JP3126222B2 - 合成樹脂製食品容器 - Google Patents

合成樹脂製食品容器

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JP3126222B2
JP3126222B2 JP04169837A JP16983792A JP3126222B2 JP 3126222 B2 JP3126222 B2 JP 3126222B2 JP 04169837 A JP04169837 A JP 04169837A JP 16983792 A JP16983792 A JP 16983792A JP 3126222 B2 JP3126222 B2 JP 3126222B2
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輝海 森山
邦夫 斉官
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株式会社たつみや漆器
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重箱、弁当箱のように
飯を収容する容器に係り、詳しくは収容体に収容した食
品からの水分をある程度放出し、またその水分を吸収す
ることができる蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】弁当箱は、古くから使用されており、そ
の古いものとしては木製のものや、軽金属製の弁当箱も
用いられてきた。その形状も四角形や楕円形あるいは半
月形のように、多種多様である。そして、近来のプラス
チック産業の発達に伴い、合成樹脂製の弁当箱や、主と
して冷凍食品を保存するのに使用しているパック即ちタ
ッパー(登録商標)のような容器も製造され、市販され
普及している。
【0003】一般的な重箱、弁当箱を図4で説明する
と、硬い合成樹脂(一般的には熱硬化性樹脂)で製造さ
れた収容体1の上方には、段部3(段部3がなく、下方
から直線状になっている場合もある)を形成し、その縁
4上方から浅底とした蓋2を被嵌している。この蓋2と
収容体1との嵌合いは、互いにがたつきのある状態で、
収容体1から蓋2は着脱し易くしてある。従って、持ち
歩きのときにはゴム輪や紐で、収容体1と蓋2とを互い
に固く止めておく必要がある。
【0004】他方、通称タッパーと呼ばれる容器は、P
E樹脂(オレフィン系プラスチック)で製造され、図4
で述べた容器に比して軟質で、また、樹脂特有の弾性に
富んでおり、収容体1と蓋2とは、その弾性によって摩
擦係合して着脱可能となっている。そして、着脱可能な
蓋2は、収容体にたいして固く嵌込めるようになってい
る。
【0005】上記蓋2を図3で説明すると、上面20の
外周に凹み21および屈曲部22とを形成して、その外
周全体での弾性を強めるようになっている。図4で説明
したような収容体1の縁4に対して、略「コ」の字形を
した嵌込み部24に嵌合い、かつ、屈曲部22から突起
23にかけての復元力によって、その屈曲部22および
突起部23の内周で摩擦接触することにより、強固な係
合がされている。
【0006】上述のように、重箱や弁当箱は収容体1か
ら蓋体2は外れ易く、タッパーのような収容体1と蓋2
とは外れにくくなっている。そこで、これらの特有の良
さを活用するするため、収容体1を硬質の合成樹脂で、
蓋2を軟質の合成樹脂で成形した。その結果、収容体1
と蓋2とは密着するように嵌込み部24に挟持され、図
4のようながたつきがなく、使用できることも確認でき
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、収容体1に
飯のような水分を多量に含むものを収容し、蓋2を被嵌
すると、その飯が温かいほど、水蒸気が蓋2の内面に露
として付着し、その結露は再び飯側に落下して、その水
分は飯の下側に回っていき、飯の下側で多量の水分を含
有することとなり、飯としての本来の美味さを損なうこ
と、および、飯が蒸れるため該飯が麹のように醗酵して
臭味を帯びてくることは、食欲の低下を招来する。それ
は、蛋白質や澱粉を多量に含む副食物にあっても同様で
ある。この原因は、収容体1および蓋2が合成樹脂であ
り、その合成樹脂の組織が緻密で、蒸発しようとする水
分を蒸発させないことに一因がある。
【0008】また、合成樹脂に限らず、軽合金製の食品
容器が食欲低下を招く一因として、その色彩が単色であ
ることも原因していると考えられる。これを解決するた
めに、表面に模様を描いた意匠的にも配慮したものが存
在するが、該デザインは使用して洗浄を繰り返すうち
に、これらの色が剥げてくることにも一因がある。
【0009】そこで、本発明においては、食品容器の収
容物を賞味するまえに、最も最初に気が付く蓋2を改良
することによって、食欲の向上を図るようにし、さらに
は水分を適当に保存できるようにしたものである。
【0010】
【問題を解決するための手段】本発明を、図1および図
2を用いて説明すると、硬質の合成樹脂で形成された収
容体(1)に、軟質で弾性を有する合成樹脂製の蓋
(2)を前記収容体に被嵌することにより、該蓋(2)
は摩擦合して一体に着脱可能とした合成樹脂食品容
器において、該蓋(2)は、突起(23)および屈曲部
(22)ならびに凹み(21)を有しており、該凹み
と連接した上面(20)は屈曲部(22)よりも低く、
かつ、前記凹みは上面よりも深く屈曲部を介して全
周で窪みを有して、さらに上面(20)には飾り孔(2
8)を多数設けて前記蓋は形成され、収容体(1)に被
嵌した該蓋上面に吸湿紙を敷き、その上に収容体(1)
を積み重ねることにより、積み重ねた収容体の底部(1
2)と前記上面との間で湿気の保存部を構成したことを
特徴としている。
【0011】
【0012】
【作用】上述のように本発明の構成において、上面(2
0)に飾り孔(28)を設けたので、収容体(1)に水
分を多量に含む食品を入れても、収容物から蒸発する水
蒸気は、前記飾り孔(28)から抜け出るため、蓋
(2)の内面側に結露させない。そして、その飾り孔
(28)をけた上面(20)に吸湿紙を敷いて、その
上に収容体(1)を積み重ねても、該収容体の底部(1
2)にできる結露を吸湿紙が吸収する。
【0013】そして、屈曲部(22)より上面(20)
が低くなっているから、その上面(20)と収容体
(1)の底部(12)との間で吸湿紙を保持しており、
上面(20)の外周で凹み(21)を収容体(1)の底
縁(13)の高さ(T)よりも深くし、その底縁(1
2)の外周が屈曲部(2)の内側で凹み(21)に案内
するようになっているので、積み重ねた収容体(1)は
蓋(2)を介して上滑りせず安定状態であるから、収容
体(1)からの水蒸気を幾分か放出しながらも、吸湿紙
は水分を吸収し、湿気を保存する。
【0014】
【実施例】以下、図1および図2に基づき実施例を説明
するが、従来例で説明した同一部分は同一名称および同
一符号を用いて説明することとする。
【0015】収容体1は、底部12と側縁11とで箱状
になっており、その内部10に主食物、副食物を収容で
きるようになっていて、一般的には、硬質の熱硬化性樹
脂によって、成形加工される。その底部12には、浅い
底縁13が同一体に成形され底部12を僅かに浮き上が
らせるようにしている。そして、底縁13の高さTおよ
びtは、後述する蓋2の凹み21の深さRよりも浅く、
外縁14は凹み21を形成する壁25に沿って嵌込むこ
とができるように形成してある。
【0016】蓋2には、上面20の外周に凹み21およ
び屈曲部22とを形成し、凹み21と屈曲部22および
突起23とで嵌込み部24を形成しており、嵌込み部2
4によって縁4を挟持するように、該縁4の外周縁と突
起23の内周縁とは摩擦合される。
【0017】この蓋2の上面20と屈曲部22とは、屈
曲部22よりも上面20は僅かに低く、高さにおいて隙
間Sだけ低くしてある。その差異は少なくとも1mm低
くし、凹み21は、前記収容体1の底縁13の高さTも
しくはtよりもその深さRを深くし、かつ、外縁14は
壁25を案内として定置できるようにしている。そし
て、その上面20には、飾り孔28を、図2においては
格子模様に多数の孔を設けているが、網目模様でもよ
く、小さな丸孔でもよく、場合によっては花模様でもよ
く、この模様は任意に選択加工できる。
【0018】すなわち、上記のような格子模様、あるい
は定位置に孔を設けるときは、その成形金型に形成して
おけば容易に成形できる。また、複雑な模様もしくは任
意の位置に飾り孔28を設けたいときは、プレス抜き型
によって抜き加工してもよく、その模様付けは自由に加
工できる。
【0019】そして、飾り孔28を設けた上面20の中
央部には平面部27を設けて、この部分には収容体1に
収納する物品を掲示する標識、または商標を付けるよう
なこともできるようにしている。この平面部27がなく
ても、蓋2の機能を損なうことはない。
【0020】上述のように、飾り孔28を設けた蓋2の
上面20に、吸湿紙を敷き(図示していない)、その吸
湿紙は飾り孔28の上方に敷く。そして、その吸湿紙の
うえに収容体1を載置して底部12と上面29の間に吸
湿紙があるようにして、かつ、外縁14を壁25に沿わ
せながら底縁13を凹み21に挿入するように積むと、
前記吸湿紙は飾り孔28から出てくる水蒸気を吸収す
る。すなわち、載置した収容体1の底部12にも結露が
見られるが、その露は吸湿紙側に吸収されて、下方の収
納物側には落ちないで、該吸湿紙が湿気の保存部を形成
することとなり、結果的には、或る程度の湿気は放出す
るが、内部収納物の湿気をも保存することとなる。
【0021】蓋2の上に収容体1を積み重ねないとき
は、蓋2の上面20の飾り孔28に吸湿紙を置き、ゴム
輪で止めておけば良い。また、この吸質紙は一般に使用
されているティシュペーパーのように、吸湿性の良いも
のであれば充分である。
【0022】さらには、飾り孔28には立体的な装飾品
や、広告用の宣伝物を該飾り孔28にクリップやホック
のような止め具で止めることもできる。このことは、単
に飾り孔としての孔の模様だけでなく、内容物と併せて
立体的に模様付けできるので、食欲増進の一助ともな
る。
【0023】この収容体1を積み重ねるとき、収容体1
2を被嵌して吸湿紙を介して収容体1を積み重ねて
いくので、例えば、収容体1の収容物が副食品であると
きは、その副食品に調味料の嗜好物(例:マヨネーズ、
ケチャップ等)を添加している場合でも、直接収容体1
の底部12や底縁13と接触しないので、その嗜好物を
収容体1に付着させて、手やテーブルを汚す虞も解消で
きる。そして、吸湿紙は飾り孔28とともに収容体1へ
の空気の流通をよくする。
【0024】
【発明の効果】以上本発明の構成を述べたが、蓋の上面
に飾り孔を設けることにより、弁当箱として利用した場
合、飯の蒸れを防止でき、蓋の内面での結露が大幅に減
少され、臭味もなくなるから食欲は増進する。そして、
上面に吸湿紙を敷くことにより、収容体に対してある程
度の湿気を放出させるとともに、湿気を吸収することに
よって湿気の保存部を形成し、収容体内部の収容物表面
の乾燥をも防止して適当な湿度を保持するから、美味さ
を保持するので食欲の向上を図れる。また、蓋の加工に
当たっても従来技術で充分加工でき、吸湿紙においても
市販品を活用でき、水分を吸収した紙は、手拭きとして
利用できるので衛生的にも効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋を収容体に被嵌した半断面外観図。
【図2】本発明にかかる一実施例の蓋上面図。
【図3】従来例における蓋の一部断面側面図。
【図4】従来例の食品容器の斜視図。
【符号の説明】
1 収容体 2 蓋 12 底部 13 底縁 20 上面 21 凹み 22 屈曲部 23 突起 28 飾り孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45C 1/00 - 15/08 B65D 21/00 B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の合成樹脂で箱形に形成された収容
    体に、軟質で弾性を有する合成樹脂製の蓋を前記収容体
    に被嵌することにより、該蓋は摩擦係合して一体に着脱
    可能とした合成樹脂製食器において、 該蓋(2)は、突起(23)及び屈曲部(22)ならび
    に凹み(21)を有しており、該凹みと連接した上面
    (20)は屈曲部(22)よりもやや低く、かつ、該屈
    曲部及び凹みを介して平面状とし、該上面には飾り孔
    (28)を多数設けて前記蓋を形成し、 前記収容体(1)に被嵌した該蓋上面には吸湿紙を敷い
    て次の収容体(1)を積み重ねることにより、該収容体
    の底部(12)と該上面との間で湿気の保存部を構成し
    たこと、を特徴とする、 合成樹脂製食品容器。
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