JP2002239904A - ドレッシング方法、およびドレッシング機構 - Google Patents

ドレッシング方法、およびドレッシング機構

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JP2002239904A
JP2002239904A JP2001036055A JP2001036055A JP2002239904A JP 2002239904 A JP2002239904 A JP 2002239904A JP 2001036055 A JP2001036055 A JP 2001036055A JP 2001036055 A JP2001036055 A JP 2001036055A JP 2002239904 A JP2002239904 A JP 2002239904A
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dressing
grinding wheel
face
rotation center
rotary dresser
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JP2001036055A
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Hiroshi Shirata
啓 白田
Masayuki Kuwata
雅之 桑田
Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
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Micron Machinery Co Ltd
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Micron Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターレス研削機に用いられる研削砥石の
端面をドレッシングする技術を改良して、ドレッシング
操作を施された研削砥石端面の表面状態を良くし、研削
性能を向上させる。 【解決手段】 ロータリードレッサ1の回転中心軸1a
を、研削砥石4の回転中心軸4cに対して微小角θだけ
傾斜させる。これにより、端面ドレス用ダイヤ3の切刃
面(被ドレッシング部材に対向している面)は、被ドレ
ッシング面であるところの研削砥石端面4bに対して微
小角度θだけ傾斜した状態で接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センターレス研削
機に用いられる研削砥石の表面状態を良好ならしめるド
レッシング技術に係り、特に、研削砥石の端面をドレッ
シングするに好適なドレッシング方法、およびドレッシ
ング機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】センターレス研削機を使用する場合、そ
の研削砥石を所望の形状に整えるツルーイングと、形状
を整えられた研削砥石の表面状態を良好ならしめて研削
機能を高めるドレッシングとが必要である。研削砥石
は、概要的に言えば砥粒をバインダーで固めた部材であ
るが、砥粒とバインダーとが滑らかな連続面を形成する
ことなく、微視的には、バインダー面から砥粒が半ば突
出していて、かつ、砥粒と砥粒との間隙の中に異物が目
詰まりしていない状態ならしめることがドレッシングで
ある。ドレッシングは、ダイヤによって研削砥石の表面
を剥り落とすことによって行なわれ、単石ダイヤモンド
ドレッサ,多石ダイヤモンドドレッサ,ダイヤモンドロ
ータリードレッサに大別される。本発明においては、上
記各種ドレッサの内、ロータリードレッサを適用の対象
とする。ただし、本発明においてダイヤとは、化学的に
厳密なダイヤモンドに限らず、研削砥石の砥粒よりも硬
質の材料の意である。
【0003】図6は従来例のドレッシング技術を説明す
るために示したもので、(A)はロータリードレッサの
模式的断面図、(B)はドレッシング作業の模式図であ
る。(図6(A)参照)ロータリードレッサ1は、回転
中心軸1aの周りに回転するロータリーデスク1bを有
し、その周辺部に、外周面ドレス用のダイヤ工具(以
下、外周面ドレス用ダイヤと略称する)2、および、端
面ドレス用ダイヤ工具(端面ドレス用ダイヤと略称)3
とが設けられている(模式化して描いてあるので、厳密
に正確な投影図ではない)。前記外周面ドレス用ダイヤ
2および端面ドレス用ダイヤ3は、本図6(A)におい
てはそれぞれ2箇所に断面が現れているので、それぞれ
に符号を付したが、以下の添付図面においては1箇所の
み符号を付する。なお、回転中心軸1aは1本の鎖線で
表してあるので、回転中心線と同意である。符号1mを
付して示したのは取付用ネジ孔である。図6(B)に符
号4を付して示したのは、ドレッシング加工の対象部材
としての研削砥石であり、その外周面4aも端面4bも
ドレッシング被加工面である。研削砥石4の回転中心軸
は1本の鎖線で表してあるので、回転中心線と同意であ
る。
【0004】図6(B)に示した1Eは研削砥石の端面
をドレッシングしている状態のロータリードレッサであ
って、端面ドレス用ダイヤ3を研削砥石4の端面に平ら
に押し当てながら、矢印a方向にトラバースさせること
によって、研削砥石の端面4bがドレッシングされる。
研削砥石の端面をドレッシングし終えたロータリードレ
ッサは図示の位置1Sにおいて、外周面ドレス用ダイヤ
2を研削砥石外周面4aに対してほぼ平らに押し当てな
がら、矢印b方向にトラバースして、該外周面4aをド
レッシングする。説明の便宜上、前記矢印aの方向をト
ラバース線と呼ぶ。図6(B)において、外周ドレス位
置のロータリードレッサ1Sの外周面ドレス用ダイヤ2
は、研削砥石4の外周面4aに対してほぼ平らに押し当
てられているが、研削砥石4の円柱面と外周面ドレス用
ダイヤ2の円柱面とは、幾何学的に面接触することはで
きない。しかし、円柱の半径に比して狭い部分のみに着
目すれば、面接触に近似する線接触は可能である。本発
明において「ほぼ平らに接触させる」とは、近似的に面
接触させる意である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ドレッシングされた研
削砥石の表面状態が良好で研削性能が良いことを「切れ
味が良い」と俗称される。正式の技術用語ではないにし
ても、当業者にとっては感触的に通用する。ドレッシン
グは、正しく研削砥石の切れ味を良くするための操作で
ある。研削関係の技術者たちは、研削砥石の切れ味を良
くするため、ドレッシング作業に関して出来る限り多種
多様に作業条件を変えながら実験を繰り返し、より良い
切れ味を求め続けてきているが、最近のところ、画期的
な改善は達成されていない。特に、研削砥石の端面の切
れ味が良くならない。しかし乍ら、研削砥石の切れ味を
良くすることは、単に作業能率を向上させるのみでな
く、研削精度を向上せしめ得ることも期待されるので、
研削技術の向上、および研削機器産業発展のため、ドレ
ッシング技術の向上は放置できない重要課題である。本
発明の目的とするところは、新しいドレッシング理論に
基づく新規なドレッシング方法、および、上記ドレッシ
ング方法の実施に好適なドレッシング機構を創作して提
供するにあり、特に、端面の切れ味を外周面の切れ味の
レベルまで向上させようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の目的を
達成するため、「どうすれば端面の切れ味が良くなる
か」ということから、一歩基本に立ち返って、「どうし
て端面の切れ味が悪いのか」を探求した。図7は、本発
明の基本的原理を説明するために示したもので、(A)
は、従来技術において切れ味が良くならなかった理由を
表した模式的な断面図、(B),(C)は、上記の「切
れ味が良くならなかった理由を解消するための方策を表
した模式的な断面図である。図7(A)において、ロー
タリードレッサ1は、その回転中心軸1aを、研削砥石
の回転軸4cと平行ならしめて、端面ドレス用ダイヤ3
を矢印a方向にトラバースさせながら、研削砥石の端面
4bをドレッシングしているところである。研削砥石4
の外周面4aが円柱面であるのに比して、端面4bは平
面であるから、端面ドレス用ダイヤ3の切刃の面(符号
dの部分)は研削砥石の端面に対して充分に面接触して
いる。ロータリードレッサ1が矢印a方向にトラバース
されると、端面ドレス用ダイヤ3の、トラバース進行方
向先端の点cが研削砥石4の表面付近をドレッシングし
て切れ味を良くする。すなわち、研削砥石4の点c付近
は切れ味が良くなる。ところが、端面ドレス用ダイヤ3
がトラバース方向(矢印a)に進行すると、該端面ドレ
ス用ダイヤ3の切刃面(符号dで示した部分)が、ドレ
ッシング済みの面を撫でてゆく。すなわち、ドレッシン
グするでもなく、研削するでもなく、取り代寸法ゼロで
摩擦してゆく。先に述べたように、研削砥石の切れ味の
良い状態というのは、バインダーの表面から砥粒が半ば
突出している状態である。せっかく点cでドレッシング
された研削砥石の半ば突出した砥粒が、砥粒よりも高硬
度のダイヤで撫でられ擦られることは切れ味を悪くして
しまう。従来技術において研削砥石の端面をドレッシン
グしても、満足な切れ味が得られなかった理由はここに
有った。
【0007】これを改善する方策の概要を示すと、図7
の(B)または(C)のごとくである。すなわち、研削
砥石の端面に対して、端面ドレス用ダイヤ3の切刃面を
微小角だけ傾ける。(図7(B)参照)端面ドレス用ダ
イヤ3がドレッシング作用を果たす際に、研削砥石の被
ドレッシング面に対向する面を切刃面と呼ぶ、本図
(B)に見られるように、切刃面は必ずしも接触面では
ない。本例においては、切刃面に立てた垂線pを、研
削砥石の被ドレッシング面に対して垂直な線pより
も、トラバース方向線(矢印a)に近づける方向へ傾斜
させた。これにより隙間fが形成され、図示の点eでド
レッシングされた研削砥石の端面が、端面ドレス用ダイ
ヤ3の切刃面によって撫で擦りされない。例えばドレッ
シング済みの面gは、切れ味の良いままに保たれる。図
7(B)の案では、ダイヤの切刃面に立てた垂線p
を、被ドレッシング面に垂直な線pに比して、トラ
バース線方向(矢印a)に傾けたが、その反対に図7
(C)のように、トラバース線(矢印a)と反対方向に
傾けても良い。この図(C)において端面ドレス用ダイ
ヤ3が矢印a方向にトラバースされると、研削砥石4の
端面は、例えば点h,i,jの順に削り込まれてゆく
(これらの図示した点は例示であるが)いずれにせよ点
hで削り取られ始めて、点iを経由して次第に削り取ら
れつつ、点iで削り終る。このように点hから点jに至
る間、“削り取り”が行なわれていて、単なる撫で擦り
(取り代ゼロの摩擦)は無い。すなわち、点hから点i
までの間「ドレッシング」が行なわれている。そして、
点jでドレッシングを終えた部分(例えば符号kを付し
た面)は、撫でられたり擦られたりすることなく「ドレ
ッシング済みバージンの、良好な切れ味」を維持してい
る。
【0008】以上に図7(B),(C)を参照して説明
した原理に基づいて前記の目的(良好な切れ味の追求)
を達成するための具体的な構成として、請求項1に係る
発明方は、研削砥石の端面をロータリードレッサによっ
てドレッシングする場合、研削砥石端面のドレッシング
仕上げされる面に対して、ロータリードレッサの端面ド
レス用ダイヤ工具の切刃面を、0.1〜5度の微小角だ
け傾斜させることを特徴とする。以上に説明した請求項
1の発明方法によると、「端面ドレス用ダイヤによって
ドレッシングを終えた研削砥石の端面」を、上記端面ド
レス用ダイヤで摩擦して切れ味を低下させることが無
く、ドレッシングを終えた切れ味の良い状態が保持され
る。
【0009】請求項2に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて(図2参照)0.
1〜5度の微小角θだけ傾斜させていた端面ドレス用ダ
イヤ(3)の切刃面が摩耗して、上記の傾斜角が減少し
たとき、前記ロータリードレッサの回転中心軸を、さら
に0.1〜5度の傾斜角θだけ傾斜させて、切刃面の傾
斜角を0.1〜5度に復元させてドレッシング作業を続
行することを特徴とする。以上に説明した請求項2の発
明方法を請求項1の発明方法と併用すれば、請求項1を
適用して傾斜させていた微小角が摩耗によって減少した
とき、ロータリードレッサを交換したり端面ドレス用ダ
イヤ工具を交換したりする必要無く、前記の微小角傾斜
角を復元させることができる。
【0010】請求項3に係る発明方法の構成は、前記請
求項1もしくは請求項2の構成要件に加えて(図7
(B),(C)参照)前記端面ドレス用ダイヤ工具を備
えたロータリードレッサのドレッシング作動が、ロータ
リードレッサの回転中心軸1aを、「研削砥石の回転中
心軸(4b)が位置する面」に沿わせつつ、端面ドレス
用ダイヤ(3)の接触箇所を研削砥石の半径方向にトラ
バースさせるものとし、かつ、端面ドレス用ダイヤ
(3)が研削砥石に接触している箇所において、該ダイ
ヤ(3)の切刃の面に立てた垂線pが、研削砥石の端
面(4b)に立てた垂線pに比してトラバース線(矢
印a)に近づく方向、または離れる方向に傾斜している
ことを特徴とする。以上に説明した請求項3の方法によ
ると、本発明の基本的原理に忠実に、請求項1もしくは
請求項2の方法を効率よく実施することができる。
【0011】請求項4に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて(図3参照)端面
ドレス用ダイヤ(3)および外周面ドレス用ダイヤ
(2)を備えたロータリードレッサを用い、端面ドレス
用ダイヤ(3)の切刃面を研削砥石の端面(4b)に対
して所定の微小角θだけ傾斜させた状態で、該研削砥石
の端面をドレッシングする工程と、ロータリードレッサ
の回転中心軸の傾斜角度を修正して、端面ドレス用ダイ
ヤ(3)の切刃面の方向および外周面ドレス用ダイヤ
(2)の切刃面の方向を変化させる工程と、外周面ドレ
ス用ダイヤ(2)の切刃面を研削砥石(4)の外周面に
対して、ほぼ平らに接触させた状態で、該研削砥石の外
周面をドレッシングする工程と、を有していることを特
徴とする。請求項1に記載したドレッシング方法。以上
に説明した請求項4の発明方法によると、端面ドレッシ
ング工程と外周面ドレッシング工程との中間で、ロータ
リードレッサの回転中心軸の傾斜角度を修正することに
より、従来例のロータリードレッサ部材を使用して、研
削砥石の端面と外周面とを、連続工程としてドレッシン
グすることができる。
【0012】請求項5に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて(図4参照)予
め、端面ドレス用ダイヤ(6)の切刃面をロータリード
レッサ(1)の回転中心軸(1a)に対して平行ならし
めるとともに、外周面ドレス用ダイヤ(5)の切刃面を
ロータリードレッサの回転中心軸に対して所定の微小角
だけ傾斜せしめておき、ロータリードレッサの回転中心
軸を、研削砥石の回転中心軸に対して所定の微小角だけ
傾斜させることにより、端面ドレス用ダイヤ(6)の切
刃面を研削砥石の端面に対して所定の微小角だけ傾斜さ
せた状態で該研削砥石の端面をドレッシングする工程
と、前記ロータリードレッサの回転中心軸を平行移動さ
せて、外周面ドレス用ダイヤ(5)の切刃面を研削砥石
の外周面に対して、ほぼ平らに接触させた状態で該研削
砥石の外周面をドレッシングする工程と、を有している
ことを特徴とする。以上に説明した請求項5の発明方法
によると、研削砥石の端面をドレッシングする工程と外
周面をドレッシングする工程との間でロータリードレッ
サの回転中心軸の傾斜角度を修正する必要が無く、端面
と外周面とを連続工程として施工することができる。
【0013】請求項6に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて(図5参照)予
め、端面ドレス用ダイヤ(8)の切刃面を「ロータリー
ドレッサの回転中心軸に直交する面」に対して所定の微
小角だけ傾斜させるとともに、外周面ドレス用ダイヤ
(7)の切刃面をロータリードレッサの回転中心軸に対
してほぼ平行ならしめておき、ロータリードレッサの回
転中心軸を研削砥石(4)の回転中心軸(4c)に対し
てほぼ平行ならしめることにより、端面ドレス用ダイヤ
(8)の切刃面を研削砥石の端面に対して所定の微小角
だけ傾斜させた状態で該研削砥石の端面をドレッシング
する工程と、前記ロータリードレッサの回転中心軸を平
行移動させて、外周面ドレス用ダイヤ(7)の切刃面を
研削砥石の外周面に対してほぼ平らに接触させた状態で
該研削砥石の外周面をドレッシングする工程と、を有し
ていることを特徴とする。以上に説明した請求項6の発
明方法によると、請求項1を適用して研削砥石の端面を
ドレッシングする際、ロータリードレッサ回転中心軸の
傾斜角度を修正する必要無く、端面ドレッシングと外周
面ドレッシングとを連続行程として施工することができ
る。
【0014】請求項7に係る発明機構は、前記請求項1
の発明方法を実施するために創作されたもので、(図1
参照)研削砥石をドレッシングする装置において、ロー
タリードレッサ(1)に設けられている端面ドレス用ダ
イヤ(3)の切刃面が、研削砥石の被加工面である端面
(4b)に対して、0.1〜5度の微小角θだけ傾斜し
ていることを特徴とする。以上に説明した請求項7の発
明機構によると、請求項1の発明方法を容易に実施し
て、その効果を充分に発揮させることができる。
【0015】請求項8に係る発明機構は、前記請求項2
の発明方法を実施するために創作されたもので(図2参
照)、ロータリードレッサ(1)の回転中心軸の支持角
度が、0.1〜5度の微小角ずつ変化せしめることがで
きるようになっていて、「研削砥石(4)の端面被加工
部に対する端面ドレス用ダイヤ(3)の切刃面の傾斜
角」が0.1〜5度の微小角ずつ段階的に、もしくは連
続的に、調節可能な構造であることを特徴とする。以上
に説明した請求項8の発明機構によると、請求項2の発
明方法を容易に実施して、その効果を充分に発揮させる
ことができる。
【0016】請求項9に係る発明機構は、前記請求項4
の発明方法を実施するために創作されたもので(図3参
照)、ロータリードレッサの回転中心軸を、研削砥石の
回転中心軸に対してほぼ直角方向に平行移動させる機能
と、上記ロータリードレッサの回転中心軸の方向を、
0.1〜5度の微小角度だけ、「研削砥石の回転中心軸
を含む仮想の平面」に沿わせて傾動させる機能と、上記
ロータリードレッサの回転中心軸を、研削砥石の回転中
心軸とほぼ平行に移動させる機能と、を具備しているこ
とを特徴とする。以上に説明した請求項9の発明機構に
よると、請求項4の発明方法を容易に実施して、その効
果を充分に発揮させることができる。
【0017】請求項10の発明機構は、前記請求項5の
発明方法を実施するために創作されたもので(図4参
照)、前記のロータリードレッサ(1)が、端面ドレス
用のダイヤ(5)と、外周面ドレス用ダイヤ(5)とを
具備しており、上記端面ドレス用のダイヤ(6)は「ロ
ータリードレッサの回転中心線(1a)に対して直交す
る仮想の面(R)」に沿った切刃面を有するとともに、
前記外周面ドレス用のダイヤ(5)が「ロータリードレ
ッサの回転中心線(1a)に対して平行な仮想の面」に
対して、0.1〜5度の微小角で傾斜する切刃面を有し
ていることを特徴とする。以上に説明した請求項10の
発明機構によると、請求項5の発明方法を容易に実施し
て、その効果を充分に発揮させることができる。
【0018】請求項11に係る発明機構は、請求項6の
発明方法を実施するために創作されたもので(図5参
照)、前記のロータリードレッサ(1)が、端面ドレス
用のダイヤ(8)と、外周面ドレス用のダイヤ(7)と
を具備しており、上記端面ドレス用のダイヤ(8)が
「ロータリードレッサの回転中心線に対して直交する仮
想の面(R)」に対して、0.1〜5度の微小角で傾斜
する切刃面を有するとともに、前記外周面ドレス用のダ
イヤ(7)が、「ロータリードレッサの回転中心線に対
して平行な仮想の面」に沿った切刃面を有していること
を特徴とする。以上に説明した請求項11の発明機構に
よると、請求項6の発明方法を容易に実施して、その効
果を充分に発揮させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の1実施形態にお
ける研削砥石4と、ロータリードレッサ1と、端面ドレ
ス用ダイヤ3とを抽出して模式的に描いたもので、
(A)は平面図、(B)は側面図であって、本図1は請
求項1および同7に対応している。符号4bを付して示
したのは研削砥石4の端面であって、本例においてはド
レッシング加工すべき対象の部分である。ただし一般
に、端面4bの全部が被ドレッシング面ではなく、その
外周円の近傍がドレッシングされる。ロータリードレッ
サ1の回転中心軸1aは、従来一般に、研削砥石4の回
転中心軸4cと平行に支持されるが、本例においてはロ
ータリードレッサ回転中心軸1aを「研削砥石の中心線
に平行な補助線4d」に対して、微小角θだけ傾斜させ
てある。ただし、本発明の添付図面においては読図の便
宜上、角θを拡大して描いてある。このように構成する
と、端面ドレス用ダイヤ3は、前掲の図7(C)につい
て説明したように、切れ味の良いドレッシング作用が果
たされる。ロータリードレッサ1の回転中心軸1aの傾
斜方向は、「研削砥石4の被ドレス面に立てた垂線
」に比して、図7(C)のようにトラバース線(矢
印a)から離れる方向であっても良く、図7(B)のよ
うにトラバース線(矢印a)に近づく方向であっても良
い(請求項3に対応する構成)。前記の微小角θの最適
値は、各種の作業条件によって変化するが、本発明者の
試験研究結果によると、0.1度未満では効果が不充分
であり、5度を越えると却って切れ味を悪くするので、
0.1度<θ<5度の範囲内が適正である。
【0020】従来一般に用いられていた端面ドレスダイ
ヤ付きロータリードレッサを用いて、図1に示したよう
にロータリードレッサ回転軸1aを微小角θだけ傾斜さ
せると、端面ドレス用ダイヤ3の切刃面が研削砥石端面
4bに対して微小角θだけ傾く。しかし、この状態でド
レッシング作業を続けていると、上記端面ドレス用ダイ
ヤ3の切刃面のうち、研削砥石に対して強く当たってい
る個所の摩損が進行して実質的な傾斜角が次第に減少す
る。図2は、端面ドレス用ダイヤの切刃面の摩耗によっ
て実質的な傾斜角が減少したとき、該端面ドレス用ダイ
ヤを交換したり補修したりすることなく、上記実質的傾
斜角を増加・復元させる技術の説明図であり、請求項2
および同8に対応する。符号4dを付して示したのは、
研削砥石の回転中心軸4cに平行な補助線である。ドレ
ッシング作業を開始する際は、ロータリードレッサの支
持回転駆動機構に設けられた角度調節装置(ともに図示
省略)によって、ロータリードレッサの回転中心軸を符
号1aの線に設定し、前記補助線4dに対して所定の微
小角θだけ傾斜させる。ドレッシング作業を継続したた
め端面ドレス用ダイヤ3の切刃面が摩耗して、ドレス作
業の仕上がり面が悪くなったら、さらに微小角θだけ傾
斜を増して、符号1cの線に合わせて実質的傾斜角を増
加させ、その後さらに1dの線まで傾斜させる。ただ
し、本図2は模式的に描いてあり、請求項2,8の発明
を実施する場合、必ずしも角θずつ段階的に傾斜を増加
させねばならぬものではない。実際には、実質的傾斜角
がある程度減少したら、段階的もしくは無段階的に傾斜
を増加させると好都合であり、このような変形例は本発
明(請求項2,8)の技術的範囲に含まれる。
【0021】図3は、本発明を適用して、研削砥石の端
面および外周面をドレッシングする実施形態を示し、模
式的に描いた平面図である。符号1E´を付して示した
ロータリードレッサは、端面ドレス用ダイヤ3によって
研削砥石4の端面4bをドレッシングしている状態であ
って、前掲の図1に示したロータリードレッサ1と同様
に、その回転中心軸1aを角θだけ傾けられている。こ
の状態で矢印a方向にトラバースしつつドレッシングを
行ない、端面4bのドレッシングを終えると、前記ロー
タリードレッサは符号1Fで示した位置・姿勢になって
いる。ここで、ロータリードレッサの回転中心軸1aを
角θだけ修復傾動させ、回転中心軸1fのように、研削
砥石中心軸4cと平行ならしめる。上記のようにしてロ
ータリードレッサを外周面ドレス用の位置・姿勢1S´
ならしめ,外周面ドレス用ダイヤ2を研削砥石4の外周
面に対してほぼ平らに接触させ、矢印b方向に移動させ
て外周面をドレッシングする。上述のようにして、端面
ドレッシング工程と外周面ドレッシング工程との中間
で、ロータリードレッサ1の回転中心軸1aの傾斜角度
を修正することにより、例えば前掲の図6(A)に示し
たような従来例のロータリードレッサを用いて、本発明
に係る端面ドレッシングと、従来技術に類似した外周面
ドレッシングとを、連続した工程として施工することが
できる。
【0022】次に、図3を参照しつつ、本発明全般につ
いて変形例および技術的範囲を説明する。本発明の実施
形態は、その原理を簡明に表現できるよう、研削砥石4
の端面4bは中心軸4cに直角な平面である場合を描
き、研削砥石4の外周面は円柱面である場合を描いてあ
り、特許請求の範囲も実施形態に対応させて記述してあ
る。しかし、被ドレッシング面である研削砥石端面が円
錐面(これに類似する面を含む)である場合も有り、研
削砥石外周面が円錐面である場合も有る。このような場
合、端面ドレス用ダイヤの切刃面は円錐状端面に対して
傾斜角θをなし、トラバース線(矢印a)は円錐の母線
に平行となる。そして、外周面ドレス用ダイヤの切刃面
は円錐状外周面に対してほぼ平らに接触させ、円錐の母
線と平行にトラバース(矢印b)される。このような変
形例は、添付図面に記載し特許請求の範囲に記述した構
成と実質的に同一であり、本発明の技術的範囲に含まれ
るものである。
【0023】前掲の図3に示した実施形態は、従来例に
類似したロータリードレッサを用い、該ロータリードレ
ッサの回転中心軸を傾斜せしめ得る装置を用いて、本発
明特有の端面ドレッシングと、従来技術に類似した外周
面ドレッシングとを施工した例であった。図4は、前記
と異なる実施形態を説明するために示したもので、
(A)は模式的な工程図、(B)は本発明に特有のロー
タリードレッサの部分拡大図であって、請求項5および
同10に対応している。この図4、および後に説明する
図5の実施形態は、共に図3の実施形態の改良発明であ
って、特殊なロータリードレッサ1´を用いることによ
り、研削砥石の端面をドレッシングする工程と外周面を
ドレッシングする工程との中間で、ロータリードレッサ
の回転中心軸の傾斜角を修正する必要が無いようにした
ものである。
【0024】(図4(B)参照)符号Rを付して示した
のは、ロータリードレッサ回転中心軸1aに垂直な仮想
の面である。端面ドレス用ダイヤ6の切刃の面は、上記
の面Rに沿わせて形成してある。端面ドレス用ダイヤの
切刃面とは、段落0007で定義したように「ドレッシ
ング作用時に被ドレッシング面に対向している面」であ
る。なお、次に述べる外周面ドレス用ダイヤの切刃面も
同様に、被ドレッシング面に対向している面をいう。外
周面ドレス用ダイヤ5の切刃面は、「ロータリードレッ
サ回転中心軸1aに平行な仮想の線Pa」に対して微小
角θだけ傾斜させて形成してある。傾斜方向は本図のと
おりでも良く、この反対方向でも良い。本図4(A)に
示すように、ロータリードレッサ1´の回転中心軸1a
を「研削砥石中心線に平行な補助線4d」に対して微小
角θだけ傾斜させた状態で、端面ドレス用ダイヤ5を研
削砥石の端面4bに接触させ、矢印a方向にトラバース
させながら該端面4bをドレッシングする。この状態は
前掲の図1と同様である。端面4bをドレッシングし終
えると、ロータリードレッサの回転中心軸の傾斜角θを
修正することなく、そのまま平行移動させ、外周面ドレ
ス用ダイヤ5の切刃面を研削砥石の外周面4aに対して
ほぼ平らに接触させる。このようにして矢印b方向にト
ラバースさせて研削砥石の外周面4aをドレッシングす
る。この実施形態によると、図3の実施形態におけるが
ごとく端面ドレッシング工程と外周面ドレッシング工程
との間でロータリードレッサ回転中心軸を修正する必要
が無い。
【0025】図5は、前掲の図4と異なる実施形態を示
し、(A)は工程図、(B)は部分拡大断面図であっ
て、請求項6および請求項11に対応している。(図5
(B)参照)端面ドレス用ダイヤ8の切刃面は「ロータ
リードレッサ回転中心軸1aに垂直な仮想の面R」に対
して微小角θだけ傾斜している。外周面ドレス用ダイヤ
7の切刃面は「ロータリードレッサ回転中心軸1aに平
行な仮想の線Pa」に沿わしめて形成してある。図5
(A)のように、ロータリードレッサ1´の回転中心軸
1aを研削砥石中心軸4cと平行に支持して、端面ドレ
ス用ダイヤ8を研削砥石の端面4bに接触させると、そ
の切刃面は端面4bに対して角θだけ傾斜した状態とな
るので、矢印aのようにトラバースさせて該端面4bを
ドレッシングする。研削砥石の端面のドレッシングを終
えると、ロータリードレッサの回転中心軸1aの方向を
修正することなく、そのまま平行移動させて外周面ドレ
ス用ダイヤ7を研削砥石の外周面4aに接触させると、
ほぼ平らに接触するので、これを矢印b方向にトラバー
スさせて該研削砥石の外周面4aをドレッシングする。
本図5の実施形態によると、ロータリードレッサの回転
中心軸1aを研削砥石の回転中心軸4cと平行に保った
まま、該ロータリードレッサ回転軸1aの傾斜角を修正
する必要なく、研削砥石の端面と外周面とをドレッシン
グすることができる。
【0026】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げて、その
構成、機能を明らかならしめたように、請求項1の発明
方法によると、「端面ドレス用ダイヤによってドレッシ
ングを終えた研削砥石の端面」を、上記の端面ドレス用
ダイヤで摩擦して切れ味を低下させることが無く、ドレ
ッシングを終えた切れ味の良い状態が保持される。請求
項2の発明方法を請求項1の発明方法と併用すれば、請
求項1を適用して傾斜させていた微小角が摩耗によって
減少したとき、ロータリードレッサを交換したり端面ド
レス用ダイヤ工具を交換したりする必要無く、前記の微
小傾斜角を復元させることができる。請求項3の方法に
よると、本発明の基本的原理に忠実に、請求項1もしく
は請求項2の方法を効率良く実施することができる。請
求項4の発明方法によると、端面ドレッシング工程と外
周面ドレッシング工程との中間で、ロータリードレッサ
の回転中心軸の傾斜角度を修正することにより、従来例
のロータリードレッサ部材を使用して、研削砥石の端面
と外周面とを、連続工程としてドレッシングすることが
できる。請求項5の発明方法によると、研削砥石の端面
をドレッシングする工程と外周面をドレッシングする工
程との間でロータリードレッサの回転中心軸の傾斜角を
修正することなく、研削砥石の端面と外周面とを連続工
程として施工することができる。請求項6の発明方法に
よると、請求項1を適用して研削砥石の端面をドレッシ
ングする際、ロータリードレッサ回転中心軸の傾斜角を
修正する必要無く、端面ドレッシングと外周面ドレッシ
ングとを連続工程として施工できる。
【0027】請求項7の発明機構を適用すると請求項1
の発明方法を、請求項8の発明機構を適用すると請求項
2の発明方法を、請求項9の発明機構を適用すると請求
項4の発明方法を、請求項10の発明機構を適用すると
請求項5の発明方法を、請求項11の発明機構を適用す
ると請求項6の発明方法を、それぞれ容易に実施して、
その効果を充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における基本的な構成部材
を抽出して、模式的に描いた2面図である。
【図2】前記と異なる実施形態を模式的に描いた要部平
面図である。
【図3】前掲の図1に示した実施形態を拡大適用して、
研削砥石の端面と外周面とをドレッシングする操作の工
程図である。
【図4】前記と更に異なる実施形態を示し、(A)は工
程図、(B)はロータリードレッサの部分拡大断面図で
ある。
【図5】前掲の図4の実施形態の変形例を示し、(A)
は工程図、(B)はロータリードレッサの部分拡大断面
図である。
【図6】ドレッシングに関する従来技術を示し、(A)
はロータリードレッサの断面図、(B)は工程図であ
る。
【図7】端面ドレッシング用のダイヤ工具によって研削
砥石をドレッシングしている状態を対比説明するために
示したもので、(A)は従来例を描き、(B)および
(C)はそれぞれ本発明における基本的操作の1例を模
式的に描いてある。
【符号の説明】
1、1´…ロータリードレッサ、1a…回転中心軸、1
b…ロータリーデスク、1E…端面ドレス位置のロータ
リードレッサ、1S…外周面ドレス位置のロータリード
レッサ、2,5,7…外周面ドレス用ダイヤ、3,6,
8…端面ドレス用ダイヤ、4…研削砥石、4a…外周
面、4b…端面、4c…回転中心軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀和 山形県山形市蔵王上野578番地の2 ミク ロン精密 株式会社内 Fターム(参考) 3C047 BB01 BB04 BB15 BB16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削砥石の端面を、ロータリードレッサ
    によってドレッシングする場合、 研削砥石端面のドレッシング仕上げされる面に対して、
    ロータリードレッサの端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面
    を0.1〜5度の微小角だけ傾斜させることを特徴とす
    るドレッシング方法。
  2. 【請求項2】 0.1〜5度の微小角だけ傾斜させてい
    た端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面が摩耗して、上記の
    傾斜角が減少したとき、前記ロータリードレッサの回転
    中心軸を、さらに0.1〜5度の傾斜角だけ傾斜させ
    て、切刃面の傾斜角を0.2〜5度に復元させてドレッ
    シング作業を続行することを特徴とする、請求項1に記
    載したドレッシング方法。
  3. 【請求項3】 前記端面ドレス用ダイヤ工具を備えたロ
    ータリードレッサのドレッシング作動は、 ロータリードレッサの回転中心軸を、「研削砥石の回転
    中心軸が位置する面」にわせつつ、端面ドレス用ダイヤ
    工具の接触箇所を研削砥石の半径方向にトラバースさせ
    るものとし、 かつ、端面ドレス用ダイヤ工具が研削砥石に接触してい
    る箇所において、該ダイヤ工具の切刃の面に立てた垂線
    が、研削砥石の被加工面に立てた垂線に比してトラバー
    ス方向線へ近づく方向、または離れる方向に傾斜してい
    るものであることを特徴とする、請求項1もしくは請求
    項2に記載したドレッシング方法。
  4. 【請求項4】 端面ドレス用ダイヤ工具および外周面ド
    レス用ダイヤ工具を備えたロータリードレッサを用い、 端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の端面に対
    して所定の微小角度だけ傾斜させた状態で、該研削砥石
    の端面をドレッシングする工程と、 ロータリードレッサの回転中心軸の傾斜角度を修正し
    て、端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面の方向および外周
    面ドレス用ダイヤ工具の切刃面の方向を変化させる工程
    と、 外周面ドレス用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の外周面
    に対して、ほぼ平らに接触させた状態で、該研削砥石の
    外周面をドレッシングする工程と、 を有していることを特徴とする、請求項1に記載したド
    レッシング方法。
  5. 【請求項5】 予め、端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面
    をロータリードレッサの回転中心軸に対して平行ならし
    めるとともに、外周面ドレス用ダイヤ工具の切刃面をロ
    ータリードレッサの回転中心軸に対して所定の微小角だ
    け傾斜せしめておき、 ロータリードレッサの回転中心軸を、研削砥石の回転中
    心軸に対して所定の微小角だけ傾斜させることにより、
    端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の端面に対
    して所定の微小角だけ傾斜させた状態で該研削砥石の端
    面をドレッシングする工程と、 前記ロータリードレッサの回転中心軸を平行移動させ
    て、外周面ドレス用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の外
    周面に対して、ほぼ平らに接触させた状態で該研削砥石
    の外周面をドレッシングする工程と、 を有していることを特徴とする、請求項1に記載したド
    レッシング方法。
  6. 【請求項6】 予め、端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面
    を「ロータリードレッサの回転中心軸に直交する面」に
    対して所定の微小角だけ傾斜させるとともに、 外周面ドレス用ダイヤ工具の切刃面をロータリードレッ
    サの回転中心軸に対してほぼ平行ならしめておき、 ロータリードレッサの回転中心軸を研削砥石の回転中心
    軸に対してほぼ平行ならしめることにより、端面ドレス
    用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の端面に対して所定の
    微小角だけ傾斜させた状態で該研削砥石の端面をドレッ
    シングする工程と、 前記ロータリードレッサの回転中心軸を平行移動させ
    て、外周面ドレス用ダイヤ工具の切刃面を研削砥石の外
    周面に対してほぼ平らに接触させた状態で該研削砥石の
    外周面をドレッシングする工程と、 を有していることを特徴とする。請求項1に記載したド
    レッシング方法。
  7. 【請求項7】 研削砥石をドレッシングする装置におい
    て、ロータリードレッサに設けられている端面ドレス用
    ダイヤ工具の切刃面が、研削砥石の被加工端面に対し
    て、0.1〜5度の微小角だけ傾斜していることを特徴
    とするドレッシング機構。
  8. 【請求項8】 ロータリードレッサの回転中心軸の支持
    角度を、0.1〜5度の微小角ずつ変化せしめることが
    できるようになっていて、「研削砥石の端面被加工部に
    対する端面ドレス用ダイヤ工具の切刃面の傾斜角」が
    0.1〜5度の微小角ずつ段階的に、もしくは連続的
    に、調節可能な構造であることを特徴とする、請求項7
    に記載したドレッシング機構。
  9. 【請求項9】 ロータリードレッサの回転中心軸を、研
    削砥石の回転中心軸に対してほぼ直角方向に平行移動さ
    せる機能と、 上記ロータリードレッサの回転中心軸の方向を、0.1
    〜5度の微小角度だけ、「研削砥石の回転中心軸を含む
    仮想の平面」に沿わせて傾動させる機能と、 上記ロータリードレッサの回転中心軸を、研削砥石の回
    転中心軸とほぼ平行に移動させる機能と、 を具備していることを特徴とする、請求項7に記載した
    ドレッシング機構。
  10. 【請求項10】 前記のロータリードレッサは、端面ド
    レス用のダイヤ工具と、外周面ドレス用のダイヤ工具と
    を具備しており、 上記端面ドレス用のダイヤ工具は「ロータリードレッサ
    の回転中心線に対して直交する仮想の面」に沿った切刃
    面を有するとともに、 前記外周面ドレス用のダイヤ工具は、「ロータリードレ
    ッサの回転中心線に対して平行な仮想の面」に対して
    0.1〜5度の微小角で傾斜する切刃面を有しているこ
    とを特徴とする、請求項7に記載したドレッシング機
    構。
  11. 【請求項11】 前記のロータリードレッサは、端面ド
    レス用のダイヤ工具と、外周面ドレス用のダイヤ工具と
    を具備しており、 上記端面ドレス用のダイヤ工具は、「ロータリードレッ
    サの回転中心線に対して直交する仮想の面」に対して、
    0.1〜5度の微小角で傾斜する切刃面を有するととも
    に、 前記外周面ドレス用のダイヤ工具は、「ロータリードレ
    ッサの回転中心線に対して平行な仮想の面」に沿った切
    刃面を有していることを特徴とする、請求項7に記載し
    たドレッシング機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005077600A1 (ja) * 2004-02-18 2005-08-25 Toyoda Van Moppes Ltd. 両端面ツルーイング装置、両端面ツルーイング工具及び両端面ツルーイング方法

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