JP2002235709A - 多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータ - Google Patents
多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータInfo
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- JP2002235709A JP2002235709A JP2001032983A JP2001032983A JP2002235709A JP 2002235709 A JP2002235709 A JP 2002235709A JP 2001032983 A JP2001032983 A JP 2001032983A JP 2001032983 A JP2001032983 A JP 2001032983A JP 2002235709 A JP2002235709 A JP 2002235709A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータあるいは昇降積載装置等に使用す
る多段シリンダで、ストローク段数が同じ場合に取り付
け長さが短く、かつ、ストロークを大きく取れて使用用
途が広く、小型の油圧および駆動機器で構成できる多段
シリンダの油圧装置及び油圧式エレベータを提供する。 【解決手段】 圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッ
ドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シリ
ンダである。多段シリンダは、第1多段シリンダの伸長
に伴い第2多段シリンダを縮小させ、かつ、第1多段シ
リンダの縮小に伴い第2多段シリンダを伸長させる。ま
た、第1多段シリンダと第2多段シリンダとを同方向に
作動させるよう並列に連結材に取着している。
る多段シリンダで、ストローク段数が同じ場合に取り付
け長さが短く、かつ、ストロークを大きく取れて使用用
途が広く、小型の油圧および駆動機器で構成できる多段
シリンダの油圧装置及び油圧式エレベータを提供する。 【解決手段】 圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッ
ドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シリ
ンダである。多段シリンダは、第1多段シリンダの伸長
に伴い第2多段シリンダを縮小させ、かつ、第1多段シ
リンダの縮小に伴い第2多段シリンダを伸長させる。ま
た、第1多段シリンダと第2多段シリンダとを同方向に
作動させるよう並列に連結材に取着している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多段シリンダ、多段
シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧
式エレベータに係り、特に、多段シリンダと油圧装置で
駆動する油圧式エレベータあるいは油圧式積載装置等の
広範囲に使用できる多段シリンダ、多段シリンダの油圧
装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータに
関する。
シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧
式エレベータに係り、特に、多段シリンダと油圧装置で
駆動する油圧式エレベータあるいは油圧式積載装置等の
広範囲に使用できる多段シリンダ、多段シリンダの油圧
装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧式エレベータには、図5に示
すようなテレスコピック式の多段シリンダが一般的に用
いられている。図5において、この多段シリンダ100
は2段式多段シリンダであり、外形部に1段目用空間V
aを有するシリンダケース102が設けられている。前
記1段目用空間Vaには、ピストン104aを有する1
段目ロッド104が上下動自在に枢密に挿入されてい
る。1段目用空間Vaは、ピストン104aにより下方
の第1ボトム側室106と、上方の第1ロッド側室10
8とに区分されている。シリンダケース102には、第
1ボトム側室106に連通するポンプ用ポート110が
明けられ、このポンプ用ポート110を介して第1ボト
ム側室106に作動油が給排されている。1段目ロッド
104は2段目用空間Vbを有し、この2段目用空間V
bにはピストン112aを有する2段目ロッド112が
上下動自在に枢密に挿入されている。2段目用空間Vb
は、ピストン112aにより下方の第2ボトム側室11
4と、上方の第2ロッド側室116とに区分されてい
る。第2ボトム側室114と第2ロッド側室116とは
ピストン112aに明けられた連通孔118により連通
している。第2ボトム側室114の受圧面積Asは第2
ロッド側室116の受圧面積Arよりもロッド112b
の断面積Raだけ大きくなっている。また、第1ロッド
側室108と第2ボトム側室114とは、1段目ロッド
104に明けられた孔120により連通している。
すようなテレスコピック式の多段シリンダが一般的に用
いられている。図5において、この多段シリンダ100
は2段式多段シリンダであり、外形部に1段目用空間V
aを有するシリンダケース102が設けられている。前
記1段目用空間Vaには、ピストン104aを有する1
段目ロッド104が上下動自在に枢密に挿入されてい
る。1段目用空間Vaは、ピストン104aにより下方
の第1ボトム側室106と、上方の第1ロッド側室10
8とに区分されている。シリンダケース102には、第
1ボトム側室106に連通するポンプ用ポート110が
明けられ、このポンプ用ポート110を介して第1ボト
ム側室106に作動油が給排されている。1段目ロッド
104は2段目用空間Vbを有し、この2段目用空間V
bにはピストン112aを有する2段目ロッド112が
上下動自在に枢密に挿入されている。2段目用空間Vb
は、ピストン112aにより下方の第2ボトム側室11
4と、上方の第2ロッド側室116とに区分されてい
る。第2ボトム側室114と第2ロッド側室116とは
ピストン112aに明けられた連通孔118により連通
している。第2ボトム側室114の受圧面積Asは第2
ロッド側室116の受圧面積Arよりもロッド112b
の断面積Raだけ大きくなっている。また、第1ロッド
側室108と第2ボトム側室114とは、1段目ロッド
104に明けられた孔120により連通している。
【0003】上記構成において、先ず、多段シリンダ1
00が伸張する場合の作動について説明する。多段シリ
ンダ100は、油圧ポンプからの圧油がポンプ用ポート
110を介して第1ボトム側室106に供給される。第
1ボトム側室106に入った圧油は1段目ロッド104
に作用し、1段目ロッド104を図示の上方方向(矢印
Yu)に上昇させる。1段目ロッド104の上昇に伴っ
て第1ロッド側室108の容積が縮小され、第1ロッド
側室108の作動油が1段目ロッド104の孔120を
経て第2ボトム側室114に供給される。第2ボトム側
室114に供給された作動油は、同時に2段目ロッド1
12のピストン112aの連通孔118を介して第2ロ
ッド側室116にも供給される。このとき、第2ボトム
側室114と第2ロッド側室116とはロッド112b
の断面積Raの差を有するため、2段目ロッド112
は、1段目ロッド104と同時に図示の上方方向(矢印
Yu)に上昇される。これにより、多段シリンダ100
は伸張する。
00が伸張する場合の作動について説明する。多段シリ
ンダ100は、油圧ポンプからの圧油がポンプ用ポート
110を介して第1ボトム側室106に供給される。第
1ボトム側室106に入った圧油は1段目ロッド104
に作用し、1段目ロッド104を図示の上方方向(矢印
Yu)に上昇させる。1段目ロッド104の上昇に伴っ
て第1ロッド側室108の容積が縮小され、第1ロッド
側室108の作動油が1段目ロッド104の孔120を
経て第2ボトム側室114に供給される。第2ボトム側
室114に供給された作動油は、同時に2段目ロッド1
12のピストン112aの連通孔118を介して第2ロ
ッド側室116にも供給される。このとき、第2ボトム
側室114と第2ロッド側室116とはロッド112b
の断面積Raの差を有するため、2段目ロッド112
は、1段目ロッド104と同時に図示の上方方向(矢印
Yu)に上昇される。これにより、多段シリンダ100
は伸張する。
【0004】次に、下降する場合について説明する。図
示しない切換弁が切り換えられて、多段シリンダ100
の第1ボトム側室106はポンプ用ポート110を介し
てタンクに接続され、第1ボトム側室106の作動油は
自重によってタンクに排出される。第1ボトム側室10
6の作動油の排出に伴って、1段目ロッド104は図示
の下方方向(矢印Yd)に下降する。1段目ロッド10
4の下降に伴って、第1ロッド側室108の容積は拡張
し、その室の作動油が低圧(負圧)になる。第1ロッド
側室108が低圧になると、第1ロッド側室108には
第2ボトム側室114に作用する自重による圧油が供給
される。また、同時に第2ボトム側室114の作動油が
減少し、2段目ロッド112が下降する。このとき、第
2ロッド側室116の容積は拡張し、その室の作動油が
低圧(負圧)になるが、第2ロッド側室116には2段
目ロッド112の連通孔118を介して連通している第
2ボトム側室114の作動油が供給される。したがっ
て、1段目ロッド104の下降に伴って、第2ボトム側
室114の圧油が、第1ロッド側室108および2段目
ロッド112の連通孔118を介して連通している第2
ロッド側室116の作動油が供給される。上記の結果、
2段目ロッド112は、1段目ロッド104と同時に図
示の下方方向(矢印Yd)に下降される。これにより、
多段シリンダ100は縮小する。
示しない切換弁が切り換えられて、多段シリンダ100
の第1ボトム側室106はポンプ用ポート110を介し
てタンクに接続され、第1ボトム側室106の作動油は
自重によってタンクに排出される。第1ボトム側室10
6の作動油の排出に伴って、1段目ロッド104は図示
の下方方向(矢印Yd)に下降する。1段目ロッド10
4の下降に伴って、第1ロッド側室108の容積は拡張
し、その室の作動油が低圧(負圧)になる。第1ロッド
側室108が低圧になると、第1ロッド側室108には
第2ボトム側室114に作用する自重による圧油が供給
される。また、同時に第2ボトム側室114の作動油が
減少し、2段目ロッド112が下降する。このとき、第
2ロッド側室116の容積は拡張し、その室の作動油が
低圧(負圧)になるが、第2ロッド側室116には2段
目ロッド112の連通孔118を介して連通している第
2ボトム側室114の作動油が供給される。したがっ
て、1段目ロッド104の下降に伴って、第2ボトム側
室114の圧油が、第1ロッド側室108および2段目
ロッド112の連通孔118を介して連通している第2
ロッド側室116の作動油が供給される。上記の結果、
2段目ロッド112は、1段目ロッド104と同時に図
示の下方方向(矢印Yd)に下降される。これにより、
多段シリンダ100は縮小する。
【0005】上記の多段シリンダ100は、例えば、図
6に示すように3階の建物に設置された押上式の油圧式
エレベータ130に用いられている。この油圧式エレベ
ータ130は、建物の昇降路132の中に配設されてい
る。昇降路132は、中空長方形形状により形成され、
下方から上方に向かって順次、地面を掘削して設けたピ
ット部134、1階部136、2階部138、および、
3階部を含めるとともに昇降路天井面までの間のオーバ
ヘッド部140により構成されている。油圧式エレベー
タ130は、昇降路132の1側面に取着されたU字形
状よりなり対向する一対のレール142と、レール14
2の間に組み付けられ昇降自在のフレーム144と、一
端部をレール142に、多端部フレーム144との間に
取着された多段シリンダ100と、および、フレーム1
44に取着された籠150とにより構成されている。地
面を掘削したピット部134には、一対のレール142
と多段シリンダ100の下端部が埋設されている。この
掘削されるピット部134の深さHpは、籠150が図
6に示すように最下位置Udに来たときに、籠150の
床面と1階のフロア(1FL)が一致する深さ以上が必
要であり、かつ、油圧式エレベータ130の最縮小長さ
(Cymin)でもレール142の底部142a、即
ち、油圧式エレベータ130のシリンダケース102の
底部が収納される深さに設定されている。また、オーバ
ヘッド部140の高さHfは、籠150が図6に示すよ
うに最上位置Ut、即ち、籠150の床面と3階のフロ
アとが一致する位置に来たときに、籠150の天井面1
50aと昇降路132の天井面132aとの間に所定の
隙間Ws、即ち、レール142の先端部142bでフレ
ーム144を支持する空間を有して設定されている。
6に示すように3階の建物に設置された押上式の油圧式
エレベータ130に用いられている。この油圧式エレベ
ータ130は、建物の昇降路132の中に配設されてい
る。昇降路132は、中空長方形形状により形成され、
下方から上方に向かって順次、地面を掘削して設けたピ
ット部134、1階部136、2階部138、および、
3階部を含めるとともに昇降路天井面までの間のオーバ
ヘッド部140により構成されている。油圧式エレベー
タ130は、昇降路132の1側面に取着されたU字形
状よりなり対向する一対のレール142と、レール14
2の間に組み付けられ昇降自在のフレーム144と、一
端部をレール142に、多端部フレーム144との間に
取着された多段シリンダ100と、および、フレーム1
44に取着された籠150とにより構成されている。地
面を掘削したピット部134には、一対のレール142
と多段シリンダ100の下端部が埋設されている。この
掘削されるピット部134の深さHpは、籠150が図
6に示すように最下位置Udに来たときに、籠150の
床面と1階のフロア(1FL)が一致する深さ以上が必
要であり、かつ、油圧式エレベータ130の最縮小長さ
(Cymin)でもレール142の底部142a、即
ち、油圧式エレベータ130のシリンダケース102の
底部が収納される深さに設定されている。また、オーバ
ヘッド部140の高さHfは、籠150が図6に示すよ
うに最上位置Ut、即ち、籠150の床面と3階のフロ
アとが一致する位置に来たときに、籠150の天井面1
50aと昇降路132の天井面132aとの間に所定の
隙間Ws、即ち、レール142の先端部142bでフレ
ーム144を支持する空間を有して設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では一
般家庭でも家屋にエレベータが設置されるとともに、2
階家に限らず3階家から5階家、あるいは、地下室のあ
る家の建物を建てることが多くなっている。このとき、
建設費および建築基準を満足するように、建物に敷設す
るエレベータの上下方向の寸法を出来る限り小さくする
ことが強く望まれている。これに伴い、エレベータを設
置する昇降路のピット部の深さを浅くすること、およ
び、オーバヘッド部の高さを低くする必要が生じてい
る。また、家屋に設置する油圧式エレベータは、設置高
さ、すなわち最縮小長さが小さく、かつ、伸長ストロー
クが最大になるものが強く求められている。例えば、従
来のエレベータに比べると、4階の家屋でピット部の深
さは約55%浅くすること、又、オーバヘッド部の高さ
は約20%低くすることが要望されている。更に、家庭
で用いるために保守・点検の容易なことが望まれてい
る。上記のごとく、これに対応する油圧式エレベータの
開発が望まれている。このために、図5に示す従来の多
段シリンダで、最縮小長さが小さく、かつ、伸長ストロ
ークが大きい多段シリンダを得るには、各ストロークを
短くするとともに、ロッドの段数を増せば良いが、この
場合には、外側のシリンダ直径が大きくなり、その容積
も大きくなる。この場合に、油圧式エレベータの速度を
所定以上に保つためには、油圧ポンプの吐出容量(cc
/rev)を大きくする必要があるとともに、その駆動
モータの駆動力が大きくなり、広い設置場所が必要にな
り、かつ、油圧ポンプと駆動モータのコストが高くなる
という問題が生ずる。
般家庭でも家屋にエレベータが設置されるとともに、2
階家に限らず3階家から5階家、あるいは、地下室のあ
る家の建物を建てることが多くなっている。このとき、
建設費および建築基準を満足するように、建物に敷設す
るエレベータの上下方向の寸法を出来る限り小さくする
ことが強く望まれている。これに伴い、エレベータを設
置する昇降路のピット部の深さを浅くすること、およ
び、オーバヘッド部の高さを低くする必要が生じてい
る。また、家屋に設置する油圧式エレベータは、設置高
さ、すなわち最縮小長さが小さく、かつ、伸長ストロー
クが最大になるものが強く求められている。例えば、従
来のエレベータに比べると、4階の家屋でピット部の深
さは約55%浅くすること、又、オーバヘッド部の高さ
は約20%低くすることが要望されている。更に、家庭
で用いるために保守・点検の容易なことが望まれてい
る。上記のごとく、これに対応する油圧式エレベータの
開発が望まれている。このために、図5に示す従来の多
段シリンダで、最縮小長さが小さく、かつ、伸長ストロ
ークが大きい多段シリンダを得るには、各ストロークを
短くするとともに、ロッドの段数を増せば良いが、この
場合には、外側のシリンダ直径が大きくなり、その容積
も大きくなる。この場合に、油圧式エレベータの速度を
所定以上に保つためには、油圧ポンプの吐出容量(cc
/rev)を大きくする必要があるとともに、その駆動
モータの駆動力が大きくなり、広い設置場所が必要にな
り、かつ、油圧ポンプと駆動モータのコストが高くなる
という問題が生ずる。
【0007】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、その目的は、エレベータあるいは昇降積載装置
等に使用する多段シリンダで、ストローク段数が同じ場
合に取り付け長さが短く、かつ、ストロークを大きく取
れて使用用途が広く、小型の油圧および駆動機器で構成
できる多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、
多段シリンダを用いた油圧式エレベータを提供すること
を目的としている。
もので、その目的は、エレベータあるいは昇降積載装置
等に使用する多段シリンダで、ストローク段数が同じ場
合に取り付け長さが短く、かつ、ストロークを大きく取
れて使用用途が広く、小型の油圧および駆動機器で構成
できる多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、
多段シリンダを用いた油圧式エレベータを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多段シリン
ダの第1発明は、圧油を受けて伸長あるいは縮小するロ
ッドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シ
リンダであって、第1多段シリンダの伸長に伴い第2多
段シリンダを縮小させ、かつ、第1多段シリンダの縮小
に伴い第2多段シリンダを伸長させるとともに、第1多
段シリンダと第2多段シリンダとを同方向に作動させる
よう並列に連結材に取着した構成としている。
ダの第1発明は、圧油を受けて伸長あるいは縮小するロ
ッドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シ
リンダであって、第1多段シリンダの伸長に伴い第2多
段シリンダを縮小させ、かつ、第1多段シリンダの縮小
に伴い第2多段シリンダを伸長させるとともに、第1多
段シリンダと第2多段シリンダとを同方向に作動させる
よう並列に連結材に取着した構成としている。
【0009】また、第2発明は、圧油を受けて伸長ある
いは縮小するロッドにより生ずる圧油で他のロッドを作
動させる多段シリンダであって、第1多段シリンダと第
2多段シリンダのロッドを連結材に並列に取着するとと
もに、第1多段シリンダと第2多段シリンダとを同時に
同方向に作動させる作動油の給排する連通路を、それぞ
れのロッドと可撓管、あるいは、それぞれのロッドと連
結材に設けた構成としている。
いは縮小するロッドにより生ずる圧油で他のロッドを作
動させる多段シリンダであって、第1多段シリンダと第
2多段シリンダのロッドを連結材に並列に取着するとと
もに、第1多段シリンダと第2多段シリンダとを同時に
同方向に作動させる作動油の給排する連通路を、それぞ
れのロッドと可撓管、あるいは、それぞれのロッドと連
結材に設けた構成としている。
【0010】本発明に係る多段シリンダの油圧装置は、
圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッドにより生ずる
圧油で他のロッドを作動させる多段シリンダの油圧装置
であって、連結材に並列に取着した第1多段シリンダと
第2多段シリンダとを備え、第2多段シリンダを第1多
段シリンダの圧油により縮小させるように、第1多段シ
リンダに圧油を供給して伸長させる油圧ポンプと、作動
油をタンクに戻して第1多段シリンダを縮小するととも
に、第1多段シリンダに第2多段シリンダから作動油を
戻して伸長する切換弁とを設け、第1多段シリンダと第
2多段シリンダとを同方向に作動させるようにしてい
る。
圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッドにより生ずる
圧油で他のロッドを作動させる多段シリンダの油圧装置
であって、連結材に並列に取着した第1多段シリンダと
第2多段シリンダとを備え、第2多段シリンダを第1多
段シリンダの圧油により縮小させるように、第1多段シ
リンダに圧油を供給して伸長させる油圧ポンプと、作動
油をタンクに戻して第1多段シリンダを縮小するととも
に、第1多段シリンダに第2多段シリンダから作動油を
戻して伸長する切換弁とを設け、第1多段シリンダと第
2多段シリンダとを同方向に作動させるようにしてい
る。
【0011】本発明に係る多段シリンダを用いた油圧式
エレベータは、籠を昇降させる多段シリンダを用いた油
圧式エレベータにおいて、同方向に作動させるよう並列
に連結材に取着した第1多段シリンダと第2多段シリン
ダとを備え、第1多段シリンダの下端部は固定部材に、
また、先端部は連結材に取着し、かつ、第2多段シリン
ダの上端部は連結材に、また、下端部に取着され、第1
多段シリンダと第2多段シリンダとの同方向の作動によ
り昇降する籠とからなる構成としている。
エレベータは、籠を昇降させる多段シリンダを用いた油
圧式エレベータにおいて、同方向に作動させるよう並列
に連結材に取着した第1多段シリンダと第2多段シリン
ダとを備え、第1多段シリンダの下端部は固定部材に、
また、先端部は連結材に取着し、かつ、第2多段シリン
ダの上端部は連結材に、また、下端部に取着され、第1
多段シリンダと第2多段シリンダとの同方向の作動によ
り昇降する籠とからなる構成としている。
【0012】
【作用】上記構成によれば、第1多段シリンダおよび第
2多段シリンダは、共に圧油を受けて伸長あるいは縮小
するロッドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる
多段シリンダであり、かつ、連結部材で一体に連結され
ている。これにより、第1多段シリンダが伸長あるいは
縮小すると、これに伴って第2多段シリンダの全体が昇
降するとともに、第2多段シリンダ自らも第1多段シリ
ンダの伸縮に伴う作動油を受けて伸縮する。例えば、第
2多段シリンダは、第1多段シリンダが伸長するときに
は、第1多段シリンダの作動油(圧油)を受けて縮小し
て籠を上昇させている。これにより、籠は第1多段シリ
ンダの伸長に合わせて、第2多段シリンダの縮小が加算
されて大きな上昇ストロークを得ることが可能となって
いる。また、反対に、第2多段シリンダは、第1多段シ
リンダが縮小するときには、第1多段シリンダの作動油
が低下するのに伴って、第2多段シリンダに作用する籠
の自重により生ずる圧油を第1多段シリンダに供給し、
伸長して籠を下降させている。これにより、籠は第1多
段シリンダの縮小に合わせて、第2多段シリンダの伸長
が加算されて大きな下降ストロークを得ることが可能と
なっている。上記のごとく、第1多段シリンダと第2多
段シリンダとが連結された多段シリンダ部は、最縮小長
さを短く、又、ストロークを大きく取れる。また、最縮
小長さが短く、ストロークを大きくするため、従来のよ
うに1個の多段シリンダのロッド数を増し、段数を増加
していないため、シリンダの容積が増大することがなく
なり、速度を保つために油圧ポンプの吐出容積を大きく
する必要がなくなっている。また、地下室を有する家屋
では、第1多段シリンダを地上に設置することにより、
第1多段シリンダおよび油圧装置が地上に設置できる。
2多段シリンダは、共に圧油を受けて伸長あるいは縮小
するロッドにより生ずる圧油で他のロッドを作動させる
多段シリンダであり、かつ、連結部材で一体に連結され
ている。これにより、第1多段シリンダが伸長あるいは
縮小すると、これに伴って第2多段シリンダの全体が昇
降するとともに、第2多段シリンダ自らも第1多段シリ
ンダの伸縮に伴う作動油を受けて伸縮する。例えば、第
2多段シリンダは、第1多段シリンダが伸長するときに
は、第1多段シリンダの作動油(圧油)を受けて縮小し
て籠を上昇させている。これにより、籠は第1多段シリ
ンダの伸長に合わせて、第2多段シリンダの縮小が加算
されて大きな上昇ストロークを得ることが可能となって
いる。また、反対に、第2多段シリンダは、第1多段シ
リンダが縮小するときには、第1多段シリンダの作動油
が低下するのに伴って、第2多段シリンダに作用する籠
の自重により生ずる圧油を第1多段シリンダに供給し、
伸長して籠を下降させている。これにより、籠は第1多
段シリンダの縮小に合わせて、第2多段シリンダの伸長
が加算されて大きな下降ストロークを得ることが可能と
なっている。上記のごとく、第1多段シリンダと第2多
段シリンダとが連結された多段シリンダ部は、最縮小長
さを短く、又、ストロークを大きく取れる。また、最縮
小長さが短く、ストロークを大きくするため、従来のよ
うに1個の多段シリンダのロッド数を増し、段数を増加
していないため、シリンダの容積が増大することがなく
なり、速度を保つために油圧ポンプの吐出容積を大きく
する必要がなくなっている。また、地下室を有する家屋
では、第1多段シリンダを地上に設置することにより、
第1多段シリンダおよび油圧装置が地上に設置できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る多段シリン
ダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多端シリンダを用
いた油圧式エレベータの実施形態について、図面を参照
して詳述する。なお、従来例と同一構成要素には同一符
号を付して説明は省略する。図1は実施形態に係る油圧
式エレベータ1の構成図である。油圧式エレベータ1
は、人又は/あるいは荷物積載用の籠150と、籠15
0を昇降自在に移動する多段シリンダ部5と、多段シリ
ンダ部5を作動する油圧部7から構成されている。籠1
50は、多段シリンダ部5に取着されており、多段シリ
ンダ部5の伸縮に伴って昇降し、1階部136、2階部
138、3階部…等の必要箇所で停止し、人又は/及び
荷物等の積み下ろしを行う。
ダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多端シリンダを用
いた油圧式エレベータの実施形態について、図面を参照
して詳述する。なお、従来例と同一構成要素には同一符
号を付して説明は省略する。図1は実施形態に係る油圧
式エレベータ1の構成図である。油圧式エレベータ1
は、人又は/あるいは荷物積載用の籠150と、籠15
0を昇降自在に移動する多段シリンダ部5と、多段シリ
ンダ部5を作動する油圧部7から構成されている。籠1
50は、多段シリンダ部5に取着されており、多段シリ
ンダ部5の伸縮に伴って昇降し、1階部136、2階部
138、3階部…等の必要箇所で停止し、人又は/及び
荷物等の積み下ろしを行う。
【0014】多段シリンダ部5は、第1多段シリンダ1
1と、第2多段シリンダ13と、および、連結部材15
とにより構成されており、第1多段シリンダ11と第2
多段シリンダ13とは並列に配置されているとともに、
その上端部11a、13aで連結部材15により連結さ
れている。第1多段シリンダ11は、下端部11bが昇
降路132に取着されて保持されるとともに、上端部1
1aが連結部材15により接続されている。第2多段シ
リンダ13は、上端部13aが連結部材15に接続され
るとともに、連結部材15を介して第1多段シリンダ1
1の上端部11aに接続され、第1多段シリンダ11の
伸縮に伴って全体で昇降している。このとき、第2多段
シリンダは、自らも第1多段シリンダの伸縮に伴う作動
油を受けて伸縮する。
1と、第2多段シリンダ13と、および、連結部材15
とにより構成されており、第1多段シリンダ11と第2
多段シリンダ13とは並列に配置されているとともに、
その上端部11a、13aで連結部材15により連結さ
れている。第1多段シリンダ11は、下端部11bが昇
降路132に取着されて保持されるとともに、上端部1
1aが連結部材15により接続されている。第2多段シ
リンダ13は、上端部13aが連結部材15に接続され
るとともに、連結部材15を介して第1多段シリンダ1
1の上端部11aに接続され、第1多段シリンダ11の
伸縮に伴って全体で昇降している。このとき、第2多段
シリンダは、自らも第1多段シリンダの伸縮に伴う作動
油を受けて伸縮する。
【0015】第1多段シリンダ11は、前記従来例の図
5とは2段目ロッド112が異なり、その他はほぼ同一
に構成されている。図1に示すように、第1多段シリン
ダ11は2段式多段シリンダであり、一番外側には1段
目用空間Vaを有するシリンダケース102が設けられ
ており、このシリンダケース102は昇降路132に取
着されて保持されている。前記1段目用空間Vaには、
ピストン104aを有する1段目ロッド104が上下動
自在に枢密に挿入されている。1段目用空間Vaは、ピ
ストン104aにより下方の第1ボトム側室106と、
上方の第1ロッド側室108とに区分されている。1段
目ロッド104は2段目用空間Vbを有し、この2段目
用空間Vbには2段目ピストン21aを有する2段目ロ
ッド21が上下動自在に枢密に挿入されている。2段目
用空間Vbは、2段目ピストン21aにより下方の第2
ボトム側室23と、上方の第2ロッド側室25とに区分
されている。第2ボトム側室23は1段目ロッド104
の孔120を経て第1ロッド側室108に接続されてい
る。2段目ロッド21は、その中心部に連通穴27が明
けられており、この連通穴27は2段目ロッド21に設
けられた給排孔29により第2ロッド側室25に連通し
ている。これにより、第2ロッド側室25は、給排孔2
9、連通穴27、および後述する連結部材15に明けら
れた第1連通孔31を介して第2多段シリンダ13に接
続され、第2ロッド側室25の作動油が第2多段シリン
ダ13に給排している。
5とは2段目ロッド112が異なり、その他はほぼ同一
に構成されている。図1に示すように、第1多段シリン
ダ11は2段式多段シリンダであり、一番外側には1段
目用空間Vaを有するシリンダケース102が設けられ
ており、このシリンダケース102は昇降路132に取
着されて保持されている。前記1段目用空間Vaには、
ピストン104aを有する1段目ロッド104が上下動
自在に枢密に挿入されている。1段目用空間Vaは、ピ
ストン104aにより下方の第1ボトム側室106と、
上方の第1ロッド側室108とに区分されている。1段
目ロッド104は2段目用空間Vbを有し、この2段目
用空間Vbには2段目ピストン21aを有する2段目ロ
ッド21が上下動自在に枢密に挿入されている。2段目
用空間Vbは、2段目ピストン21aにより下方の第2
ボトム側室23と、上方の第2ロッド側室25とに区分
されている。第2ボトム側室23は1段目ロッド104
の孔120を経て第1ロッド側室108に接続されてい
る。2段目ロッド21は、その中心部に連通穴27が明
けられており、この連通穴27は2段目ロッド21に設
けられた給排孔29により第2ロッド側室25に連通し
ている。これにより、第2ロッド側室25は、給排孔2
9、連通穴27、および後述する連結部材15に明けら
れた第1連通孔31を介して第2多段シリンダ13に接
続され、第2ロッド側室25の作動油が第2多段シリン
ダ13に給排している。
【0016】第2多段シリンダ13は、第1多段シリン
ダ11と同様に2段式多段シリンダであり、一番外側に
は1段目用第1空間Vcを有する第2シリンダケース3
5が設けられている。前記1段目用第1空間Vcには、
第2ピストン37aを有する1段目用第1ロッド37が
上下動自在に枢密に挿入されている。1段目用第1空間
Vcは、第2ピストン37aにより下方の第3ボトム側
室39と、上方の第3ロッド側室41とに区分されてい
る。第3ボトム側室39は、ブリーザ孔43が明けられ
て大気に連通し、第3ボトム側室39は1段目用第1ロ
ッド37の上下移動に伴って空気を給排している。
ダ11と同様に2段式多段シリンダであり、一番外側に
は1段目用第1空間Vcを有する第2シリンダケース3
5が設けられている。前記1段目用第1空間Vcには、
第2ピストン37aを有する1段目用第1ロッド37が
上下動自在に枢密に挿入されている。1段目用第1空間
Vcは、第2ピストン37aにより下方の第3ボトム側
室39と、上方の第3ロッド側室41とに区分されてい
る。第3ボトム側室39は、ブリーザ孔43が明けられ
て大気に連通し、第3ボトム側室39は1段目用第1ロ
ッド37の上下移動に伴って空気を給排している。
【0017】1段目用第1ロッド37は、2段目用第1
空間Vdを有し、この2段目用第1空間Vdには第3ピ
ストン45aを有する2段目用第1ロッド45が枢密に
挿入されており、2段目用第1ロッド45に対して上下
動摺動自在に支持されている。2段目用第1空間Vd
は、第3ピストン45aにより下方の第4ボトム側室4
7と、上方の第4ロッド側室49とに区分されている。
第4ボトム側室47は、1段目用第1ロッド37に設け
られた第1給排孔44により第3ロッド側室41に連通
している。2段目用第1ロッド45は、その中心部に第
2連通穴51が明けられており、この第2連通穴51は
2段目用第1ロッド45に設けられた第2給排孔53に
より第4ロッド側室49に連通している。これにより、
第4ロッド側室49は、第2給排孔53、第2連通穴5
1、および後述する連結部材15に明けられた第1連通
孔31を介して第1多段シリンダ11に接続され、第4
ロッド側室49の作動油が第1多段シリンダ11に給排
している。
空間Vdを有し、この2段目用第1空間Vdには第3ピ
ストン45aを有する2段目用第1ロッド45が枢密に
挿入されており、2段目用第1ロッド45に対して上下
動摺動自在に支持されている。2段目用第1空間Vd
は、第3ピストン45aにより下方の第4ボトム側室4
7と、上方の第4ロッド側室49とに区分されている。
第4ボトム側室47は、1段目用第1ロッド37に設け
られた第1給排孔44により第3ロッド側室41に連通
している。2段目用第1ロッド45は、その中心部に第
2連通穴51が明けられており、この第2連通穴51は
2段目用第1ロッド45に設けられた第2給排孔53に
より第4ロッド側室49に連通している。これにより、
第4ロッド側室49は、第2給排孔53、第2連通穴5
1、および後述する連結部材15に明けられた第1連通
孔31を介して第1多段シリンダ11に接続され、第4
ロッド側室49の作動油が第1多段シリンダ11に給排
している。
【0018】上記において、第1多段シリンダ11のピ
ストン104aには第1チェック弁54を、第2ピスト
ン37aには第2ェック弁55を、および、第2多段シ
リンダ13のピストン45aには第3チェック弁56を
設けている。第1多段シリンダ11は、籠150および
第2多段シリンダ13の重量を連結部材15から受け
て、第1ボトム側室106の作動油が上昇する。この第
1ボトム側室106の圧油がピストン104aのシール
リングを経て第1ロッド側室108と、第1ロッド側室
108から第2ボトム側室23に漏れる。また、同様
に、第2多段シリンダ13は、籠150の重量を受け
て、断面積の小さい第4ロッド側室49の作動油が上昇
する。この第4ロッド側室49の圧油が第3ピストン4
5aのシールリングを経て第4ボトム側室47と、第4
ボトム側室47から第3ロッド側室41に漏れる。これ
により、第4ロッド側室49の作動油量が減少する。こ
のため、籠150の上昇時に、第1多段シリンダ11の
第2ロッド側室25から第2多段シリンダ13の第4ロ
ッド側室49に供給する圧油が不足して、第2多段シリ
ンダ13の上昇量が不足する。これを解消するために、
油圧ポンプ59の圧油がピストン104aの第1チェッ
ク弁54および第2ピストン37aの第2ェック弁55
を経て、第2ロッド側室25あるいは第4ロッド側室4
9に供給され、不足量を補充して籠150の上昇量を確
保している。また、第2多段シリンダ13の第3チェッ
ク弁56は、第4ボトム側室47および第3ロッド側室
41に漏れて来て増量した作動油を下降時のストローク
エンドで開放して第4ロッド側室49に戻すとともに、
余分な作動油はタンク57に戻している。また、第1多
段シリンダ11では、第1ロッド側室108および第2
ボトム側室23が増量した作動油は、上昇時に第1チェ
ック弁54が開放して、第1ボトム側室106に戻され
る。これにより、第1多段シリンダ11および第2多段
シリンダ13の作動が滑らかになり、籠150も滑らか
に作動する。
ストン104aには第1チェック弁54を、第2ピスト
ン37aには第2ェック弁55を、および、第2多段シ
リンダ13のピストン45aには第3チェック弁56を
設けている。第1多段シリンダ11は、籠150および
第2多段シリンダ13の重量を連結部材15から受け
て、第1ボトム側室106の作動油が上昇する。この第
1ボトム側室106の圧油がピストン104aのシール
リングを経て第1ロッド側室108と、第1ロッド側室
108から第2ボトム側室23に漏れる。また、同様
に、第2多段シリンダ13は、籠150の重量を受け
て、断面積の小さい第4ロッド側室49の作動油が上昇
する。この第4ロッド側室49の圧油が第3ピストン4
5aのシールリングを経て第4ボトム側室47と、第4
ボトム側室47から第3ロッド側室41に漏れる。これ
により、第4ロッド側室49の作動油量が減少する。こ
のため、籠150の上昇時に、第1多段シリンダ11の
第2ロッド側室25から第2多段シリンダ13の第4ロ
ッド側室49に供給する圧油が不足して、第2多段シリ
ンダ13の上昇量が不足する。これを解消するために、
油圧ポンプ59の圧油がピストン104aの第1チェッ
ク弁54および第2ピストン37aの第2ェック弁55
を経て、第2ロッド側室25あるいは第4ロッド側室4
9に供給され、不足量を補充して籠150の上昇量を確
保している。また、第2多段シリンダ13の第3チェッ
ク弁56は、第4ボトム側室47および第3ロッド側室
41に漏れて来て増量した作動油を下降時のストローク
エンドで開放して第4ロッド側室49に戻すとともに、
余分な作動油はタンク57に戻している。また、第1多
段シリンダ11では、第1ロッド側室108および第2
ボトム側室23が増量した作動油は、上昇時に第1チェ
ック弁54が開放して、第1ボトム側室106に戻され
る。これにより、第1多段シリンダ11および第2多段
シリンダ13の作動が滑らかになり、籠150も滑らか
に作動する。
【0019】連結部材15は、第1多段シリンダ11の
2段目ロッド21と第2多段シリンダ13の2段目用第
1ロッド45とを連結している。第1多段シリンダ11
の伸縮は、連結部材15により2段目用第1ロッド45
を昇降させるとともに、これにより第1多段シリンダ1
1は第2多段シリンダ13の全体を昇降している。ま
た、連結部材15に明けられた第1連通孔31は、第1
多段シリンダ11の2段目ロッド21の連通穴27と、
第2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド45の第2
連通穴51とに接続している。これにより、第1多段シ
リンダ11の第2ロッド側室25と、第2多段シリンダ
13の第4ロッド側室49とが、連結部材15の第1連
通孔31を介して接続され、第1多段シリンダ11と第
2多段シリンダ13との間で作動油の給排が行なわれ
る。
2段目ロッド21と第2多段シリンダ13の2段目用第
1ロッド45とを連結している。第1多段シリンダ11
の伸縮は、連結部材15により2段目用第1ロッド45
を昇降させるとともに、これにより第1多段シリンダ1
1は第2多段シリンダ13の全体を昇降している。ま
た、連結部材15に明けられた第1連通孔31は、第1
多段シリンダ11の2段目ロッド21の連通穴27と、
第2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド45の第2
連通穴51とに接続している。これにより、第1多段シ
リンダ11の第2ロッド側室25と、第2多段シリンダ
13の第4ロッド側室49とが、連結部材15の第1連
通孔31を介して接続され、第1多段シリンダ11と第
2多段シリンダ13との間で作動油の給排が行なわれ
る。
【0020】油圧部7は、タンク57と、油圧ポンプ5
9と、動力源61と、管路63と、電磁切換弁65と、
および、可変絞り弁67とから構成されている。動力源
61により駆動される油圧ポンプ59は、タンク57よ
り作動油を吸引して管路63とポンプ用ポート110を
経て、第1シリンダ11の第1ボトム側室106に圧油
として供給している。このとき、油圧ポンプ59からの
圧油は、電磁切換弁65のA位置によりブロックされて
おり、全油量が第1ボトム側室106に圧油として供給
されている。また、電磁切換弁65は、籠150を下降
するときに外部からの指令によりB位置に切換り、第1
シリンダ11の第1ボトム側室106の作動油は可変絞
り弁67を経てタンク57に戻されている。このとき、
籠150の下降速度は可変絞り弁67に調整可能になっ
ている。
9と、動力源61と、管路63と、電磁切換弁65と、
および、可変絞り弁67とから構成されている。動力源
61により駆動される油圧ポンプ59は、タンク57よ
り作動油を吸引して管路63とポンプ用ポート110を
経て、第1シリンダ11の第1ボトム側室106に圧油
として供給している。このとき、油圧ポンプ59からの
圧油は、電磁切換弁65のA位置によりブロックされて
おり、全油量が第1ボトム側室106に圧油として供給
されている。また、電磁切換弁65は、籠150を下降
するときに外部からの指令によりB位置に切換り、第1
シリンダ11の第1ボトム側室106の作動油は可変絞
り弁67を経てタンク57に戻されている。このとき、
籠150の下降速度は可変絞り弁67に調整可能になっ
ている。
【0021】上記構成において、先ず、第1多段シリン
ダ11が伸張する場合、即ち、籠150を上昇させる場
合の作動について説明する。油圧ポンプ59の圧油は、
管路63とポンプ用ポート110を経て、第1多段シリ
ンダ11の第1ボトム側室106に供給される。第1ボ
トム側室106に入った圧油は1段目ロッド104に作
用し、1段目ロッド104を図示の上方方向(矢印Y
u)に上昇させる。1段目ロッド104の上昇に伴って
第1ロッド側室108の容積が縮小されて圧油が生じ、
この圧油は第1ロッド側室108から1段目ロッド10
4の孔120を経て第2ボトム側室23に供給される。
第2ボトム側室23に供給された圧油は、1段目ロッド
104と同様に、2段目ロッド21のピストン21aを
図示の上方方向(矢印Yu)に上昇させ、第2ロッド側
室25の容積が縮小されて圧油が生じ、この圧油は第2
ロッド側室25から2段目ロッド21の給排孔29を経
て2段目ロッド21の連通穴27に供給される。これに
より、第1多段シリンダ11が伸張し、これに伴い連結
部材15も上昇する。連結部材15の上昇により、第2
多段シリンダ13は全体が上昇される。
ダ11が伸張する場合、即ち、籠150を上昇させる場
合の作動について説明する。油圧ポンプ59の圧油は、
管路63とポンプ用ポート110を経て、第1多段シリ
ンダ11の第1ボトム側室106に供給される。第1ボ
トム側室106に入った圧油は1段目ロッド104に作
用し、1段目ロッド104を図示の上方方向(矢印Y
u)に上昇させる。1段目ロッド104の上昇に伴って
第1ロッド側室108の容積が縮小されて圧油が生じ、
この圧油は第1ロッド側室108から1段目ロッド10
4の孔120を経て第2ボトム側室23に供給される。
第2ボトム側室23に供給された圧油は、1段目ロッド
104と同様に、2段目ロッド21のピストン21aを
図示の上方方向(矢印Yu)に上昇させ、第2ロッド側
室25の容積が縮小されて圧油が生じ、この圧油は第2
ロッド側室25から2段目ロッド21の給排孔29を経
て2段目ロッド21の連通穴27に供給される。これに
より、第1多段シリンダ11が伸張し、これに伴い連結
部材15も上昇する。連結部材15の上昇により、第2
多段シリンダ13は全体が上昇される。
【0022】同時に、2段目ロッド21の連通穴27に
供給された第1多段シリンダ11の圧油は、連結部材1
5の第1連通孔31を流れて第2多段シリンダ13の2
段目用第1ロッド45の第2連通穴51に供給される。
第2連通穴51の圧油は2段目用第1ロッド45の第2
給排孔53を介して第4ロッド側室49に供給され、1
段目用第1ロッド37を図示の上方方向(矢印Yu)に
上昇させる。1段目用第1ロッド37の上昇に伴って第
4ボトム側室47の容積が縮小されて圧油が生じ、この
圧油は1段目用第1ロッド37の第1給排孔44を経て
第3ロッド側室41に供給される。第3ロッド側室41
に供給された圧油は、第2シリンダケース35を図示の
上方方向(矢印Yu)に上昇、即ち、第2多段シリンダ
13を縮小して籠150を上昇する。このとき、籠15
0は第1多段シリンダ11の伸長に合わせて第2多段シ
リンダ13の全体が上昇するとともに、第2多段シリン
ダ13の自らの縮小が加算されて大きな上昇ストローク
を得ることが可能となっている。
供給された第1多段シリンダ11の圧油は、連結部材1
5の第1連通孔31を流れて第2多段シリンダ13の2
段目用第1ロッド45の第2連通穴51に供給される。
第2連通穴51の圧油は2段目用第1ロッド45の第2
給排孔53を介して第4ロッド側室49に供給され、1
段目用第1ロッド37を図示の上方方向(矢印Yu)に
上昇させる。1段目用第1ロッド37の上昇に伴って第
4ボトム側室47の容積が縮小されて圧油が生じ、この
圧油は1段目用第1ロッド37の第1給排孔44を経て
第3ロッド側室41に供給される。第3ロッド側室41
に供給された圧油は、第2シリンダケース35を図示の
上方方向(矢印Yu)に上昇、即ち、第2多段シリンダ
13を縮小して籠150を上昇する。このとき、籠15
0は第1多段シリンダ11の伸長に合わせて第2多段シ
リンダ13の全体が上昇するとともに、第2多段シリン
ダ13の自らの縮小が加算されて大きな上昇ストローク
を得ることが可能となっている。
【0023】次に、第1多段シリンダ11が縮小する場
合、即ち、籠150を下降させる場合の作動について説
明する。籠150を下降するときには、電磁切換弁65
を外部からの指令によりB位置に切換え、第1多段シリ
ンダ11の第1ボトム側室106はポンプ用ポート11
0を介してタンク57に接続され、第1ボトム側室10
6の作動油は自重によってタンク57に排出される。第
1ボトム側室106の作動油は可変絞り弁67を経てタ
ンク57に戻されるが、このとき、籠150の下降速度
は可変絞り弁67により調整可能になっている。第1ボ
トム側室106の作動油の排出に伴って、1段目ロッド
104は図示の下方方向(矢印Yd)に下降する。1段
目ロッド104の下降に伴って、第1ロッド側室108
の作動油が低圧(負圧)になる。第1ロッド側室108
が低圧になると、第1ロッド側室108には、第2ボト
ム側室23の作動油が1段目ロッド104の孔120を
経て供給される。第2ボトム側室23の作動油の減少に
伴って、2段目ロッド21は、1段目ロッド104と同
時に図示の下方方向(矢印Yd)に下降する。これによ
り、第1多段シリンダ11は縮小し、これに伴い連結部
材15も下降する。連結部材15の下降により、第2多
段シリンダ13は全体が下降される。
合、即ち、籠150を下降させる場合の作動について説
明する。籠150を下降するときには、電磁切換弁65
を外部からの指令によりB位置に切換え、第1多段シリ
ンダ11の第1ボトム側室106はポンプ用ポート11
0を介してタンク57に接続され、第1ボトム側室10
6の作動油は自重によってタンク57に排出される。第
1ボトム側室106の作動油は可変絞り弁67を経てタ
ンク57に戻されるが、このとき、籠150の下降速度
は可変絞り弁67により調整可能になっている。第1ボ
トム側室106の作動油の排出に伴って、1段目ロッド
104は図示の下方方向(矢印Yd)に下降する。1段
目ロッド104の下降に伴って、第1ロッド側室108
の作動油が低圧(負圧)になる。第1ロッド側室108
が低圧になると、第1ロッド側室108には、第2ボト
ム側室23の作動油が1段目ロッド104の孔120を
経て供給される。第2ボトム側室23の作動油の減少に
伴って、2段目ロッド21は、1段目ロッド104と同
時に図示の下方方向(矢印Yd)に下降する。これによ
り、第1多段シリンダ11は縮小し、これに伴い連結部
材15も下降する。連結部材15の下降により、第2多
段シリンダ13は全体が下降される。
【0024】同時に、2段目ロッド21の下降により、
第2ロッド側室25の作動油が低圧(負圧)になるが、
第2ロッド側室25には、給排孔29、連通穴27、連
結部材15の第1連通孔31、および第2多段シリンダ
13の第2連通穴51と第2給排孔53を介して第4ロ
ッド側室49からの作動油が供給される。第2多段シリ
ンダ13の第4ロッド側室49は、第1多段シリンダ1
1に作動油を供給すると、低圧になり籠150の自重に
より1段目用第1ロッド37が下降する。1段目用第1
ロッド37の下降に伴い第4ボトム側室47の容積が拡
張されて低圧となり、第4ボトム側室47には、1段目
用第1ロッド37の第1給排孔44を経て第3ロッド側
室41の作動油が供給される。これにより、第3ロッド
側室41が低圧になり、第2シリンダケース35は図示
の下方方向(矢印Yd)に下降、即ち、第2多段シリン
ダ13を伸長して籠150を下降する。このとき、籠1
50は第1多段シリンダ11の縮小に合わせて第2多段
シリンダ13の全体が下降するとともに、第2多段シリ
ンダ13の自らの伸長が加算されて大きな下降ストロー
クを得ることが可能となっている。
第2ロッド側室25の作動油が低圧(負圧)になるが、
第2ロッド側室25には、給排孔29、連通穴27、連
結部材15の第1連通孔31、および第2多段シリンダ
13の第2連通穴51と第2給排孔53を介して第4ロ
ッド側室49からの作動油が供給される。第2多段シリ
ンダ13の第4ロッド側室49は、第1多段シリンダ1
1に作動油を供給すると、低圧になり籠150の自重に
より1段目用第1ロッド37が下降する。1段目用第1
ロッド37の下降に伴い第4ボトム側室47の容積が拡
張されて低圧となり、第4ボトム側室47には、1段目
用第1ロッド37の第1給排孔44を経て第3ロッド側
室41の作動油が供給される。これにより、第3ロッド
側室41が低圧になり、第2シリンダケース35は図示
の下方方向(矢印Yd)に下降、即ち、第2多段シリン
ダ13を伸長して籠150を下降する。このとき、籠1
50は第1多段シリンダ11の縮小に合わせて第2多段
シリンダ13の全体が下降するとともに、第2多段シリ
ンダ13の自らの伸長が加算されて大きな下降ストロー
クを得ることが可能となっている。
【0025】上記のごとく、多段シリンダ部5の第2多
段シリンダ13は、図2(a)に示すごとく、第1多段
シリンダ11が伸長するときには、第1多段シリンダ1
1の作動油(圧油)を受けて縮小して籠150を上昇さ
せている。これにより、籠150は第1多段シリンダ1
1の伸長に合わせて第2多段シリンダ13の全体が上昇
するとともに、第2多段シリンダ13の自らの縮小が加
算されて大きな上昇ストローク(St)を得ることが可
能となっている。また、反対に、図2(b)に示すごと
く、第2多段シリンダ13は、第1多段シリンダ11が
縮小するときには、第1多段シリンダ11の作動油が低
下するのに伴って、第2多段シリンダ13に作用する籠
150の自重により生ずる圧油を第1多段シリンダ11
に供給して伸長して籠150を下降させている。これに
より、籠150は第1多段シリンダ11の縮小に合わせ
て第2多段シリンダ13の全体が下降するとともに、第
2多段シリンダ13の自らの伸長が加算されて大きな下
降ストローク(St)を得ることが可能となっている。
上記のごとく、多段シリンダ部5は最縮小長さ(Cym
in)を短く、又、ストローク(St)を大きく取れる
とともに、1個の多段シリンダ100を用いるよりも小
型で、軽量化を行うことができる。
段シリンダ13は、図2(a)に示すごとく、第1多段
シリンダ11が伸長するときには、第1多段シリンダ1
1の作動油(圧油)を受けて縮小して籠150を上昇さ
せている。これにより、籠150は第1多段シリンダ1
1の伸長に合わせて第2多段シリンダ13の全体が上昇
するとともに、第2多段シリンダ13の自らの縮小が加
算されて大きな上昇ストローク(St)を得ることが可
能となっている。また、反対に、図2(b)に示すごと
く、第2多段シリンダ13は、第1多段シリンダ11が
縮小するときには、第1多段シリンダ11の作動油が低
下するのに伴って、第2多段シリンダ13に作用する籠
150の自重により生ずる圧油を第1多段シリンダ11
に供給して伸長して籠150を下降させている。これに
より、籠150は第1多段シリンダ11の縮小に合わせ
て第2多段シリンダ13の全体が下降するとともに、第
2多段シリンダ13の自らの伸長が加算されて大きな下
降ストローク(St)を得ることが可能となっている。
上記のごとく、多段シリンダ部5は最縮小長さ(Cym
in)を短く、又、ストローク(St)を大きく取れる
とともに、1個の多段シリンダ100を用いるよりも小
型で、軽量化を行うことができる。
【0026】上記構成の油圧式エレベータ1は、例え
ば、図3あるいは図4のような構成にすると良い。図3
において、油圧式エレベータ1の第1多段シリンダ11
のシリンダケース102が、昇降路132の中段132
bに取着されて保持されている。これにより、上昇時で
は第1多段シリンダ11の伸長と、第2多段シリンダ1
3の縮小が加算されて籠150が最上階Utに上昇され
るとともに、下降時では第1多段シリンダ11の縮小
と、第2多段シリンダ13の伸長が加算されて籠150
が最下層階Udの一階フロア(1FL)に位置するよう
にしている。上記構成により、レール142を用いてい
ないことにより、籠150が最上階Utに上昇されたと
きにはオーバヘッド部の高さHfを低く、また、第2多
段シリンダ13の底部と籠150の底部とを一致させる
ことで、最下層階Udに位置するときにはピット部の深
さHpを浅くすることができる。
ば、図3あるいは図4のような構成にすると良い。図3
において、油圧式エレベータ1の第1多段シリンダ11
のシリンダケース102が、昇降路132の中段132
bに取着されて保持されている。これにより、上昇時で
は第1多段シリンダ11の伸長と、第2多段シリンダ1
3の縮小が加算されて籠150が最上階Utに上昇され
るとともに、下降時では第1多段シリンダ11の縮小
と、第2多段シリンダ13の伸長が加算されて籠150
が最下層階Udの一階フロア(1FL)に位置するよう
にしている。上記構成により、レール142を用いてい
ないことにより、籠150が最上階Utに上昇されたと
きにはオーバヘッド部の高さHfを低く、また、第2多
段シリンダ13の底部と籠150の底部とを一致させる
ことで、最下層階Udに位置するときにはピット部の深
さHpを浅くすることができる。
【0027】図4において、油圧式エレベータ1の第1
多段シリンダ11のシリンダケース102が、昇降路1
32の地上Grに取着されて保持されている。これによ
り、上昇時では地上Grより地上の階層(Eu)に籠1
50を位置させることができ、また、下降時では地上よ
り地下の階層(Ed)に籠150を位置させることがで
きる。これにより、簡単な構成により、地上および地下
に対応する油圧式エレベータ1を容易に構成することが
可能となっている。また、第1多段シリンダ11を地上
に設置することにより、第1多段シリンダ11および油
圧装置が地上Grに設置できために保守・点検が容易に
なっている。
多段シリンダ11のシリンダケース102が、昇降路1
32の地上Grに取着されて保持されている。これによ
り、上昇時では地上Grより地上の階層(Eu)に籠1
50を位置させることができ、また、下降時では地上よ
り地下の階層(Ed)に籠150を位置させることがで
きる。これにより、簡単な構成により、地上および地下
に対応する油圧式エレベータ1を容易に構成することが
可能となっている。また、第1多段シリンダ11を地上
に設置することにより、第1多段シリンダ11および油
圧装置が地上Grに設置できために保守・点検が容易に
なっている。
【0028】なお、上記で連結部材15は、第1多段シ
リンダ11の2段目ロッド21と第2多段シリンダ13
の2段目用第1ロッド45とに固定して連結し、その内
部に第1連通孔31により接続している。また、第1多
段シリンダ11の2段目ロッド21の連通穴27と、第
2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド45の第2連
通穴51とは連結部材15に明けた第1連通孔31を介
して接続している例を図1で説明した。しかし、図5に
示す他の実施例では、第1連結部材15Aは、地上Gr
等に固定された第1多段シリンダ11の2段目ロッド2
1にボルト71で固定して取着しているが、籠150に
連結される第2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド
45は、第1連結部材15Aの上面にブラケット73が
取着され、ブラケット73に取着されたピン75に2段
目用第1ロッド45の孔45bが挿入されて、揺動自在
に取着されている。また、第1多段シリンダ11の2段
目ロッド21の連通穴27と、第2多段シリンダ13の
2段目用第1ロッド45の第2連通穴51とは、ゴムホ
ース等の可撓管77で接続している。これにより、第2
多段シリンダ13の揺動で、籠150が昇降路132に
設けられたガイドレール142との芯ずれを吸収するこ
とができ、滑らかに昇降することができる。また、ブラ
ケット73は、第1連結部材15Aの上面に載せて取着
さしているため、構造を簡単にできるとともに、第2多
段シリンダ13を第1連結部材15Aに近接して設ける
ことができる。また、上記では、図示の横方向に揺動す
る例を示しているが、図示の紙面方向でも良く、又、横
方向および紙面方向を合わせて用いても良い。
リンダ11の2段目ロッド21と第2多段シリンダ13
の2段目用第1ロッド45とに固定して連結し、その内
部に第1連通孔31により接続している。また、第1多
段シリンダ11の2段目ロッド21の連通穴27と、第
2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド45の第2連
通穴51とは連結部材15に明けた第1連通孔31を介
して接続している例を図1で説明した。しかし、図5に
示す他の実施例では、第1連結部材15Aは、地上Gr
等に固定された第1多段シリンダ11の2段目ロッド2
1にボルト71で固定して取着しているが、籠150に
連結される第2多段シリンダ13の2段目用第1ロッド
45は、第1連結部材15Aの上面にブラケット73が
取着され、ブラケット73に取着されたピン75に2段
目用第1ロッド45の孔45bが挿入されて、揺動自在
に取着されている。また、第1多段シリンダ11の2段
目ロッド21の連通穴27と、第2多段シリンダ13の
2段目用第1ロッド45の第2連通穴51とは、ゴムホ
ース等の可撓管77で接続している。これにより、第2
多段シリンダ13の揺動で、籠150が昇降路132に
設けられたガイドレール142との芯ずれを吸収するこ
とができ、滑らかに昇降することができる。また、ブラ
ケット73は、第1連結部材15Aの上面に載せて取着
さしているため、構造を簡単にできるとともに、第2多
段シリンダ13を第1連結部材15Aに近接して設ける
ことができる。また、上記では、図示の横方向に揺動す
る例を示しているが、図示の紙面方向でも良く、又、横
方向および紙面方向を合わせて用いても良い。
【0029】上記実施例では、押上2段の第1多段シリ
ンダ11および引上2段の第2多段シリンダ13につい
て説明したが、例えば、押上3段の第1多段シリンダ1
1および引上3段の第2多段シリンダ13、あるいは、
押上2段および引上3段でも良い。また、押上2段およ
び引上3段、あるいは、押上3段および引上2段等など
いろいろな組み合わせができる。また、上記実施例で
は、第1ボトム側室106に油圧ポンプ59からの圧油
を供給し、自重により降下するようにしたが、第2ロッ
ド側室25に圧油を、あるいは、第1ボトム側室106
および第2ロッド側室25に圧油を供給するようにして
も良い。また、上記では、油圧式エレベータの実施例を
示したが、これ以外にも駐車場の昇降装置、あるいは、
産業機械や建設機械および運搬車両のリフト装置等に広
く用いることができる。
ンダ11および引上2段の第2多段シリンダ13につい
て説明したが、例えば、押上3段の第1多段シリンダ1
1および引上3段の第2多段シリンダ13、あるいは、
押上2段および引上3段でも良い。また、押上2段およ
び引上3段、あるいは、押上3段および引上2段等など
いろいろな組み合わせができる。また、上記実施例で
は、第1ボトム側室106に油圧ポンプ59からの圧油
を供給し、自重により降下するようにしたが、第2ロッ
ド側室25に圧油を、あるいは、第1ボトム側室106
および第2ロッド側室25に圧油を供給するようにして
も良い。また、上記では、油圧式エレベータの実施例を
示したが、これ以外にも駐車場の昇降装置、あるいは、
産業機械や建設機械および運搬車両のリフト装置等に広
く用いることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第1多
段シリンダおよび第2多段シリンダが連結部材で一体に
連結されており、第1多段シリンダが伸長あるいは縮小
すると、これに伴って第2多段シリンダの全体が昇降す
るとともに、第2多段シリンダ自らも第1多段シリンダ
の伸縮に伴う作動油を受けて伸縮する。このため、一体
化された多段シリンダ部は、第1多段シリンダの伸長に
合わせて、第2多段シリンダの縮小が加算されてストロ
ークするため、段数が同じ場合に取り付け長さが短く大
きな上昇ストロークを得ることが可能となっている。ま
た、最縮小長さが短く、ストロークを大きくするため、
2個の多段シリンダを一体化して用いているおり、従来
のように1個の多段シリンダのロッド数を増し、段数を
増加していないため、シリンダの容積が増大することが
なり、速度を保つために油圧ポンプの吐出容積を大きく
する必要がなくなり、小型で安価な油圧機器および駆動
機器を採用することができる。また、地下室を有する家
屋では、第1多段シリンダを地上に設置することによ
り、第1多段シリンダおよび油圧装置が地上に設置でき
て保守・点検が容易になる。
段シリンダおよび第2多段シリンダが連結部材で一体に
連結されており、第1多段シリンダが伸長あるいは縮小
すると、これに伴って第2多段シリンダの全体が昇降す
るとともに、第2多段シリンダ自らも第1多段シリンダ
の伸縮に伴う作動油を受けて伸縮する。このため、一体
化された多段シリンダ部は、第1多段シリンダの伸長に
合わせて、第2多段シリンダの縮小が加算されてストロ
ークするため、段数が同じ場合に取り付け長さが短く大
きな上昇ストロークを得ることが可能となっている。ま
た、最縮小長さが短く、ストロークを大きくするため、
2個の多段シリンダを一体化して用いているおり、従来
のように1個の多段シリンダのロッド数を増し、段数を
増加していないため、シリンダの容積が増大することが
なり、速度を保つために油圧ポンプの吐出容積を大きく
する必要がなくなり、小型で安価な油圧機器および駆動
機器を採用することができる。また、地下室を有する家
屋では、第1多段シリンダを地上に設置することによ
り、第1多段シリンダおよび油圧装置が地上に設置でき
て保守・点検が容易になる。
【図1】本発明に係る第1実施形態の多段シリンダ、多
段シリンダの油圧装置および油圧式エレベータを説明す
る図である。
段シリンダの油圧装置および油圧式エレベータを説明す
る図である。
【図2】同、第1実施形態の多段シリンダ最伸張時およ
び最縮小時を説明する図であり、図2(a)は最伸張時
を、および、図2(b)は最縮小時を示す図である。
び最縮小時を説明する図であり、図2(a)は最伸張時
を、および、図2(b)は最縮小時を示す図である。
【図3】同、多段シリンダを用いた油圧式エレベータの
実施例を説明する図である。
実施例を説明する図である。
【図4】同、多段シリンダを用いた油圧式エレベータの
他の実施例を説明する図である。
他の実施例を説明する図である。
【図5】同、第1多段シリンダと第2多段シリンダとを
連結部材に取着する他の例を示す図である。
連結部材に取着する他の例を示す図である。
【図6】従来の多段シリンダの断面図である。
【図7】従来のエレベータ装置を説明する図である。
1…油圧式エレベータ、5…多段シリンダ部、7…油圧
部、11…第1多段シリンダ、13…第2多段シリン
ダ、15…連結部材、21…2段目ロッド、23…第2
ボトム側室、25…第2ロッド側室、27…連通穴、3
1…第1連通孔、35…第2シリンダケース、37…1
段目用第1ロッド、39…第3ボトム側室、41…第3
ロッド側室、43…ブリーザ孔、45…2段目用第1ロ
ッド、47…第4ボトム側室、49…4ロッド側室、5
1…第2連通穴、54…第1チェック弁54、55…第
2ェック弁、56…第3チェック弁、57…タンク、5
9…油圧ポンプ、61…動力源、63…管路、65…電
磁切換弁、67…可変絞り弁、104…1段目ロッド、
106…第1ボトム側室、108…第1ロッド側室。
部、11…第1多段シリンダ、13…第2多段シリン
ダ、15…連結部材、21…2段目ロッド、23…第2
ボトム側室、25…第2ロッド側室、27…連通穴、3
1…第1連通孔、35…第2シリンダケース、37…1
段目用第1ロッド、39…第3ボトム側室、41…第3
ロッド側室、43…ブリーザ孔、45…2段目用第1ロ
ッド、47…第4ボトム側室、49…4ロッド側室、5
1…第2連通穴、54…第1チェック弁54、55…第
2ェック弁、56…第3チェック弁、57…タンク、5
9…油圧ポンプ、61…動力源、63…管路、65…電
磁切換弁、67…可変絞り弁、104…1段目ロッド、
106…第1ボトム側室、108…第1ロッド側室。
フロントページの続き Fターム(参考) 3F301 BA01 BB12 3H081 AA11 BB02 CC23 DD18 DD32 FF22 FF26 HH03 3H089 AA21 CC12 CC13 CC17 DA02 DA14 DB03 DB13 DB33 DB44 DB48 GG02 JJ10
Claims (4)
- 【請求項1】圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッド
により生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シリン
ダであって、第1多段シリンダの伸長に伴い第2多段シ
リンダを縮小させ、かつ、第1多段シリンダの縮小に伴
い第2多段シリンダを伸長させるとともに、第1多段シ
リンダと第2多段シリンダとを同方向に作動させるよう
並列に連結材に取着したことを特徴とする多段シリン
ダ。 - 【請求項2】圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッド
により生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シリン
ダであって、第1多段シリンダと第2多段シリンダのロ
ッドを連結材に並列に取着するとともに、第1多段シリ
ンダと第2多段シリンダとを同時に同方向に作動させる
作動油の給排する連通路を、それぞれのロッドと可撓
管、あるいは、それぞれのロッドと連結材に設けたこと
を特徴とする多段シリンダ。 - 【請求項3】圧油を受けて伸長あるいは縮小するロッド
により生ずる圧油で他のロッドを作動させる多段シリン
ダの油圧装置であって、連結材に並列に取着した第1多
段シリンダと第2多段シリンダとを備え、第2多段シリ
ンダを第1多段シリンダの圧油により縮小させるよう
に、第1多段シリンダに圧油を供給して伸長させる油圧
ポンプと、作動油をタンクに戻して第1多段シリンダを
縮小するとともに、第1多段シリンダに第2多段シリン
ダから作動油を戻して伸長する切換弁とを設け、第1多
段シリンダと第2多段シリンダとを同方向に作動させる
ことを特徴とする多段シリンダの油圧装置。 - 【請求項4】籠を昇降させる多段シリンダを用いた油圧
式エレベータにおいて、同方向に作動させるよう並列に
連結材に取着した第1多段シリンダと第2多段シリンダ
とを備え、第1多段シリンダの下端部は固定部材に、ま
た、先端部は連結材に取着し、かつ、第2多段シリンダ
の上端部は連結材に、また、下端部に取着され、第1多
段シリンダと第2多段シリンダとの同方向の作動により
昇降する籠とからなることを特徴とする多段シリンダを
用いた油圧式エレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001032983A JP2002235709A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001032983A JP2002235709A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | 多段シリンダ、多段シリンダの油圧装置、及び、多段シリンダを用いた油圧式エレベータ |
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---|---|---|---|---|
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