるプラスチック光学素子であって、複数の光
学面形成面を具備し、前記複数の光学面形成面における
凹面の光学面形成用の凸面部分の表面粗さが、凸面の光
学面形成用の凹面部分の表面粗さよりも粗く形成されて
いる光学素子成形金型に溶融されたプラスチックを充填
し、1面以上の凹面の光学面を表面粗さの粗い凸面部分
により、1面以上の凸面の光学面を表面粗さの粗くない
凹面部分により成形し、固化することにより形成された
ことを特徴とするものである。
【0016】この発明によれば、光学面形成面のうちの
凸面部分の方が、凹面部分よりも粗く形成されている光
学素子成形金型を使用した成形加工によりプラスチック
光学素子を得るものであるから、光学面形成面と接する
複数の光学面、即ち、成形されるプラスチック光学素子
の凹面、凸面における固化するまでの時間が均等とな
り、前記光学素子成形金型をを使用した成形加工の都度
凹面、凸面の光学特性のバラツキが少くないプラスチッ
ク光学素子を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0018】(発明の実施の形態1) (構成)図1、図2を参照して本発明の実施の形態1を
説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態1の金型1の概
略断面図である。図2は本発明の実施の形態1の金型に
より成形される光学素子である回転非軸対称プリズム2
0の形状を示す斜視図である。
【0020】本実施の形態1の金型1は、可動金型2と
固定金型3とからなり、固定金型3には、回転非軸対称
プリズム20における凸面形状で、かつ、回転非軸対称
面形状の第2光学面4を形成するための第2光学面形成
面(凹面)5を有する第2光学面形成入れ子6が挿入さ
れている。
【0021】また、前記可動金型2には、回転非軸対称
プリズム20における凹面形状で、かつ、非球面形状の
第1光学面7を形成するための第1光学面形成面(凸
面)8を有する第1光学面形成入れ子9と、回転非軸対
称プリズム20における凸面で、かつ、回転非軸対称球
面形状の第3光学面10を形成するための第3光学面形
成面(凹面)11を有する第3光学面形成入れ子12が
挿入されている。
【0022】また、可動金型2は、成形された回転非軸
対称プリズム20を可動金型2から押し出すための押し
出しピン14、15と、これら押し出しピン14、15
を作動させるための押し出し板16を備えている。
【0023】前記第1光学面形成面8、第2光学面形成
面5及び第3光学面形成面11は、各々切削加工によっ
て所定の面形状とした後、研磨加工によって鏡面仕上げ
することで作製している。
【0024】この場合、前記第2光学面形成面5、第3
光学面形成面11は、研磨加工の加工条件の中で加工時
間のみを第1光学面形成面8の場合の2倍にすることに
よって、第1光学面形成面8は中心線平均粗さで0.0
05μm、第2光学面形成面5及び第3光学面形成面1
1は各々中心線平均粗さで0.003μmとなるように
仕上げている。
【0025】また、前記第2光学面形成入れ子6、第1
光学面形成入れ子9、第3光学面形成入れ子12が囲む
領域には、型閉め時に回転非軸対称プリズム20に対応
した形状のキャビティ17が形成されるようになってお
り、このキヤビティ17内には、図1に示すスプルー1
8、ランナー19を介して溶融した樹脂が流れ込むよう
に構成している。
【0026】(作用)次に、本実施の形態1の金型1に
より回転非軸対称プリズム20を成形する方法を説明す
る。
【0027】まず、前記可動金型2の端面が図示してい
ないが射出成形機の動作で固定金型3の端面と接し、こ
れにより前記第2光学面形成入れ子6、第1光学面形成
入れ子9、第3光学面形成入れ子12によってキャビテ
ィ17が形成される。
【0028】キャビティ17が形成された後、溶融した
樹脂を射出成形機よりスプルー18、ランナー19を経
てキャビティ17内に流し込み充填して成形する。
【0029】キャビティ17内の樹脂は圧力がかかった
状態で固化して、回転非軸対称プリズム20として成形
された後、射出成形機の動作で可動金型2が固定金型3
から側方に離脱する。
【0030】この時、回転非軸対称プリズム20は、固
定金型3側の第1光学面形成入れ子9、第3光学面形成
入れ子12に接したままの状態で、可動金型2が固定金
型3から離脱する。
【0031】次に、前記押し出しピン14、15が図示
しない射出成形機の動作により、押し出し板16を介し
て作動し、押し出しピン14、15の先端部により成形
された回転非軸対称プリズム20を可動金型2より離脱
させ、やはり図示していないが取り出し装置等によって
金型1外へ搬出する。
【0032】(効果)本実施の形態1によれば、凹面で
ある第1光学面7を形成する凸面である第1光学面形成
面8の表面粗さを、凸面である第2光学面4、第3光学
面10を形成する凹面である第2光学面形成面5、第3
光学面形成面11の表面粗さよりも粗くすることによ
り、第1光学面形成面8の方が、他の第2光学面形成面
5、第3光学面形成面11よりも、同一の表面積につい
ては金型1内において溶融した樹脂と接する部分が多く
なる。
【0033】このため、溶融した樹脂から金型1への同
一温度差当たりの熱移動量が、金型1の第1光学面形成
面8(凸面部分)の方が多くなり、金型1の凸面部分の
ほうが温度が高くても、第2光学面形成面5、第3光学
面形成面11(凹面部分)と同等レベルの熱量を溶融し
た樹脂から奪うようになる。
【0034】この結果、第1光学面7、第2光学面4、
第3光学面10が各々固化するまでの時間が殆ど変わら
なくなる。従って、特に凹面である第1光学面7の面形
状のショット間のバラツキが減少し、ショット間でバラ
ツキのない光学特性をもった回転非軸対称プリズム20
を成形できる。
【0035】上述した本発明の実施の形態1では、第1
光学面形成面8は中心線平均粗さで0.005μm、第
2光学面形成面5、第3光学面形成面11は中心線平均
粗さで0.003μmとしたが、第1光学面形成面8、
第2光学面形成面5、第3光学面形成面11は鏡面に仕
上げてあり、かつ、第1光学面形成面8が、第2光学面
形成面5、第3光学面形成面11よりも表面粗さが粗け
れば良い。
【0036】この場合、第1光学面形成面8は中心線平
均粗さで0.005μm〜0.010μm、第2光学面
形成面5、第3光学面形成面11は中心線平均粗さで
0.001μm〜0.004μmの範囲でも良い。
【0037】更には、前記第1光学面形成面8は中心線
平均粗さで0.005μm〜0.007μm、第2光学
面形成面5、第3光学面形成面11は中心線平均粗さで
0.002μm〜0.004μmが好ましく、最も良い
のは、第1光学面形成面8は中心線平均粗さで0.00
5μm、第2光学面形成面5、第3光学面形成面11は
中心線平均粗さで0.003μmである。
【0038】(実施の形態2) (構成)図3乃至図5を参照して本発明の実施の形態2
について説明する。図3は本発明の実施の形態2の金型
1Aの断面図である。図4は実施の形態2の光学素子で
あるレンズ100の断面図である。図5は第1光学面形
成入れ子106の光学面形成面側から見た概略平面図で
ある。尚、図3に示す実施の形態2の金型1Aにおい
て、既述した実施の形態1の場合と同一の要素には同一
符号を付してその詳細説明は省略する。
【0039】図3に示す本実施の形態2の金型1Aにお
いて、固定金型3には凸面であり、かつ、レンズ100
の球面形状の第2光学面101を形成する凹面である第
2光学面形成面102を持つ第2光学面形成入れ子10
3が挿入されており、また、可動金型2には凹面であ
り、かつ、レンズ100の球面形状の第1光学面104
を形成する凸面である第1光学面形成面105を持つ第
1光学面形成入れ子106が挿入されている。
【0040】また、可動金型2には、実施の形態1の場
合と同様、成形されたレンズ100を可動金型2から押
し出すための押し出しピン14、15と押し出しピン1
4、15を作動させるための押し出し板16を設けてい
る。
【0041】また、第1光学面形成面105は、切削加
工のみで鏡面まで仕上げてあり、第1光学面形成面10
5には、図5に示すように、切削時に生じる挽き目10
8が非球面の面頂109を中心にして、同心円状に一定
のピッチで形成されている。なお、第1光学面形成面8
の中心線平均粗さは0.005μmである。
【0042】可動金型2の第2光学面形成面102は、
切削加工の後、実施の形態1と同様に研磨加工で鏡面に
仕上げてあり、また、第2光学面形成面102の中心線
平均粗さは0.003μmである。
【0043】尚、本実施の形態2のレンズ100は、直
径40mm、厚さ10mmで、その第1光学面104は
直径110mmの球面に、第2光学面は直径100mm
の球面になっている。
【0044】(作用及び効果)本実施の形態2において
も、実施の形態1の場合と同様な工程を経てレンズ10
0が成形される。
【0045】既述した実施の形態1では、研磨加工にて
凸面である第1光学面形成面8を仕上げているため、表
面粗さに部分的にバラツキが生じる場合も予想される。
【0046】これに対して、本実施の形態2では、切削
時に生じる挽き目108が、即ち、第1光学面形成面1
05の面頂109を中心にして一定のピッチで、かつ、
均等な大きさの凹凸が形成されているので、第1光学面
形成面105の表面粗さにバラツキが生じず、溶融した
樹脂と第1光学面形成面105との間の同一温度差での
熱移動量はどの部分でも同等になり、成形されるレンズ
100の面形状が部分的に崩れることはなくなり、光学
性能は向上する。
【0047】尚、第2光学面形成面102は、切削によ
り中心線平均粗さ0.003μmまで仕上げる方が、凹
面部分の表面粗さにバラツキが生じないため、凹面の同
一面積あたりの熱移動量も異ならない。
【0048】そのため、レンズ100の第1光学面10
4、第2光学面101は、ともに同一面内の面形状の部
分的な崩れるが生じることは無くなり、さらに光学性能
は向上する。
【0049】本発明の実施の形態2では、第1光学面形
成面105は中心線平均粗さで0.005μm、第2光
学面形成面102は中心線平均粗さで0.003μmと
したが、第1光学面形成面105、第2光学面形成面1
02は鏡面に仕上げてあり、かつ、第1光学面形成面1
05が第2光学面形成面102よりも表面粗さが粗けれ
ば良い。
【0050】この場合、第1光学面形成面105は中心
線平均粗さで0.005μm〜0.010μm、第2光
学面形成面102は中心線平均粗さで0.001μm〜
0.004μmの範囲でも良い。
【0051】更には、第1光学面形成面105は、中心
線平均租さで0.005μm〜0.007μm、第2光
学面形成面102は中心線平均粗さで0.002μm〜
0.004μmが良く、最も良いのは、第1光学面形成
面105は中心線平均粗さで0.005μm、第2光学
面形成面102は中心線平均粗さで0.003μmであ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック光学素子
の凹面、凸面における固化するまでの時間が均等とな
り、成形工程を繰り返しても光学特性のバラツキが少く
ないプラスチック光学素子をその都度成形することがで
きる光学素子成形金型を提供することができる。
【0053】また、本発明によれば、上記光学素子成形
金型を使用した成形加工により、光学面形成面と接する
複数の光学面、即ち、成形されるプラスチック光学素子
の凹面、凸面における固化するまでの時間を均等とする
ことができ、凹面、凸面の光学特性のバラツキが少くな
いプラスチック光学素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の金型の概略断面図であ
る。
【図2】本実施の形態1の光学素子であるプリズムの斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態2の金型の概略断面図であ
る。
【図4】本実施の形態2の光学素子であるレンズの断面
図である。
【図5】本実施の形態2の第1光学面形成入れ子の光学
面形成面側から見た概略平面図である。
【符号の説明】
1 金型 1A 金型 2 可動金型 3 固定金型 4 第2光学面 5 第2光学面形成面 6 第2光学面形成入れ子 7 第1光学面 8 第1光学面形成面 9 第1光学面形成入れ子 10 第3光学面 11 第3光学面形成面 12 第3光学面形成入れ子 14、15 押し出しピン 16 押し出し板 17 キャビティ 17 キヤビティ 18 スプルー 19 ランナー 20 回転非軸対称プリズム 100 レンズ 101 第2光学面 102 第2光学面形成面 103 第2光学面形成入れ子 104 第1光学面 105 第1光学面形成面 106 第1光学面形成入れ子 108 挽き目 109 面頂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1面以上の凹面と、1面以上
    の凸面の光学面を有する複数の光学面を備えるプラスチ
    ック光学素子を成形するための複数の光学面形成面を具
    備した光学素子成形金型であって、 前記複数の光学面形成面における凹面の光学面形成用の
    凸面部分の表面粗さが、凸面の光学面形成用の凹面部分
    の表面粗さよりも粗く形成されていることを特徴とする
    プラスチック光学素子成形金型。
  2. 【請求項2】 前記複数の光学面形成面における凹面の
    光学面形成用の凸面部分の表面粗さが中心線平均粗さで
    0.005μm乃至0.010μmの範囲であり、凸面
    の光学面形成用の凹面部分の表面粗さが中心線平均粗さ
    で0.001μm乃至0.004μmの範囲であること
    を特徴とする請求項1記載のプラスチック光学素子成形
    金型。
  3. 【請求項3】 前記複数の光学面形成面における凹面の
    光学面形成用の凸面部分には、切削時に生じる挽き目が
    面頂を中心として同心円状に形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のプラスチック光学素子成形
    金型。
  4. 【請求項4】 少なくとも1面以上の凹面と、1面以上
    の凸面の光学面を有する複数の光学面を備えるプラスチ
    ック光学素子であって、 複数の光学面形成面を具備し、前記複数の光学面形成面
    における凹面の光学面形成用の凸面部分の表面粗さが、
    凸面の光学面形成用の凹面部分の表面粗さよりも粗く形
    成されている光学素子成形金型に溶融されたプラスチッ
    クを充填し、1面以上の凹面の光学面を表面粗さの粗い
    凸面部分により、1面以上の凸面の光学面を表面粗さの
    粗くない凹面部分により成形し、固化することにより形
    成されたことを特徴とするプラスチック光学素子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3203214A4 (en) * 2014-09-24 2018-05-02 Konica Minolta, Inc. Prism, prism production method, mold, and sensor chip

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