JP2002234148A - インクジェット式印刷方法 - Google Patents
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
い印刷対象への印刷にも使用可能であり、かつ高画質の
記録画像を得るのに有効な画像形成方法を用いたインク
ジェット式印刷方法を提供すること。 【解決手段】 印刷媒体への画像の形成をインクジェッ
ト方式で行うインクジェット式印刷方法において、階調
値と記録ドットの発生のためのエネルギーの関係を示す
階調変換テーブルの特性曲線を少なくとも5ラインに設
定し、中間調では、所定の階調値において、最大もしく
は最小のエネルギーでないエネルギー値が少なくとも3
種類に設定する。
Description
刷画像を形成する印刷方法に関する。
刷画像を形成する印刷方法として、電子写真方式、昇華
型及び溶融型熱転写方式、インクジェット方式などがあ
る。電子写真方式は、感光体ドラム上に帯電及び露光に
より静電潜像を形成するプロセスを必要とし、システム
が複雑となり高価な装置となる。熱転写方式は、装置は
安価であるが、インクリボンを用いるため、ランニング
コストが高くかつ廃材が出る。一方、インクジェット方
式は、安価な装置で、且つ必要とされる画像部のみにイ
ンクを吐出し印刷媒体上に直接印刷を行うため、色剤を
効率良く使用できランニングコストも安い。
写真学会編「イメージング part2最新のハードコピー
プリンタ技術」第3章 写真工業出版社(1988)、小門宏
編集「記録・記録技術ハンドブック」丸善株式会社(199
2年)、等の成書に記載されているピエゾ方式、サーマ
ルジェット方式、静電方式、放電方式等が使用できる。
また、特開平10−175300号公報、特開平6−2
3986号公報、特開平5−131633号公報、特開
平10−114073号公報、特開平10−34967
号公報、特開平3−104650号公報、特開平8−3
00803号公報、等のそれらを応用または込み合わせ
た方式も好適に使用される。
起因するドット外形の歪みやドット位置ズレによって画
像のヌケ・ムラが発生し易く、また、印字時に物質移動
を伴うために描画速度が遅い、という問題点がある。
て、インク吐出量・吐出時間の調節等を利用して描画ド
ットの大きさを変化させ、必要階調数を保ったまま解像
度を落とす試みがなされている。
する手段として、描画ドットの大きさを変化させて階調
表現を行う画像形成方法を用いた装置が、例えば、特開
平9−1866号公報に開示されている。この装置は、
ブロック分割手段により分割された各ブロック内におけ
る画素の位置に対応する入出力特性をブロックごとに異
ならせ、画像データの濃度レベルをドットの記録を行う
ための濃度レベルに変換し、同じ大きさのドットが記録
される位置をブロックごとに変えて分散させ、目視によ
る画像構造が目立つことなく、モアレの発生を少なくす
るようにしたものである。
する従来技術は、基本的には、多値ディザ法を用いた擬
似的な面積階調技術の一種であり、少ない離散的濃度レ
ベルしか持たないものである。但し、上述の如き構成を
採用したことにより、すなわち、記録ドットの大きさ、
配置の規則性を極力弱めることにより、目視による画像
構造が目立つことなく、モアレの発生を少なくするよう
にしたものである。
輝度データからC、M、Yの印刷の3原色の濃度データ
に変換し、このデータを基に、墨版生成および下色除去
を行い、C、M、YおよびBK(黒色)データを生成す
る。更に、マスキング処理等の補正処理が施された後、
階調処理が施される。階調処理は、前述のブロック内で
の各位置の画素を、例えば、奇数ラインと偶数ラインと
に分けて、階調変換テーブルの特性を異ならせたもので
ある。
の特性が単調なため、低濃度の記録画素が白地に形成さ
れる場合には、ザラツキが発生することは避けられない
という問題点があった。また、この装置では、印刷対象
は特性の安定しているものと仮定しているが、現実に
は、特性が必ずしも常に安定しているとは言い難い印刷
対象への印刷を考慮する必要がある。つまり、インクジ
ェット方式では、湿度・記録材料の表面荒さに依存する
インクの滲み等による描画ドットの大きさ変動量の割合
が、特に描画ドットが小さい場合に大きくなり、印刷結
果が微妙に異なってくるという問題点がある。特に、写
真画質の様な高度な画像情報を専用紙へ印刷する場合は
滲みの発生も少ないが、通所の印刷用紙あるいは非吸収
性媒体であるプラスチックシート等へ印刷する場合は高
品位の画像が得られない。
位置に誤差が発生し易く、特に描画ドットが小さい場
合、ドット位置誤差のドット面積の偏りに対する影響は
大きくなってしまう。そのため、小点によって構成され
る印刷画像の低濃度部ではドット位置ズレに起因する画
像ムラが顕在化し易い。
で、特性が必ずしも常に安定しているとは言い難い印刷
対象への印刷にも使用可能であり、かつ高画質の記録画
像を得るのに有効な画像形成方法を用いたインクジェッ
ト式印刷方法を提供することを目的とする。
ット式印刷方法は、印刷媒体上に画像データの信号に基
づき直接画像を形成し、該画像を定着することにより印
刷物を作成するに際し、前記画像データの濃度レベルを
記録ドットの大きさに変換して階調記録する画像形成方
法を用い、前記印刷媒体への画像の形成をインクジェッ
ト方式で行うインクジェット式印刷方法において、前記
画像形成方法が、前記画像データの濃度レベルを記録ド
ットの大きさに変換するときに、階調値と記録ドットの
発生のためのエネルギーの関係を示す階調変換テーブル
の特性曲線を少なくとも5ラインに設定し、中間調で
は、所定の階調値において、最大もしくは最小のエネル
ギーでないエネルギー値が少なくとも3種類に設定し、
エネルギーが略最大になる印画点が存在する最小の階調
値においてエネルギーが略最小である印画点の数を全印
画点の数の半分以上に設定したものである。
種類以上の副走査周期を有し、各印刷色に対応して記録
ドットの位置をそれぞれ変化させる。さらに、少なくと
も一色の印画について、単位ブロック内の複数の印画点
と特性曲線との関係が各ブロック毎に異ならせる。さら
に、前記一色が最も低い濃度、すなわちYとする。
方法は、入力される画像データを大きさの異なる記録ド
ットに変換して階調記録する画像形成方法において、少
なくとも二色の印画について、それぞれ単位ブロック内
の要素数が異なり、かつこれら二色の単位ブロックの縦
横長さをそれぞれ同一にする。
おいて、少なくとも二色の印画について、それぞれ単位
ブロック内の要素数が異なり、かつ単位ブロック内の複
数の印画点と特性曲線との関係が各ブロック毎に異な
り、かつまたこれら二色の単位ブロックの縦横長さをそ
れぞれ同一にしても良い。
除く一色が、最も低い濃度、すなわち、Yとする。
用いる画像形成方法においては、階調値と記録ドットの
発生のためのエネルギーの関係を示す階調変換テーブル
の特性曲線を少なくとも5ラインに設定し、中間調で
は、所定の階調値において、最大もしくは最小のエネル
ギーでないエネルギー値が少なくとも3種類に設定する
ことにより、滑らかな連続階調が得られ、さらに、エネ
ルギーが略最大になる印画点が存在する最小の階調値に
おいて、エネルギーが略最小である印画点の数を全印画
点の数の半分以上に設定することにより、低濃度の記録
画素が白地に形成される場合にも、ザラツキの発生を著
しく低減させることができる。
のは、各印刷色における最大階調での特性曲線のエネル
ギーを他の階調での特性曲線のエネルギーよりも高くす
ることを意味する。これは、「ベタ」のつぶれ性を向上
させるために効果的である。
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
るインクジェット式印刷方法に用いる画像形成方法を実
現するためのカラー画像形成装置の概略構成を示す図で
ある。図1において、10は前段のデジタルデータ出力
装置、20は画像処理装置、30はインクジェット方式
描画装置を示している。なお、画像処理装置20におけ
る画像処理の対象となるデータは、R、G、B各色8ビ
ットの計24ビットである。
換テーブル22、墨版生成および下色除去(UCR)部
23、色補正部24、データセレクタ25、階調処理部
26を有している。インクジェット方式描画装置30が
起動されると、デジタルデータ出力装置10からデジタ
ル画像データが画像処理装置20に出力される。
(R、G、Bの輝度データ)は、濃度変換部21で、変
換テーブル22を用いて、印刷の3原色であるC、M、
Yの濃度データに変換される。次に、C、M、Yの濃度
データは、墨版生成およびUCR部23に送られ、下色
除去および墨版生成が行われる。この結果、墨版生成お
よびUCR部23からは、C、M、YおよびBK(黒
色)の濃度データが出力される。
部24に入力され、マスキング等の処理が施される。な
お、図1では、この処理の施されたC、M、Yの濃度デ
ータを、それぞれC’、M’、Y’と示している。
C’、M’、Y’およびBKの濃度データは、次に、デ
ータセレクタ25により1色のデータのみが選択され
て、階調処理部26に入力される。
データにモアレ防止のためのスクリーン角を導入する処
理と、入力データを、後述する階調変換テーブルを用い
て特別な濃度値に変換する処理である。モアレ防止のた
めのスクリーン角の導入処理については、従来から行わ
れている処理と同様なので詳細は省略する。以下、階調
変換テーブルを用いた変換処理について説明する。
す。なお、図2はBK、図3はC、図4はMおよびYの
各色の階調変換特性を示している。図2乃至図4におい
て、横軸は入力画像の階調、縦軸は記録ドットの大きさ
に対応する記録パルス幅(時間)を示している。ここで
は、入力画像の階調は、256レベル(0〜255)であ
る。
入力画像の階調値と記録ドットの発生のためのエネルギ
ーの関係を示す特性曲線を少なくとも5ライン以上(図
2ではA乃至Pの16ライン、図3ではA乃至Jの10
ライン、図4ではA乃至Hの8ライン)に設定してい
る。各ラインは、それぞれ記録ドットの発生閾値(ライ
ンの最下部)からの、成長過程を指示するものとなって
いる。
特性において、中間調領域では、所定の階調値におい
て、最大もしくは最小エネルギー以外のエネルギー値を
有する特性曲線が少なくとも3種類以上設定されてい
る。また、最大階調(255)では、特性曲線のエネルギー
が他の階調領域に比して若干高く設定されている(図2
では190μs、図3では220μs、図4では300
μs)。これにより、「ベタ」のつぶれ性が向上する。
画点が存在する最小の階調値において、エネルギーが略
最小である印画点の数が全印画点の数の半分以上に設定
されている。
性の中のどの変換曲線を選択するかを示すマトリクス
(単位ブロック)であり、図5はBK、図6はC、図7
はMのマトリクスである。各マトリクスはそれぞれ同一
の縦横長さ、かつ副走査解像度の違いにより互いに異な
るドット数から成る単位ブロックで構成されており、各
ブロック内の相対位置関係によって規定される階調変換
特性に従って階調変換される。その後、各階調に対して
それぞれ異なるパルス幅が割り当てられ、単位ブロック
内の各印画点に印加されるエネルギーが決定される。
すべて階調に対して、エネルギーを殆んど印加しない印
画点であり、「1」、「2」、「3」、…はそれぞれ図
2乃至図4の特性曲線「A」、「B」、「C」、…に対
応する印画点である。各色のマトリクスにおいて、主走
査方向の解像度は600dpi、副走査方向の解像度は1
200dpi(BK)、900dpi(C)、600dpi(M)であり、
それらの要素数サイズは縦8ドット×横4ドット(B
K)、縦6ドット×横4ドット(C)、縦4ドット×横4
ドット(M)となっている。例えば、マトリクスBKは、
副走査方向解像度が1200dpiであるから、150ブ
ロック/インチの単位ブロックを構成した場合、単位ブ
ロックには縦8ドット×横4ドットの32の印画点が存
在するため、最大で32種類の階調変換特性が必要とな
る可能性がある。但し、同一の階調変換特性により変換
される印画点が存在するため、32の印画点に対して1
7種類の階調変換特性が割り当てられている。この割り
当ては、マトリクスBK、C、Mに対して一義的に行わ
れ、マトリクスYに対して乱数的に行われる。
要素数サイズ(縦4ドット×横4ドット)、同じ解像度
(主走査方向600dpi、副走査方向600dpi)である
が、マトリクス要素の「X」以外の要素の位置がマトリ
クス毎に乱数的に異なるようにしたマトリクスで画像全
体の印画点特性曲線を決定している。上述のように、各
色マトリクスのサイズ及び解像度を設定すると、画像上
でのマトリクスの実サイズ(要素数ではなく、実空間に
おける長さ)は色によらず同一になる。
ルギー変換曲線(階調変換特性曲線)を設定し、中間調
では、最大若しくは最小のエネルギーではない中間のエ
ネルギー値の印画点が3種類以上に設定してある為、階
調の連続性が容易に安定的に実現できる。
上)及び線形補間(副走査方向隣接画素解像度値128
階調未満)を適用して元データ600dpiを1200dpi
に変換 2.ブロック構成:副走査方向8ライン、主走査方向4
ライン 3.ブロック内印画点数:32 4.階調変換特性種類:A〜P 5.印画点に対する階調変換特性の割り当て:一義的 6.階調変換:256階調/64階調 変換テーブルに従い元階調256を64階調に変換 7.パルス幅割り当て:変換テーブルに従い64階調を
各パルス幅に割り当てる。
上)及び線形補間(副走査方向隣接画素解像度値128
階調未満)を適用して元データ600dpiを900dpiに
変換 2.ブロック構成:副走査方向6ライン、主走査方向4
ライン 3.ブロック内印画点数:24 4.階調変換特性種類:A〜L 5.印画点に対する階調変換特性の割り当て:一義的 6.階調変換:256階調/128階調 変換テーブルに従い元階調256を128階調に変換 7.パルス幅割り当て:変換テーブルに従い128階調
を各パルス幅に割り当てる。
ライン 3.ブロック内印画点数:16 4.階調変換特性種類:A〜H 5.印画点に対する階調変換特性の割り当て:一義的 6.階調変換:256階調/128階調 変換テーブルに従い元階調256を128階調に変換 7.パルス幅割り当て:変換テーブルに従い128階調
を各パルス幅に割り当てる。
ライン 3.ブロック内印画点数:16 4.階調変換特性種類:A〜H 5.印画点に対する階調変換特性の割り当て:印画点1
〜8に各変換階調特性を排他的かつ乱数的に割り当て
る。 6.階調変換:256階調/128階調 変換テーブルに従い元階調256を128階調に変換 7.パルス幅割り当て:変換テーブルに従い128階調
を各パルス幅に割り当てる。
部26の処理について説明する。図8はBKにおけるハ
イライト(64)、図9はBKにおける中間調(128)および
図10はBKにおけるシャドー(192)の記録ドットの拡
大図を示しており、(a)が実施の形態に係る記録ドッ
ト、(b)が従来の記録ドットを示している。
を比較すると、図8では、大きい記録ドットにより階調
を再現し、かつ記録ドットの数が少ないため、ハイライ
トにおいて生じ易い記録ドットの抜けが目立たない。こ
れにより、低濃度の記録画素が白地に形成される場合に
も、ザラツキが発生することは避けられ、再現性が向上
するという効果が得られる。
の他の例について説明する。図11乃至図14は、階調
変換特性の他の例を示しており、図11はBK、図12
はC、図13はM、図14はYの階調変換特性を示して
いる。図11乃至図14において、横軸は入力画像の階
調、縦軸は記録ドットの大きさに対応する記録パルス幅
(時間)を示しており、入力画像の階調は、256レベ
ル(0〜255)である。
は、図2乃至図4に示した階調変換特性と同様に、入力
画像の階調値と記録ドットの発生のためのエネルギーの
関係を示す特性曲線を少なくとも5ライン以上(図11
ではA乃至P及びXの17ライン、図12ではA乃至L
及びXの13ライン、図13及び図14ではA乃至H及
びXの9ライン)に設定している。ここで、変換特性曲
線Xは、図5乃至図7に示した各マトリクスの要素
「X」に割り当てられるもので、最大階調(255)のみに
所定のエネルギーを印加するように設定されている。
Yの階調変換特性と異なる点は、階調変換特性曲線のラ
インピッチが異なることにある。すなわち、ハイライト
領域からシャドウ領域にかけてラインピッチが徐々に広
く設定されている。
それぞれ図5乃至図7に示した各マトリクスに割り当て
られる。また、図14に示したYの階調変換特性は、図
7に示したマトリクスM(&Y)に割り当てられるが、この
とき、マトリクス要素の「X」に対して階調変換特性X
を一義的に割り当て、「X」以外の要素の位置にそれぞ
れ階調変換特性A乃至Hを乱数的に割り当てている。
る記録ドット(実施例)及び従来の記録ドット(比較
例)により印画した場合について説明する。図15は、
ハイライトからシャドウまでを繰り返し印画した場合の
再現性を示しており、縦軸は標準偏差を示しており、横
軸は平均濃度を示している。図15に示されるように、
実施例に基づく印画は標準偏差が小さく、これは繰り返
し再現性は高いことを示している。
る記録ドットについて説明したが、C、M、Yについて
も同様である。また、各色を重ね合わせて多色を再現す
る場合は、各色の副走査周期をそれぞれ異ならせて、色
毎に記録ドットの位置を異ならせることにより、階調の
連続性が向上するとともに、各色の重ね合わせがずれた
場合でも視覚への違和感を軽減することができる。
て、特許第2608808号公報に記載された画像形成
装置がある。この中で、階調変換テーブルの特性曲線が
4本、また「中間調で最大もしくは最小のエネルギーで
はないエネルギー値」が2種類存在する例が示されてい
る。しかし、この場合、インキ層が薄い記録材料に印画
した場合は、階調連続性を安定的に実現することができ
なかった。すなわち、ある温湿度において、グラデーシ
ョンにおけるトーンジャンプを視認レベル以下にする条
件を見出したとしても、温湿度が変化した場合にトーン
ジャンプが視認レベルを超えてしまうため、十分な効果
が得られないことが確認されている。
る場合、階調変換テーブルの特性極性を少なくとも5本
に設定し、中間調で最大もしくは最小のエネルギーでは
ないエネルギー値を少なくとも3種類に設定することに
より、インキ層が薄い記録材料に対して十分な効果が得
られることが確認されている。
特性を得るための各色マトリクスにおける変換テーブル
1(階調変換用)及び変換テーブル2(パルス幅割り当
て用)を表1乃至表8に示す。
に搭載されるインクジェット記録装置として、シェアモ
ードの500チャンネルピエゾインクジェット装置(Xaa
r社製 Xaar Jet500S)を使用し、油性インク(同社製)
を用いた。ギャップ調整(ギャップ0.8mm)はテフロン
(登録商標)製の付き当てローラにより行い、印刷すべ
き画像データを画像データ演算制御部に伝送し、対向ド
ラムを回転させながら500チャンネル吐出ヘッドを移
動させることにより、印刷媒体上に同時にインクを吐出
して画像を形成し、500回の印刷を行った。描画に際
しては、描画解像力360dpiとし、ドットの大きさを
8段階に変えることで階調表現を行った。その結果、埃
による描画不良、外気温の変化による影響は全く見られ
なかった。印刷部数の増加によって、ドット径に多少の
変化が見られたが、影響はない範囲内だった。結果、通
し枚数5千枚後でも印刷画像に飛びやカスレがなく極め
て鮮明なフルカラー印刷物が得られた。
不織紙で拭った後、カバーに格納しておくことにより、
3ヶ月の間、保守作業の必要なしに、良好な印刷物を作
製できた。
明すると、インク吐出描画装置113を印刷媒体Mの同
じ面に印刷が行われるように4色分配置したものであ
る。さらに印刷装置において、101は印刷媒体供給ロ
ール、102は埃除去装置、104は対向ドラム、10
5は定着装置、106は印刷媒体巻き取りロールであ
る。
dpiフルラインインクジェットヘッドを配置した。イン
ク循環にはポンプを使用し、このポンプと吐出ヘッドの
インク流入路、そして吐出ヘッドのインク回収路とイン
クタンクの間にそれぞれインク溜を設け、それらの静水
圧差によりインク循環を行い、インク温度管理手段とし
てはヒータと上述のポンプを使用し、インク温度は35
℃に設定し、サーモスタットでコントロールした。ここ
で循環ポンプは沈殿・凝集防止用の攪拌手段としても使
用した。またインク流路に電導度測定装置を配置し、そ
の出力シグナルによりインクの希釈あるいは濃縮インク
投入による濃度管理を行った。印刷媒体を印刷装置の対
向ドラムに同様に装着した。ナイロン製回転ブラシによ
り印刷媒体表面の埃除去を行った後、印刷すべき画像デ
ータを画像データ演算制御部に伝送し、対向ドラムによ
り印刷媒体を搬送しながらフルラインヘッドで描画させ
ることにより、印刷媒体上に油性インクを吐出して画像
を形成した。埃による描画不良等は全く見られず、また
外気温の変化、印刷部数の増加によってもドット径変化
等による画像劣化は全く見られず、良好な印刷が可能で
あった。さらにヒートローラ(300Wハロゲンランプ内包
テフロンシールシリコンゴムローラ)定着よる加熱によ
り(圧力:3kgf/cm2)画像を強固にし、印刷物を作成し
た。
と、201−a、201−bは印刷媒体供給ロール、2
02は埃除去装置、203はインク吐出描画装置、20
4は対向ドラム、205は定着装置、206は印刷媒体
巻き取りロールである。
ド351について説明すると、352は画像データ演算
制御部、353は吐出電極、354はインク、355、
356は絶縁性基材、357は斜面部、358は上面
部、359はインク流入路、360はインク回収路、3
61はバッキングである。
像データの信号に基づき印刷媒体上に直接画像を形成
し、該画像を定着することにより印刷物を作成するに際
し、前記画像データの濃度レベルを記録ドットの大きさ
に変換して階調記録する画像形成方法を用いて、前記印
刷媒体への画像の形成をインクジェット方式で行う印刷
方法において、階調値と記録ドットの発生のためのエネ
ルギーの関係を示す階調変換テーブルの特性曲線を少な
くとも5ラインに設定し、中間調では、所定の階調値に
おいて、最大もしくは最小のエネルギーでないエネルギ
ー値が少なくとも3種類に設定することにより、滑らか
な連続階調が得られ、さらに、エネルギーが略最大にな
る印画点が存在する最小の階調値において、エネルギー
が略最小である印画点の数を全印画点の数の半分以上に
設定することにより、低濃度の記録画素が白地に形成さ
れる場合にも、ザラツキの発生を著しく低減させること
ができる。
とは言い難い印刷対象への印刷にも使用可能であり、か
つ高画質の記録画像を得ることができる。
る画像形成方法を実現するための画像形成装置の概略構
成を示す図である。
を示す図である。
示す図である。
示す図である。
図である。
ある。
図である。
(BK)を示す図である。
(C)を示す図である。
(M)を示す図である。
(Y)を示す図である。
施するための印刷装置を示す概略構成図である。
施するための印刷装置を示す他の概略構成図である。
ットヘッドの概略構成図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 印刷媒体上に画像データの信号に基づき
直接画像を形成し、該画像を定着することにより印刷物
を作成するに際し、前記画像データの濃度レベルを記録
ドットの大きさに変換して階調記録する画像形成方法を
用い、前記印刷媒体への画像の形成をインクジェット方
式で行うインクジェット式印刷方法において、前記画像
形成方法が、 前記画像データの濃度レベルを記録ドットの大きさに変
換するときに、階調値と記録ドットの発生のためのエネ
ルギーの関係を示す階調変換テーブルの特性曲線を少な
くとも5ラインに設定し、中間調では、所定の階調値に
おいて、最大もしくは最小のエネルギーでないエネルギ
ー値が少なくとも3種類に設定し、エネルギーが略最大
になる印画点が存在する最小の階調値においてエネルギ
ーが略最小である印画点の数を全印画点の数の半分以上
に設定したものであることを特徴とするインクジェット
式印刷方法。 - 【請求項2】 少なくとも各印刷色に対応する3種類以
上の副走査周期を有し、各印刷色に対応して記録ドット
の位置をそれぞれ変化させることを特徴とする請求項1
記載のインクジェット式印刷方法。 - 【請求項3】 少なくとも一色の印画について、単位ブ
ロック内の複数の印画点と特性曲線との関係が各ブロッ
ク毎に異なることを特徴とする請求項1または請求項2
記載のインクジェット式印刷方法。 - 【請求項4】 前記一色が最も低い濃度であることを特
徴とする請求項3記載のインクジェット式印刷方法。 - 【請求項5】 印刷媒体上に画像データの信号に基づき
直接画像を形成し、該画像を定着することにより印刷物
を作成するに際し、前記画像データの濃度レベルを記録
ドットの大きさに変換して階調記録する画像形成方法を
用い、前記印刷媒体への画像の形成をインクジェット方
式で行うインクジェット式印刷方法において、前記画像
形成方法が、 少なくとも二色の印画について、それぞれ単位ブロック
内の要素数が異なり、かつこれら二色の単位ブロックの
縦横長さがそれぞれ同一であることを特徴とするインク
ジェット式印刷方法。 - 【請求項6】 少なくとも二色の印画について、それぞ
れ単位ブロック内の要素数が異なり、かつ単位ブロック
内の複数の印画点と特性曲線との関係が各ブロック毎に
異なり、かつまたこれら二色の単位ブロックの縦横長さ
がそれぞれ同一であることを特徴とする請求項1、請求
項2または請求項5記載のインクジェット式印刷方法。 - 【請求項7】 四色の印画について、前記三色を除く一
色が、最も低い濃度であることを特徴とする請求項6記
載のインクジェット式印刷方法。 - 【請求項8】 前記一色がイエロであることを特徴とす
る請求項4または請求項7記載のインクジェット式印刷
方法。
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