JP2002233939A - 光学曲面の研磨方法 - Google Patents

光学曲面の研磨方法

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JP2002233939A
JP2002233939A JP2001031220A JP2001031220A JP2002233939A JP 2002233939 A JP2002233939 A JP 2002233939A JP 2001031220 A JP2001031220 A JP 2001031220A JP 2001031220 A JP2001031220 A JP 2001031220A JP 2002233939 A JP2002233939 A JP 2002233939A
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polishing
curved surface
optical curved
optical
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JP2001031220A
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Takeshi Yamamoto
武 山本
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の光学曲面を熟練を要することな
く、簡単に、短時間で研磨する。 【解決手段】 被加工物51の光学曲面51aを反転さ
せた形状で且つ光学曲面51aの全面または全面に近い
大きさを有した研磨部材52の研磨作業面52aと光学
曲面51aとの間に研磨剤を介在させ、研磨作業面52
aを光学曲面51aに押圧し、被加工物51の光学曲面
51aまたは研磨部材52の研磨作業面52aの一方ま
たは双方を振動させて光学曲面を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物の光学曲
面を研磨する研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学素子や光学素子を成形する型部材に
おける回転軸非対称の自由曲面に対しては、工具を手に
持ち、工具を自由曲面に倣わせながら研磨するによって
光学曲面としている。
【0003】このような手作業での研磨に対し、特開平
10−230448号公報には、研磨装置を用いて光学
曲面を研磨することが記載されている。
【0004】図10は上記公報に記載された研磨装置を
示し、ベース10上にY軸テーブル13が載置され、Y
軸テーブル13上にX軸テーブル12が載置され、X軸
テーブル12上にB軸位置決め機構15が支持され、B
軸位置決め機構15上にA軸位置決め機構17が載置さ
れており、ワーク9を保持したワーク取付テーブル18
がA軸位置決め機構17に取り付けられている。B軸位
置決め機構15はワーク取付テーブル18をY軸線(図
中のX軸とZ軸とに垂直な軸線をいう)に平行な軸線廻
りで移動制御し、A軸位置決め機構17はワーク取付テ
ーブル17をX軸線に平行な軸線廻りで移動制御するも
のである。
【0005】これに対し、ワーク取付テーブル18の上
方には、Z軸位置決め機構19が設けられており、この
Z軸位置決め機構19にスピンドル22Aが取り付けら
れ、スピンドル22Aに工具23が取り付けられてワー
ク9と対向している。従って、Z軸位置決め機構19が
作動することにより、工具23の先端がワーク9の表面
に押圧し、この押圧によってワーク9の光学曲面の研磨
が行われる。
【0006】この装置では、ワーク9の形状から予め計
算しておいた加工データに基づき、ワーク9を載置した
ワーク取付テーブル18をX、Y、A及びB方向の4方
向を制御して、工具23の回転軸芯或いは工具9の表面
の任意の部位をワーク9の各加工点における法線方向に
一致させて研磨加工を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、工具を
手に持って行う研磨では、熟練した作業者しか研磨作業
に対応することができない不便さがあるばかりでなく、
研磨に要する作業時間が非常に長くなり、作業性が悪い
ものとなっている。
【0008】特開平10−230448号公報に記載さ
れた研磨装置では、工具23の先端を所定圧力でワーク
9表面に押圧した状態で、ワーク取付テーブル18をX
Y方向と、X軸線に平行な軸線廻りのA方向と、Y軸線
に平行な軸線廻りのB方向とに移動制御するため、研磨
装置自体が非常に複雑な構造となり、その制御が複雑と
なっている。
【0009】また、研磨に際しては、ワーク形状から予
め計算しておいた加工データに基いて、工具23の回転
軸芯または工具23の表面の任意の部位をワークの各加
工点に一致させるように工具23とワーク9とを相対的
に位置決めするため、極めて複雑な計算を行う必要があ
ると共に、研磨に長時間を要し、研磨コストの増大を招
いている。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、熟練した作業者でなくとも研
磨ができ、研磨作業が極めて容易で、短時間での研磨が
でき、これにより、安価な研磨が可能な光学曲面の研磨
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、被加工物の光学曲面を反転させ
た形状で且つ前記光学曲面の全面または全面に近い大き
さを有した研磨部材の研磨作業面と前記光学曲面との間
に研磨剤を介在させ、研磨作業面を光学曲面に押圧し、
被加工物の光学曲面または研磨部材の研磨作業面の一方
または双方を振動させて光学曲面を研磨することを特徴
とする。
【0012】この発明では、被加工物の光学曲面の全面
または全面に近い大きさを有する研磨部材の研磨作業面
を研磨剤を介在させて光学曲面に押圧し、光学曲面また
は研磨作業面もしくは双方を振動させて研磨加工を行う
ため、熟練が不要となると共に、研磨作業が極めて容易
で、短時間での研磨ができ、しかも研磨装置の構造を簡
単とすることができる。
【0013】請求項2の発明は、被加工物の光学曲面を
反転させた形状を有する研磨部材の研磨作業面と被加工
物の光学曲面との間にペースト状の研磨剤を介在させ、
研磨部材の研磨作業面と被加工物の光学曲面とを押圧状
態としながら研磨作業面と光学曲面とを相対的に振動さ
せ、研磨作業面の粗い表面にペースト状の研磨剤を保持
させて光学曲面を研磨することを特徴とする。
【0014】この発明では、研磨部材の研磨作業面と被
加工物の光学曲面とを押圧状態としながら研磨作業面と
光学曲面とを相対的に振動させるため、研磨作業面と光
学曲面との間に介在したペースト状の研磨剤が研磨作業
面の粗い表面に良好に保持された状態となる。このた
め、研磨剤が有効に作用し、迅速な研磨加工を行うこと
ができると共に、光学曲面を高精度に研磨することがで
きる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の光学曲面の研磨方法であって、前記研磨部材が弾性体
であることを特徴とする。
【0016】この発明では、研磨部材をシリコーンゴム
などの弾性体としているため、光学曲面の各部位の研磨
方向が一律でない研磨が行うことができる。すなわち、
研磨部材の研磨作業面を光学曲面に押圧した状態で、光
学曲面の中心のおおよそ面直な方向に対し研磨部材を振
動させることにより、研磨方向がおおよそ光学曲面の中
心を中心とした同心円状になる。このため、研磨方向が
一律でない研磨が行われ、短時間に高い表面粗さ(精
度)が得られるようになる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の光学曲面の研磨方法であって、前記研磨部材
は、光学曲面の任意の部位での研磨量が異なるように制
御されることを特徴とする。
【0018】この発明では、光学曲面の任意の部位での
研磨量が異なるように制御されるため、研磨量の少ない
箇所や粗さが局部的に所望値から外れているときに、直
ちに追加の研磨加工を行うことができ、所定の精度の光
学曲面を研磨することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により、具体的に説明する。なお、各実施の形態にお
いて、同一の部材には同一の符号を付して対応させてあ
る。
【0020】(実施の形態1)図1及び図2は、本発明
の実施の形態1であり、図1はこの形態の研磨工程前に
おける被加工物と研磨部材の配置状態を示している。
【0021】被加工物としての型部材51が下方に、型
部材51を研磨加工する研磨部材52が上方に位置する
ように対向している。
【0022】型部材51はプレスチックレンズの成形を
行うものであり、全体がセラミックによって成形されて
いる。研磨加工前において、型部材51の上端面部分
は、回転軸非対称の凹形状の光学曲面51aとなってい
る。
【0023】研磨部材52は弾性体によって形成されて
いる。弾性体としては、人工木材(ケミカルウッド(例
えば商品名「サイコウッド」、日本石油化学(株))が
使用されている。この研磨部材52における型部材51
の光学曲面51aと接する下端面部分は研磨作業面52
aとなっている。研磨作業面52aは、型部材51の光
学曲面51aの凹形状を転写した凸形状となっている。
この研磨作業面52aの大きさは、光学曲面51aの全
面と同じとなるものである。具体的には、型部材51の
光学曲面51aを形成する上端部が、32mm×32m
mの角柱形状となっているため、研磨部材52の研磨作
業面52aを形成する下端部は32mm×32mmの角
柱形状となっている。この場合、研磨部材52の下端部
は光学曲面51aを形成する上端部の大きさ(太さ)よ
りも大きく(例えば1.5〜3mm(約5〜10%)程
度大きく)しても良い。なお、研磨部材52の研磨作業
面52aの表面粗さRmaxは、5〜10μmであり、
型部材51の研磨加工前の光学曲面51aの表面粗さR
maxは0.08〜0.12μmとなっている。
【0024】型部材51の下端側は、複数本のボルト
(図示省略)によって振動発生装置53に固定されてい
る。振動発生装置53は研磨装置の下側基台54の凹部
内に位置決めされて固定されている。型部材51を取り
付けた振動発生装置53は、図1の紙面に対して左右方
向に2μmの振幅となるように制御されて振動する超音
波振動子を内蔵しており、これにより型部材51の光学
曲面51aを振動させる。
【0025】一方、研磨部材52の上端側は、型部材5
1と同様に、複数本のボルト(図示省略)によって振動
発生装置55に固定されている。研磨部材52側の振動
発生装置55においても、研磨装置の上側基台56の凹
部内に位置決めされて固定される。研磨部材52を取り
付けた振動発生装置55は、図1の紙面に対して垂直方
向に2μmの振幅となるように制御されて振動する超音
波振動子を内蔵しており、研磨部材52の研磨作業面5
2aを振動させる。
【0026】これらの振動発生装置53及び55は、そ
れぞれ制御装置(コントロール装置)に接続されてお
り、研磨加工の開始信号が入力されると、内蔵している
超音波振動子が駆動する。なお、振動発生装置53及び
55の超音波振動子としては、1〜5μmの範囲の振幅
で振動するものであれば適宜変更することができる。
【0027】下側基台54及び上側基台56は、垂直方
向に延びる平行な4本または3本のガイドピン57によ
って連結されており、ガイドピン57により上側基台5
6は上下方向(Z方向)に精度良く摺動するようになっ
ている。このガイドピン57により、研磨部材52の研
磨作業面52aと型部材51の光学曲面51aとが上下
方向で合致するように位置合わせされる。なお、上側基
台56は、ストッパ(図示省略)によって任意の高さ位
置での固定が可能となっている。
【0028】この研磨装置を用いて型部材51の光学曲
面51aを研磨する場合には、前工程の研削加工を終え
たRmax0.08〜0.12μmの表面粗さの光学曲
面51aを有する型部材51と、Rmax5〜10μm
の表面粗さの研磨作業面52aを有する研磨部材52と
を、対応した振動発生装置53、55にボルトによって
固定する。そして、研磨工程の前に、型部材51の光学
曲面51a及び研磨部材52の研磨作業面52aの位置
調整を行う。この位置調整においては、研磨部材52が
下方向に移動したとき、その研磨作業面52a及び型部
材51のと光学曲面51aの凹凸がずれることのないよ
うに精度良く一致させる。
【0029】次に、上側基台56と共に振動発生装置5
5及び研磨部材52をガイドピン57に沿って下降させ
て、研磨部材52の研磨作業面52aと型部材51の光
学曲面51aとを合わせる。この直前には、型部材51
の光学曲面51aの上面或いは研磨部材52の研磨作業
面52aに、ダイヤモンドペーストなどの研磨剤を塗布
しておく。ダイヤモンドペーストとしては、平均粒径
0.6μmの研磨粒子のものを使用するが、0.1μm
〜1μmの平均粒径から選択して用いることができる。
【0030】型部材51の光学曲面51aと研磨部材5
2の研磨作業面52aとを合わせた状態では、上側基台
56と振動発生装置55と研磨部材52との自重が研磨
加工圧力として光学曲面51aに作用する状態でストッ
パにより上側基台56を停止させる。この高さ位置で振
動発生装置53が光学曲面51aを紙面の左右方向に振
幅2μmで振動させると共に、振動発生装置55が研磨
作業面52aを紙面に垂直方向に振幅2μmで振動さ
せ、ペースト状の研磨剤を介在させて研磨加工を行う。
【0031】なお、ここでの振動は振幅が1mm程度以
下のいわゆるバイブレータ(振幅0.5〜1.0mm)
でも良く、超音波によるもの(振幅1〜5μm)でも良
い。また、振動発生装置53及び55による各面の振動
の方向は相互の直角方向に限定するものではなく、相対
的に摺接すれば良い。このため同一方向であっても良
く、あるいは交差する方向あっても良い。
【0032】このような研磨加工によって研磨作業面5
2aの粗い面の凹凸にペースト状研磨剤に含有されてい
る研磨粒子が保持された状態となると共に、この保持さ
れた研磨粒子の間にも研磨粒子が保持された状態となっ
て光学曲面51aの研磨加工が行われる。
【0033】このようにして研磨加工された型部材51
の光学曲面51aの全面は、約25分程で表面粗さRm
axが0.02〜0.04μmとなった。これに対し、
従来の手作業による研磨作業によって同程度の表面粗さ
とする場合には、約2時間を要し、図10のようにワー
ク取付テーブル18をXY方向及びX軸線、Y軸線回り
に位置制御して研磨加工する場合には、約1時間を要し
ており、この実施の形態では、これらに比べて加工時間
が大幅に短縮することが可能となっている。
【0034】なお、研磨部材52の大きさを型部材51
の光学曲面51aと同じ或いは5〜10%程大きくして
いるが、光学曲面51aの周囲で光学的有効機能面を越
えた領域が形成されている場合には、少なくとも光学的
有効機能面を研磨加工するための研磨作業面を有してい
れば良く、この場合には光学曲面51aよりも小さな研
磨作業面52aを有した研磨部材52を用いることがで
きる。
【0035】以上のように、この実施の形態では、研磨
部材52の研磨作業面52aを型部材51の光学曲面5
1aを反転させた形状とすると共に弾性体としての人工
木材により作製し、この研磨部材52の研磨作業面52
a(表面粗さRmax5〜10μm)と、研磨加工前に
おける表面粗さRmax0.08〜0.12μmの光学
曲面51aとをペースト状の研磨剤を介在させた状態で
合わせ、この合わせ状態で振動させるという簡便の方法
により、光学曲面51aの全面を表面粗さRmax0.
02〜0.04μmの均一な鏡面に研磨することがで
き、しかも回転軸非対称の光学曲面51aの面形状を崩
すことなく、短時間で研磨することが可能となってい
る。
【0036】(実施の形態2)図3〜図5は、本発明の
実施の形態2を示し、被加工物として実施の形態1と同
様な型部材51(研磨加工前の光学曲面51aの表面粗
さは0.08〜0.12μm)が用いられている。型部
材51は下側基台54の凹部に固定されている振動発生
装置60に取り付けられている。振動発生装置60は上
下方向に振動可能なバイブレータ(振幅0.5〜1.0
mm)を内蔵し、光学曲面51aを上下に振動させるよ
うになっている。
【0037】型部材51には、上側基台59の下面に固
定された研磨部材58が対向している。この実施の形態
における研磨部材58は、ゴム硬度が55度のシリコー
ンゴムからなる弾性体によって以下の手順によって作製
されている。
【0038】まず、回転軸非対称の光学曲面51aを一
端側に有する研磨加工前の型部材51を用意する。この
型部材51の一端側は、40mm×40mmの寸法の四
角柱形状となっている。この型部材51の光学曲面51
aの外周に対して、四角形状の枠体或いは肉厚のテープ
からなる治具を隙間のないように密着させて光学曲面5
1aを囲み、光学曲面51a及び治具の内部を洗浄す
る。
【0039】次に、光学曲面51aと治具とによって形
成された空間内に、撹拌及び脱泡処理された液状のシリ
コーンゴムを流し込む。流し込みの後、所定の温度雰囲
気内で一定時間放置することによりシリコーンゴムを硬
化させる。そして、硬化したシリコーンゴムを型部材5
1から離型して研磨部材58とする。このような成形に
よって、研磨部材58には、光学曲面51aを転写した
Rmax約0.08〜0.12μmの表面粗さの研磨作
業面58aが形成される。なお、シリコーンゴムからな
る研磨部材58は、耐摩耗性、弾性及び反復使用性の観
点から50〜60度のゴム硬度となっていることが好ま
しい。図4はシリコーンゴムが硬化した後の離型直後の
状態を示し、光学曲面51aおよび研磨作業面58aの
各形状の理解のために点線を用いて記載してある。この
実施の形態の研磨部材58は、型部材51の外周を取り
囲んで成形されているため、その研磨作業面58aは型
部材51の光学曲面51aと同じ大きさとなっている。
【0040】このようにして作製された研磨部材58を
上側基台59に固定する。この固定にあっては、研磨部
材58が下方に移動したときに、その研磨作業面58a
及び型部材51の光学曲面51aの凹凸がずれることな
く、精度良く一致するように研磨部材58と型部材51
との位置の調整を行う。また、上側基台59への研磨部
材58の固定は、直接に行っても良く、研磨部材58に
一体的に取り付けた板材を介して間接的に行っても良
い。
【0041】位置調整を行った固定の後、研磨部材58
による型部材51の研磨を行う。研磨に先立って、光学
曲面51a或いは研磨作業面58aに対して、0.4〜
0.7μmの平均粒径の粒子を含有したダイヤモンドペ
ーストなどのペースト状の研磨剤を塗布し、実施の形態
1と同様に、光学曲面51aと研磨作業面58aとを合
わせる。その後、ストッパ(図示省略)の位置を下げて
研磨部材58に0.5〜1.0Nの加圧力が付与される
ようにした後、ガイドピン57に対して上側基台59を
位置固定する。
【0042】次に、振動発生装置60によって型部材5
1を上下方向に振動(振幅0.6mm)させる。この振
動によりシリコーンゴムからなる研磨部材58はその弾
性のために弾性変形する。これにより、図5に示すよう
に、研磨部材58は光学曲面51aの範囲を越えた大き
さと、光学曲面51aの範囲にほぼ一致する大きさとな
り、研磨方向がおおよそ光学曲面51aの中心(図4の
点線で示した交点、すなわち光学曲面51aの領域の中
心軸線位置)を中心とした同心円状の研磨が行われる。
これにより、光学曲面51aの曲面形状を崩すことなく
研磨を行うことができる。
【0043】このようにして研磨加工が行われた光学曲
面51aは、約35分程の研磨加工時間で表面粗さRm
axが0.02〜0.04μmになる。この研磨加工時
間は、従来の手作業による研磨作業や、加工データに基
づく制御を行う機械研磨に比べて短縮されている。
【0044】このような実施の形態では、研磨加工する
型部材51の光学曲面51aをシリコーンゴムを用いて
型取り(転写成形)することにより、研磨作業面58a
を有した研磨部材を作製するため、研磨部材58の作製
がより簡便となり、低コストとなる。また、これにより
研磨部材58の研磨作業面58aを光学曲面51aの全
面に確実に且つ簡単に対応させることができる。
【0045】また、型部材51を上下方向に振動させる
と共に、型部材51と研磨部材58とを圧接状態で研磨
加工しているため、研磨方向が光学曲面51aの中心を
中心とした同心円状となると共に、光学曲面51aの面
形状を崩すことなく研磨を行うことができ、短時間で光
学曲面51aを所望の鏡面とすることができる。
【0046】(実施の形態3)図6〜図8は本発明の実
施の形態3を示す。この実施の形態の研磨部材61は、
弾性体であるシリコーンゴム(ゴム硬度55度)により
35mm×40mmの太さとなるように成形されてお
り、研磨作業面61aとの反対側の面(上面)には、複
数本の棒状の研磨押圧部材62が突出した状態で取り付
けられている。
【0047】研磨押圧部材62が取り付けられる研磨部
材61の上面は、矩形状となっており、研磨押圧部材6
2は矩形の中心位置と、中心からの対角位置とに配置さ
れている。従って、この実施の形態では、研磨押圧部材
62は全部で5本が研磨部材61に取り付けられてい
る。
【0048】研磨押圧部材62の取り付けは、実施の形
態2で説明した治具を用いた研磨部材61の成形の際
に、上述した位置となるように同部材61の上面に孔を
5箇所形成し、この孔のそれぞれに研磨押圧部材62を
差し込むことにより行われる。この場合、それぞれの孔
の深さは、各孔の先端(底部)と研磨作業面61aとの
距離が同じとなるように設定されるものである。それぞ
れの研磨押圧部材62の上端は、個々に独立している棒
状の振動発生装置63に取り付けられており、これらの
振動発生装置63は上側基台64下面の凹部内に固定さ
れている。それぞれの振動発生装置63は、制御装置
(図示省略)によってその振動が制御されるようになっ
ており、それぞれの振動発生装置63は同時に或いは単
独で駆動される。
【0049】この振動発生装置63の駆動によって、研
磨押圧部材62が軸方向(紙面の上下方向)に振動す
る。この軸方向の振動は、この実施の形態では、4μm
の振幅で行われる。研磨押圧部材62の軸方向の振動に
よって、研磨部材61の研磨作業面61aが振動し、型
部材51との間に供給されたペースト状の研磨剤を介し
て型部材51の光学曲面51aが研磨される。
【0050】このような研磨押圧部材62は、振動発生
装置63による振動を研磨作業面61aに伝達するもの
であり、この伝達のため、研磨押圧部材62としては、
その材料の硬度(この実施の形態では、ゴム硬度50〜
60度のシリコーンゴム)よりも硬度が大きい材料が選
択される。このため、例えば、鉄、黄銅、アルミニウム
等の金属やABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂などのプラスチック、その他の材料を使用するこ
とができる。
【0051】なお、研磨の際に、ペースト状の研磨剤を
用いる理由は、研磨作業面61aの振動に伴い、この振
動に追従させて研磨剤を押し出し及び引き戻しする速度
を早くするためである。
【0052】以上の研磨部材61側に対し、被加工物と
しての型部材51は振動発生装置60に固定されてお
り、この振動発生装置60が下側基台54の凹部内に固
定されている。型部材51を固定した振動発生装置60
は、振幅2μmでの振動を紙面に対して左右方向および
垂直方向を組み合わせた方向となるように制御された超
音波振動子を内蔵している。
【0053】なお、この実施の形態における研磨部材6
1の研磨作業面61aの面粗さ及び研磨加工前の型部材
51の光学曲面51aの面粗さは実施の形態2と同じと
なっている。
【0054】この実施の形態においても、研磨部材61
が下降したときに、その研磨作業面61aと型部材51
の光学曲面51aの凹凸がずれることなく精度良く一致
するように研磨部材61及び型部材51の位置調整を行
う。この位置調整の後、上側基台64を下降させて、図
8に示すように、研磨部材61の研磨作業面61aと型
部材51の光学曲面51aとを合わせる。このとき、型
部材51の光学曲面51a或いは研磨部材61の研磨作
業面61aに対し、0.4〜0.7μmの平均粒径の研
磨粒子を含有したダイヤモンドペーストなどのペースト
状の研磨剤を塗布する。
【0055】その後、実施の形態2と同様に、ストッパ
の位置を下げて、研磨部材61における研磨押圧部材6
2のない位置(すなわち各研磨押圧部材62の間に相当
する位置)での加圧力が0.5N〜1.0Nの範囲にな
るように調整した後、上側基台64をガイドピン57に
対して位置固定する。
【0056】次に、振動発生装置60による紙面に対す
る左右方向および垂直方向の組み合わせの振動(振幅2
μm)と、5個の振動発生装置63による同時の上下方
向の振動(振幅4μm)とを同時に行って研磨加工す
る。
【0057】図9はこの研磨加工の状態を示す。研磨時
の振動によって、研磨部材61は光学曲面51aの範囲
を越えた大きさと、光学曲面51aの範囲にほぼ一致す
る大きさとなり、研磨方向がおおよそ光学曲面51aの
中心(図7の点線で示した交点、すなわち光学曲面51
aの領域の中心軸線位置)を中心とした同心円状の研磨
が行われる。これにより、光学曲面51aの曲面形状を
崩すことなく研磨を行うことができる。
【0058】研磨加工の後、振動発生装置60、63の
振動を一旦停止し、上側基台64の固定を解除して上方
に移動させる。そして、型部材51の光学曲面51aか
らペースト状の研磨剤を除去した後、光学曲面51aの
面形状を精測する。
【0059】この精測に基づいて、研磨加工の不足な領
域を把握し、不足領域に対して、再度の研磨加工を行
う。すなわち、ペースト状の研磨剤を塗布し、上側基台
64を下降し、次いで上述と同様にして加圧力をかけ、
この状態で不足領域に対応した研磨押圧部材62のみを
振動させる。
【0060】このようにして、追加の研磨加工を行って
所望の面形状を有し、さらに表面粗さの優れた鏡面(R
max0.01〜0.03μm)となっている光学曲面
51aを得る。この実施の形態において、上述した精測
作業を除いた研磨加工時間は約42分程である。
【0061】このような実施の形態では、光学曲面51
aを型取りして研磨部材61とし、この研磨部材61に
対して研磨押圧部材62を複数本数配置するため、光学
曲面の各部位に対する研磨力を変化させることにより研
磨量を調整することが可能となる。
【0062】なお、この実施の形態においては、次のよ
うにして研磨加工を行うことが可能である。
【0063】まず、型部材51の光学曲面51aが回転
軸対称の曲面となるように研削加工により成形する。加
工された回転軸対称の光学曲面51aを、シリコーンゴ
ムによって転写して研磨部材61を成形すると共に、研
磨部材61の上面に複数本の研磨押圧部材62を取り付
ける。
【0064】そして、ペースト状の研磨剤を光学曲面5
1a及び研磨作業面61aの間に介在させ、振動発生装
置60によって、振幅2μmの振動を紙面に対して左右
方向及び垂直方向の組み合わせで行う。この振動と同時
に、それぞれの研磨押圧部材62の振動を個別に制御し
て行う。この制御は、例えば、中心部の研磨押圧部材6
2の振動時間に比べて対角位置にある研磨押圧部材62
の振動時間を長くしたり、中心部の研磨押圧部材62の
振動の振幅に比べて対角位置にある研磨押圧部材62の
振動の振幅を大きくする等によって行うことができる。
このように研磨押圧部材62の振動を個別に制御するこ
とにより、光学曲面51aの各部位における研磨量が異
なるように研磨加工することができる。
【0065】そして、このようにして、研磨量を異なる
ように光学曲面51aを研磨加工することにより、回転
軸対称の光学曲面から回転軸非対称の光学曲面を成形す
ることができる。
【0066】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れることなく種々変形が可能である。例えば、各実施の
形態では、被加工物として、プラスチックレンズ成形用
のセラミック製の型部材を用いているが、超硬合金であ
っても良く、ガラスレンズ成形用の型部材であっても良
く、さらには、ガラスレンズ等の光学素子であっても良
い。
【0067】また、研磨部材の弾性体としてシリコーン
ゴムを用いたが、ウレタンゴムやネオプレンゴム等の他
のゴム材料を用いることができる。これらのゴムでは、
ゴム成形用金型によって成形することができる。この場
合には、研磨部材の大きさ(断面積)を被加工物の大き
さ(断面積)よりも大きくして製作することが簡単とな
る。また、これらのゴム材料の場合には、45〜80度
のゴム硬度とすることができる。
【0068】さらに、光学曲面としては、回転軸非対称
の光学曲面に限らず、回転軸対称の光学曲面であっても
良く、特に、回転軸非対称の光学曲面に対して有効であ
る。
【0069】また、さらに被加工物の光学曲面または研
磨部材の研磨作業面のいずれか一方を振動させるだけで
あっても光学曲面を研磨することができる。
【0070】以上の実施の形態から明らかなように、本
発明は次の発明を包含している。
【0071】(1)被加工物の光学曲面を反転させた形
状で且つ前記光学曲面の全面または全面に近い大きさを
有した研磨部材の研磨作業面と前記光学曲面との間に研
磨剤を介在させ、研磨作業面を光学曲面に押圧し、少な
くとも研磨作業面を振動させて光学曲面を研磨する方法
であって、前記研磨作業面の振動を、当該作業面の任意
の部位で異なるように制御することを特徴とする光学曲
面の研磨方法。
【0072】このような構成では、光学曲面の任意の部
位に対する研磨量を異なるように制御することができる
ため、回転軸対称の光学曲面から回転軸非対称の光学曲
面を創成することができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、研磨に際して
の熟練が不要となると共に、研磨作業が極めて容易で、
短時間での研磨ができ、しかも研磨装置の構造を簡単と
することができる。
【0074】請求項2の発明によれば、研磨剤が有効に
作用するため、迅速な研磨加工を行うことができると共
に、光学曲面を高精度に研磨することができる。
【0075】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加えて、光学曲面の各部位の研磨方向
が一律でない研磨が行うことができ、短時間に高い表面
粗さ(精度)を得ることができる。
【0076】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかの発明の効果に加えて、研磨量の少ない箇所や
粗さが局部的に所望値から外れているときであっても、
迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の研磨前の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1の研磨状態の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態2の研磨前の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態2の研磨部材及び型部材の
斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2の研磨状態の断面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態3の研磨前の断面図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態3の研磨部材及び型部材の
斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態3の研磨時の断面図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態3の研磨状態の断面図であ
る。
【図10】従来の研磨装置の正面図である。
【符号の説明】
51 型部材 51a 光学曲面 52 研磨部材 53 振動発生装置 55 振動発生装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の光学曲面を反転させた形状で
    且つ前記光学曲面の全面または全面に近い大きさを有し
    た研磨部材の研磨作業面と前記光学曲面との間に研磨剤
    を介在させ、研磨作業面を光学曲面に押圧し、被加工物
    の光学曲面または研磨部材の研磨作業面の一方または双
    方を振動させて光学曲面を研磨することを特徴とする光
    学曲面の研磨方法。
  2. 【請求項2】 被加工物の光学曲面を反転させた形状を
    有する研磨部材の研磨作業面と被加工物の光学曲面との
    間にペースト状の研磨剤を介在させ、研磨部材の研磨作
    業面と被加工物の光学曲面とを押圧状態としながら研磨
    作業面と光学曲面とを相対的に振動させ、研磨作業面の
    粗い表面にペースト状の研磨剤を保持させて光学曲面を
    研磨することを特徴とする光学曲面の研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記研磨部材が弾性体であることを特徴
    とする請求項1または2記載の光学曲面の研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記研磨部材は、光学曲面の任意の部位
    での研磨量が異なるように制御されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の光学曲面の研磨方法。
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