JP2002239202A - メダルゲーム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターゲット内に投入されたメダルの跳ね返り
による暴れを防止してメダルを短時間で検出でき、しか
も、メダルの姿勢による検出漏れを防止して確実にメダ
ルを検出することができ、さらには、投入口が正面にあ
る場合でも投入されたメダルの飛び出しを確実に防止す
ることのできるメダルゲーム装置を提供する。 【解決手段】 メダル２６を飛ばしてターゲット２２に
入れるメダルゲーム装置であって、ターゲット２２は、
正面に開口形成されたメダル２６の投入口３０と、傾斜
状態で投入口３０と対向して排出され、投入口３０から
投入されたメダル２６を滑らせて、メダル２６の姿勢を
制御する背面板４８と、背面板４８の下部側に配設され
背面板４８により姿勢制御されたメダル２６を通過させ
る通過路５２とを有するターゲットボックス４０と、タ
ーゲットボックス４０の通過路５２に配設されたメダル
検出用のセンサ４２とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、メダルゲーム装置
に関し、特に、メダルを飛ばしてターゲットに入れるメ
ダルゲーム装置に関する。

【０００２】

【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
メダルゲーム装置として、例えば、メダルを飛ばしてタ
ーゲットに入れるようなゲームを行うものが知られてい
る。

【０００３】このようなメダルゲーム装置において、メ
ダルがターゲットに投入されたことを検出してゲームに
反映させるようにしている。

【０００４】この場合、ターゲットの投入口においてメ
ダルが通過した時点でメダルを検出しようとすると、メ
ダルが扁平形状をしているために、メダルの通過時の角
度によってはセンサによって検出されない場合が生じる
こととなる。

【０００５】また、ターゲットをホッパー形状として下
部にメダル検出用のセンサを配設してメダルを検出しよ
うとすると、ターゲット内でメダルが跳ね返って暴れる
状態となり、センサに達するまでに時間がかかってしま
い、短時間でメダルの投入状態をゲームに反映させにく
いものである。

【０００６】さらに、ターゲットの投入口が正面に設け
られている場合、いったんターゲット内に入ったメダル
がターゲット内の壁によって跳ね返されて投入口から飛
び出してしまうこともある。

【０００７】本発明の目的は、ターゲット内に投入され
たメダルの跳ね返りによる暴れを防止してメダルを短時
間で検出でき、しかも、メダルの姿勢による検出漏れを
防止して確実にメダルを検出することができ、さらに
は、投入口が正面にある場合でも投入されたメダルの飛
び出しを確実に防止することのできるメダルゲーム装置
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のメダルゲーム装置は、メダルを飛ばしてタ
ーゲットに入れるメダルゲーム装置であって、前記ター
ゲットは、正面に開口形成されたメダルの投入口と、傾
斜状態で前記投入口と対向して配設され、前記投入口か
ら投入されたメダルを滑らせて前記メダルの姿勢を制御
する背面板と、前記背面板の下部側に配設され、前記背
面板により姿勢制御された前記メダルを通過させる通過
路とを有するターゲットボックスと、前記ターゲットボ
ックスの通過路に配設されたメダル検出用のセンサと、
を備えることを特徴とする。

【０００９】本発明によれば、正面に形成されたメダル
の投入口に対し、背面板を傾斜状態で配設し、投入口か
ら投入されたメダルを滑らせてメダルの姿勢を制御する
ことで、ターゲット内に投入されたメダルの跳ね返りに
よる暴れを防止してメダルを短時間で検出することがで
きる。

【００１０】また、投入口が正面に設けられていても、
背面板の傾斜によって投入されたメダルが跳ね返ってそ
のまま投入口から飛び出すのを防止することができる。

【００１１】さらに、投入口を通過した時点でメダルを
検出するのではなく、背面板により姿勢制御されたメダ
ルが通過路を通過する際にセンサにて検出するため、メ
ダルの姿勢による検出漏れを防止して確実にメダルを検
出することができる。

【００１２】特に、メダルは背面板によって跳ね返りに
よる暴れを防止され、姿勢が制御された状態で通過路を
通過するため、通過路を狭くした状態でメダルを通過さ
せることができ、その結果、大小各種のメダルを使い分
ける場合であっても、メダルの大小に関わらず、しか
も、通過路のサイズを変更することなくメダルを検出す
ることが可能となる。

【００１３】本発明においては、前記背面板は、上部側
から下部側にかけて奥側から手前側へと傾斜する状態と
されていることが好ましい。

【００１４】このような構成とすることにより、投入口
からターゲットボックス内に入ったメダルは、一旦背面
板にあたって上方に移動し、そのまま背面板に沿って下
方に移動することとなり、このときメダルは平面部分を
背面板に接触させながら移動することとなり、姿勢が制
御された状態で通過路へと導かれることとなり、メダル
の確実な検出を行うことができる。

【００１５】本発明においては、前記ターゲットボック
スは、両側壁の手前側端部にそれぞれ対向方向への曲折
部が形成されていることが好ましい。

【００１６】このような構成とすることにより、ターゲ
ットボックス内に投入されたメダルが、縦の状態となっ
て側壁に沿って移動してきた場合に、曲折部によってメ
ダルの姿勢が変化して通過路を通過するに適した姿勢に
制御された状態となり、メダルの確実な検出を行うこと
ができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。

【００１８】図１〜図４は、本発明の一実施の形態に係
るメダルゲーム装置を示す図である。

【００１９】このメダルゲーム装置１０は、メダルプッ
シャーゲームを行うもので、図１に示すように、複数、
例えば４つのステーション１２を有し、各ステーション
１２にそれぞれ２つのメダル発射装置１４を設け、同時
に複数、例えば８人のプレーヤがメダルプッシャーゲー
ムを楽しむことができるようになっている。

【００２０】このメダル発射装置１４は、投入されたメ
ダルを横にした状態で跳ね上げ発射するようになってい
る。

【００２１】また、各ステーション１２には、ゲームに
影響を及ぼさない奥側上部に当たり用のメダルを一時貯
留する段状のメダル貯留部１６が設けられ、このメダル
貯留部１６の下方にプッシャープレート１８を有するゲ
ームフィールド２０が設けられており、さらに、メダル
貯留部１６とゲームフィールド２０との間にターゲット
２２が設けられている。

【００２２】メダル貯留部１６は、複数、例えば本実施
の形態では、５つの段部を有し、最上段の段部の上方に
設けられた払い出し口２４から各段部のメダル載置面上
にメダル２６が供給されるようになっている。

【００２３】また、このメダル貯留部１６は、最上段の
段部が最も幅が狭く、最下段の段部が最も幅が広くなる
ように上方から下方にかけて徐々に幅が広くなるように
されている。

【００２４】また、各段部は、同時に回転可能にされて
おり、各段部に蓄えられたメダル２６は、各段部の回転
によって払い出し可能にされている。

【００２５】ゲームフィールド２０では、メダル貯留部
１６より払い出されたメダル２６をプッシャープレート
１８にて押し出してメダル取出口２８へと排出するよう
にされている。

【００２６】ターゲット２２は、メダルの投入口３０を
有し、メダル発射装置１４によりメダルの投入口３０を
狙ってメダル２６を跳ね上げ発射し、メダルの投入口３
０にメダル２６を入れるようにしている。

【００２７】また、ターゲット２２の上方には、抽選表
示部３２が設けられ、メダル２６が投入口３０に投入さ
れることによって、抽選開始や抽選停止が行われるよう
になっている。

【００２８】そして、抽選結果に応じて払い出し口２４
からメダル貯留部１６にメダル２６を供給したり、メダ
ル貯留部１６に貯留したメダル２６をゲームフィールド
２０に供給したり、あるいは、払い出し口２４から直接
ゲームフィールド２０に供給したりするようになってい
る。

【００２９】また、払い出し口２４は、筐体３８の下部
側に設けられた図示せぬメダル供給装置から、上昇搬送
レール３４及び横搬送レール３６を介してメダル２６が
供給され、メダル２６の払い出しを行うようになってい
る。

【００３０】次に、ターゲット２２について図２〜図４
を参照して説明する。

【００３１】ターゲット２２は、ターゲットボックス４
０とセンサ４２（図３参照）とを備える。

【００３２】ターゲットボックス４０は、正面壁４４
と、両側壁４６と、背面壁となる背面板４８と、頂壁５
０とで囲まれた状態となっている。

【００３３】正面壁４４と両側壁４６と頂壁５０とで囲
まれた部分には、頂壁５０に吊り下げられた状態でメダ
ル２６の投入口３０が形成されており、この投入口３０
からメダル２６をターゲットボックス４０内に投入でき
るようになっている。

【００３４】また、この投入口３０は、メダル２６を横
にした状態で投入可能な十分な幅を有する状態とされて
いる。

【００３５】投入口３０と対向する背面板４８は、傾斜
状態で配設され、投入されたメダル２６の姿勢を制御し
得るようにされている。

【００３６】具体的には、背面板４８は、図３に示すよ
うに、上部側から下部側にかけて奥側から手前側へと傾
斜する状態とされている。

【００３７】従って、図３に示すように、投入口３０よ
り横になった状態で投入されたメダル２６は、傾斜した
背面板４８にぶつかった後、一旦上方に移動してそこか
らそのまま背面板４８に沿って下方に移動することとな
り、このときメダル２６は平面部分を背面板４８に接触
させながら移動することとなり、姿勢制御が行われるこ
ととなる。

【００３８】すなわち、メダル２６は背面板４８によっ
て跳ね返りによる暴れを防止され、即座に姿勢が制御さ
れた状態で落下可能にされることとなる。

【００３９】また、背面板４８の傾斜によってメダル２
６は、跳ね返されて投入口３０から飛び出すのを防止さ
れることとなる。

【００４０】背面板４８の下部側には、背面板４８によ
り姿勢制御されたメダル２６を通過させる通過路５２が
配設されている。

【００４１】この通過路５２の両側上部には、通過路５
２に向かって下降傾斜する傾斜導入部５４が設けられ、
この傾斜導入部５４によってターゲットボックス４０内
の両側部側に滑り落ちたメダル２６を中央のメダル通過
路５２側へと案内し得るようにしている。

【００４２】この通過路５２の背部には、メダル検出用
のセンサ４２が配設されている。

【００４３】このセンサ４２は、通過路５２のほぼ中央
位置に配設されている。

【００４４】このように、背面板４８の傾斜によって姿
勢を制御された状態でメダル２６が背面板４８に沿って
即座に下方に移動され、通過路５２を通過することで、
センサ４２によって通過を検出することができ、短時間
でメダル２６の検出を行うことができる。

【００４５】また、通過路５２は、背面板４８の傾斜に
よってメダル２６が暴れることなく姿勢制御された状態
で通過路５２へと導入できるので、この通過路５２の幅
を各種メダルのうち最大径のものに対応させて設定して
おけば、大きなメダルや、小さなメダルであっても確実
にセンサ４２の配設された中央位置を通過することとな
り、各種サイズのメダルの使い分けに対しても十分に対
処し得ることとなる。

【００４６】さらに、両側壁４６の手前側端部には、そ
れぞれ対抗方向への曲折部５８が形成され、この曲折部
５８によって、ターゲットボックス４０内に投入された
メダル２６が縦の状態となって側壁４６に沿って移動し
てきた場合に、メダルの姿勢が制御されて通過路５２を
通過するに適した姿勢とされることとなり、このような
場合にもメダル２６の確実な検出を行うことができるよ
うになっている。

【００４７】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の形
態に変形可能である。

【００４８】例えば、前記実施の形態では、メダルプッ
シャーゲームに本発明を適用した場合について説明した
が、この例に限らず、単にメダルを飛ばしてターゲット
に入れることで得点できるようなメダルゲーム装置とす
ることも可能である。

【００４９】また、前記実施の形態では、背面板が上部
側から下部側にかけて奥側から手前側へと傾斜する状態
とされているが、この例に限らず、下部側から上部側に
かけて手前側から奥側へと傾斜する状態としたり、左右
に傾斜させるような状態とすることによっても同様の結
果を得ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係るメダルゲーム装置
を示す全体斜視図である。

【図２】図１のターゲットのカバーを取り外した状態を
示す正面図である。

【図３】図２のターゲットの側面図である。

【図４】図２及び図３のターゲットの平面図である。

【符号の説明】

１０ メダルゲーム装置 １４ メダル発射装置 ２２ ターゲット ２６ メダル ３０ 投入口 ４０ ターゲットボックス ４２ センサ ４８ 背面板 ５２ 通過路 ５８ 曲折部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メダルを飛ばしてターゲットに入れるメ
   ダルゲーム装置であって、 前記ターゲットは、正面に開口形成されたメダルの投入
   口と、傾斜状態で前記投入口と対向して配設され、前記
   投入口から投入されたメダルを滑らせて前記メダルの姿
   勢を制御する背面板と、前記背面板の下部側に配設さ
   れ、前記背面板により姿勢制御された前記メダルを通過
   させる通過路とを有するターゲットボックスと、 前記ターゲットボックスの通過路に配設されたメダル検
   出用のセンサと、 を備えることを特徴とするメダルゲーム装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記背面板は、上部側から下部側にかけて奥側から手前
   側へと傾斜する状態とされていることを特徴とするメダ
   ルゲーム装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２において、 前記ターゲットボックスは、両側壁の手前側端部にそれ
   ぞれ対向方向への曲折部が形成されていることを特徴と
   するメダルゲーム装置。