JP2002234898A - 新規n−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体及び甘味剤 - Google Patents

新規n−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体及び甘味剤

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JP2002234898A
JP2002234898A JP2001032129A JP2001032129A JP2002234898A JP 2002234898 A JP2002234898 A JP 2002234898A JP 2001032129 A JP2001032129 A JP 2001032129A JP 2001032129 A JP2001032129 A JP 2001032129A JP 2002234898 A JP2002234898 A JP 2002234898A
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Yusuke Amino
裕右 網野
Kazuko Yuzawa
和子 湯沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来品に比較して甘味剤として、特に甘味度に
優れた低カロリー物質を提供する。 【解決手段】N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒド
ロキシペンチル)−L−α−アスパルチル]−L−フェ
ニルアラニン 1−メチルエステル、N−[N−(3,
3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−L−α−ア
スパルチル]−3−シクロヘキシル−L−アラニン 1
−メチルエステル等の新規N−アルキルアスパルチルジ
ペプチドエステル及びアミド誘導体(塩の形態をも含
む。)が上記課題を解決した優れた性質を有する物質と
して、新規甘味剤として使用される。更に、上記新規誘
導体は甘味剤として使用できる以外に、甘味を要求する
飲料、食品等の製品に甘味を付与する物質として使用す
ることも可能で、このように優れた甘味剤や甘味を付与
した飲食品を提供することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規N−アルキルア
スパルチルジペプチド誘導体、より詳しくは新規N−ア
ルキルアスパルチルジペプチドエステル及びアミド誘導
体、並びにこれ等誘導体の少なくとも1種を有効成分と
して含有する甘味剤及び甘味が付与された飲食品等の製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活の高度化に伴い、特に糖分
の摂取過多による肥満及びこれに伴う各種の疾病が問題
となっており、砂糖に替わる低カロリー甘味剤の開発が
望まれている。現在、広汎に使用されている甘味剤とし
て、安全性と甘味の質の面で優れているアスパルテーム
が存在するが安定性にやや問題があった。
【0003】国際特許WO94/11391号公開公報
には、アスパルテームを構成するアスパラギン酸の窒素
原子上にアルキル基を導入した誘導体が甘味倍率を著し
く向上することが記載されており、安定性の点でも若干
の改善が見られたことが報告されている。この公報に記
載されている化合物の中で最も優れているのはアルキル
基として3,3−ジメチルブチル基を有するN−[N−
(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル]
−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルであり、
甘味度は砂糖の10000倍と報告されている。
【0004】しかしながら、先の公報に記載されている
その他の誘導体の甘味度は高々2500倍であり、3,
3−ジメチルブチル基に匹敵する甘味増強効果を持つ置
換基は見い出されていない。酸素原子等のヘテロ原子を
含有するN−アルキル基を有する誘導体の例として、N
−[N−(RS)−2−ヒドロキシシクロヘキシル)−
L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−
メチルエステルが記載されているが、その甘味度は80
0倍と報告されている。
【0005】甘味剤の成分を調製するに当たり、アルキ
ル置換基を導入するためのアルデヒドとして水酸基等の
置換基を有するアルキルアルデヒドを用いることができ
れば、3,3−ジメチルブチル基の導入に用いられる
3,3−ジメチルブチルアルデヒドの悪臭や低沸点によ
る取り扱い上の問題点を解決できると考えられる。
【0006】また、水酸基等のヘテロ原子を含有するア
ルキル置換基を導入することによって、誘導体の溶解性
(水溶性)や甘味質を改善できると考えられるが、先の
公報ではこの種の置換基については殆どその導入による
甘味増強効果が検討されておらず、検討された誘導体の
甘味度も満足できる値ではない。このような状況下、甘
味度に優れた低カロリー甘味剤の開発が求められてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、安全
性に優れ、上記N−[N−(3,3−ジメチルブチル)
−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1
−メチルエステルに匹敵する甘味度を有し、N−アルキ
ル基に水酸基等のヘテロ原子を含有する新規アスパルチ
ルジペプチド誘導体、特に新規アスパルチルジペプチド
エステル及びアミド誘導体、並びにこれを使用する低カ
ロリー甘味剤や飲食品等を提供することにある。また、
このような新規誘導体は水溶性が向上し、その結果加工
性や安定性の更なる改善を期待することができるので、
より好ましくはそのような誘導体を提供することも本発
明の課題の一つである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく、水酸基等の種々の置換基を有するアルキ
ルアルデヒド或いはケトンを用い、還元的アルキル化反
応により、N−アルキルアスパルチルジペプチド誘導
体、特にN−アルキルアスパルチルジペプチドエステル
及びアミドの誘導体を構成するアスパラギン酸の窒素原
子上に種々の置換アルキル基を導入した化合物を合成し
てそれ等の甘味度を調べた。
【0009】その結果、水酸基等のヘテロ原子置換基を
有するアルキル基を導入した誘導体の中に、甘味度の点
で800倍と報告されている上記N−[N−(RS)−
2−ヒドロキシシクロヘキシル)−L−α−アスパルチ
ル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステルを遙か
に上回り、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L
−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メ
チルエステルに匹敵するものがあり、特に下記一般式
(1)で示される誘導体(化合物及びその塩)が甘味剤
として優れていることや、飲食品へも容易に使用できる
こと等を見い出し、これ等種々の知見に基づいて本発明
を完成するに到った。
【0010】即ち、本発明は下記一般式(1)で示され
るN−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体、特にN
−アルキルアスパルチルジペプチドエステル及びアミド
誘導体(塩の形態にあるものを含む。)並びにこれを含
有する甘味剤及び飲食品(飲料及び食品)等の製品に存
する。
【0011】
【化3】 (1)
【0012】上記式(1)中、Rは、水酸基(O
H)、炭素数が1から4のアルコキシ基(OCH、O
CHCH等)及び炭素数が2から5のアルコキシカ
ルボニル基(COCH、COCHCH等)か
ら選ばれる置換基を表す。
【0013】R及びRは、それぞれ独立して水素原
子(H)及び炭素数が1から4のアルキル基(CH
CHCH等)から選ばれる置換基を表すか、又はR
とRとは一緒になって炭素数が2から5のアルキレ
ン基(CHCH、CHCHCH等)を表す。
【0014】m及びnは、それぞれ独立して0、1、
2、3及び4から選ばれる数値を表す。
【0015】Rは水素原子、ベンジル基(CH
)、p−ヒドロキシベンジル基(CH
p−OH)、シクロヘキシルメチル基(CH
11)、フェニル基(C)、シクロヘキシル基
(C11)、フェニルエチル基(CHCH
)、シクロヘキシルエチル基(CHCH
)、炭素数が2から7のアルキルチオアルキル基
(CHSC(CH等)、炭素数が2から7のア
ルコキシアルキル基(CHOC(CH等)及び
炭素数が1から5のアルキル基から選ばれる置換基を表
す。
【0016】Rは水素原子及び炭素数が1から3のア
ルキル基から選ばれる置換基を表す。
【0017】Rは炭素数が1から10のアルコキシ
基、又は下記一般式(2)で示されるモノ置換アミノ基
を表す。
【0018】
【化4】 (2)
【0019】上記式(2)中、R及びRは、それぞ
れ独立して水素原子、炭素数が1から5のアルキル基、
炭素数が3から5のシクロアルキル基(CH(CH
等)、炭素数が2から7のアルコキシアルキル基(C
OCH等)、炭素数が2から7のアルキルチオア
ルキル基(CHSCH等)、炭素数が3から8のア
ルコキシカルボニルメチル基(CHCOCH等)
及び炭素数が2から8のアルコキシカルボニル基(CO
CH等)から選ばれる置換基を表すか、又はR
とは一緒になって総炭素数が2から12のアルキレ
ン基(CHCHCHCH等)を表す。尚、当該
アルキレン基には、当該アルキレン基を構成する炭素-
炭素結合の少なくとも一つが酸素原子(-O-)又は硫黄
原子(−S−)結合を炭素-炭素結合の間に含み炭素-酸
素-炭素(C-O-C)結合又は炭素−硫黄−炭素(C-S
-C)結合を形成するものを含んでいてもよい。従っ
て、例えば、総炭素数が2から12のオキシアルキレン
基(CHOCH等)や、総炭素数が2から12のチ
オアルキレン基(CHSCH等)から選ばれる置換
基も前記アルキレン基に含まれる。
【0020】ここで、RとRとが一緒になって前記
アルキレン基を表す場合、当該アルキレン基は、更に炭
素数が1から5のアルキル基及び/又はその他の置換基
を1個又は複数有していてもよく、これ等の置換基と当
該アルキレン基の少なくとも一部とが環状構造を形成し
てもよい。
【0021】即ち、RとRとが一緒になってアルキ
レン基を表す場合、例えばメチル基、エチル基等の炭素
数が1から5のアルキル基或いは別の置換基を、当該ア
ルキレン基を構成する炭素原子上に、1個以上有してい
てもよいし、当該アルキレン基が、その少なくとも一部
と他の置換基(1個又は複数)とでビシクロ、トリシク
ロ環等の環状構造を形成していてもよい。
【0022】Rはフェニル基、ベンジル基、シクロヘ
キシル基及びシクロヘキシルメチル基から選ばれる置換
基を表す。当該フェニル基及びベンジル基は、それぞれ
独立してベンゼン環上の2、3及び4位の少なくとも一
つに水酸基、炭素数が1から6のアルキル基及び炭素数
が1から6のアルコキシ基から選ばれる置換基を有して
いてもよい。
【0023】好ましくは、上記式(1)においてR
水酸基、メトキシ基及びメトキシカルボニル基の何れか
であり、mが1から3何れかの整数であり、Rがメチ
ル基及びエチル基の何れかであり、Rがメチル基、エ
チル基、ノルマルプロピル基及びイソプロピル基の何れ
かであり、nが1又は2であり、Rが水素原子、ベン
ジル基、p−ヒドロキシベンジル基、シクロヘキシルメ
チル基、t−ブチルチオメチル基及びt−ブチルオキシ
メチル基の何れかであり、Rは水素原子、メチル基、
エチル基、ノルマルプロピル基及びイソプロピル基の何
れかであり、R はメトキシ基、α−エチルベンジルア
ミノ基、α−メトキシメチルベンジルアミノ基、α−メ
トキシカルボニルベンジルアミノ基、α−メチルチオメ
チルベンジルアミノ基、α−メトキシカルボニルメチル
ベンジルアミノ基及び2,2,4,4−テトラメチル−
3−チエタニルアミノ基(2,2,4,4−tetra
methyl−3−thietanylamino)の
何れかである前記誘導体を挙げることができる。
【0024】また、特に飲食品に使用する場合、当該誘
導体が塩の形態を有する場合には、飲食品用として許容
できる塩を採用することができる。
【0025】本発明の誘導体を構成するアミノ酸のう
ち、アスパラギン酸はL-体が好ましく、その他のアミ
ノ酸については光学異性体の何れかの形態でも、その混
合物の形態でもよい。甘味剤として適したものを選択す
ればよい。
【0026】更に、本発明は別の形態として前記本発明
の誘導体の少なくとも1種を有効成分として含有するこ
とに特徴を有する甘味剤又は甘味が付与された飲食品そ
の他の製品にも存する。この場合、甘味剤用の担体及び
増量剤の少なくとも1種を含んでいてもよい。
【0027】この発明において使用する有効成分の誘導
体は1種(前記式(1)に含まれる化合物単位で一つ)
でも複数でもよい。
【0028】使用する誘導体の1種(化合物一つ)にお
いて、遊離体、塩の形態(1種以上)、或いはその混合
物を採用することができる。複数の場合、化合物一つ一
つにおいて、遊離体、塩の形態(1種以上)、或いはそ
の混合物を採用することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施の形態
を説明する。
【0030】本発明の新規N−アルキルアスパルチルジ
ペプチド誘導体は上記一般式(1)で示される化合物が
含まれ、遊離体やその各種塩の形態にあるものが含まれ
る。
【0031】上記誘導体を構成するアミノ酸の光学異性
体に関し、好ましくはアスパラギン酸はL−体であり、
その他のアミノ酸については、甘味質及び甘味強度等に
応じてL−体であってもD−体であってもその混合物で
あってもよい。
【0032】本発明の誘導体に含まれる化合物には、好
ましいものとして下記の内容が含まれる。
【0033】[1]上記一般式(1)で示される化合
物。
【0034】但し、上記式(1)中、Rは、水酸基
(OH)、炭素数が1から4のアルコキシ基(OC
、OCHCH等)及び炭素数が2から5のアル
コキシカルボニル基(COCH、COCHCH
等)から選ばれる置換基を表す。
【0035】R及びRは、それぞれ独立して水素原
子(H)及び炭素数が1から4のアルキル基(CH
CHCH等)から選ばれる置換基を表すか、又はR
とRとは一緒になって炭素数が2から5のアルキレ
ン基(CHCH、CHCHCH等)を表す。
【0036】m及びnは、それぞれ独立して0、1、
2、3及び4から選ばれる数値、好ましくは1から3何
れかの整数を表す。
【0037】Rは水素原子、ベンジル基(CH
)、p−ヒドロキシベンジル基(CH
p−OH)、シクロヘキシルメチル基(CH
11)、フェニル基(C)、シクロヘキシル基
(C11)、フェニルエチル基(CHCH
)、シクロヘキシルエチル基(CHCH
)、炭素数が2から7のアルキルチオアルキル基
(CHSC(CH等)、炭素数が2から7のア
ルコキシアルキル基(CHOC(CH等)及び
炭素数が1から5のアルキル基から選ばれる置換基を表
す。
【0038】Rは水素原子及び炭素数が1から3のア
ルキル基から選ばれる置換基を表す。
【0039】Rは炭素数が1から10のアルコキシ
基、又は上記一般式(2)で示される置換基(モノ置換
アミノ基)を表す。
【0040】Rがアルコキシ基を表す場合のアルコキ
シ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、ノルマル
プロポキシ基、イソプロポキシ基、フェンチルオキシ基
(O−fenchyl)等が挙げられる。
【0041】上記式(2)において、R及びRは、
それぞれ独立して水素原子、炭素数が1から5のアルキ
ル基、炭素数が3から5のシクロアルキル基(CH(C
等)、炭素数が2から7のアルコキシアルキル
基(CHOCH等)、炭素数が2から7のアルキル
チオアルキル基(CHSCH等)、炭素数が3から
8のアルコキシカルボニルメチル基(CHCOCH
等)及び炭素数が2から8のアルコキシカルボニル基
(COCH等)から選ばれる置換基を表すか、又は
とRとは一緒になって総炭素数が2から12のア
ルキレン基(CHCHCHCH等)を表す。
尚、当該アルキレン基には、当該アルキレン基を構成す
る炭素-炭素結合の少なくとも一つが酸素原子(-O-)
又は硫黄原子(−S−)結合を炭素-炭素結合の間に含
み炭素-酸素-炭素(C-O-C)結合又は炭素−硫黄−炭
素(C-S-C)結合を形成するものを含んでいてもよ
い。従って、例えば、総炭素数が2から12のオキシア
ルキレン基(CHOCH等)や、総炭素数が2から
12のチオアルキレン基(CHSCH等)から選ば
れる置換基も前記アルキレン基に含まれる。
【0042】ここで、RとRとが一緒になって前記
アルキレン基を表す場合、当該アルキレン基は、更に炭
素数が1から5のアルキル基及び/又はその他の置換基
を1個又は複数有していてもよく、これ等の置換基と当
該アルキレン基の少なくとも一部とが環状構造を形成し
てもよい。
【0043】Rはフェニル基、ベンジル基、シクロヘ
キシル基及びシクロヘキシルメチル基から選ばれる置換
基を表す。ここで、フェニル基及びベンジル基は、それ
ぞれ独立してベンゼン環上の2、3及び4位の少なくと
も一つに水酸基、炭素数が1から6のアルキル基及び炭
素数が1から6のアルコキシ基から選ばれる置換基を有
していてもよい。
【0044】前記式(2)で示されるモノ置換アミノ基
におけるアミノ基のモノ置換基、即ちR、R及びR
並びにこれ等が結合する炭素原子で構成される置換基
の形でその例を示すと、α−エチルベンジル基、α−メ
トキシカルボニルベンジル基、α−メトキシメチルベン
ジル基、α−メチルチオメチルベンジル基、α−メトキ
シカルボニルメチルベンジル基、フェンチル基(fen
chyl)、2,6−ジメチルシクロヘキシル基(2,
6−dimethylcyclohexyl)、2,
2,5,5−テトラメチルシクロペンチル基(2,2,
5,5−tetramethylcyclopenty
l)、2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル
基(2,2,4,4−tetramethyl−3−t
hietanyl)等が挙げられる。
【0045】更に好ましい化合物として、上記式(1)
において、Rが水酸基、メトキシ基及びメトキシカル
ボニル基の何れかであり、mが1から3何れかの整数で
あり、Rがメチル基及びエチル基の何れかであり、R
がメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基及びイソ
プロピル基の何れかであり、nが1又は2であり、R
が水素原子、ベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、
シクロヘキシルメチル基、t−ブチルチオメチル基、及
びt−ブチルオキシメチル基の何れかであり、Rは水
素原子、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基及び
イソプロピル基の何れかであり、Rはメトキシ基、α
−エチルベンジルアミノ基、α−メトキシメチルベンジ
ルアミノ基、α−メトキシカルボニルベンジルアミノ
基、α−メチルチオメチルベンジルアミノ基、α−メト
キシカルボニルメチルベンジルアミノ基及び2,2,
4,4−テトラメチル−3−チエタニルアミノ基(2,
2,4,4−tetramethyl−3−thiet
anylamino)の何れかである誘導体を挙げるこ
とができる。
【0046】[2]Rが水酸基であり、mが1であ
り、R及びRがメチル基であり、nが2であり、R
がベンジル基であり、Rが水素原子であり、R
メトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0047】[3]Rが水酸基であり、m及びnが2
であり、R及びRがメチル基であり、Rがベンジ
ル基であり、Rが水素原子であり、Rがメトキシ基
である上記[1]記載の化合物。
【0048】[4]Rが水酸基であり、mが3であ
り、R及びRがメチル基であり、nが2であり、R
がベンジル基であり、Rが水素原子であり、R
メトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0049】[5]Rが水酸基であり、mが2であ
り、R及びRがメチル基であり、nが1であり、R
がベンジル基であり、Rが水素原子であり、R
メトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0050】[6]Rがメトキシカルボニル基であ
り、m及びnが2であり、R及びRがメチル基であ
り、Rがベンジル基であり、Rが水素原子であり、
がメトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0051】[7]R及びRがメトキシ基であり、
m及びnが2であり、R及びRがメチル基であり、
がベンジル基であり、Rが水素原子である上記
[1]記載の化合物。
【0052】[8]R及びRがメトキシ基であり、
mが1であり、R及びRがメチル基であり、nが2
であり、Rがベンジル基であり、Rが水素原子であ
る上記[1]記載の化合物。
【0053】[9]Rが水酸基であり、m及びnが2
であり、R、R及びRがメチル基であり、R
ベンジル基であり、Rがメトキシ基である上記[1]
記載の化合物。
【0054】[10]Rが水酸基であり、m及びnが
2であり、R及びRがメチル基であり、Rがシク
ロヘキシルメチル基であり、Rが水素原子であり、R
がメトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0055】[11]Rが水酸基であり、m及びnが
2であり、R及びRがメチル基であり、Rがt−
ブチルチオメチル基であり、Rが水素原子であり、R
がメトキシ基である上記[1]記載の化合物。
【0056】[12]Rが水酸基であり、m及びnが
2であり、R及びRがメチル基であり、Rが水素
原子であり、Rがイソプロピル基であり、R
(S)−α−エチルベンジルアミノ基である上記[1]
記載の化合物。
【0057】[13]Rが水酸基であり、m及びnが
2であり、R及びRがメチル基であり、Rが水素
原子であり、Rがエチル基であり、Rが(R)−α
−メトキシカルボニルベンジルアミノ基である上記
[1]記載の化合物。
【0058】以上[1]から[13]の化合物は各種の塩の
形態を取ることができ、このような塩の形態全て本発明
の誘導体に含まれる。
【0059】本発明には、好ましい形態として更に以下
の発明も含まれる。
【0060】[14]本発明の前記誘導体の少なくとも
1種を有効成分として含有する甘味剤、甘味が付与され
た飲食品その他の製品。甘味剤用の担体及び増量剤の少
なくとも1種を含んでいてもよい。
【0061】誘導体が塩の形態で使用される場合、飲食
品として許容できる塩の形態が採用される。
【0062】[15]甘味が要求される製品(飲食品、
医薬品、口内衛生品等)に本発明の前記誘導体の少なく
とも1種を含有させる(混合、添加)甘味付与方法。
【0063】本発明の誘導体には塩の形態も含まれ(前
記式(1)に含まれる化合物の塩の形態として)、その
塩として、例えば式(1)に含まれる化合物と、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、
マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アンモニア
等との塩(アンモニウム塩等)、リジン、アルギニン等
のアミノ酸との塩、塩酸、硫酸等の無機酸との塩、クエ
ン酸、酢酸等の有機酸との塩及びサッカリン(sacc
harin)、アセスルフェーム(acesulfam
e)、シクラミン酸(cyclamic acid)、
グリチルリチン酸(glycyrrhizic aci
d)等の他の甘味剤との塩が挙げられ、これらも前述の
通り本発明の誘導体に含まれる。
【0064】これ等の塩を調製するには従来から公知又
は慣用される造塩工程を利用すればよい。例えば、水そ
の他適当な媒体中、前記本発明の誘導体に含まれる化合
物(遊離体)と酸、アルカリ、前記他の甘味剤等とを反
応させることにより、容易に目的とする塩を調製するこ
とができる。
【0065】本発明のN−アルキルアスパルチルジペプ
チド誘導体はアスパルテーム、アスパルチルジペプチド
エステル或いはアスパルチルジペプチドアミド誘導体を
種々の置換基を有するアルキルアルデヒド或いはケトン
誘導体と還元剤(例えば、NaB(OAc)H、水素
/パラジウム炭素触媒等。)で還元的にアルキル化する
ことによって容易に合成することができる。或いは、通
常のペプチド合成法(泉屋等、ペプチド合成の基礎と実
験:丸善 1985.1.20 発行参照。)に従って得ることが
できるβ位のカルボン酸に保護基を有するアスパルテー
ム、アスパルチルジペプチドエステル、アスパルチルジ
ペプチドアミド誘導体(例えば、β−O−ベンジル−α
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエ
ステル等。)を種々の置換基を有するアルキルアルデヒ
ド或いはケトンと還元剤(例えば、NaB(OAc)
H)とで還元的にアルキル化(A. F. Abdel-Magid等、T
etrahedoron Letters, 31, 5595(1990)参照。)した後
に、保護基を除去することによって得ることができる
が、本発明の化合物の合成法はこれ等に限るものではな
い。上記置換アルキルアルデヒド或いはケトン誘導体の
替わりにこれ等のアセタール或いはケタール誘導体が還
元的アルキル化の際のアルデヒド或いはケトン成分とし
て用いられ得ることは勿論である。
【0066】本発明の誘導体、即ち本発明の化合物及び
その塩の形態は、官能試験の結果、砂糖に類似した甘味
質で強い甘味を持つことが分かった。例えば、N−[N
−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−L
−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メ
チルエステルの甘味度は約7000倍(対砂糖)、N−
[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)
−L−α−アスパルチル]−3−シクロヘキシル−L−
アラニン 1−メチルエステルの甘味度は約12000
倍(対砂糖)、N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒ
ドロキシペンチル)−L−α−アスパルチル]−(S−
t−ブチル)−L−システイン 1−メチルエステルの
甘味度は約25000倍(対砂糖)であった。
【0067】合成した幾つかのN−アルキルアスパルチ
ルジペプチド誘導体(下記一般式(1)で示される。)
について構造と官能試験の結果を表1に示す。
【0068】表1の結果から明らかなように、本発明の
新規誘導体が甘味度(甘味倍数)において特に優れてい
ることが理解される。
【0069】
【化5】
【0070】
【表1】N−アルキルアスパルチルジペプチド誘導体の
構造と甘味倍数 1)4%シュークロース水溶液との比較
【0071】尚、本発明の誘導体(本発明の化合物及び
その塩の形態にあるもの含む。)を甘味剤として使用す
る場合、特別の支障のない限り、他の甘味剤と併用して
もよいことは勿論である。
【0072】本発明の誘導体を甘味剤として使用する場
合、必要により担体及び/又は増量剤を使用してもよ
く、例えば従来から知られ、又は使用されている甘味剤
用の担体、増量剤等を使用することができる。
【0073】担体、増量剤としては、例えば、ポリデキ
ストロース(polydextrose)、スターチ(starch)、マ
ルトデキストリン(maltodextrines)、セルロース(ce
llulose)、メチルセルロース(methylcellulose)、カ
ルボキシメチルセルロース(carboxymethylcellulos
e)、及び他のセルロース誘導体(other cellulose der
ivatives)、アルギン酸ナトリウム(sodium alginat
e)、ペクチン(pectins)、ガム(gums)、ラクトース
(lactose)、マルトース(maltose)、グルコース(gl
ucose)、シュークロース(sucrose)、ロイシン(leuc
ine)、グリセロール(glycerole)、マニトール(mann
itol)、ソルビトール(sorbitol)、キシリトール(xy
litol)、エリスリトール(erythritol)、及びこれ等
に類するもの(equivalents thereof)等を1種又は複
数使用することができる。
【0074】本発明の誘導体は甘味剤又は甘味剤成分と
して使用することができるが、更に甘味の付与を必要と
する飲食品等の製品、例えば菓子、チューインガム、衛
生製品、化粧品、薬品及び人以外の動物用製品等の各種
製品の甘味剤として使用することができる。更に、本発
明の誘導体を含有し甘味が付与された製品の形態とし
て、また甘味の付与を必要とする当該製品に対する甘味
付与方法において本発明の誘導体を使用することがで
き、その使用方法等については、従来法その他公知の方
法に従うことができる。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。尚、本発明の範囲は以下の実施例の範囲に限定され
るものではない。
【0076】尚、NMRスペクトルはVarian G
emini−300(300MHz)により、MSスペ
クトルはThermo Quest TSQ700によ
り測定した。
【0077】(実施例1) N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1化合物番号2)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テル921mg(1.90ミリモル)に4N−HCl/
ジオキサン溶液10mlを加え、室温で1時間撹拌し
た。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に5%炭酸水素ナト
リウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル50mlで2
回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、硫酸マグネシウムを濾過して除
き、濾液を減圧下に濃縮して、β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テル711mg(1.85ミリモル)を粘稠な油状物と
して得た。
【0078】上記β−O−ベンジル−α−L−アスパル
チル−L−フェニルアラニン メチルエステル711m
g(1.85ミリモル)をテトラヒドロフラン(TH
F)20mlに溶解し、この溶液を0℃に保った。これ
に、3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリル
オキシペンチルアルデヒド452mg(1.85ミリモ
ル)、酢酸0.11ml(2.00ミリモル)及びNa
B(OAc)H588mg(2.78ミリモル)を加
え、0℃で1時間、更に室温で1夜撹拌した。反応液に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エ
チル50mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、硫酸マグネシウ
ムを濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。
【0079】この残渣にメタノール25mlと1N−H
Cl5mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減
圧下に濃縮し、メタノールを除いた。反応液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液50mlを加えた後、酢酸エチル
50mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、硫酸マグネシウム
を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を分取
薄層クロマトグラフィー(PTLC)で精製し、N−
[N−3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−
β−O−ベンジル−L−α−アスパルチル]−L−フェ
ニルアラニン 1−メチルエステル839mg(1.6
8ミリモル)を粘稠な油状物として得た。
【0080】上記N−[N−3,3−ジメチル−5−ヒ
ドロキシペンチル)−β−O−ベンジル−L−α−アス
パルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステ
ル839mg(1.68ミリモル)をメタノール20m
lと水2mlの混合溶媒に溶解し10%パラジウム炭素
(50%含水)400mgを加えた。これを水素雰囲気
下に室温で3時間撹拌した。触媒を濾過して除き、濾液
を減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥してN−[N−(3,
3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−L−α−ア
スパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエス
テル485mg(1.19ミリモル)を固体として得
た。
【0081】HNMR(DMSO−d) δ:0.
80(s,6H),1.31(t,2H),1.38−
1.61(m,2H),2.54−2.90(m,4
H),2.90−2.98(dd,1H),3.09−
3.15(dd,1H),3.43(t,2H),3.
62(s,3H),4.00−4.09(m,1H),
4.51−4.60(m,1H),7.19−7.32
(m,5H),9.17(d,1H)。
【0082】ESI−MS 409.7(MH)。
【0083】甘味度(対砂糖) 7000倍。
【0084】(実施例2) N−[N−(3,3−ジメチル−4−ヒドロキシブチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1 化合物番号1)の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに3,3−ジメチル−4
−ベンジルオキシブチルアルデヒドを用い、塩酸水溶液
によるt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を省略す
る以外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,3−ジ
メチル−4−ヒドロキシブチル)−L−α−アスパルチ
ル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルを総
収率70.2%で固体として得た。
【0085】HNMR(DMSO−d) δ:0.
73(s,3H),0.74(s,3H),1.35−
1.43(m,2H),2.30−2.50(m,4
H),2.88−2.97(dd,1H),3.02
(s,2H),3.05−3.12(dd,1H),
3.55−3.63(m,1H),3.62(s,3
H),4.50−4.60(m,1H),7.18−
7.30(m,5H),8.71(d,1H)。
【0086】ESI−MS 395.6(MH)。
【0087】甘味度(対砂糖) 4000倍。
【0088】(実施例3) N−[N−(3,3−ジメチル−6−ヒドロキシヘキシ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1 化合物番号3)の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに3,3−ジメチル−6
−ベンジルオキシヘキシルアルデヒドを用い、塩酸水溶
液によるt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を省略
する以外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,3−
ジメチル−6−ヒドロキシヘキシル)−L−α−アスパ
ルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル
を総収率66.1%で固体として得た。
【0089】HNMR(DMSO−d) δ:0.
77(s,6H),1.04−1.13(m,2H),
1.24−1.44(m,4H),2.42−2.58
(m,4H),2.88−2.96(dd,1H),
3.06−3.12(dd,1H),3.34(t,3
H),3.61(s,3H),3.70−3.75
(m,1H),4.51−4.59(m,1H),7.
19−7.30(m,5H),8.02(d,1H)。
【0090】ESI−MS 423.6(MH)。
【0091】甘味度(対砂糖) 7000倍。
【0092】(実施例4) N−[N−(2,2−ジメチル−4−ヒドロキシブチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1 化合物番号4)の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに2,2−ジメチル−4
−ベンジルオキシブチルアルデヒドを用い、塩酸水溶液
によるt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を省略す
る以外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,3−ジ
メチル−4−ヒドロキシブチル)−L−α−アスパルチ
ル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルを総
収率75.9%で固体として得た。
【0093】HNMR(DMSO−d) δ:0.
88(s,6H),1.32−1.50(m,2H),
2.20(d,1H),2.60(d,1H),2.7
6−3.15(m,4H),3.42(t,3H),
3.62(s,3H),4.03−4.08(m,1
H),4.56−4.65(m,1H),7.19−
7.31(m,5H),9.26−9.30(m,1
H)。
【0094】ESI−MS 395.7(MH)。
【0095】甘味度(対砂糖) 250倍。
【0096】(実施例5) N−[N−(3,3−ジメチル−5−メトキシカルボニ
ルペンチル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニル
アラニン 1−メチルエステル(表1 化合物番号5)
の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに3,3−ジメチル−5
−メトキシカルボニルペンチルアルデヒドを用い、塩酸
水溶液によるt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を
省略する以外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,
3−ジメチル−5−メトキシカルボニルペンチル)−L
−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メ
チルエステルを総収率70.9%で固体として得た。
【0097】HNMR(DMSO−d) δ:0.
77(s,6H),1.25−1.46(m,4H),
2.20−2.26(m,2H),2.42−2.56
(m,4H),2.89−2.97(dd,1H),
3.06−3.17(dd,1H),3.58(s,3
H),3.62(s,3H),3.71−3.76
(m,1H),4.51−4.57(m,1H),7.
17−7.30(m,5H),8.87(d,1H)。
【0098】ESI−MS (MH)451.47。
【0099】甘味度(対砂糖) 1000倍。
【0100】(実施例6) N−[N−(3,3−ジメチル−5−メトキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1 化合物番号6)の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに3,3−ジメチル−5
−メトキシペンチルアルデヒドを用い、塩酸水溶液によ
るt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を省略する以
外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,3−ジメチ
ル−5−メトキシペンチル)−L−α−アスパルチル]
−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルを総収率
62.0%で固体として得た。
【0101】HNMR(DMSO−d) δ:0.
80(s,6H),1.30−1.45(m,4H),
2.40−2.55(m,4H),2.90−2.98
(dd,1H),3.07−3.13(dd,1H),
3.20(s,3H),3.32(t,2H),3.6
3(s,3H),3.70−3.78(m,1H),
4.53−4.60(m,1H),7.18−7.31
(m,5H),8.90−8.96(m,1H)。
【0102】ESI−MS 423.53(MH)。
【0103】甘味度(対砂糖) 1500倍。
【0104】(実施例7) N−[N−(3,3−ジメチル−4−メトキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン
1−メチルエステル(表1 化合物番号7)の合成 3,3−ジメチル−5−t−ブチルジメチルシリルオキ
シペンチルアルデヒドの替わりに3,3−ジメチル−4
−メトキシペンチルアルデヒドを用い、塩酸水溶液によ
るt−ブチルジメチルシリル基の除去操作を省略する以
外は実施例1と同様にしてN−[N−(3,3−ジメチ
ル−4−メトキシペンチル)−L−α−アスパルチル]
−L−フェニルアラニン 1−メチルエステルを総収率
55.9%で固体として得た。
【0105】HNMR(DMSO−d) δ:0.
78(s,3H),0.79(s,3H),1.35−
1.53(m,2H),2.48−2.55(m,2
H),2.58−2.62(m,2H),2.90−
2.98(dd,1H),2.94(s,2H),3.
08−3.14(dd,1H),3.22(s,3
H),3.63(s,3H),3.79−3.83
(m,1H),4.52−4.60(m,1H),7.
19−7.31(m,5H),8.91−8.96
(m,1H)。
【0106】ESI−MS 409.51(MH)。
【0107】甘味度(対砂糖) 3500倍。
【0108】(実施例8) N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−L−(α−メチル)フ
ェニルアラニン 1−メチルエステル(表1 化合物番
号8)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テルの替わりにN−t−ブトキシカルボニル−β−O−
ベンジル−α−L−アスパルチル−L−(α−メチル)
フェニルアラニン メチルエステルを用いる以外は実施
例1と同様にしてN−[N−(3,3−ジメチル−5−
ヒドロキシペンチル)−L−α−アスパルチル]−L−
(α−メチル)フェニルアラニン 1−メチルエステル
を総収率57.3%で固体として得た。
【0109】HNMR(DMSO−d) δ:0.
86(s,6H),1.25(s,3H),1.33−
1.55(m,4H),2.65−2.68(m,2
H),2.72−2.79(m,2H),3.00−
3.05(m,1H),3.22−3.27(m,1
H),3.42−3.46(t,2H),3.61
(s,3H),3.83−3.88(m,1H),7.
10−7.13(m,2H),7.25−7.32
(m,3H),8.32(s,1H)。
【0110】ESI−MS 423.34(MH)。
【0111】甘味度(対砂糖) 5000倍。
【0112】(実施例9) N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−3−シクロヘキシル−
L−アラニン 1−メチルエステル(表1 化合物番号
9)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テルの替わりにN−t−ブトキシカルボニル−β−O−
ベンジル−α−L−アスパルチル−3−シクロヘキシル
−L−アラニンメチルエステルを用いる以外は実施例1
と同様にしてN−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒド
ロキシペンチル)−L−α−アスパルチル]−3−シク
ロヘキシル−L−アラニン 1−メチルエステルを総収
率61.7%で固体として得た。
【0113】HNMR(DMSO−d) δ:0.
85(s,6H),1.10−1.16(m,2H),
1.30−1.42(m,4H),1.51−1.70
(m,5H),2.31−2.48(m,2H),2.
52−2.60(m,2H),3.40−3.45
(t,2H),3.62(s,3H),3.65−3.
70(m,1H),4.32−4.40(m,1H),
8.64−8.67(m,1H)。
【0114】ESI−MS 415.44(MH)。
【0115】甘味度(対砂糖) 12000倍。
【0116】(実施例10) N−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチ
ル)−L−α−アスパルチル]−(S−t−ブチル)−
L−システイン 1−メチルエステル(表1 化合物番
号10)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テルの替わりにα−L−アスパルチル−(S−t−ブチ
ル)−L−システイン メチルエステルを用い、PTL
Cによる精製を最終段階で行う以外は実施例1と同様に
してN−[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペ
ンチル)−L−α−アスパルチル]−(S−t−ブチ
ル)−L−システイン 1−メチルエステルを総収率1
5.0%で固体として得た。
【0117】HNMR(DMSO−d) δ:0.
85(s,6H),1.26(s,9H),1.32−
1.38(m,4H),2.25−2.48(m,2
H),2.51−2.60(m,2H),2.79−
2.96(m,2H),3.40−3.45(t,2
H),3.54−3.60(m,1H),3.65
(s,3H),4.45−4.52(m,1H),8.
69−8.72(m,1H)。
【0118】ESI−MS 421.37(MH)。
【0119】甘味度(対砂糖) 25000倍。
【0120】(実施例11) N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−
L−α−アスパルチル−D−バリン (S)−α−エチ
ルベンジルアミド(表1 化合物番号11)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テルの替わりにN−t−ブトキシカルボニル−β−O−
ベンジル−α−L−アスパルチル−D−バリン (S)
−α−エチルベンジルアミドを用いる以外は実施例1と
同様にしてN−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペ
ンチル)−L−α−アスパルチル−D−バリン (S)
−α−エチルベンジルアミドを総収率52.6%で固体
として得た。
【0121】HNMR(DMSO−d) δ:0.
74(s,6H),0.81−0.89(m,9H),
1.26−1.48(m,4H),1.65−1.71
(m,2H),1.92−2.25(m,1H),2.
49−2.60(m,2H),2.65−2.71
(m,2H),3.37−3.41(m,2H),3.
92−3.97(m,1H),4.22−4.27
(m,1H),4.65−4.72(m,1H),7.
18−7.30(m,5H),8.48−8.51
(m,2H)。
【0122】ESI−MS 464.80(MH)。
【0123】甘味度(対砂糖) 2500倍。
【0124】(実施例12) N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)−
L−α−アスパルチル−D−α−アミノブチリル−D−
フェニルグリシン メチルエステル(表1 化合物番号
12)の合成 N−t−ブトキシカルボニル−β−O−ベンジル−α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン メチルエス
テルの替わりにN−t−ブトキシカルボニル−β−O−
ベンジル−α−L−アスパルチル−D−α−アミノブチ
リル−D−フェニルグリシン メチルエステルを用いる
以外は実施例1と同様にしてN−(3,3−ジメチル−
5−ヒドロキシペンチル)−L−α−アスパルチル−D
−α−アミノブチリル−D−フェニルグリシン メチル
エステルを総収率37.5%で固体として得た。
【0125】HNMR(DMSO−d) δ:0.
82(s,6H),0.85−0.90(t,3H),
1.31−1.37(m,4H),1.53−1.77
(m,2H),2.19−2.44(m,2H),2.
51−2.55(m,2H),3.41−3.44
(t,2H),3.47−3.50(m,1H),3.
62(s,3H),4.33−4.40(m,1H),
5.38−5.41(m,1H),7.39(s,5
H),8.28−8.20(d,1H),8.84−
8.86(d,1H)。
【0126】ESI−MS 480.51(MH)。
【0127】甘味度(対砂糖) 700倍。
【0128】
【発明の効果】本発明に依れば、従来品に比較して安全
性に優れ、、特に甘味度に優れた低カロリーの甘味剤や
これを使用した飲食品等を提供することができる。
【0129】更に、その有効成分として優れた、N−
[N−(3,3−ジメチル−5−ヒドロキシペンチル)
−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1
−メチルエステル、N−[N−(3,3−ジメチル−5
−ヒドロキシペンチル)−L−α−アスパルチル]−3
−シクロヘキシル−L−アラニン 1−メチルエステル
等、新規N−アルキルアスパルチルジペプチドエステル
及びアミド誘導体(塩の形態をも含む。)を提供するこ
とができる。このような新規化合物は水溶性が向上し、
その結果加工性や安定性の更なる改善及び用途の拡大を
期待することができる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるN−アルキル
    アスパルチルジペプチド誘導体(塩の形態にあるものを
    含む。)。 【化1】 (1) 上記式(1)中、Rは、水酸基、炭素数が1から4の
    アルコキシ基及び炭素数が2から5のアルコキシカルボ
    ニル基から選ばれる置換基を表す。R及びRは、そ
    れぞれ独立して水素原子及び炭素数が1から4のアルキ
    ル基から選ばれる置換基を表すか、又はRとRとは
    一緒になって炭素数が2から5のアルキレン基を表す。
    m及びnは、それぞれ独立して0、1、2、3及び4か
    ら選ばれる数値を表す。Rは水素原子、ベンジル基、
    p−ヒドロキシベンジル基、シクロヘキシルメチル基、
    フェニル基、シクロヘキシル基、フェニルエチル基、シ
    クロヘキシルエチル基、炭素数が2から7のアルキルチ
    オアルキル基、炭素数が2から7のアルコキシアルキル
    基及び炭素数が1から5のアルキル基から選ばれる置換
    基を表す。Rは水素原子及び炭素数が1から3のアル
    キル基から選ばれる置換基を表す。Rは炭素数が1か
    ら10のアルコキシ基、又は下記一般式(2)で示され
    るモノ置換アミノ基を表す。 【化2】 (2) 上記式(2)中、R及びRは、それぞれ独立して水
    素原子、炭素数が1から5のアルキル基、炭素数が3か
    ら5のシクロアルキル基、炭素数が2から7のアルコキ
    シアルキル基、炭素数が2から7のアルキルチオアルキ
    ル基、炭素数が3から8のアルコキシカルボニルメチル
    基及び炭素数が2から8のアルコキシカルボニル基から
    選ばれる置換基を表すか、又はRとRとは一緒にな
    って総炭素数が2から12のアルキレン基を表し、当該
    アルキレン基には、当該アルキレン基を構成する炭素-
    炭素結合の少なくとも一つが酸素原子(-O-)又は硫黄
    原子(−S−)結合を炭素-炭素結合の間に含み炭素-酸
    素-炭素(C-O-C)結合又は炭素−硫黄−炭素(C-S
    -C)結合を形成するものを含んでいてもよい。ここ
    で、RとRとが一緒になって前記アルキレン基を表
    す場合、当該アルキレン基は、更に炭素数が1から5の
    アルキル基及び/又はその他の置換基を1個又は複数有
    していてもよく、これ等置換基と当該アルキレン基の少
    なくとも一部とが環状構造を形成してもよい。Rはフ
    ェニル基、ベンジル基、シクロヘキシル基及びシクロヘ
    キシルメチル基から選ばれる置換基を表し、当該フェニ
    ル基及びベンジル基は、それぞれ独立してベンゼン環上
    の2、3及び4位の少なくとも一つに、水酸基、炭素数
    が1から6のアルキル基及び炭素数が1から6のアルコ
    キシ基から選ばれる置換基を有していてもよい。
  2. 【請求項2】Rが水酸基、メトキシ基及びメトキシカ
    ルボニル基の何れかであり、mが1から3何れかの整数
    であり、Rがメチル基及びエチル基の何れかであり、
    がメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基及びイ
    ソプロピル基の何れかであり、nが1又は2であり、R
    が水素原子、ベンジル基、p−ヒドロキシベンジル
    基、シクロヘキシルメチル基、t−ブチルチオメチル基
    及びt−ブチルオキシメチル基の何れかであり、R
    水素原子、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基及
    びイソプロピル基の何れかであり、Rはメトキシ基、
    α−エチルベンジルアミノ基、α−メトキシメチルベン
    ジルアミノ基、α−メトキシカルボニルベンジルアミノ
    基、α−メチルチオメチルベンジルアミノ基、α−メト
    キシカルボニルメチルベンジルアミノ基及び2,2,
    4,4−テトラメチル−3−チエタニルアミノ基の何れ
    かである請求項1記載の誘導体。
  3. 【請求項3】Rが水酸基であり、mが1であり、R
    及びRがメチル基であり、nが2であり、Rがベン
    ジル基であり、Rが水素原子であり、Rがメトキシ
    基である請求項1記載の誘導体。
  4. 【請求項4】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R及びRがメチル基であり、Rがベンジル基
    であり、Rが水素原子であり、Rがメトキシ基であ
    る請求項1記載の誘導体。
  5. 【請求項5】Rが水酸基であり、mが3であり、R
    及びRがメチル基であり、nが2であり、Rがベン
    ジル基であり、Rが水素原子であり、Rがメトキシ
    基である請求項1記載の誘導体。
  6. 【請求項6】Rが水酸基であり、mが2であり、R
    及びRがメチル基であり、nが1であり、Rがベン
    ジル基であり、Rが水素原子であり、Rがメトキシ
    基である請求項1記載の誘導体。
  7. 【請求項7】Rがメトキシカルボニル基であり、m及
    びnが2であり、R及びRがメチル基であり、R
    がベンジル基であり、Rが水素原子であり、Rがメ
    トキシ基である請求項1記載の誘導体。
  8. 【請求項8】R及びRがメトキシ基であり、m及び
    nが2であり、R及びRがメチル基であり、R
    ベンジル基であり、Rが水素原子である請求項1記載
    の誘導体。
  9. 【請求項9】R及びRがメトキシ基であり、mが1
    であり、R及びRがメチル基であり、nが2であ
    り、Rがベンジル基であり、Rが水素原子である請
    求項1記載の誘導体。
  10. 【請求項10】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R、R及びRがメチル基であり、Rがベン
    ジル基であり、Rがメトキシ基である請求項1記載の
    誘導体。
  11. 【請求項11】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R及びRがメチル基であり、Rがシクロヘキ
    シルメチル基であり、Rが水素原子であり、Rがメ
    トキシ基である請求項1記載の誘導体。
  12. 【請求項12】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R及びRがメチル基であり、Rがt−ブチル
    チオメチル基であり、Rが水素原子であり、Rがメ
    トキシ基である請求項1記載の誘導体。
  13. 【請求項13】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R及びRがメチル基であり、Rが水素原子で
    あり、Rがイソプロピル基であり、Rが(S)−α
    −エチルベンジルアミノ基である請求項1記載の誘導
    体。
  14. 【請求項14】Rが水酸基であり、m及びnが2であ
    り、R及びRがメチル基であり、Rが水素原子で
    あり、Rがエチル基であり、Rが(R)−α−メト
    キシカルボニルベンジルアミノ基である請求項1記載の
    誘導体。
  15. 【請求項15】構成アミノ酸がL−体、D-体及びDL
    −体の何れかである請求項1記載の誘導体。
  16. 【請求項16】当該塩の形態がアルカリ金属との塩、ア
    ルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩、アミノ酸との
    塩、無機酸との塩、有機酸との塩、並びにサッカリン、
    アセスルフェーム、シクラミン酸及びグリチルリチン酸
    を含む他の甘味剤の少なくとも1種との塩の何れかであ
    る請求項1記載の誘導体。
  17. 【請求項17】請求項1記載の誘導体を有効成分として
    含有することを特徴とする甘味剤又は甘味が付与された
    飲食品その他の製品。甘味剤用の担体及び増量剤の少な
    くとも1種を含んでいてもよい。
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