JP2002236034A - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP2002236034A
JP2002236034A JP2001089232A JP2001089232A JP2002236034A JP 2002236034 A JP2002236034 A JP 2002236034A JP 2001089232 A JP2001089232 A JP 2001089232A JP 2001089232 A JP2001089232 A JP 2001089232A JP 2002236034 A JP2002236034 A JP 2002236034A
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Yoshinori Ito
善規 伊藤
Kazuhiro Hane
一博 羽根
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Harmonic Drive Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型コンパクトで分解能の高い光学式エンコ
ーダを実現すること。 【解決手段】 光学式リニアエンコーダの光源一体型半
導体移動板ユニット10では、面発光ダイオード14、
15からの光は、半導体移動板12に形成した光透過型
の移動格子17、18を通過した後に反射格子板の反射
格子で反射される。反射格子像は、半導体移動板12に
形成されている格子状のホトダイオード19、20によ
って検出される。移動格子17、18およびホトダイオ
ード19、20が共通の半導体基板12に作り込まれて
おり、この半導体基板12の背面側には面発光ダイオー
ド14、15が密接配置されている。従って、小型でコ
ンパクトな薄型の光学式エンコーダを実現できる。ま
た、面発光ダイオード14、15を用いているので、点
光源を用いる場合とは異なり、受光素子19、20での
受光量を確保でき、また、光軸合わせが不要となる。よ
って、精度の高い検出を期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型でコンパクト
に構成することができ、また、精度良く移動物体の位置
等を検出することのできる光学式エンコーダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本願人は先に、特開2000―3210
97号公報において、3枚格子理論に基づく光学式エン
コーダを提案している。図1に示すように、この光学式
エンコーダ1は、光源としてのLED2と、移動格子お
よび受光素子が作り込まれている半導体移動板3と、反
射型の固定格子板4と、制御回路部5から基本的に構成
されている。半導体移動板3には、一定のピッチで一定
幅の縦縞状の光透過用格子31と受光素子としてのホト
ダイオード32(図1(c)における網かけ部分)とが
平面方向に交互に形成されている。固定格子板4には受
光側の表面4aに、一定のピッチで一定の幅の縦縞状の
反射格子41が平面方向に配列されている。
【0003】制御回路部5は、ホトダイオード32の検
出信号に基づき1/4位相分だけ位相のずれたA相信号
およびB相信号を形成する信号処理部51と、これらA
相およびB相信号に基づき半導体移動板3の移動速度、
移動方向等の移動情報を演算するための演算部52と、
演算結果を表示する表示部53と、LED2の駆動をフ
ィードバック制御するランプ駆動部54とを備えてい
る。
【0004】図2に示すように、半導体移動板3はシリ
コン基板等の半導体基板33を備え、この半導体基板3
3には、図2(b)から分かるように、一定のピッチで
一定幅をした縦縞模様の光透過型移動格子31がエッチ
除去により形成されている。図2(a)からわかるよう
に、半導体基板33における各移動格子31の間に残っ
ている半導体基板の部分には、当該半導体基板部分34
と、この表面からボロンをドープすることにより形成し
たボロンドープ層35から構成されるpn接合のホトダ
イオード32が作り込まれている。
【0005】各ホトダイオード32のボロンドープ層3
5にはアルミニウム製の電極層36が接続されており、
半導体基板33の側には同じくアルミニウム製の共通電
極層37が接続されている。電極層36と半導体基板3
3の間はシリコン酸化膜からなる絶縁層38により絶縁
されている。また、半導体基板33の露出表面は耐久性
を確保するためにシリコン酸化膜によって覆われてい
る。同様に、ボロンドープ層35の表面もシリコン酸化
膜によって覆われている。
【0006】この構成の光学式エンコーダ1では、半導
体移動板3を測定対象物(図示せず)と一体化させて、
光軸Lに直交する方向で、しかも、スリットおよびホト
ダイオードの配列方向に移動させる。LED2からの出
射光は、まず、半導体移動板3の背面を照射し、当該半
導体移動板3に形成されている光透過用格子31を通過
して反射型固定格子板4を格子縞状に照射する。固定格
子板4にも一定のピッチの同一幅の反射格子41が形成
されているので、当該固定格子板4を照射した光は各反
射格子41に照射した成分のみが反射される。反射格子
像は再び半導体移動板3を照射し、一定のピッチの一定
幅で形成されている縦縞状ホトダイオード32によって
受光される。
【0007】このように、半導体移動板3に形成された
縦縞状の光透過用格子31とホトダイオード32とが2
枚の格子板として機能する。従って、反射格子を用いた
3枚格子の理論に基づき、ホトダイオード32において
は、反射格子41と移動格子(31、32)の相対移動
に対応して受光量が正弦波状に変化する。よって、ホト
ダイオード32の光電流に基づき相対移動速度に対応し
たパルス信号を得ることができ、当該パルス信号のパル
スレートに基づき相対移動速度を演算できる。
【0008】また、図1(a)に示すように、奇数番目
のホトダイオードの出力の総和に基づき、例えば、A相
信号を生成し、偶数番目のホトダイオードの出力の総和
に基づき、1/4λだけ位相のずれたB相信号を生成す
ることも可能である。これらの2相の信号に基づき、移
動格子の移動方向を判別できる。
【0009】このように、上記の公開公報に開示されて
いる光学式エンコーダにおいては、移動格子および受光
素子を半導体製造技術により制作しているので、微小ピ
ッチの格子を製造することができる。よって、高分解能
のエンコーダを実現できる。
【0010】また、一定ピッチで縦縞状に形成された受
光素子が格子として機能し、しかも、当該格子自体がレ
ンズ効果を持つので、レンズ光学系を用いる必要が無
く、装置の小型化を達成できる。
【0011】さらには、3枚格子の理論により、反射格
子と移動格子の隙間の広狭および、当該隙間の変動が分
解能に悪影響を及ぼすことがないので、これらが形成さ
れている部材の取り付け精度を確保するための調整作業
を簡略化でき、また、取り付け場所の制約が少なくな
る。
【0012】これに加えて、反射格子と移動格子の間隔
を広くできるので、例えば反射格子の側を保護ケース等
に収納して耐環境性を高めることも可能となる等の利点
がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、受光素子等の
素子サイズはコストに直結するので、極力小さくするこ
とが望ましい。また、受光素子での受光効率を高めるた
めには、光源を受光素子に可能な限り接近させることが
望ましい。
【0014】このような観点からは、例えば、図3に示
すように、LEDの発光点2aを光透過格子に近づけた
位置2bとし、LEDの発散角θを大きくすれば、受光
素子32での反射光受光面積を広くできる。しかしなが
ら、LEDの出射角θを広くすることは、LEDのレン
ズ寸法等から現実的な解決策ではない。LEDの発散角
θをそのままの状態で受光素子に接近させると、受光素
子での反射光の有効受光面積が大幅に減少してしまうの
で、好ましくない。
【0015】本発明の課題は、このような点に鑑みてな
されたものであり、受光素子に対して光源を接近した位
置に配置可能な光学式エンコーダを提案することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、光源と、一定ピッチあるいは角度で所
定形状の反射格子が複数本形成されている反射格子板
と、一定ピッチあるいは角度で所定形状の光透過格子が
複数本形成された移動格子板と、前記光源から出射され
前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反
射光像を受光する受光素子とを有する光学式エンコーダ
であって、前記光透過格子および前記受光素子が作り込
まれた共通の半導体基板と、前記光源としての面発光ダ
イオードとを有し、前記受光素子は一定ピッチあるいは
角度で形成された所定形状の格子であり、各受光素子か
ら得られる検出信号に基づき、前記移動格子板および前
記反射格子板の相対移動方向および速度を検出するよう
になっており、前記光透過格子は、前記半導体基板に形
成した光通過用スリット、あるいは、当該半導体基板に
形成した光透過用の薄膜部分であることを特徴としてい
る。
【0017】ここで、前記面発光ダイオードを保持して
いる保持基板を有し、この保持基板は表面に前記面発光
ダイオードが装着された凹部を備えており、この保持基
板の表面に前記半導体基板が積層接着されていることが
望ましい。
【0018】本発明では、光源として面発光ダイオード
を用いているので、この面発光ダイオードと反射格子の
ギャップを小さくしても、受光素子での反射光の有効受
光面積を広くできる。また、面発光ダイオードを移動格
子の背面側に密着して配置してあるので、受光素子での
反射光の受光量を増加させることができる。よって、S
/N比が改善され、かつ、極めて薄型の光学式エンコー
ダを実現できる。
【0019】本発明において、前記半導体基板には、前
記受光素子と前記光透過格子を交互に配列することがで
きる。この代わりに、前記半導体基板に、前記受光素子
のみを所定の間隔で配列した領域と、前記光透過格子の
みを所定の間隔で配列した領域とを形成してもよい。
【0020】ここで、前者のように受光素子と光透過格
子を交互に配列する場合には、次のようにして、90度
位相のずれた検出信号(A相信号およびB相信号)を得
ることができる。
【0021】第1の形態では、前記受光素子と前記光透
過格子が交互に配列された第1の領域と、前記受光素子
と前記光透過格子が交互に配列された第2の領域とを形
成する。また、前記第1の領域の前記受光素子から得ら
れる検出信号が、前記第2の領域の前記受光素子から得
られる検出信号に対して90度位相がずれるように、前
記第1の領域の受光素子と前記第2の領域の受光素子の
位置関係を決める。この結果、第1の領域からは例えば
A相信号が得られ、第2の領域からはB相信号が得られ
る。
【0022】この場合、更に、前記受光素子と前記光透
過格子が交互に配列された第3の領域と、前記受光素子
と前記光透過格子が交互に配列された第4の領域とを形
成し、前記第3の領域の前記受光素子から得られる検出
信号が、前記第1の領域の前記受光素子から得られる検
出信号に対して180度位相がずれるように、前記第3
の領域の受光素子の位置を決定し、さらに、前記第4の
領域の前記受光素子から得られる検出信号が、前記第2
の領域の前記受光素子から得られる前記検出信号に対し
て180度位相がずれるように、前記第4の領域の受光
素子の位置を決定することが望ましい。
【0023】このようにすれば、第3の領域から、例え
ば、A相信号の反転信号が得られ、他方の第4の領域か
らB相の判定信号が得られる。
【0024】次に、第2の形態では、各受光素子が所定
間隔で配列された二分割型受光素子であり、一方の第1
の二分割型受光素子から得られる第1の検出信号が、他
方の第2の二分割型受光素子から得られる第2の検出信
号に対して90度位相がずれるように、これらの二分割
型受光素子の間隔が決定されている。この構成によれ
ば、第1の二分割型受光素子から例えばA相信号が得ら
れ、他方の第2の二分割型受光素子からはB相信号が得
られる。
【0025】この場合、前記受光素子および光透過格子
が一定間隔で交互に配列された第1の領域と、同じく前
記受光素子および前記光透過格子が、前記第1の領域と
同一間隔で交互に配列された第2の領域とを有し、前記
第1の領域における第1および第2の二分割型受光素子
から得られる第1および第2の検出信号に対して、前記
第2の領域における第1および第2の二分割型受光素子
から得られる第3および第4の検出信号の位相が180
度ずれるように、相互の位置関係を決定することが望ま
しい。
【0026】このようにすれば、A相信号およびその反
転信号と、B相信号およびその反転信号が得られるの
で、これらに基づき、誤差成分の少ないエンコード出力
を得ることができる。
【0027】一方、半導体基板上において、受光素子が
配列された領域と、光透過格子が配列された領域とが別
領域として形成されている場合には、次のようにして、
90度位相のずれた検出信号(A相信号およびB相信
号)を得ることができる。
【0028】すなわち、前記第1の領域における奇数番
目に位置する第1の受光素子群から得られる検出信号に
対して、偶数番目に位置する第2の受光素子群から得ら
れる検出信号の位相が180度ずれるように、前記受光
素子の間隔が決定されている。この結果、第1の受光素
子群から、例えばA相信号が得られ、第2の受光素子群
からその反転信号が得られる。
【0029】また、前記受光素子が一定の間隔で配列さ
れた第3の領域を形成し、当該第3の領域における奇数
番目に位置する第3の受光素子群から得られる検出信号
に対して、偶数番目に位置する第4の受光素子群から得
られる検出信号の位相が180度ずれるように、前記受
光素子の間隔を決定し、更に、前記第1および第3の受
光素子群から得られる検出信号の位相が90度ずれるよ
うに、これらの受光素子群の位置関係を決定する。この
結果、第3の受光素子群からB相信号が得られ、第4の
受光素子群からその反転信号が得られる。
【0030】この代わりに、前記半導体基板には、前記
受光素子が所定間隔で配列された第1の領域と、前記光
透過格子が所定間隔で配列された第2の領域と、前記受
光素子が所定間隔で配列された第3の領域とを形成し、
前記第1の領域および前記第3の領域は、前記受光素子
として第1ないし第4の受光素子を含み、これらの受光
素子を、第1、第4、第3および第2の受光素子の順序
で繰り返し配列し、隣接する受光素子の間隔を、それら
の受光素子から得られる検出信号の位相が相互に270
度ずれるように設定すればよい。
【0031】この構成によれば、第1および第3の受光
素子からA相およびその反転信号が得られ、第2および
第4の受光素子からB相信号およびその反転信号が得ら
れる。
【0032】これに加えて、光透過格子が形成された第
2の領域を挟み、第1および第3の領域を配置した場合
には、反射格子板に対する半導体基板の位置決め誤差に
起因して、反射格子板の反射格子に対して半導体基板の
受光素子が傾むいた状態になっても、受光素子から得ら
れる検出信号の位相変化等を抑制でき、精度の高い検出
が可能になる。
【0033】なお、上記のように、A相およびB相信号
と共に、それらの反転信号が得られる場合には、A相信
号およびその反転信号から第1の差動信号を生成すると
共に、B相信号およびその反転信号から第2の差動信号
を生成する信号処理回路を用いることにより、誤差成分
の少ないA相およびB信号を生成できる。
【0034】また、上記の各領域に対峙するように、複
数の面発光ダイオードを配置してもよいことは勿論であ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適応した光学式リニアエンコーダの実施例を説明す
る。なお、本例の光学式リニアエンコーダの全体構成は
図1に示したものと同一であるので、対応する部分には
同一の番号を付し、それらの説明を省略し、特徴部分の
みを図示および説明する。
【0036】図4および図5は、本例の光学式リニアエ
ンコーダ10の特徴部分である光源一体型の半導体移動
板ユニットを示す平面図および断面図であり、図6は半
導体移動板に形成されている受光素子の配置関係を示す
説明図であり、図7は光源としての面発光ダイオードを
示す平面図である。
【0037】これらの図を参照して説明すると、本例の
光学式リニアエンコーダの光源一体型の半導体移動板ユ
ニット10は、シリコン基板からなるLED保持板11
と、このLED保持板11の表面に積層接着した半導体
移動板12とを備えている。LED保持板11の表面に
は一定深さの凹部13が形成されており、ここに、2個
の面発光ダイオード14、15が装着されている。各面
発光ダイオード14、15は、図7に示すように、Au
Zn基板にGaAlAsの発光層が形成された構造とな
っている。
【0038】半導体移動板12もシリコン基板から形成
されており、その裏面には、LED保持板11に形成し
た凹部13を包含する大きさの凹部16が形成され、当
該凹部16の底壁部分となっている薄板部分には、光透
過格子17、18およびホトダイオード19、20が交
互に形成された第1の領域21および第2の領域22が
作り込まれている。これらの第1および第2の領域2
1、22に対峙するように、各面発光ダイオード14、
15が配置されている。
【0039】第1の領域21におけるホトダイオード1
9は二分割ホトダイオードであり、その一方の側がA相
の検出信号を得るためのホトダイオードで19Aとさ
れ、他方の側がB相の検出信号を得るためのホトダイオ
ード19Bとされている。同様に、第2の領域22にお
けるホトダイオード20も二分割型ホトダイオード20
A、20Bから構成されている。
【0040】ここで、第1の領域21の各二分割型ホト
ダイオード19A、19Bと、第2の領域22の側の各
二分割型ホトダイオード20A、20Bとは、1/2ピ
ッチずれた位置関係にある。従って、第2の領域22に
おける各二分割型ダイオード20A、20Bからは、そ
れぞれ、A相の反転信号、およびB相の反転信号が得ら
れる。図6には各二分割型ホトダイオードの配置関係を
示してある。
【0041】次に、半導体移動板12の表面には、A相
信号が得られる各ホトダイオード19Aに接続された電
極配線層23、B相信号が得られる各ホトダイオード1
9Bに接続されて電極配線層24、A相の反転信号が得
られる各ホトダイオード20Aに接続された電極配線層
25、B相の反転信号が得られる各ホトダイオード20
Bに接続されて電極配線層26が形成されている。
【0042】また、図5に示すように、LED保持板1
1の裏面には、シリコン製のスペーサ27を介してIC
チップ28が搭載されている。このICチップ28に
は、面発光ダイオードのドライバ回路、受光素子からの
検出信号を処理する信号処理回路等を集積化されてい
る。
【0043】(受光素子および光透過格子の別の配列
例)図8には、半導体移動板に形成される縦縞状の光透
過用格子およびホトダイオードの別の配列例を示してあ
り、いずれも、光透過用格子とホトダイオードが交互に
配列されている例である。
【0044】図8(a)に示す例では、半導体基板3A
に、縦縞状の光透過用格子および縦縞状のホトダイオー
ドが交互に形成された4つの領域301〜304が形成
されている。ここで、領域301のホトダイオード群か
らはA相信号が得られ、この領域301のホトダーオー
ド群から得られる検出信号に対して位相が90度ずれる
ように、領域302のホトダイオード群の位置が決定さ
れ、当該ホトダイオード群からはB相信号が得られる。
【0045】また、領域301の下側の位置している領
域303のホトダイオード群は、領域301のホトダイ
オード群から得られる検出信号に対して位相が180度
ずれた検出信号が得られるように、当該ホトダイオード
群の位置が決定されている。従って、領域303のホト
ダイオード群からはA相の反転信号が得られる。同様
に、当該領域303の横方に位置している領域304の
ホトダイオード群からはB相の反転信号が得られるよう
に、その配置が規定されている。
【0046】図8(b)に示す例では、半導体基板3B
に、当該基板の移動方向に直交する方向に4列の領域4
01〜404が形成されている。最も上の領域401に
は、基板移動方向に向けて一定のピッチで縦縞状の光透
過用格子と縦縞状のホトダイオードとが交互に形成され
ている。領域402は領域401に対して、ホトダイオ
ードの検出信号の位相が90度ずれるような配置関係と
されている。この領域402の下側の領域403は一番
上の領域401に対して、ホトダイオードの検出信号の
位相が180度ずれるような配置関係とされている。さ
らに、領域404は領域402に対して、ホトダイオー
ドの検出信号の位相が180度ずれるような配置関係と
されている。
【0047】この結果、領域401のホトダイオード群
からは例えば、A相信号が得られ、領域402のホトダ
イオード群からはB相信号が得られ、領域403のホト
ダイオード群からはA相の反転信号が得られ、領域40
4のホトダイオード群からはB相の反転信号が得られ
る。
【0048】図8(c)、(d)に示す例では、半導体
基板3Cに、その移動方向(横方向)に沿って一定の間
隔で複数の領域、図においては3つの領域501〜50
3が形成されている。各領域には、縦縞状の光透過部分
31C(斜線で示す部分)と、これらの間に形成された
縦縞状のホトダイオード32Cが交互に一定のピッチで
形成されている。
【0049】隣接する領域501と502の間、領域5
02と503の間を1ピッチとすると、各領域は1/2
ピッチの幅を有し、その幅内に、図8(d)に示すよう
に、4本のホトダイオード32Cが形成されている。各
ホトダイオード32Cの幅は1/16ピッチであり、ホ
トダイオードの間隔は1/8ピッチである。左右両側の
ホトダイオードと領域境界との間には1/32ピッチの
隙間が開いているが、この隙間は1/32ピッチに限定
されるものではない。また、光透過用格子あるいは光透
過部分と、ホトダイオードのそれぞれの幅の比も1:1
に限定されるものではない。
【0050】この配列を採用した場合においては、例え
ば、各領域における左端のホトダイオードからA相信号
が得られ、その右側のホトダイオードからB相信号が得
られ、さらに右側のホトダイオードからA相の反転信号
が得られ、右端のホトダイオードからB相の反転信号が
得られる。
【0051】次に、図9、図10には、半導体基板表面
に、ホトダイオードが一定間隔で配列された領域と、光
透過格子が一定間隔で配列された領域とが別個に形成さ
れている配列例を示してある。
【0052】この図に示すように、半導体基板410の
表面には、その中央に、一定間隔で光透過格子420が
一定間隔で半導体基板移動方向に配列されている領域4
30が形成されており、この領域430を挟み、上下対
称な状態で、ホトダイオードが一定間隔で配列された領
域440および450が形成されている。
【0053】領域440において、奇数番目に位置する
ホトダイオード441と偶数番目に位置するホトダイオ
ード442は、検出信号の位相が180度ずれるような
間隔で配列されている。領域450においても、同様
に、奇数番目に位置するホトダイオード451と偶数番
目に位置するホトダイオード452は、領域440にお
ける場合と同一の間隔で配列されているので、それらの
検出信号の位相が180度ずれるようになっている。さ
らに、領域440のホトダイオード群441と領域45
0のホトダイオード群451とは、1/4ピッチずれた
関係となっている。従って、領域440のホトダイオー
ド群441からA相信号が得られるとすると、同一領域
440のホトダイオード群442からはA相の反転信号
が得られる。また、領域450のホトダイオード群45
1からはB相信号が得られ、ホトダイオード群452か
らはB相の反転信号が得られる。図10には、各ホトダ
イオードの配置例を示してある。
【0054】なお、本例においても、半導体基板410
の表面上には、A相信号が得られる各ホトダイオード4
41に接続された電極配線層461、B相信号が得られ
る各ホトダイオード451に接続された電極配線層46
2、A相の反転信号が得られる各ホトダイオード442
に接続された電極配線層463、B相の反転信号が得ら
れる各ホトダイオード452に接続された電極配線層4
64が形成されている。
【0055】また、図9(c)に示すように、半導体基
板410の裏面に、表面に凹部491が形成された半導
体基板490を貼り付け、この半導体基板の凹部491
の底面に、面発光レーザやLED等の発光源492を配
置した構成を採用すれば、発光源が一体化されたコンパ
クトな検出機構を構成できる。
【0056】ここで、図9に示す構造の半導体基板41
0を用いた場合には、反射格子が形成されている固定格
子板に対する当該半導体基板410の位置決めを精度よ
く行う必要がある。すなわち、図11(a)に示すよう
に、固定格子板4Aに対して、半導体基板410が矢印
AあるいはBで示す方向に傾いた状態で位置決めされる
と、固定格子板4Aの反射格子4bと、半導体基板41
0の光透過格子420、受光素子441,442,45
1,452とが相互に傾いた状態になる。図9(b)に
は矢印Aの方向に傾いた状態を示してある。
【0057】この場合、本発明者等の実験によれば、
0.15度程度の微小な傾斜角でも、各受光素子から得
られる検出信号の位相ずれが約45度にもなることが確
認された。また、例えば矢印Bの方向に傾いた場合、角
度変化が0.5度程度の場合でも、A相およびB相の検
出信号の出力差が約0.2V(基準値の出力である1V
に対して約20%)にもなることが確認された。したが
って、固定格子板4Aに対して半導体基板410を位置
決めして取り付けた後に、実際の検出信号を測定して、
信号レベルの調整などを行う必要がある。
【0058】このような固定格子板に対する半導体基板
410の位置決め誤差に起因する受光素子検出信号の変
動を回避するためには、次にような構成を採用すること
が望ましい。
【0059】すなわち、図9の場合と同様に、半導体基
板410の表面に、その中央に、一定間隔で光透過格子
420が一定間隔で半導体基板移動方向に配列されてい
る領域430を形成し、この領域430を挟み、上下対
称な状態で、ホトダイオードが一定間隔で配列された領
域440および450を形成する。しかるに、各領域4
40、450では、次のように各相の検出信号を出力す
るホトダイオードを配列する。
【0060】図12に示すように、領域440では、隣
接するホトダイオード間における検出信号の位相が27
0度ずれるように、3/4ピッチで各ホトダイオード4
71、482、472、481を配列する。この結果、
ホトダイオード471と472は(1+1/2)ピッチ
で配列されているので、一方から得られる検出信号をA
相信号とすると、他方からはA相の反転信号が得られ
る。また、ホトダイオード481はホトダイオード47
1から得られるA相信号に対して90度位相のずれたB
相信号が得られる。よって、もうひとつのホトダイオー
ド482からはB相の反転信号が得られる。なお、他方
の領域450においても、同一の受光素子配列を採用し
ている。
【0061】このように光透過格子420が形成されて
いる領域430を挟む上下の領域440、450に、A
相信号、B相の反転信号、A相の反転信号、およびB相
信号が得られるように等ピッチで受光素子を配列する
と、固定格子板と半導体基板の位置決め誤差に起因する
検出信号の位相および電圧の変動を抑制できることが確
認された。よって、かかる構成を採用すれば、精度のよ
い検出を行うことが可能になる。また、この受光素子配
列では、受光素子間のピッチが広くなるので、各素子間
の絶縁を取り易いという副次的な利点も得られる。
【0062】(S/N比の改善方法)ここで、上記の図
4ないし図12に示す例において、得られたA相信号と
その反転信号の差動信号を得ることにより、誤差の少な
いA相信号を生成することができる。同様に、得られた
B相信号とその反転信号の差動信号を得ることにより、
誤差の少ないB相信号を生成することができる。このよ
うな差動信号を用いることにより、光学式エンコーダの
S/N比を改善できる。
【0063】次に、別のS/N比改善方法を以下に述べ
る。上記の半導体移動板に形成されたホトダイオード
は、その裏面側から光が照射されるので、その暗電流が
増加し、S/N比が低下するおそれがある。この弊害を
回避すればS/N比を改善できる。そのためには次のよ
うにすればよい。
【0064】図13を参照して、図1、2に示す半導体
基板3を例に挙げて説明すると、半導体移動板3におけ
る裏面側、すなわち、光源側に、アルミニウム、金等の
素材からなる反射膜(遮光膜)を蒸着等の方法により、
積層すればよい。この場合、ホトダイオード32の側面
部分にも反射膜を形成すればより効果が良くなる。図に
おいては、反射膜の形成可能な領域を点線で示してあ
る。
【0065】(光透過部分の形成方法)次に、光透過格
子を半導体基板に形成するためには、半導体基板表面を
ドライエッチングすればよい。ドライエッチングを採用
すると、基板表面を垂直に彫り込むことができる。この
代わりに、安価な製造方法であるウエットエッチングを
採用することもできる。この場合には、結晶方位に起因
した異方性エッチングとなるので、図14に示すように
半導体基板表面に対して傾斜した側面のスリットが形成
される。
【0066】この場合においても、ホトダイオードとし
て残っている部分の裏面(光源側)に、点線で示す部分
に、反射膜を蒸着等の方法により形成すれば、ホトダイ
オードの暗電流を低減でき、S/N比を改善できる。
【0067】(その他の実施の形態)なお、上記の各例
においては、半導体移動板の光透過型移動格子は、半導
体基板に開けた光通過用のスリットであるが、この代わ
りに、充分な量の光が透過できる薄膜を半導体基板に対
してエッチングにより形成し、各薄膜部分を移動格子と
することも可能である。
【0068】また、図15に示すように、ホトダイオー
ド32Aが形成されている半導体基板33Aの裏面側の
部分をエッチングすることにより、充分な光が透過可能
な薄膜部分を形成し、当該薄膜部分を移動格子31Aと
して利用することも可能である。
【0069】一方、上記の例では、反射格子41が形成
されている側を固定側としてあるが、当該反射格子41
の側を移動側とし、半導体移動板3の側を固定側とする
ことも可能である。
【0070】また、上記の例では光源としてLEDを用
いているが、レーザー光源等のその他の光源を利用する
ことも可能である。
【0071】さらに、上記の例はリニアエンコーダに関
するものであるが、ロータリーエンコーダに対しても本
発明を同様に適用可能である。この場合には、光透過部
分とホトダイオードの部分とを、円周方向に向けて一定
の角度で形成すればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学式エ
ンコーダにおいては、3枚格子理論に基づき反射格子と
移動格子を用いてこれらの相対移動に関する情報を検出
可能な反射格子像を受光素子に形成すると共に、移動格
子と受光素子を共通の半導体基板上に作り込んだ構成を
採用している。これに加えて、光源として面発光ダイオ
ードを用いると共に、これを移動格子の背面側に一体化
した集積構造を採用している。
【0073】従って、本発明の光学式エンコーダによれ
ば、移動格子の後ろ側に、別部品としての受光素子を配
置する必要がなく、また、光源を独立した状態で配置す
る必要もない。また、半導体基板に形成された格子状の
受光素子そのものがレンズ効果を持つので、レンズ光学
系を用いることなく空間フィルタエンコーダを実現でき
る。よって、装置を小型でコンパクトにすることができ
る。
【0074】また、半導体基板に移動格子を形成してい
るので、微小ピッチの格子を半導体製造技術により精度
良く形成できるという利点がある。
【0075】さらには、3枚格子の理論により、反射格
子と移動格子の間隔の広狭、および当該間隔の変動によ
り検出信号のコントラストが低下してしまうこともない
ので、これら反射格子および移動格子が形成されている
部品の取り付け作業が簡単になり、また、これらの部品
の取り付け位置の制約も緩やかになるという利点もあ
る。
【0076】これに加えて、光源として面発光ダイオー
ドを使用しているので、点光源を用いる場合のような光
軸合わせが不要となり、また、移動格子に近接配置して
も、受光素子での有効受光面積が少なくなる等の弊害を
防止でき、充分な受光量を確保できる。よって、精度の
高い検出を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、3枚格子の理論に基づく光
学式リニアエンコーダの構成を示す説明図である。
【図2】(a)および(b)は、図1の半導体移動板に
形成されたホトダイオードおよび光透過型移動格子の部
分の概略断面構成図である。
【図3】従来における問題点を説明するための説明図で
ある。
【図4】本発明を適用した光学式エンコーダにおける光
源一体型半導体移動板ユニットを示す平面図である。
【図5】図4のVII−VII線で切断した部分を示す
断面図である。
【図6】図4の半導体移動板に形成されている受光素子
の配置関係を示す説明図である。
【図7】図4の面発光ダイオードの平面図である。
【図8】(a)〜(d)は、光透過格子およびホトダイ
オードからなる領域の配置形態の3例を示す説明図であ
る。
【図9】半導体基板表面に形成される光透過格子および
ホトダイオードの配列例を示す図であり、(a)はその
平面図、(b)はその断面図、(c)はその一部を拡大
して示す拡大部分平面図である。
【図10】図9における分割型ホトダイオードの配置例
を示す説明図である。
【図11】図9のホトダイオードの配列例における問題
点を示すための説明図である。
【図12】図9のホトダイオードの配列例に起因する問
題を解決したホトダイオードの配列例を示すための説明
図である。
【図13】受光素子のS/N比を改善するための方法を
示す説明図である。
【図14】受光素子の光透過部分をウエットエッチング
により形成する場合を示す説明図である。
【図15】半導体移動板の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学式リニアエンコーダ 2 LED 3 半導体移動板 10 光源一体型半導体移動板ユニット 11 LED保持板 12 半導体移動板 13 凹部 14、15 面発光ダイオード 16 凹部 17、18 光透過格子 19、20 ホトダイオード 21 第1の領域 22 第2の領域 31 光透過型の移動格子 32 ホトダイオード 33 半導体基板 34 半導体基板部分 35 ボロンドープ層 36 電極層 37 共通電極層 38 シリコン酸化膜(絶縁層) 4 反射格子板 41 反射格子 5 制御回路部 51 信号処理部 52 演算部 53 表示部 54 ランプ駆動制御部 310、410 半導体基板 320、350、420 光透過格子 330、350 二分割型ホトダイオード 441、442、451、452、471、472、4
81、482 ホトダイオード 340、370 光透過格子およびホトダイオードが交
互に配列された領域 440、450 ホトダイオードが一定間隔で配列され
た領域 430 光透過格子が一定間隔で交互に配列された領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F103 BA00 BA31 BA43 CA01 CA02 CA03 CA06 DA01 DA12 DA13 EA19 EA21 EA22 EB06 EB07 EB12 EB16 EB32 EB36 EB37 ED02 FA12 GA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、一定ピッチあるいは角度で所定
    形状の反射格子が複数本形成されている反射格子板と、
    一定ピッチあるいは角度で所定形状の光透過格子が複数
    本形成された移動格子板と、前記光源から出射され前記
    光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光
    像を受光する受光素子とを有する光学式エンコーダであ
    って、 前記光透過格子および前記受光素子が作り込まれた共通
    の半導体基板と、 前記光源としての面発光ダイオードとを有し、 前記受光素子は一定ピッチあるいは角度で形成された所
    定形状の格子であり、各受光素子から得られる検出信号
    に基づき、前記移動格子板および前記反射格子板の相対
    移動方向および速度を検出するようになっており、 前記光透過格子は、前記半導体基板に形成した光通過用
    スリット、あるいは、当該半導体基板に形成した光透過
    用の薄膜部分であることを特徴とする光学式エンコー
    ダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記面発光ダイオードを保持している保持基板を有し、 この保持基板は表面に前記面発光ダイオードが装着され
    た凹部を備えており、 この保持基板の表面に前記半導体基板が積層接着されて
    いることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記半導体基板には、前記受光素子と前記光透過格子が
    交互に配列された第1の領域と、前記受光素子と前記光
    透過格子が交互に配列された第2の領域とが形成されて
    おり、 前記第1の領域の前記受光素子から得られる第1の検出
    信号が、前記第2の領域の前記受光素子から得られる第
    2の検出信号に対して90度位相がずれるように、前記
    第1の領域の受光素子と前記第2の領域の受光素子との
    位置関係が設定されていることを特徴とする光学式エン
    コーダ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記受光素子と前記光透過格子が交互に配列された第3
    の領域と、前記受光素子と前記光透過格子が交互に配列
    された第4の領域とを備えており、 前記第3の領域の前記受光素子から得られる第3の検出
    信号が、前記第1の領域の前記受光素子から得られる第
    1の検出信号に対して180度位相がずれるように、前
    記3の領域の受光素子の位置が設定されており、 前記第4の領域の前記受光素子から得られる第4の検出
    信号が、前記第2の領域の前記受光素子から得られる第
    3の検出信号に対して180度位相がずれるように、前
    記4の領域の受光素子の位置が設定されていることを特
    徴とする光学式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記受光素子のそれぞれは、所定間隔で配列された二分
    割型受光素子であり、一方の第1の二分割型受光素子か
    ら得られる第1の検出信号が、他方の第2の二分割型受
    光素子から得られる第2の検出信号に対して90度位相
    がずれるように、これらの二分割型受光素子の間隔が決
    定されていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記受光素子および光透過格子が一定間隔で交互に配列
    された第1の領域と、同じく前記受光素子および前記光
    透過格子が、前記第1の領域と同一間隔で交互に配列さ
    れた第2の領域とを有し、 前記第1の領域における第1および第2の二分割型受光
    素子から得られる第1および第2の検出信号に対して、
    前記第2の領域における第1および第2の二分割型受光
    素子から得られる第3および第4の検出信号の位相がそ
    れぞれ180度ずれるように、相互の位置関係が決定さ
    れていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記第1の領域における奇数番目に位置する第1の受光
    素子群から得られる第1の検出信号に対して、偶数番目
    に位置する第2の受光素子群から得られる第3の検出信
    号の位相が180度ずれるように、前記受光素子の間隔
    が設定されていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記受光素子が一定の間隔で配列された第3の領域を備
    えており、 当該第3の領域における奇数番目に位置する第3の受光
    素子群から得られる第2の検出信号に対して、偶数番目
    に位置する第4の受光素子群から得られる第4の検出信
    号の位相が180度ずれるように、前記受光素子の間隔
    が設定されており、 前記第1および第3の受光素子から得られる第1および
    第2の検出信号の位相が90度ずれるように、これらの
    受光素子群の位置関係が設定されていることを特徴とす
    る光学式エンコーダ。
  9. 【請求項9】 請求項2において、 前記半導体基板には、前記受光素子が所定間隔で配列さ
    れた第1の領域と、前記光透過格子が所定間隔で配列さ
    れた第2の領域と、前記受光素子が所定間隔で配列され
    た第3の領域とが形成されており、 前記第1の領域および前記第3の領域は、前記受光素子
    として第1ないし第4の受光素子を含み、これらの受光
    素子が、第1、第4、第3および第2の受光素子の順序
    で繰り返し配列されており、隣接する受光素子の間隔
    は、それらの受光素子から得られる検出信号の位相が相
    互に270度ずれるように設定されていることを特徴と
    する光学式エンコーダ。
  10. 【請求項10】 請求項4、6、8または9において、 前記第1および第3の検出信号に基づき、第1の差動信
    号を生成すると共に、前記第2および第4の検出信号に
    基づき、第2の差動信号を生成する信号処理回路を有し
    ていることを特徴とする光学式エンコーダ。
  11. 【請求項11】 請求項3、5または6において、 前記面発光ダイオードは、前記第1の領域の対峙した位
    置に配置されている第1の面発光ダイオードと、前記第
    2の領域に対峙した位置に配置されている第2の面発光
    ダイオードとを含むことを特徴とする光学式エンコー
    ダ。
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