JP2002235691A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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崇之 鵜尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で持ち運びに至便であり、外装形ポ
ンプと内装形ポンプを連結させて高揚程排水向けに対応
できるポンプ装置を提供する。 【構成】 DCブラシレスモータを用いた外装形ポンプ
Aと内装形ポンプBの要所をアルミニウム合金製とし、
外装形ポンプAにおけるポンプ吐出口A22の先端外周
縁と、内装形ポンプBにおけるポンプ吸込口B20の先
端外周縁とを同径のフランジ接合縁A28、B28に形
成し、外装形ポンプAの吐出口A22と内装形ポンプB
の吸込口B20を衝合させ、両者のフランジ接合縁A2
8、B28同士をワンタッチクランパー21で着脱自在
に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、外装形ポンプと内装形ポ
ンプを連結させた高揚程排水向けのポンプ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】DCブラシレスモータは、交
流誘導モータよりも小型軽量である。しかしそのロータ
構造は図6に示すよう、環状に打抜かれた多数枚の硅素
鋼板を積層してなる積層鉄心110を鋼製モータ軸10
5に嵌着させ、積層鉄心110の外周面においてその円
周方向に沿って複数本の棒状磁石111を定間隔に並列
させた態様となっている。従ってDCブラシレスモータ
を用いたポンプも、直径・重量共に相当程度大となり、
例えば高揚程排水向けに複数台のポンプを直結して使用
する場合、或いは緊急排水時の持ち運びを容易に行わせ
るためには更なる小型軽量化が望まれるところである。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、従来よりも更に小型軽
量に構成されて緊急排水時の持ち運びにも至便であり、
複数台のポンプを着脱自在に直結させて高揚程排水向け
にも即応できるポンプ装置を提供することにある。
【0004】
【発明の構成】本発明に係るポンプ装置では、ステータ
の外周面を囲うモータフレームの両端方向から、それぞ
れ中心部に軸受を有するベアリングブラケットを対設さ
せ、アルミニウム合金製モータ軸の原動側端部を原動側
ベアリングブラケットの軸受に支承させ、アルミニウム
合金製モータ軸の負荷側導出部を負荷側ベアリングブラ
ケットの軸受に枢支させ、ステータの内周面と対向する
部位におけるモータ軸外周面に磁性筒を嵌着させ、該磁
性筒の外周面においてその円周方向に沿って複数枚の磁
石板を定間隔に並列させた態様で定着することによりロ
ータを構成させ、下面中央にポンプ吸込口を有し一端面
にポンプ吐出口を導出させたポンプケーシング内まで、
モータ軸の負荷側導出部を導延し該導延部に羽根車を装
着して外装形ポンプを構成し、ステータの外周面を囲う
モータフレームの両端方向から、それぞれ中心部に軸受
を有するベアリングブラケットを対設させ、アルミニウ
ム合金製モータ軸の原動側端部を原動側ベアリングブラ
ケットの軸受に支承させ、アルミニウム合金製モータ軸
の負荷側導出部を負荷側ベアリングブラケットの軸受に
枢支させ、ステータの内周面と対向する部位におけるモ
ータ軸外周面に磁性筒を嵌着させ、該磁性筒の外周面に
おいてその円周方向に沿って複数枚の磁石板を定間隔に
並列させた態様で定着することによりロータを構成さ
せ、中央にポンプ吸込口を有する吸込みカバー内までモ
ータ軸の負荷側導出部を導延して該導延部に羽根車を装
着し、モータ軸の原動側端部の外方において中央にポン
プ吐出口を有する吐出カバーを前記吸込カバーと背向状
に装着し、モータフレームの外周に環状の水路を形成さ
せるよう外胴を繞設しポンプ吸込口とポンプ吐出口とを
環状水路により導通させて内装形ポンプを構成し、外装
形ポンプにおけるポンプ吐出口の先端外周縁と内装形ポ
ンプにおけるポンプ吸込口の先端外周縁とを同径のフラ
ンジ接合縁に形成し、外装形ポンプにおけるポンプ吐出
口と内装形ポンプにおけるポンプ吸込口とを対向状に衝
合させ、両者のフランジ接合縁同士をワンタッチクラン
パーで着脱自在に締結させた。
【0005】
【実施例】以下実施例の図1ないし図5により説明をす
る。
【0006】図1および図5において、Aは本発明ポン
プ装置における外装形ポンプであり、図1において、A
1はステータA2の外周を囲うモータフレーム、A3は
モータフレームA1の一端に設けられた原動側ベアリン
グブラケット、A4はモータフレームA1の他端に設け
られた負荷側ベアリングブラケットであって、中心部に
は後記モータ軸5の負荷側導出部5bを貫通させる軸孔
A6が穿設されている。7は原動側ベアリングブラケッ
トA3の内面中央に装着された軸受、8は負荷側ベアリ
ングブラケットA4の内面において軸孔A6の周辺部に
装着された軸受である。前記モータ軸5はアルミニウム
合金製であり、その原動側端部5aは原動側ベアリング
ブラケットA3の軸受7によって枢支され、負荷側導出
部5bは負荷側ベアリングブラケットA4の軸受8によ
って枢支されると共に軸孔A6を貫通して後記吸込ポン
プケーシングA9内まで導延されている。ステータA2
の内周面と対向する部位におけるアルミニウム合金製モ
ータ軸5の外周面は、図3に詳示すよう、原動側端部5
aおよび負荷側導出部5bよりも大径に形成されてお
り、且つ該外周面大径部には磁性筒10が嵌着されてい
る。11は強磁力薄型の磁石板であり、図4に示すよ
う、横断面形状が磁性筒10の外周面に沿うよう円弧状
に曲成されており、磁性筒10の外周面においてその円
周方向に沿って複数枚を定間隔に並列させた態様で定着
することにより超軽量のロータが構成される。再び図1
において、A12はモータフレームA1の上端部を 蓋
装するヘッドカバーであり実施例の図面には原動側ブラ
ケットA3と一体構造に作られたものが示されている。
A9は下面中央にポンプ吸込口A20を有し一側面にポ
ンプ吐出口A22を導出させたポンプケーシングであ
り、該ポンプケーシングA9には羽根車A18がモータ
軸5の負荷側導出部5bに装着された状態で収容され、
ポンプ吐出口A22の先端外周縁はフランジ接合縁A2
8に形成されている。A19はポンプ吸込口A20の外
周を囲うストレーナ、A24はヘッドカバーA12上に
付設された提手である。
【0007】図2および図5において、Bは本発明ポン
プ装置における内装形ポンプであり、図2において、B
1はステータB2の外周を囲うモータフレーム、B3は
モータフレームB1の一端に設けられた原動側ベアリン
グブラケット、B4はモータフレームB1の他端に設け
られた負荷側ベアリングブラケットであって、中心部に
後記モータ軸5の負荷側導出部5bを貫通させる軸孔B
6が穿設されている。7は原動側ベアリングブラケット
B3の内面中央に装着された軸受、8は負荷側ベアリン
グブラケットB4の内面において軸孔B6の周辺部に装
着された軸受である。前記モータ軸5はアルミニウム合
金製であり、その原動側端部5aは原動側ベアリングブ
ラケットB3の軸受7によって枢支され、負荷側導出部
5bは負荷側ベアリングブラケットB4の軸受8によっ
て枢支されると共に軸孔B6を貫通して後記吸込カバー
B9内まで導延されている。ステータB2の内周面と対
向する部位におけるアルミニウム合金製モータ軸5の外
周面は、図3に詳示するよう、原動側端部5aおよび負
荷側導出部5bよりも大径に形成されており、且つ該外
周大径部には磁性筒10が装着されている。11は強磁
力薄型の磁石板であり、図4に示すよう横断面形状が磁
性筒10の外周面に沿うよう円弧状に曲成されており、
磁性筒10の外周面においてその円周方向に沿って複数
枚を定間隔に並列させた態様で定着することにより超軽
量のロータが構成される。再び図2において、B9は中
央にポンプ吸込口B20を有する吸込カバーであり、モ
ータ軸5の負荷側導出部6bは該吸込カバー9内まで導
延されて該導延部に羽根車B18を装着する。B12は
中央にポンプ吐出口B22を有する吐出カバーであり、
モータ軸5の原動側端部5aの外方において前記吸込カ
バーB9と背向状に装着される。B26はモータフレー
ムB1の外周に環状の水路B27を形成させるよう繞設
された外胴であり、ポンプ吸込口B20とポンプ吐出口
B22とは環状水路B26によって導通することにな
る。ポンプ吸込口B20の先端外周縁は外水路形ポンプ
Aにおけるポンプ吐出口A22の先端外周縁と同径のフ
ランジ接合縁B28に形成する。21はヘルール式のワ
ンタッチクランパーである。
【0008】なお、外装形ポンプAおよび内装形ポンプ
Bにおけるロータ部分は既述の構成によって超軽量に作
られているが、他の部分、例えば外装形ポンプAにおけ
るモータフレームA1、原動側ベアリングブラケットA
3、負荷側ベアリングブラケットA4、ポンプケーシン
グA9、ヘッドカバーA12、羽根車A18、内装形ポ
ンプBにおけるモータフレームB1、原動側ベアリング
ブラケットB3、負荷側ベアリングブラケットB4、吸
込カバーB9、吐出カバー12、羽根車B18等の製作
についても、例えばアルミニウム合金のように軽量で強
靱な材質を選定することが望ましい。
【0009】そして使用時には図5に示すよう、立設さ
れた外装形ポンプAのポンプ吐出口A22と、横臥させ
た内装形ポンプBのポンプ吸込口B20とを対向状に衝
合させ、両者のフランジ接合縁A28,B28同士をワ
ンタッチクランパー21で着脱自在に締結させる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、独特のロータ構造によ
って小型軽量化を実現し、緊急排水時の持ち運びに至便
であると共に接続部へ加わる荷重も小さいため、従来の
ような大型フランジとボルト・ナットによる煩雑な作業
を必要とすることなく、簡単なへルール式のワンタッチ
クランパーで十分なため、旋工の作業性にも優れ外装形
ポンプと内装形ポンプを着脱自在に連結させて高揚程排
水向けにも即応できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ポンプ装置における外装形ポンプの縦
断側面図である。
【図2】 本発明ポンプ装置における内装形ポンプの縦
断側面図である。
【図3】 本発明ポンプ装置におけるモータ軸の要部縦
断側面図である。
【図4】 図3のX−X線における横断面図である。
【図5】 本発明ポンプ装置の要部縦断側面図である。
【図6】 従来のDCブラシレスモータにおけるロータ
の要部縦断側面図である。
【符号の説明】
5 アルミニウム合金製モータ軸 5a 原動側端部 5b 負荷側導出部 7 原動側の軸受 8 負荷側の軸受 10 磁性筒 11 磁石板 21 ワンタッチクランパー A 外装形ポンプ A1 モータフレーム A2 ステータ A3 原動側ベアリングブラケット A4 負荷側ベアリングブラケット A12 ヘッドカバー A18 羽根車 A20 ポンプ吸込口 A22 ポンプ吐出口 A28 フランジ接合縁 B 内装形ポンプ B1 モータフレーム B2 ステータ B3 原動側ベアリングブラケット B4 負荷側ベアリングブラケット B9 吸込カバー B12 吐出カバー B18 羽根車 B20 ポンプ吸込口 B22 ポンプ吐出口 B26 外胴 B27 環状の水路 B28 フランジ接合縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの外周面を囲うモータフレーム
    の両端方向から、それぞれ中心部に軸受を有するベアリ
    ングブラケットを対設させ、アルミニウム合金製モータ
    軸の原動側端部を原動側ベアリングブラケットの軸受に
    支承させ、アルミニウム合金製モータ軸の負荷側導出部
    を負荷側ベアリングブラケットの軸受に枢支させ、ステ
    ータの内周面と対向する部位におけるモータ軸外周面に
    磁性筒を嵌着させ、該磁性筒の外周面においてその円周
    方向に沿って複数枚の磁石板を定間隔に並列させた態様
    で定着することによりロータを構成させ、下面中央にポ
    ンプ吸込口を有し一側面にポンプ吐出口を導出させたポ
    ンプケーシング内まで、モータ軸の負荷側導出部を導延
    し該導延部に羽根車を装着して外装形ポンプを構成し、
    ステータの外周面を囲うモータフレームの両端方向か
    ら、それぞれ中心部に軸受を有するベアリングブラケッ
    トを対設させ、アルミニウム合金製モータ軸の原動側端
    部を原動側ベアリングブラケットの軸受に支承させ、ア
    ルミニウム合金製モータ軸の負荷側導出部を負荷側ベア
    リングブラケットの軸受に枢支させ、ステータの内周面
    と対向する部位におけるモータ軸外周面に磁性筒を嵌着
    させ、該磁性筒の外周面においてその円周方向に沿って
    複数枚の磁石板を定間隔に並列させた態様で定着するこ
    とによりロータを構成させ、中央にポンプ吸込口を有す
    る吸込カバー内までモータ軸の負荷側導出部を導延して
    該導延部に羽根車を装着し、モータ軸の原動側端部の外
    方において中央にポンプ吐出口を有する吐出カバーを前
    記吸込カバーと背向状に装着し、モータフレームの外周
    に環状の水路を形成させるよう外胴を繞設しポンプ吸込
    口とポンプ吐出口とを環状水路により導通させて内装形
    ポンプを構成し、外装形ポンプにおけるポンプ吐出口の
    先端外周縁と内装形ポンプにおけるポンプ吸込口の先端
    外周縁とを同径のフランジ接合縁に形成し、外装形ポン
    プにおけるポンプ吐出口と内装形ポンプにおけるポンプ
    吸込口とを対向状に衝合させ、両者のフランジ接合縁同
    士をワンタッチクランパーで着脱自在に締結させたこと
    を特徴とするポンプ装置。
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