JP2002238766A - 抽出装置 - Google Patents

抽出装置

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JP2002238766A
JP2002238766A JP2001043040A JP2001043040A JP2002238766A JP 2002238766 A JP2002238766 A JP 2002238766A JP 2001043040 A JP2001043040 A JP 2001043040A JP 2001043040 A JP2001043040 A JP 2001043040A JP 2002238766 A JP2002238766 A JP 2002238766A
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JP
Japan
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hot water
tank
package
pump
sub
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Application number
JP2001043040A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tamura
隆行 田村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一杯分もしくは数杯分の粉粒原料を封入した
長期保存可能なパッケージを用いた抽出装置に関し、配
管の定期的な交換が不要で、飲料抽出を短時間で行える
ようにする。 【解決手段】 湯を貯める温水タンク1と、温水タンク
1の出口に設けられた湯弁2と、一部大気開放され湯弁
2を介して温水タンク1から注がれた所定量の湯を一時
的に貯めるサブタンク3と、パッケージ7の注入口に挿
入されるノズル8と、サブタンク3とノズル8との間の
給湯路に設けられたポンプ21と、湯弁2を閉じてから
所定時間経過後にポンプ21を停止させる抽出制御手段
12を備えたことにより、湯弁2を開けるとほぼ同時に
抽出ポンプ9を動作させることが可能となり、配管の定
期的な交換が不要で、抽出液量の変動を防止し、飲料抽
出を短時間で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ自動販売機
等に用いられる飲料の抽出装置に係わり、詳しくは粉粒
原料が封入された注入口から所定圧力以上の圧力で湯が
注入されたときに、シール軟弱部が開封されて飲料が抽
出される抽出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年から、一杯分もしくは数杯分の粉粒
原料(コーヒー、紅茶、緑茶等)を封入した長期保存可
能なパッケージを用いて、抽出時はパッケージの注入口
から湯を注ぎ、飲料を抽出する抽出装置(特開平9―3
05858号公報参照)がカップ自動販売機に採用され
ている。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の抽出
装置について説明する。
【0004】図14は、従来の抽出装置の構成を示す構
成図、図15は従来の抽出装置の制御ブロック図、図1
6は従来の抽出装置の要部動作を示すフローチャートで
ある。
【0005】図14、図15において、1は温水タンク
であり、粉粒原料による飲料を生成するのに用いる湯を
製造し、保温するものである。2は湯弁であり、温水タ
ンク1で保温している湯を出したり、止めたりするもの
である。3はサブタンクであり、温水タンク1から出し
た湯を一時的に貯えるものである。4はピンチ装置であ
り、湯弁2とサブタンク3を接続している柔軟な配管を
ピンチするものである。
【0006】5はエアーポンプであり、サブタンク3内
に空気を供給するものである。6は空気弁であり、サブ
タンク3内の空気を抜く為の弁である。7はパッケージ
であり、粉粒原料(コーヒー、紅茶、緑茶等)を封入し
たものである。7aはフィルターであり、パッケージ7
内に構成された濾過シートである。8はノズルであり、
湯又は空気を抽出する為に、パッケージ7の注入口に差
し込むものである。
【0007】9はノズル8を昇降する昇降装置で、10
はノズル8の下方にパッケージ7をセットされたことを
検知するパッケージ検知手段である。
【0008】11は各装置の動作時間をカウントするタ
イマーで、12はパッケージ検知手段10の入力を受
け、湯弁2、ピンチ装置4、エアーポンプ5、空気弁
6、昇降装置9を動作させ抽出制御を行う抽出制御手段
である。
【0009】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0010】まず、パッケージ7をノズル8の下方にセ
ットする(Step1001)。パッケージ検知手段1
0はパッケージ7を検知し(Step1002)、ノズ
ル8を昇降装置(図示せず)により、パッケージ7の注
入口に挿入し(Step1003)、温水タンク1の温
水をサブタンクA3に給水させる為に、エアーバルブ6
を開け(Step1004)、湯弁2を開け、タイマー
11をスタートさせる(Step1005)。時間を所
定時間カウントし、サブタンク3内に抽出に必要な一定
量の湯を貯める(Step1006)。
【0011】次に空気弁6を閉め、ピンチ装置4にて湯
弁2とサブタンク3を接続している配管をピンチし(S
tep1008)、エアーポンプ5を動作させることで
(Step1009)、サブタンクA3内の温水をパッ
ケージ7に注入することによって、パッケージ7のシー
ル性を弱めている部分が開封されて、パッケージ7内部
のフィルター7aにより濾過されて飲料を抽出する。
【0012】そして、サブタンク3内の湯が全て供給さ
れるとパッケージ7内の飲料液残りを防止する為に、引
き継きエアーポンプ5を所定時間動作させて(Step
1010)、空気をパッケージ7内に供給して飲料抽出
をさせている。
【0013】抽出後はノズル8を昇降装置9によりパッ
ケージ7から抜いて(Step1012)、使用済パッ
ケージ7を廃棄する(Step1013)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成ではサブタンク3内に湯が一定量貯まった後
に、エアーポンプ5を動作させて抽出させなければなら
ない為に、飲料抽出動作に時間がかかる。
【0015】また、ピンチ装置4によって湯弁2とサブ
タンク3を接続する配管をピンチする為に配管の劣化及
び破損による湯漏れを起こす可能性があり、定期的な交
換が必要であった。
【0016】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、飲料抽出を短時間で行うことができ、配管の定期的
な交換が不要な抽出装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の抽出装置の発明は、粉粒原料
が封入され注入口から所定圧力以上の圧力で湯が注入さ
れたときにシール軟弱部が開封されて飲料が抽出される
パッケージを用いた抽出装置であって、湯を貯める温水
タンクと、前記温水タンクの出口に設けられた湯弁と、
一部大気開放され前記湯弁を介して前記温水タンクから
注がれた所定量の湯を一時的に貯めるサブタンクと、前
記パッケージの前記注入口に挿入されるノズルと、前記
サブタンクと前記ノズルとの間の給湯路に設けられたポ
ンプと、前記ノズルが前記パッケージの前記注入口に挿
入された後に、前記湯弁を開けるとほぼ同時に前記ポン
プを動作させて、前記ノズルから前記パッケージに湯を
圧入し、前記湯弁を開けてから第1の所定時間経過後に
前記湯弁を閉じ、前記湯弁を閉じてから第2の所定時間
経過後に前記ポンプを停止させる抽出制御手段を備えた
ものであり、ノズルがパッケージの注入口に挿入された
後に、湯弁を開けるとほぼ同時にポンプを動作させて、
ノズルからパッケージに湯を圧入するので、飲料抽出を
短時間で行うことができるという作用を有する。また、
湯弁を開けてから第1の所定時間経過後に湯弁を閉じ、
湯弁を閉じてから第2の所定時間経過後にポンプを停止
させるので、給湯路の定期的な交換が不要になるという
作用を有する。
【0018】また、請求項2記載の抽出装置の発明は、
請求項1記載の発明における抽出制御手段が、湯弁を閉
じてから第2の所定時間より短い第3の所定時間経過後
はポンプのモータの回転数を上げるものであり、経過時
間を基に、サブタンクとポンプとの間に湯が残っている
可能性が高いときはポンプのモータの回転数を相対的に
低くして、パッケージの破裂の危険性をなくし(飲料内
にパッケージの破片又は原料カスが混入するような不具
合を防止し)、経過時間を基に、サブタンクとポンプと
の間に湯が残っている可能性がほとんどないときはポン
プのモータの回転数を相対的に高くして、飲料抽出を短
縮するという作用を有する。
【0019】また、請求項3記載の抽出装置の発明は、
請求項1記載の発明に加え、サブタンクとポンプとの間
の給湯路に湯が残っているかどうかを検知する湯検知手
段を設け、請求項1記載の発明における抽出制御手段
が、湯検知手段が湯を検知しなくなった後は、ポンプの
モータの回転数を上げるものであり、湯検知手段により
サブタンクとポンプとの間の給湯路に湯が残っているこ
とを検知したときは、ポンプのモータの回転数を相対的
に低くして、パッケージの破裂の危険性を確実になくし
(飲料内にパッケージの破片又は原料カスが混入するよ
うな不具合を確実に防止し)、湯検知手段によりサブタ
ンクとポンプとの間の給湯路に湯が残っていないことを
検知したときは、ポンプのモータの回転数を相対的に高
くして、飲料抽出を短縮するという作用を有する。
【0020】また、請求項4記載の抽出装置の発明は、
粉粒原料が封入され注入口から所定圧力以上の圧力で湯
が注入されたときにシール軟弱部が開封されて飲料が抽
出されるパッケージを用いた抽出装置であって、湯を貯
める温水タンクと、前記温水タンクの出口に設けられた
湯弁と、一部大気開放され前記湯弁を介して前記温水タ
ンクから注がれた所定量の湯を一時的に貯めるサブタン
クと、前記パッケージの前記注入口に挿入されるノズル
と、前記サブタンクと前記ノズルとの間の給湯路に設け
られたポンプと、前記サブタンクと前記ポンプとの間の
給湯路に湯が残っているかどうかを検知する湯検知手段
と、前記ノズルが前記パッケージの前記注入口に挿入さ
れた後に、前記湯弁を開けるとほぼ同時に前記ポンプを
動作させて、前記ノズルから前記パッケージに湯を圧入
し、前記湯弁を開けてから所定時間経過後に前記湯弁を
閉じ、前記湯検知手段が湯を検知しなくなってから所定
時間経過後に前記ポンプを停止させる抽出制御手段を備
えたものであり、ノズルがパッケージの注入口に挿入さ
れた後に、湯弁を開けるとほぼ同時にポンプを動作させ
て、ノズルからパッケージに湯を圧入するので、飲料抽
出を短時間で行うことができるという作用を有する。ま
た、湯弁を開けてから所定時間経過後に湯弁を閉じ、湯
検知手段が湯を検知しなくなってから所定時間経過後に
ポンプを停止させるので、給湯路の定期的な交換が不要
になるという作用を有する。
【0021】また、請求項5記載の抽出装置の発明は、
請求項4記載の発明における抽出制御手段が、湯検知手
段が湯を検知しなくなった後は、ポンプのモータの回転
数を上げるものであり、湯検知手段によりサブタンクと
ポンプとの間の給湯路に湯が残っていることを検知した
ときは、ポンプのモータの回転数を相対的に低くして、
パッケージの破裂の危険性を確実になくし(飲料内にパ
ッケージの破片又は原料カスが混入するような不具合を
確実に防止し)、湯検知手段によりサブタンクとポンプ
との間の給湯路に湯が残っていないことを検知したとき
は、ポンプのモータの回転数を相対的に高くして、飲料
抽出を短縮するという作用を有する。
【0022】また、請求項6記載の抽出装置の発明は、
請求項1から5のいずれか一項に記載の発明に加えて、
ポンプとノズルとの間の給湯路に前記給湯路内の圧力が
所定値を超えると開いて圧力逃がしを行う圧力弁を設け
たものであり、ポンプとノズルとの間の給湯路内の圧力
が所定値を超えると圧力弁を開いて圧力逃がしを行うこ
とによって、パッケージの破裂の危険性を確実になくし
(飲料内にパッケージの破片又は原料カスが混入するよ
うな不具合を確実に防止し)、パッケージへ挿入するノ
ズルの挿入ミスが発生した場合には、ポンプとノズルの
間の接続配管の破裂及びポンプ自体の故障が起こるとい
うような不具合を防止することが可能となるという作用
を有する。
【0023】また、請求項7記載の抽出装置の発明は、
請求項6記載の発明に加え、圧力弁の開動作を検知する
圧力弁開動作検知手段と、前記圧力弁開動作検知手段が
圧力弁の開動作を検知したとき異常処理制御を行う異常
処理制御手段を設けたものであり、圧力弁の開動作を検
知して異常処理制御を行うので、異常処理制御で飲料抽
出工程が正常に行われていないと判断して、オペレータ
ーがトラブルを認識できるように履歴表示を行ったり、
飲料購入者への返金動作を行うことも可能であるという
作用を有する。
【0024】また、請求項8記載の抽出装置の発明は、
請求項1から7のいずれか一項に記載の発明におけるサ
ブタンクを温水タンク内に配置したものであり、サブタ
ンクを温水タンク内に配置することによって、サブタン
クを出湯する温水の温度と同様に保つことができる為
に、外気温度の低下等による熱損失を防止することで抽
出効果を向上させ、高い温度の飲料を供給することが可
能であるという作用を有する。
【0025】また、請求項9記載の抽出装置の発明は、
請求項1から7のいずれか一項に記載の発明に加え、温
水タンクと湯弁とサブタンクを収納する断熱ケースを設
けたものであり、温水タンクと湯弁とサブタンクを断熱
ケースで断熱することで、外気温度の低下等による熱損
失による湯の温度低下を防止し、抽出効果を向上させ、
高い温度の飲料を供給することが可能であり、大幅な省
エネルギーとなるという作用を有する。
【0026】また、請求項10記載の抽出装置の発明
は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明に加
え、ノズルからパッケージに湯を圧入する前に前記パッ
ケージに振動を与える振動装置を設けたものであり、パ
ッケージの注入口にノズルを挿入する前に振動装置を動
作させることで、パッケージ内の偏芯した原料(積層厚
が不均一になった原料の状態)が平坦な状態となり、濃
度の安定した飲料を供給することが可能となるという作
用を有する。
【0027】また、請求項11記載の抽出装置の発明
は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明に加
え、サブタンク、または、温水タンクから前記サブタン
クまでの給湯路に、炭酸水弁を介して洗浄用の炭酸水供
給手段を接続したものであり、サブタンクに接続された
炭酸水供給回路の炭酸水を出したり、止めたりする炭酸
水弁を備えることにより、スケール又はスラッジの除去
に効果があるとされている炭酸水を飲料回路に定期的に
流し、洗浄することよって、抽出液量の変動及びポンプ
の動作不良等を防止することが可能であるという作用を
有する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による給湯装置の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0029】なお、従来と同一構成については、同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による抽出装置の構成図、図2は同実施の形態の
抽出装置のブロック図、図3は同実施の形態の抽出装置
のフローチャートである。
【0031】図1、図2において、1は温水タンクであ
り、粉粒原料による飲料を生成するのに用いる湯を製造
し、保温するものである。2は湯弁であり、温水タンク
1で保温している湯を出したり、止めたりするものであ
る。3はサブタンクであり、温水タンク1から出した温
水を一時的に貯えるものであり、一部大気開放されてい
る。7はパッケージであり、粉粒原料(コーヒー、紅
茶、緑茶、ココア等)を封入したものである。7aはフ
ィルターであり、パッケージ7内に構成された濾過シー
トである。8はノズルであり、湯又は空気を供給する為
に、パッケージ7の注入口に差し込むものである。9は
ノズルを昇降する昇降装置、10はパッケージ7をセッ
トしたことを検知するパッケージ検知手段、21はポン
プであり、サブタンク3とノズル8の間に接続され、パ
ッケージ7に湯及び空気を供給するものである。
【0032】11は各装置の動作時間をカウントするタ
イマーで、12aはパッケージ検知手段10の入力を受
け、湯弁2、ポンプ21、昇降装置9を動作させ抽出制
御を行う抽出制御手段である。
【0033】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その要部動作を説明する。
【0034】まず、パッケージ7をノズル8の下方にセ
ットする(Step101)。パッケージ検知手段10
はパッケージ7を検知し(Step102)、ノズル8
を昇降装置(図示せず)により、パッケージ7の注入口
に挿入し(Step103)、温水タンク1の温水をサ
ブタンク3に給水させる為に、湯弁2を開け、タイマー
11をスタートさせる(Step104)。
【0035】湯弁2を一定時間開けることにより(St
ep106)サブタンク3内に抽出に必要な一定量の湯
を貯める(Step107)。湯弁2を開けるとほぼ同
時にポンプ21を動作させ(STEP105)、サブタ
ンク3内の湯をパッケージ7に注入する(なお、ノズル
8の昇降装置とほぼ同時に湯弁2を開けることで、サブ
タンク3内に湯を短時間に安定して給湯することも可能
である)。
【0036】お湯の注入により、パッケージ7のシール
性を弱めてある部分が開封されて、パッケージ7内部の
フィルター7a(ココア等の原料においてはフィルター
が不要な場合もある。)により濾過されて飲料を供給
し、サブタンク3内の湯が全て抽出されるとパッケージ
7内の飲料液残りを防止する為に、引き継きポンプ21
を動作させ、空気をパッケージ7内に供給して、飲料抽
出を行っている(Step108)。
【0037】飲料液残りを防止する為の空気供給時は、
ポンプ9のモーターの回転数を上げることでパッケージ
7の内圧を高め、効果的に残液量を短時間で減少させる
ものもある。
【0038】ポンプ21を所定時間動作させた後(St
ep109)、ノズル8を昇降装置9によりパッケージ
7から抜いて(Step110)、使用済パッケージ7
を廃棄する(Step111)。
【0039】以上のように、従来例ではサブタンク3内
に必要な湯が貯まるまで抽出動作(エアーポンプ5の動
作)を行うことができなかったが、本実施の形態では湯
弁2を開けるとほぼ同時にポンプ21を動作させること
が可能である為、抽出時間の短縮が可能となる。また、
抽出時間の短縮に伴い、湯とサブタンク3との接触時間
も短くなる為、サブタンク3での湯温度低下についても
防止できる。
【0040】また、従来例の構成にあったピンチ装置4
及びエアーバルブ6が不必要になる為に低コスト化が可
能であり、配管の劣化及び破損による定期的な交換も不
要とすることが可能となる。
【0041】また、本実施の形態1からサブタンク3を
除去した構成の抽出装置については、特開平10―99
204号公報で示されているが、この構成では、パッケ
ージ7に湯を供給する際に温水タンク1とポンプ9が湯
で直接つながることになり、ポンプ9は、必要な量を抽
出する為に、ある一定時間動作(通電)させるという制
御を行っており、パッケージ7の負荷変動(例えば、原
料量バラツキ、パッケージ7のシール強度バラツキ等)
により負荷が低減した場合には、抽出液量が増量し、負
荷が高くなった場合には、抽出液量が減量するといった
不具合があった。
【0042】しかし、本実施の形態1のようにサブタン
ク3を設けることによって、温水タンク1の湯を一度サ
ブタンク3に貯めることで、パッケージ7の負荷変動が
起こり、サブタンク3内に残湯があったとしても、パッ
ケージ7の飲料液残り防止の為の空気供給時に全て抽出
を行うことが可能であり、抽出液量の変動を防止した飲
料を供給することが可能となる。
【0043】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2による抽出装置の構成図、図5は同実施の形態の
抽出装置のブロック図、図6は同実施の形態の抽出装置
のフローチャートである。
【0044】図4、図5において、22は湯・空気検知
手段であり、サブタンク3とポンプ21の間に接続さ
れ、湯及び空気を検知するものである。
【0045】本実施の形態は、実施の形態1による抽出
装置に、さらに、湯・空気検知手段22を設けたもので
ある。
【0046】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0047】基本の抽出動作は実施の形態1と同様であ
る。
【0048】Step201〜204までは、実施の形
態1のStep101〜104と同じ動作を行う。St
ep206で所定時間湯弁を開いて、お湯をサブタンク
3に貯える。湯弁を開くとほぼ同時にポンプを動作させ
る(Step205)。
【0049】湯弁2を所定時間開け(Step20
6)、さらにStep208〜209では、湯・空気検
知手段22が湯から空気に検知状態が変わることを検知
した段階で、ポンプ21の回転数を上昇させる。
【0050】ポンプ21を所定時間動作させた後(St
ep210)、ノズル8を昇降装置9によりパッケージ
7から抜いて(Step212)、使用済パッケージ7
を廃棄する(Step213)。
【0051】ここでは抽出動作時にパッケージ7内の飲
料液残りを防止する為に、空気をパッケージ7内に供給
するが、効果的に残液量を短時間で減少させることを目
的として、空気抽出時のみポンプ9のモーターの回転数
を上昇させる場合があるが、パッケージ7の負荷変動
(例えば、原料量バラツキ、パッケージ7のシール強度
バラツキ等)によりサブタンク3内に湯残りが起こり、
そのまま抽出するとパッケージ7内の圧力が異常に上昇
し、最悪の場合パッケージ7の破裂により、飲料内にパ
ッケージ7の破片又は原料カスが混入する可能性があっ
た。
【0052】そこで、本実施の形態ではサブタンク3と
ポンプ21の間に湯・空気検知手段22を設けること
で、サブタンク3内の湯が完全に抽出され、空気を検知
するまでポンプ21のモーターの回転数を上昇させない
ように制御を行うことで、前述のような不具合を防止す
ることが可能となる。
【0053】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3による抽出装置の構成図である。
【0054】図7において、23は圧力弁であり、ポン
プ21とノズル8の間に接続され、一定以上の圧力にな
ると圧力を逃がす圧力弁である。
【0055】本実施の形態は実施の形態1による抽出装
置に、さらに、圧力弁23を設けたものである。
【0056】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0057】基本の抽出動作は実施の形態1と同様であ
るが、抽出動作時にパッケージ7の負荷変動(例えば、
原料量バラツキ、パッケージ7のシール強度バラツキ
等)があった場合には、パッケージ7の内圧が異常に上
昇し、最悪の場合パッケージ7の破裂により、飲料内に
パッケージ7の破片又は原料カスが混入したり、パッケ
ージ7へ挿入するノズル8の挿入ミスが発生した場合に
は、ポンプ21とノズル8の間の接続配管の破裂及びポ
ンプ21自体の故障が起こる可能性があった。
【0058】そこで、ポンプ21とノズル8の間に圧力
弁23を設けることによって、一定以上の圧力になると
圧力逃がしを行うことによって、前述のような不具合を
防止することが可能となる。
【0059】また、圧力逃がしを廃水バケツ(図示せ
ず)に導かれる径路に接続してもよいが、廃水量の増量
を防止する為に、温水タンク1又はサブタンク3に接続
することで、再度利用することが可能となる。
【0060】また、圧力弁23が動作したことを検知手
段(図示せず)により検知させ、飲料抽出工程が正常に
行われていないと判断して、オペレーターがトラブルを
認識できるように履歴表示を行ったり、飲料購入者への
返金動作を行うことも可能である。
【0061】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4による抽出装置の構成図である。
【0062】図8において、サブタンク3を温水タンク
1内に配置されたものである。
【0063】本実施の形態は、実施の形態1による抽出
装置のサブタンク3を温水タンク1内に配置させたもの
である。
【0064】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0065】基本の抽出動作は、実施の形態1と同様で
あるがサブタンク3内に抽出に必要な一定量の湯を貯め
るが、特に外気温度が低い場合にはサブタンク3におい
て熱損失を受けて、湯の温度が低下する不具合があっ
た。
【0066】そこで、サブタンク3を温水タンク1内に
構成することによって、サブタンク3を出湯する湯の温
度と同様に保つことができる為に、外気温度の低下等に
よる熱損失を防止することで抽出効果を向上させ、高い
温度の飲料を供給することが可能である。
【0067】また、サブタンク3とポンプ21を接続す
る配管にピンチ弁(図示せず)を設けることで、販売司
令が出されてからサブタンク3に貯湯するのではなく、
販売待機時に必要な一定量の湯を貯めて、抽出時間の短
縮を図ることが可能となる。
【0068】(実施の形態5)図9は、本発明の実施の
形態5による抽出装置の構成図である。
【0069】図9において、24は断熱ケースであり、
温水タンク1から放熱する熱を断熱し、温水タンク1と
湯弁2とサブタンク3を収納したものである。
【0070】本実施の形態は、実施の形態4による抽出
装置に、さらに、断熱ケース24を設けたものである。
【0071】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0072】実施の形態4での課題と同様に、実施の形
態1ではサブタンク3内に抽出に必要な一定量の湯を貯
めるが、特に外気温度が低い場合にはサブタンク3にお
いて、熱損失を受けて温水の温度が低下する不具合があ
った。
【0073】そこで、サブタンク3を温水タンク1に密
着させることで温水タンク1から放熱する熱をサブタン
ク3に伝熱させ、さらに、温水タンク1と湯弁2とサブ
タンク3を断熱ケース24で断熱することで、外気温度
の低下等による熱損失による温水の温度低下を防止し、
抽出効果を向上させ、高い温度の飲料を供給することが
可能であり、大幅な省エネルギーとなる。
【0074】また、ポンプ21においても断熱ケース2
4内に構成することで、より熱損失を防止することが可
能となる(但し、ポンプ21のモーター部の劣化防止す
る為に冷却が必要な場合には、モーター部のみ断熱ケー
ス24外に出すことも可能である)。
【0075】(実施の形態6)図10は、本発明の実施
の形態6による抽出装置の構成図、図11は同実施の形
態の抽出装置のブロック図、図12は同実施の形態の抽
出装置のフローチャートである。
【0076】図10において、25は振動装置であり、
パッケージ7に振動を与えるものである。
【0077】本実施の形態は、実施の形態1による抽出
装置に、さらに、振動装置25を設けたものである。
【0078】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0079】STEP601、602でのパッケージ検
知を行なった後、抽出制御手段12cは振動装置25を
動作させパッケージ7を振動させる(STEP60
3)。
【0080】パッケージ7には、原料をフィルムを貼り
合わせて密閉した形状のものや、樹脂で成形したケース
に原料を充填してフィルムで密閉したもの等があるが、
何れも原料の充填性を考慮してパッケージ7内に多少の
空間があるものであるが、その空間がある為にパッケー
ジ7内での原料の偏芯(積層厚が不均一になった原料の
状態)が発生することがある。このような状態でパッケ
ージ7をそのまま抽出させると、パッケージ7内のフィ
ルター7aに対する原料の積層厚の低い部分(負荷の低
い部分)を湯が通過する為に濃度の低い飲料(特にコー
ヒー原料)となる不具合があった。
【0081】そこで、パッケージ7を保持する受け台に
振動装置25を設け、パッケージ7の注入口にノズル8
を挿入する前に振動装置25を動作させることで、パッ
ケージ7内の原料が平坦な状態となり、濃度の安定した
飲料を供給することが可能となる。
【0082】なおSTEP604〜STEP612は実
施の形態1のSTEP103〜STEP111と同じ動
作を行う。
【0083】勿論、受け台以外にもノズル8に振動装置
25を設け、ノズル8を挿入後に振動装置25を動作さ
せる等のように、パッケージ7を振動させ原料を平坦な
状態にすることができる手段であれば、同様の効果を得
ることは可能である。
【0084】また、例えば自動販売機等の機器であれ
ば、パッケージ7を収納しているパッケージディスペン
サー等があるが、パッケージディスペンサーに振動装置
25を設け、同様の効果を得ることは可能である。
【0085】(実施の形態7)図13は、本発明の実施
の形態7による抽出装置の構成図である。
【0086】図13において、26は炭酸水弁であり、
サブタンク3に接続された炭酸水供給回路の炭酸水を出
したり、止めたりするものである。
【0087】本実施の形態は、実施の形態1による抽出
装置に、さらに、炭酸水弁26を設けたものである。
【0088】以上のように構成された抽出装置につい
て、以下その動作を説明する。
【0089】一般に、水を加熱するとカルシウム・マグ
ネシウム等がスケール・スラッジとなって伝熱面及び飲
料回路に析出付着することが知られている。飲料回路内
にスケール又はスラッジが付着すると、供給湯量の低下
及びポンプ21の動作不良等の不具合が発生する可能性
がある。
【0090】そこで、スケール又はスラッジの除去に効
果があるとされている炭酸水を飲料回路に定期的に流
し、洗浄することよって、抽出液量の変動及びポンプ2
1の動作不良等を防止することが可能である。
【0091】また、炭酸水供給回路をサブタンク3に接
続しているが、湯弁2とサブタンク3の配管又は温水タ
ンク1に接続し、湯弁2を含めた全飲料回路の洗浄を行
うことも可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の抽出装置の発明は、粉粒原料が封入され注入口から
所定圧力以上の圧力で湯が注入されたときにシール軟弱
部が開封されて飲料が抽出されるパッケージを用いた抽
出装置であって、湯を貯める温水タンクと、前記温水タ
ンクの出口に設けられた湯弁と、一部大気開放され前記
湯弁を介して前記温水タンクから注がれた所定量の湯を
一時的に貯めるサブタンクと、前記パッケージの前記注
入口に挿入されるノズルと、前記サブタンクと前記ノズ
ルとの間の給湯路に設けられたポンプと、前記ノズルが
前記パッケージの前記注入口に挿入された後に、前記湯
弁を開けるとほぼ同時に前記ポンプを動作させて、前記
ノズルから前記パッケージに湯を圧入し、前記湯弁を開
けてから第1の所定時間経過後に前記湯弁を閉じ、前記
湯弁を閉じてから第2の所定時間経過後に前記ポンプを
停止させる抽出制御手段を備えたことにより、抽出時間
の短縮が可能となる。また、抽出時間の短縮に伴い、湯
とサブタンクとの接触時間も短くなる為、サブタンクで
の湯温度低下についても防止できる。また、従来例の構
成にあったピンチ装置及びエアーバルブが不必要となる
為に低コスト化が可能であり、配管の劣化及び破損によ
る定期的な交換も不要にすることが可能となる。また、
サブタンクを設けることによって、温水タンクの湯を一
度サブタンクに貯めることで、パッケージの負荷変動が
起こり、サブタンク内に残湯があったとしても、パッケ
ージの飲料液残り防止の為の空気供給時に全て抽出を行
うことが可能であり、抽出液量の変動を防止した飲料を
供給することが可能となる。
【0093】また、請求項2記載の抽出装置の発明は、
請求項1記載の発明における抽出制御手段が、湯弁を閉
じてから第2の所定時間より短い第3の所定時間経過後
はポンプのモータの回転数を上げるよう構成したことに
より、経過時間を基に、サブタンクとポンプとの間に湯
が残っている可能性が高いときはポンプのモータの回転
数を相対的に低くして、パッケージの破裂の危険性をな
くし(飲料内にパッケージの破片又は原料カスが混入す
るような不具合を防止し)、経過時間を基に、サブタン
クとポンプとの間に湯が残っている可能性がほとんどな
いときはポンプのモータの回転数を相対的に高くして、
飲料抽出を短縮するという効果がある。
【0094】また、請求項3記載の抽出装置の発明は、
請求項1記載の発明に加え、サブタンクとポンプとの間
の給湯路に湯が残っているかどうかを検知する湯検知手
段を設け、請求項1記載の発明における抽出制御手段
が、湯検知手段が湯を検知しなくなった後は、ポンプの
モータの回転数を上げるよう構成したことにより、湯検
知手段によりサブタンクとポンプとの間の給湯路に湯が
残っていることを検知したときは、ポンプのモータの回
転数を相対的に低くして、パッケージの破裂の危険性を
確実になくし(飲料内にパッケージの破片又は原料カス
が混入するような不具合を確実に防止し)、湯検知手段
によりサブタンクとポンプとの間の給湯路に湯が残って
いないことを検知したときは、ポンプのモータの回転数
を相対的に高くして、飲料抽出を短縮するという効果が
ある。
【0095】また、請求項4記載の抽出装置の発明は、
粉粒原料が封入され注入口から所定圧力以上の圧力で湯
が注入されたときにシール軟弱部が開封されて飲料が抽
出されるパッケージを用いた抽出装置であって、湯を貯
める温水タンクと、前記温水タンクの出口に設けられた
湯弁と、一部大気開放され前記湯弁を介して前記温水タ
ンクから注がれた所定量の湯を一時的に貯めるサブタン
クと、前記パッケージの前記注入口に挿入されるノズル
と、前記サブタンクと前記ノズルとの間の給湯路に設け
られたポンプと、前記サブタンクと前記ポンプとの間の
給湯路に湯が残っているかどうかを検知する湯検知手段
と、前記ノズルが前記パッケージの前記注入口に挿入さ
れた後に、前記湯弁を開けるとほぼ同時に前記ポンプを
動作させて、前記ノズルから前記パッケージに湯を圧入
し、前記湯弁を開けてから所定時間経過後に前記湯弁を
閉じ、前記湯検知手段が湯を検知しなくなってから所定
時間経過後に前記ポンプを停止させる抽出制御手段を備
えたことにより、請求項1記載の発明の効果に加え、サ
ブタンクとポンプとの間の給湯路に湯がなくなったこと
を確認してから所定時間経過後にポンプを停止させるの
で、パッケージ等の条件にバラツキがあっても、必要以
上に長くポンプを運転させることもなく、また、ポンプ
の停止が早すぎることもなく、パッケージ等の条件に合
った適切なタイミングでポンプを停止させることができ
る。
【0096】また、請求項5記載の抽出装置の発明は、
請求項4記載の発明における抽出制御手段が、湯検知手
段が湯を検知しなくなった後は、ポンプのモータの回転
数を上げるよう構成したことにより、湯検知手段により
サブタンクとポンプとの間の給湯路に湯が残っているこ
とを検知したときは、ポンプのモータの回転数を相対的
に低くして、パッケージの破裂の危険性を確実になくし
(飲料内にパッケージの破片又は原料カスが混入するよ
うな不具合を確実に防止し)、湯検知手段によりサブタ
ンクとポンプとの間の給湯路に湯が残っていないことを
検知したときは、ポンプのモータの回転数を相対的に高
くして、飲料抽出を短縮するという効果がある。
【0097】また、請求項6記載の抽出装置の発明は、
請求項1から5のいずれか一項に記載の発明に加えて、
ポンプとノズルとの間の給湯路に前記給湯路内の圧力が
所定値を超えると開いて圧力逃がしを行う圧力弁を設け
たことにより、パッケージの破裂の危険性を確実になく
し(飲料内にパッケージの破片又は原料カスが混入する
ような不具合を確実に防止し)、パッケージへ挿入する
ノズルの挿入ミスが発生した場合には、ポンプとノズル
の間の接続配管の破裂及びポンプ自体の故障が起こると
いうような不具合を防止することが可能となるという効
果がある。なお、圧力逃がしを廃水バケツに導かれる径
路に接続してもよいが、廃水量の増量を防止する為に、
温水タンク又はサブタンクに接続することで、再度利用
することが可能となる。
【0098】また、請求項7記載の抽出装置の発明は、
請求項6記載の発明に加え、圧力弁の開動作を検知する
圧力弁開動作検知手段と、前記圧力弁開動作検知手段が
圧力弁の開動作を検知したとき異常処理制御を行う異常
処理制御手段を設けたことにより、異常処理制御で飲料
抽出工程が正常に行われていないと判断して、オペレー
ターがトラブルを認識できるように履歴表示を行った
り、飲料購入者への返金動作を行うことも可能であると
いう効果がある。
【0099】また、請求項8記載の抽出装置の発明は、
請求項1から7のいずれか一項に記載の発明におけるサ
ブタンクを温水タンク内に配置したことにより、サブタ
ンクを出湯する温水の温度と同様に保つことができる為
に、外気温度の低下等による熱損失を防止することで抽
出効果を向上させ、高い温度の飲料を供給することが可
能であるという効果がある。また、サブタンクとポンプ
を接続する配管にピンチ弁を設けることで、販売司令が
出されてからサブタンクに貯湯するのではなく、販売待
機時に必要な一定量の湯を貯めて、抽出時間の短縮を図
ることが可能となる。
【0100】また、請求項9記載の抽出装置の発明は、
請求項1から7のいずれか一項に記載の発明に加え、温
水タンクと湯弁とサブタンクを収納する断熱ケースを設
けたことにより、外気温度の低下等による熱損失による
湯の温度低下を防止し、抽出効果を向上させ、高い温度
の飲料を供給することが可能であり、大幅な省エネルギ
ーとなるという効果がある。また、ポンプにおいても断
熱ケース内に構成することで、より熱損失を防止するこ
とが可能となる。
【0101】また、請求項10記載の抽出装置の発明
は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明に加
え、ノズルからパッケージに湯を圧入する前に前記パッ
ケージに振動を与える振動装置を設けたことにより、パ
ッケージ内の偏芯した原料(積層厚が不均一になった原
料の状態)が平坦な状態となり、濃度の安定した飲料を
供給することが可能となるという効果がある。
【0102】勿論、受け台以外にもノズルに振動装置を
設け、ノズルを挿入後に振動装置を動作させる等のよう
に、パッケージを振動させ原料を平坦にすることができ
る手段であれば、同様の効果を得ることも可能である。
【0103】また、例えば自動販売機等の機器であれ
ば、パッケージを収納しているパッケージディスペンサ
ー等があるが、パッケージディスペンサーに振動装置を
設け、同様の効果を得ることは可能である。
【0104】また、請求項11記載の抽出装置の発明
は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明に加
え、サブタンク、または、温水タンクから前記サブタン
クまでの給湯路に、炭酸水弁を介して洗浄用の炭酸水供
給手段を接続したことにより、スケール又はスラッジの
除去に効果があるとされている炭酸水を飲料回路に定期
的に流し、洗浄することよって、抽出液量の変動及びポ
ンプの動作不良等を防止することが可能である。また、
炭酸水供給回路をサブタンクに接続しているが、温水タ
ンクに接続し、湯弁を含めた全飲料回路の洗浄を行うこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抽出装置の実施の形態1の構成図
【図2】同実施の形態の抽出装置のブロック図
【図3】同実施の形態の抽出装置のフローチャート
【図4】本発明による抽出装置の実施の形態2の構成図
【図5】同実施の形態の抽出装置のブロック図
【図6】同実施の形態の抽出装置のフローチャート
【図7】本発明による抽出装置の実施の形態3の構成図
【図8】本発明による抽出装置の実施の形態4の構成図
【図9】本発明による抽出装置の実施の形態5の構成図
【図10】本発明による抽出装置の実施の形態6の構成
【図11】同実施の形態の抽出装置のブロック図
【図12】同実施の形態の抽出装置のフローチャート
【図13】本発明による抽出装置の実施の形態7の構成
【図14】従来の抽出装置の構成図
【図15】従来の抽出装置のブロック図
【図16】従来の抽出装置のフローチャート
【符号の説明】
1 温水タンク 2 湯弁 3 サブタンク 5 エアーポンプ 6 空気弁 7 パッケージ 8 ノズル 11 タイマー 12 抽出制御手段 21 ポンプ 22 湯・空気検知手段(湯検知手段) 23 圧力弁 24 断熱ケース 25 振動装置 26 炭酸水弁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒原料が封入され注入口から所定圧力
    以上の圧力で湯が注入されたときにシール軟弱部が開封
    されて飲料が抽出されるパッケージを用いた抽出装置で
    あって、 湯を貯める温水タンクと、 前記温水タンクの出口に設けられた湯弁と、 一部大気開放され前記湯弁を介して前記温水タンクから
    注がれた所定量の湯を一時的に貯めるサブタンクと、 前記パッケージの前記注入口に挿入されるノズルと、 前記サブタンクと前記ノズルとの間の給湯路に設けられ
    たポンプと、 前記ノズルが前記パッケージの前記注入口に挿入された
    後に、前記湯弁を開けるとほぼ同時に前記ポンプを動作
    させて、前記ノズルから前記パッケージに湯を圧入し、
    前記湯弁を開けてから第1の所定時間経過後に前記湯弁
    を閉じ、前記湯弁を閉じてから第2の所定時間経過後に
    前記ポンプを停止させる抽出制御手段を備えたことを特
    徴とする抽出装置。
  2. 【請求項2】 抽出制御手段は、湯弁を閉じてから第2
    の所定時間より短い第3の所定時間経過後はポンプのモ
    ータの回転数を上げることを特徴とする請求項1に記載
    の抽出装置。
  3. 【請求項3】 サブタンクとポンプとの間の給湯路に湯
    が残っているかどうかを検知する湯検知手段を設け、 抽出制御手段は、湯検知手段が湯を検知しなくなった後
    は、ポンプのモータの回転数を上げることを特徴とする
    請求項1に記載の抽出装置。
  4. 【請求項4】 粉粒原料が封入され注入口から所定圧力
    以上の圧力で湯が注入されたときにシール軟弱部が開封
    されて飲料が抽出されるパッケージを用いた抽出装置で
    あって、 湯を貯める温水タンクと、 前記温水タンクの出口に設けられた湯弁と、 一部大気開放され前記湯弁を介して前記温水タンクから
    注がれた所定量の湯を一時的に貯めるサブタンクと、 前記パッケージの前記注入口に挿入されるノズルと、 前記サブタンクと前記ノズルとの間の給湯路に設けられ
    たポンプと、 前記サブタンクと前記ポンプとの間の給湯路に湯が残っ
    ているかどうかを検知する湯検知手段と、 前記ノズルが前記パッケージの前記注入口に挿入された
    後に、前記湯弁を開けるとほぼ同時に前記ポンプを動作
    させて、前記ノズルから前記パッケージに湯を圧入し、
    前記湯弁を開けてから所定時間経過後に前記湯弁を閉
    じ、前記湯検知手段が湯を検知しなくなってから所定時
    間経過後に前記ポンプを停止させる抽出制御手段を備え
    たことを特徴とする抽出装置。
  5. 【請求項5】 抽出制御手段は、湯検知手段が湯を検知
    しなくなった後は、ポンプのモータの回転数を上げるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の抽出装置。
  6. 【請求項6】 ポンプとノズルとの間の給湯路に前記給
    湯路内の圧力が所定値を超えると開いて圧力逃がしを行
    う圧力弁を設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれか一項に記載の抽出装置。
  7. 【請求項7】 圧力弁の開動作を検知する圧力弁開動作
    検知手段と、前記圧力弁開動作検知手段が圧力弁の開動
    作を検知したとき異常処理制御を行う異常処理制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項6に記載の抽出装置。
  8. 【請求項8】 サブタンクを温水タンク内に配置したこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に
    記載の抽出装置。
  9. 【請求項9】 温水タンクと湯弁とサブタンクを収納す
    る断熱ケースを設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項7のいずれか一項に記載の抽出装置。
  10. 【請求項10】 ノズルからパッケージに湯を圧入する
    前に前記パッケージに振動を与える振動装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に
    記載の抽出装置。
  11. 【請求項11】 サブタンク、または、温水タンクから
    前記サブタンクまでの給湯路に、炭酸水弁を介して洗浄
    用の炭酸水供給手段を接続したことを特徴とする請求項
    1から請求項10のいずれか一項に記載の抽出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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