JP2002233840A - イオンガス噴射装置及びガスホース - Google Patents

イオンガス噴射装置及びガスホース

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JP2002233840A
JP2002233840A JP2001031587A JP2001031587A JP2002233840A JP 2002233840 A JP2002233840 A JP 2002233840A JP 2001031587 A JP2001031587 A JP 2001031587A JP 2001031587 A JP2001031587 A JP 2001031587A JP 2002233840 A JP2002233840 A JP 2002233840A
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gas
air
ion
hose
high voltage
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Tomonobu Nishio
朋宣 西尾
Toshio Saiga
登志夫 雜賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオンエアのブローガンのホースや電線コー
ドを1本にまとめる。 【解決手段】 エアブローガン10に、交流高電圧発生
回路12aとイオン発生ブロック14とスイッチ16と
を設ける。Y字分岐継ぎ手27によりエアホース26内
に電線20〜22を挿入する。このエアホース26を介
して圧縮エア供給源及び電磁弁からの圧縮エアをイオン
発生ブロック14に供給する。電線20,21を介し
て、交流高電圧発生回路12aに電力を供給する。スイ
ッチ16のオンにより交流高電圧発生回路12aを作動
させ、イオン発生ブロック14でエアをイオン化する。
電線21,22を介してスイッチ16のオンオフ信号を
制御部に送り、電磁弁を制御する。電磁弁のオンにより
圧縮エアがイオン発生ブロック14に送られ、イオンエ
アが外部に排出される。エアホース26と電線20〜2
2との一体化により、結束部材が不要になる他、操作性
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンガス噴射装
置及びガスホースに関し、特にコロナ放電によりイオン
ガスを発生させてガスブローにより、対象物の静電気を
除電しながら付着した埃や塵を吹き飛ばすイオンガス噴
射装置及びこれに用いるガスホースに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに付着した塵埃の除去とし
て、フイルム面の除電を行った後に、ブラシで払ったり
エアで吹き飛ばしたりすることが行われている。フイル
ム面の除電としては、コロナ放電によりエアをイオン化
し、このイオン化したエアを用いている。
【0003】これら除電と除塵とを同時に行うものとし
て、図7に示すような除電器を有するエアブローガンが
ある。この除電タイプのエアブローガン2では、一般的
なエアブローガン3のノズル4内に、放電針等の放電電
極5を配置して、エアホース6から供給される圧縮エア
によりイオン化されたエアを吹き出すように構成されて
いる。なお、符号7は高電圧発生装置、8は高圧ケーブ
ルを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらエアブローガン
では、エアコンプレッサ等からの圧縮エアの供給ホース
と、高圧ケーブルや高電圧回路への電源電線、信号電線
などが必要になる。従来では、例えば特開2000−3
06693号公報に開示されるように、供給ホースや電
線はばらばらであったため、操作性が悪いという問題が
あった。これに対しては、結束部材により供給ホースと
電線とを束ねて一体化することも考えられるが、この場
合には結束部材が引っかかることがあるという新たな問
題が発生する。
【0005】なお、電線やホースを一体化して成形した
チューブ等も開発されているが、これらはロボットやF
A(ファクトリオートメーション)ライン用であって、
高価なため除電除塵用として用いると、装置コストが上
昇し好ましくない。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、汎用部材を用いて安価に構成することができ、し
かも結束部材などを不要としたイオンガス噴射装置及び
ガスホースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、高電圧回路から放電電極及び接地電極
に高電圧を印加してイオンガスを発生させるイオンガス
発生部、このイオンガス発生部で発生されたイオンガス
を吐出させるためのガス吐出部を有するイオンガス噴射
装置本体と、圧縮ガス供給源からの圧縮ガスを前記ガス
吐出部に供給するガスホースと、前記ガスホース内を通
して設けられ、前記高電圧回路へ電力を供給する電線と
を備えている。
【0008】なお、前記高電圧回路と前記圧縮ガス供給
源からの圧縮ガスの導入とをオンオフ制御して高電圧の
印加と圧縮ガスの供給とを行う第1スイッチを、前記イ
オンガス噴射装置本体は備え、前記ガスホース内には、
前記第1スイッチからの圧縮ガス導入制御用信号電線が
通されていることが好ましい。また、前記ガスホースに
前記圧縮ガス供給源からの圧縮ガスを供給する制御部
と、前記高電圧回路へ電力を供給する電源回路を有する
制御ボックスを、前記イオンガス噴射装置本体とは別個
に設け、前記ガスホース及び電線を介して、イオンガス
噴射装置本体に接続されることが好ましい。
【0009】前記高電圧回路と前記圧縮ガス供給源から
の圧縮ガスの導入とをオンオフ制御し、高電圧の印加と
圧縮ガスの供給とを行う第2スイッチを前記制御ボック
スに、または制御ボックスとは別個に設けることが好ま
しい。また、前記ガスホースは、前記電線を通した状態
で部品交換が可能に構成されていることが好ましい。さ
らに、前記ガスホースは両端部に分岐継ぎ手を有し、こ
の分岐継ぎ手の一方の分岐管をガス用とし、他方の分岐
管を電線取り出し用とし、前記電線取り出し用分岐管に
はシール部材を配置することが好ましい。
【0010】また、請求項7記載のガスホースは、ホー
ス本体と、このホース本体内に通される電線と、ホース
本体の両端部に配置される分岐継ぎ手とを備え、前記分
岐継ぎ手の一方の分岐管をガス用とし、他方の分岐管を
電線取り出し用とし、前記電線取り出し用分岐管にはシ
ール部材を配置している。
【0011】
【作用】本発明では、ガスホース内を通るように設けた
電線を介して高電圧回路へ電力を供給するため、従来の
ように、ガスホースと電線とを結束部材で結束したり、
高価な電線一体型のホースを用いたりする必要がなくな
る。したがって、操作性が低下することなく、例えば写
真フイルムの除電除塵などが行える。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したイオン
エア噴射装置のエアブローガンを示している。エアブロ
ーガン10は、ガン型のケース11に、交流高電圧発生
基板12、圧電トランス基板13、イオン発生ブロック
14を配置して構成されている。
【0013】ケース11はABS樹脂により、グリップ
部11aとエア噴射部11bとからなるガン型に形成さ
れている。このケース11は、縦に半分に割った2つの
ケース部材と、これらを締結する止めネジ(共に図示せ
ず)とから構成されているが、ケースの構成はこれに限
定されることなく、種々の態様で分割及び組み立てして
よい。グリップ部11aの背部にはノズル収納穴11c
が形成されており、これには交換可能なノズル15が収
納される。
【0014】グリップ部11a内には、交流高電圧発生
基板12がグリップ部11aに沿うように配置されてい
る。交流高電圧発生基板12には、交流高電圧発生回路
12aが組み込まれる他に、上部にイオンエア吹き出し
スイッチ16、側方に圧電トランス基板13が設けられ
ている。圧電トランス基板13は圧電トランス13aを
備えており、接続電線17を介して交流高電圧発生基板
12に接続されている。また、交流高電圧発生基板12
の下部には3本の電線20,21,22が接続されてい
る。
【0015】グリップ部11aの下部には、エアホース
挿入開口25が形成されており、この開口25を介して
エアホース26がグリップ部11a内に引き込まれてい
る。エアホース26内には前記3本の電線20〜22が
挿入されており、Y字配管継ぎ手27によりエア配管と
電線20〜22とに分けられる。
【0016】図2に示すように、エア配管側の分岐管2
7aには、袋ナット27c、継ぎ手用ボール27d、継
ぎ手スリーブ27e等の管継ぎ手部材を介してエア連通
管28が接続されている。また、電線取り出し側の分岐
管27bには、シール部材29を介して3本の電線20
〜22が外部に取り出されており、これら電線20〜2
2は交流高電圧発生基板12に接続されている。なお、
シール部材29は、シール用チューブ29a内に3本の
電線20〜22を入れた後に接着剤29bで固化して構
成されており、この他に袋ナット27c、継ぎ手用ボー
ル27d、継ぎ手スリーブ27eなどの管継ぎ手部材が
用いられている。
【0017】本体接続管27fも、同様の袋ナット24
a、継ぎ手用ボール24b、継ぎ手スリーブ24cによ
りエアホース26が接続されている。なお、電線20は
24Vの電源用であり、電線21はグランド用であり、
電線22はイオンエア吹き出しスイッチ16の信号用で
あり、これら電線20〜22は後に説明する別体の制御
ボックス30に接続されている。
【0018】エアホース26と、このエアホース26内
に挿入されて通される電線20〜22とは、エアホース
26内を通る圧縮エアの抵抗となることがないように、
ホース内径、電線外径及び電線挿入本数が決定されてい
る。本実施形態では、エアホース26の内径が6mmであ
り、電線20〜22の外径が1mmであり、挿入本数は3
本である。また、エアホース26の外径は8mmである。
【0019】図1に示すように、交流高電圧発生基板1
2及び圧電トランス基板13は周知のように、コロナ放
電を行うために交流高電圧を発生し、この交流高電圧を
高圧ケーブル35を介して、イオン発生室36の放電電
極37に印加する。高圧ケーブル35は、金属芯線を絶
縁体で被覆し、さらにこれらを絶縁パイプでカバーして
構成されている。
【0020】イオンエア吹き出しスイッチ16は、プッ
シュボタンスイッチから構成されている。このイオンエ
ア吹き出しスイッチ16は、操作ボタン16aを1回押
すことによりオンになり且つオン状態を保持する。ま
た、再度操作ボタン16aを1回押すことによりオフ状
態にされ、このオフ状態を保持する。このイオンエア吹
き出しスイッチ16は2系統のスイッチ切片を備えてお
り、一方は交流高電圧発生回路12aの制御信号に用い
られ、他方は、後に説明する電磁弁62及びSSR(ソ
リッドステートリレー)63の駆動制御信号に用いられ
る。
【0021】イオン発生ブロック14は、合成樹脂製の
一体成形品とされており、上部に開口しているイオン発
生室36を備えている。このイオン発生ブロック14
は、ケース11のエア噴射部11bに開口45を上方に
向けて、取り付けられている。そして、図3に示すよう
に、開口45の一部を塞ぐように、開閉自在な蓋43が
取付軸44を介してイオン発生ブロック14に取り付け
られている。この蓋43を開けることで、イオン発生室
36内の放電電極37の清掃が可能になる。
【0022】図3及び図4に示すように、蓋43には開
口45との間に切欠き43aが形成されており、この切
欠き43aがイオン発生室36の空気導入口として機能
する。この切欠き43aは、後に説明するように、2本
の放電電極37の取付位置に合わせて蓋43の幅方向外
側角部に形成されている。
【0023】また、図4に示すように、イオン発生室3
6の下方で、イオン発生ブロック14内には、接地電極
46が埋め込まれており、一部がイオン発生室36の底
部近くで露出している。この接地電極46は接地線47
を介して交流高電圧発生基板12に接続されている。
【0024】イオン発生ブロック14には、接地電極4
6の他に、エア吐出管50とエアノズル(エア排出管)
51と放電電極37とが取り付けられている。エア吐出
管50はイオン発生室36に突出して形成されており、
内径φ1が1mmのテフロン(登録商標)製細管とされて
いる。このエア吐出管50は、連結スリーブ53を介し
てエア連通管28の上端部に固定される。図1に示すよ
うに、エアー連通管28はアクリル製のチューブから構
成されており、ケース11の形状に合わせて上部が約1
05度程度に曲げられている。
【0025】エアノズル51は、エア吐出管50に対面
する位置でイオン発生ブロック14に、Oリング52を
介して着脱自在に取り付けられている。エアノズル51
は内径φ2が3mmで外径が4mmのSUS製円筒管から構
成されており、本実施形態では、エアノズル51内にエ
ア吐出管50の先端50aが2mm程度挿入されている。
この挿入量Lは、エア吐出管50,エアノズル51、及
び圧縮エアの圧力に応じて適宜変更してよい。例えば、
圧縮エアを0.1〜0.5MPaとし、エア吐出管50
の内径φ1を1mm、エアノズル51の内径φ2を3mmと
したときに、挿入量Lは1〜2mmが好ましい。このよう
に、エア吐出管50の先端50aをエアノズル51内に
挿入することにより、エア吐出管50から圧縮されたエ
アが吐出される際に断熱膨張後に冷却されて水分が発生
しても、この水分はエア吐出管50からの圧縮エアとと
もに外部に噴射される。したがって、イオン発生室36
内に水分が残ることによる漏電などのおそれがなくな
る。
【0026】エアノズル51は用途に応じて使い分けら
れる。図1に示すようにイオン発生ブロック14に装着
されている短いタイプ(長さが24mm)のエアノズル5
1は、フイルムマウント等の除塵に用いられる。また、
収納穴11cに収納されている長いタイプ(長さが10
0mm)のエアノズル15は、フイルムキャリア等の装置
内部の除塵に用いられる。
【0027】放電電極37はイオン発生ブロック14に
連続して設けられた収納凹部45内に配置されている。
放電電極37は針状に構成されており、その先端がエア
吐出管50の基部近くでその横方向に配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、2本の放電電極3
7が配置されており、その先端は、イオン発生室36内
でエア吐出管50の側方に配置されている。なお、本実
施形態では、放電電極37をエア吐出管50の側方位置
に配置しているが、この配置位置や配置本数は適宜変更
してよい。例えば、エア吐出管50の斜め上方などに配
置してもよい。
【0028】これら放電電極37と接地電極46との間
に交流高電圧発生回路12aから、例えば2KVの交流
高電圧を印加することで、放電電極37は+イオンと−
イオンとを交互に発生させる。また、この交流高電圧の
印加とともに、エア吐出管50から圧縮エアが吐出され
ることで、イオン化されたエアが圧縮エアの吐出に伴い
エアノズル51へ吸い出され、圧縮エアとともにエアノ
ズル51から、被除電除塵対象物である例えばフイルム
マウント等の写真フイルムに吹きつけられる。
【0029】図5は制御ボックス60の構成を示す概略
図であり、この制御ボックス60には、制御回路61、
電磁弁62、SSR63、直流電源回路64が設けら
れ、また、電源スイッチ65、コンプレッサ種別切替ス
イッチ66が取り付けられている。さらに、電源コード
67を介して交流100V〜240Vが直流電源回路6
4及びSSR63に接続されている。直流電源回路64
は制御回路61及び交流高電圧発生回路12aに直流電
圧を印加する。制御回路61は、電源スイッチ65、コ
ンプレッサ種別切替スイッチ66、前記エア吹き出しス
イッチ(図1参照)16のオンオフ信号に基づき、電磁
弁62、SSR63等を制御する。
【0030】エア吹き出しスイッチ16のオンオフ信号
は、エアホース26からY字配管継ぎ手27により分岐
した電線22により、制御回路61に入力される。ま
た、電線20、21を介して、直流電源回路64からの
24Vの直流電圧がエアブローガン10側の交流高電圧
発生回路12aに印加される。
【0031】電磁弁62は、制御回路61によりオンオ
フ制御される。本実施形態では、自己保持タイプの電磁
弁を用いており、信号の入力により、弁本体の開状態ま
たは閉状態を切り替えるとともに、この切り替えた状態
を保持するように構成されている。電磁弁62の入口6
2aにはエアコンプレッサ70のエアホース71が接続
されており、電磁弁62の出口62bにはエアブローガ
ン10に接続されたエアホース26が接続されている。
また、SSR63は、オンのときに電源コンセント6
8、電源コード69を介して交流100V〜240Vを
エアコンプレッサ70に印加してこのエアコンプレッサ
73を駆動する。
【0032】エアコンプレッサには通常2種類のタイプ
があり、これら2種類のタイプが選択的に接続可能にさ
れている。エアコンプレッサ70は、電源を入れると常
時モータが回転して圧縮エアを常時供給するタイプ(以
下、単にAタイプエアコンプレッサという)であり、エ
アコンプレッサ73は、電源を入れるとエアタンクに圧
縮エアを溜め、圧縮エアの消費により圧力が下がったと
きにモータがオンになりエアを圧縮し、圧力が一定値に
なったときにモータを自動的に停止させるタイプ(以
下、単にBタイプエアコンプレッサという)である。さ
らに、エア供給源としては、これらエアコンプレッサ7
0,73の他に、既存の圧縮エア配管74を用いてもよ
い。本実施形態では、電磁弁62とエアコンプレッサ7
0,73とを選択的にオンオフさせることで、上記2種
類のコンプレッサ70,73及び圧縮エア配管74が使
用可能になっている。
【0033】次に、本実施形態の作用を図6のフローチ
ャートを参照して説明する。まず、エア供給源として、
Aタイプエアコンプレッサ70を用いる場合には、この
エアコンプレッサ70の電源コード69を制御ボックス
60の電源コンセント68に接続する。また、エアコン
プレッサ70からのエアホース71を電磁弁62の入口
62aに接続する。そして、エアコンプレッサの種別に
応じて、コンプレッサ種別スイッチ66を操作する。例
えば、Aタイプの場合にはスイッチ66をA側にセット
する。またBタイプの場合にはスイッチ66をB側に操
作する。また、既存の圧縮エア配管74から圧縮エアを
供給する場合には、電磁弁62の制御はBタイプと同様
であるので、スイッチ66をB側に操作する。次に、電
源スイッチ65をオンにする。
【0034】写真フイルムに付着した塵等を除去する場
合には、エアブローガン10を手で持って、写真フイル
ムにノズル先端を向けた状態で、エア吹き出しスイッチ
16を押してオンにする。これにより、交流高電圧回路
12aがオンにされ、放電電極37に交流高電圧が印加
され、イオン形成室36内のエアがイオン化される。ま
た、Aタイプコンプレッサ70を接続した状態では、電
磁弁62が常時オンにされるとともに、エア吹き出しス
イッチ16のオンにより、SSR63がオンにされる。
したがって、Aタイプエアコンプレッサ70が駆動さ
れ、エアホース71、電磁弁62、エアホース26を介
してエアブローガン10に圧縮エアが供給される。これ
により、エアブローガンからはイオンエアが吹き出さ
れ、例えば写真フイルムが除電されて、付着していた塵
などが吹き飛ばされる。
【0035】また、Bタイプエアコンプレッサ73が接
続されている場合には、操作スイッチ66がB側にさ
れ、これにより、制御回路61はSSR63を常時オン
にする。したがって、Bタイプエアコンプレッサ73に
交流100V〜240Vが常時供給される。Bタイプエ
アコンプレッサ73では、エアタンクを備えエアタンク
内の圧縮エアの圧力に基づきコンプレッサ本体を自動的
に制御している。そして、電磁弁62は、エア吹き出し
スイッチ16の操作に伴いオンオフされる。したがっ
て、エア吹き出しスイッチ16をオンにすると、交流高
電圧回路12aがオンにされるとともに、電磁弁62が
オンにされるので、Bタイプエアコンプレッサ73から
の圧縮エアがエアブローガン10に送られ、イオンエア
の吹き出しが行われる。既存の圧縮エア配管74が電磁
弁62に接続されている場合にも、電磁弁62がエア吹
き出しスイッチ16のオンオフで制御されるため、同様
にしてイオンエアが吹き出される。
【0036】上記実施形態では、コンプレッサ種別切替
スイッチ66を設けて、圧縮エアの供給形態に応じて、
切替スイッチ66を対応する側に切り換えて、電磁弁6
2及びSSR63を選択的に制御するようにしたが、こ
の切替スイッチを用いることなく、Aタイプエアコンプ
レッサ専用の制御ボックス、Bタイプエアコンプレッサ
専用の制御ボックスとして本発明を実施してもよい。
【0037】上記実施形態では、エアブローガン10に
設けたエアー吹き出しスイッチ16により、高電圧回路
のオンオフと圧縮エア供給源からの圧縮エアの導入のオ
ンオフとを制御するようにしたが、この他に、図5に2
点鎖線で示すように、ペダル等の外部操作スイッチ80
を制御回路61にインターフェース部83を介して接続
してもよい。この場合には、エアブローガン等をホルダ
ー等によりフイルムスキャナの作業台に固定しておくこ
とで、両手が自由になるため、写真フイルムなどを両手
で持って除塵することができ、操作性が向上する。ま
た、外部操作スイッチ80の代わりに、または外部操作
スイッチ80と併用して、フイルム検出センサ81をホ
ルダーに設けてもよい。この場合には、写真フイルムを
ホルダーにかざすことで、自動的にイオンエアを写真フ
イルムに吹きつけることができ、さらに操作性が向上す
る。
【0038】なお、上記実施形態では、イオン化するガ
スとしてエアを用いたが、これは窒素ガス等の付活性ガ
スを用いてもよい。この場合には、電磁弁に付活性ガス
供給ホースを接続する。
【0039】上記実施形態では、分岐継ぎ手としてY型
を用いたがこれはT型やその他の形状の分岐継ぎ手を用
いてよい。また、継ぎ手部材として、袋ナット27c、
継ぎ手用ボール27d、継ぎ手スリーブ27e等を用い
たが、これに限定されず、種々の継ぎ手部材を用いてよ
い。さらには、ワンタッチ方式の継ぎ手を用いてもよ
い。
【0040】上記実施形態では、イオンエア噴射装置に
電線入りのエアホースを用いたが、信号線や電源を必要
とし、同時にエアの供給も受ける各種装置に対して、本
発明のホースを用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、イオンガス噴射装置本
体と、圧縮ガス供給源からの圧縮ガスを前記ガス吐出部
に供給するガスホースと、ガスホース内を通して設けら
れ、前記高電圧回路へ電力を供給する電線とを備えたか
ら、ガスホースと電線とが別個になったり、ガスホース
と電線とを結束したりする必要がなく、操作性が向上す
る。
【0042】しかも、高電圧回路と圧縮ガス供給源から
の圧縮ガスの導入とをオンオフ制御して高電圧の印加と
圧縮ガスの供給とを行う第1スイッチをイオンガス噴射
装置本体は備え、前記ガスホース内には、前記第1スイ
ッチからの圧縮ガス導入制御用信号電線を通すことによ
り、圧縮ガスのオンオフを行う弁などをイオンガス噴射
装置本体側に設ける必要がなくなり、イオンガス噴射装
置本体の軽量化及び構成の簡素化を図ることができる。
【0043】ガスホースに前記圧縮ガス供給源からの圧
縮ガスを供給する制御部と、高電圧回路へ電力を供給す
る電源回路を有する制御ボックスを前記イオンガス噴射
装置本体とは別個に設け、ガスホース及び電線を介し
て、イオンガス噴射装置本体に制御ボックスを接続した
から、イオンガス噴射装置本体側をより一層簡素化及び
軽量化することができる。したがって、手持ち式のイオ
ンガス噴射装置として最適なものになる。
【0044】また、操作ペダルやフイルム検出センサな
どからなる第2スイッチを設けて、この第2スイッチか
らのオンオフ信号に基づき、高電圧回路のオンオフ制御
と、圧縮ガス供給源からの圧縮ガスの導入のオンオフ制
御とを行うことにより、より操作性を向上させることが
できる。
【0045】電線を通した状態で部品交換が可能にガス
ホースを構成することにより、これのガスホースの交換
を容易に行うことができる。また、ホース本体と、この
ホース本体内に通される電線と、ホース本体の両端部に
配置される分岐継ぎ手とを備え、分岐継ぎ手の一方の分
岐管をガス用とし、他方の分岐管を電線取り出し用と
し、電線取り出し用分岐管にはシール部材を配置するこ
とにより、高価な電線一体型ホースなどを用いる必要が
なく、一般的な配管部材を用いて電線一体型ホースを構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したイオンエア噴射装置のエアブ
ローガンの要部を示す断面図である。
【図2】電線入りのエアホースの分岐部分を示す断面図
である。
【図3】エア噴射部を拡大して示す平面図である。
【図4】イオン発生ブロックを拡大して示す図3におけ
るIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】イオンエア噴射装置の制御ボックスとエアコン
プレッサとの接続状態を示す概略図である。
【図6】制御回路における処理手順を示すフローチャー
トである。
【図7】従来の除電器を有するエアブローガンを示す側
面図である。
【符号の説明】
10 エアブローガン 11 ケース 12 交流高電圧発生基板 12a 交流高電圧発生回路 14 イオン発生ブロック 16 イオンエア吹き出しスイッチ 20〜22 電線 26 エアホース 27 Y字配管継ぎ手 29 シール部材 30 制御ボックス 36 イオン発生室 37 放電電極 46 接地電極 50 エア吐出管 51 エアノズル 60 制御ボックス 61 制御回路 62 電磁弁 63 SSR 65 電源スイッチ 66 コンプレッサ種別切替スイッチ 70,73 エアコンプレッサ 74 圧縮エア配管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧回路から放電電極に高電圧を印加
    してイオンガスを発生させるイオンガス発生部、このイ
    オンガス発生部で発生されたイオンガスを吐出させるた
    めのガス吐出部を有するイオンガス噴射装置本体と、 圧縮ガス供給源からの圧縮ガスを前記ガス吐出部に供給
    するガスホースと、 前記ガスホース内を通して設けられ、前記高電圧回路へ
    電力を供給する電線とを備えたことを特徴とするイオン
    ガス噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記高電圧回路と前記圧縮ガス供給源か
    らの圧縮ガスの導入とをオンオフ制御して高電圧の印加
    と圧縮ガスの供給とを行う第1スイッチを前記イオンガ
    ス噴射装置本体は備え、 前記ガスホース内には、前記第1スイッチからの圧縮ガ
    ス導入制御用信号電線が通されていることを特徴とする
    請求項1記載のイオンガス噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスホースに前記圧縮ガス供給源か
    らの圧縮ガスを供給する制御部と、前記高電圧回路へ電
    力を供給する電源回路を有する制御ボックスを前記イオ
    ンガス噴射装置本体とは別個に設け、前記ガスホース及
    び電線を介して、イオンガス噴射装置本体に接続される
    ことを特徴とする請求項1または2記載のイオンガス噴
    射装置。
  4. 【請求項4】 前記高電圧回路と前記圧縮ガス供給源か
    らの圧縮ガスの導入とをオンオフ制御して高電圧の印加
    と圧縮ガスの供給とを行う第2スイッチ、または、前記
    第2スイッチと同じ機能を有し制御ボックスの外に設け
    られる第3スイッチが接続可能なインターフェースを、
    前記制御ボックスに設けたことを特徴とする請求項3記
    載のイオンガス噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記ガスホースは、前記電線を通した状
    態で部品交換が可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1ないし4いずれか1つ記載のイオンガス噴射装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガスホースは両端部に分岐継ぎ手を
    有し、この分岐継ぎ手の一方の分岐管をガス用とし、他
    方の分岐管を電線取り出し用とし、前記電線取り出し用
    分岐管にはシール部材を配置したことを特徴とする請求
    項5記載のイオンガス噴射装置。
  7. 【請求項7】 ホース本体と、このホース本体内に通さ
    れる電線と、ホース本体の両端部に配置される分岐継ぎ
    手とを備え、 前記分岐継ぎ手の一方の分岐管をガス用とし、他方の分
    岐管を電線取り出し用とし、前記電線取り出し用分岐管
    にはシール部材を配置したことを特徴とするガスホー
    ス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062153A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Himu Electro Kk 除塵器
JP2018514365A (ja) * 2015-05-11 2018-06-07 イントロパック カンパニー リミテッド 真空低温調理器

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