JP2002239291A - 洗濯機の駆動装置 - Google Patents

洗濯機の駆動装置

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JP2002239291A
JP2002239291A JP2001040132A JP2001040132A JP2002239291A JP 2002239291 A JP2002239291 A JP 2002239291A JP 2001040132 A JP2001040132 A JP 2001040132A JP 2001040132 A JP2001040132 A JP 2001040132A JP 2002239291 A JP2002239291 A JP 2002239291A
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bearing
bearing housing
housing
ring
shaft
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Michiaki Ito
道明 伊藤
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、金属薄板のプレス絞り加工により形
成した軸受ハウジングの軸受を配設した部分の変形や軸
受振動を抑制でき、第2に、補修の際の軸受ハウジング
の取外しを可能に維持しながら、軸受のすべりを抑制で
きるようにする。 【解決手段】 第1に、軸受ハウジング36の軸受41
を配設した部分に金属製のリング44を設けて、その部
分の剛性を他の部分のそれより大きくするようにした。
第2に、軸受42をボールベアリングとし、その内輪を
脱水軸43の外周に圧接させ、外輪と軸受ハウジング3
6の内周との間には隙間を設けると共に、外輪の外周部
に、外輪外周から上記隙間の寸法より大きく突出する外
径を有する環状の弾性体55を装着して、この弾性体5
5を介し外輪を軸受ハウジング36の内周に挿入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱水軸の支承構造に
改良を加えた洗濯機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆる全自動形の脱水兼用
洗濯機においては、図7に示すように、撹拌体1を内設
した脱水槽2を収容する水槽3の下側に、駆動装置4が
具えられている。
【0003】この駆動装置4は、モータ5を主体とし、
そのほか、図8に示すように、上部ハウジング6と下部
ハウジング7から成る軸受ハウジング8と、この軸受ハ
ウジング8に上下の軸受9,10を介して回転可能に支
承された中空状の脱水軸11と、この脱水軸11に挿通
されて上下の軸受12,13により回転可能に支承され
た洗濯軸14とを具えており、モータ5の回転動力を、
洗濯時には洗濯軸14を介して撹拌体1に伝え、脱水時
には脱水軸11を介して脱水槽2に伝えるようになって
いる。
【0004】このものの場合、軸受ハウジング8は、上
部ハウジング6及び下部ハウジング7とも、冷間圧延鋼
板等の金属薄板をプレス絞り加工することによって形成
されている。又、軸受9,10はいずれもボールベアリ
ングであり、上部の軸受9は、その内輪9aを脱水軸1
1の外周に圧接させ、外輪9bを軸受ハウジング8(上
部ハウジング6)の内周に圧接させて、脱水槽2やこれ
に収容される洗濯水及び洗濯物等のスラスト荷重を受け
止めると共に、脱水軸11の上下への移動を制するよう
になっている。
【0005】そして一方、下部の軸受10は、外輪10
bを軸受ハウジング8(下部ハウジング7)の内周に圧
接させているが、内輪10aと脱水軸11の外周との間
にはわずかな隙間15を設けており、これによって、補
修の際の下部ハウジング7の取外しを可能ならしめてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の、金属薄板をプ
レス絞り加工することによって形成された軸受ハウジン
グ8は、そのプレス絞り加工による体積の減少によって
素材の厚みが減少する。この場合、軸受ハウジング8の
素材には、一般的には板厚が2〔mm〕程度の亜鉛メッ
キ鋼板が使用されており、それがプレス絞り加工される
ことによって、板厚は約70〔%〕に減少する。従っ
て、2〔mm〕の板厚は約1.4〔mm〕となり、そし
て、強度は板厚の2乗に比例するから、素材の約1/2
の強度となってしまう。
【0007】このように強度が低下することにより、軸
受ハウジング8の剛性が小さくなり、この軸受ハウジン
グ8の軸受9,10を配設した部分の変形が大きくな
る。特に、脱水槽2に近い上部の軸受9を配設した部分
17では、脱水時の洗濯物の片寄りを因として脱水槽2
が振れるとき、それによって、軸受ハウジング8の軸受
9を配設した部分17も、図9の(a)に示す円形のも
のが、同図の(b)に示すように、洗濯物の片寄りによ
る偏荷重Fの遠心力を受けて、軸受9の内輪9aと脱水
軸11との間に隙間Gを生ずる楕円形に延ばし変形さ
れ、この変形の方向が、脱水軸11を伴った脱水槽2の
回転によって変わる偏荷重Fの方向に応じて順次変わ
る。
【0008】そして、このように軸受ハウジング8の軸
受9を配設した部分17が変形することにより、脱水槽
2の振れを抑制することができない。又、この脱水槽2
の振れは、軸受ハウジング8から該軸受ハウジング8を
取付けた水槽3に伝わり、従って、水槽3も大きく振れ
る。このため、水槽3の外周に存する外箱16は、その
水槽3の衝突を避けるため、水槽3から大きく離さざる
を得ず、洗濯機全体の大形化を招来していた。
【0009】又、このような脱水槽2の振れによる振動
や、そのほか脱水時に発生する軸受荷重の変動による軸
受振動が、軸受ハウジング8の剛性の小ささのために、
軸受ハウジング8の他の部分や水槽3に容易に伝達し、
共振を生じて数百〔Hz〕の騒音を発生していた。
【0010】一方、下部の軸受10においては、補修の
際の下部ハウジング7の取外しを可能にするためとはい
え、内輪10aと脱水軸11の外周との間に隙間15が
あるため、脱水軸11が回転するときに内輪10aが一
体に回転せず、止まったり遅れて回転したりすることに
よってすべりを発生し、それによって、脱水軸11の摩
耗や、この場合も数百〔Hz〕の騒音を発生していた。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、金属薄板のプレス絞り加工
により形成した軸受ハウジングの軸受を配設した部分の
変形や軸受振動を抑制できて、全体の小形化並びに騒音
の低減ができる洗濯機の駆動装置を提供し、併せて、補
修の際の軸受ハウジングの取外しを可能に維持しなが
ら、脱水軸に対する軸受のすべりを抑制して、脱水軸の
摩耗の防止並びに騒音の低減ができる洗濯機の駆動装置
を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機の駆動装置は、第1に、撹拌体を内
設した脱水槽を収容する水槽の下側に配置され、金属薄
板のプレス絞り加工により形成された軸受ハウジング
と、この軸受ハウジングに軸受を介して回転可能に支承
され、前記脱水槽の回転に供する脱水軸と、この脱水軸
に挿通されて回転可能に支承され、前記撹拌体の回転に
供する洗濯軸とを具備するものにおいて、前記軸受ハウ
ジングの前記軸受を配設した部分の剛性を他の部分のそ
れより大きくしたことを特徴とする(請求項1の発
明)。
【0013】このものによれば、軸受ハウジングが素材
から板厚が減少するプレス絞り加工により形成されたも
のであっても、軸受を配設した部分の剛性を大きくした
ことで、その部分の変形や軸受振動が抑制される。この
場合、軸受ハウジングの軸受を配設した部分の剛性は、
その部分の外周に金属製のリングを設けて大きくすると
良い(請求項2の発明)。このものでは、軸受ハウジン
グの軸受を配設した部分の剛性を他の部分のそれより大
きくすることが、容易にできる。
【0014】特に、軸受ハウジングの剛性を大きくする
には、一般的には、軸受ハウジングの素材の板厚を大き
くすれば良いと考えられるが、しかし、その場合には、
プレス機械にプレス能力の大きいものが必要とされ、そ
のほか、加工工程の増加、製造コストの上昇といった問
題に直面する。それに対して、上述の、軸受ハウジング
の軸受を配設した部分の外周に金属製のリングを設けて
その剛性を大きくするものによれば、プレス能力の大き
なプレス機械の必要や、加工工程の増加、製造コストの
上昇といった問題を有しない。
【0015】しかも、そのものによれば、軸受ハウジン
グの軸受を配設した部分に製作時点から歪みがあったと
きに、それを金属製のリングにより矯正して真円度を出
すことができるので、その軸受ハウジングの軸受を配設
した部分の製作時点からの歪みを因とした脱水槽の振れ
並びに軸受振動をも抑制できる。
【0016】又、その場合、金属製のリングの肉厚は、
軸受ハウジングの軸受を配設した部分の肉厚以上とする
と良い(請求項3の発明)。このものでは、軸受ハウジ
ングを金属薄板のプレス絞り加工により形成することで
板厚が素材の約70〔%〕に減少し、強度が約1/2と
なるのに対して、軸受ハウジングの軸受を配設した部分
のリングを含む肉厚が、軸受ハウジングの軸受を配設し
た部分単独の板厚の2倍以上となり、もって強度の減少
分(約1/2)を効果的に補い得る。
【0017】本発明の洗濯機の駆動装置は、第2に、撹
拌体を内設した脱水槽を収容する水槽の下側に配置され
た軸受ハウジングと、この軸受ハウジングに軸受を介し
て回転可能に支承され、前記脱水槽の回転に供する脱水
軸と、この脱水軸に挿通されて回転可能に支承され、前
記撹拌体の回転に供する洗濯軸とを具備するものにおい
て、前記軸受をボールベアリングとし、そのボールベア
リングの内輪を前記脱水軸の外周に圧接させ、外輪と軸
受ハウジングの内周との間には隙間を設けると共に、そ
の外輪の外周部に環状の溝を形成し、この溝に、外輪外
周から前記隙間の寸法より大きく突出する外径を有する
環状の弾性体を装着して、この弾性体を介しボールベア
リングの外輪を軸受ハウジング内周に挿入したことを特
徴とする(請求項4の発明)。
【0018】このものによれば、ボールベアリングの内
輪が脱水軸の外周に圧接するので、それらは一体に回転
し、ボールベアリングの内輪にすべりを生じることが避
けられる。一方、ボールベアリングの外輪と軸受ハウジ
ングの内周との間には隙間が存するので、それにより、
補修の際の軸受ハウジングの取外しを可能ならしめ得
る。しかも、この場合、ボールベアリングの内輪が脱水
軸と一体に回転するのに対して、外輪は回転しないもの
であり、従って、その外輪と軸受ハウジングの内周との
間に隙間が存しても、それらはともに静止状態に保た
れ、それらの間にはすべりを生じない。
【0019】そして、それに加え、ボールベアリングの
外輪の外周部に装着した環状の弾性体が、外輪の外周か
ら上記隙間の寸法より大きく突出する構成にて軸受ハウ
ジングの内周に圧接するので、それにより、軸受振動が
抑制され、しかも、その場合、弾性体が、軸受振動を緩
衝する機能をも奏する。
【0020】特に、弾性体は2個以上、上下方向に列さ
せて装着すると良く(請求項5の発明)、このもので
は、軸受振動を抑制するのが、2個以上の弾性体で効果
的にでき、軸受振動を緩衝する効果も高く得られる。
【0021】又、軸受ハウジングの上記ボールベアリン
グ外輪と軸方向に対向する部分には、その外輪に軸方向
に圧接する弾性体を設けると良い(請求項6の発明)。
このものでは、軸受振動を抑制するのが、その外輪に軸
方向に圧接する弾性体によって更に効果的にできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき、
図1ないし図6を参照して説明する。まず、図2には、
いわゆる全自動形の脱水兼用洗濯機の全体構成を示して
おり、外箱21と、これの最下部に結合した底板22、
及び最上部に結合したトップカバー23とで外殻を構成
し、そのうちの外箱21の内部に、水槽24を、複数組
(1組のみ図示)の弾性支持機構25により支持して配
設している。水槽24の内部には、洗濯槽を兼ねる脱水
槽26を回転可能に配設しており、更に、脱水槽26の
内下部には、洗濯用の撹拌体27を同じく回転可能に配
設している。
【0023】なお、脱水槽26は、この場合、ほゞ全域
に多数(一部のみ図示)の通水孔28を有する内カバー
29を内周部に具えており、上部に脱水孔30を例えば
周囲一列状に形成している。
【0024】水槽24の下側、特にこの場合、外下方部
には、脱水槽(洗濯槽)26から排水路31を通じて排
水する排水弁32、及び排水ホース33を配設すると共
に、駆動装置34を配設している。駆動装置34は、モ
ータ、特にこの場合、アウターロータ形のモータ35を
主体として有しており、そのほか、軸受ハウジング36
を有している。
【0025】軸受ハウジング36は、詳細には図1に示
すように、上部ハウジング37と、これに結合した下部
ハウジング38から成っており、その双方とも、冷間圧
延鋼板、中でも亜鉛メッキ鋼板等の金属薄板をプレス絞
り加工することによって複数段の円形カップ状に形成し
ている。ここで、39は上部ハウジング37の軸受を配
設する部分(軸受配設部)を示し、40は下部ハウジン
グ38の軸受を配設する部分(これも軸受配設部)を示
しており、それぞれ、内周部に軸受41,42を配設し
ている。
【0026】そのうち、上部の軸受41は、図3に示す
ように、外輪41aと内輪41bとの間にボール41c
を多数回転可能に挟設したボールベアリングから成って
おり、そのうちの外輪41aを上部ハウジング37の上
記軸受配設部39内に圧入することにより、該軸受配設
部39の内周面に外輪41aを圧接させている。又、内
輪41b内には、脱水軸43を圧入することにより、該
脱水軸43の外周面に内輪41bを圧接させている。か
くして、脱水軸43を上部ハウジング37に上部の軸受
41を介して回転可能に支承する構成としており、同時
に、脱水軸43の上下への移動を上部の軸受41により
制する構成としている。
【0027】しかして、上部ハウジング37の上部の軸
受41を配設した部分である上記軸受配設部39の外周
には、リング44を圧嵌して設けている、このリング4
4は、例えば鋼など金属製であり、これを上部ハウジン
グ37の軸受配設部39の外周に圧嵌して設けることに
より、該上部ハウジング37の軸受配設部39を補強
し、その剛性を他の部分のそれより大きくしている。
又、この場合、リング44の肉厚t1 は、上部ハウジン
グ37の上記軸受配設部39の肉厚(板厚)t2 以上と
している。
【0028】なお、上部ハウジング37内の上記軸受配
設部39の下方には、上部の軸受41の落ち止めをする
受板45をねじ46により取付けて設けている。又、脱
水軸43は中空の円筒パイプ状を成しており、その内部
には、中実の円柱シャフトから成る洗濯軸47を挿通し
て、この洗濯軸47を上下の軸受48,49(図1参
照)を介し回転可能に支承している。なお、軸受48,
49は、この場合、ともにメタルから成っている。
【0029】加えて、脱水軸43の上端部には受金50
をシール51を介して取付けており、受金50の外周に
パッキン52を装着し、このパッキン52を介して受金
50を前記水槽24の底部中央を水密に貫通させて該水
槽24内に突入させ、その突入部分に前記脱水槽26を
取付けている。従って、脱水軸43には、脱水槽26や
これに収容される洗濯水及び洗濯物等のスラスト荷重が
かかるもので、上部の軸受41はそれを受け止めるよう
にもなっている。
【0030】又、洗濯軸47の上端部は受金50から上
方(脱水槽26内)に突出しており、その突出端部に前
記撹拌体27を取付けている。一方、下部の軸受42
も、詳細には図4に示すように、外輪42aと内輪42
bとの間にボール42cを多数回転可能に挟設したボー
ルベアリングから成っており、そのうちの内輪42b内
に脱水軸43を圧入することにより、該脱水軸43の外
周面に内輪42bを圧接させている。
【0031】又、外輪42aは、下部ハウジング38の
前記軸受配設部40の内周面との間に例えば10〜40
〔μm〕の隙間53を隔てる外径D1 としており、この
外輪42aの外周面部には、外輪42aの全周にわたる
環状の溝54を2個以上、この場合、2個、上下方向に
列させて形成し、そのそれぞれに環状の弾性体55を装
着している。この弾性体55は、例えばゴムあるいは合
成樹脂製のOリングから成っており、図5に示すよう
に、その外径D2 は、外輪42aの外周面から前記隙間
53の寸法より大きく突出する寸法に定めており、この
弾性体55介して外輪42aを下部ハウジング38の前
記軸受配設部40の内周に挿入している。
【0032】加えて、下部ハウジング38は、下部の軸
受(ボールベアリング)42の外輪42aの下方に内フ
ランジ56を有しており、これがその外輪42aと軸方
向に対向し、該内フランジ56上には、図4に示す弾性
体57を挟設している。この弾性体57は、この場合、
図6に示す複数の波部58を表裏に有する環状の波ワッ
シャから成っており、これを上記下部の軸受42の外輪
42aと内フランジ56との間で圧縮することにより、
弾性体57、特にこれの波部58を内フランジ56に軸
方向に圧接させると共に、下部の軸受42の外輪42a
に軸方向に圧接させている。
【0033】なお、前記洗濯軸47には前記モータ35
のロータ35a(図2参照)を取付けており、従って、
モータ35の回転動力は洗濯時に洗濯軸47に直接伝わ
って前記撹拌体27を回転駆動、特には正逆回転駆動す
る。又、脱水軸43には、モータ35の回転動力が脱水
時に洗濯軸47からクラッチ機構59(図1参照)を介
し伝わって前記脱水槽26を回転駆動、特には一方向に
高速回転駆動するようになっており、図1には、そのク
ラッチ機構59のほかに、これの切換えをする複数のレ
バーによる切換機構60と、その切換えを例えば磁気に
て検知するセンサ61を示している。
【0034】さて、上述のごとく構成したものの場合、
軸受ハウジング36は前述のように素材から板厚が減少
するプレス絞り加工により形成されたものであるもの
の、脱水槽26に近い上部ハウジング37の上部の軸受
41を配設した部分(軸受配設部39)の剛性を大きく
したことで、その部分の前述のような変形を抑制でき
る。よって、脱水時の洗濯物の片寄りを因とした脱水槽
26及び水槽24の振れも小さく抑制できて、従来のも
のほど外箱21を水槽24から大きく離す必要がなくな
り、全体の小形化ができる。
【0035】又、上部ハウジング37の上部の軸受41
を配設した部分である軸受配設部39の剛性を大きくし
たことで、脱水槽26の振れによる振動や、そのほか脱
水時に発生する軸受荷重の変動による軸受振動が、軸受
ハウジング36の他の部分や水槽24に容易に伝達する
ことがなくなり、騒音の低減ができる。
【0036】加えて、上記構成のものの場合、上部ハウ
ジング37の軸受配設部39の剛性は、その部分の外周
に金属製のリング44を設けて大きくする構成としてお
り、それによって、上部ハウジング37の軸受配設部3
9の剛性を他の部分のそれより大きくすることが、容易
にできる。
【0037】特に、軸受ハウジング36の剛性を大きく
するには、一般的には、軸受ハウジング36の素材の板
厚を大きくすれば良いと考えられる。しかし、その場合
には、プレス機械にプレス能力の大きいものが必要とさ
れ、そのほか、加工工程の増加、製造コストの上昇とい
った問題に直面する。
【0038】それに対して、上述の、軸受ハウジング3
6の軸受41を配設した部分の外周に金属製のリング4
4を設けてその剛性を大きくした構成によれば、プレス
能力の大きなプレス機械の必要や、加工工程の増加、製
造コストの上昇といった問題を有しない。
【0039】しかも、その構成によれば、製作時点から
軸受配設部39に歪みがあったとき、それを金属製のリ
ング44により矯正して真円度を出すことができ、それ
によって、軸受配設部39の製作時点からの歪みを因と
した脱水槽26の振れ、並びに軸受振動をも抑制でき
る。
【0040】又、その場合、金属製のリング44の肉厚
t1 は、上部ハウジング37の軸受配設部39の肉厚t
2 以上としており、それによって、上部ハウジング37
を金属薄板のプレス絞り加工により形成することで板厚
が素材の約70〔%〕に減少し、強度が約1/2となる
のに対して、上部ハウジング37の軸受配設部39のリ
ング44を含む肉厚が、軸受配設部39単独の板厚の2
倍以上となり、もって強度の減少分(約1/2)を効果
的に補い得、前記全体の小形化並びに騒音の低減が一層
確実にできる。
【0041】一方、上記構成のものの場合、下部の軸受
42をボールベアリングとし、そのボールベアリングの
内輪42bを脱水軸43の外周に圧接させ、外輪42a
と下部ハウジング38の軸受配設部40の内周との間に
は隙間53を設けている。この構成によれば、ボールベ
アリングの内輪42bが脱水軸43の外周に圧接するの
で、それらは一体に回転し、ボールベアリングの内輪4
2bにすべりを生じることが避けられる。よって、脱水
軸43の摩耗の防止ができ、騒音の低減ができる。
【0042】又、ボールベアリングの外輪42aと下部
ハウジング38の軸受配設部40の内周との間には隙間
53が存するので、それにより、補修の際の下部ハウジ
ング38の取外しを可能ならしめ得る。しかも、この場
合、ボールベアリングの内輪42bが脱水軸43と一体
に回転するのに対して、外輪42aは回転しないもので
あり、従って、その外輪42aと下部ハウジング38の
軸受配設部40内周との間に隙間53が存しても、それ
らはともに静止状態に保たれ、それらの間にすべりを生
じることはない。
【0043】そして、それに加え、ボールベアリングの
外輪42aの外周部に装着した環状の弾性体55が、外
輪42aの外周から上記隙間53の寸法より大きく突出
する構成にて軸受42の外輪42aと下部ハウジング3
8の軸受配設部40の内周とに軸受ハウジングの内周に
圧接するようになっており、それにより、軸受振動のが
抑制され、騒音の一層の低減ができる。しかも、その場
合、弾性体55は、軸受振動を緩衝する機能をも奏する
ものであり、それによってわずかな軸受振動でさえも軸
受ハウジング36の他の部分や水槽24に達されず、騒
音の低減が更に効果的にできる。
【0044】更に、上記弾性体55は2個以上、上下方
向に列させて装着しており、それによって、軸受振動を
抑制するのが、その2個以上の弾性体55で一層効果的
にでき、軸受振動を緩衝する効果も更に高く得られる。
又、この場合、下部ハウジング38の軸受配設部40に
多少の変形が生じても、弾性体55は2個以上で軸受配
設部40の内周に圧接しているので、少なくともその一
つが軸受振動を抑制すると共に軸受振動を緩衝する機能
を奏し、騒音の低減の効果をより確実に得ることができ
る。
【0045】そして更に、下部ハウジング38の上記軸
受外輪42aと軸方向に対向する部分である内フランジ
56には、その外輪42aに軸方向に圧接する弾性体5
7を設けており、それによって、軸受振動を抑制するの
が、その弾性体57によって更に効果的にでき、騒音の
低減の効果を一層確実に得ることができる。
【0046】なお、下部ハウジング38の軸受配設部4
0が静止部位であるのに対して、脱水軸43は脱水時に
高速回転する部位であり、この高速回転する部位側に弾
性体55,57を設ける訳にはいかない。よって、脱水
軸43の外周には下部の軸受42の内輪42bを圧接さ
せ、外輪42aと下部ハウジング38の軸受配設部40
との間に隙間53を設けて、外輪42bの外周部に弾性
体55を装着すると共に、下部ハウジング38の外輪4
2aと軸方向に対向する内フランジ56に弾性体57を
設けて、そのそれぞれを上述のごとく機能させるように
している。
【0047】又、上記実施例では、軸受ハウジングの上
部に軸受41を設け、下部に軸受42を設ける構成とし
たが、それに限られず、上下とも軸受41であっても良
く、上下とも軸受42であっても良い。更に、軸受ハウ
ジングは上部ハウジング及び下部ハウジングに分かれ
ず、一つで構成されていても良い。
【0048】加えて、モータは、上述の洗濯軸47及び
脱水軸43を直接的に回転駆動するものに限られず、プ
ーリ、ベルト等の伝動機構を介して回転駆動するもので
あっても良い。そのほか、本発明は上記し且つ図面に示
した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属薄板のプレス絞り加工により形成した軸受ハウジン
グの軸受を配設した部分の変形や軸受振動を抑制でき
て、全体の小形化並びに騒音の低減ができる。
【0050】又、本発明によれば、補修の際のハウジン
グの取外しを可能に維持しながら、脱水軸に対する軸受
のすべりを抑制して、脱水軸の摩耗の防止並びに騒音の
低減ができ、そのほか、軸受振動を抑制し、更に軸受振
動を緩衝する効果も得られて、騒音の一層の低減ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す駆動装置部分の破断側
面図
【図2】洗濯機全体の破断側面図
【図3】上部の軸受部分の拡大破断側面図
【図4】下部の軸受部分の一部の拡大縦断側面図
【図5】下部の軸受部分の一部の拡大分解縦断側面図
【図6】弾性体(波ワッシャ)単体の斜視図
【図7】従来例を示す図2相当図
【図8】図1相当図
【図9】軸受ハウジングの軸受を配設した部分の変形前
と変形後の様子を示す横断面図
【符号の説明】
24は水槽、26は脱水槽、27は撹拌体、34は駆動
装置、36は軸受ハウジング、39は軸受配設部(軸受
ハウジングの軸受を配設した部分)、41,42は軸
受、42aは外輪、42bは内輪、43は脱水軸、44
はリング、t1 はリングの肉厚、t2 は軸受配設部(軸
受ハウジングの軸受を配設した部分)の肉厚、47は洗
濯軸、53は隙間、54は溝、55は弾性体、56は内
フランジ(軸受ハウジングのボールベアリング外輪と軸
方向に対向する部分)、57は弾性体を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA06 BA04 BA18 BB04 BB18 CB06 GC01 HB17 MA02 3J012 AB06 AB07 BB01 DB07 DB09 DB13 DB14 FB10 GB10 HB04 3J017 AA01 CA02 DA01 DA02 DB09 3J101 AA02 AA42 AA52 AA62 BA56 FA01 FA35 GA60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌体を内設した脱水槽を収容する水槽
    の下側に配置され、金属薄板のプレス絞り加工により形
    成された軸受ハウジングと、 この軸受ハウジングに軸受を介して回転可能に支承さ
    れ、前記脱水槽の回転に供する脱水軸と、 この脱水軸に挿通されて回転可能に支承され、前記撹拌
    体の回転に供する洗濯軸とを具備するものにおいて、 前記軸受ハウジングの前記軸受を配設した部分の剛性を
    他の部分のそれより大きくしたことを特徴とする洗濯機
    の駆動装置。
  2. 【請求項2】 軸受ハウジングの軸受を配設した部分の
    剛性を、その部分の外周に金属製のリングを設けて大き
    くしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 金属製のリングの肉厚を、軸受ハウジン
    グの軸受を配設した部分の肉厚以上としたことを特徴と
    する請求項2記載の洗濯機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 撹拌体を内設した脱水槽を収容する水槽
    の下側に配置された軸受ハウジングと、 この軸受ハウジングに軸受を介して回転可能に支承さ
    れ、前記脱水槽の回転に供する脱水軸と、 この脱水軸に挿通されて回転可能に支承され、前記撹拌
    体の回転に供する洗濯軸とを具備するものにおいて、 前記軸受をボールベアリングとし、そのボールベアリン
    グの内輪を前記脱水軸の外周に圧接させ、外輪と軸受ハ
    ウジングの内周との間には隙間を設けると共に、その外
    輪の外周部に環状の溝を形成し、この溝に、外輪外周か
    ら前記隙間の寸法より大きく突出する外径を有する環状
    の弾性体を装着して、この弾性体を介しボールベアリン
    グの外輪を軸受ハウジング内周に挿入したことを特徴と
    する洗濯機の駆動装置。
  5. 【請求項5】 弾性体を2個以上、上下方向に列させて
    装着したことを特徴とする請求項4記載の洗濯機の駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 軸受ハウジングのボールベアリング外輪
    と軸方向に対向する部分に、その外輪に軸方向に圧接す
    る弾性体を設けたことを特徴とする請求項4記載の洗濯
    機の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007762A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Makita Corp 回転軸の位置決め構造
KR20180026767A (ko) * 2015-07-13 2018-03-13 뷜러 모토 게엠베하 전기 모터

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