JP2002238498A - 乳酸発酵機能性食品および乳酸発酵機能性食品の製造方法 - Google Patents

乳酸発酵機能性食品および乳酸発酵機能性食品の製造方法

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JP2002238498A
JP2002238498A JP2001045053A JP2001045053A JP2002238498A JP 2002238498 A JP2002238498 A JP 2002238498A JP 2001045053 A JP2001045053 A JP 2001045053A JP 2001045053 A JP2001045053 A JP 2001045053A JP 2002238498 A JP2002238498 A JP 2002238498A
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Yoshio Koizumi
快夫 古泉
Akira Koizumi
明 古泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サトウキビを原料にして安価に乳酸を製造で
きるようにする。 【解決手段】 サトウキビの搾り汁を水で希釈した溶液
にはショ糖が含まれている。この溶液に、麹菌から作っ
た米麹を混和し、室温で約1ヶ月間又は1ヶ月以上、消
化処理を行うと、ショ糖が加水分解されてブドウ糖と果
糖が生成される。次に、乳酸菌の前培養液を混和して室
温で約1ヶ月間又は1ヶ月以上乳酸発酵を行わせる。乳
酸菌の作用により、ブドウ糖と果糖から、果糖1,6リ
ン酸、3−ホスフォグリセルアルデヒド、1,3ホスフ
ォグリセリン酸、焦性ブドウ酸(ピルビン酸)が順に生
成される。さらに、ピルビン酸から乳酸発酵により乳酸
が生成される。その後、乳酸が生成された溶液を適当な
容器に分注して、冷暗所で保管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸発酵機能性食
品および乳酸発酵機能性食品の製造方法に関し、特に、
乳酸発酵を行うことによって得られる乳酸発酵機能性食
品および乳酸発酵機能性食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的に、乳酸は乳糖(ブド
ウ糖とガラクトース)から作られる。そのため、原料に
は牛乳等の牛乳製品が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
原料に牛乳等の牛乳製品が用いられるので、製造コスト
が高いという課題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、サトウキビに含まれるショ糖から乳酸を作
ることにより、製造コストを削減することができるよう
にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の乳酸発
酵機能性食品は、サトウキビの搾り汁を水で希釈した、
ショ糖を含む溶液に、麹菌を混和して所定の温度で所定
の期間、消化処理を行わせ、消化処理が行われた後の溶
液に、乳酸菌の前培養液を混和して所定の温度で所定の
期間、乳酸発酵を行わせることによって得られる成分を
含有してなることを特徴とする。また、消化処理は、室
温で1ヶ月間または1ヶ月以上行われ、乳酸発酵は、室
温で1ヶ月間または1ヶ月以上行われるようにすること
ができる。請求項3に記載の乳酸発酵機能性食品の製造
方法は、サトウキビの搾り汁を水で希釈した、ショ糖を
含む溶液に、麹菌を混和して所定の温度で所定の期間、
消化処理を行わせ、消化処理が行われた後の溶液に、乳
酸菌の前培養液を混和して所定の温度で所定の期間、乳
酸発酵を行わせることを特徴とする。また、消化処理
は、室温で1ヶ月間または1ヶ月以上行われ、乳酸発酵
は、室温で1ヶ月間または1ヶ月以上行われるようにす
ることができる。また、サトウキビの搾り汁を水で希釈
した溶液に、麹菌から作った米麹を混和するようにする
ことができる。本発明に係る乳酸発酵機能性食品および
乳酸発酵機能性食品の製造方法においては、サトウキビ
の搾り汁を水で希釈した、ショ糖を含む溶液に、麹菌を
混和して所定の温度で所定の期間、消化処理を行わせ、
消化処理が行われた後の溶液に、乳酸菌の前培養液を混
和して所定の温度で所定の期間、乳酸発酵を行わせる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乳酸発酵機能性食
品の製造方法の概要について説明する。まず最初に、原
料であるサトウキビの搾り汁(サトウキビジュース)に
水を加えて希釈した溶液を作成する。そして、この溶液
に、自然界から分離選択した麹菌(Aspergill
us oryzae)で作った米麹を混和し、室温で約
1ヶ月間又は1ヶ月以上、消化処理を行う。
【0007】次に、消化処理を行った上記溶液に、自然
界から分離選択した乳酸菌(Lactobacillu
s sp)の前培養液(予め、乳酸菌を例えば数リット
ル単位で培養しておいたもの)を混和し、室温で約1ヶ
月間又は1ヶ月以上、乳酸発酵を行う。そして、最後
に、この溶液を所定の容器に分注して、冷暗所で保管す
る。
【0008】図1は、本発明を応用した乳酸発酵機能性
食品が作られるまでの代謝過程を示す図である。以下、
図1を参照して、乳酸発酵機能性食品の製造方法につい
て詳細に説明する。
【0009】サトウキビの搾り汁を水で希釈した溶液に
はショ糖(サッカロース)が含まれている。この溶液
に、麹菌から作った米麹(蒸した米に麹菌を繁殖させた
もの)を混和し、室温で約1ヶ月間又は1ヶ月以上、消
化処理を行うと、ショ糖が加水分解されてブドウ糖と果
糖(フラクトース)が生成される。次に、消化処理によ
って得られたブドウ糖と果糖からなる消化処理液に、自
然界から分離選択した乳酸菌の前培養液を混和して室温
(例えば、摂氏18度乃至23度)で約1ヶ月間又は1
ヶ月以上乳酸発酵を行わせる。
【0010】乳酸菌の作用により、ブドウ糖と果糖か
ら、果糖1,6リン酸が生成され、果糖1,6リン酸か
ら、3−ホスフォグリセルアルデヒドが生成され、3−
ホスフォグリセルアルデヒドから、1,3ホスフォグリ
セリン酸が生成され、1,3ホスフォグリセリン酸か
ら、焦性ブドウ酸(ピルビン酸)が生成される。ブドウ
糖及び果糖からピルビン酸が生成される過程を解糖過程
という。さらに、ピルビン酸から乳酸発酵により乳酸が
生成される。その後、乳酸が生成された溶液を適当な容
器に分注して、冷暗所で保管する。
【0011】この溶液を用いて、様々な乳酸発酵機能性
食品及び乳酸発酵機能性飲料を製造することができる。
この溶液には、コウジ酸、ポリサッカライド、ポリフェ
ノール、乳酸、ブドウ糖、ミネラル等が含まれている。
【0012】コウジ酸は麹菌に由来し、メラニン合成阻
害作用や美白効果を有している。また、ポリサッカライ
ドは原料であるサトウキビに由来し、免疫力を増進する
効果を有している。また、ポリフェノールもサトウキビ
に由来し、体内の悪玉コレステロールを除去する効果を
有している。乳酸は代謝産物であり、腸内有用細菌を活
性化する効果と、新陳代謝を増進する効果を有してい
る。また、ブドウ糖は、サトウキビに由来し、エネルギ
ー源となる。また、ミネラルはサトウキビに由来し、新
陳代謝を増進する効果を有している。
【0013】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、比較的安価に入手可能なサトウキビの搾り汁に含
まれるショ糖から乳酸を生成することができるので、乳
酸の製造コストを削減することができる。従って、乳酸
を含む乳酸発酵機能性食品及び乳酸発酵機能性飲料の製
造コストを削減することができる。
【0014】なお、上記実施の形態においては、麹菌か
ら作った米麹を用いたが、麦を用いて麹菌を繁殖させた
ものを用いることも可能である。
【0015】また、上記実施の形態は例であって、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる
ことは言うまでもない。また、上記実施の形態で用いた
具体的な数値は例であって、これに限定されるものでは
ない。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る乳酸発酵機能
性食品および乳酸発酵機能性食品の製造方法によれば、
サトウキビの搾り汁を水で希釈した、ショ糖を含む溶液
に、麹菌を混和して所定の温度で所定の期間、消化処理
を行わせ、消化処理が行われた後の溶液に、乳酸菌の前
培養液を混和して所定の温度で所定の期間、乳酸発酵を
行わせるようにしたので、安価に入手できるサトウキビ
に含まれるショ糖から乳酸を作ることができるので、乳
酸を含む乳酸発酵機能性食品の製造コストを削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳酸発酵機能性食品の製造方法を示す
図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B017 LC03 LG09 LG20 LK12 LP05 LP18 4B018 LB08 MD48 MD80 MD86 ME04 ME11 ME14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サトウキビの搾り汁を水で希釈した、シ
    ョ糖を含む溶液に、麹菌を混和して所定の温度で所定の
    期間、消化処理を行わせ、前記消化処理が行われた後の
    溶液に、乳酸菌の前培養液を混和して所定の温度で所定
    の期間、乳酸発酵を行わせることによって得られる成分
    を含有してなることを特徴とする乳酸発酵機能性食品。
  2. 【請求項2】 前記消化処理は、室温で1ヶ月間または
    1ヶ月以上行われ、前記乳酸発酵は、室温で1ヶ月間ま
    たは1ヶ月以上行われることを特徴とする請求項1に記
    載の乳酸発酵機能性食品。
  3. 【請求項3】 サトウキビの搾り汁を水で希釈した、シ
    ョ糖を含む溶液に、麹菌を混和して所定の温度で所定の
    期間、消化処理を行わせ、前記消化処理が行われた後の
    溶液に、乳酸菌の前培養液を混和して所定の温度で所定
    の期間、乳酸発酵を行わせることを特徴とする乳酸発酵
    機能性食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記消化処理は、室温で1ヶ月間または
    1ヶ月以上行われ、前記乳酸発酵は、室温で1ヶ月間ま
    たは1ヶ月以上行われることを特徴とする請求項3に記
    載の乳酸発酵機能性食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 サトウキビの搾り汁を水で希釈した溶液
    に、前記麹菌から作った米麹を混和することを特徴とす
    る請求項3または4に記載の乳酸発酵機能性食品の製造
    方法。
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