JP2002238369A - 温室用換気制御機構 - Google Patents

温室用換気制御機構

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JP2002238369A JP2001037102A JP2001037102A JP2002238369A JP 2002238369 A JP2002238369 A JP 2002238369A JP 2001037102 A JP2001037102 A JP 2001037102A JP 2001037102 A JP2001037102 A JP 2001037102A JP 2002238369 A JP2002238369 A JP 2002238369A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気部材の誤動作を防止し、温室内の温度に
対応した適切な換気を可能とする。 【解決手段】 温度センサ10と温度制御部20とが、
栽培植物に近接させて配置できる保持体30に、ともに
保持された構成とした。従って、外部ノイズの影響を少
なくして換気部材の誤動作を防止し、温室内の温度に対
応した適切な換気を実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温室内の換気を制
御する温室用換気制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の温室用換気制御機構とし
て、例えば、図6に示したように、栽培植物に近接させ
て配置される温度センサ210と、温室の妻面側に設置
される制御盤220とを有して構成されるものが知られ
ている。制御盤220は、温度センサ210に接続され
ると共に、目標温度を設定するための目標温度設定手段
240を備える温度制御部230と、該温度制御部23
0から出力される制御信号に従って駆動モータ260を
作動させる作動制御部250とからなる。また、温度制
御部230には、温度センサ210により検知された温
室内の温度が目標温度以上である場合には、温室の側面
に開閉可能に設けられた温室用シートからなる換気部材
を温度に比例して段階的に開閉させるように、作動制御
部250に対し、所定の制御信号を出力する制御手段が
設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる換気制御機構に
よれば、温室内の温度に比例して、換気部材を段階的に
開閉させることが可能であるが、以下の問題点が指摘さ
れていた。すなわち、まず、温度センサ210の信号
が、温室を構成するパイプ材等に沿って架設された長尺
な電線270を通じて直流電流で温度制御部230に出
力されるため、外部ノイズの影響を受けやすく、温室内
の温度に変化があっても換気部材が正常に開閉動作しな
いことがある。また、作業者は、温室内の温度を栽培植
物に近接した場所で体感し、又は温度計を用いて計測し
て目標温度を設定するのが通常であるが、目標温度設定
手段240が、その場所から離れた、温室の妻面側に設
置された制御盤220にあるため、目標温度を設定し直
す度に足を運ばなければならず大変面倒であった。ま
た、温室内の温度が、目標温度に対し、例えば1℃上昇
又は下降する毎に、駆動モータ260を一定時間作動さ
せて、換気部材を一定の幅で開閉させる、単なる比例制
御であるため、温室内の温度が一定温度以上になってし
まうと、その後、温度が下がって換気部材が一段階閉じ
ても、再び温度が上昇してしまい、再度換気部材が一段
階開放するということを繰り返し行いながら温室内の温
度を目標温度まで下げることになるので、目標温度に至
るまでに相当の時間を要する。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、外部ノイズの影響を少なくして換気部材の誤動作を
防止し、温室内の温度に対応した適切な換気を可能と
し、かつ目標温度を栽培植物に近接した場所で設定する
ことができる温室用換気制御機構を提供することを課題
とする。また、温室内の温度が一定温度以上になった
後、その温度を目標温度まで速やかに下げることが可能
な温室用換気制御機構を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1に記載の本発明では、温度センサと、目
標温度の設定手段を備えると共に、設定された目標温度
と前記温度センサにより検知された温度とを比較して、
温室の換気部材を開閉する駆動モータの作動制御部に対
し、制御信号を出力する温度制御部とを有する温室用換
気制御機構であって、前記温度センサと温度制御部と
が、栽培植物に近接させて配置できる保持体に、ともに
保持されていることを特徴とする温室用換気制御機構を
提供する。請求項2に記載の本発明では、前記保持体
が、温度センサと温度制御部とをともに収容可能なケー
シングからなり、吊り下げ部材により、栽培植物に近接
させて吊り下げ支持可能に設けられていることを特徴と
する請求項1記載の温室用換気制御機構を提供する。請
求項3に記載の本発明では、前記吊り下げ部材が、栽培
植物の生長に合わせて、吊り下げ支持している保持体を
上下動可能に設けられていることを特徴とする請求項2
記載の温室用換気制御機構を提供する。請求項4に記載
の本発明では、温度センサと、目標温度の設定手段を備
えると共に、設定された目標温度と前記温度センサによ
り検知された温度とを比較して、温室の換気部材を開閉
する駆動モータの作動制御部に対し、制御信号を出力す
る温度制御部とを有する温室用換気制御機構であって、
前記温度制御部に設定された制御手段が、前記温度セン
サにより検知された温室内の温度が目標温度以上で所定
の上限温度の範囲内では、前記換気部材を温度に比例し
て開閉させるように、前記作動制御部に対し、所定の制
御信号を出力し、前記温室内の温度が上限温度を上回っ
た場合に、換気部材が全開状態に至るまで前記駆動モー
タを作動させる制御信号を出力し、前記換気部材が全開
状態である場合に、前記目標温度を下回ると機能し、換
気部材が全閉状態に至るまで前記駆動モータを作動させ
る制御信号を出力する構成であることを特徴とする温室
用換気制御機構を提供する。請求項5に記載の本発明で
は、温度センサと、目標温度の設定手段を備えると共
に、設定された目標温度と前記温度センサにより検知さ
れた温度とを比較して、温室の換気部材を開閉する駆動
モータの作動制御部に対し、制御信号を出力する温度制
御部とを有する温室用換気制御機構であって、前記温度
センサと温度制御部とが、栽培植物に近接させて配置で
きる保持体に、ともに保持されており、前記温度制御部
に設定された制御手段が、前記温度センサにより検知さ
れた温室内の温度が目標温度以上で所定の上限温度の範
囲内では、前記換気部材を温度に比例して開閉させるよ
うに、前記作動制御部に対し、所定の制御信号を出力
し、前記温室内の温度が上限温度を上回った場合に、換
気部材が全開状態に至るまで前記駆動モータを作動させ
る制御信号を出力し、前記換気部材が全開状態である場
合に、前記目標温度を下回ると機能し、換気部材が全閉
状態に至るまで前記駆動モータを作動させる制御信号を
出力する構成であることを特徴とする温室用換気制御機
構を提供する。請求項6に記載の本発明では、前記保持
体が、温度センサと温度制御部とをともに収容可能なケ
ーシングからなり、吊り下げ部材により、栽培植物に近
接させて吊り下げ支持可能に設けられていることを特徴
とする請求項5記載の温室用換気制御機構を提供する。
請求項7に記載の本発明では、前記吊り下げ部材が、栽
培植物の生長に合わせて、吊り下げ支持している保持体
を上下動可能に設けられていることを特徴とする請求項
6記載の温室用換気制御機構を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明
の一の実施の形態に係る温室用換気制御機構を示す概略
構成図である。この図に示したように、本実施形態に係
る温室用換気制御機構は、温度センサ10と、温度制御
部20と、保持体30とを有して構成される。
【0007】温度センサ10は、長尺な電線を介するこ
となく、温度制御部20を構成する基板21に直接接続
される。このように温度センサ10と温度制御部20と
を接続したことで、温度センサ10から出力される信号
が直流電流であっても、外部ノイズの影響を極めて少な
くすることができる。
【0008】温度制御部20は、マイクロチップを有す
る電子回路が搭載された基板21と、該基板21に接続
され、目標温度を設定可能な目標温度設定手段22とを
有して構成される(図1及び図2参照)。本実施形態に
おける目標温度設定手段22は、外方に突出するつまみ
23を目盛に合わせて回転させることで、任意の目標温
度を設定することができるようになっている。基板21
のマイクロチップには、目標温度設定手段22を用いて
設定された目標温度と、温度センサ10により検知され
た温度とを比較して、駆動モータ50の作動制御部40
に対し、制御信号を出力する制御手段が設定されてい
る。なお、制御手段の具体的構成及び作用については後
述する。
【0009】保持体30は、温度センサ10と温度制御
部20とをともに収容可能なケーシングから構成され
る。本実施形態におけるケーシングは、略筒状のケース
本体部31と、該ケース本体部31の上部に取り付けら
れる略半球状のキャップ32とからなる(図2参照)。
ケース本体部31には、その内部に、温度制御部20を
構成する基板21が設けられると共に、ケース本体部3
1の下部において、外部に露出するように温度センサ1
0が設けられている。また、ケース本体部31の正面に
は、つまみ23が外方へ突出して配置されるように目標
温度設定手段22が設けられている。一方、キャップ3
2の頂上部には、上方へ突出形成された突出片33が設
けられている。
【0010】この保持体30は、キャップ32の突出片
33に、紐等からなる吊り下げ部材60が取り付けら
れ、該吊り下げ部材60によって吊り下げ支持されるこ
とにより、温室100内において、栽培植物に近接させ
て配置される(図3参照)。それにより、作業者は、目
標温度を設定する際に、温室100内の温度を栽培植物
に近接した場所で体感し、又は温度計を用いて計測した
後、遠くに足を運ばなくても、すぐその場で、保持体3
0に設けられた目標温度設定手段22を操作して、目標
温度を設定することが可能となる。
【0011】なお、吊り下げ部材60は、栽培植物の生
長に合わせて、吊り下げ支持している保持体30を上下
動可能に設けられていることが好ましい。吊り下げ部材
60の長さを伸縮させる手段としては、例えば、保持体
30内に巻き取ったり、あるいは、吊り下げ部材60の
中途を折り返して束ねる等の手段が挙げられるが、これ
らに限定されるものではないことはもちろんである。
【0012】上記のように構成される本実施形態に係る
温室用換気制御機構は、温室100を構成するパイプ材
等に沿って架設された電線70を介して、温室100の
換気部材110を開閉する駆動モータ50の作動制御部
40に、温度制御部20を構成する基板21が接続され
る(図1乃至図3参照)。そして、温度制御部20が発
信する制御信号は、当該作動制御部40に対し、当該電
線70を通じて交流電流で出力される。そのため、長尺
な電線70を介していても、外部ノイズを吸収して、そ
の影響をほとんど受けることがなく、制御信号を確実に
伝送することが可能である。
【0013】ここで、作動制御部40は、温室100の
妻面側に設置された制御ボックス80内に設けられてお
り(図3参照)、温度制御部20から出力される制御信
号に従って、駆動モータ50の作動を制御する機能を備
える。また、駆動モータ50は、換気部材110を開閉
する巻き取り装置120の駆動源として機能するもので
ある。また、換気部材110は、温室100の側面に開
閉可能に設けられた温室用シートからなり、当該シート
の下端部に巻き取り軸130を取り付けると共に、温室
100の妻面側において、当該シート付近に支持棒14
0を立設し、この支持棒140に沿って上昇又は下降す
る上記巻き取り装置120を配置し、この巻き取り装置
120の駆動モータ50が作動することにより、その出
力軸に連結された巻き取り軸130が一方向又は逆方向
に回転して巻き取ったり又は巻き戻したりして開閉する
ものである(図3参照)。
【0014】すなわち、本実施形態においては、例え
ば、駆動モータ50が作動すると、それに伴って、駆動
モータ50の出力軸に連結された巻き取り軸130が一
方向に回転して換気部材110をその下端部から巻き取
っていく。その一方、巻き取り装置120は、対向して
配設された2枚の支持プレート121,122を備えて
おり、この支持プレート121,122間に、支持棒1
40を挟むように配設され、該支持棒140の表面に沿
って走行可能なガイドローラが設けられている。従っ
て、駆動モータ50が作動して巻き取り軸130に換気
部材110を巻き取っていくと、巻き取り軸130の位
置が上昇していくことに伴い、巻き取り装置120自体
も支持棒140に沿って上昇していく。駆動モータ50
の出力軸が上記と反対方向に回転した場合には、上記と
逆に、巻き取った換気部材110を巻き戻していき、同
様に巻き取り装置120も支持棒140に沿って下降し
ていく。
【0015】次に、図4及び図5に基づき、本実施形態
における温度制御部20に設定された制御手段の具体的
構成と、その作用について説明する。この制御手段は、
まず、温度センサ10により検知された温室100内の
温度(以下、検知温度という。)が、目標温度設定手段
22を用いて設定された目標温度以上で所定の上限温度
の範囲内では、換気部材110を温度に比例して開閉さ
せるように、駆動モータ50の作動制御部40に対し、
所定の制御信号を出力する。
【0016】すなわち、本実施形態における制御手段で
は、上記範囲内で換気部材を温度に比例して段階的に開
閉させるために、予め、例えば、1℃当たりの駆動モー
タ50の作動時間を設定している。具体的には、目標温
度に対し、検知温度が1℃上昇又は下降する毎に、駆動
モータ50を10秒間作動させる、というように設定す
る。それにより、図5に示したように、例えば、換気部
材110を温度に比例して5段階で開閉するように設定
したとすると、全閉位置Pminから全開位置Pmax
に至るまでの中途であって、P〜Pまでの5つのポ
イントで駆動モータ50が停止することになる。そし
て、上記例では、例えば、目標温度を20℃に設定した
場合、1℃毎の温度変化に比例して5段階に開閉するた
め、上限温度が25℃となる。
【0017】温度制御部20は、図4に示したように、
検知温度が目標温度以上であるのか又は以下であるのか
を判断し、その結果、目標温度以上であって、所定の上
限温度の範囲内であれば、その温度に比例して、作動制
御部40に対し、駆動モータ50を一定時間作動させる
制御信号を出力する。具体的には、検知温度が20℃以
下の場合には開閉動作しないが、21℃になると、当該
検知温度が目標温度以上で上限温度の範囲内であるた
め、温度制御部20は、検知温度と目標温度との差であ
る+1℃に対応して、駆動モータ50を10秒間、その
出力軸が一方向に回転するように作動させる制御信号を
作動制御部40に対して出力する。作動制御部40は、
かかる制御信号に従って駆動モータ50を作動させ、そ
れにより、換気部材110は、全閉位置PminからP
の位置まで開口する。続いて、目標温度と検知温度と
の差が+2℃、+3℃と上昇したならば、それに応じ
て、駆動モータ50はさらに10秒ずつ作動し、換気部
材110をP、Pの位置まで開口させる。
【0018】このように換気部材110が開口していく
ことにより温室100内の換気がなされるが、例えば、
換気部材110がPの位置で開口している際に、検知
温度が22℃になると、目標温度との差が+2℃となる
ため、温度制御部20は、駆動モータ50を10秒間、
その出力軸が上記と反対方向に回転するように作動させ
る制御信号を作動制御部40に対して出力する。作動制
御部40は、かかる制御信号に従って駆動モータ50を
作動させ、それにより、換気部材110は、P の位置
から1段閉じて、Pの位置に至る。そして、さらに検
知温度が21℃、さらには20℃まで下がり、目標温度
に至ったならば、換気部材110がP、さらには全閉
位置Pminまで、当該温度に比例して一段ずつ閉じて
全閉する。
【0019】なお、本実施形態における制御手段によれ
ば、1℃当たりの駆動モータ50の作動時間を設定して
いるため、換気部材110が開閉する際の基点となる位
置はどの位置であってもよい。例えば、換気部材110
が当初、PとPとの中間位置で開口した状態にあっ
たならば、その位置が基点となって開閉動作が開始され
る。従って、使用開始時に、その都度、換気部材110
の基点となる位置を設定し直さなくてもよいので、その
作業の煩雑さからも作業者を解放することができる。
【0020】また、本実施形態における制御手段は、温
室100内の温度が上限温度を上回った場合に、換気部
材110が全開状態に至るまで駆動モータ50を作動さ
せる制御信号を出力する。すなわち、上記例において、
例えば、検知温度が上限温度である25℃を上回る26
℃となった場合には、温度制御部20は、作動制御部4
0に対し、駆動モータ50の作動時間を制限しないで、
その出力軸が一方向に回転するように作動させる制御信
号を出力する。それにより、換気部材110は、全開位
置Pmaxに向かって開動作し続けることとなる。全開
位置Pmaxには、図示しないリミットスイッチが設け
られており、開動作し続ける換気部材110が全開位置
maxに達することにより、リミットスイッチがON
又はOFFされると、駆動モータ50が停止して、換気
部材110は、全開位置Pmaxで開口した状態とな
る。
【0021】また、本実施形態における制御手段は、上
記のように換気部材110が全開すると、その後、検知
温度が上昇し、又は下降した場合でも目標温度以上であ
る場合には、作動制御部40に対し、駆動モータ50
を、その出力軸が上記と反対方向に回転するように作動
させる制御信号を出力しないように設定されている。そ
のため、換気部材110は、全開状態のまま維持され
る。
【0022】そして、検知温度が目標温度である20℃
よりも下回ると機能し、作動制御部40に対し、換気部
材110が全閉状態に至るまで駆動モータ50を作動さ
せる制御信号を出力する。それにより、換気部材110
は、全開位置Pmaxから全閉位置Pminに至るま
で、段階を経ずに閉動作し続けて、全閉する。
【0023】このように本実施形態の温室用換気制御機
構によれば、温室100内の温度が一定温度になるまで
は、温度に比例して換気部材110を一定の幅で開閉さ
せる、いわゆる比例制御であるが、温室100内の温度
が一定温度以上になった場合には、換気部材を全開と
し、かつ温室100内の温度が目標温度以上である限
り、換気部材110の全開状態を維持して、温室100
内を十分に換気させることができる。従って、従来の単
なる比例制御と比較して、より短時間で温室100内の
温度を目標温度まで下げることが可能である。また、温
室100内の温度が目標温度を下回ったならば、換気部
材110を一気に全閉して、温室100内が目標温度よ
りも低温となることを速やかに回避することができる。
さらに、従来は、一定温度以上となった温室内の温度が
下がる時間帯において、換気部材が温度に比例して段階
的に開閉するため、それにより、温室内の温度が細かく
上下に変動し、却って栽培植物にストレスを与えるおそ
れがあったが、この点、本実施形態では、温室100内
の温度が目標温度まで下がるまで換気部材110を全開
状態で維持し、目標温度を下回ったならば、一気に全閉
するため、温室内の温度の細かな上下動がなく、栽培植
物に与えるストレスが極めて小さい、より良い環境を提
供することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
温度センサと温度制御部とが、栽培植物に近接させて配
置できる保持体に、ともに保持されている。従って、外
部ノイズの影響を少なくして換気部材の誤動作を防止
し、温室内の温度に対応した適切な換気を実現可能であ
る。また、目標温度を栽培植物に近接した場所で設定す
ることが可能となる。また、温度制御部に所定の制御手
段が設定されることにより、温室内の温度が一定温度以
上になった後、その温度を目標温度まで速やかに下げる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態に係る温室用換
気制御機構を示す概略構成図である。
【図2】図2は、上記実施形態に係る温室用換気制御機
構の外観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正
面図である。
【図3】図3は、上記実施形態に係る温室用換気制御機
構の使用状態の一例を示す図でる。
【図4】図4は、上記実施形態に係る温室用換気制御機
構を構成する温度制御部に設定された制御手段による制
御方法を示すフローチャートである。
【図5】図5は、上記実施形態に係る温室用換気制御機
構の作用を説明するための図である。
【図6】図6は、従来の温室用換気制御機構を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
10 温度センサ 20 温度制御部 21 基板 22 目標温度設定手段 23 つまみ 30 保持体 31 ケース本体部 32 キャップ 33 突出片 40 作動制御部 50 駆動モータ 60 吊り下げ部材 70 電線 80 制御ボックス 100 温室 110 換気部材 120 巻き取り装置 121,122 支持プレート 130 巻き取り軸 140 支持棒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度センサと、 目標温度の設定手段を備えると共に、設定された目標温
    度と前記温度センサにより検知された温度とを比較し
    て、温室の換気部材を開閉する駆動モータの作動制御部
    に対し、制御信号を出力する温度制御部とを有する温室
    用換気制御機構であって、 前記温度センサと温度制御部とが、栽培植物に近接させ
    て配置できる保持体に、ともに保持されていることを特
    徴とする温室用換気制御機構。
  2. 【請求項2】 前記保持体が、温度センサと温度制御部
    とをともに収容可能なケーシングからなり、吊り下げ部
    材により、栽培植物に近接させて吊り下げ支持可能に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の温室用換
    気制御機構。
  3. 【請求項3】 前記吊り下げ部材が、栽培植物の生長に
    合わせて、吊り下げ支持している保持体を上下動可能に
    設けられていることを特徴とする請求項2記載の温室用
    換気制御機構。
  4. 【請求項4】 温度センサと、 目標温度の設定手段を備えると共に、設定された目標温
    度と前記温度センサにより検知された温度とを比較し
    て、温室の換気部材を開閉する駆動モータの作動制御部
    に対し、制御信号を出力する温度制御部とを有する温室
    用換気制御機構であって、 前記温度制御部に設定された制御手段が、 前記温度センサにより検知された温室内の温度が目標温
    度以上で所定の上限温度の範囲内では、前記換気部材を
    温度に比例して開閉させるように、前記作動制御部に対
    し、所定の制御信号を出力し、 前記温室内の温度が上限温度を上回った場合に、換気部
    材が全開状態に至るまで前記駆動モータを作動させる制
    御信号を出力し、 前記換気部材が全開状態である場合に、前記目標温度を
    下回ると機能し、換気部材が全閉状態に至るまで前記駆
    動モータを作動させる制御信号を出力する構成であるこ
    とを特徴とする温室用換気制御機構。
  5. 【請求項5】 温度センサと、 目標温度の設定手段を備えると共に、設定された目標温
    度と前記温度センサにより検知された温度とを比較し
    て、温室の換気部材を開閉する駆動モータの作動制御部
    に対し、制御信号を出力する温度制御部とを有する温室
    用換気制御機構であって、 前記温度センサと温度制御部とが、栽培植物に近接させ
    て配置できる保持体に、ともに保持されており、 前記温度制御部に設定された制御手段が、 前記温度センサにより検知された温室内の温度が目標温
    度以上で所定の上限温度の範囲内では、前記換気部材を
    温度に比例して開閉させるように、前記作動制御部に対
    し、所定の制御信号を出力し、 前記温室内の温度が上限温度を上回った場合に、換気部
    材が全開状態に至るまで前記駆動モータを作動させる制
    御信号を出力し、 前記換気部材が全開状態である場合に、前記目標温度を
    下回ると機能し、換気部材が全閉状態に至るまで前記駆
    動モータを作動させる制御信号を出力する構成であるこ
    とを特徴とする温室用換気制御機構。
  6. 【請求項6】 前記保持体が、温度センサと温度制御部
    とをともに収容可能なケーシングからなり、吊り下げ部
    材により、栽培植物に近接させて吊り下げ支持可能に設
    けられていることを特徴とする請求項5記載の温室用換
    気制御機構。
  7. 【請求項7】 前記吊り下げ部材が、栽培植物の生長に
    合わせて、吊り下げ支持している保持体を上下動可能に
    設けられていることを特徴とする請求項6記載の温室用
    換気制御機構。
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