JP2002237393A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002237393A
JP2002237393A JP2001032854A JP2001032854A JP2002237393A JP 2002237393 A JP2002237393 A JP 2002237393A JP 2001032854 A JP2001032854 A JP 2001032854A JP 2001032854 A JP2001032854 A JP 2001032854A JP 2002237393 A JP2002237393 A JP 2002237393A
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capacitor
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discharge
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Takahiro Urakabe
隆浩 浦壁
Hidehiko Kinoshita
英彦 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電開始時に高電圧パルスを発生させるイグ
ナイター回路の部品を削減することにより、小形かつ低
コストの放電灯点灯装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 電源1から供給される電力を調整して2
つの出力端子より出力する電力調整手段2と、電力調整
手段2の2つの出力端子に接続され、少なくとも1つの
スイッチング素子5で構成されたスイッチング回路部
5’と、スイッチング回路部5’の出力端子と放電灯1
2を接続する回路中に接続された高電圧パルスを発生す
るためのパルストランス8とを備え、パルストランス8
の1次巻線の一方の端子は、スイッチング回路部5’の
出力端子を介して電力調整手段2の一方の出力端子に接
続され、1次巻線のもう一方の端子は、電力調整手段2
のもう一方の出力端子に直接接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用あるい
は投射型のディスプレイ等の光源として用いられる放電
灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、例えば特開平5−16659
2号公報に示された従来の放電灯点灯装置の構成を表す
図であり、図18は、上記公報に示された従来の放電灯
点灯装置のイグナイター回路のパルス発生回路を示す図
である。図17及び図18において、51はインバータ
ー回路であり、52はイグナイター回路であり、52a
はパルス発生回路である。
【0003】イグナイター回路52は、パルスを発生す
るパルス発生回路52aと、このパルス発生回路52a
の出力を昇圧するパルストランスPTとから構成されて
いて、パルストランスPTの2次巻線L2は高圧放電灯
Lpに直列に挿入してあり、放電灯Lpと2次巻線L2
との直列回路はコンデンサC2の両端に接続されてい
る。図18に示されたパルス発生回路52aは、パルス
トランスPTの1次巻線L3に直列に挿入されたトライ
アック等の双方向性スイッチング素子S4と、このスイ
ッチング素子S4にトリガをかけるトリガ素子S3と、
トリガ素子S3をブレークオーバーさせる抵抗R2及び
コンデンサC4からなるトリガ回路と、パルストランス
PTの1次巻線L3とスイッチング素子S4との直列回
路に直流電圧を供給する抵抗R1及びコンデンサC3か
らなる充電回路とで構成されている。このパルス回路5
2aには交流電源ACがスイッチSWを介して供給され
ている。ここで、上記スイッチSWは高圧放電灯Lpを
始動するときのみ交流電源ACをパルス発生回路52a
に供給する。
【0004】次に動作について説明する。図18に示す
パルス発生回路52aにおいて、スイッチSWがオンに
なると、抵抗R1を介してコンデンサC3が充電される
と共に、パルストランスPTの1次巻線L3及び抵抗R
2を介してコンデンサC4が充電される。コンデンサC
4の両端の電圧がトリガ素子S3のブレークオーバー電
圧に達したときに、コンデンサC4の電荷をトリガ素子
S3を介して放電し、これによりスイッチング素子S4
にゲート電流を流して導通させる。このようにして、ス
イッチング素子S4がオンとなると、コンデンサC3に
充電された電荷が1次巻線L3及びスイッチング素子S
4を介して放電され、パルストランスPTの2次巻線L
2には、1次巻線L3との巻数比に応じた高圧パルスが
発生する。この高圧パルスはコンデンサC2を介して高
圧放電灯Lpの両端に印加される。ここで、高圧パルス
はインバーター回路51の出力に重畳する形で、高圧放
電灯Lpに印加される。そして、この高圧パルスにより
高圧放電灯Lpが始動される。
【0005】このようにして、高圧放電灯Lpが始動さ
れると、その後はスイッチSWがオフとなることによ
り、イグナイター回路52から高圧パルスが高圧放電灯
Lpに印加されなくなり、インバーター回路51の出力
で高圧放電灯Lpが安定に点灯維持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電灯点灯装置
は、以上のように構成されているので、イグナイター回
路はパルストランス及びパルス発生回路からなり、この
パルス発生回路は、双方向性スイッチング素子と、スイ
ッチング素子トリガをかけるトリガ素子と、トリガ素子
をブレークオーバーさせる抵抗R2及びコンデンサC4
からなるトリガ回路と、パルストランスPTの1次巻線
とスイッチング素子との直列回路に直流電圧を供給する
抵抗R1及びコンデンサC3からなる充電回路とからな
るので、イグナイター回路を構成する部品が多くなると
いう課題があった。また、部品点数の多さにより放電灯
点灯装置のコストが高くなるという課題及び放電灯点灯
装置が大型化するという課題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、放電開始時に高電圧パルス
を発生させるイグナイター回路の部品を削減することに
より、小型かつ低コストの放電灯点灯装置を得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電灯点
灯装置は、電源から供給される電力を調整して、それぞ
れ異なる電位を有する電圧を2つの出力端子より出力
し、上記2つの出力端子の間に接続された第1コンデン
サを備えた電力調整手段と、上記電力調整手段の上記2
つの出力端子に接続され、少なくとも1つのスイッチン
グ素子で構成されたスイッチング回路部と、上記スイッ
チング回路部の出力端子と放電灯を接続する回路中に接
続された高電圧パルスを発生するためのパルストランス
とを備え、上記パルストランスの1次巻線の一方の端子
は、上記スイッチング回路部の出力端子を介して上記電
力調整手段の一方の出力端子に接続され、上記1次巻線
のもう一方の端子は、上記電力調整手段のもう一方の出
力端子に直接、あるいは上記スイッチング回路部を介し
て接続されたものである。
【0009】この発明に係る放電灯点灯装置は、スイッ
チング回路部は、1つのスイッチング素子で構成され、
パルストランスの1次巻線の一方の端子は上記スイッチ
ング素子を介して電力調整手段の一方の出力端子に接続
され、上記1次巻線のもう一方の端子は上記電力調整手
段のもう一方の出力端子に接続され、上記パルストラン
スと放電灯と上記電力調整手段の一方の出力端子とを接
続する回路中に、上記放電灯と直列に接続した第2コン
デンサを備えたものである。
【0010】この発明に係る放電灯点灯装置は、第2コ
ンデンサに並列にスイッチング素子を設けたものであ
る。
【0011】この発明に係る放電灯点灯装置は、スイッ
チング回路部は、2つのスイッチング素子で構成され、
パルストランスの1次巻線の一方の端子は一方のスイッ
チング素子を介して電力調整手段の一方の出力端子に接
続され、上記1次巻線のもう一方の端子はもう一方のス
イッチング素子を介して上記電力調整手段のもう一方の
出力端子に接続され、上記パルストランスと放電灯と上
記電力調整手段の一方の出力端子とを接続する回路中
に、上記放電灯と直列に接続した第2コンデンサを備え
たものである。
【0012】この発明に係る放電灯点灯装置は、第2コ
ンデンサに並列にスイッチング素子を設けたものであ
る。
【0013】この発明に係る放電灯点灯装置は、電力調
整手段のもう一方の出力端子に接続されているスイッチ
ング素子とパルストランスの1次巻線との接続点と、上
記電力調整手段の一方の出力端子との間に第3コンデン
サを接続したものである。
【0014】この発明に係る放電灯点灯装置は、第3コ
ンデンサと、電力調整手段のもう一方の出力端子に接続
されているスイッチング素子とパルストランスの1次巻
線との接続点との間に、ダイオードと抵抗の並列回路を
接続したものである。
【0015】この発明に係る放電灯点灯装置は、第2コ
ンデンサから放電灯に電流を供給する前に、パルストラ
ンスの1次巻線に電流を流し、上記放電灯の電極間電圧
を上記第2コンデンサが保持していた電圧より大きくし
て、電力調整手段からの電流供給と、上記第2コンデン
サからの電流供給を交互に行うことにより、上記放電灯
を交流駆動するものである。
【0016】この発明に係る放電灯点灯装置は、スイッ
チング回路部は、4つのスイッチング素子から構成さ
れ、電力調整手段の直流出力電圧を交流電圧に変換する
フルブリッジインバータ回路であり、パルストランスの
1次巻線の一方の端子は上記スイッチング回路の一方の
アームを構成する2つのスイッチング素子のうちの一方
のスイッチング素子に接続され、上記1次巻線のもう一
方の端子は上記もう一方のスイッチング素子に接続され
たものである。
【0017】この発明に係る放電灯点灯装置は、放電開
始時に放電灯に電流を供給する初期電流供給手段を有す
るものである。
【0018】この発明に係る放電灯点灯装置は、初期電
流供給手段が、抵抗とダイオードとの並列回路、第4コ
ンデンサ及びインダクターを直列接続した回路を含むも
のである。
【0019】この発明に係る放電灯点灯装置は、電力調
整手段のもう一方の出力端子に接続されている一方のア
ームのスイッチング素子とパルストランスの1次巻線と
の接続点と、上記電力調整手段の一方の出力端子との間
に第3コンデンサを接続したものである。
【0020】この発明に係る放電灯点灯装置は、第3コ
ンデンサと、電力調整手段のもう一方の出力端子に接続
されているスイッチング素子とパルストランスの1次巻
線との接続点との間に、ダイオードと抵抗の並列回路を
接続したものである。
【0021】この発明に係る放電灯点灯装置は、電源か
ら供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を有
する電圧を2つの出力端子より出力する電力調整手段
と、上記電力調整手段の2つの出力端子に接続され、少
なくとも1つのスイッチング素子で構成されたスイッチ
ング回路部と、上記スイッチング回路部の一方の出力端
子と放電灯とを接続する回路中に直列に接続された第2
コンデンサと、上記第2コンデンサと上記放電灯との間
に接続されたパルストランスとを備え、上記パルストラ
ンスの1次巻線の一方の端子は、上記第2コンデンサの
一方の電極に接続され、上記1次巻線のもう一方の端子
はスイッチング素子を介して上記第2コンデンサのもう
一方の電極に接続されて、上記第2コンデンサを充電す
る回路を設けたものである。
【0022】この発明に係る放電灯点灯装置は、スイッ
チング回路部は、1つのスイッチング素子で構成された
ものである。
【0023】この発明に係る放電灯点灯装置は、スイッ
チング回路部は、2つのスイッチング素子で構成された
ものである。
【0024】この発明に係る放電灯点灯装置は、第2コ
ンデンサから放電灯に電流を供給する前に、パルストラ
ンスの1次巻線に電流を流し、上記放電灯の電極間電圧
を上記第2コンデンサが保持していた電圧より大きくし
て、電力調整手段からの電流供給と、上記第2コンデン
サからの電流供給を交互に行うことにより、上記放電灯
を交流駆動するものである。
【0025】この発明に係る放電灯点灯装置は、第2コ
ンデンサを充電する回路中にスイッチング素子を設けた
ものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の放電灯
点灯装置を示す図である。図1において、1は直流電源
であり、2はDC/DCコンバータであり、2aはDC
/DCコンバータ2を構成するトランスであり、2bは
スイッチング素子であるFETであり、2cはダイオー
ドであり、2dは放電開始時に放電灯に電流を流しこむ
機能と出力電圧を平滑化する機能を備えたコンデンサで
あり、3はアースであり、4は放電灯電流を電圧に変換
するシャント抵抗であり、5はスイッチング回路部5’
を構成するスイッチング素子であるFETであり、5’
はスイッチング回路部であり、6は始動補助回路であ
り、6aは始動補助回路6を構成する数Ω〜数十Ωの抵
抗であり、6bはダイオードであり、6cは数kΩ〜数
十kΩの抵抗であり、6dはコンデンサであり、7は放
電開始時コンデンサ6dから流れる電流を遅延させるた
めのインダクターであり、8は放電開始時に20kV程
度の高電圧を放電灯12に印加するための巻線比1:1
00のパルストランスであり、9は数μF〜数百μFの
電解コンデンサであり、10は保護用の抵抗であり、1
1は電解コンデンサ9の電荷をリセットするためのスイ
ッチング素子であるFETであり、12は放電灯であ
り、13はDC/DCコンバータ2の出力電圧VL、電
解コンデンサ9の電圧Vc、および放電灯12に流れる
電流ILを、0〜5Vの信号に変換するためのインター
フェース回路(以下「I/F」という。)であり、14
はI/F13から入力されたVL、Vc、ILの値によ
って、スイッチング素子である各FET2b、5、11
を制御する制御回路である。
【0027】この実施の形態1では、DC/DCコンバ
ータ2とI/F13と制御回路14とによって、電力調
整手段が構成されていて、この電力調整手段が、電源1
から供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を
有する電圧をDC/DCコンバータ2の2つの出力端子
より出力し、この2つの出力端子の間には第1コンデン
サであるコンデンサ2dが接続されている。
【0028】また、スイッチング回路部5’は、スイッ
チング素子であるFET5によって構成されていて、こ
のFET5のドレインがスイッチング回路部5’の一方
の出力端子をなし、FET5のソースがスイッチング回
路部5’の一方の入力端子をなしている。スイッチング
回路部5’の2つの入力端子は、電力調整手段のDC/
DCコンバータ2の2つの出力端子に接続されている。
スイッチング回路部5’のもう一方の入力端子は、DC
/DCコンバータ2の高圧側の出力端子(もう一方の出
力端子)に接続されていて、スイッチング回路部5’の
このもう一方の入力端子はスイッチング回路部5’の内
部でスイッチング回路部5’のもう一方の出力端子に接
続されている。
【0029】高電圧パルスを発生するためのパルストラ
ンス8は、スイッチング回路部5’の出力端子と放電灯
12を接続する回路中に接続されている。
【0030】次に回路素子の接続について説明する。図
1において、直流電源1のプラス側は、トランス2aの
1次巻線の巻き終わり側に接続され、一次巻線の巻き始
めはFET2bのドレインに接続されている。アース3
はFET2bのソース、および直流電源1のマイナス側
に接続されている。FET2bのゲートには、制御回路
14からの信号Sig.1が入力される。トランス2a
の2次巻線の巻き始めは、ダイオード2cのアノードに
接続され、巻き終わり側はアース3に接続されている。
ダイオード2cのカソードは、コンデンサ2dの一方の
電極と、パルストランス8の1次巻線の巻き始めとに接
続されている。
【0031】パルストランス8の1次巻線の巻き終わり
(一方の端子)と2次巻線の巻き始めとの接続点は、F
ET5のドレインおよびインダクター7の一方の端子に
接続されている。インダクター7のもう一方の端子は、
始動補助回路6内の抵抗6aの一方の端子に接続されて
おり、抵抗6aのもう一方の端子はダイオード6bのカ
ソードと抵抗6cの一方の端子とに接続されている。抵
抗6cのもう一方の端子はダイオード6bのアノードと
接続されて、コンデンサ6dの一方の電極と接続されて
いる。コンデンサ6dのもう一方の電極とFET5のソ
ースは、コンデンサ2dのもう一方の電極に接続され
て、シャント抵抗4の一方の電極に接続され、シャント
抵抗4のもう一方の端子はアース3に接続されている。
FET5のゲートには、制御回路14からの信号Si
g.2が入力される。
【0032】パルストランス8の2次巻線の巻き終わり
は、放電灯12の一方の電極に接続され、放電灯12の
もう一方の電極は、電解コンデンサ9の一方の電極、抵
抗10の一方の端子およびFET11のドレインに接続
され、電解コンデンサ9のもう一方の電極および抵抗1
0のもう一方の端子はFET11のソースと接続され
て、シャント抵抗4を介してアース3に接続されてい
る。FET11のゲートには、制御回路14からの信号
Sig.3が入力される。
【0033】パルストランス8の1次巻線の巻き終わり
(一方の端子)は、スイッチング回路部5’の一方の出
力端子を介してスイッチング回路部5’の一方の入力端
子に接続された電力調整手段のDC/DCコンバータ2
の一方の出力端子に接続され、1次巻線の巻き始め(も
う一方の端子)は、電力調整手段のDC/DCコンバー
タ2のもう一方の出力端子に直接接続されたスイッチン
グ回路部5’の出力端子に接続されている。
【0034】したがって、パルストランス8と放電灯1
2と電力調整手段のDC/DCコンバータ2の一方の出
力端子とを接続する回路中には、放電灯12と直列に接
続した第2コンデンサである電解コンデンサ9が設けら
れている。また、第2コンデンサである電解コンデンサ
9と並列にスイッチング素子であるFET11が設けら
れている。
【0035】検知電圧VLは、DC/DCコンバータ2
の出力電圧であり、ダイオード2cのカソードの電圧で
ある。検知電圧Vcは、電解コンデンサ9の電圧であ
る。検知電流ILは、放電灯電流をシャント抵抗4にお
いて、電圧変換したものである。VL、Vc及びIL
は、それぞれ、I/F13に入力され、制御回路が扱う
ことのできる、0V〜5Vの信号に変換され、制御回路
14において処理される。制御回路14内で予め設定さ
れた値に従って、コントロール信号Sig.1、Si
g.2、Sig.3により、FET2b、5、11が制
御される。
【0036】始動補助回路6とインダクター7が直列接
続された回路が、放電開始時に放電灯に電流を供給する
初期電流供給手段を構成している。
【0037】初期電流供給手段を構成する始動補助回路
6は、抵抗6cとダイオード6bとの並列回路、第4コ
ンデンサであるコンデンサ6d及び抵抗6aからなる。
【0038】次に動作について説明する。図2は、コン
トロール信号Sig.1、Sig.2、Sig.3の波
形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の波形とが示され
たタイミング図である。
【0039】まず、電源のスイッチがオンされると、コ
ントロール信号Sig.3がハイになりFET11がO
Nになり、コントロール信号Sig.2がロウになりF
ET5がOFFになる(図2のA)。コントロール信号
Sig.1は、100kHzのパルス信号であり、電圧
VL値と予め設定された電圧値とを比較しながら、パル
ス信号であるコントロール信号Sig.1は制御され、
DC/DCコンバータ2のFET2bのゲートが制御さ
れることにより、電圧VLが400Vまで単調に上昇
し、コンデンサ2dを充電する(図2のB)。そのとき
同時にコンデンサ6dも充電する。この期間を待機期間
と呼ぶ。
【0040】待機期間の間、コンデンサ2d及びコンデ
ンサ6dに蓄積される電圧が400Vになるように、制
御回路14からFET2bのゲートへ供給されるコント
ロール信号Sig.1を制御する。コンデンサ2d及び
コンデンサ6dの電圧が400Vになるのを検知して、
FET5のゲートに供給されるコントロール信号Si
g.2を数百nsec〜数μsecの間ハイにし、FE
T5をONする(図2のB)。そうすると、コンデンサ
2dに蓄積されている400Vの電荷は、パルストラン
ス8の1次巻線およびFET5を通って、一気に流れ出
す。その1次電流により、パルストランス8の2次巻線
には約20kVの高電圧が発生し放電が開始する。その
とき、放電灯12に高ピーク、短パルス幅の電流(ブレ
ークダウン電流)が流れる。放電灯12間の電圧が急激
に低下すると同時に、DC/DCコンバータ2の始動補
助回路6のコンデンサ6dに蓄えられていた電荷が、放
電灯12に流れ込み、放電を持続させる(放電成長電
流)。それ以降は、DC/DCコンバータ2により、1
A程度の電流が放電灯12に供給され続ける。このと
き、FET11はON状態であるので、電解コンデンサ
9の両端の電圧はゼロVになっている。
【0041】ここで、インダクター7の働きについて述
べる。放電を開始するときにFET5をONにし、コン
デンサ2dに蓄積していたエネルギーをパルストランス
8の1次巻線に移行する。インダクター7が無い場合に
は、そのとき同時に、コンデンサ6dに蓄積されている
電荷もFET5を通って消費してしまい、その結果、コ
ンデンサ6dの電圧は低下してしまう。
【0042】コンデンサ6dに蓄えられた電荷は、放電
灯12が放電開始した直後、DC/DCコンバータ2の
電流供給能力が立ち上がるまで、放電灯12の放電を持
続させるための電流(放電成長電流)を流す重要な役割
をもっている。このため、このコンデンサ6dの電圧低
下は、放電成長電流を低下させることになり、この放電
成長電流の低下は放電の立ち消えを発生させることにな
る。これを防止するために、インダクター7を挿入する
ことにより、放電開始のためにFET5を数μsecの
間ONすることによる、コンデンサ6dの蓄積エネルギ
ーの消失を非常に小さくできる。このインダクター7の
働きにより、十分な放電成長電流を放電灯に流すことが
でき、放電開始直後の放電の立ち消えが発生することは
無い。
【0043】所定の電荷量を放電灯12に流したら(所
定のエネルギーを放電灯12に供給したら)、FET1
1をOFFにし(図2のC)、放電している放電灯を介
して電解コンデンサ9の充電、および、放電灯12への
エネルギー供給が同時に行われる。電解コンデンサ9の
充電および放電灯12へのエネルギー供給が行われるの
に伴い、電圧Vcが上昇し始める。放電灯12へ所定の
エネルギー量が供給され、かつ、電圧Vcが所定の電圧
値になったら(図2のD)、次の過程に移行する。この
DC的に放電灯に電流を流し続ける期間(図2のBから
Dの期間)を電極加熱期間と呼ぶ。この電極加熱期間
は、放電灯の電極を加熱し放電電圧を十分低下させ、そ
れ以降の放電を円滑にするための働きがある。電圧Vc
は、放電灯間電圧(VL−Vc)+10V〜50Vであ
る。FET11をONしている時間を自由に設定するこ
とができるので、この電極加熱期間に最適なエネルギー
を放電灯に供給することができる。
【0044】電圧Vcが制御回路の設定値になったら
(図2のD)、コントロール信号Sig.1をロウにし
て(パルスを停止して)、DC/DCコンバータ2のF
ET2bをOFF状態とし、DC/DCコンバータ2の
動作を止め、コントロール信号Sig.2をハイにし
て、FET5をON状態にする。そうすると、電解コン
デンサ9に蓄えられていたエネルギーが放電灯12に流
れ出す。前期間の電極加熱期間とは逆極性の電流が放電
灯12に流れる。電解コンデンサ9は、100μFの大
きな容量の電解コンデンサであり、電極加熱期間におい
て十分なエネルギーが蓄えられているので、このとき放
電灯12へ放電電流を流すことができる。ある一定時間
電解コンデンサ9から放電灯12に電流を供給したら、
再び、コントロール信号Sig.2をロウにして、FE
T5をOFF状態にし、コントロール信号Sig.1と
して100kHzのパルスを発生させてFET2bのゲ
ート信号として供給して、DC/DCコンバータ2を動
作させ、放電灯12へ電荷を供給し、一定時間が経過し
た後に、コントール信号Sig.1をロウにしてパルス
を停止して、DC/DCコンバータ2の動作を停止さ
せ、コントロール信号Sig.2をハイにしてFET5
をON状態にする(図2のE以降)。
【0045】このコントロール信号Sig.1のパルス
発生及びパルス停止の繰り返し周期は、200Hz以上
である。この期間をAC放電期間と呼び、電流出力I
L、電圧出力VL、Vcと制御回路の設定値を比較する
ことにより、電力制御を行い、AC放電期間になった後
は速やかに電力34Wを保持するように、DC/DCコ
ンバータ2のFET2bを信号Sig.1により制御す
る。前述のように、コントロール信号Sig.2をハイ
にしてFET5をON状態とするとき、コントロール信
号Sig.1のパルスは停止させ、DC/DCコンバー
タ2を動作させていない。また、AC放電期間中、コン
トロール信号Sig.3はロウのままでFET11はO
FF状態である。
【0046】AC放電期間において、DC/DCコンバ
ータ2の動作期間とFET5のON状態の期間が一致し
ないようにしている。それは一致させてしまうと、短絡
電流が流れ、電力ロスが発生するからである。また、D
C/DCコンバータ2の動作を停止させてから、数十μ
sec〜数百μsec時間をおいてからFET5をON
している。それは、コンデンサ2dに蓄積されている電
荷を放電灯放電に利用するためであり、それによりコン
デンサ2d電荷による電力損失も少なくなる。
【0047】電極加熱期間からAC放電期間への移行時
の極性を反転するとき、および、AC放電期間初期の数
パルスにおいて、DC/DCコンバータ2による電流供
給から電解コンデンサ9による電流供給へ極性を反転す
るとき、放電の立ち消え現象が発生することがある。こ
の放電の立ち消えにより、50%程度の確率で点灯ミス
になる。特に、電極が消耗し、定常放電時の放電灯電圧
が高くなった古い放電灯(オールドランプ)を点灯しよ
うとするとき、よくこの現象が発生する。
【0048】これを防止するために、電極加熱期間が存
在する。電極加熱期間に放電灯にある一定量のエネルギ
ーを連続的に(DC的に)供給するのは、放電灯の両方
の電極を加熱し、放電灯電圧を低下させ、以降の放電を
確実に発生させるためである。しかし、電極加熱期間を
長くとると、放電灯12の電極消耗を促進させてしまう
ので、この実施の形態1では、電極加熱期間に供給する
電荷量を30mC〜40mCとしている。放電の立ち消
え現象がAC放電期間の初期にしか見られないのは、電
極の加熱が不十分で、放電灯電圧が安定した値になって
いないためである。
【0049】しかし、上記の点灯方法だけでは、オール
ドランプの放電の立ち消え現象を完全に無くすことは難
しい。DC/DCコンバータ2による電流供給から電解
コンデンサ9による電流供給へ極性を反転するときに、
放電の立ち消えが発生しやすいのは、極性反転時に放電
灯12に印加される電圧は、そのときの電解コンデンサ
9の電圧分しかないからである。一方、電解コンデンサ
9による電流供給からDC/DCコンバータ2による電
流供給へ極性を反転するときは、電圧源がDC/DCコ
ンバータ2なので、放電が発生するまでコンデンサ2d
に電荷が蓄えられてコンデンサ2dの電圧が上昇し、そ
の上昇した電圧が放電灯12に印加されることになるの
で、この期間での放電の立ち消えは発生し難い。この現
象は、従来のハーフブリッジ回路とコンデンサで構成さ
れる放電灯点灯装置にも発生する。
【0050】この実施の形態1では、電極加熱期間から
AC放電期間に移行するとき、および、AC放電期間の
初期において、このDC/DCコンバータ2による電流
供給から電解コンデンサ9による電流供給へ極性を反転
するときに、放電灯に発生する電圧を跳ね上げて、放電
の立ち消えが発生するのを防いでいる。図3にその方法
を示す。
【0051】図3は、DC/DCコンバータ2の動作を
停止させ、FET5をONして放電灯12の放電の極性
を反転するときの、FET2b、5、11のゲートへ供
給されるコントロール信号Sig.1、Sig.2、S
ig.3、および、放電灯12の電極間電圧(放電灯電
圧)を示す図である。
【0052】次に動作について説明する。まず、コント
ロール信号Sig.1をロウにしてFET2bをOFF
することにより、DC/DCコンバータ2の動作を止め
る(図3のA)。放電灯電圧は徐々に低下し、ゼロ電圧
付近になったら、コントロール信号Sig.2をハイに
しFET5をONする(図3のB)と同時に、コントロ
ール信号Sig.1としてハイ、ロウ電圧からなる数回
のパルス電圧を発生させる。このコントロール信号Si
g.1のパルス電圧は、通常のDC/DCコンバータ2
を動作させている周期である10μsecの周期のパル
ス信号である。そうすると、DC/DCコンバータ2が
パルス電流を発生させ、そのパルス電流はパルストラン
ス8の1次巻線に流れ、2次巻線にパルス電圧を発生さ
せる。放電灯12がハイインピーダンス状態ならば、放
電灯12の電極間に200V〜250Vのパルス電圧
が、コントロール信号Sig.1のパルスの数に対応し
て発生する。1〜2パルスで逆極性の放電が開始し、放
電灯電圧は、電解コンデンサ9と同じ電圧になり、放電
は持続される(図3のC以降)。
【0053】以上のように、この実施の形態1では、第
2コンデンサである電解コンデンサ9から放電灯12に
電流を供給する前に、パルストランス8の1次巻線に電
流を流し、放電灯12の電極間電圧を第2電解コンデン
サ9が保持していた電圧より大きくして、電力調整手段
のDC/DCコンバータ2からの電流供給と、第2電解
コンデンサ9からの電流供給を交互に行うことにより、
放電灯12を交流駆動する。
【0054】消灯する場合は、電源1の電圧供給を止め
る(電源OFF)。電源1をOFFしても、制御回路1
4及びI/F13の内部の電源はコンデンサを持ってい
るために、しばらくの間駆動電圧を保持することができ
る。電源OFF後しばらくはスイッチング素子であるF
ET2b、5、11が制御可能である。電源OFFする
と、スイッチング素子であるFET2bのゲートに供給
されるコントロール信号Sig.1はロウとなり、DC
/DCコンバータ2の動作を止め、FET5のゲートに
供給されるコントロール信号Sig.2はハイとなり、
FET5がONする。電解コンデンサ9から放電灯12
へエネルギー供給を行いながら、電解コンデンサ9の電
圧を低下させる。コンデンサ電圧が約40Vになると、
放電灯放電は持続できなくなり、放電灯12は非点灯状
態となる。電解コンデンサ9に残った約40Vの電荷
は、FET11のゲートに供給されるコントロール信号
Sig.3をハイとし、FET11をONすることによ
り、0Vまで低下させる。以上で消灯動作が完了とな
る。
【0055】スイッチング素子のFET5は、MOSF
ETとして述べてきたが、これをIGBT(Insul
ated Gate Bipolar Transis
tor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に置き換
えても同様な効果があるのは言うまでもない。むしろ、
IGBTの方が好ましい。前述のように、放電開始時に
はパルストランス8の1次巻線にFET5を介して電流
を流す。この1次巻線電流が大きければ大きいほど、2
次巻線に大きな電圧を発生することができる。よって、
この1次巻線電流を流すスイッチング素子は、瞬時に大
きな電流を流せる素子がよい。IGBTは、MOSFE
Tよりも大電流を流すのに適した素子であり、このため
MOSFETよりもIGBTの方が好ましいといえる。
【0056】以上説明したように、この発明は、従来複
数個の回路素子で構成されていた高圧パルス発生回路部
(イグナイター回路部)の回路部品の機能を、スイッチ
ング素子、平滑コンデンサに兼ねさせることにより、回
路部品点数を削減する(パルストランス以外の回路部品
を削除する)ものである。
【0057】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0058】また、第2コンデンサに並列にスイッチン
グ素子を設けたことにより、電極加熱期間に放電灯に連
続的に供給するエネルギー量を最適にすることができる
ため、それ以降の放電が持続しやすくなる効果が得られ
る。
【0059】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯電極間に大
きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間からA
C放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の初
期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすことが
でき、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができる
効果が得られる。
【0060】また、十分な放電成長電流を放電灯に流す
ことができるようにしたので、放電開始直後の放電の立
ち消えが発生することを防止する効果が得られる。
【0061】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2の放電灯点灯装置を示す図である。実施の形態1に
おいてはパルストランス8はDC/DCコンバータ2の
ダイオード2cのカソードと放電灯12との間に配置さ
れて、1次巻線の巻き終わりと2次巻線の巻き始めとの
接点がFET5のドレインに接続されているのに対し
て、この実施の形態2ではパルストランス8は放電灯1
2とシャント抵抗4との間に配置されて、1次巻線の巻
き終わりと2次巻線の巻き始めとの接点がFET11の
ドレインに接続されている。図4において、1は電源で
あり、2はDC/DCコンバータであり、3はアースで
あり、4はシャント抵抗であり、8はパルストランスで
あり、9は電解コンデンサであり、10は抵抗であり、
11はFETであり、12は放電灯であり、13はI/
Fであり、14は制御回路であり、以上の構成要素は上
記実施の形態1と同じである。検知電圧VL、Vc、検
知電流ILも同じである。
【0062】図4において、201はダイオードであ
り、202は100V〜200Vでターンオンする特性
の2方向性2端子サイリスタ(スイッチング素子)であ
り、203は数十〜数百Ωの抵抗である。
【0063】この実施の形態2では、DC/DCコンバ
ータ2とI/F13と制御回路14とによって、電力調
整手段が構成されていて、この電力調整手段が、電源1
から供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を
有する電圧をDC/DCコンバータ2の2つの出力端子
より出力し、この2つの出力端子の間には第1コンデン
サであるコンデンサ2dが接続されている。
【0064】また、スイッチング回路部5’は、スイッ
チング素子であるFET5によって構成されていて、こ
のFET5のソースがスイッチング回路部5’の一方の
入力端子及び一方の出力端子をなし、FET5のドレイ
ンがスイッチング回路部5’のもう一方の入力端子及び
もう一方の出力端子をなしている。スイッチング回路部
5’の2つの入力端子は、電力調整手段のDC/DCコ
ンバータ2の2つの出力端子に接続されている。
【0065】この実施の形態2では、実施の形態1に対
して、始動補助回路6およびインダクター7が削除さ
れ、ダイオード201、2方向性2端子サイリスタ20
2、及び抵抗203が追加され、パルストランス8の接
続形態が異なっている。
【0066】次に接続について説明する。パルストラン
ス8の2次巻線の巻き終わりは、放電灯12の一方の電
極に接続され、2次巻線の巻き始めと1次巻線の巻き終
わりとの接続点は、電解コンデンサ9の一方の電極に接
続されている。パルストランス8の1次巻線の巻き始め
は、抵抗10の一方の端子、FET11のドレイン、お
よび抵抗203の一方の端子に接続されている。
【0067】抵抗203のもう一方の端子は、スイッチ
ング素子である2方向性2端子サイリスタ202の一方
の電極に接続され、2方向性2端子サイリスタ202の
もう一方の電極は、ダイオード201のカソードに接続
されている。ダイオード201のアノードは、放電灯1
2のもう一方の電極、FET5のドレイン、ダイオード
2Cのカソード、およびコンデンサ2dの一方の電極に
接続されている。
【0068】FET11のソース、抵抗10のもう一方
の端子および電解コンデンサ9のもう一方の電極は、シ
ャント抵抗4を介してアース3に接続されている。
【0069】したがって、スイッチング回路部5’の一
方の出力端子と放電灯12とを接続する回路中に第2コ
ンデンサである電解コンデンサ9が直列に接続されてい
る。また、第2コンデンサである電解コンデンサ9と放
電灯12との間にパルストランス8が接続されている。
パルストランス8の1次巻線の一方の端子は、第2コン
デンサである電解コンデンサ9の一方の電極に接続さ
れ、パルストランス8の1次巻線のもう一方の端子はス
イッチング素子であるFET11を介して第2コンデン
サである電解コンデンサ9のもう一方の電極に接続され
ていて、これにより電解コンデンサ9を充電する回路が
設けられている。また、第2コンデンサである電解コン
デンサ9を充電する回路中にスイッチング素子である2
方向性2端子サイリスタ202が設けられている。
【0070】その他の接続は、実施の形態1と同様であ
る。
【0071】次に動作について説明する。図5は、コン
トロール信号Sig.1、Sig.2、Sig.3の波
形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の波形とが示され
たタイミング図である。
【0072】まず、電源のスイッチがオンされると、コ
ントロール信号Sig.2、Sig.3がロウになりF
ET5、FET11がOFFになる。コントロール信号
Sig.1には、実施の形態1と同様に100kHzの
パルス信号が発生してFET2bのゲートに入力される
(図5のA)。FET2bにパルス信号が入力されるこ
とにより、DC/DCコンバータ2は動作し、まずコン
デンサ2dを充電する。コンデンサ2dと電解コンデン
サ9の電圧差が百数十Vになると、2方向性2端子サイ
リスタ202がターンオンし電解コンデンサ9も充電さ
れる。
【0073】電解コンデンサ9の電圧Vcは単調に増加
し400Vになったら(待機期間)、それを検知し、コ
ントロール信号Sig.1をロウにしDC/DCコンバ
ータ2の動作を止め、コントロール信号Sig.2をハ
イにしFET5をONし、コントロール信号Sig.3
を数百nsec〜数μsecハイにし、FET11をO
Nする(図5のB)。そうすると、電解コンデンサ9に
蓄積されている400Vの電荷は、パルストランス8の
1次巻線およびFET11を通って、一気に流れ出す。
その1次電流により、パルストランス8の2次巻線には
約20kVの高電圧が発生し放電が開始する。そのと
き、放電灯に高ピーク、短パルス幅の電流(ブレークダ
ウン電流)が流れる。このとき、FET11をONした
ことによる電解コンデンサ9の電圧の低下は数V〜数十
Vである。また、FET5をONすると、ダイオード2
01があるため2方向性2端子サイリスタ202には電
流が流れなくなるので、2方向性2端子サイリスタ20
2はOFFする。
【0074】放電灯12間の電圧が急激に低下すると同
時に、電解コンデンサ9に蓄えられていた電荷が、放電
灯12に流れ込み放電を持続させ、それ以降も電解コン
デンサ9に蓄えられていた電荷によって放電が継続する
(電極加熱期間)。電解コンデンサ9の電圧Vcは、放
電灯12の放電により低下していく。Vcが所定の電圧
(40V〜90V)になったら、コントロール信号Si
g.1に100kHzのパルスを発生させDC/DCコ
ンバータ2を動作させ、コントロール信号Sig.2を
ロウにしてFET5をOFFして(図5のC)、AC放
電期間が開始される。このときFET11はOFFのま
まであり、DC/DCコンバータ2から放電灯12へ放
電エネルギーが供給される。このとき、実施の形態1と
同様に放電灯12を介して電解コンデンサ9も充電され
る。また、放電灯12の電極間電圧は2方向性2端子サ
イリスタ202のターンオン電圧に達することはない
(放電灯電圧は100V以下で、ターンオン電圧は10
0V以上であるため)ので、この2方向性2端子サイリ
スタ202を介する電解コンデンサ9への充電経路はO
FF状態となっている。
【0075】ある一定時間DC/DCコンバータ2から
放電灯12に電流を供給したら、コントロール信号Si
g.1をロウにし(パルスを停止し)てDC/DCコン
バータ2の動作を停止させ、コントロール信号Sig.
2をハイにしてFET5をONする(図5のD)。今度
は、電解コンデンサ9から放電灯12に逆極性の電流を
供給する。ある一定時間電流を電解コンデンサ9から供
給したら、またDC/DCコンバータ2から電流供給す
る期間に移る(図5のE)。このDC/DCコンバータ
2からの電流供給と電解コンデンサ9からの電流供給動
作は交互に繰り返される。その繰返し周期は、実施の形
態1と同様200Hz以上である(AC放電期間)。こ
のAC放電期間の間、2方向性2端子サイリスタ202
はOFF状態であるので電力損失は発生しない。
【0076】実施の形態1と同様に、電流出力IL、電
圧出力VL、Vcと制御回路の設定値を比較することに
より、電力制御を行い、AC放電期間になった後は速や
かに電力34Wを保持するように、DC/DCコンバー
タ2のFET2bをコントロール信号Sig.1により
制御する。
【0077】実施の形態1と同様、AC放電期間におい
て、DC/DCコンバータ2の動作期間とFET5のO
N期間とが一致しないようにしている。それは一致させ
てしまうと、短絡電流が流れ、電力ロスが発生するから
である。また、DC/DCコンバータ2の動作を停止さ
せてから、数十μsec〜数百μsec時間をおいてか
らFET5をONしている。それは、コンデンサ2dに
蓄積されている電荷を放電灯放電に利用するためであ
り、それによりコンデンサ2dの電荷による電力損失も
少なくなる。
【0078】実施の形態1で述べたように、AC放電期
間初期の数パルスにおいて、DC/DCコンバータ2の
電流供給から電解コンデンサ9の電流供給へ極性を反転
するとき、放電の立ち消え現象が発生するときがある。
これを防止するために、この実施の形態2においても、
DC/DCコンバータ2による電流供給から電解コンデ
ンサ9による電流供給へ極性を反転するときに、放電灯
に発生する電圧を跳ね上げている。図6にその方法を示
す。
【0079】図6は、DC/DCコンバータを止め、F
ET5をONして放電灯12の放電の極性を反転すると
きの、FET2b、5、11のゲートに供給するコント
ロール信号Sig.1、Sig.2、Sig.3、およ
び、放電灯12の電極間電圧(放電灯電圧)を示す図で
ある。
【0080】次に動作について説明する。まず、コント
ロール信号Sig.1をロウにしてFET2bをOFF
することにより、DC/DCコンバータ2の動作を止め
る(図6のA)。放電灯電圧は徐々に低下し、ゼロ電圧
付近になったら、コントロール信号Sig.2をハイに
してFET5をONすると同時に、コントロール信号S
ig.3を数μsecだけハイにしFET11を数μs
ecだけONする(図6のB)。そうすると、電解コン
デンサ9に蓄えられていた電荷の一部がパルストランス
8の1次巻線に流れ、2次巻線に200V〜300Vの
パルス電圧を発生させる。この動作を数回行い、この高
電圧パルスにより放電を持続させ、極性反転時の放電灯
放電の立ち消えを防止する。
【0081】以上のように、この実施の形態2では、第
2コンデンサである電解コンデンサ9から放電灯12に
電流を供給する前に、パルストランス8の1次巻線に電
流を流し、放電灯12の電極間電圧を電解コンデンサ9
が保持していた電圧より大きくして、電力調整手段のD
C/DCコンバータ2からの電流供給と、電解コンデン
サ9からの電流供給を交互に行うことにより、放電灯1
2を交流駆動する。
【0082】消灯する場合は、上記実施の形態1と同じ
である。
【0083】スイッチング素子のFET11は、MOS
FETとして述べてきたが、これをIGBTに置き換え
ても同様な効果がある。むしろ大電流が流せるIGBT
の方が好ましい。
【0084】以上説明したように、本実施の形態2は、
従来複数個の回路素子で構成されていた高圧パルス発生
回路部(イグナイター回路部)の回路部品の機能を、ス
イッチング素子FET11、電解コンデンサ9に兼ねさ
せることにより、回路部品点数を削減する(パルストラ
ンス以外の回路部品を削除する)ものである。また、実
施の形態1の始動補助回路6の機能を電解コンデンサ9
に兼ねさせたことにより、始動補助回路6およびインダ
クター7も削除している。
【0085】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、また、始動補助回路6、イ
ンダクター7が不要となり、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0086】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯電極間に大
きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間からA
C放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の初
期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすことが
でき、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができる
効果が得られる。
【0087】また、電解コンデンサ9は容量が大きく、
充電するのに時間がかかるので充電回路に大きな抵抗を
入れることができないが、小さな抵抗では、AC放電期
間に、DC/DCコンバータから放電灯に電流を供給す
るとき、放電灯に並列に小さな抵抗が入ることになり、
電力損失が大きくなるのに対して、スイッチング素子を
設けることにより、AC放電期間、充電回路をOFFす
ることができ、電力損失の発生を防ぐことができる効果
が得られる。
【0088】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3の放電灯点灯装置を示す図である。図7におい
て、1は電源であり、2はDC/DCコンバータであ
り、3はアースであり、4はシャント抵抗であり、6は
始動補助回路であり、7はインダクターであり、8はパ
ルストランスであり、9は電解コンデンサであり、10
は抵抗であり、11はFETであり、12は放電灯であ
り、13はI/Fであり、14は制御回路である。以上
の構成要素は上記実施の形態1と同じである。5’はス
イッチング回路部であり、5a及び5bは、スイッチン
グ回路部5’を構成するスイッチング素子のFETであ
る。
【0089】この実施の形態3では、DC/DCコンバ
ータ2とI/F13と制御回路14とによって、電力調
整手段が構成されていて、この電力調整手段が、電源1
から供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を
有する電圧をDC/DCコンバータ2の2つの出力端子
より出力し、この2つの出力端子の間には第1コンデン
サであるコンデンサ2dが接続されている。
【0090】また、スイッチング回路部5’は、スイッ
チング素子である2つのFET5a及びFET5bで構
成され、このFET5aのドレインがスイッチング回路
部5’の一方の出力端子をなし、FET5aのソースが
スイッチング回路部5’の一方の入力端子をなしてい
る。FET5bのソースはスイッチング回路部5’のも
う一方の出力端子をなし、FET5bのドレインはスイ
ッチング回路部5’のもう一方の入力端子をなしてい
る。スイッチング回路部5’の2つの入力端子は、電力
調整手段のDC/DCコンバータ2の2つの出力端子に
接続されている。
【0091】高電圧パルスを発生するためのパルストラ
ンス8は、スイッチング回路部5’の出力端子と放電灯
12を接続する回路中に接続されている。
【0092】この実施の形態3では、従来からよく用い
られている、ハーフブリッジ回路構成の放電灯点灯装置
に、実施の形態1で説明した、高圧パルス発生回路部の
部品点数を削減する回路方式を適用した。
【0093】スイッチング回路部5’は、実施の形態1
ではスイッチング素子FET5のみで構成されていたの
が、この実施の形態3では、FET5a及びFET5b
の2つで構成されている。また、接続が少し異なる。
【0094】以下に実施の形態1と異なる接続について
述べる。平滑コンデンサ2dの一方の電極は、シャント
抵抗4を介してアース3に接続され(実施の形態1と同
じ)、平滑コンデンサ2dのもう一方の電極は、FET
5bを介して、パルストランス8の1次巻線の巻き始め
に接続されている。ダイオード2cのカソードおよびイ
ンダクター7の一方の端子も、FET5bのドレインに
接続されている。インダクター7のもう一方の端子は、
始動補助回路6の抵抗6aに接続されている。
【0095】パルストランス8の1次巻線の巻き終わり
(一方の端子)は、スイッチング回路部5’の一方の出
力端子を介して電力調整手段のDC/DCコンバータ2
の一方の出力端子に接続され、1次巻線の巻き始め(も
う一方の端子)は、電力調整手段のDC/DCコンバー
タ2のもう一方の出力端子に、スイッチング回路部5’
を介して接続されている。すなわち、パルストランス8
の1次巻線の巻き終わり(一方の端子)は一方のスイッ
チング素子であるFET5aを介して電力調整手段のD
C/DCコンバータ2の一方の出力端子に接続され、1
次巻線の巻き始め(もう一方の端子)はもう一方のスイ
ッチング素子であるFET5bを介して電力調整手段の
DC/DCコンバータ2のもう一方の出力端子に接続さ
れている。
【0096】FET5aの接続は、実施の形態1と同じ
である。FET5aのゲートにはコントロール信号Si
g.2が、FET5bのゲートにはコントロール信号S
ig.4が、各々、制御回路14より入力されている。
【0097】実施の形態1と同様に、パルストランス8
と放電灯12と電力調整手段のDC/DCコンバータ2
の一方の出力端子とを接続する回路中には、放電灯12
と直列に接続した第2コンデンサである電解コンデンサ
9が設けられている。また、第2コンデンサである電解
コンデンサ9と並列にスイッチング素子であるFET1
1が設けられている。
【0098】また、この実施の形態3では、初期電流供
給手段については、実施の形態1と同様なので説明を省
略する。
【0099】次に動作について説明する。図8は、コン
トロール信号Sig.1、Sig.2、Sig.3、S
ig.4の波形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の波
形とが示されたタイミング図である。実施の形態1で説
明した図2と比べて異なる点は、コントロール信号Si
g.4が加わっただけで、他の波形は、実施の形態1と
同じである。この実施の形態3は、DC/DCコンバー
タ2の動作に合わせて、FET5bをON、OFFさせ
ている。よって、この実施の形態3の動作は、実施の形
態1と同じである。
【0100】実施の形態3も、実施の形態1と同様に、
電極加熱期間からAC放電期間に移行するとき、およ
び、AC放電期間の初期において、このDC/DCコン
バータ2による電流供給から電解コンデンサ9による電
流供給へ極性を反転するときに、放電灯12に発生する
電圧を跳ね上げて、放電の立ち消えが発生するのを防い
でいる。
【0101】また、放電開始時にパルストランスの1次
巻線に流れる大きな電流は、FET5b及びFET5a
を介して流す。よって、実施の形態1及び実施の形態2
と同様に、FET5b及びFET5aもIGBTの方が
好ましい。
【0102】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0103】また、第2コンデンサに並列にスイッチン
グ素子を設けたことにより、電極加熱期間に放電灯に連
続的に供給するエネルギー量を最適にすることができる
ため、それ以降の放電が持続しやすくなる効果が得られ
る。
【0104】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯電極間に大
きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間からA
C放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の初
期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすことが
でき、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができる
効果が得られる。
【0105】また、十分な放電成長電流を放電灯に流す
ことができるようにしたので、放電開始直後の放電の立
ち消えが発生することを防止する効果が得られる。
【0106】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4の放電灯点灯装置を示す図である。図9におい
て、1は電源であり、2はDC/DCコンバータであ
り、3はアースであり、4はシャント抵抗であり、8は
パルストランスであり、9は電解コンデンサであり、1
0は抵抗であり、11はFETであり、12は放電灯で
あり、13はI/Fであり、14は制御回路であり、2
01はダイオードであり、202は2方向性2端子サイ
リスタであり、203は抵抗である。以上の構成要素
は、上記実施の形態2と同じである。5’はスイッチン
グ回路部であり、5a及び5bは、スイッチング回路部
5’を構成するスイッチング素子のFETである。
【0107】この実施の形態4では、DC/DCコンバ
ータ2とI/F13と制御回路14とによって、電力調
整手段が構成されていて、この電力調整手段が、電源1
から供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を
有する電圧をDC/DCコンバータ2の2つの出力端子
より出力し、この2つの出力端子の間には第1コンデン
サであるコンデンサ2dが接続されている。
【0108】また、スイッチング回路部5’は、スイッ
チング素子であるFET5a及びFET5bによって構
成されていて、このFET5aのソースがスイッチング
回路部5’の一方の入力端子及び一方の出力端子をな
し、FET5aのドレインはFET5bのソースと接続
されてスイッチング回路部5’のもう一方の出力端子を
なし、FET5aのドレインがスイッチング回路部5’
のもう一方の入力端子をなしている。スイッチング回路
部5’の2つの入力端子は、電力調整手段のDC/DC
コンバータ2の2つの出力端子に接続されている。
【0109】この実施の形態4は、従来からよく用いら
れているハーフブリッジ回路構成の放電灯点灯装置に、
実施の形態2で説明した高圧パルス発生回路部の部品点
数を削減する回路方式を適用したものである。
【0110】スイッチング回路部5’は、実施の形態2
ではスイッチング素子FET5のみで構成されていたの
が、FET5a及びFET5bの2つで構成されてい
る。また、接続が少し異なる。
【0111】以下に実施の形態2と異なる接続について
述べる。平滑コンデンサ2dの一方の電極は、シャント
抵抗4を介してアース3に接続され(実施の形態2と同
じ)、平滑コンデンサ2dのもう一方の電極は、FET
5bのドレインに接続され、FET5bのソースはFE
T5aのドレイン、ダイオード201のアノード、およ
び放電灯12に接続されている。FET5aのソースは
シャント抵抗4を介してアース3に接続されている。F
ET5aのゲートにはコントロール信号Sig.2が、
FET5bのゲートにはコントロール信号Sig.4
が、各々、制御回路14より入力されている。
【0112】次に動作について説明する。図10は、コ
ントロール信号Sig.1、Sig.2、Sig.3、
Sig.4の波形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の
波形とが示されたタイミング図である。実施の形態2で
説明した図5と比べて異なる点は、コントロール信号S
ig.4が加わっただけで、他の波形は、実施の形態2
と同じである。この実施の形態4は、DC/DCコンバ
ータ2の動作に合わせて、FET5bをON、OFFさ
せている。よって、この実施の形態4の動作は、実施の
形態2と同じである。
【0113】この実施の形態4も、実施の形態2と同様
に、電極加熱期間からAC放電期間に移行するとき、お
よび、AC放電期間の初期において、このDC/DCコ
ンバータ2による電流供給から電解コンデンサ9による
電流供給へ極性を反転するときに、放電灯に発生する電
圧を跳ね上げて、放電の立ち消えが発生するのを防いで
いる。
【0114】また、放電開始時にパルストランスの1次
巻線に流れる大きな電流は、FET5b及びFET5a
を介して流す。よって、実施の形態1〜実施の形態3と
同様に、FET5b及びFET5aもIGBTの方が好
ましい。
【0115】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、また、始動補助回路6、イ
ンダクター7が不要となり、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0116】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯電極間に大
きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間からA
C放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の初
期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすことが
でき、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができる
効果が得られる。
【0117】また、電解コンデンサ9は容量が大きく、
充電するのに時間がかかるので充電回路に大きな抵抗を
入れることができないが、小さな抵抗では、AC放電期
間に、DC/DCコンバータから放電灯に電流を供給す
るとき、放電灯に並列に小さな抵抗が入ることになり、
電力損失が大きくなるのに対して、スイッチング素子を
設けることにより、AC放電期間、充電回路をOFFす
ることができ、電力損失の発生を防ぐことができる効果
が得られる。
【0118】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5の放電灯点灯装置を示す図である。図11にお
いて、1は電源であり、2はDC/DCコンバータであ
り、3はアースであり、4はシャント抵抗であり、6は
始動補助回路であり、7はインダクターであり、8はパ
ルストランスであり、12は放電灯であり、13はI/
Fであり、14は制御回路である。以上の構成要素は、
上記実施の形態1および実施の形態2と同じである。
5’はスイッチング回路部であり、5a、5b、5c及
び5dはスイッチング回路部5’を構成するスイッチン
グ素子のFETである。
【0119】この実施の形態5では、DC/DCコンバ
ータ2とI/F13と制御回路14とによって、電力調
整手段が構成されていて、この電力調整手段が、電源1
から供給される電力を調整して、それぞれ異なる電位を
有する電圧をDC/DCコンバータ2の2つの出力端子
より出力し、この2つの出力端子の間には第1コンデン
サであるコンデンサ2dが接続されている。
【0120】また、スイッチング回路部5’は、スイッ
チング素子である4つのFET5a、FET5b、FE
T5c及びFET5dで構成されていて、電力調整手段
のDC/DCコンバータ2の直流出力電圧を交流電圧に
変換するフルブリッジインバータ回路をなしている。
【0121】FET5a及びFET5bがスイッチング
回路部5’の一方のアームをなし、FET5c及びFE
T5dがスイッチング回路部5’のもう一方のアームを
なしている。
【0122】FET5aのドレインがスイッチング回路
部5’の一方の出力端子(第1の出力端子)をなし、F
ET5aのソースがスイッチング回路部5’の一方の入
力端子をなしている。FET5bのソースはスイッチン
グ回路部5’のもう一方の出力端子(第2の出力端子)
をなし、FET5bのドレインはスイッチング回路部
5’のもう一方の入力端子をなしている。
【0123】FET5cのドレインはFET5dのソー
スと接続されて、スイッチング回路部5’の第3の出力
端子をなしている。FET5cのソースはFET5aの
ソースに接続されている。FET5dのドレインはFE
T5bのドレインに接続されている。
【0124】スイッチング回路部5’の2つの入力端子
は、電力調整手段のDC/DCコンバータ2の2つの出
力端子に接続されている。
【0125】高電圧パルスを発生するためのパルストラ
ンス8は、スイッチング回路部5’の出力端子と放電灯
12を接続する回路中に接続されている。
【0126】この実施の形態5では、従来からよく用い
られている、フルブリッジ回路構成の放電灯点灯装置
に、実施の形態1および実施の形態3で説明した、高圧
パルス発生回路部の部品点数を削減する回路方式を適用
した。
【0127】この実施の形態5では、実施の形態1に対
して、電解コンデンサ9、抵抗10及びFET11が削
除され、FET5a、5b、5c、5dの4素子から構
成されているスイッチング回路部5’が追加されてい
る。
【0128】接続について、実施の形態3(図7)と比
較して述べる。FET5c、FET5d及び放電灯12
の以外の接続は、同じである。電解コンデンサ9に接続
されていた放電灯12の一方の電極は、FET5dのソ
ース、FET5cのドレインに接続されている。FET
5dのドレインは、ダイオード2cのカソード、平滑コ
ンデンサ2d、インダクター7、FET5bのドレイン
に接続されている。FET5cのソースは、FET5a
のソース、コンデンサ6d、平滑コンデンサ2dに接続
され、シャント抵抗4を介してアース3に接続されてい
る。FET5aのゲートにはコントロール信号Sig.
2が、FET5bのゲートにはコントロール信号Si
g.4が、FET5cのゲートにはコントロール信号S
ig.3が、FET5dのゲートにはコントロール信号
Sig.5が、各々、制御回路14から入力される。
【0129】パルストランス8の1次巻線の一方の端子
は、スイッチング回路部5’の一方の出力端子(第1の
出力端子)を介して電力調整手段のDC/DCコンバー
タ2の一方の出力端子に接続され、パルストランス8の
1次巻線のもう一方の端子は、電力調整手段のDC/D
Cコンバータ2のもう一方の出力端子に、スイッチング
回路部5’のもう一方の出力端子を介して接続されてい
る。すなわち、パルストランス8の1次巻線の一方の端
子はスイッチング回路部5’の一方のアームを構成する
2つのスイッチング素子であるFET5a及びFET5
bのうちの一方のスイッチング素子であるFET5aの
ドレインに接続され、パルストランス8の1次巻線のも
う一方の端子は、2つのスイッチング素子であるFET
5a及びFET5bのうちのもう一方のスイッチング素
子5bのソースに接続されている。
【0130】また、この実施の形態5では、初期電流供
給手段については、実施の形態3と同様なので説明を省
略する。
【0131】次に動作について説明する。図12は、コ
ントロール信号Sig.1〜Sig.5の波形と、電圧
VL、放電灯電圧、放電灯電流の波形とを示す図であ
る。まず、電源のスイッチがオンされると、コントロー
ル信号Sig.2及びSig.5がロウ、コントロール
信号Sig.3及びSig.4がハイになり、FET5
a及びFET5dがOFF、FET5b及び5cがON
になる(図12のA)。コントロール信号Sig.1
は、100kHzのパルス信号であり、電圧VL値と予
め設定された電圧値とを比較しながらそのパルス信号は
制御され、DC/DCコンバータ2のFET2bのゲー
トが制御されることにより、電圧VLが400Vまで単
調に上昇し、コンデンサ2dおよび6dを充電する(待
機期間)。
【0132】待機期間の間、コンデンサ2d及びコンデ
ンサ6dに蓄積される電圧が400Vになるように、制
御回路14からFET2bのゲートへのコントロール信
号Sig.1を制御する。コンデンサ2d及びコンデン
サ6dの電圧が400Vになるのを検知して、FET5
aのゲートへのコントロール信号Sig.2を数百ns
ec〜数μsecの間ハイにし、FET5aをONする
(図12のB)。そうすると、コンデンサ2dに蓄積さ
れている400Vの電荷は、FET5b、パルストラン
ス8の1次巻線およびFET5aを通って、1次電流が
一気に流れ出す。その1次電流により、パルストランス
2次巻線には約20kVの高電圧が発生し放電が開始す
る。放電灯12間の電圧が急激に低下すると同時に、D
C/DCコンバータ2の始動補助回路6のコンデンサ6
dに蓄えられていた電荷が、放電灯12に流れ込み、放
電を持続させる(放電成長電流)。それ以降は、DC/
DCコンバータ2により、1A程度の電流が放電灯12
に供給され続ける。そのとき、インダクター7は、実施
の形態1および実施の形態2と同様に、放電開始のため
にFET5aを数μsecの間ONすることによる、コ
ンデンサ6dの蓄積エネルギーの消失を防止している。
【0133】所定の電荷量を放電灯12に流したら(所
定のエネルギーを放電灯に供給したら)(電極加熱期
間)、コントロール信号Sig.3及びSig.4をロ
ウ、コントロール信号Sig.2及びSig.5をハイ
にし、FET5b及びFET5cをOFFし、FET5
a及びFET5dをONする(図12のC)。逆極性の
電流をDC/DCコンバータ2から、放電灯12に流
す。ある一定時間、電流を放電灯12に供給したら、再
び、コントロール信号Sig.3及びSig.4をハイ
にし、コントロール信号Sig.2及びSig.5をロ
ウにし、FET5b及びFET5cをONし、FET5
a及びFET5dをOFFする(図12のD)。放電灯
12には逆向きの電流が流れる。この繰り返し周期は、
200Hz以上である(AC放電期間)。電流出力I
L、電圧出力VLと制御回路の設定値を比較することに
より、電力制御を行い、AC放電期間になった後は速や
かに電力34Wを保持するように、DC/DCコンバー
タ2のFET2bをコントロール信号Sig.1により
制御する。
【0134】この実施の形態5の場合は、すべての期
間、DC/DCコンバータ2は動作している。
【0135】放電開始時にパルストランス8の1次巻線
に流れる大きな電流は、FET5b及びFET5aを介
して流す。よって、実施の形態1〜実施の形態4と同様
に、FET5b及びFET5aもIGBTの方が好まし
い。
【0136】以上のように、この実施の形態5では、イ
グナイター回路をパルストランスのみにし、スイッチは
ブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用のコン
デンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑コンデ
ンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パルス発生
に必要だった回路部品のうち、パルストランス以外の回
路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が図れる
効果が得られる。
【0137】また、十分な放電成長電流を放電灯に流す
ことができるようにしたので、放電開始直後の放電の立
ち消えが発生することを防止する効果が得られる。
【0138】実施の形態6.図13は、この発明の実施
の形態6の放電灯点灯装置のスイッチング回路部5’を
示す図である。図13において、301は放電開始時の
電流供給源となるコンデンサ(第3コンデンサ)であ
り、スイッチング回路部5’のその他の部分は、図7に
示された実施の形態3と等しい。
【0139】次に接続について説明する。図13のコン
デンサ301の一方の電極は、FET5bのソースに接
続されて、パルストランス8の1次巻線の巻き始めに接
続されている。コンデンサ301のもう一方の電極は、
FET5aのソースと接続されてシャント抵抗4(図
7)を介してアースに接続されている。すなわち、第3
コンデンサであるコンデンサ301は、電力調整手段の
DC/DCコンバータ2のもう一方の出力端子に接続さ
れているスイッチング素子であるFET5bとパルスト
ランス8の1次巻線との接続点と、電力調整手段のDC
/DCコンバータ2の一方の出力端子との間に接続され
ている。
【0140】FET5aのドレインは、実施の形態3と
同様にパルストランス8の1次巻線の巻き終わりと2次
巻線の巻き始めとの接点に接続されている。
【0141】次に動作ついて説明する。実施の形態3で
説明したハーフブリッジ回路は、放電を開始させるため
にはFET5bおよびFET5aを同時にオンさせる必
要があるので、スイッチング素子である両方のFETと
も大電流パルスが流せないといけない。この実施の形態
6では、図13に示すように放電開始時の電流供給源と
なるコンデンサ301をFET5bのソースとFET5
aのソース間に設けている。これにより、放電開始時の
電流は、FET5aをONすることによりコンデンサ3
01からパルストランスの1次巻線へ供給されるので、
この放電開始時の電流を供給している間はFET5bを
OFFすることができる。放電開始時の電流をコンデン
サ301から供給するので、平滑コンデンサ2dに蓄え
られた電荷を放電成長電流を供給するために用いること
ができるので、実施の形態3で放電成長電流を供給する
ために用いられていた始動補助回路6およびインダクタ
ー7を用いずに済む。このような回路形態にすることに
より、放電開始時にFET5bをONする必要がなくな
り、FET5bの電流能力を下げることができ、回路部
品点数を削減することができる。
【0142】以上のように、この実施の形態6では、イ
グナイター回路をパルストランスのみにし、スイッチは
ブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用のコン
デンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑コンデ
ンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パルス発生
に必要だった回路部品のうち、パルストランス以外の回
路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が図れる
効果が得られる。
【0143】また、第2コンデンサに並列にスイッチン
グ素子を設けたことにより、電極加熱期間に放電灯に連
続的に供給するエネルギー量を最適にすることができる
ため、それ以降の放電が持続しやすくなる効果が得られ
る。
【0144】また、放電開始時に高電圧側に配置された
スイッチング素子をオンする必要がない回路構成にした
ので、高電圧側に配置されたスイッチング素子に低コス
トな定格電流の小さな素子を使うことができ、また、始
動補助回路6、インダクター7を削除することができる
効果が得られる。
【0145】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯電極間に大
きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間からA
C放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の初
期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすことが
でき、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができる
効果が得られる。
【0146】実施の形態7.図14は、この発明の実施
の形態7の放電灯点灯装置のスイッチング回路部5’を
示す図である。図14において、301は放電開始時の
電流供給源となるコンデンサ(第3コンデンサ)であ
り、スイッチング回路部5’のその他の部分は、図11
に示された実施の形態5と等しい。
【0147】次に接続について説明する。図14のコン
デンサ301の一方の電極は、FET5bのソースに接
続されて、パルストランス8の1次巻線の巻き始めに接
続されている。コンデンサ301のもう一方の電極は、
FET5aのソースと接続されてシャント抵抗4(図1
1)を介してアースに接続されている。すなわち、第3
コンデンサであるコンデンサ301は、電力調整手段の
DC/DCコンバータ2のもう一方の出力端子に接続さ
れているスイッチング素子であるFET5bとパルスト
ランス8の1次巻線との接続点と、電力調整手段のDC
/DCコンバータ2の一方の出力端子との間に接続され
ている。
【0148】FET5aのドレインは、実施の形態5と
同様にパルストランス8の1次巻線の巻き終わりと2次
巻線の巻き始めとの接点に接続されている。
【0149】この実施の形態7は、実施の形態6の回路
方式を実施の形態5のフルブリッジ回路に適用したもの
である。
【0150】次に動作について説明する。実施の形態5
で説明したフルブリッジ回路は、放電を開始させるため
にはFET5bおよびFET5aを同時にONさせる必
要があるので、スイッチング素子である両方のFETと
も大電流パルスが流せないといけない。この実施の形態
7では、図14に示すように放電開始時の電流供給源と
なるコンデンサ301をFET5bのソースとFET5
aのソース間に設けている。これにより、放電開始時の
電流は、FET5aをONすることによりコンデンサ3
01からパルストランスの1次巻線へ供給されるので、
この放電開始時の電流を供給している間はFET5bを
OFFすることができる。放電開始時の電流をコンデン
サ301から供給するので、平滑コンデンサ2dに蓄え
られた電荷を放電成長電流を供給するために用いること
ができるので、実施の形態5で放電成長電流を供給する
ために用いられていた始動補助回路6およびインダクタ
ー7を用いずに済む。このような回路形態にすることに
より、放電開始時にFET5bをONする必要がなくな
り、FET5bの電流能力を下げることができ、回路部
品点数を削減することができる。
【0151】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0152】また、放電開始時に、放電灯12のパルス
トランス8が配置された側の高電圧側に配置されたスイ
ッチング素子をオンする必要がない回路構成にしたの
で、放電灯12のパルストランス8が配置された側の高
電圧側に配置されたスイッチング素子に低コストな定格
電流の小さな素子を使うことができ、また、始動補助回
路6、インダクター7を削除することができる効果が得
られる。
【0153】実施の形態8.図15は、この発明の実施
の形態8の放電灯点灯装置のスイッチング回路部5’を
示す図である。図15において、302は抵抗であり、
303はダイオードである。その他の構成要素は、図1
3に示された実施の形態6に等しい。
【0154】実施の形態6においては、AC放電期間中
にFET5a及びFET5bがスイッチングされる度
に、コンデンサ301の電荷はFET5aがONの間に
形成されるコンデンサ301−パルストランス8の1次
巻線−FET5a−コンデンサ301という閉回路を電
流として流れ、FET5aのON抵抗で消費され電力損
失となる。この実施の形態8では、これを防止するため
に図15に示す構成とした。
【0155】次に接続について説明する。コンデンサ3
01の一方の電極は、実施の形態6と同様にFET5a
のソースと接続されて、シャント抵抗4を介してアース
3に接続されている(図7)。コンデンサ301のもう
一方の電極は、ダイオード303のアノードおよび抵抗
302の一方の端子に接続されている。ダイオード30
3のカソードと抵抗302のもう一方の端子は、FET
5bのソースに接続されて、パルストランス8の1次巻
線の巻き始めに接続されている。
【0156】すなわち、電力調整手段のDC/DCコン
バータ2のもう一方の出力端子に接続されているスイッ
チング素子であるFET5bとパルストランス8の1次
巻線との接続点と、電力調整手段のDC/DCコンバー
タ2の一方の出力端子との間に第3コンデンサであるコ
ンデンサ301を接続し、第3コンデンサであるコンデ
ンサ301と、電力調整手段のDC/DCコンバータ2
のもう一方の出力端子に接続されているスイッチング素
子であるFET5bとパルストランス8の1次巻線との
接続点との間に、ダイオード303と抵抗302の並列
回路を接続した。
【0157】次に動作について説明する。図15に示さ
れた回路にすることにより、コンデンサ301の充電経
路の時定数と放電経路の時定数を異ならせることができ
る。すなわち、待機期間においては、コンデンサ301
は抵抗302を経由して流れ込む電流により充電され、
待機期間から電極加熱期間への移行時にFET5aがO
Nとなったときには抵抗302とダイオード303の並
列回路を経由して流れ出す電流により放電され、AC放
電期間においては、FET5bがON及びFET5aが
OFFのときには、抵抗302を経由して流れる電流に
より充電され、FET5bがOFF及びFET5aがO
Nのときには、抵抗302とダイオード303の並列回
路を経由して流れ出す電流により放電される。ここで、
待機期間中の充電は、待機期間内に抵抗302で決めら
れる時定数によりゆっくり400Vまで充電される。一
方、AC放電期間中の充電は、AC放電期間のFET5
a及びFET5bのON・OFFの繰り返し周期が待機
期間の時間に比べて十分短いので、コンデンサ301の
電圧を大きく変化させるほどには行われない。また、A
C放電期間中の放電は、抵抗302とダイオード303
の並列回路を経由して流れる電流によって行われるの
で、実施の形態6のように抵抗302とダイオード30
3の並列回路がない場合と比べて、放電によるコンデン
サ301の電荷の変化量は小さくなる。したがって、コ
ンデンサ301の充放電による電力損失がほとんど発生
しない。
【0158】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0159】また、第2コンデンサに並列にスイッチン
グ素子を設けたことにより、電極加熱期間に放電灯に連
続的に供給するエネルギー量を最適にすることができる
ため、それ以降の放電が持続しやすくなる効果が得られ
る。
【0160】また、放電開始時に、高電圧側に配置され
たスイッチング素子をオンする必要がない回路構成にし
たので、高電圧側に配置されたスイッチング素子に低コ
ストな定格電流の小さな素子を使うことができ、また、
始動補助回路6、インダクター7を削除することができ
る効果が得られる。
【0161】また、第3コンデンサの充電経路の時定数
と放電経路の時定数を異ならせたので、AC放電期間に
発生する第3コンデンサによる電力損失を小さくするこ
とができる効果が得られる。
【0162】また、電極加熱期間からAC放電期間への
極性反転時、および、AC放電期間における第2コンデ
ンサから放電灯への電流供給期間の極性反転時に、パル
ストランスの1次巻線に電流を流し、放電灯の電極間に
大きな電圧を発生させたことにより、電極加熱期間から
AC放電期間への極性反転時、および、AC放電期間の
初期に発生していた、放電の立ち消え現象を無くすこと
ができ、点灯性のよい放電灯点灯装置を得ることができ
る効果が得られる。
【0163】実施の形態9.図16は、この発明の実施
の形態9の放電灯点灯装置のスイッチング回路部5’を
示す図である。図16において、302は抵抗であり、
303はダイオードである。その他の構成要素は、図1
4に示された実施の形態7に等しい。
【0164】この実施の形態9は、実施の形態3(図
7)のハーフブリッジ回路に対する実施の形態6(図1
3)において適用された実施の形態8(図15)の回路
方式を、実施の形態5(図11)のフルブリッジ回路に
対する実施の形態7(図14)において適用したもので
ある。
【0165】実施の形態7においては、AC放電期間中
にFET5a及びFET5bがスイッチングされる度
に、コンデンサ301の電荷はFET5aがONの間に
形成されるコンデンサ301−パルストランス8の1次
巻線−FET5a−コンデンサ301という閉回路を電
流として流れ、FET5aのON抵抗で消費され電力損
失となる。この実施の形態9では、これを防止するため
に図16に示す構成とした。
【0166】次に接続について説明する。コンデンサ3
01の一方の電極は、実施の形態8と同様にFET5a
のソースと接続されて、シャント抵抗4を介してアース
3に接続されている(図11)。コンデンサ301のも
う一方の電極は、ダイオード303のアノードおよび抵
抗302の一方の端子に接続されている。ダイオード3
03のカソードと抵抗302のもう一方の端子は、FE
T5bのソースに接続されて、パルストランス8の1次
巻線の巻き始めに接続されている。すなわち、電力調整
手段のDC/DCコンバータ2のもう一方の出力端子に
接続されているスイッチング素子であるFET5bとパ
ルストランス8の1次巻線との接続点と、電力調整手段
のDC/DCコンバータ2の一方の出力端子との間に第
3コンデンサであるコンデンサ301を接続し、第3コ
ンデンサであるコンデンサ301と、電力調整手段のD
C/DCコンバータ2のもう一方の出力端子に接続され
ているスイッチング素子であるFET5bとパルストラ
ンス8の1次巻線との接続点との間に、ダイオード30
3と抵抗302の並列回路を接続した。
【0167】動作については、実施の形態8と同様なの
で、説明を省略する。
【0168】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、イグナイター回路をパルストランスのみにし、スイ
ッチはブリッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用
のコンデンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑
コンデンサで兼ねたので、放電開始のための高電圧パル
ス発生に必要だった回路部品のうち、パルストランス以
外の回路部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が
図れる効果が得られる。
【0169】また、放電開始時に、放電灯のパルストラ
ンスが配置された側の高電圧側に配置されたスイッチン
グ素子をオンする必要がない回路構成にしたので、放電
灯のパルストランスが配置された側の高電圧側に配置さ
れたスイッチング素子に低コストな定格電流の小さな素
子を使うことができ、また、始動補助回路6、インダク
ター7を削除することができる効果が得られる。
【0170】また、第3コンデンサの充電経路の時定数
と放電経路の時定数を異ならせたので、AC放電期間に
発生する第3コンデンサによる電力損失を小さくするこ
とができる効果が得られる。
【0171】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、イグ
ナイター回路をパルストランスのみにし、スイッチはブ
リッジ回路で兼ね、1次巻線エネルギー供給用のコンデ
ンサはDC/DCコンバータの出力部分の平滑コンデン
サで兼ねたので、放電開始のための高電圧パルス発生に
必要だった回路部品のうち、パルストランス以外の回路
部品の削減ができ、小形化、部品コスト削減が図れる効
果がある。
【0172】この発明によれば、第2コンデンサに並列
にスイッチング素子を設けたことにより、電極加熱期間
に放電灯に連続的に供給するエネルギー量を最適にする
ことができるため、それ以降の放電が持続しやすくなる
効果がある。
【0173】この発明によれば、第2コンデンサに並列
にスイッチング素子を設けたことにより、電極加熱期間
に放電灯に連続的に供給するエネルギー量を最適にする
ことができるため、それ以降の放電が持続しやすくなる
効果がある。
【0174】この発明によれば、放電開始時に高電圧側
に配置されたスイッチング素子をオンする必要がない回
路構成にしたので、高電圧側に配置されたスイッチング
素子に低コストな定格電流の小さな素子を使うことがで
き、また、始動補助回路、インダクターを削除すること
ができる効果がある。
【0175】この発明によれば、第3コンデンサの充電
経路の時定数と放電経路の時定数を異ならせたので、A
C放電期間に発生する第3コンデンサによる電力損失を
小さくすることができる効果がある。
【0176】この発明によれば、電極加熱期間からAC
放電期間への極性反転時、および、AC放電期間におけ
る第2コンデンサから放電灯への電流供給期間の極性反
転時に、パルストランスの1次巻線に電流を流し、放電
灯電極間に大きな電圧を発生させたことにより、電極加
熱期間からAC放電期間への極性反転時、および、AC
放電期間の初期に発生していた、放電の立ち消え現象を
無くすことができ、点灯性のよい放電灯点灯装置を得る
ことができる。
【0177】この発明によれば、十分な放電成長電流を
放電灯に流すことができるようにしたので、放電開始直
後の放電の立ち消えが発生することを防止する効果があ
る。
【0178】この発明によれば、電解コンデンサは容量
が大きく、充電するのに時間がかかるので充電回路に大
きな抵抗を入れることができないが、小さな抵抗では、
AC放電期間に、DC/DCコンバータから放電灯に電
流を供給するとき、放電灯に並列に小さな抵抗が入るこ
とになり、電力損失が大きくなるのに対して、スイッチ
ング素子を設けることにより、AC放電期間、充電回路
をOFFすることができ、電力損失の発生を防ぐことが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の放電灯点灯装置を
示す図である。
【図2】 コントロール信号Sig.1、Sig.2、
Sig.3の波形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の
波形とが示されたタイミング図である。
【図3】 コントロール信号Sig.1、Sig.2、
Sig.3、および、放電灯の電極間電圧(放電灯電
圧)を示す図である
【図4】 この発明の実施の形態2の放電灯点灯装置を
示す図である。
【図5】 コントロール信号Sig.1、Sig.2、
Sig.3の波形と、VL、Vcの電圧、放電灯電流の
波形とが示されたタイミング図である。
【図6】 FETのゲートに供給するコントロール信号
Sig.1、Sig.2、Sig.3、および、放電灯
の電極間電圧(放電灯電圧)を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3の放電灯点灯装置を
示す図である。
【図8】 コントロール信号Sig.1、Sig.2、
Sig.3、Sig.4の波形と、VL、Vcの電圧、
放電灯電流の波形とが示されたタイミング図である。
【図9】 この発明の実施の形態4の放電灯点灯装置を
示す図である。
【図10】 コントロール信号Sig.1、Sig.
2、Sig.3、Sig.4の波形と、VL、Vcの電
圧、放電灯電流の波形とが示されたタイミング図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態5の放電灯点灯装置
を示す図である。
【図12】 コントロール信号Sig.1〜Sig.5
の波形と、電圧VL、放電灯電圧、放電灯電流の波形と
を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6の放電灯点灯装置
のスイッチング回路部を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態7の放電灯点灯装置
のスイッチング回路部を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態8の放電灯点灯装置
のスイッチング回路部を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態9の放電灯点灯装置
のスイッチング回路部を示す図である。
【図17】 従来の放電灯点灯装置を示す図である。
【図18】 従来の放電灯点灯装置のイグナイター回路
のパルス発生回路を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源、2 DC/DCコンバータ、2a トラ
ンス、2b FET、2c ダイオード、2d コンデ
ンサ、3 アース、4 シャント抵抗、5 FET、
5’ スイッチング回路部、5a FET、5b FE
T、5c FET、5d FET、6 始動補助回路、
6a 抵抗、6b ダイオード、6c 抵抗、6d コ
ンデンサ、7 インダクター、8 パルストランス、9
電解コンデンサ、10 抵抗、11 FET、12
放電灯、13 I/F、14 制御回路、51 インバ
ーター回路、52 イグナイター回路、52a パルス
発生回路、201 ダイオード、202 2方向性2端
子サイリスタ、203 抵抗、301 コンデンサ、3
02 抵抗、303 ダイオード。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から供給される電力を調整して、そ
    れぞれ異なる電位を有する電圧を2つの出力端子より出
    力し、上記2つの出力端子の間に接続された第1コンデ
    ンサを備えた電力調整手段と、 上記電力調整手段の上記2つの出力端子に接続され、少
    なくとも1つのスイッチング素子で構成されたスイッチ
    ング回路部と、 上記スイッチング回路部の出力端子と放電灯を接続する
    回路中に接続された高電圧パルスを発生するためのパル
    ストランスとを備え、 上記パルストランスの1次巻線の一方の端子は、上記ス
    イッチング回路部の出力端子を介して上記電力調整手段
    の一方の出力端子に接続され、上記1次巻線のもう一方
    の端子は、上記電力調整手段のもう一方の出力端子に直
    接、あるいは上記スイッチング回路部を介して接続され
    たことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング回路部は、1つのスイッチ
    ング素子で構成され、 パルストランスの1次巻線の一方の端子は上記スイッチ
    ング素子を介して電力調整手段の一方の出力端子に接続
    され、上記1次巻線のもう一方の端子は上記電力調整手
    段のもう一方の出力端子に接続され、 上記パルストランスと放電灯と上記電力調整手段の一方
    の出力端子とを接続する回路中に、上記放電灯と直列に
    接続した第2コンデンサを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 第2コンデンサに並列にスイッチング素
    子を設けたことを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング回路部は、2つのスイッチ
    ング素子で構成され、 パルストランスの1次巻線の一方の端子は一方のスイッ
    チング素子を介して電力調整手段の一方の出力端子に接
    続され、上記1次巻線のもう一方の端子はもう一方のス
    イッチング素子を介して上記電力調整手段のもう一方の
    出力端子に接続され、 上記パルストランスと放電灯と上記電力調整手段の一方
    の出力端子とを接続する回路中に、上記放電灯と直列に
    接続した第2コンデンサを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 第2コンデンサに並列にスイッチング素
    子を設けたことを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯
    装置。
  6. 【請求項6】 電力調整手段のもう一方の出力端子に接
    続されているスイッチング素子とパルストランスの1次
    巻線との接続点と、上記電力調整手段の一方の出力端子
    との間に第3コンデンサを接続したことを特徴とする請
    求項4若しくは請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 第3コンデンサと、電力調整手段のもう
    一方の出力端子に接続されているスイッチング素子とパ
    ルストランスの1次巻線との接続点との間に、ダイオー
    ドと抵抗の並列回路を接続したことを特徴とする請求項
    6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 第2コンデンサから放電灯に電流を供給
    する前に、パルストランスの1次巻線に電流を流し、上
    記放電灯の電極間電圧を上記第2コンデンサが保持して
    いた電圧より大きくして、 電力調整手段からの電流供給と、上記第2コンデンサか
    らの電流供給を交互に行うことにより、上記放電灯を交
    流駆動することを特徴とする請求項2乃至請求項7のう
    ちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 スイッチング回路部は、4つのスイッチ
    ング素子から構成され、電力調整手段の直流出力電圧を
    交流電圧に変換するフルブリッジインバータ回路であ
    り、 パルストランスの1次巻線の一方の端子は上記スイッチ
    ング回路の一方のアームを構成する2つのスイッチング
    素子のうちの一方のスイッチング素子に接続され、上記
    1次巻線のもう一方の端子は上記もう一方のスイッチン
    グ素子に接続されたことを特徴とする請求項1記載の放
    電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 放電開始時に放電灯に電流を供給する
    初期電流供給手段を有することを特徴とする請求項1乃
    至請求項5、および請求項9記載のうちのいずれか1項
    記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 初期電流供給手段が、抵抗とダイオー
    ドとの並列回路、第4のコンデンサ及びインダクターを
    直列接続した回路を含むことを特徴とする請求項10記
    載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 電力調整手段のもう一方の出力端子に
    接続されている一方のアームのスイッチング素子とパル
    ストランスの1次巻線との接続点と、上記電力調整手段
    の一方の出力端子との間に第3コンデンサを接続したこ
    とを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 第3コンデンサと、電力調整手段のも
    う一方の出力端子に接続されているスイッチング素子と
    パルストランスの1次巻線との接続点との間に、ダイオ
    ードと抵抗の並列回路を接続したことを特徴とする請求
    項12記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 電源から供給される電力を調整して、
    それぞれ異なる電位を有する電圧を2つの出力端子より
    出力する電力調整手段と、 上記電力調整手段の2つの出力端子に接続され、少なく
    とも1つのスイッチング素子で構成されたスイッチング
    回路部と、 上記スイッチング回路部の一方の出力端子と放電灯とを
    接続する回路中に直列に接続された第2コンデンサと、 上記第2コンデンサと上記放電灯との間に接続されたパ
    ルストランスとを備え、 上記パルストランスの1次巻線の一方の端子は、上記第
    2コンデンサの一方の電極に接続され、上記1次巻線の
    もう一方の端子はスイッチング素子を介して上記第2コ
    ンデンサのもう一方の電極に接続されて、上記第2コン
    デンサを充電する回路を設けたことを特徴とする放電灯
    点灯装置。
  15. 【請求項15】 スイッチング回路部は、1つのスイッ
    チング素子で構成されたことを特徴とする請求項14記
    載の放電灯点灯装置。
  16. 【請求項16】 スイッチング回路部は、2つのスイッ
    チング素子で構成されたことを特徴とする請求項14記
    載の放電灯点灯装置。
  17. 【請求項17】 第2コンデンサから放電灯に電流を供
    給する前に、パルストランスの1次巻線に電流を流し、
    上記放電灯の電極間電圧を上記第2コンデンサが保持し
    ていた電圧より大きくして、 電力調整手段からの電流供給と、上記第2コンデンサか
    らの電流供給を交互に行うことにより、上記放電灯を交
    流駆動することを特徴とする請求項15若しくは請求項
    16記載の放電灯点灯装置。
  18. 【請求項18】 第2コンデンサを充電する回路中にス
    イッチング素子を設けたことを特徴とする請求項14乃
    至請求項17のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装
    置。
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