JP2002239551A - 中水設備 - Google Patents

中水設備

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JP2002239551A
JP2002239551A JP2001044196A JP2001044196A JP2002239551A JP 2002239551 A JP2002239551 A JP 2002239551A JP 2001044196 A JP2001044196 A JP 2001044196A JP 2001044196 A JP2001044196 A JP 2001044196A JP 2002239551 A JP2002239551 A JP 2002239551A
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water
tank
water supply
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Masafumi Arakawa
雅史 荒川
Koji Yamazaki
浩司 山崎
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽排水等を回収してこれを良好な水質状態と
なし、各種利用先に供給する中水設備において、電解殺
菌槽を設けてそこで電解殺菌を行うに際し、必要な電圧
制御を簡単なものとなして設備のコストを低減する。 【解決手段】中水設備においてタンク部10に流入した
排水を上流側から下流側へと移動させる送水手段42
と、一対の電極板57間に電圧を印加し、電解作用によ
って殺菌を行う電解殺菌槽22と、電流値が設定した定
常電流値となるように電極板57間に印加する電圧を制
御する制御部100とを設け、且つ制御部100におい
て、電流値が定常電流値に到達しないときに送水手段4
2による送水の速度を低下させて排水の電解殺菌槽22
の通過時間を長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽排水等の汚
濁度の低い再利用可能な水をタンク部に回収して殺菌
し、中水として各種利用先に供給する中水設備に関す
る。
【0002】
【発明の背景】ダム建設にかかる多大なコストやその影
響による環境破壊等、近年水資源の確保に関わる問題は
世界的に深刻化している。我が国も少雨の傾向が強ま
り、慢性的な水不足状態にある。このような中にあっ
て、各自が毎日の暮しの中で気軽に水資源の有効活用が
実践でき、また上昇する上下水道料金による家計への負
担を軽減することのできるシステムが求められている。
【0003】こうした背景の下に、浴槽排水等の汚濁度
の低い排水や雨水等の再利用可能な水をタンク部に回収
して貯溜し、その貯溜水(中水)をトイレの洗浄水とし
て或いは洗車用の水として、更にはまた庭等への散水用
の水等として、各種利用先に供給するための中水設備が
構想されている。
【0004】但し、浴槽排水等の水には各種の菌が含ま
れており、従ってこれをそのまま各種利用先に供給する
ことはできず、中水設備において一旦これを殺菌した上
で各種利用先に供給するといったことが必要である。
【0005】ここで殺菌手法として、固形殺菌剤を水中
に浸漬させてその殺菌剤を水中に溶け出させ、その溶け
出した殺菌剤によって水中の菌を殺菌するといった手法
が考えられるが、このようにした場合、固形殺菌剤が消
耗されてなくなってしまうため、定期的にその補給を行
うためのメンテナンス作業が必要となり、また固形殺菌
剤を補給し忘れたりすると、十分殺菌されていない水が
各種利用先に供給されてしまうといった恐れがある。
【0006】そこで他の殺菌手法として、電解殺菌槽を
設けてそこでの電解作用により殺菌を行うといったこと
が考えられる。これは浴槽排水等の排水中には塩素分が
含まれていることから、そのような水を電解することに
よりそこで次亜塩素酸等の殺菌剤を生成させるものであ
り、その殺菌剤の作用で水を殺菌することができる。こ
の電解殺菌による殺菌手法では、固形殺菌剤による殺菌
手法のように定期的に固形殺菌剤を補給するといった面
倒なメンテナンス作業を行わなくても良い利点がある。
【0007】しかしながらこの電解殺菌による殺菌手法
では次のような問題がある。かかる電解殺菌による殺菌
の場合、生成する殺菌剤の量は電解殺菌槽における電極
板間の電流値と通電時間との積によって定まり、そこで
所定の送水速度の下で一定量の殺菌剤を生成させるた
め、電流値をある一定の電流値(定常電流値)、例えば
2.5Aとなるように制御する。
【0008】しかしながら電解殺菌槽に流入して来る水
の電気抵抗はその汚れの程度に応じて変化し、汚れの少
ないきれいな水の場合には電気抵抗が大きくなる。稀な
ケースとして電解殺菌槽に殆ど汚れのない上水ないし上
水に近い水が流入して来る場合も想定され、而してこの
ような場合に一定の電流値(定常電流値)で電流を流す
ようにするためには、一対の電極板間に大きな電圧を印
加しなければならない。例えば上水が流入して来た場合
にも2.5Aを流せるようにするため、電極板間への印
加電圧を30Vまで上げられるようにしておかなければ
ならない。
【0009】しかしながらこのようなきれいな水が流入
して来るのは極めて稀なケースであって、通常は一定以
上に汚れた水が流入して来るのが殆どである。この場合
水の電気抵抗は低く、従って例えば電極板間に10〜2
0V程度電圧を印加するだけで2.5A流すことができ
るにも拘わらず、上記のような稀なケースにも対処でき
るように印加電圧を30Vまで上げられるように装置を
構成しておくと、必要な電源の容量も大きくなり無駄が
多い。
【0010】例えば必要な印加電圧が20V程度であれ
ば電源容量は20V×2.5A=50Wで済むのに対
し、上記のように印加電圧を30Vまで上げられるよう
にしておいた場合、電源容量は30V×2.5A=75
Wとなる。このように稀なケースを想定して大容量の電
源を用意しておくことは無駄が多く、また必然的に制御
電圧幅が広くなるため制御も難しいものとなり、必然的
に所要コストも高くなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の中水設備はこの
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、浴槽排水等の汚濁度の低い再利
用可能な水をタンク部に回収して殺菌するとともに該殺
菌した後の水を貯溜し、中水として各種利用先に供給す
るようになした中水設備であって、前記タンク部に
(イ)流入した排水を送水し、該排水を該タンク部内にお
いて上流側から下流側へと移動させる送水手段と、(ロ)
一対の電極板間に電圧を印加し、電解作用によって殺菌
を行う電解殺菌槽と、(ハ)該電極板間に流れる電流値
を検出する電流検出手段と、(ニ)該電流値が設定した
定常電流値となるように前記電極板間に印加する電圧を
制御する制御部とを設け、且つ該制御部において、前記
電極板間に印加する電圧を設定した最大限度まで上げて
も電流値が前記定常電流値に到達しないときに、前記送
水手段による送水の速度を低下させて、排水の前記電解
殺菌槽の通過時間を長くするようになしたことを特徴と
する。
【0012】請求項2のものは、請求項1において、前
記タンク部内且つ前記電解殺菌槽の下流側に貯水槽を設
けるとともに、該貯水槽に対して上水を補給する上水補
給装置を設け、且つ前記制御部において、前記定常電流
値で電流を流すのに必要な前記印加電圧が前記最大限度
よりも低い第1設定電圧値未満であるときに、前記上水
補給装置にて前記貯水槽への上水の補給を開始させるよ
うになしたことを特徴とする。
【0013】請求項3のものは、請求項2において、前
記制御部が、前記上水の補給開始時に前記送水手段を送
水動作状態とするようになしたことを特徴とする。
【0014】請求項4のものは、請求項2,3の何れか
において、前記制御部において、前記貯水槽が設定した
限度水位まで水位上昇したときに、前記上水補給装置に
よる上水の補給を停止するようになしたことを特徴とす
る。
【0015】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記制御部が、前記印加電圧が前記第1設定
電圧値よりも低い第2設定電圧値未満であるときに、前
記送水手段を送水停止状態とするとともに前記電解殺菌
槽内の水を外部に排出させるようになしたことを特徴と
する。
【0016】請求項6のものは、請求項1において、前
記電流検出手段により検出される電流値が0であると
き、前記制御部が前記送水手段を送水停止状態となすこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、電極板
間に印加する電圧を設定した最大限度まで上げても電流
値が定常電流値に到達しないときに、送水手段による送
水の速度を低下させて電解殺菌槽を通過する排水の通過
時間を長くするようになしたものである。
【0018】前述したように生成する殺菌剤の量は、通
電の際の電流値と通電時間との積によって定まって来
る。従って本発明に従い、送水の速度を低下させて排水
が電解殺菌槽を通過する時間を長くすれば、電極板間を
流れる電流値が定常電流値より低くても、水中に所定濃
度,所定量で殺菌剤を生成させることができる。
【0019】従ってまた本発明によれば、稀に汚れの殆
どないきれいな水が電解殺菌槽に流れて来るような場合
をも想定して大きな容量の電源を用意しておくといった
必要がなく、また制御電圧幅も狭くすることができるた
め、制御も容易となって設備に要するコストを低減する
ことができる。
【0020】次に請求項2のものは、上記定常電流値で
電流を流すのに必要な印加電圧が設定した最大限度より
も低い第1設定電圧値未満であるときに、上水補給装置
にて電解殺菌槽の下流側の貯水槽に上水の補給を開始す
るようになしたものである。このように定常電流値で電
流を流すのに必要な印加電圧が低いときは、排水の汚れ
の程度が高い場合である。そこで本発明では、上水補給
装置にて貯水槽に上水を補給するようになしたもので、
このようにすることにより、貯水槽に送られた水の水質
をより汚れの少ないものとなすことができ、各種利用先
に供給される水の水質を安定化させることができる。
【0021】この場合において上水の補給開始時に送水
手段を送水動作状態となしておくことができる(請求項
3)。更にまた上水の補給によって貯水槽が設定した限
度水位まで水位上昇したところで、上水補給装置による
上水の補給を停止するように制御部において制御するよ
うになすことができる(請求項4)。
【0022】次に請求項5のものは、印加電圧が上記の
第1設定電圧値よりも低い第2設定電圧値未満であると
きに、送水手段を送水停止状態とするとともに、電解殺
菌槽内の水を外部に排出させるようになしたものであ
る。このように印加電圧が第2設定電圧値未満であると
きには、排水の汚れは顕著なものである。例えば塩水を
多量に含むような水が排水として流入して来たような場
合がこれに相当する。
【0023】このような水は下流側の貯水槽内に流入さ
せてそこから更に各種利用先へと供給するのは望ましく
なく、そこで本発明では、このような異常に汚れた水に
ついては電解殺菌槽から汲み出して外部に排出させるよ
うにする。このようにすることによって、異常に汚れた
水が誤って各種利用先に供給されてしまうといった不都
合を未然に防ぐことができる。
【0024】次に請求項6のものは、電流値が0である
ときに、これは電線の切断等の異常が発生したものであ
ると判定して送水手段による送水を停止するようになし
たもので、このようにすることによっても異常に汚れた
水が誤って各種利用先に供給されてしまうといったこと
を防ぐことができる。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の中水設備の概略全体構成を示し
たもので、図中10は土中に埋設されるタンク部で、1
2は地上部分の機器部である。14はその機器部12の
一部を成すポンプで、後述する貯水槽24内に貯溜され
ている浄化及び殺菌後の水(中水)が、このポンプ14
により汲み出され、送出管15を通じて各種利用先に供
給される。
【0026】図2(A)はタンク部10の平面構成を示
したもので、図示のようにタンク部10の内部には集水
槽16と、浄化槽18と、沈殿分離槽20と、電解殺菌
槽22と、貯水槽24とが区画形成されている。本例の
中水設備にあっては、浴槽排水が流入部26から集水槽
16内に流入する。このとき浴槽排水は、図1のスクリ
ーン30を通じて流入し、そこで浴槽排水中の固形分が
ろ過除去される。また流入して来た浴槽排水のうち、余
剰分が流出部28から外部に流出して放流される。
【0027】図1ではそれら集水槽16,浄化槽18,
沈殿分離槽20,電解殺菌槽22,貯水槽24が水の流
れの順に従って示してある。図示のようにこの中水設備
にあっては、流入部26から流入して来た浴槽排水が一
旦先ず集水槽16に集められ、続いて浄化槽18→沈殿
分離槽20→電解殺菌槽22→貯水槽24の順に送られ
る。ここで集水槽16は浴槽排水等の汚濁度の低い排水
を集水し、そこに一定量貯溜するもので、流入部26か
ら流入して来た浴槽排水のうち余剰分が流出部28から
外部へ放流される。
【0028】浄化槽18は、浴槽排水中に含まれる人の
垢汚れや浴槽用洗剤等の汚れ分を生物処理により分解し
浄化するもので、ばっ気により白色球状の流動担体を流
動させ、これによりその流動担体の表面に付着している
微生物が有機質の汚れ分を分解し浄化する作用をなす。
【0029】この浄化槽18で浄化された水が、続く沈
殿分離槽20へとオーバーフローにより送水される。沈
殿分離槽20は、浄化槽18から送られて来た水の懸濁
物を自然沈降させて分離除去するもので、この沈殿分離
槽20の上澄液が、続く電解殺菌槽22へとオーバーフ
ローにより送水される。
【0030】電解殺菌槽22は、浴槽排水中に元々含ま
れている塩素イオンを電解により次亜塩素酸等の殺菌剤
に変化させ、これにより殺菌を行うもので、ここで殺菌
された水が、続く貯水槽24へとオーバーフローにより
送水されてそこに貯溜される。尚この貯水槽24には後
述する上水供給管74及び雨水供給管86を通じて上水
及び雨水がそれぞれ供給されるようになっている。
【0031】図3にも示しているように、集水槽16は
相対的に大容量の集水室32と相対的に小容量の送水室
34とに区画されており、その集水室32に、水位セン
サとしてのフロート36及びフロートスイッチ38が設
けられている。これらフロート36及びフロートスイッ
チ38は、集水室32内の水位が減少し、限界水位とな
ったことを検知するためのもので、集水室32内の水位
がその限界水位に達すると、集水槽16から浄化槽18
への送水が停止される。
【0032】これら集水室32及び送水室34のそれぞ
れにはエアリフト装置40,42がそれぞれ設けられて
いる。これらエアリフト装置40,42は、図6に示し
ているようにエア管44を通じて送られて来たエアをエ
アリフト管46内に噴出し、そのエアリフト管46内の
エアの上昇作用で、集水室32及び送水室34内の水を
エアリフト管46内で上昇させ、送水室34及び浄化槽
18へとそれぞれ送水する。尚、後述のエアリフト装置
54,58についても同様の構成とされている。
【0033】これらエアリフト装置40,42における
それぞれのエア管44−1,44−2は、図3に示して
いるように三方弁48を介して第1のエアポンプ50に
繋がれており、その第1のエアポンプ50からのエア
が、これらエア管44−1,44−2を通じてそれぞれ
エアリフト装置40,42へと供給される。上記のよう
に本例では集水室32内部の水が先ずエアリフト装置4
0により送水室34へと送水され、そしてその小容量の
送水室34内の水が、次段のエアリフト装置42により
浄化槽18へと送水される。
【0034】尚、集水室32内の水はエアリフト装置4
0により送水室34内が満水状態となるまで送水され
る。一方送水室34内の水は、エアリフト装置42によ
り2段階に分けて浄化槽18へと送水される。
【0035】このように集水槽16を大容量の集水室3
2と小容量の送水室34とに区画して、それぞれにエア
リフト装置40,42を設け送水するようになすこと
で、集水室32内の水位の変動にも拘らずほぼ一定の送
水量で送水室34から集水槽16内の水を次の浄化槽1
8へと送水することができる。
【0036】一方、図4に示しているように浄化槽18
の内部にはエア管44−5が入り込んでおり、その先端
部に設けられたばっ気部52から浄化槽18の水中に空
気がばっ気される。
【0037】沈殿分離槽20にはエアリフト装置54が
設けられている。このエアリフト装置54は、所定周期
ごとに沈殿分離槽20内の汚泥を含む全量の水を排出す
るためのもので、このエアリフト装置54により持ち上
げられた沈殿分離槽20内の汚泥を含む水が、配管56
を通じて流出部28から外部へ放流される。即ちこのエ
アリフト装置54が作動したときには、沈殿分離槽20
内はほぼ空の状態となる。
【0038】上記電解殺菌槽22には、電解を行うため
の一対の電極板57が配設されている。この電解殺菌槽
22内部にはエア管44−7が入り込んでおり、その先
端部のばっ気部52からばっ気を行うようになってい
る。またこの電解殺菌槽22には、エアリフト装置58
が設けられている。
【0039】この電解殺菌槽22におけるばっ気部52
は、電極板57の表面に付着した汚れをそのばっ気によ
る撹拌力によって除去するためのもので、更にまた電解
殺菌槽22のエアリフト装置58は、そのばっ気後にお
いて電解殺菌槽22内の電極板57から除去された汚れ
を含んだ水を全体的に配管56を通じて流出部28から
外部に放流するものである。
【0040】これらばっ気部52からのばっ気及びエア
リフト装置58による水の排出は所定周期ごとに行われ
る。その際、先ずばっ気部52からのばっ気を行った後
に、エアリフト装置58による水の排出を行う。尚この
電解殺菌槽22においても、1回のエアリフト装置58
による水の排出時に電解殺菌槽22内の全量の水を一度
に排出する。従ってこのエアリフト装置58の作動によ
って、電解殺菌槽22内は一旦ほぼ空の状態となる。
【0041】図1及び図4において、64は第2のエア
ポンプであって、三方弁62を介して2つのエア管44
−3,44−4が分岐して延び出している。更に各分岐
したエア管44−3,44−4の先端部において、三方
弁60及び61を介しそれぞれ2つのエア管44−5,
44−6及び44−7,44−8が分岐して延び出して
いる。
【0042】そして三方弁60から延び出した一方のエ
ア管44−5が、上記浄化槽18内部に入り込んで、そ
の先端部に浄化槽18内のばっ気を行うための上記ばっ
気部52が設けられている。更に三方弁60から延び出
した他方のエア管44−6が、沈殿分離槽20内部に入
り込んで、沈殿分離槽20における上記エアリフト装置
54を構成している。
【0043】更にまた、三方弁62から延び出したエア
管44−4からは、三方弁61を介して2つのエア管4
4−7,44−8が分岐して延び出しており、それぞれ
が電解殺菌槽22内部に入り込んでいる。そして一方の
エア管44−7の先端部に、ばっ気を行うための上記ば
っ気部52が設けられ、また他方のエア管44−8が電
解殺菌槽22におけるエアリフト装置58を構成してい
る。
【0044】本例においては、集水槽16におけるエア
リフト装置40によるエアリフト作用、即ち集水室32
から送水室34への送水と、エアリフト装置42による
エアリフト作用、即ち送水室34から浄化槽18への送
水とは同時には行われず、何れか一方のみが行われる。
具体的には、先ずエアリフト装置40による送水が行わ
れ、その後においてエアリフト装置42による送水が行
われる。
【0045】而してエアリフト装置40による送水が行
われるときには三方弁48がエア管44−1側に切り替
えられ、更にまたエアリフト装置42による送水が行わ
れるときには三方弁48がエア管44−2側に切り替え
られる。
【0046】また浄化槽18におけるばっ気と、沈殿分
離槽20におけるエアリフト装置54によるエアリフト
作用、即ち沈殿分離槽20内の水の排出とは同時には行
われず、何れか一方のみが行われる。その際三方弁60
がエア管44−5又は44−6の側に、具体的には浄化
槽18の側に又は沈殿分離槽20の側に切り替えられ
る。
【0047】更にまた電解殺菌槽22におけるばっ気
と、エアリフト装置58によるエアリフト作用、即ち電
解殺菌槽22内の水の排出とは同時には行われず、何れ
か一方のみが行われる。その際三方弁61がエア管44
−7又は44−8の側に切り替えられる。
【0048】尚、上記浄化槽18及び沈殿分離槽20に
三方弁60を介して繋がるエア管44−3と、電解殺菌
槽22に三方弁61を介して繋がるエア管44−4とに
は、第2のエアポンプ64からのエアが択一的に供給さ
れる。即ち三方弁62の切替動作に基づいて、それらの
何れかにエアが供給されるようになっている。
【0049】エア管44−1〜44−8のそれぞれに電
磁開閉弁を設けて、電磁開閉弁の開閉に基づいて各エア
管44−1〜44−8へのエアの供給を制御するように
なすこともできるが、この場合エア管の数に応じた数の
電磁開閉弁が必要となり、弁に要するコストが高くなっ
てしまう。
【0050】これに対して本例では4つの三方弁48,
60,61,62を用いて、それらを切り替えるように
なしていることから、必要な弁の数を少なくすることが
でき、弁に要するコストを低減することができる。更に
また三方弁48,60,61,62の切替えによって、
各エア管44−1〜44−8にエアを供給するようにし
ているため、必要なエアポンプの数も少なくて済む。
【0051】図7に本例で用いている三方弁の具体的構
成を示している。図示のように三方弁48(60,6
1,62)は、流入ポート66と、流出ポート68−
1,68−2と、弁体70と、その弁体70を回転駆動
するモータ等の駆動部72とを有しており、その弁体7
0の回転駆動によって、流入ポート66から流入したエ
アを流出ポート68−1及び68−2の何れか一方から
択一的に流出させる。
【0052】図1,図5に示しているように、上記貯水
槽24には上水補給装置の主要素を成す上水供給管74
を通じて上水が補給されるようになっている。図1に示
しているようにこの上水供給管74上にはフィルタ7
6,電磁開閉弁78,定流量弁80が設けられており、
更にその下流側において縁切り部82が設けられてい
る。
【0053】この縁切り部82は、図10に示している
ように貯水槽24内の水が上水供給管74内を逆流する
のを防止するためのものでホッパ84を備えており、上
水供給管74を通じて送られて来た上水がホッパ84へ
と落下した後、下流側の上水供給管74を通じて貯水槽
24へと流れ込む。
【0054】この貯水槽24にはまた、図1に示してい
るように雨水供給管86を通じて雨水が供給されるよう
になっている。詳しくは、屋根等からの雨水が雨水供給
管86を通じて送られ、雨水枡88及び自動給水装置と
してのボールタップ90を経て貯水槽24へと供給され
る。
【0055】図8にその雨水枡88の具体的構成が示し
てある。同図に示しているように雨水供給管86を通じ
て流れて来た雨水は、雨水枡88を経て貯水槽24へと
供給され、そしてその雨水枡88において、余剰となっ
た雨水がオーバーフロー管92を通じて外部に排水され
る。このような雨水枡88を設けておくことによって、
降雨時に過剰の雨水が貯水槽24へと流入するのが阻止
される。この過剰の雨水の流入阻止は、自動給水装置と
してのボールタップ90によっても達成される。
【0056】図9にボールタップ90の概略構成及び作
用が示してある。同図に示しているようにこのボールタ
ップ90は、貯水槽24の水位に連動して昇降するフロ
ート93と、このフロート93の昇降に連動して開閉す
る弁部94とを有している。而して貯水槽24内の水位
が下がってフロート93が下降すると、ここにおいて弁
部94における弁体96が開弁し、雨水供給管86を通
じて送られて来た雨水が吐水管98を通じて貯水槽24
内に供給される。また一方貯水槽24内の水位が設定水
位まで上昇すると、フロート93の上昇運動によって弁
体96が閉弁し、吐水管98から貯水槽24内への雨水
の供給が停止する。
【0057】貯水槽24にはまた水位センサ99が設け
られている。この水位センサ99は、図5に示している
ように長さの異なる4つの電極棒E1,E2,E3,E
4を備えており、それら電極棒E1〜E4の水中への浸
漬の有無に基づいて、貯水槽24内の水位を複数段階に
検知する。そしてこの水位センサ99による水位検知に
基づいて、後述の制御部100による各種制御が行われ
る。
【0058】具体的には、図12(A)(I)に示して
いるように電極棒E1が水中に浸漬しているとき、つま
り貯水槽24内の水位が電極棒E1の下端よりも上にあ
るとき、集水槽16から下流側への浴槽排水の送水が禁
止された状態にある。この状態から貯水槽24内の水が
ポンプ14により汲み出されて各種利用先に供給され、
これに伴って貯水槽24内の水位が低下し、そしてその
水位が図12(A)(II)に示しているように電極棒E
3の下端よりも低くなると、ここにおいてポンプ14に
よる貯水槽24内の水の汲出しが禁止される。これと同
時に上水供給管74を通じて貯水槽24内に上水の補給
が行われる。
【0059】図12(B)は貯水槽24内への水の供給
による状態変化を示している。先ず、図12(B)
(I)に示しているように貯水槽24内の水位が電極棒
E3の下端よりも低くなることで、上記のように貯水槽
24内の水の汲出しが禁止されたままで上水の補給が行
われ、これに伴って貯水槽24内の水位が上昇して行
く。このとき、(II)に示しているように貯水槽24内
の水位が電極棒E3の下端より高くなっても、電極棒E
2の下端に達していない時点ではポンプ14による貯水
槽24内の水の汲出しは依然禁止される。そして(II
I)に示しているように貯水槽24内の水位が電極棒E
2の下端を越えたところで、初めてポンプ14が再び作
動可能状態となる。但し上水の補給は、水位が電極棒E
2の下端に達したところ(設定した限度水位)で停止さ
れる。
【0060】通例、上水の補給と併せて集水槽16から
下流側への送水が行われ、従って上水が補給されるとき
には同時に電解殺菌槽22から貯水槽24への送水が行
われる。そしてこれにより貯水槽24内の水位は電極棒
E2の下端よりも更に高く上昇する。但しこれら上水の
補給及び電解殺菌槽22から貯水槽24への送水に基づ
く水位の上昇は、電極棒E1の下端までが限度である。
【0061】即ち貯水槽24内部には、雨水供給のため
の容量が常に確保されているのであり、図12(B)
(IV)の状態から雨水が供給されることによって、
(V)に示しているように貯水槽24内の水位が満水状
態まで上昇する。尚、貯水槽24内の水位が満水状態に
なったところで、ボールタップ90のフロート93が上
昇してそこでボールタップ90からの雨水の供給が停止
する。
【0062】尚、前述したように集水槽16にはフロー
ト36及びフロートスイッチ38が設けてあり、それら
にて検知される集水槽16内の水位が限界水位であると
きには、集水槽16から下流側への送水は禁止される。
【0063】図1に示しているように、地上部分の機器
部12には制御部100及び端子台102が設けられて
おり、その制御部100によって中水設備における各種
動作が制御される。この制御部100には、図11に示
しているように中水設備の動作状態や故障等を表示する
ための表示部106が設けられている。ここで表示部1
06による表示はLEDの点滅ないし点灯等によって行
われる。
【0064】例えば表示部106が1回点滅するときに
は電解殺菌槽22の異常を表し、また2回点滅するとき
には電解殺菌槽22における電極板57の異常を表す。
また3回点滅するときには三方弁48,60,61,6
2に異常があることを表し、更にまた4回点滅するとき
には上水補給用の電磁開閉弁78或いは貯水槽24にお
ける水位センサ99に異常があることを表す。但しこれ
はあくまで一例を示したに過ぎない。
【0065】尚ここでは制御部100に表示部106を
設けているが、リモコンを外部に延び出させて、そのリ
モコンの部分にこのような表示部106を設けておくこ
ともできる。尚、図1において104は、貯水槽24か
らの水を汲み出すときに砂漉しを行う砂漉し器である。
【0066】次に本例の中水設備の動作を以下に具体的
に説明する。先ず図13,図14は集水槽16における
エアリフト装置40の動作とエアリフト装置42の動作
を示している。尚、ここでは第1段のエアリフト装置4
0による動作をA1で表し、また次段のエアリフト装置
42の動作をA2でそれぞれ表している。更に図15,
図17に示しているように、沈殿分離槽20におけるエ
アリフト装置54の動作をBで表し、また電解殺菌槽2
2におけるエアリフト装置58の動作をCでそれぞれ表
している。
【0067】先ず図13に示しているように、この中水
設備にあっては集水槽16においてエアリフト装置40
が動作し(A1動作)、集水室32内の水を送水室34
へと送水する。この集水室32におけるエアリフト装置
40の動作、即ちA1動作によって、送水室34内の水
位は満水状態まで連続的に上昇する。尚このとき、図1
3に示しているように浄化槽18におけるばっ気部52
によるばっ気が並行して行われる。
【0068】次に図14に示しているように、送水室3
4におけるエアリフト装置42が動作し(A2動作)、
送水室34内の水が浄化槽18へと送水される。尚この
とき、送水室34内の有効水量の約半分が浄化槽18へ
と先ず送水される。
【0069】その後一旦A2動作が停止し、その後再び
A2動作を行って、エアリフト装置42が送水室34内
の残りの水を浄化槽18へと送水する。ここにおいて送
水室34内の水位は実質的に最下水位まで下がった状態
となる。尚図14に示しているように、A2動作が行わ
れている間も浄化槽18におけるばっ気部52によるば
っ気が並行して行われる。
【0070】本例の中水設備では上記A1,A2,停
止,A2の各動作を1周期として、この1周期の動作が
次々と行われる。そしてその動作が20周期する間(こ
の間の時間は38時間)に、後述の沈殿分離槽20にお
けるエアリフト装置54の動作(B動作)及び電解殺菌
槽22におけるエアリフト装置58の動作(C動作)が
それぞれ1回ずつ行われる。
【0071】図15はそのB動作の様子を具体的に表し
ている。このB動作、即ち沈殿分離槽20におけるエア
リフト装置54の動作によって、沈殿分離槽20の底部
付近に溜まった汚泥が水とともに引き抜かれ、配管56
を通じて流出部28から外部に放流される。尚このとき
上記A1動作及びA2動作は停止される。
【0072】図16,図17に上記C動作、即ち電解殺
菌槽22におけるエアリフト装置58の動作及びこれに
先立つ電解殺菌槽22におけるばっ気部52によるばっ
気の動作が示してある。先ず図16に示しているよう
に、電解殺菌槽22においてばっ気部52からのエアの
噴出し、即ちばっ気が行われて、電極板57表面に付着
した汚れがそのばっ気による攪拌力によって除去され
る。尚このとき電極板57による電解作用即ち電極板5
7への通電は停止される。
【0073】このばっ気に続いて、図17に示している
ように電解殺菌槽22におけるエアリフト装置58によ
るエアリフト動作、即ち上記のC動作が行われる。この
C動作によって、電極板57表面から除去された汚れを
含む電解殺菌槽22内の水が汲み上げられ、配管56を
通じて流出部28から外部に放流される。
【0074】この電解殺菌槽22における電解作用によ
って、次亜塩素酸等の殺菌剤がそこで生成され、これに
より電解殺菌槽22内において水の殺菌が行われる。そ
の後電解殺菌槽22内の水がオーバーフローによって貯
水槽24へと送水されるが、その送水中には当然に電解
殺菌槽22で生成した次亜塩素酸等の殺菌剤も含まれて
いる。従って貯水槽24内の水もそうして生成された殺
菌剤を含有しており、そこにボールタップ90の作用に
より過剰な流入を阻止された雨水を供給した場合、貯水
槽24内部においてもそこに流入した雨水の殺菌が行わ
れることとなる。
【0075】前記電解殺菌槽22では、水中に浸漬した
一対の電極板57間に電圧を印加し、電解作用によって
殺菌を行う。その際、一対の電極板57間に設定した一
定の定常電流値(この例では2.5A)で電流が流れる
ように、それら電極板57間に印加する電圧を制御部1
00において制御する。
【0076】図18はその制御部100における回路構
成を示している。同図において108は制御部100の
中枢を成すマイコンで、駆動回路110を介して上記の
ポンプ14,電磁開閉弁78等その他の被制御装置が電
気的に接続されている。このマイコン108にはまた、
水位センサ99,フロートスイッチ38等が接続されて
おり、それらからの信号がマイコン108に入力される
ようになっている。
【0077】112は整流回路116,平滑コンデンサ
118を含む電源回路で、120は一対の電極板57間
に印加する電圧の極性を反転させる極性反転リレーであ
り、122は一対の電極板57間に印加する電圧を制御
するための電流制御トランジスタ、124は一対の電極
板57を含む回路に流れる電流値をモニタするための抵
抗(電流検出手段)であり、それらが駆動回路126を
介して上記マイコン108に電気的に接続されている。
【0078】この例では、一対の電極板57を含む回路
に流れる電流値の検出結果に応じて、マイコン108に
より駆動回路126を介して電流制御トランジスタ12
2のベース電圧が変化させられ、これにより電流制御ト
ランジスタ122による電圧降下が制御される。即ち一
対の電極板57間に印加される電圧が制御される。具体
的には、抵抗124の両端間の電圧によって検出される
電流値が定常電流値(2.5A)となるように、一対の
電極板57間に印加される電圧の大小が制御される。
【0079】尚、マイコン108には電極板57間に印
加される電圧の情報も入力されるようになっている。而
してマイコン108は、一対の電極板57を含む回路に
流れる電流値及び印加電圧を常時監視し、それらに基づ
いて所定の制御を行う。
【0080】図19はその制御の内容を示したものであ
る。図示のようにこの例では、一対の電極板57間に印
加されている電圧が最大限度の電圧であり尚且つ電流値
が定常電流値である2.5Aに満たないとき、電解殺菌
槽22に流入する水が汚れの程度の小さいきれいな水で
あると判断し、電流低下に比例して送水手段(エアリフ
ト装置42)による送水速度を低下し(ステップS1
0,S12)、電解殺菌槽22を通過する水の通過時間
を長くする。
【0081】例えばここでは電流値が1.25Aのとき
には送水速度を通常時の半分とし、その送水された水が
電解殺菌槽22を通過する時間を倍の時間とする。この
結果、電解殺菌槽22において生成する殺菌剤の量及び
殺菌剤の濃度は通常時のそれと等しくなる。
【0082】このようにすれば、稀に汚れの殆どないき
れいな水が電解殺菌槽22に流入して来るような場合を
も想定して大きな容量の電源を用意しておくといった必
要がなく、また制御電圧幅も狭くなるため、制御も容易
となって設備に要するコストを低減することができる。
【0083】一方電流値が定常電流値である2.5Aで
あるときにおいて、必要な印加電圧が最大限度よりも一
定値低い第1設定電圧値以上であるとき、具体的にはこ
こではその印加電圧が10V以上のときは通常の動作を
行うが(ステップS14)、必要な印加電圧が第1設定
電圧値未満で、これよりも更に低い第2設定電圧値以上
であるとき、具体的にはここではその印加電圧が5V以
上10V未満のとき、貯水槽24に対して上水供給管7
4を通じて上水の補給を開始する。尚この上水補給開始
時には送水手段(エアリフト装置42)を送水動作状態
とする。そして貯水槽24が上水補給用として設定した
限度水位まで水位上昇したところで上水の補給を停止
し、更に送水停止水位となったところで送水停止する
(ステップS16,S18,S20,S22)。尚、送
水停止状態が一定時間以上続いた場合は、電解殺菌の電
力が無駄となるから、殺菌を一時停止しても良い。
【0084】所要の印加電圧がこのように5V以上10
V未満と低い場合、電解殺菌槽22内に流入して来る水
の汚れの程度が許容以上に汚れているものと判断して、
この場合には貯水槽24において上水を補給し、貯水槽
24内の水の水質を高めるのである。これにより各種利
用先に供給される水の水質を安定化させることができ
る。
【0085】一方定常電流値である2.5Aを流すのに
必要な印加電圧が第2設定電圧値未満のとき、具体的に
はここでは5V未満のとき、送水手段(エアリフト装置
42)による送水を停止した上で、電解殺菌槽22内の
水をエアリフト装置58により全体的に汲み出して外部
に排出する(ステップS24)。
【0086】このように必要な印加電圧が5V未満であ
るときには、水の汚れの程度が甚だしく高いものである
と判断して、このような水については下流側の貯水槽2
4へと送水せず、これをそのまま外部に排出するのであ
る。このようにすることで、異常に汚れた水が誤って各
種利用先に供給されてしまうといった不都合を未然に防
ぐことができる。
【0087】尚この他、検出される電流値が0であると
きには設備に異常が発生したものとして送水手段(エア
リフト装置42)による送水を停止させるようにするこ
ともできる。このようにすることによっても異常に汚れ
た水が誤って各種利用先に供給されてしまうといったこ
とを防ぐことができる。
【0088】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である中水設備の概略全体構
成の説明図である。
【図2】同実施例の中水設備のタンク部及び機器部を示
す図である。
【図3】同実施例の集水槽を拡大して示す図である。
【図4】同実施例の浄化槽,沈殿分離槽,電解殺菌槽を
拡大して示す図である。
【図5】同実施例の貯水槽を拡大して示す図である。
【図6】同実施例におけるエアリフト装置の説明図であ
る。
【図7】同実施例における三方弁を示す図である。
【図8】同実施例の雨水枡と周辺部を示す図である。
【図9】同実施例におけるボールタップの説明図であ
る。
【図10】同実施例における上水供給管の縁切り部を示
す図である。
【図11】同実施例における制御部とそこに設けた表示
部を示す図である。
【図12】同実施例の貯水槽に設けた水位センサとこれ
により検知される水位に基づいた制御の様子を示す図で
ある。
【図13】同実施例の集水槽におけるエアリフト装置の
動作説明図である。
【図14】図13に続く動作説明図である。
【図15】同実施例の沈殿分離槽におけるエアリフト装
置の動作説明図である。
【図16】同実施例の電解殺菌槽におけるばっ気動作を
示す動作説明図である。
【図17】同実施例の電解殺菌槽におけるエアリフト装
置の動作説明図である。
【図18】同実施例における制御部の回路構成を示す図
である。
【図19】図18における制御部の制御の内容をフロー
チャートで示す図である。
【符号の説明】
10 タンク部 22 電解殺菌槽 24 貯水槽 42 エアリフト装置(送水手段) 57 電極板 74 上水供給管 100 制御部 124 電流モニタ用抵抗(電流検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550D 550H 550L 560 560F 560H 560Z Fターム(参考) 4D061 DA02 DA07 DB09 EA02 EB01 EB02 EB04 EB05 EB19 EB37 EB38 EB39 FA13 FA14 FA15 FA20 GA04 GA12 GA14 GB30 GC02 GC14 GC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽排水等の汚濁度の低い再利用可能な
    水をタンク部に回収して殺菌するとともに該殺菌した後
    の水を貯溜し、中水として各種利用先に供給するように
    なした中水設備であって、 前記タンク部に(イ)流入した排水を送水し、該排水を該
    タンク部内において上流側から下流側へと移動させる送
    水手段と、(ロ)一対の電極板間に電圧を印加し、電解作
    用によって殺菌を行う電解殺菌槽と、(ハ)該電極板間
    に流れる電流値を検出する電流検出手段と、(ニ)該電
    流値が設定した定常電流値となるように前記電極板間に
    印加する電圧を制御する制御部とを設け、且つ該制御部
    において、前記電極板間に印加する電圧を設定した最大
    限度まで上げても電流値が前記定常電流値に到達しない
    ときに、前記送水手段による送水の速度を低下させて、
    排水の前記電解殺菌槽の通過時間を長くするようになし
    たことを特徴とする中水設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タンク部内且つ
    前記電解殺菌槽の下流側に貯水槽を設けるとともに、該
    貯水槽に対して上水を補給する上水補給装置を設け、且
    つ前記制御部において、前記定常電流値で電流を流すの
    に必要な前記印加電圧が前記最大限度よりも低い第1設
    定電圧値未満であるときに、前記上水補給装置にて前記
    貯水槽への上水の補給を開始させるようになしたことを
    特徴とする中水設備。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記制御部が、前記
    上水の補給開始時に前記送水手段を送水動作状態とする
    ようになしたことを特徴とする中水設備。
  4. 【請求項4】 請求項2,3の何れかにおいて、前記制
    御部において、前記貯水槽が設定した限度水位まで水位
    上昇したときに、前記上水補給装置による上水の補給を
    停止するようになしたことを特徴とする中水設備。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記制
    御部が、前記印加電圧が前記第1設定電圧値よりも低い
    第2設定電圧値未満であるときに、前記送水手段を送水
    停止状態とするとともに前記電解殺菌槽内の水を外部に
    排出させるようになしたことを特徴とする中水設備。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記電流検出手段に
    より検出される電流値が0であるとき、前記制御部が前
    記送水手段を送水停止状態となすことを特徴とする中水
    設備。
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