JP2002233413A - せいろ型弁当容器 - Google Patents

せいろ型弁当容器

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JP2002233413A JP2001032526A JP2001032526A JP2002233413A JP 2002233413 A JP2002233413 A JP 2002233413A JP 2001032526 A JP2001032526 A JP 2001032526A JP 2001032526 A JP2001032526 A JP 2001032526A JP 2002233413 A JP2002233413 A JP 2002233413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保温性が高いと共にせいろ型弁当容器内の結露
水が有孔底板から当該容器の外部に侵出して、お土産品
としての体裁を整えるべく包装された包装紙などを汚染
することのない、せいろ型弁当容器を提供する。 【解決手段】有底筒体3の上方側が開口されている一
方、当該有底筒体3の下端側には下端から垂直方向にや
や離間して噴出蒸気導入孔7が穿設された第一底板5が
配設されていると共に、更に当該第一底板5の配設位置
から垂直上方に所定間隔を以て離間し、複数の蒸気流通
孔6が穿設された第二底板4を配設した、二重底板を配
設した有底筒体3の内側面に耐熱性の合成樹脂がコーテ
ィングされた筒体3と、当該筒体3の上方側開口を被覆
する蓋体2と、上記第一底板5に穿設された噴出蒸気導
入孔7を封止する封止用シール12から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、所謂、せいろ飯を
提供する郷土料理店などに於いて、店内で提供されてい
るせいろ飯をお土産用として持ち帰りたいというお客の
注文に応じる為に創案された、お土産用せいろ型弁当容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、郷土料理店などで提供されるせい
ろ飯は、杉の木を薄く切断した杉材を帯状片とし、その
帯状片を輪状に巻いて数層から成る帯状枠を枠体とする
と共に、編み竹製などの上面蓋と竹製の簀の子底面によ
って上記枠体を囲んだ構成から成る蒸し器であるせいろ
に、予め七分炊きしたご飯とそのご飯の上に、魚介類、
肉、きのこ、旬の野菜などの各種の具を載せて、蒸気に
より完全に蒸し上げられたものである。
【0003】また、上記せいろ飯は、蒸し上げられた熱
々のご飯に仄かに杉の香りとご飯の上に載せられた各種
具本来の旨みが移り食欲をそそると共に、野趣的な指向
性が好まれ、郷土料理店では常に人気が高いメーニュー
となっている。更に、料理店の中には各種の食材の取合
わせに工夫を凝らして数々のせいろ飯を案出し、高い人
気を博しているせいろ飯の専門店もある。
【0004】このようなせいろ飯を提供する郷土料理店
においては、従前から客の要望に応えお土産用としての
せいろ弁当が提供されていたが、この場合には、店内で
提供されるせいろ飯に使用される本来の木製せいろでは
なく、紙製にして簡易なせいろ型弁当容器が使用されて
いた。
【0005】ここで、上記にいう簡易なせいろ型弁当容
器とは、実公昭58−17541号の「簡易せいろ
う」、実公昭60−16330号の「簡易せいろう」、
実開平1−62725号「簡易せいろう」、特開平9−
252954号の「組み立て式せいろ」などが挙げられ
る。そいで、以下にその概要について触れるものとす
る。
【0006】先ず、第一に実公昭58−17541号の
「簡易せいろう」について触れると、その要旨は、筒体
の上端を開放し、下端には複数の孔を穿設した底体を配
設した紙製有底容器の内面に耐熱性合成樹脂をコーティ
ングするとともに、前記筒体の外周面にアルミ箔を貼着
したせいろう主体と、前記筒体の上端を被覆する紙製蓋
体とから構成された、簡易せいろうであった。
【0007】次に、実公昭60−16330号の「簡易
せいろう」は、積み重ねを簡便にした簡易せいろうであ
って、その要旨は、紙又は金属等の折曲げ自在な材料で
形成し、かつ下端を内側上方へ折返した筒体と、この筒
体下端の折返した深さの底部に達しない程度の長さに折
曲げ複数の孔を穿設し、かつ前記筒体の内径と一致する
径の底体を、前記筒体の折返し部分に底体の折曲げ部分
を挿し込んで前記筒体の折返した部分における中空部分
を外側から段状にプレスした簡易せいろうであった。
【0008】続いて、実開平1−62725号の「簡易
せいろう」は、せいろう主体に縦折線を設け折り畳み式
としてその保管に場所を取らないようにしたものであっ
て、その要旨は、下部に内方へ段部を有する円筒体と、
前記段部上に嵌め込む円形で、かつ孔を有する底板と、
前記円筒体上端開口部を被覆する蓋体とからなり、前記
円筒体及び底板は紙を主体とし、かつ内外面に耐熱性樹
脂層が設けられ、前記円筒体に対向する扁平折曲げ用の
縦折線が設けられた簡易せいろうであった。
【0009】更にまた、特開平9−252954号の
「組み立て式せいろ」は、上記考案を更に押し進め保管
場所を取らないようにするために、せいろ主体を折り畳
み式から展開式としたものであって、その要旨は、少な
くとも一面に樹脂コーティングした紙を用い、通気孔を
設けた三角形、四角形あるいは多角形の底板の各辺に折
り曲げ線を介して側板を連接し、そのうちの一つの側板
に折り曲げ線を介して前記各側板の外側に重ね合わせる
外側板を、側板より巾広く帯状に連接し、側板にはその
折り曲げ部の任意の個所に挿入口を設け、外側板にはそ
れぞれ前記側板の挿入口に差し込む差込片を形成する切
り込みを設け、さらに帯状に形成した外側板の一端に差
込片、他端に該差込片を差し込む挿入口を設けてなる組
み立て式せいろであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の技
術の項に記載の「簡易せいろう」及び「組み立て式せい
ろ」について検討すると、これらは基本的に本来の木製
せいろの形状を折り曲げ自在の廉価な素材である紙ある
いは金属などによって再現したものであると考えられ
る。しかしながら、お土産用としてのせいろ弁当に係る
料理店などの提供方法に即して検討すると、料理店内で
消費されるせいろ飯と店外にテイクアウトされるせいろ
弁当とでは、当然にその提供方法が相違するものであ
る。その相違点を具体的に述べると、店内で消費される
せいろ飯は、調理場で蒸し上げられた熱々のせいろ飯を
せいろの状態でそのまま客席に提供されるものである
が、方や店外にテイクアウトされるせいろ弁当は、せい
ろ型弁当容器に七分炊きのご飯をよそり、その上に各種
の具を載せたものを調理場で蒸し上げ、その後速やかに
蒸し上げられたせいろ型弁当容器のまま、お土産品とし
ての体裁を整えるべく包装紙、紙紐などによって包装さ
れた上で客に提供されるものである。
【0011】而して、上記のようにお土産用とされたせ
いろ型弁当容器においては、当初熱々であったものがテ
イクアウト後の時間の経過に伴い温度が低下し、それに
連れて上記容器内に残存していた蒸気が結露し、蒸気に
よって蒸し上げるために施された有孔底板から結露水が
浸みだして包装紙を汚染すると共に、この結露水によっ
て汚染された包装紙の包装を解く場合にも当該包装紙が
くたくたと不用意に破れるということがあり極めてお土
産品としての体裁が悪いという欠点があった。
【0012】更に、上記従来の技術の項に記載のせいろ
型弁当容器は、容器構造において円筒体の底板側が容器
内部の熱が逸脱し易い有孔板一枚で構成されていること
から、保温性が悪く冷めやすいという欠点があった。そ
こでまた、冷めやすいせいろ型弁当容器であるというこ
とから折角の熱々のせいろ飯というお土産品でありなが
ら、容器の開封時に湯気も立たず冷え切ってしまった具
とご飯が出現したのでは、感動も食欲の高まりもなくお
土産品としての価値を低下させてしまうという欠点もあ
った。
【0013】本発明は、上記従来の技術の項に記載のせ
いろ型弁当容器の欠点等に鑑み成されたものであって、
保温性が高いと共に当該容器内の結露水が有孔底板から
当該容器の外部に侵出して、お土産品としての体裁を整
えるべく包装された包装紙などを汚染しない、せいろ型
弁当容器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るせいろ型弁当容器は、有底筒体または
有底中空な多角柱体の上方側が開口されている一方、当
該有底筒体または有底中空な多角柱体の下端側には下端
から垂直方向にやや離間して底板中央部に噴出蒸気を有
効に容器内に導入するための噴出蒸気導入孔が穿設され
た第一底板が配設されていると共に、更に当該第一底板
の配設位置から垂直上方に所定間隔を以て離間し、蒸気
を流通させるための複数の蒸気流通孔が穿設された第二
底板を配設した、二重底板を配設した有底筒体または有
底中空な多角柱体の内側面に耐熱性の合成樹脂がコーテ
ィングされた筒体または多角柱体と、当該筒体または多
角柱体の上方側開口を被覆する蓋体とから構成されるこ
とを第一の要旨とするものである。
【0015】また、本発明に係るせいろ型弁当容器は、
紙製等の折曲げ自在な材料から形成されるものであり、
内側面に耐熱性の合成樹脂がコーティングされると共に
下端周縁部を内側上方に折返した筒体または中空多角柱
体と、当該筒体または中空多角柱体の下端から垂直方向
にやや離間して底板中央部に噴出蒸気を有効に容器内に
導入するための噴出蒸気導入孔が穿設されると共に、下
方に折曲げ部を周設し上記筒体または中空多角柱体の水
平方向の内周壁形状と一致する形状から成る第一底板
を、上記筒体または中空多角柱体の折返し部分に上記第
一底板の折曲げ部を差し込んで当該折り返し部分におけ
る中空部を外側からプレスし、更に上記第一底板の圧着
位置から所定間隔離間するよう当該所定間隔に相当する
折曲げ長さから成る折曲げ部を下方に周設し上記筒体ま
たは中空多角柱体の水平方向の内周壁形状と一致する形
状から成る第二底板を上記筒体または中空多角柱体の上
方開口から挿入して上記折曲げ部先端を上記第一底板に
当接配設する他、上記噴出蒸気導入孔を封止する封止用
シールを具備していることを第二の要旨とするものであ
る。
【0016】ここで、第一の要旨並びに第二の要旨に記
載の合成樹脂によるコーティングに用いられる樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
系樹脂、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹
脂が好ましい。続いてまた、第一の要旨並びに第二の要
旨に記載の上記封止用シールは、お土産用として蒸し上
げられたせいろ弁当を包装する際に予め噴出蒸気導入孔
を当該シールによって封止するようにして、弁当容器内
で結露した結露水が当該弁当容器外に侵出することを防
止するものであるため、特別のシールである必要はなく
代用できるものであれば別のものであっても良い。更に
また、第一の要旨並びに第二の要旨に記載のせいろ型弁
当容器の筒体または中空多角柱体の下端部に段部を形成
するようにすれば、当該せいろ型弁当容器を積重ねるに
際し好適である。
【0017】そしてまた、本発明に係るせいろ型弁当容
器において、必要に応じて当該弁当容器本体から第一底
板を切離できるように破断線または切込みを刻設してお
けば、当該せいろ弁当が冷めた場合でも上記第一底板を
切離し、一般家庭用の蒸し器の他、鍋に水を張って蒸気
を発生させるようにした代用品によっても、当該弁当容
器の第二底板の蒸気流通孔から生成された蒸気が容器内
へ浸透して、再度熱々のせいろ飯に再生することができ
る。
【0018】
【作用】本発明に係るせいろ型弁当容器は、有底筒体ま
たは有底中空な多角柱体の下端側に下端から垂直方向に
やや離間して底板中央部に噴出蒸気を有効に容器内に導
入するための噴出蒸気導入孔が穿設された第一底板が配
設されていると共に、更に当該第一底板の配設位置から
垂直上方に所定間隔を以て離間し、蒸気を流通させるた
めの複数の蒸気流通孔が穿設された第二底板を配設した
ので、お土産用として蒸し上げられたせいろ弁当を包装
する際に予め上記噴出蒸気導入孔を備付けの封止シール
によって封止するようにすれば、弁当容器内で結露した
結露水が当該弁当容器外に侵出し包装紙を汚染すること
がないよう作用する。
【0019】次に、本発明に係るせいろ型弁当容器にお
いて、当該せいろ型弁当容器の筒体または中空多角柱体
の下端部に段部を形成するようにすれば同種の弁当容器
を複数積重ね得て、一時に複数のせいろ弁当を蒸し上げ
られるよう作用する。
【0020】続いて、本発明に係るせいろ型弁当容器に
おいて、当該弁当容器本体から第一底板を切離できるよ
うに当該第一底板に破断線または切込みを刻設しておけ
ば、当該せいろ弁当が冷めた場合でも上記第一底板を上
記破断線または切込みに沿って切離し、次に一般家庭用
の蒸し器の他、鍋に水を張って蒸気を発生させるように
した代用品に投入すれば、当該弁当容器の第二底板の蒸
気流通孔から生成された蒸気が容器内へ浸透して、再度
熱々のせいろ飯に再生することができるよう作用する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、更に
本発明に係る好適な実施の形態を通して引き続き本発明
を詳説するものとする。
【0022】先ず、図5は従来のせいろ型弁当容器の斜
視図である。図示のように、従来のせいろ型弁当容器5
0は、筒体の上端を開放し、下端に複数の蒸気流通孔5
4を穿設した底体53を配設した紙製有底容器52と、
上記筒体の上端を被覆する紙製蓋体51とから構成され
たものである。また、同じく図6は従来のせいろ型弁当
容器の縦断面図であり、ここで図示のように上記紙製有
底容器52は、下端を内側上方へ折返した筒体と、この
筒体下端の折返した深さの底部に達しない程度の長さに
折曲げ複数の蒸気流通孔54を穿設し、かつ上記筒体の
内径と一致する径の底体53を、前記筒体の折返し部分
に底体53の折曲げ部分を挿し込んでプレスしたもので
あった。
【0023】次に、図7は従来のせいろ型弁当容器の筒
体の一部拡大縦断面図であり、図8は従来のせいろ型弁
当容器の底体の一部拡大縦断面図である。図示におい
て、図7において符号8は筒体の主体を構成する紙層8
であり、符号9は合成樹脂のコーティング層9、符号1
0はアルミ箔層10である。一方、図8において符号8
は同じく底体53の主体を構成する紙層8であり、符号
9は図7同様に合成樹脂のコーティング層9である。こ
こで、上記の合成樹脂のコーティング層9としては、ポ
リエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、
ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂が使用
できる。
【0024】上記従来のせいろ型弁当容器50は以上の
ような構成であったから、お土産用として使用された場
合、当初熱々であったものがテイクアウト後の時間の経
過に伴い温度が低下し、それに連れて上記せいろ型弁当
容器50内に残存していた蒸気が結露し底体53に施さ
れた蒸気流通孔54から結露水が浸みだして包装紙を汚
染すると共に、この結露水によって汚染された包装紙の
包装を解く場合にも当該包装紙がくたくたと不用意に破
れるという欠点があった。
【0025】一方、図1は本発明に係るせいろ型弁当容
器の斜視図である。図示のように、本発明に係るせいろ
型弁当容器1は、有底筒体3の上方側が開口されている
一方、当該有底筒体3の下端側には下端から垂直方向に
やや離間して底板中央部に噴出蒸気を有効に容器内に導
入するための噴出蒸気導入孔7が穿設された第一底板5
が配設されていると共に、更に当該第一底板5の配設位
置から垂直上方に所定間隔を以て離間し、蒸気を流通さ
せるための複数の蒸気流通孔6が穿設された第二底板4
を配設した、二重底板4を配設した有底筒体3の内側面
に合成樹脂がコーティングされた有底筒体3と、当該有
底筒体3の上方側開口を被覆する蓋体2と、上記第一底
板5に穿設された噴出蒸気導入孔7を封止する封止用シ
ール12から構成されている。ここで、図1における第
二底板4については、第一底板5の形状などが把握しや
すいように一部切削した状態で示されている。また、本
実施例においては上記封止用シール12を当初蓋体2の
底面中央に接着させるようにし、次図以降に示すよう
に、お土産弁当として提供される際、当該封止用シール
12を剥がして、第一底板5に穿設された噴出蒸気導入
孔7を封止するものであるが、この祭上記封止用シール
12の当初の接着箇所は特に限定されることはなく、見
た目の体裁を損なわない場所であれば良い。
【0026】続いて、図2は本発明に係るせいろ型弁当
容器の正面図であり、同じく図3は、本発明に係るせい
ろ型弁当容器の縦断面図である。図2に示された、有底
筒体3及び蓋体2に表示の木目模様等は印刷によるもの
である。更にまた、図2及び図3は、お土産用として蒸
し上げられたせいろ弁当の上記噴出蒸気導入孔7に備付
けの封止シール12を封止した状態のものである。以上
のような本発明に係るせいろ型弁当容器1によれば、従
来のようなせいろ型弁当容器50に比べ弁当自体が冷め
難いと共にせいろ型弁当容器1内で結露した結露水が蒸
気流通孔6から流下しても上記封止シール12によって
更なる流下が防止され、上記結露水は第一底板5と第二
底板4間の空間部に貯水され、上記せいろ型弁当容器1
から侵出して包装紙を汚染することがない。
【0027】そしてまた、図4は本発明に係るせいろ型
弁当容器の底面図である。図示のように、第一底板5に
は破断線11が刻設されており、当該破断線11に沿っ
て指などで引きちぎるようにすれば容易に切離できるよ
うになっている。これは、当該容器内のせいろ弁当が冷
めた場合には、上記破断線11によって第一底板5を切
離した上で、一般家庭用の蒸し器の他、鍋に水を張って
蒸気を発生させるようにした代用品に投入すれば、せい
ろ型弁当容器1の第二底板4の蒸気流通孔6から生成さ
れた蒸気が容器内へ浸透して、再度熱々のせいろ飯に再
生することができるようにしたものである。
【0028】上記実施例においては、上方側に開口され
た有底筒体であるせいろ型弁当容器1について示した
が、上方側が開口されている有底中空な多角柱体を採用
しても何ら支障がないし、本発明に係るせいろ型弁当容
器1の材料については、紙製等の折曲げ自在な材料から
形成されるものであれば良い。また、特に母材を紙製に
した場合には、公知技術として記載したように有底筒体
または有底中空な多角柱体の内側面側に耐熱性の合成樹
脂から成るコーティング層と共に母材の外側側をアルミ
箔層とした三層構造としても良い。更にまた、第二底板
4の上面側及び蓋体2の底面側についても、耐熱性の合
成樹脂から成るコーティング層を施すようにしても良
い。
【0029】また、上記実施例においては、有底筒体下
端部の外側・内側が平滑なものについて示したが、本発
明に係るせいろ型弁当容器は当該下端部に段部を形成し
たものであっても良いし、その場合には同種の弁当容器
を複数垂直方向に積重ねて、一時にせいろ弁当を蒸し上
げることができるようになるものである。
【本発明の効果】本発明は、上記に詳述したよう構成さ
れていることから、以下に記載されるような効果を奏
す。
【0030】本発明に係るせいろ型弁当容器によれば、
お土産用として蒸し上げられたせいろ弁当を包装する際
に予め上記噴出蒸気導入孔を備付けの封止シールによっ
て封止することで、弁当容器内で結露した結露水が当該
弁当容器外に侵出し包装紙を汚染することがないく、お
土産品としての体裁を損なわないという効果がある。
【0031】また、本発明に係るせいろ型弁当容器にお
いて、筒体または中空多角柱体の下端部に段部を形成し
たものについては同種の弁当容器を複数積重ね得て、一
時に複数のせいろ弁当を蒸し上げられという効果もあ
る。
【0032】更に、本発明に係るせいろ型弁当容器にお
いて、第一底板に破断線または切込みを刻設したものに
よれば、当該せいろ弁当が冷めた場合でも上記第一底板
を上記破断線または切込みに沿って切離し、次に一般家
庭用の蒸し器の他、鍋に水を張って蒸気を発生させるよ
うにした代用品に投入すれば、当該弁当容器の第二底板
の蒸気流通孔から生成された蒸気が容器内へ浸透して、
再度熱々のせいろ飯に再生することができるという効果
もある。
【0033】続いてまた、本発明に係るせいろ型弁当容
器は、その構造の特徴からせいろ弁当のみの用途に限定
されることなく、蒸し菓子、焼きそば、焼売、飲茶な
ど、蒸気によって蒸し上げる食品の包装用容器・お土産
用容器としても最適に使用し得るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るせいろ型弁当容器の斜視図。
【図2】 本発明に係るせいろ型弁当容器の正面図。
【図3】 本発明に係るせいろ型弁当容器の縦断面図
図。
【図4】 本発明に係るせいろ型弁当容器の底面図。
【図5】 従来のせいろ型弁当容器の斜視図。
【図6】 従来のせいろ型弁当容器の縦断面図。
【図7】 従来のせいろ型弁当容器の筒体の一部拡大縦
断面図。
【図8】 従来のせいろ型弁当容器の底体の一部拡大縦
断面図。
【符号の説明】
1、50・・・ せいろ型弁当容器 2 ・・・ 蓋体 3 ・・・ 有底筒体 4 ・・・ 第二底板 5 ・・・ 第一底板 6、54・・・ 蒸気流通孔 7 ・・・ 噴出蒸気導入孔 8 ・・・ 紙層 9 ・・・ 合成樹脂のコーティング層 10 ・・・ アルミ箔層 12 ・・・ 封止用シール 51 ・・・ 紙製蓋体 52 ・・・ 紙製有底容器 53 ・・・ 底体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月12日(2001.6.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るせいろ型弁当容器は、有底筒体または
有底中空な多角柱体の上方側が開口されている一方、当
該有底筒体または有底中空な多角柱体の下端側には下端
位置ないし下端から垂直方向にやや離間した位置に底板
中央部に噴出蒸気を有効に容器内に導入するための噴出
蒸気導入孔が穿設された第一底板が配設されていると共
に、更に当該第一底板の配設位置から垂直上方に所定間
隔を以て離間し、蒸気を流通させるための複数の蒸気流
通孔が穿設された第二底板を配設した、二重底板を配設
した有底筒体または有底中空な多角柱体の内側面に耐熱
性の合成樹脂がコーティングされた筒体または多角柱体
と、当該筒体または多角柱体の上方側開口を被覆する蓋
体とから構成されることを第一の要旨とするものであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、上記実施例においては、有底筒体下
端部の外側・内側が平滑なものについて示したが、本発
明に係るせいろ型弁当容器は当該下端部に段部を形成し
たものであっても良いし、その場合には同種の弁当容器
を複数垂直方向に積重ねて、一時にせいろ弁当を蒸し上
げることができるようになるものである。なお、本実施
例においては、第一底板が容器下端から垂直方向にやや
離間して配設されたものについて示したが、上記第一底
板を当該容器下端に配設したものであっても、何ら本発
明の実施に支障がないことについては言及するまでもな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47J 27/16 A47J 27/16 D 36/02 36/02 B 36/20 36/20 B65D 81/34 B65D 81/34 Q 85/50 85/50 A Fターム(参考) 3E035 AA20 BA04 BB06 BB07 BC01 BD01 BD04 CA02 4B054 AA07 AB03 AC02 BA02 BB07 BC05 BC06 CA06 CA15 CA19 CB02 4B055 AA23 BA29 BA52 BA57 BA65 CA02 CA03 CA73 CA81 CB08 CB16 CC52 CC55 CC59 DA02 DB12 FA04 FB35 FC12 FD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒体または有底中空な多角柱体の上
    方側が開口されている一方、当該有底筒体または有底中
    空な多角柱体の下端側には下端から垂直方向にやや離間
    して底板中央部に噴出蒸気を有効に容器内に導入するた
    めの噴出蒸気導入孔が穿設された第一底板が配設されて
    いると共に、更に当該第一底板の配設位置から垂直上方
    に所定間隔を以て離間し、蒸気を流通させるための複数
    の蒸気流通孔が穿設された第二底板を配設した、二重底
    板を配設した有底筒体または有底中空な多角柱体の内側
    面に耐熱性の合成樹脂がコーティングされた筒体または
    多角柱体と、当該筒体または多角柱体の上方側開口を被
    覆する蓋体とから成ることを特徴とする、せいろ型弁当
    容器。
  2. 【請求項2】 紙製等の折曲げ自在な材料から形成され
    るものであり、内側面に耐熱性の合成樹脂がコーティン
    グされると共に下端周縁部を内側上方に折返した筒体ま
    たは中空多角柱体と、当該筒体または中空多角柱体の下
    端から垂直方向にやや離間して底板中央部に噴出蒸気を
    有効に容器内に導入するための噴出蒸気導入孔が穿設さ
    れると共に、下方に折曲げ部を周設し上記筒体または中
    空多角柱体の水平方向の内周壁形状と一致する形状から
    成る第一底板を、上記筒体または中空多角柱体の折返し
    部分に上記第一底板の折曲げ部を差し込んで当該折り返
    し部分における中空部を外側からプレスし、更に上記第
    一底板の圧着位置から所定間隔離間するよう当該所定間
    隔に相当する折曲げ長さから成る折曲げ部を下方に周設
    し上記筒体または中空多角柱体の水平方向の内周壁形状
    と一致する形状から成る第二底板を上記筒体または中空
    多角柱体の上方開口から挿入して上記折曲げ部先端を上
    記第一底板に当接配設すると共に、上記噴出蒸気導入孔
    を封止する封止用シールを具備していることを特徴とす
    る、せいろ型弁当容器。
  3. 【請求項3】 筒体または中空多角柱体の下端部に段部
    を形成したことを特徴とする、請求項1または請求項2
    に記載のせいろ型弁当容器。
  4. 【請求項4】 せいろ型弁当容器において、必要に応じ
    て当該弁当容器本体から第一底板を切離できるように破
    断線または切込みを刻設したことを特徴とする、請求項
    1乃至請求項3に記載のせいろ型弁当容器。
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