JP2002238900A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2002238900A
JP2002238900A JP2001047263A JP2001047263A JP2002238900A JP 2002238900 A JP2002238900 A JP 2002238900A JP 2001047263 A JP2001047263 A JP 2001047263A JP 2001047263 A JP2001047263 A JP 2001047263A JP 2002238900 A JP2002238900 A JP 2002238900A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストイメージングを行う場合に、コ
ントラスト剤を明瞭に表示すると共に組織を適度に表示
する。 【解決手段】 互いに反転された位相関係をもって第1
送波及び第2送波が行われる(A1及びB1)。2つの
受信信号に対して加算合成を行い(C1)、その加算合
成後の信号をバンドパスフィルタに通過させ、これによ
って所望のスペクトルを有する信号を生成する(E
1)。バンドパスフィルタは基本波成分及び高調波成分
にまたがった通過帯域特性を有する(D1)。同一位相
で2回の送波を行う場合においても、上記同様に高調波
成分及び基本波成分の両成分を利用して画像が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に生体内に注入されたコントラスト剤を画像化す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内にコントラスト剤(超音波造影
剤)を注入した状態において生体に対して超音波を送受
波し、これにより得られた受信信号に基づいて超音波画
像を形成するコントラストイメージング法が実用化され
ている。そのような超音波画像については、例えば、低
輝度で表示された組織を背景として、コントラスト剤を
高輝度で明瞭に表示することが望まれている。
【0003】コントラスト剤は、例えば、多数の微小気
泡(マイクロバブル)からなるもので、超音波の照射に
よって、振動や破壊(崩壊)を生じるものである。コン
トラストイメージング法としては、従来から、高調波抽
出法及び差分抽出法が知られている。
【0004】上記の高調波抽出法は、超音波の送受波に
よって得られた受信信号に含まれる高調波成分を例えば
BPF(バンドパスフィルタ)によって抽出し、その高
調波成分を用いて超音波画像(例えば二次元断層画像で
あるBモード画像)を形成する方法である。コントラス
ト剤に超音波を照射すると、そのコントラスト剤におい
て振動、破壊が生じるが、その際に生成される反射波に
は歪みが生じ、つまり反射波に高調波が含まれる。高調
波抽出法は、そのような高調波を抽出し、それを画像化
するものである。
【0005】上記の差分抽出法は、同一方向について、
短時間の間に超音波の送受波を2回行い、それにより得
られる2つの受信信号間で差分を演算し、その演算結果
を超音波画像として表示するものである。1回目の超音
波の送波によってコントラスト剤において振動、破壊及
び変移が生じ、つまりコントラスト剤の性状が変化す
る。その状態で2回目の送受波を行うと、1回目の送受
波による受信信号と2回目の送受波による受信信号との
間に差が生じる。差分抽出法は、そのような差を画像化
するものである。なお、1回目に送波される超音波と、
2回目に送波される超音波とで位相を同一にする場合の
他、位相を反転させる方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生体の
組織自体も超音波に対する非線形作用をもっており、す
なわち、組織での反射時にも超音波の波形が歪み、組織
からの反射波にも高調波が含まれる。上記高調波抽出法
によると、コントラスト剤が僅かしか存在しない部分に
ついては、組織による高調波成分が優勢、顕著になって
しまい、注目したいコントラスト剤からの高調波が超音
波画像上で埋もれてしまうという問題がある。
【0007】一方、上記差分抽出法によると、2回の送
受波の間に組織が動いた場合に、差分演算後に、組織の
動きに相当する信号成分(特に基本波成分)がかなり漏
れ出てくる。つまり、その動きが何らの制限なく画像化
されてしまうという問題がある。組織がある程度画像化
されるのは寧ろ望まれることであるが(コントラスト剤
が存在しない部位において組織も表示されなければ当該
部位を画像上で特定できなくなるため、組織は例えば低
輝度で表示される必要がある)、組織からの反射波(特
に基本波成分)は非常に大きく、それがそのまま超音波
画像上において高輝度で顕著に表れてくると、コントラ
スト剤の観察を大きく阻害することになる。この問題
は、2回の超音波の送波を同一位相関係で行っても、位
相反転関係で行っても、同様に指摘できるものである。
【0008】ちなみに、上記の差分抽出法において、組
織が完全に静止している場合について考察すると、同一
位相関係で2回の送波を行うと、コントラスト剤につい
ては、1回目の送波により性状変化が生じているため、
2つの受信信号の差分演算によって、基本波帯域及び高
調波帯域の両帯域においてコントラスト剤に相当する信
号成分を得ることができるが、一方、組織については、
2つの受信信号の差分演算時に、基本波帯域及び高調波
帯域の両帯域において組織に相当する信号成分が完全に
相殺されることになり、組織が画像化されないという問
題を指摘できる。これに対し、位相反転関係で2回の送
波を行えば、高調波帯域において、コントラスト剤だけ
でなく組織についても信号成分を得ることができ(正の
位相と負の位相では時間軸上において波形の歪み方が異
なるため)、その意味において利点がある。しかし、そ
のような方式においても、上述したように、組織が動い
ている場合には、組織が無制限に画像化されてしまう。
そこで、差分演算後の信号から高調波成分のみを抽出
し、それを画像化することも考えられるが、単に高調波
成分のみを画像化するだけでは、コントラスト剤が僅か
しか存在しない部位について、そのコントラスト剤を明
瞭に画像化することが困難である。
【0009】以上のように、従来の高調波抽出法及び差
分抽出法は、生体の動静によらずに、コントラスト剤と
組織のそれぞれを適切に画像化できるものではなく、こ
のため新しいコントラストイメージング法が切望されて
いる。
【0010】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、コントラスト剤を明瞭に画像
化できるとともに、生体組織についても適度に画像化で
きるようにすることにある。
【0011】本発明の他の目的は、諸条件に応じて、基
本波成分と高調波成分の画像化割合を調整できるように
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、コントラスト剤が注入された生体
に対して超音波の送受波を行って超音波画像を形成する
超音波診断装置において、第1超音波を生体内に送波す
る第1送波手段と、前記第1超音波が生体内で反射する
ことにより生成された第1反射波を受波し、第1受信信
号を出力する第1受波手段と、前記第1超音波と所定の
位相関係にある第2超音波を生体内に送波する第2送波
手段と、前記第2超音波が生体内で反射することにより
生成された第2反射波を受波し、第2受信信号を出力す
る第2受波手段と、前記第1受信信号と前記第2受信信
号とを合成し、合成信号を出力する信号合成手段と、前
記合成信号に基づいて、基本波成分及び高調波成分の各
含有割合が調整された両成分含有信号を生成する成分調
整手段と、前記両成分含有信号に基づいて超音波画像を
形成する画像形成手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、第1の送受波によって
得られた第1受信信号と、第2の送受波によって得られ
た第2受信信号とが合成されて合成信号が生成され、そ
の合成信号に基づいて両成分含有信号が生成され、その
両成分含有信号によって超音波画像が作成される。ここ
で、両成分含有信号は、基本波成分及び高調波成分の両
成分を含有し、しかも各成分の含有割合が固定調整ある
いは可変調整された信号である。よって、単に高調波成
分のみを画像化した場合並びに基本波成分及び高調波成
分をそのまま画像化した場合に生じる問題を解消、軽減
して、コントラスト剤及び組織をそれぞれ適度な輝度で
画像化できる。ちなみに、一般には、高調波成分につい
て重み付けを大きくし、基本波成分については重み付け
を小さくするのが望ましい。また、組織が動いている場
合において、その組織がクラッタ(高輝度ノイズ)とし
て画像化されるのを防止するために、基本波成分の特に
低域側を除去、抑圧するように成分調整を行うのが望ま
しい。
【0014】望ましくは、前記両成分含有信号における
前記基本波成分と前記高調波成分の各含有割合を可変設
定する割合設定手段を含む。望ましくは、前記割合設定
手段は、ユーザーによって前記基本波成分と前記高調波
成分の各含有割合を可変設定するための手段である。こ
の場合に、複数の含有割合条件をプリセットしておき、
ユーザーによって超音波画像を見ながら、いずれかの条
件を選択できるようにしてもよい。望ましくは、前記割
合設定手段は、計測条件に応じて前記基本波成分と前記
高調波成分の各含有割合を可変設定する手段である。例
えば、サンプル点(反射点)の深さ、送信周波数、超音
波振動子の周波数特性、組織の種別などに応じて、自動
的に含有割合の可変設定(切替設定)を行うようにする
のが望ましく、また特に、組織が動いているか否か、あ
るいは、組織の動きの速さなどに応じて、含有割合の可
変設定を行うのが望ましい。
【0015】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、コントラスト剤が注入された生体に対して超
音波の送受波を行う超音波診断装置において、第1超音
波を生体内に送波する第1送波手段と、前記第1超音波
が生体内で反射することにより生成された第1反射波を
受波し、第1受信信号を出力する第1受波手段と、前記
第1超音波と位相反転関係にある第2超音波を生体内に
送波する第2送波手段と、前記第2超音波が生体内で反
射することにより生成された第2反射波を受波し、第2
受信信号を出力する第2受波手段と、前記第1受信信号
と前記第2受信信号とを加算して加算合成信号を出力す
る信号合成手段と、前記加算合成信号に基づいて、基本
波成分及び高調波成分の各含有割合が調整された両成分
含有信号を生成する成分調整手段と、前記両成分含有信
号に基づいて超音波画像を形成する画像形成手段と、を
含むことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、2つの受信信号の加算
合成後に、コントラスト剤については、基本波成分及び
高調波成分の両者が現れ(組織動静によらず)、組織に
ついては、高調波成分のみが現れ(組織静止の場合)あ
るいは基本波成分及び高調波成分の両者が現れる(組織
の動きがある場合)。いずれにしても、両成分の含有割
合を調整しつつ両成分によって超音波画像を形成すれ
ば、コントラスト剤については高調波成分だけでなく基
本波成分も加味して、明瞭な画像表示を行うことがで
き、組織については、その動静にもよるが、一定割合で
画像表示を行うことができる。その場合においても、基
本波成分がそのまま画像化されるわけではないため、組
織がクラッタとして画像化されることを防止でき、ある
いはクラッタを大幅に軽減できる。例えば、組織が静止
している場合には、基本波成分の重み付けを大きくし
て、コントラスト剤の信号成分をより取り込むようにし
てもよく、組織が動いている場合には、基本波成分の重
み付けを小さくして、クラッタの除去、抑制を優先させ
るようにしてもよい。
【0017】望ましくは、前記成分調整手段は、前記基
本波成分と前記高調波成分とに対応した通過帯域特性を
有するフィルタによって構成される。すなわち、基本波
成分と高調波成分の両成分に跨った通過帯域特性を設定
すれば、単一のフィルタによって、両成分の含有割合の
調整を一度に行うことができるので簡便である。ここ
で、例えばフィルタの中心周波数を、基本波の周波数の
1.5倍あるいはその近傍に設定し、フィルタの通過帯
域幅を、二次高調波の大部分及び基本波の低域側を除く
中上域部分をカバーするように設定してもよい。
【0018】望ましくは、前記両成分含有信号に対して
検波を行う検波手段を含み、前記画像形成手段には前記
検波後の両成分含有信号が入力される。
【0019】望ましくは、前記成分調整手段は、少なく
とも前記基本波成分に対応した第1通過帯域特性を有す
る第1フィルタと、前記高調波成分に対応した第2通過
帯域特性を有する第2フィルタと、前記第1フィルタの
第1フィルタ出力信号と前記第2フィルタの第2フィル
タ出力信号とを重み付け加算して前記両成分含有信号を
出力する加算器と、を含む。
【0020】上記構成によれば、基本波成分と高調波成
分の各含有割合の調整を容易に行うことができ、特に、
高調波成分について重み付けを大きくして、コントラス
ト剤の画像をより強調することも容易である。ここで、
第1フィルタに対しては、基本波成分だけをカバーする
通過帯域特性を設定してもよいが、望ましくは、上述し
たフィルタと同様に、基本波成分及び高調波成分の両成
分をカバーする通過帯域特性を設定するのが望ましい。
【0021】望ましくは、前記第1フィルタ出力信号に
対して検波を行う第1検波手段と、前記第2フィルタ出
力信号に対して検波を行う第2検波手段と、を含み、前
記加算器には前記検波後の第1フィルタ出力信号及び前
記検波後の第2フィルタ出力信号が入力される。
【0022】(3)また、上記目的を達成するために、
本発明は、コントラスト剤が注入された生体に対して超
音波の送受波を行う超音波診断装置において、第1超音
波を生体内に送波する第1送波手段と、前記第1超音波
が生体内で反射することにより生成された第1反射波を
受波し、第1受信信号を出力する第1受波手段と、前記
第1超音波と同一位相関係にある第2超音波を生体内に
送波する第2送波手段と、前記第2超音波が生体内で反
射することにより生成された第2反射波を受波し、第2
受信信号を出力する第2受波手段と、前記第1受信信号
と前記第2受信信号との差分を演算して差分合成信号を
出力する信号合成手段と、基本波成分及び高調波成分に
対応した通過帯域特性を有し、前記差分合成信号を入力
して第1フィルタ出力信号を出力する第1フィルタと、
高調波成分に対応した通過帯域特性を有し、前記第2受
信信号を入力して第2フィルタ出力信号を出力する第2
フィルタと、前記第1フィルタ信号と前記第2フィルタ
信号とを加算して、基本波成分及び高調波成分の各含有
割合が調整された両成分含有信号を生成する加算手段
と、前記両成分含有信号に基づいて超音波画像を形成す
る画像形成手段と、を含むことを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、2つの受信信号の減算
合成後に、コントラスト剤については、基本波成分及び
高調波成分の両者が現れ(組織動静によらず)、組織に
ついては、その動きがある場合にだけ、基本波成分及び
高調波成分の両者が現れる。よって、差分合成信号だけ
を利用して超音波画像を形成すると、組織の静止時に、
組織が画像化されないことになるが、上記構成において
は、差分合成信号に対して第2フィルタ出力信号が加算
されるため、組織についても常に画像化することが可能
となる。ここで、差分合成信号に対して、第2受信信号
から高調波成分を抽出することなく基本波も含めて加算
することも可能であるが、組織が動いている場合には、
組織の信号成分の割合が大きくなり過ぎる可能性がある
ので、差分合成信号に対しては第2フィルタ出力信号
(高調波成分)を加算するのが望ましい。
【0024】よって、上記構成に従って、両成分の含有
割合を調整しつつ両成分によって超音波画像を形成すれ
ば、コントラスト剤の明瞭な表示と組織の適度な表示と
を両立させることができる。各フィルタの特性について
は、上述同様のものを設定するのが望ましい。
【0025】望ましくは、前記両成分含有信号に対して
検波を行う検波手段を含み、前記画像形成手段には前記
検波後の両成分含有信号が入力される。望ましくは、前
記第1フィルタ出力信号に対して検波を行う第1検波手
段と、前記第2フィルタ出力信号に対して検波を行う第
2検波手段と、を含み、前記加算手段には、前記検波後
の第1フィルタ出力信号及び前記検波後の第2フィルタ
出力信号が入力される。
【0026】(4)また、上記目的を達成するために、
本発明は、コントラスト剤が注入された生体に対して超
音波の送受波を行って超音波画像を形成する超音波診断
装置において、第1超音波を生体内に送波する第1送波
手段と、前記第1超音波が生体内で反射することにより
生成された第1反射波を受波し、第1受信信号を出力す
る第1受波手段と、前記第1超音波と所定の位相関係に
ある第2超音波を生体内に送波する第2送波手段と、前
記第2超音波が生体内で反射することにより生成された
第2反射波を受波し、第2受信信号を出力する第2受波
手段と、前記第1受信信号と前記第2受信信号とを合成
し、合成信号を出力する信号合成手段と、前記合成信号
に基づいて超音波画像を形成する画像形成手段と、を含
み、前記超音波画像における前記コントラスト剤の輝度
分布と生体組織の輝度分布とを相対的に変化させる手段
を含むことを特徴とする。
【0027】上記構成において、コントラスト剤の輝度
分布と生体組織の輝度分布とを相対的に変化する手段
は、超音波画像の形成に当たって利用される信号(合成
信号を含む)における高調波成分及び基本波成分につい
て重み付けを行うものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0029】図1には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示すブロック図である。この超音波診断装置は上述した
コントラストイメージングを行う機能を有しており、図
1には、それに関連する構成がブロック図として示され
ている。
【0030】図1において、プローブ10は、体表面上
に当接して用いられあるいは体腔内に挿入して用いられ
る超音波探触子である。プローブ10内には複数の振動
素子からなるアレイ振動子が設けられており、そのアレ
イ振動子によって超音波ビーム202が形成される。周
知のように、この超音波ビーム202を電子走査するこ
とによって、図1に示す走査面200が形成される。こ
こで、その電子走査方式としては、電子リニア走査や電
子セクタ走査などをあげることができる。
【0031】本実施形態においては、コントラストイメ
ージングを行うために、超音波診断に先だってあるいは
超音波診断と共に、注射器などを利用して生体内に超音
波造影剤としてのコントラスト剤が注入される。そのコ
ントラスト剤は生体内の血流と共に生体内各部に運ばれ
る。例えば、血管に狭窄が生じていると、その狭窄部位
の先では血流が十分に行かないことから、その部分にお
いてはコントラスト剤の濃度も極めて低くなり、よっ
て、コントラスト剤を画像化した場合には、コントラス
ト剤の有無によって血管の狭窄などの各種の疾病診断を
行うことができる。
【0032】図1においては、血管204内にコントラ
スト剤206が注入されている状態が示されている。こ
こで、コントラスト剤206は上述したように多数のマ
イクロバブルによって構成されるものであり、超音波を
受けると振動や破壊を生じ、その結果、超音波に対する
非線形作用を発揮するものである。このコントラスト剤
自体は公知の材料である。
【0033】図1において、送信部12は、上述したア
レイ振動子を構成する各振動素子に対して送信信号を供
給する回路であり、いわゆる送信ビームフォーマーとし
て機能する。受信部14は、上述したアレイ振動子を構
成する各振動素子からの受信信号に対して整相加算処理
を実行する回路であり、いわゆる受信ビームフォーマー
として機能する。整相加算後の受信信号は、受信信号処
理部20へ出力される。制御部16は、CPUや所定の
プログラムなどによって構成されるものであり、本装置
内の各構成の動作制御を行っている。制御部16には操
作パネル18が接続されており、その操作パネルを利用
して入力された設定条件に従って、制御部16が装置の
動作制御を行う。ちなみに操作パネル18は例えばキー
ボードやトラックボールなどで構成されるものである。
【0034】なお、後述する各種のフィルタのフィルタ
特性をユーザーによって変更する場合や後述する重み付
け加算における重み付け割合などをユーザーによって設
定する場合には、上記の操作パネル18が利用される。
【0035】受信信号処理部20は、コントラストイメ
ージングを行うための受信信号処理を行う回路である。
この受信信号処理部20の具体的な回路構成例について
は後に図2〜図6を用いて詳述する。いずれにしても、
受信信号処理部20によって処理された受信信号は画像
形成部22へ出力される。
【0036】画像形成部22は例えばDSC(デジタル
スキャンコンバータ)や各種の画像処理回路などを含む
ものであり、本実施形態においては、受信信号処理部2
0から出力される受信信号に基づいてBモード画像が形
成されている。もちろん公知のドプラ信号処理などを行
ってもよい。画像形成部22によって形成された超音波
画像の画像データは表示器24に出力され、その表示器
24の表示画面上に超音波画像が表示される。本実施形
態において、その超音波画像はコントラスト剤と組織と
を同時に二次元断層画像として表した画像であり、例え
ば、コントラスト剤については、高輝度で表示され、組
織については低域度で背景画像として表示される。もち
ろん、超音波画像の構成例としては各種ものをあげるこ
とができる。
【0037】本実施形態において、コントラストイメー
ジングを行うために、走査面200を形成する場合に、
同一方向について2回ずつ超音波の送受波が行われる。
超音波の送信繰り返し周波数は例えば4kHzであり、
つまり、同一方向についての2回の超音波の送波の間隔
は極めて短時間である。制御部16は、送信部12及び
受信部14に対して上記の各方向ごとに2回の超音波の
送受波が行われるように、送信ビーム形成及び受信ビー
ム形成の制御を行っている。また、本実施形態において
は、第1回目の超音波の送波と第2回目の超音波の送波
とで位相を反転させる位相反転モードと、第1回目の超
音波の送波と2回目の超音波の送波とで位相を同じにす
る同一位相モードとを有しており、制御部16は、選択
されたモードに応じて送信波の位相の制御を行ってい
る。なお、プローブ10としては、基本波帯域及び高調
波(二次高調波)帯域の両者をカバーする広帯域型の周
波数特性をもったものを利用するのが望ましい。
【0038】次に、図2〜図6を用いて、図1に示した
受信信号処理部20の具体的な構成例について説明す
る。なお、図2〜図4に示す構成例は、上記の位相反転
モードを実行する場合における回路構成例であり、図5
及び図6に示す回路は、上記の同一位相モードを実行す
る場合における構成例である。
【0039】図2に示す構成例について説明する。
【0040】ラインメモリ30は、超音波ビーム1本分
の受信信号(エコーデータ)を格納するメモリであり、
このラインメモリ30には第1回目の送波によって得ら
れた第1受信信号が格納される。次に、第2回目の超音
波の送波が行われると、第2受信信号が得られるが、そ
の第2受信信号は、ラインメモリ30から読み出された
第1受信信号と加算器32において加算合成される。
【0041】図7の(A1)は、ラインメモリ30から
出力される第1受信信号のスペクトルを表しており、図
7の(B1)は、第2受信信号のスペクトルを表してい
る。(A1)に示すスペクトルにおいて、符号100−
1は、基本波成分を示しており、符号102−1は高調
波成分(二次高調波成分)を示している。これと同様
に、スペクトル(B1)において、符号100−2は、
基本波成分を示しており、符号102−2は高調波成分
を示している。上述のように、高調波成分は、コントラ
スト剤の振動、破壊あるいは非線形作用などによって生
成され、また、生体の非線形作用によっても生成され
る。ちなみに、生体による高調波成分よりもコントラス
ト剤による高調波成分のほうが一般に大きい。高調波成
分102−1と高調波成分102−2とを比較すると、
第2受信信号に含まれる高調波成分102−2の方が小
さいが、それは第1回目の超音波の送波により一定の割
合でコントラスト剤が破壊されたためである。この大小
関係は、基本波成分についても同様である。
【0042】図7の(C1)には、図2に示した加算器
32から出力される信号のスペクトルが示されている。
このスペクトルは大別して基本波成分104と高調波成
分106とからなるものである。組織が静止している場
合、基本波成分104はコントラスト剤によって生じた
ものであり、また、高調波成分106はコントラスト剤
及び組織の双方によって生じたものである。一方、組織
が動いている場合、基本波成分104はコントラスト剤
及び組織によって生じたものであり、これは高調波成分
106についても同様である。
【0043】図2において、BPF(バンドパスフィル
タ)34は、例えば図7の(D1)に示すフィルタ特性
108を有するものである。このフィルタ特性108は
図2に示すフィルタ特性設定器36によって可変するこ
とが可能であり、具体的には中心周波数及び通過帯域幅
を自在に設定することができる。いずれにしても、基本
波成分及び高調波成分の両者にまたがって通過帯域を設
定し、しかも基本波成分及び高調波成分のそれぞれにつ
いて適当な重み付けを行うフィルタ特性を設定すること
により、コントラスト剤に相当する信号成分をより抽出
しつつも、組織に相当する信号成分を一定割合で含有さ
せた両成分含有信号を得ることが可能となる。
【0044】図7の(E1)には上記のBPF34から
の出力信号のスペクトル110が示されており、BPF
34の入力信号のスペクトル((C1)参照)に対して
各成分の重み付けを行った後のスペクトルである。
【0045】もちろん、図7に示す各スペクトル及びフ
ィルタ特性は、発明を説明するための概略的なものであ
り、実際のスペクトル等は計測条件によって大なり小な
り異なってくる。いずれにしても、図2に示す構成によ
れば、単一のフィルタによって重み付けを行いつつ両成
分を適宜抽出することができるので、フィルタ特性を例
えば超音波画像を見ながら可変設定すれば、所望の画質
を得ることが可能となる。
【0046】特に、組織が静止している場合、コントラ
スト剤からの基本波成分を積極的に利用することができ
るので、超音波画像上においてコントラスト剤を明瞭に
表示することができ、コントラスト剤がわずかな部位で
あっても、そこに存在しているコントラスト剤を明るく
画像表示することが可能となる。ちなみに、組織が動い
ている場合、例えば基本波成分における低域側を大幅に
カットするフィルタ特性を設定すれば、組織による基本
波成分を抑圧しつつもコントラスト剤による基本波成分
を取り込んで、やはりコントラスト剤を明瞭に画像表示
することが可能となる。よって、組織の動静に応じてフ
ィルタ特性を自動的に切り換えるように構成するのが望
ましい。この場合に、組織の動静は例えばフレーム間に
おいて動きベクトルを検出する公知の手法などを利用す
ることが可能である。
【0047】なお、図2において、BPF34から出力
される受信信号(RF信号)は検波回路38に入力さ
れ、その受信信号に対して検波処理がなされる。そし
て、検波回路38からエンベロープ信号としての受信信
号が出力され、図1に示した画像形成部22に送られ
る。
【0048】図3の構成例において、ラインメモリ3
0、加算器32及び検波回路38については、図2に示
したものと同一であるため、その説明を省略する。
【0049】図3において、成分調整部40は、加算器
32から出力された受信信号を入力する第1BPF42
及び第2BPF44と、それらのBPF42,44から
出力された信号に対して重み付け加算を実行する加算部
46とで構成されている。
【0050】第1BPF42は、基本波成分及び高調波
成分の両者にまたがった通過帯域特性を有するものであ
る(図8の(E2)参照)。第2BPF44は、高調波
成分を抽出する通過帯域特性を有している(図8(D
2)参照)。それらの第1BPF42及び第2BPF4
4のフィルタ特性は上述同様にユーザー設定によりある
いは自動的な設定により、可変することが可能である。
【0051】加算部46は2つの乗算器48,50と加
算器52とで構成され、2つの乗算器48,50におい
て各BPF42,44から信号に対してそれぞれ重み付
け値β,1−βを乗算し、その重み付け後の各信号を加
算器52において加算するものである。ここで、その係
数βについては例えばユーザー設定することが可能であ
り、あるいは自動的に可変設定することが可能である。
【0052】よって、図3に示す構成例によれば、基本
波成分及び高調波成分をそれらの含有割合を調整しつつ
抽出できると共に、それに対してさらに高調波成分を加
算して、その結果としてコントラスト剤の信号成分及び
組織の信号成分のそれぞれの割合を最適化することが可
能であり、しかも重み付け係数の調整により、容易にあ
るいは多様性をもって信号成分の調整を行えるという利
点がある。ちなみに、加算器52の出力信号のスペクト
ルについては図8の(F2)に示したものが参考とな
る。もちろん、図8に示す各スペクトルなども、それら
はあくまでも一例であって、実際の装置においては計測
条件等によって変動する。
【0053】図4に示す構成例は図3に示した構成の変
形例であって、成分調整部54において、第1BPF4
2及び第2BPF44と、加算部46との間に検波回路
38A,38Bが挿入されている。すなわち、目的とす
るスペクトルを有する受信信号を形成した後に検波を行
ってもよいが、図4に示すように、重み付け加算に先だ
って検波処理を行うようにしてもよい。回路構成上は、
図3に示す構成例の方が有利と思われる。
【0054】次に、図5及び図6を用いて、上記の同一
位相モードを実行する場合の構成例について説明する。
図5において、ラインメモリ60は、上述したラインメ
モリ30と同様の機能を有するものである。差分器62
においては、ラインメモリ60から出力される第1受信
信号とそれとは別に入力される第2受信信号とに対する
差分演算が実行され、差分合成された信号が出力されて
いる。
【0055】図8の(A2)は、第1受信信号のスペク
トルを示しており、図8の(B2)は第2受信信号のス
ペクトルを示している。同一位相か反転位相かの違いは
あるが、スペクトル上は(A1)及び(B1)に示した
ものと同様である。なお、(A2)及び(B2)におい
て、符号120−1及び符号120−2は基本波成分を
示しており、符号122−1及び符号122−2は高調
波成分を示している。
【0056】図8(C2)は、図5に示した差分器62
から出力される信号のスペクトルを示している。ここに
おいて、符号124は基本波成分を示しており、符号1
26は高調波成分を示している。ここで、組織が静止し
ている場合、基本波成分124は、コントラスト剤によ
って生じたものであり、高調波成分126についてもコ
ントラスト剤によって生じたものである。一方、組織が
動いている場合、基本波成分124はコントラスト剤及
び組織によって生じたものであり、これは高調波成分1
26についても同様である。
【0057】図5において、成分調整部64は、図3に
示した回路構成例と同様に、第1BPF66及び第2B
PF68と加算部70とによって構成されている。ここ
で、第1BPF66には差分器62からの出力信号が入
力されており、一方第2BPF68には第1受信信号が
入力されている。
【0058】図8の(E2)には、図5に示した第1B
PF66のフィルタ特性130が示されており、このフ
ィルタ特性130は基本波成分及び高調波成分にまたが
って設定されたものである。図8の(D2)には図5に
示した第2BPF68のフィルタ特性128が示されて
おり、そのフィルタ特性128は高調波を抽出する通過
帯域特性を有している。
【0059】図5における加算部70は、上記の加算部
46と同様に、2つの乗算器72,74と加算器76と
で構成され、上述同様に重み付け加算を行うものであ
る。
【0060】図8の(F2)には、図5に示した加算器
76からの出力信号のスペクトル132が示されてお
り、すなわち第1BPF66から出力される信号及び第
2BPF68から出力される信号についての重み付け加
算後の結果が示されている。
【0061】図5に示す構成例によれば、差分合成後の
信号のみによると、組織が静止している場合に組織自体
の画像化が行えなくなるが、第2BPF68を介して組
織の高調波成分を積極的に取り込むことが可能であり、
結果として組織の画像化が可能となる。もちろん、コン
トラスト剤と組織の画像のそれぞれの輝度分布の調整は
各BPF66,68のフィルタ特性の調整や上記の重み
付けにおける係数の調整などによって行うことができ
る。
【0062】なお、加算器76から出力される信号は検
波回路38に入力され、そこで検波処理されるが、これ
は図2に示した構成と同様である。
【0063】図6に示す構成例では、図5に示した構成
例の変形例であって、第1BPF66及び第2BPF6
8と重み付け加算部70との間に検波回路38A,38
Bが挿入されている。すなわち、RF信号の状態におい
て重み付け加算を行ってもよいし、図6に示すように検
波後の信号に対して重み付け加算を行うこともできる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超音波画像上においてコントラスト剤をより明瞭に表示
でき、しかも組織を適度に画像化できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波診断装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図2】 図1に示す信号処理部の構成例を示す図であ
る。
【図3】 図1に示す信号処理部の他構成例を示す図で
ある。
【図4】 図1に示す信号処理部の他構成例を示す図で
ある。
【図5】 図1に示す信号処理部の他構成例を示す図で
ある。
【図6】 図1に示す信号処理部の他構成例を示す図で
ある。
【図7】 位相反転モードにおける信号処理例を説明す
るための図である。
【図8】 同一位相モードにおける信号処理例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10 プローブ、12 送信部、14 受信部、16
制御部、20 受信信号処理部、22 画像形成部、2
4 表示器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントラスト剤が注入された生体に対し
    て超音波の送受波を行って超音波画像を形成する超音波
    診断装置において、 第1超音波を生体内に送波する第1送波手段と、 前記第1超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第1反射波を受波し、第1受信信号を出力する第1受
    波手段と、 前記第1超音波と所定の位相関係にある第2超音波を生
    体内に送波する第2送波手段と、 前記第2超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第2反射波を受波し、第2受信信号を出力する第2受
    波手段と、 前記第1受信信号と前記第2受信信号とを合成し、合成
    信号を出力する信号合成手段と、 前記合成信号に基づいて、基本波成分及び高調波成分の
    各含有割合が調整された両成分含有信号を生成する成分
    調整手段と、 前記両成分含有信号に基づいて超音波画像を形成する画
    像形成手段と、を含むことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記両成分含有信号における前記基本波成分と前記高調
    波成分の各含有割合を可変設定する割合設定手段を含む
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記割合設定手段は、ユーザーによって前記基本波成分
    と前記高調波成分の各含有割合を可変設定するための手
    段であることを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置において、 前記割合設定手段は、計測条件に応じて前記基本波成分
    と前記高調波成分の各含有割合を可変設定する手段であ
    ることを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 コントラスト剤が注入された生体に対し
    て超音波の送受波を行う超音波診断装置において、 第1超音波を生体内に送波する第1送波手段と、 前記第1超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第1反射波を受波し、第1受信信号を出力する第1受
    波手段と、 前記第1超音波と位相反転関係にある第2超音波を生体
    内に送波する第2送波手段と、 前記第2超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第2反射波を受波し、第2受信信号を出力する第2受
    波手段と、 前記第1受信信号と前記第2受信信号とを加算して加算
    合成信号を出力する信号合成手段と、 前記加算合成信号に基づいて、基本波成分及び高調波成
    分の各含有割合が調整された両成分含有信号を生成する
    成分調整手段と、 前記両成分含有信号に基づいて超音波画像を形成する画
    像形成手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記成分調整手段は、前記基本波成分と前記高調波成分
    とに対応した通過帯域特性を有するフィルタによって構
    成されることを特徴とする超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の装置において、 前記両成分含有信号に対して検波を行う検波手段を含
    み、 前記画像形成手段には前記検波後の両成分含有信号が入
    力されることを特徴とする超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の装置において、 前記成分調整手段は、 少なくとも前記基本波成分に対応した第1通過帯域特性
    を有する第1フィルタと、 前記高調波成分に対応した第2通過帯域特性を有する第
    2フィルタと、 前記第1フィルタの第1フィルタ出力信号と前記第2フ
    ィルタの第2フィルタ出力信号とを重み付け加算して前
    記両成分含有信号を出力する加算器と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、 前記第1フィルタ出力信号に対して検波を行う第1検波
    手段と、 前記第2フィルタ出力信号に対して検波を行う第2検波
    手段と、 を含み、 前記加算器には前記検波後の第1フィルタ出力信号及び
    前記検波後の第2フィルタ出力信号が入力されることを
    特徴とする超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 コントラスト剤が注入された生体に対
    して超音波の送受波を行う超音波診断装置において、 第1超音波を生体内に送波する第1送波手段と、 前記第1超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第1反射波を受波し、第1受信信号を出力する第1受
    波手段と、 前記第1超音波と同一位相関係にある第2超音波を生体
    内に送波する第2送波手段と、 前記第2超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第2反射波を受波し、第2受信信号を出力する第2受
    波手段と、 前記第1受信信号と前記第2受信信号との差分を演算し
    て差分合成信号を出力する信号合成手段と、 基本波成分及び高調波成分に対応した通過帯域特性を有
    し、前記差分合成信号を入力して第1フィルタ出力信号
    を出力する第1フィルタと、 高調波成分に対応した通過帯域特性を有し、前記第2受
    信信号を入力して第2フィルタ出力信号を出力する第2
    フィルタと、 前記第1フィルタ信号と前記第2フィルタ信号とを加算
    して、基本波成分及び高調波成分の各含有割合が調整さ
    れた両成分含有信号を生成する加算手段と、 前記両成分含有信号に基づいて超音波画像を形成する画
    像形成手段と、を含むことを特徴とする超音波診断装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、 前記両成分含有信号に対して検波を行う検波手段を含
    み、 前記画像形成手段には前記検波後の両成分含有信号が入
    力されることを特徴とする超音波診断装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の装置において、 前記第1フィルタ出力信号に対して検波を行う第1検波
    手段と、 前記第2フィルタ出力信号に対して検波を行う第2検波
    手段と、 を含み、 前記加算手段には、前記検波後の第1フィルタ出力信号
    及び前記検波後の第2フィルタ出力信号が入力されるこ
    とを特徴とする超音波診断装置。
  13. 【請求項13】 コントラスト剤が注入された生体に対
    して超音波の送受波を行って超音波画像を形成する超音
    波診断装置において、 第1超音波を生体内に送波する第1送波手段と、 前記第1超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第1反射波を受波し、第1受信信号を出力する第1受
    波手段と、 前記第1超音波と所定の位相関係にある第2超音波を生
    体内に送波する第2送波手段と、 前記第2超音波が生体内で反射することにより生成され
    た第2反射波を受波し、第2受信信号を出力する第2受
    波手段と、 前記第1受信信号と前記第2受信信号とを合成し、合成
    信号を出力する信号合成手段と、 前記合成信号に基づいて超音波画像を形成する画像形成
    手段と、 を含み、 前記超音波画像におけるコントラスト剤の輝度分布と生
    体組織の輝度分布とを相対的に変化させる手段を含むこ
    とを特徴とする超音波診断装置。
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