JP2002239926A - 研磨フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
研磨フィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
され、良好な被研磨面を形成することができる研磨フィ
ルムおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基材フィルム2と、その基材フィルム2
上に少なくとも研磨材粒子4およびバインダー樹脂6か
ら形成されてなる研磨層3とを有する研磨フィルム1に
おいて、研磨層3の表面に微細な凹溝5を形成したこと
によって、上記課題を解決した。このとき、凹溝5が5
〜200μmの範囲のピッチで形成されていることが好
ましく、研磨材粒子4が平均粒径0.5〜5μmの範囲
内の所定の平均粒径であることが好ましい。また、本発
明の研磨フィルムの製造方法は、研磨材粒子とバインダ
ー樹脂と5重量%以上が親水性を有する溶剤とからなる
研磨層用塗工液を塗布して塗工層を形成し、その塗工層
を乾燥させて固化させる際に、ベナードセル現象に基づ
いて表面に亀甲模様の微細な凹溝を有する研磨層を形成
する。
Description
びその製造方法に関し、特に、光ファイバコネクタの端
面研磨に好適に使用される研磨フィルムおよびその製造
方法に関する。
れる研磨フィルムとしては、基材フィルムと、その基材
フィルム上に少なくとも研磨材粒子およびバインダー樹
脂から形成されてなる研磨層とを有した研磨フィルムが
広く知られ、使用されている。
コネクタの端面を研磨する場合においては、研磨の進行
にともなって、光ファイバやフェルールの研磨クズが浮
遊したり、研磨層中に含有されている研磨材粒子又はそ
の凝集物等が研磨層から削り落とされたり脱落して浮遊
することがある。このとき、浮遊した研磨クズや研磨材
粒子又はその凝集物等のうち、研磨フィルムと被研磨面
との間に存在すると被研磨面に傷がついてしまう程度の
大きさ又は材質からなるもの(以下、こうしたものを
「研磨材粒子の凝集物等」ということとする。)が、実
際の研磨中に研磨フィルムと被研磨面との間に存在した
場合、研磨された被研磨面には、その研磨材粒子の凝集
物等に基づいた顕著な傷が生じてしまうことがあった。
そのため、そうした研磨材粒子の凝集物等の存在は、光
ファイバコネクタの品質を低下させる要因の一つとなっ
ていた。
対しては、水を流しながら研磨を行うことによって、浮
遊した研磨材粒子の凝集物等を排除し、それらが研磨フ
ィルムと被研磨面との間に存在しないようにしていた。
しかし、そうした手段によっても未だ十分に問題を解決
しているとはいえなかった。
研磨に好適に使用され、良好な被研磨面を形成すること
ができる研磨フィルムおよびその製造方法を提供するも
のである。
は、基材フィルムと、当該基材フィルム上に少なくとも
研磨材粒子およびバインダー樹脂から形成されてなる研
磨層とを有する研磨フィルムにおいて、前記研磨層の表
面に微細な凹溝が形成されていることに特徴を有する。
凹溝が形成されているので、研磨中に発生した研磨材粒
子の凝集物等を、その凹溝で捕集することができる。そ
の結果、研磨中に浮遊する研磨材粒子の凝集物等を減少
させることができるので、被研磨面がそれらによって傷
つけられることがなく、傷のない被研磨面を安定して研
磨することができる。
の研磨フィルムにおいて、前記微細な凹溝が5〜200
μmの範囲のピッチで形成されていることに特徴を有す
る。
0μmの範囲のピッチで形成されているので、こうした
狭ピッチで形成されてなる凹溝によって、研磨中に発生
した研磨材粒子の凝集物等を十分に捕集することができ
る。
請求項2に記載の研磨フィルムにおいて、前記研磨材粒
子が平均粒径0.5〜5μmの範囲内の所定の平均粒径
からなることに特徴を有する。
0.5〜5μmの範囲内の所定の平均粒径からなるの
で、本発明の研磨フィルムは、その平均粒径に応じた段
階的な研磨工程で使用される各種の研磨フィルムとして
使用することができる。そして、それぞれの研磨工程に
おいて、研磨中に発生した研磨材粒子の凝集物等を十分
に捕集することができる。
求項3の何れかに記載の研磨フィルムにおいて、前記微
細な凹溝がベナードセル現象に基づいて形成されてなる
ことに特徴を有する。
づいて、亀甲模様のクラック状の微細凹溝が形成され
る。そうした態様の研磨層は、その形成条件によって、
凹溝のピッチ等を変化させることができる。
求項4の何れかに記載の研磨フィルムにおいて、光ファ
イバコネクタの端面研磨に使用されることに特徴を有す
る。
端面研磨に使用されるので、研磨中に発生した研磨材粒
子の凝集物等を、その凹溝で捕集することができる。そ
の結果、光ファイバ端面やフェルール端面がそれらによ
って傷つけられることがなく、傷のない光ファイバコネ
クタ端面を安定して研磨することができると共に、品質
に優れた光ファイバコネクタを安定して供給することが
できる。
と、当該基材フィルム上に少なくとも研磨材粒子および
バインダー樹脂から形成されてなる研磨層とを有する研
磨フィルムの製造方法において、研磨材粒子と、バイン
ダー樹脂と、5重量%以上が親水性を有する溶剤とから
なる研磨層用塗工液を塗布して塗工層を形成し、当該塗
工層を乾燥させて固化させる際に、ベナードセル現象に
基づいて、表面に微細な凹溝を有した研磨層を形成する
ことに特徴を有する。
ダー樹脂と、5重量%以上が親水性を有する溶剤とから
なる研磨層用塗工液を塗布して塗工層を形成し、当該塗
工層を乾燥させて固化させる際に、ベナードセル現象に
基づいて、表面に微細な凹溝を有した研磨層を形成する
ので、研磨中に発生した研磨材粒子の凝集物等をその凹
溝で捕集することができる好適な研磨フィルムを容易に
製造することができる。
の研磨フィルムの製造方法において、前記研磨層を形成
するための塗工液が7〜250センチポイズであること
に特徴を有する。
の塗工液が7〜250センチポイズであるので、塗工液
中に含まれる溶剤が蒸発して塗工層が固化する過程で、
塗工層中の含有成分の対流が起こり易い。本発明におい
ては、こうした対流現象によって、表面に亀甲模様の微
細な凹溝を有する研磨層が容易に形成される。
製造方法について図面を参照しつつ説明する。
に示すように、基材フィルム2と、その基材フィルム2
上に少なくとも研磨材粒子4およびバインダー樹脂6か
ら形成されてなる研磨層3とを有する研磨フィルムであ
り、必要に応じてプライマー層およびその他の層を形成
してなるものである。特に、本発明の特徴とするところ
は、研磨層3の表面形状にあり、研磨層3の表面に微細
な凹溝5が形成されていることにある。
ムを使用することによって、研磨中に発生した研磨材粒
子の凝集物等を、研磨層3表面に形成された微細な凹溝
5で捕集することができる。こうした研磨フィルム1
は、研磨中に浮遊する研磨材粒子の凝集物等を実質的に
減少させる作用があるので、被研磨面がそれらによって
傷つけられることがなく、傷のない被研磨面を安定して
研磨することができるという格別の効果を有している。
造方法の構成について詳しく説明する。
に示すように、光ファイバ12及びフェルール13から
なる光ファイバコネクタ11を特に好ましく挙げること
ができる。なお、光ファイバコネクタ11に限らず、半
導体ウエハ、金属、セラミックス、カラーフィルター
(液晶表示用等)、プラズマディスプレイ、光学レン
ズ、磁気ディスクあるいは光ディスク基板、磁気ヘッ
ド、光学読取ヘッド等の精密部品等に対しても好ましく
適用できる。また、これらに限定されず、一般部品等に
適用してもよい。本発明の研磨フィルム1は、例えば光
ファイバコネクタ11等の端面14、15または表面の
研磨に好ましく使用することができる。本発明の研磨フ
ィルム1が使用される研磨工程は、仕上げ研磨工程でも
中間研磨工程でも構わない。この研磨フィルム1を光フ
ァイバコネクタ11の端面研磨に使用する場合には、中
間研磨工程で好ましく使用できる。なお、仕上げ研磨工
程と中間研磨工程とでは、主として研磨材粒子4の種類
や平均粒径が異なる研磨フィルム1が使用されるので、
それぞれの工程で使用される研磨フィルム1には、その
要求に応じた種類と粒径からなる研磨材粒子4を含有し
た研磨層3が形成される。
状、幅が狭い長尺帯状、四角形状、円形状等、どのよう
な形状であってもよい。こうした研磨フィルム1の具体
的な使用態様については、適用される対象および研磨装
置に応じて適宜形状を特定して使用することができる。
定性、耐熱性等が要求される。基材フィルム用の材料と
しては、合成紙やプラスチックフィルムが適用される。
例えば、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、アセチルセルロースジエステ
ル、アセチルセルローストリエステル、延伸ポリエチレ
ン、ポリブチレンテレフタレート等を挙げることができ
る。基材フィルム2の厚さとしては、10〜150μm
程度のものが好適である。
においては必須の層ではなく、主に研磨層3の接着性を
考慮して必要に応じて設けられるものである。こうした
プライマー層は、研磨層3の隣接層として基材フィルム
2側に設けられる。プライマー層を形成することによ
り、被研磨材を研磨した際の研磨層3の剥離を防止する
ことができる。プライマー層としては、従来公知の構成
からなるプライマー層を適用可能であり、例えば、易接
着プライマー層、シランカップリング剤等の表面改質剤
層(界面活性剤層)、蒸着層等とすることができる。な
お、蒸着層としては、アルミニウム等の金属蒸着層、S
iO2 、Al2O3、TiO2 等の金属酸化物蒸着層、ポ
リ尿素等の高分子薄膜蒸着層等を挙げることができる。
るプライマー層用の材料としては、例えば、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル系も
しくはポリメタクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系
樹脂、エチレン共重合体、ポリビニルアセタール系樹
脂、ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、フェノール系樹脂、アミノ−プラスト系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、
セルロース系樹脂等からなる樹脂を構成するモノマー、
プレポリマー若しくはオリゴマーまたはポリマーの一種
ないしそれ以上をビヒクルの主成分とする組成物を挙げ
ることができる。プライマー層は、そうしたプライマー
層用材料からなる塗工液や印刷インキ等を調製し、基材
フィルム2上に所定の厚さで塗布、印刷または蒸着して
形成することができる。さらに、接着性を向上させるた
めに、イソシアネート等の硬化剤を入れてもよい。
るものであって、少なくとも研磨材粒子4およびバイン
ダー樹脂6から形成されてなるものである。そして、図
1および図2に示すように、その表面に、微細な凹溝5
が形成されているものである。この凹溝5は、研磨中に
発生した研磨材粒子の凝集物等を捕集する作用を有して
いる。なお、研磨層3の厚さは、被研磨材の種類やその
研磨工程に応じて設定されるので特に限定されるもので
はないが、通常は3〜20μm程度である。
後述する方法によって形成される。この凹溝5は、5〜
200μmの範囲のピッチで形成されていることが好ま
しい。こうした狭ピッチで形成されてなる凹溝5によっ
て、研磨中に発生した研磨材粒子の凝集物等を十分に捕
集することができる。凹溝5のピッチが5μm未満の場
合は、研磨中に発生した研磨材粒子の凝集物等を十分に
捕集できないことがある。また、凹溝5のピッチが20
0μmを超える場合には、単位面積当たりの有効凹構造
の体積が減少し、結果として、研磨中に発生した研磨材
粒子の凝集物等の捕集効率が低下するため、被研磨材へ
の傷の要因となることがある。
ベナードセル現象に基づいて形成される。そして、その
凹溝5のピッチ等の形状因子は、ベナードセル現象に基
づいた研磨層3の形成条件によって変化させることがで
きる。その凹溝5をベナードセル現象に基づいて形成し
た場合においては、微細な凹溝5が、亀甲模様のクラッ
クとして形成される。そして、この場合の凹溝5のピッ
チは、亀甲模様を形成する対向辺の幅として定義され
る。こうして形成された亀甲模様の凹溝5は、極めて微
細に形成され且つその凹溝5の方向もランダムに形成さ
れるので、研磨材粒子の凝集物等を極めて有効に捕集で
きる。なお、凹溝5は、ベナードセル現象に基づいて形
成しても、それ以外の方法によって形成してもよい。
した研磨材粒子の凝集物等を十分に捕集可能な幅である
ことが好ましく、あまりに幅が広いものや狭いものは適
当でない。通常、0.05〜5μm程度である。また、
凹溝5の深さも研磨層3の厚さとの関係や捕集能力との
関係があるので一概には規定できないが、通常、1〜1
0μm程度である。
研磨を行うものであればよく、その種類は特に限定され
ない。通常は、被研磨材の種類やその研磨工程に応じ
て、研磨材粒子4の種類や粒子径が設定される。なお、
粒子径は、通常、平均粒径で取り扱っている。使用され
る研磨材粒子4としては、例えば、ダイアモンド、アル
ミナ(酸化アルミニウム)、酸化チタン、ジルコニア
(酸化ジルコニウム)、リチウムシリケート、窒化ケイ
素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、シリカ(酸化ケ
イ素)、酸化アンチモン等の無機固体粒子を挙げること
ができる。一般には、ダイヤモンドやアルミナ等が好ま
しく使用される。また、本発明の研磨フィルム1が特に
好ましく適用される光ファイバコネクタ11に対して
は、ダイヤモンドが特に好ましく使用される。
5〜5μmの範囲内の所定の平均粒径からなるものであ
り、好ましくは0.5〜3μmの範囲内の所定の平均粒
径からなるものである。これらは、一次粒子の状態のも
のを使用することが望ましい。こうした粒径からなる研
磨材粒子4は、微細研磨に適する研磨フィルム1を構成
する研磨層3に好ましく含有させることができる。研磨
層3をその範囲の平均粒径からなる研磨材粒子4で構成
することにより、その平均粒径に応じた段階的な研磨工
程で使用される各種の研磨フィルム1を作製することが
できる。そして、それぞれの研磨工程において、研磨中
に発生した研磨材粒子の凝集物等を十分に捕集すること
ができる。
ダー樹脂6中に含有されて研磨層3を構成し、その研磨
材粒子4とバインダー樹脂6との配合割合は、バインダ
ー樹脂:研磨材粒子=10:10〜150(重量比)と
することができる。
層3中に固着させる役割を有するものである。バインダ
ー樹脂6としては、そうした作用を有するものであると
共に、微細な凹溝5を形成可能なものであることを条件
として、一般的な研磨フィルムのバインダー樹脂として
採用されている各種のものから選択して適用することが
できる。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル系または
ポリメタクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、
エチレン共重合体、ポリビニルアセタール系樹脂、ゴム
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、フェ
ノール系樹脂、アミノ−プラスト系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、その他の
樹脂を構成するモノマー、プレポリマー若しくはオリゴ
マーまたはポリマー、またはそれらのブレンド物、ある
いは反応変性物等のうち、ポリエステル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネート、UV
硬化性樹脂、EB硬化性樹脂を好ましく用いることがで
きる。
ードセル現象に基づいて形成する場合においては、バイ
ンダー樹脂6として、ポリエステル樹脂、塩化ビニル共
重合体樹脂を特に好ましく使用できる。
1によれば、研磨される被研磨面は、研磨中に発生した
研磨材粒子の凝集物等を、その凹溝5で捕集することが
できるので、研磨中に浮遊する研磨材粒子の凝集物等を
実質的に減少させることができる。そして、本発明の研
磨フィルム1を極めて高精度な研磨が要求される光ファ
イバコネクタの端面研磨に適用すれば、その端面がそれ
らによって傷つけられることがなく、傷のない光ファイ
バコネクタ端面を安定して研磨することができ、高品質
の光ファイバコネクタを安定して供給することができ
る。
ついて説明する。
材フィルム2と、その基材フィルム2上に少なくとも研
磨材粒子4およびバインダー樹脂6から形成されてなる
研磨層3とを有する研磨フィルム1の製造方法であり、
その特徴とするところは、研磨材粒子と、バインダー樹
脂と、5重量%以上が親水性を有する溶剤とからなる研
磨層用塗工液を塗布して塗工層を形成し、その塗工層を
乾燥させて固化させる際に、ベナードセル現象に基づい
て、表面に微細な凹溝5を有する研磨層3を形成するこ
とにある。
ム1の製造方法によって、表面に微細な凹溝5を形成す
ることができるので、研磨中に発生した研磨材粒子の凝
集物等をその凹溝5で捕集することができると共に、そ
うした効果を有する好適な研磨フィルム1を容易に製造
することができる。
て、極めて高精度な研磨が要求される研磨対象物であっ
ても、その端面または表面が研磨材粒子の凝集物等によ
って傷つけられることがなく、傷のない被研磨面を安定
して研磨することができる。
は、先ず、ポリエステルフィルム、例えば2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートからなる所定厚さの基材フィル
ム2が準備される。次に、基材フィルム2上に、必要に
応じてプライマー層が塗布等によって形成される。次
に、所定の平均粒径の研磨材粒子4である例えばダイヤ
モンド粒子を、バインダー樹脂6およびバインダー樹脂
用溶媒を含んだバインダー樹脂液中に混合して塗工液を
調製する。このとき、研磨材粒子4とバインダー樹脂6
との配合割合は、上述した通りである。こうして調製さ
れた塗工液を、上述の基材フィルム2上または必要に応
じて設けられるプライマー層上に塗布形成する。このと
きの塗布方法としては、ロールコート法、グラビアコー
ト法、ダイコート法等、種々の手段を適用することがで
きる。塗布後直ちに所定の温度(例えば110℃〜12
0℃)で所定の時間(例えば30秒間程度)加熱し、塗
工層中の溶媒を蒸発させる。本発明においては、塗工層
を乾燥し固化する際に、ベナードセル現象によって、亀
甲模様の微細な凹溝5がクラック状に形成される。な
お、より詳細な説明を下記に示す。このようにして塗工
層が乾燥され、所定の厚さ(例えば、5〜20μm)の
研磨層3が形成されて研磨フィルム1が製造される。
溝5の形成について説明する。
(対流セル)現象を利用する。このベナードセル現象
は、一般的には、多量の無機質成分を含有する塗工液
(コーティング剤)によって塗工層を形成する際に発生
するものであり、塗工層を乾燥・固化して樹脂層を形成
する過程で起こる。すなわち、ベナードセル現象は、塗
工層中に含まれている溶剤が蒸発して固化する際に、塗
工層中の含有成分が塗工層に対して垂直方向に対流を起
こし、これに表面張力が加わることによって発生する。
によって、微細な凹溝5が亀甲模様のクラック状に形成
される。その凹溝5を安定して形成するには、主に、研
磨層用の塗工液が所定の条件となるように調製されるこ
とが必要である。特に主要な構成は、塗工液中の溶剤、
塗工液中のバインダー樹脂、塗工液中のバインダー樹脂
と研磨材粒子との配合割合、塗工液の粘度、塗工液の塗
工量、であり、順に説明する。
親水性を有するものであることが好ましい。例えば、ケ
トン系、アルコール系、エステル系等の溶剤を好ましく
利用することができる。塗工液中に親水性を有する溶剤
が存在することによって、塗工液の塗布・乾燥工程にお
いて、塗工層中に含まれている溶剤が蒸発する際に、塗
工層中の含有成分の対流が容易に起こるようになる。
ステル樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂
あるいはこれらの混合樹脂を利用することが好ましい。
こうしたバインダー樹脂は、塗工層中に含まれている溶
剤が蒸発して固化する際に、塗工層中の含有成分の対流
を起こり易くさせ、所定の凹溝5を有する研磨層3を極
めて容易に形成することができる。
粒子との配合割合 塗工液中のバインダー樹脂と研磨材粒子との配合割合に
ついては、既に説明したように、バインダー樹脂10に
対して研磨材粒子10〜150の配合割合とすることが
好ましい。こうした割合で配合した塗工液は、研磨作用
が良好で且つ研磨材粒子が脱落し難い研磨層3を形成す
ることができると共に、所定の亀甲模様の微細凹溝5を
有する研磨層3を容易に形成することができる。
p.)の範囲であることが好ましい。この範囲の塗工液
を使用すると、塗工層中に含まれている溶剤が蒸発して
固化する際に、塗工層中の含有成分の対流が十分に起こ
り、亀甲模様の微な細凹溝5を有する研磨層3を容易に
形成することができる。
60g(固形成分)/m2 で塗布・乾燥することが好ま
しい。この範囲で塗工することにより、塗工層中に含ま
れている溶剤が蒸発して固化する際に、塗工層中の含有
成分の対流の推進力となる塗工層の上下両表面の表面張
力の差や浮力の差が顕著になる。その結果、亀甲模様の
微細な凹溝5を有する研磨層3を容易に形成することが
できる。
造方法について、実施例と比較例を挙げて更に詳しく説
明する。なお、本発明が以下に実施例に限定されるもの
でないことは言うまでもない。
エステル樹脂100重量部と、研磨材粒子4である平均
粒径1.0μmのダイヤモンド600重量部と、溶媒で
あるメチルエチルケトン300重量部とからなる溶液を
作製した。このとき、ポリエステル樹脂中の(−OH)
とキシリレンジイソシアナートのイソシアナート基(−
NCO)との関係が、[−NCO/−OH]=4(当量
比)となるように調製した。次に、上記の溶液をメチル
イソブチルケトン300重量部で希釈し、粘度40c.
p.の研磨層用の塗工液(a)を調製した。その後、そ
の塗工液(a)を、厚さ75μmのポリエステルフィル
ムからなる基材フィルム2の片面に3本リバースロール
法にて30g(固形成分)/m2 で塗布・乾燥後、55
℃・7日間のエージング処理を施し、本発明の実施例品
である研磨フィルム(A)を得た。なお、研磨フィルム
(A)における研磨層3の厚さを20μmとした。
面を倍率500倍の走査型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、研磨層3の表面に、亀甲模様の微細な凹溝5(クラ
ック)が形成されているのが確認された。この研磨フィ
ルム(A)を使用して、光ファイバーコネクタ端面1
4、15を研磨したところ、深い傷は確実に除去されて
おり、次工程の研磨に影響を与えない最適な研磨が行わ
れていることが確認された。また、使用後の研磨フィル
ム表面を倍率500倍の走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、製造時に形成された亀甲模様の微細な凹溝5(ク
ラック)に研磨屑が堆積しているのが確認された。
エステル樹脂100重量部と、研磨材粒子4である平均
粒子径1.0μmのダイヤモンド600重量部と、溶媒
であるメチルエチルケトン300重量部とからなる溶液
を作製した。このとき、ポリエステル樹脂中の(−O
H)とキシリレンジイソシアナートのイソシアナート基
(−NCO)との関係が、[−NCO/−OH]=4
(当量比)となるように調製した。次に、上記の溶液を
メチルイソブチルケトン400重量部で希釈し、粘度3
0c.p.の研磨層用の塗工液(b)を調製した。その
後、その塗工液(b)を、厚さ75μmのポリエステル
フィルムからなる基材フィルム2の片面に3本リバース
ロール法にて30g(固形成分)/m2 に塗布・乾燥
後、55℃・7日間のエージング処理を施し、本発明の
実施例品である研磨フィルム(B)を得た。なお、研磨
フィルム(B)における研磨層3の厚さを18μmとし
た。
面を倍率500倍の走査型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、研磨層3の表面に、亀甲模様の微細な凹溝5(クラ
ック)が形成されているのが確認された。この研磨フィ
ルム(B)を使用して、光ファイバーコネクタ端面1
4、15を研磨したところ、深い傷は確実に除去されて
おり、次工程の研磨に影響を与えない最適な研磨が行わ
れていることが確認された。また、使用後の研磨フィル
ム表面を倍率500倍の走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、製造時に形成された亀甲模様の微細な凹溝5(ク
ラック)に研磨屑が堆積しているのが確認された。
エステル樹脂400重量部と、研磨材粒子4である平均
粒子径3.0μmのダイヤモンド400重量部と、溶媒
であるトルエン200重量部とからなる塗工液(c)を
作製した。このとき、ポリエステル樹脂中の(−OH)
とキシリレンジイソシアナートのイソシアナート基(−
NCO)との関係が、[−NCO/−OH]=4(当量
比)となるように調製した。この塗工液(c)の粘度
は、270c.p.であった。その後、その塗工液
(c)を、厚さ75μmのポリエステルフィルムからな
る基材フィルム2の片面に3本リバースロール法にて3
0g(固形成分)/m2 に塗布・乾燥後、55℃・7日
間のエージング処理を施し、比較例品の研磨フィルム
(C)を得た。なお、研磨フィルム(C)における研磨
層3の厚さを20μmとした。
面の状態を倍率500倍の走査型電子顕微鏡で観察した
ところ、研磨層3の表面にクラック状の凹溝は全く無
く、均一な平坦面が確認された。 この研磨フィルム
(C)を使用して、光ファイバーコネクタ端面14、1
5を研磨したところ、脱離研磨材粒子、脱離研磨材粒子
の凝集物または研磨屑に由来するような深い傷の発生が
確認された。また、使用後の研磨フィルムの研磨層面を
500倍の走査型電子顕微鏡で観察したところ、研磨層
3の表面に付着している研磨屑の量は少なく、その全面
に略均一に点在しているのが観察された。
ルムによれば、研磨層の表面に微細な凹溝が形成されて
いるので、研磨中に発生した研磨材粒子の凝集物等をそ
の凹溝で捕集することができる。その結果、研磨中に浮
遊する研磨材粒子の凝集物等を減少させることができる
ので、被研磨面がそれらによって傷つけられることがな
く、傷のない被研磨面を安定して研磨することができ
る。このような研磨フィルムは、光ファイバ及びフェル
ールからなる光ファイバコネクタの端面研磨に特に好ま
しく適用されると共に、半導体ウエハ、金属、セラミッ
クス、カラーフィルター(液晶表示用等)、プラズマデ
ィスプレイ、光学レンズ、磁気ディスクあるいは光ディ
スク基板、磁気ヘッド、光学読取ヘッド等の精密部品の
表面、端面等に対する仕上げ研磨もしくは中間研磨また
は一般研磨を行う研磨フィルムに好適に適用できる。
よれば、ベナードセル現象に基づいて表面に亀甲模様の
微細な凹溝を有する研磨層を形成するので、研磨中に発
生した研磨材粒子の凝集物等をその凹溝で捕集すること
ができる好適な研磨フィルムを容易に製造することがで
きる。
面図である。
正面図である。
ネクタの端面研磨の一態様を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材フィルムと、当該基材フィルム上に
少なくとも研磨材粒子およびバインダー樹脂から形成さ
れてなる研磨層とを有する研磨フィルムにおいて、前記
研磨層の表面に微細な凹溝が形成されていることを特徴
とする研磨フィルム。 - 【請求項2】 前記微細な凹溝が5〜200μmの範囲
のピッチで形成されていることを特徴とする請求項1に
記載の研磨フィルム。 - 【請求項3】 前記研磨材粒子が、平均粒径0.5〜5
μmの範囲内の所定の平均粒径からなることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の研磨フィルム。 - 【請求項4】 前記微細な凹溝が、ベナードセル現象に
基づいて形成されてなることを特徴とする請求項1乃至
請求項3の何れかに記載の研磨フィルム。 - 【請求項5】 光ファイバコネクタの端面研磨に使用さ
れることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに
記載の研磨フィルム。 - 【請求項6】 基材フィルムと、当該基材フィルム上に
少なくとも研磨材粒子およびバインダー樹脂から形成さ
れてなる研磨層とを有する研磨フィルムの製造方法にお
いて、 研磨材粒子と、バインダー樹脂と、5重量%以上が親水
性を有する溶剤とからなる研磨層用塗工液を塗布して塗
工層を形成し、当該塗工層を乾燥させて固化させる際
に、ベナードセル現象に基づいて、表面に微細な凹溝を
有した研磨層を形成することを特徴とする研磨フィルム
の製造方法。 - 【請求項7】 前記研磨層を形成するための塗工液が、
7〜250センチポイズであることを特徴とする請求項
6に記載の研磨フィルムの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2001031545A JP2002239926A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 研磨フィルムおよびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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