JP2002234189A - 印字機構維持回復方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents
印字機構維持回復方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置Info
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Abstract
機構の気泡排出効率を向上させ、より少ないインク吸引
量で効率よく気泡を排出させ、できる限りインク供給系
内に滞留する気泡を取り除くことによって、ヘッドクリ
ーニング時に上流から既存の気泡が流れてくる頻度を下
げることによりインク吐出を安定化させ得る。 【解決手段】 本発明の印字機構維持回復方法によれ
ば、インク供給部の装填時であって、インク供給部とヘ
ッドの間のインク供給路内の気泡等の異物をヘッド側に
流さないためのフィルタを介してインク供給部からヘッ
ドに供給するインク供給時に、負圧発生手段によりヘッ
ド内のインク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸
引負圧を与え、その後に所定値より小さい負圧を与え
る。
Description
法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置に
関し、詳細には正常なインク噴射を行うために、インク
カートリッジ装着時における気泡を排出する内圧の気圧
制御シーケンスに関する。
が休止状態であるときにヘッドを包含するキャリッジは
ホームポジションに待機しており、長時間放置されてい
るとヘッドノズルに増粘や乾燥したインク、或いは異物
の付着などで目詰まりすることがある。また、ノズルの
内部では気泡が発生することによりエアダンパー現象が
起きて正常なインク噴射ができなくなることもある。そ
のために、ノズル面に接触させるキャップ手段によって
乾燥、空気混入や異物混入を防いだり、またキャップ手
段に連通した負圧発生手段により異物、増粘インクや気
泡などを吸引することでそれらをヘッドから排出するよ
うになっている。以下、このようなインク吸引動作を行
う従来の印字機構維持回復装置におけるインクカートリ
ッジの構成について図面を用いて説明する。
置におけるインクカートリッジの構成を示す概略断面図
であり、図9の(b)は図9の(b)のA−A’線視断
面図である。図9の(a),(b)において、インクカ
ートリッジケース1の内部に吸収体2が設けられ、当該
吸収体2内の毛管力によってインクが保持されている。
インクカートリッジケース1の天面には大気開放穴3が
設けられ、底面にはインクカートリッジ供給口4が設け
られている。このインクカートリッジ供給口4から露出
する吸収体2は、インクカートリッジケース1がヘッド
にセットされている場合に、フィルタケース5に接触
し、またインクカートリッジ側に設けられているシール
部6によって外部から遮断されている。また、フィルタ
ケース5は、インク経路の天面側にフィルタ7を有し、
ここで異物が下流であるフィルタ下流路9を介してヘッ
ド液室側へ流れないようにしている。更に、フィルタ6
より下流のフィルタ下流流路9はヘッドフレーム11の
共通液室12に連通し、ここから複数の流体抵抗13と
加圧液室14、そしてノズル15と連通している。よっ
て、個別の加圧液室14に図示していない加圧手段(例
えばピエゾ素子による外力)にて体積変化が生じてノズ
ル15からインクを吐出するのである。ノズル15のあ
るノズル面16は、図9の(b)に示すように、何らか
の理由でインク流路内に混入した気泡23を排出するた
めに、ノズル面16に接触する吸引キャップ17を押圧
して密閉し、吸引チューブ18で連通する吸引ポンプ1
9の駆動によって負圧がノズル15にかかり、適宜イン
クとともに吸引され排出する。そして、排出したインク
は、吸引ポンプ19の下流に設けられた廃インク槽20
に貯留される。一方、吸引キャップ17は吸引チューブ
18とは別に、大気開放チューブ21が設けられ、さら
に大気開放弁22の開閉によってキャップ内を減圧状態
に保ったり、大気開放したりする。
クカートリッジによるインク供給の様子を、部分断面図
を示す図10に従って以下に説明する。先ず、図10の
(a)に示す初期状態とは、フィルタ7を挟んで、上流
側のフィルタ上流路8及びフィルタ下流路9にインクが
無い状態である。そして、図10の(b)は、初期充填
開始直後の状態を示し、図示していない吸引ポンプの作
動により、インクカートリッジより流れてきたインクが
フィルタ上流路8の壁面を伝わって、底面のフィルタ7
へと溜まる状態を示している。この際、フィルタ7の面
における毛管作用によってインクは速やかに全面に濡
れ、フィルタ上流路8が十分インクで満たされる前に空
隙部24を残し、更に流れて来るインクをフィルタから
透過させる。そして、図10の(c)に示す状態は初期
充填中期の状態であり、図10の(b)でできた空隙部
24はフィルタ上部で気泡25となり、上流から流れて
くるインクの圧力によって気泡底部はフィルタ7に接触
し、僅かながら小気泡26となって下流へ流れていく。
そして、図10の(d)に示す状態は初期充填が終了し
た状態であり、図10の(c)で残留したフィルタ7の
上方の気泡25は図11に示すように初期充填後液室内
が大気圧に戻ることによって小さくなり、かつインクの
流れが無いため浮力によって上方天面に浮かび上がる。
図10の(e)は、プリンタが使われている間に図示し
ていない加圧液室内に生じた気泡や乾燥などによりイン
クが増粘し、インク吐出が不安定になった際に行うヘッ
ドクリーニングを行う状態であり、このヘッドクリーニ
ングとは図11に示すように初期充填時と同様に図示し
ていないポンプによるインク吸引を行うものである。こ
の際、流路内は減圧により滞留した気泡25が膨張し、
更にインク流によってフィルタ7の面に接触する。する
と、その気泡25からフィルタ7を透過して小気泡26
となって下流側へ流れていき、図示していない加圧液室
に滞留してしまうなどの不具合を起こす可能性のある状
態を示している。
インク供給経路内にインクカートリッジ交換時の空気の
混入や、インク内にとけ込んでいた空気が熱により発生
した気泡が溜まるとインク供給の流れともにインクジェ
ットヘッドへ到達し、滞留することがある。ひとたびヘ
ッド液室内に気泡が溜まるとインク吐出が不安定とな
り、印字品質が低下するばかりか、全く印字されなくな
る問題があった。そこで、従来インクジェットヘッドの
液室や経路内に溜まった気泡を取り除くために、負圧発
生手段を使い気泡を取り除く方式があったが、気泡を取
り除くためにはインクも一緒に吸引するため、本来印字
に使われるはずであったインクが気泡排出動作によりイ
ンクとして使われることなく排出し、廃棄されてしまう
ため、ランニングコストの上昇と、廃液増加に伴う廃液
処理部材の大型化、部品コスト上昇の問題がある。
ものであり、気泡を排出する印字機構維持回復機構の気
泡排出効率を向上させ、より少ないインク吸引量で効率
よく気泡を排出させ、できる限りインク供給系内に滞留
する気泡を取り除くことによって、ヘッドクリーニング
時に上流から既存の気泡が流れてくる頻度を下げること
によりインク吐出を安定化させ得る印字機構維持回復方
法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
めに、記録媒体印字面を走査して該記録媒体印字面の所
望の位置にインクジェットヘッドのノズルからインクを
吐出して記録するインクジェット記録装置であって、ノ
ズル内を密閉した状態で負圧発生手段によりヘッド内を
負圧状態にしてヘッド内の残留インクを吸引するインク
吸引動作を行い、インクジェットヘッドの噴射を安定さ
せる、本発明の印字機構維持回復方法によれば、インク
供給部の装填時であって、インク供給部とヘッドの間の
インク供給路内の気泡等の異物をヘッド側に流さないた
めのフィルタを介してインク供給部からヘッドに供給す
るインク供給時に、負圧発生手段によりヘッド内のイン
ク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸引負圧を与
え、その後に所定値より小さい負圧を与えることに特徴
がある。よって、初期充填の吸引負圧がそれ以降の吸引
モードによる吸引負圧値よりも高いため、仮に初期充填
終了以降にインク供給部とフィルタの間に気泡が溜まっ
たとしても、初期充填以降の気泡は新たにフィルタを通
過しなくなるため、印字途中で気泡がインク液室内に進
入するこが無くなり、インク吐出不良が生ずる危険性が
低減される。
ジは、インク供給部とヘッドの間のインク供給路内の気
泡等の異物をヘッド側に流さないためのフィルタと、フ
ィルタとインク供給部との間にインク供給を制御する開
閉弁と、開閉弁の開閉を制御する開閉弁制御部とを有す
る。そして、フィルタを介してインク供給部からヘッド
に供給するインク供給時で、負圧発生手段によりヘッド
内のインク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸引
負圧を与える際は開閉弁制御部により開閉弁を閉じ、そ
の後は開閉弁を開く。よって、フィルタ上流路内の気泡
を従来のインク吸引の圧力に頼ることなくフィルタを透
過させることができるので、無駄なインクの消費を抑え
ることができる
は、インク供給部の内部を大気状態にするために設けら
れた大気開放穴を塞ぐ大気開放栓と、大気開放栓を外す
大気開放機構と、大気開放機構を制御する大気開放機構
制御部とを有する。そして、フィルタを介してインク供
給部からヘッドに供給するインク供給時で、負圧発生手
段によりヘッド内のインク流路と連通したインク供給路
へ所定値の吸引負圧を与える際は大気弁制御部により大
気開放弁を閉じ、その後は大気開放弁を開く。よって、
初期充填や気泡排出のための吸引シーケンスに従って大
気開放栓の開閉を自動的に行うことができる。
外すアクチェータであることにより、簡単な構成で吸引
シーケンスに従って大気開放栓の開閉を自動的に行うこ
とができる。
すると外れる構造であることにより、大気開放機構や当
該制御部を設けることなく簡単な構造で吸引シーケンス
に従って大気開放栓の開閉を自動的に行うことができ
る。
のインクカートリッジを有することに特徴がある。よっ
て、気泡を排出する印字機構維持回復機構の気泡排出効
率を向上させ、より少ないインク吸引量で効率よく気泡
を排出させ、できる限りインク供給系内に滞留する気泡
を取り除くことによって、ヘッドクリーニング時に上流
から既存の気泡が流れてくる頻度を下げることによりイ
ンク吐出を安定化させ得るインクジェット記録装置を提
供できる。
よれば、インク供給部の装填時であって、インク供給部
とヘッドの間のインク供給路内の気泡等の異物をヘッド
側に流さないためのフィルタを介してインク供給部から
ヘッドに供給するインク供給時に、負圧発生手段により
ヘッド内のインク流路と連通したインク供給路へ所定値
の吸引負圧を与え、その後に所定値より小さい負圧を与
える。
ートリッジの構成を示す部分断面図である。同図におい
て、図10と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。図1
の(a)に示す初期状態では、フィルタ7を挟んで、上
流側のフィルタ上流路8及びフィルタ下流路9にインク
が無い状態である。そして、図1の(b)に示す初期充
填開始直後の状態では、図示していない吸引ポンプの作
動により、インクカートリッジより流れてきたインクが
フィルタ上流路8の壁面を伝わって、底面のフィルタ7
へと溜まる。この際、フィルタ7の面における毛管作用
によってインクは速やかに全面に濡れ、フィルタ上流路
8が十分インクで満たされる前に空隙部24を残し、更
に流れて来るインクをフィルタから透過させる。そし
て、図1の(c)に示す初期充填中期の状態では、図1
の(b)でできた空隙部24はフィルタ上部で気泡25
となり、上流から流れてくるインクの圧力によって気泡
底部はフィルタ7に接触し、僅かながら小気泡26とな
って下流へ流れていく。そして、図1の(d)に示す初
期充填終期状態では、図1の(c)で残留したフィルタ
7の上方の気泡25は図2に示すように初期充填の吸引
負圧が従来例よりも大きく、フィルタ7の上部の気泡2
5が従来例よりも小気泡となってフィルタ7を通気した
気泡量が多いため、小さくなっている。そして図1の
(e)に示す初期充填終了状態ではインクの流れが無い
ため浮力によって上方天面に浮かび上がる。次に、図1
の(f)に示す印字中状態では、プリンタの印字中に僅
かながらインクがヘッド側に流れているため、気泡がそ
の流れによって下方(フィルタ側)へ沈んでいる。図1
の(g)に示すヘッドクリーニング状態では、図2に示
すように、吸引によりインク吸引が行われてフィルタ7
の上部に滞留する気泡が減圧されて僅かながら図1の
(f)の状態よりも膨張し、かつインクの流れによって
下方に沈み掛けている。
の初期充填負圧値に対して、ヘッドクリーニング時の吸
引負圧の方が小さくする吸引負圧シーケンス、つまり図
2において初期充填の際に吸引するのに要した負圧のピ
ーク値(−p1)をそれ以降で初期充填以外の吸引で生
じたヘッドクリーニング時の負圧ピーク値(−p2)に
対して、−p1>−p2の関係になるようにヘッドクリ
ーニング時の吸引負圧の方が小さくする。
引負圧がそれ以降の吸引負圧による吸引負圧値よりも高
いため、仮に初期充填終了以降にインク供給部とフィル
タの間に気泡が溜まったとしても、初期充填以降の気泡
は新たにフィルタを通過しなくなるため、印字途中で気
泡がインク液室内に進入するこが無い。
インクカートリッジの構成を示す概略断面図である。図
4はインク供給の様子を示す部分断面図である。両図に
おいて、図9と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。異
なる構成要素として、本実施例のインクカートリッジ
は、フィルタ7のフィルタ上流路8の連通路を開閉する
開閉弁27と、該開閉弁27の開閉を制御する開閉弁制
御部28とを有している。図4の(a),(b)に示す
ように、吸引動作(気泡抜き初期状態)では、開閉弁制
御部28によって開閉弁27を閉じ、インクカートリッ
ジからのインクの流れを止め、フィルタ7の上部にある
フィルタ上流路8が減圧され、残留気泡がそれに伴い膨
張し始めている。図4の(c)に示すように、気泡抜き
終了状態では、吸引ポンプの動作が停止しており、開閉
弁制御部28によって開閉弁27が開状態になると、イ
ンクカートリッジ側からインクが流れだし、フィルタ上
流路内の気泡が大気圧に戻るので収縮し、浮力で上方へ
上がっていく。そのためフィルタ7には気泡は接触して
いないためフィルタ下流路9には気泡は流れない。
カートリッジの構成を示す概略断面図である。同図にお
いて、図9と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。異な
る構成要素として、本実施例のインクカートリッジは、
カートリッジケース1の天面にある大気開放穴3を塞ぐ
大気開放栓29を有している。この大気開放栓29によ
って大気開放穴3を閉状態とした状態で吸引動作を行う
とフィルタ上流路内の気泡は第2の実施例における開閉
弁が閉じたのと同じ状態になる。ただし、大気開放栓2
9の取り外し(大気開放)はユーザーの操作(手動)に
よるものである。
カートリッジの構成を示す概略断面図である。同図にお
いて、図9と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。異な
る構成要素として、本実施例のインクカートリッジは、
カートリッジケース1の天面にある大気開放穴3を塞い
た大気開放栓29を吸引シーケンスに応じてアクチェー
タ駆動回路30からの駆動信号により動作し、大気開放
栓29を押して開放状態にするアクチェータ31を有し
ている。本実施例のインクカートリッジでは、吸引シー
ケンスに応じてアクチェータ駆動回路30からの駆動信
号により動作するアクチェータ31が大気開放栓29を
押してカートリッジ内の圧力を大気圧にすることで、フ
ィルタ上流路内の気泡は第2の実施例における開閉弁の
開放状態(図4の(c))と同様になる。
カートリッジの構成を示す概略断面図である。同図にお
いて、図9と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。異な
る構成要素として、本実施例のインクカートリッジで
は、インク吸引(初期充填)動作でフィルタ上流路内の
気泡は第2の実施例における開閉弁が閉じたのと同じ状
態になった状態から、更に吸引負圧が上がると大気開放
栓29が吸引負圧とケース外の大気圧との圧力差で自動
的に栓が内側に抜け、大気開放穴3が開状態となり、フ
ィルタ上流路内の気泡は第2の実施例における開閉弁の
開放状態(図4の(c))と同様になる。
インクジェット記録装置の構成を示す概略断面図であ
る。同図に示すように、インクジェット記録装置101
は、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックBK
の各色のインクをそれぞれ収納した4個のインクカート
リッジ102と、複数のノズルを有し各インクカートリ
ッジ2からインクが供給される4個の記録ヘッド103
と、インクカートリッジ102とインクジェットヘッド
103を搭載したキャリッジ104と、記録紙を収納し
た給紙トレイ105a,105bや手差しテーブル10
6から記録紙を印字部107に搬送する搬送ローラ10
8と、印字した記録紙を排紙トレイ109に排出する排
出ローラ110を有する。そして、ホスト装置から送ら
れてくる画像データを記録紙に印字するときは、キャリ
ッジ104をキャリッジローラ111に倣って走査しな
がら、搬送ローラ108により印字部107に送られた
記録紙に記録ヘッド103のノズルから画像データに応
じてインクを噴射して文字や画像を記録する。このよう
なインクジェット記録装置に上記インクカートリッジを
搭載することにより、確実なインク吸引動作が行えら
れ、よって高画質の画像記録を実現できるインクジェッ
ト記録装置を提供できる。
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
走査して該記録媒体印字面の所望の位置にインクジェッ
トヘッドのノズルからインクを吐出して記録するインク
ジェット記録装置であって、ノズル内を密閉した状態で
負圧発生手段によりヘッド内を負圧状態にしてヘッド内
の残留インクを吸引するインク吸引動作を行い、インク
ジェットヘッドの噴射を安定させる、本発明の印字機構
維持回復方法によれば、インク供給部の装填時であっ
て、インク供給部とヘッドの間のインク供給路内の気泡
等の異物をヘッド側に流さないためのフィルタを介して
インク供給部からヘッドに供給するインク供給時に、負
圧発生手段によりヘッド内のインク流路と連通したイン
ク供給路へ所定値の吸引負圧を与え、その後に所定値よ
り小さい負圧を与えることに特徴がある。よって、初期
充填の吸引負圧がそれ以降の吸引モードによる吸引負圧
値よりも高いため、仮に初期充填終了以降にインク供給
部とフィルタの間に気泡が溜まったとしても、初期充填
以降の気泡は新たにフィルタを通過しなくなるため、印
字途中で気泡が液室内に進入するこが無くなり、インク
吐出不良が生ずる危険性が低減される。
ジは、インク供給部とヘッドの間のインク供給路内の気
泡等の異物をヘッド側に流さないためのフィルタと、フ
ィルタとインク供給部との間にインク供給を制御する開
閉弁と、開閉弁の開閉を制御する開閉弁制御部とを有す
る。そして、フィルタを介してインク供給部からヘッド
に供給するインク供給時で、負圧発生手段によりヘッド
内のインク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸引
負圧を与える際は開閉弁制御部により開閉弁を閉じ、そ
の後は開閉弁を開く。よって、フィルタ上流路内の気泡
を従来のインク吸引の圧力に頼ることなくフィルタを透
過させることができるので、無駄なインク消費を抑える
ことができる
は、インク供給部の内部を大気状態にするために設けら
れた大気開放穴を塞ぐ大気開放栓と、大気開放栓を外す
大気開放機構と、大気開放機構を制御する大気開放機構
制御部とを有する。そして、フィルタを介してインク供
給部からヘッドに供給するインク供給時で、負圧発生手
段によりヘッド内のインク流路と連通したインク供給路
へ所定値の吸引負圧を与える際は大気弁制御部により大
気開放弁を閉じ、その後は大気開放弁を開く。よって、
初期充填や気泡排出のための吸引シーケンスに従って大
気開放栓の開閉を自動的に行うことができる。
外すアクチェータであることにより、簡単な構成で吸引
シーケンスに従って大気開放栓の開閉を自動的に行うこ
とができる。
すると外れる構造であることにより、大気開放機構や当
該制御部を設けることなく簡単な構造で吸引シーケンス
に従って大気開放栓の開閉を自動的に行うことができ
る。
のインクカートリッジを有することに特徴がある。よっ
て、気泡を排出する印字機構維持回復機構の気泡排出効
率を向上させ、より少ないインク吸引量で効率よく気泡
を排出させ、できる限りインク供給系内に滞留する気泡
を取り除くことによって、ヘッドクリーニング時に上流
から既存の気泡が流れてくる頻度を下げることによりイ
ンク吐出を安定化させ得るインクジェット記録装置を提
供できる。
ジの構成を示す断面図である。
ある。
ジの構成を示す概略断面図である。
部分断面図である。
ジの構成を示す概略断面図である。
ジの構成を示す概略断面図である。
ジの構成を示す概略断面図である。
載したインクジェット記録装置の構成を示す概略断面図
である。
ートリッジの構成を示す断面図である。
様子を示す部分断面図である。
る。
弁、30;アクチェータ駆動回路、31;アクチェー
タ。
Claims (6)
- 【請求項1】 記録媒体印字面を走査して該記録媒体印
字面の所望の位置にインクジェットヘッドのノズルから
インクを吐出して記録するインクジェット記録装置であ
って、ノズル内を密閉した状態で負圧発生手段によりヘ
ッド内を負圧状態にしてヘッド内の残留インクを吸引す
るインク吸引動作を行い、インクジェットヘッドの噴射
を安定させる印字機構維持回復方法において、 インク供給部の装填時であって、インク供給部とヘッド
の間のインク供給路内の気泡等の異物をヘッド側に流さ
ないためのフィルタを介してインク供給部からヘッドに
供給するインク供給時に、前記負圧発生手段によりヘッ
ド内のインク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸
引負圧を与え、その後に前記所定値より小さい負圧を与
えることを特徴とする印字機構維持回復方法。 - 【請求項2】 記録媒体印字面を走査して該記録媒体印
字面の所望の位置にインクジェットヘッドのノズルから
インクを吐出して記録するインクジェット記録装置であ
って、ノズル内を密閉した状態で負圧発生手段によりヘ
ッド内を負圧状態にしてヘッド内の残留インクを吸引す
るインク吸引動作を行い、インクジェットヘッドの噴射
を安定させる印字機構維持回復装置を有するインクジェ
ット記録装置に装着されるインクを供給するインクカー
トリッジにおいて、 インク供給部とヘッドの間のインク供給路内の気泡等の
異物をヘッド側に流さないためのフィルタと、該フィル
タとインク供給部との間にインク供給を制御する開閉弁
と、該開閉弁の開閉を制御する開閉弁制御部とを有し、 前記フィルタを介してインク供給部からヘッドに供給す
るインク供給時で、前記負圧発生手段によりヘッド内の
インク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸引負圧
を与える際は前記開閉弁制御部により前記開閉弁を閉
じ、その後は前記開閉弁を開くことを特徴とするインク
カートリッジ。 - 【請求項3】 記録媒体印字面を走査して該記録媒体印
字面の所望の位置にインクジェットヘッドのノズルから
インクを吐出して記録するインクジェット記録装置であ
って、ノズル内を密閉した状態で負圧発生手段によりヘ
ッド内を負圧状態にしてヘッド内の残留インクを吸引す
るインク吸引動作を行い、インクジェットヘッドの噴射
を安定させる印字機構維持回復装置を有するインクジェ
ット記録装置に装着されるインクを供給するインクカー
トリッジにおいて、 インク供給部の内部を大気状態にするために設けられた
大気開放穴を塞ぐ大気開放栓と、該大気開放栓を外す大
気開放機構と、該大気開放機構を制御する大気開放機構
制御部とを有し、 前記フィルタを介してインク供給部からヘッドに供給す
るインク供給時で、前記負圧発生手段によりヘッド内の
インク流路と連通したインク供給路へ所定値の吸引負圧
を与える際は前記大気弁制御部により前記大気開放弁を
閉じ、その後は前記大気開放弁を開くことを特徴とする
インクカートリッジ。 - 【請求項4】 前記大気開放機構は前記大気開放栓を押
して外すアクチェータである請求項3記載のインクカー
トリッジ。 - 【請求項5】 前記大気開放栓は、所定の吸引負圧に達
すると外れる構造である請求項3記載のインクカートリ
ッジ。 - 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載のインク
カートリッジを有することを特徴とするインクジェット
記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033597A JP2002234189A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 印字機構維持回復方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033597A JP2002234189A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 印字機構維持回復方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002234189A true JP2002234189A (ja) | 2002-08-20 |
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ID=18897326
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001033597A Pending JP2002234189A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 印字機構維持回復方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002234189A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255964A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
US7540598B2 (en) | 2003-06-25 | 2009-06-02 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid container, sub tank, liquid discharge apparatus, liquid supply apparatus, and imaging apparatus |
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2001
- 2001-02-09 JP JP2001033597A patent/JP2002234189A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7540598B2 (en) | 2003-06-25 | 2009-06-02 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid container, sub tank, liquid discharge apparatus, liquid supply apparatus, and imaging apparatus |
JP2006255964A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
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