JP2002233152A - 電源装置及び放電灯点灯装置 - Google Patents

電源装置及び放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2002233152A
JP2002233152A JP2001024704A JP2001024704A JP2002233152A JP 2002233152 A JP2002233152 A JP 2002233152A JP 2001024704 A JP2001024704 A JP 2001024704A JP 2001024704 A JP2001024704 A JP 2001024704A JP 2002233152 A JP2002233152 A JP 2002233152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
circuit
control
boosting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001024704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3651399B2 (ja
Inventor
Takashi Kanbara
隆 神原
Hisami Usui
久視 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001024704A priority Critical patent/JP3651399B2/ja
Publication of JP2002233152A publication Critical patent/JP2002233152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3651399B2 publication Critical patent/JP3651399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】不要な損失の増加を防いで小型で安価な電源装
置及び放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】制御回路7に電源を供給する制御電源回路
6の昇圧回路60と、DC−DCコンバータ3のトラン
スT1の1次巻線N1との間にスイッチ要素SW1を挿
入する。直流電源1の電源電圧に応じて制御回路7がス
イッチ要素SW1をオンオフ制御し、直流電源1の電源
電圧が制御電源回路7の定電圧発生回路61が必要とす
る入力電圧よりも充分に高い場合にスイッチ要素SW1
をオフして昇圧回路60による昇圧機能を停止させる。
よって、昇圧回路60による不要な昇圧動作を無くして
昇圧回路60での無駄な損失の発生を抑えることがで
き、不要な損失の増加を防いで小型で安価な電源装置、
並びに放電灯点灯装置が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置、並びに
この電源装置により負荷である放電灯に電力を供給して
点灯する放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の電源装置を示しており、
この従来例(以下、「従来例1」という)は、イグナイ
タ5により高圧パルスを発生させることで、HIDラン
プのような放電灯LPの放電を開始させ、放電が開始す
ると、定電力制御に移行し、放電灯LPを安定点灯させ
る放電点灯装置を構成する(例えば、特開2000−6
9752号公報等参照)。
【0003】この従来例1の放電灯点灯装置は、直流電
源1を放電灯LPが必要とする電圧に変換し、放電灯L
Pを安定点灯させる機能を有するDC−DCコンバータ
3及び低周波インバータ4と、DC−DCコンバータ3
のMOSFETからなるスイッチング素子Q1及び低周
波インバータ4のMOSFETからなるスイッチング素
子Q2〜Q5を駆動制御する制御回路7と、制御回路7
の電源を安定供給するために、略一定の電圧を発生する
定電圧回路により構成された制御電源回路6’と、上記
イグナイタ5と、上記直流電源1とDC−DCコンバー
タ3との間に挿入された点灯用の電源スイッチ2とから
なる。
【0004】フライバックコンバータからなるDC−D
Cコンバータ3では、トランスT1の一次巻線N1と電
源スイッチ2を介して直流電源1に接続したスイッチン
グ素子Q1が制御回路7によりオンすると直流電源1か
らトランスT1の1次巻線N1に電流が流れてトランス
T1にエネルギが蓄積される。スイッチング素子Q1が
オフするとトランスT1の蓄積エネルギによる逆起電力
によりダイオードD1がオンとなり、トランスT1の2
次巻線N2から平滑用のコンデンサC1に電流が流れて
コンデンサC1が充電される。そして、制御回路7にて
スイッチング素子Q1のオン期間とオフ期間を制御する
ことにより、コンデンサC1の両端電圧(DC−DCコ
ンバータ3の出力電圧)を直流電源1の電源電圧に比べ
て低い条件から高い条件まで変化させて放電灯LPの点
灯に必要な所望の電圧を得ることができる。
【0005】低周波インバータ4はスイッチング素子Q
2,Q4の直列回路と、スイッチング素子Q3,Q5の
直列回路とをDC−DCコンバータ3の出力端子間に接
続するとともに、それぞれの直列回路の中点間に負荷回
路たるイグナイタ5及び放電灯LPを接続して構成され
るもので、制御回路7から各スイッチング素子Q2〜Q
5に対応して出力される低周波の駆動信号により、スイ
ッチング素子Q2,Q5が同時にオンオフされされると
ともに、スイッチング素子Q3,Q4がスイッチ素子Q
2,Q5のオン時にオフされ、スイッチング素子Q2,
Q5のオフ時にオンされることで、イグナイタ5及び放
電灯LPに低周波の交流(矩形波)電圧を印加するよう
になっている。
【0006】イグナイタ5は、放電灯LPが点灯する前
の所謂無負荷状態において、DC−DCコンバータ3並
びに低周波インバータ4からの出力を抵抗R2を介して
コンデンサC2に充電し、制御回路7によって高圧パル
ストランスT2の1次巻線に接続されたサイリスタQ6
をオンすることでコンデンサC2の充電電荷を高圧パル
ストランスT2の1次巻線に放出し、高圧パルストラン
スT2の昇圧効果を利用して2次巻線に接続された放電
灯LPにパルス状の高電圧を印加して絶縁破壊を起こさ
せるものである。
【0007】制御回路7は、制御電源回路6’から電源
供給を受けて動作し、DC−DCコンバータ3の出力端
間の電圧、つまり低周波インバータ4を介した放電灯L
Pの電圧(ランプ電圧)の検出結果及びDC−DCコン
バータ3と低周波インバータ4との間に挿入された抵抗
R1の電圧降下から検出されるランプ電流値とに基づい
て、DC−DCコンバータ3のスイッチング素子Q1の
スイッチング及び低周波インバータ4のスイッチング素
子Q2〜Q5のスイッチングを制御することで、放電灯
LPの始動時や点灯時等の状態に応じた出力を低周波イ
ンバータ4から負荷回路側へ供給させるようになってい
る。
【0008】ところで、上記従来例1における制御電源
回路6’は制御回路7の動作に必要な電圧を供給するも
のであって、例えば直流電源1が自動車用のバッテリの
ように6V〜16Vの範囲で変動する場合には制御回路
7に必要な電圧(例えば12V)を安定して供給するた
めに、トランスやスイッチ素子等で構成される昇降圧チ
ョッパからなる定電圧回路が用いられる。しかしなが
ら、制御回路7の動作電源供給用に昇降圧チョッパ等か
らなる制御電源回路6’を設けるということは装置の大
型化やコストアップを招くという問題がある。
【0009】これに対して図17に示す他の従来例(以
下、「従来例2}という)は、昇降圧チョッパを利用せ
ずに小型化並びにコストダウンを図った制御電源回路
6”を備えている。すなわち、この制御電源回路6”
は、DC−DCコンバータ3のトランスT1の1次巻線
N1とスイッチング素子Q1との接続点にアノードが接
続されたダイオードD2と、ダイオードD2のカソード
と直流電源1の負極側の間に接続されたコンデンサC3
と、シリーズレギュレータからなり、コンデンサC3の
両端電圧を降圧して制御回路7に供給する略一定の電圧
を得る定電圧発生回路61とを備える。而して、電源ス
イッチ2により直流電源1が投入されると、DC−DC
コンバータ3のトランス1の一次巻線N1とダイオード
D2を介してコンデンサC3が充電され、その充電電
圧、つまり制御回路7に供給される電源電圧が、制御回
路7が正常に安定動作する動作電圧に達すると、制御回
路7は動作を開始して、各スイッチング素子Q1〜Q5
に対して駆動信号を出力し、DC−DCコンバータ3及
び低周波インバータ4の動作を開始させる。
【0010】制御回路7によりDC−DCコンバータ3
の動作が開始されると、従来例1と同様にスイッチング
素子Q1のオン時に直流電源1からトランスT1の1次
巻線N1に電流が流れて蓄積されるエネルギが、スイッ
チング素子Q1のオフ時に放出されてコンデンサC1が
充電されるのであるが、スイッチング素子Q1のオフ時
にはトランスT1の1次巻線N1にも2次巻線N2に誘
起される電圧に相当した電圧が発生し、スイッチング素
子Q1には直流電源1の電源電圧と重畳された電圧が印
加される。そして、スイッチング素子Q1に印加される
電圧をダイオードD2及びコンデンサC3で整流・平滑
することによって定電圧発生回路61に直流電源1の電
源電圧よりも高い電圧を供給することができる。
【0011】すなわち、従来例2では、従来例1のよう
にトランス等で構成された大型で高価な昇降圧チョッパ
等を用いなくても制御電源回路6”が構成し得るもので
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
2においては直流電源1の電源電圧が充分に高い場合に
もスイッチング素子Q1のオンオフにより昇圧された電
圧が定電圧発生回路61の入力電圧となるから不要な損
失の発生を招き、素子の耐量アップや放熱等のために装
置の大型化やコストアップになるという問題がある。ま
た、従来例2において、スイッチング素子Q1のオフ時
にスイッチング素子Q1に印加される電圧はトランスT
1の巻数比の影響を受け、しかもトランスT1の巻数比
は主としてDC−DCコンバータ3の動作に合わせて設
計されるものである。このため、スイッチング素子Q1
に印加される電圧が定電圧発生回路61の入力電圧確保
という目的に対して必要以上に高くなる場合があり、こ
のような場合にも同様の問題が生じる。
【0013】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、不要な損失の増加を防
いで小型で安価な電源装置及び放電灯点灯装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源と、直流電源に接続さ
れたスイッチング素子をオンオフさせることにより直流
電源からの電圧を負荷電圧に変換させるDC−DCコン
バータと、スイッチング素子のオンオフを制御する制御
回路と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源回路
とを備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧
する昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出力電
圧を得る定電圧化手段とを具備する電源装置において、
直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧化手段が必
要とする電圧よりも充分に高い場合に昇圧手段による昇
圧機能を停止させる停止手段を備えたことを特徴とし、
直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧化手段が必
要とする電圧よりも充分に高い場合に停止手段によって
昇圧手段による昇圧機能を停止させるため、不要な損失
の増加を防いで小型で安価な電源装置が提供できる。
【0015】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、直流電源と、直流電源に接続されたスイッチング
素子をオンオフさせることにより直流電源からの電圧を
負荷電圧に変換させるDC−DCコンバータと、スイッ
チング素子のオンオフを制御する制御回路と、制御回路
に動作用電源を供給する制御電源回路とを備え、制御電
源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧する昇圧手段と、
昇圧した電圧を降圧して所定の出力電圧を得る定電圧化
手段とを具備する電源装置において、昇圧手段は、直流
電源の電源電圧を整流するダイオード、並びにダイオー
ドを介して充電されるコンデンサを有し、コンデンサの
充放電を周期的に繰り返すチャージポンプ回路からなる
ことを特徴とし、ダイオードとコンデンサからなるチャ
ージポンプ回路によって直流電源からの電圧よりも高い
電圧を得ることができ、従来例に比較して不要な損失の
増加を防いで小型で安価な電源装置が提供できる。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、制御回路から出力するスイッチング素子のオンオフ
制御信号によりチャージポンプ回路のコンデンサの充放
電を切り換えることを特徴とし、請求項2の発明の作用
に加えて、回路構成を簡略化することができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧
化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇圧手
段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたことを
特徴とし、請求項2又は3の発明の作用に加えて、不要
な損失の増加を防いで一層の小型化及びコストダウンが
図れる。
【0018】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、直流電源と、トランスの1次巻線を介して直流電
源に接続されたスイッチング素子をオンオフさせること
によりトランスの2次巻線に電圧を生じさせて直流電源
からの電圧を負荷電圧に変換させるDC−DCコンバー
タと、スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路
と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源回路とを
備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧する
昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出力電圧を
得る定電圧化手段とを具備する電源装置において、昇圧
手段は、トランスに設けた電源用巻線を有し、電源用巻
線に生じる電圧を直流電源からの電圧に重畳して出力電
圧を得ることを特徴とし、DC−DCコンバータのトラ
ンスの巻数比と関係なく電源用巻線の巻数比を設計する
ことができるため、昇圧手段において必要以上に昇圧が
行われることがなく、不要な損失の増加を防いで小型で
安価な電源装置が提供できる。
【0019】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
めに、直流電源と、トランスの1次巻線を介して直流電
源に接続されたスイッチング素子をオンオフさせること
によりトランスの2次巻線に電圧を生じさせて直流電源
からの電圧を負荷電圧に変換させるDC−DCコンバー
タと、スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路
と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源回路とを
備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧する
昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出力電圧を
得る定電圧化手段とを具備する電源装置において、昇圧
手段は、トランスの1次巻線に設けた中間タップと、中
間タップから取り出す電圧を整流平滑する整流平滑回路
とを有することを特徴とし、中間タップを設ける位置に
よって昇圧比を決定することができるため、昇圧手段に
おいて必要以上に昇圧が行われることがなく、不要な損
失の増加を防いで小型で安価な電源装置が提供できる。
【0020】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧
化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇圧手
段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたことを
特徴とし、請求項5又は6の発明の作用に加えて、不要
な損失の増加を防いで一層の小型化及びコストダウンが
図れる。
【0021】請求項8の発明は、上記目的を達成するた
めに、上記請求項1〜7の何れかの電源装置と、この電
源装置のDC−DCコンバータの出力を交流に変換して
放電灯を点灯させるインバータとで構成されたことを特
徴とし、請求項1〜7の何れかの発明と同様の作用を奏
する放電灯点灯装置が提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では放電灯を負荷とする電源
装置、すなわち放電灯点灯装置に本発明を適用した実施
形態を例示するが、本発明に係る電源装置は放電灯点灯
装置に限定されるものではなく、放電灯以外を負荷とす
る電源装置にも本発明の技術思想は適用可能である。ま
た、放電灯点灯装置の構成においても低周波インバータ
4を備える必要はなく、あるいはDC−DCコンバータ
3についてもフライバックコンバータに限定されるもの
ではない。
【0023】(実施形態1)図1は本実施形態の回路構
成を示しており、直流電源からの電圧を昇圧する昇圧回
路60と、シリーズレギュレータからなる定電圧発生回
路61とを制御電源回路6に具備し、直流電源の電源電
圧が制御電源回路7の定電圧発生回路61が必要とする
電圧よりも充分に高い場合に昇圧回路60による昇圧機
能を停止させる停止手段を備えた点に特徴がある。な
お、DC−DCコンバータ3の構成及びDC−DCコン
バータ3より後段の回路は図16に示す従来例1又は図
17に示す従来例2と共通とし、全体として放電灯点灯
装置を構成している。また、DC−DCコンバータ3の
スイッチング素子Q1並びに低周波インバータ4のスイ
ッチング素子Q2〜Q5をオンオフする制御回路7の駆
動制御機能の構成も従来例1又は従来例2と共通するた
めにこれらの説明を省略する。
【0024】昇圧回路60は従来例2と同一の構成を有
し、図1に示すようにDC−DCコンバータ3のトラン
スT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q1との接続
点にスイッチ要素SW1を介してアノードが接続された
ダイオードD2と、ダイオードD2のカソードと直流電
源1の負極側の間に接続されたコンデンサC3と、電源
スイッチ2とトランスT1の1次巻線N1との接続点に
アノードが接続されるとともにカソードがダイオードD
2のカソードに接続されたダイオードD3とを具備す
る。ここで、スイッチ要素SW1はトランジスタ等で構
成され、制御回路7によってオンオフされるものであ
る。すなわち、本実施形態ではスイッチ要素SW1と制
御回路7とで停止手段を構成している。
【0025】而して、従来例2と同様に電源スイッチ2
により直流電源1が投入されると、制御回路7が動作を
開始して、各スイッチング素子Q1〜Q5に対して駆動
信号を出力し、DC−DCコンバータ3及び低周波イン
バータ4の動作を開始させる。ここで、制御回路7は直
流電源1からの電圧(電源電圧)を監視し、定電圧発生
回路61が必要とする入力電圧(必要入力電圧)よりも
充分に高くない場合、例えば前記必要入力電圧と電源電
圧との差が所定の閾値未満の場合にスイッチ要素SW1
をオンとする。そして、制御回路7によりDC−DCコ
ンバータ3の動作が開始されると、従来例1で説明した
ようにスイッチング素子Q1のオン時に直流電源1から
トランスT1の1次巻線N1に電流が流れて蓄積される
エネルギがスイッチング素子Q1のオフ時に放出される
際に、トランスT1の1次巻線N1にも2次巻線N2に
誘起される電圧に相当した電圧が発生し、スイッチング
素子Q1には直流電源1の電源電圧と重畳された電圧が
印加される。そして、スイッチング素子Q1に印加され
る電圧をダイオードD2及びコンデンサC3で整流・平
滑することによって定電圧発生回路61に直流電源1の
電源電圧よりも高く昇圧された入力電圧を供給する。
【0026】一方、制御回路7は前記必要入力電圧と電
源電圧との差が所定の閾値以上、すなわち、電源電圧が
前記必要入力電圧よりも充分に高い場合にはスイッチ要
素SW1をオフし、ダイオードD3を介して電源電圧に
よりコンデンサC3を充電して定電圧発生回路61に必
要充分な入力電圧を供給することができる。
【0027】而して、本実施形態では従来例2と同様
に、従来例1の如くトランス等で構成された大型で高価
な昇降圧チョッパ等を用いなくても制御電源回路6が構
成し得るとともに、直流電源1の電源電圧に応じて制御
回路7がスイッチ要素SW1をオンオフ制御し、直流電
源1の電源電圧が制御電源回路7の定電圧発生回路61
が必要とする入力電圧よりも充分に高い場合にスイッチ
要素SW1をオフして昇圧回路60による昇圧機能を停
止させているため、昇圧回路60による不要な昇圧動作
を無くして昇圧回路60での無駄な損失の発生を抑える
ことができる。よって、従来例2に比較して不要な損失
の増加を防いで小型で安価な電源装置、並びに放電灯点
灯装置が提供できる。
【0028】(実施形態2)図2は本実施形態の回路構
成を示しており、直流電源1の電源電圧を整流するダイ
オードD4、ダイオードD4を介して充電されるコンデ
ンサC4を有し、コンデンサC4の充放電を周期的に繰
り返すチャージポンプ回路62と、シリーズレギュレー
タからなる定電圧発生回路61とを制御電源回路6に具
備した点に特徴がある。なお、DC−DCコンバータ3
の構成及びDC−DCコンバータ3より後段の回路は図
16に示す従来例1又は図17に示す従来例2と共通と
し、全体として放電灯点灯装置を構成している。また、
DC−DCコンバータ3のスイッチング素子Q1並びに
低周波インバータ4のスイッチング素子Q2〜Q5をオ
ンオフする制御回路7の駆動制御機能の構成も従来例1
又は従来例2と共通するためにこれらの説明を省略す
る。
【0029】チャージポンプ回路62は、図2に示すよ
うに電源スイッチ2とDC−DCコンバータ3のトラン
スT1の1次巻線N1との接続点にアノードが接続され
たダイオードD4と、ダイオードD4のカソードとスイ
ッチング素子Q1のゲートとの間に挿入されたコンデン
サC4と、アノードがダイオードD4のカソードに接続
されるとともにカソードが定電圧発生回路61の入力端
子に接続されたダイオードD5と、ダイオードD5のカ
ソードとグランドとの間に接続されたコンデンサC3と
で構成される。
【0030】而して、制御回路7からスイッチング素子
Q1のゲートに与えられる駆動信号がローレベルの時に
は直流電源1からチャージポンプ回路62のダイオード
D4を介してコンデンサC4が充電され、駆動信号がハ
イレベルの時にコンデンサC4の両端電圧に駆動信号の
電圧が足し合わされた電圧によりダイオードD5を介し
てコンデンサC3が充電される。したがって、制御回路
7により駆動信号が高周波でハイレベルとローレベルに
切り換えられることにより、コンデンサC3には直流電
源1の電源電圧に駆動信号の電圧が足し合わされた電圧
が発生し、チャージポンプ回路62から定電圧発生回路
61に必要充分な入力電圧を供給することができる。
【0031】本実施形態では定電圧発生回路61の入力
電圧をチャージポンプ回路62から供給するように制御
電源回路6を構成しているので、DC−DCコンバータ
3のトランスT1の巻数比等に依らず、簡単な回路構成
にて直流電源1の電源電圧を昇圧して定電圧発生回路6
1に必要充分な入力電圧を供給することが可能であり、
しかも、入力電圧が過度に上昇し過ぎることがないか
ら、従来例1,2に比較して不要な損失の増加を防いで
小型で安価な電源装置、並びに放電灯点灯装置が提供で
きる。
【0032】なお、本実施形態ではチャージポンプ回路
62を動作させる信号を、制御回路7からDC−DCコ
ンバータ3のスイッチング素子Q1に与える駆動信号で
兼用しているが、必ずしも兼用する必要はなく、チャー
ジポンプ回路62の動作信号を別途制御回路7から出力
するようにしても良い。この場合、制御回路7が直流電
源1の電源電圧を監視し、定電圧発生回路61の必要入
力電圧よりも充分に高い場合にはチャージポンプ回路6
2の動作信号を停止すれば、チャージポンプ回路62に
よる不要な昇圧を無くして無駄な損失の発生を抑えるこ
とができる。
【0033】(実施形態3)図3は本実施形態の一部省
略した回路構成を示しており、実施形態2と同一の構成
の制御電源回路6において、直流電源の電源電圧が制御
電源回路7の定電圧発生回路61が必要とする電圧より
も充分に高い場合にチャージポンプ回路62による昇圧
機能を停止させる停止手段を備えた点に特徴がある。な
お、実施形態2と同一の構成については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0034】本実施形態の制御電源回路6では、チャー
ジポンプ回路62のコンデンサC4と、制御回路7から
スイッチング素子Q1のゲートに駆動信号を与える点と
の間にトランジスタ等からなるスイッチ要素SW2を挿
入しており、これ以外の構成は実施形態2と同一であ
る。
【0035】而して、制御回路7は直流電源1の電源電
圧を監視し、定電圧発生回路61の必要入力電圧よりも
充分に高くない場合、例えば前記必要入力電圧と電源電
圧との差が所定の閾値未満の場合にスイッチ要素SW2
をオンとする。スイッチ要素SW2がオンの状態では、
実施形態2で説明したようにチャージポンプ回路62に
よる昇圧作用で定電圧発生回路61に必要充分な入力電
圧を供給することができる。一方、制御回路7は前記必
要入力電圧と電源電圧との差が所定の閾値以上、すなわ
ち、電源電圧が電圧よりも充分に高い場合にはスイッチ
要素SW2をオフし、チャージポンプ回路62の動作を
停止してダイオードD4を介して電源電圧によりコンデ
ンサC3を充電することで定電圧発生回路61に必要充
分な入力電圧を供給することができる。
【0036】上述のように本実施形態によれば、制御回
路7が直流電源1の電源電圧を監視し、定電圧発生回路
61の必要入力電圧よりも充分に高い場合にはチャージ
ポンプ回路62の動作を停止するため、チャージポンプ
回路62による不要な昇圧を無くして無駄な損失の発生
を抑えることができる。
【0037】(実施形態4)図4は本実施形態の一部省
略した回路構成を示しており、DC−DCコンバータ3
のトランスT1に設けた電源用巻線(3次巻線)N3を
有し、直流電源からの電圧を昇圧する昇圧回路63と、
シリーズレギュレータからなる定電圧発生回路61とを
制御電源回路6に具備した点に特徴がある。なお、DC
−DCコンバータ3の構成及びDC−DCコンバータ3
より後段の回路は図16に示す従来例1又は図17に示
す従来例2と共通とし、全体として放電灯点灯装置を構
成している。また、DC−DCコンバータ3のスイッチ
ング素子Q1並びに低周波インバータ4のスイッチング
素子Q2〜Q5をオンオフする制御回路7の駆動制御機
能の構成も従来例1又は従来例2と共通するためにこれ
らの説明を省略する。
【0038】昇圧回路63は、図4に示すように一端が
電源スイッチ2と接続されたトランスT1の3次巻線N
3の他端にダイオードD2のアノードが接続され、ダイ
オードD2のカソードがコンデンサC3の一端と定電圧
発生回路61の入力端に接続されて構成される。
【0039】而して、制御回路7によりDC−DCコン
バータ3のスイッチング素子Q1が高周波でオンオフさ
れると、トランスT1の3次巻線N3にも1次巻線N1
に誘起される電圧が巻数比(=N3/N1)倍に昇圧さ
れた電圧が発生し、この昇圧された電圧をダイオードD
2及びコンデンサC3で整流・平滑することによって、
昇圧回路63から定電圧発生回路61に直流電源1の電
源電圧よりも高く昇圧された入力電圧を供給することが
できる。
【0040】本実施形態では、トランスT1の1次巻線
N1及び2次巻線N2の設計値に依らずにトランスT1
の3次巻線N3により、昇圧回路63の出力電圧を定電
圧発生回路61の必要入力電圧に合わせて最適なレベル
に設定することが可能であるため、昇圧回路63におい
て必要以上に電圧が昇圧されることがなく、従来例1,
2に比較して不要な損失の増加を防いで小型で安価な電
源装置、並びに放電灯点灯装置が提供できる。
【0041】(実施形態5)図5は本実施形態の一部省
略した回路構成を示しており、DC−DCコンバータ3
のトランスT1の1次側に中間タップTPを設けて1次
巻線N1を2つの巻線N11,N12に分割し、中間タ
ップTPから取り出される電圧をダイオードD2及びコ
ンデンサC3で整流・平滑する構成とした昇圧回路64
と、シリーズレギュレータからなる定電圧発生回路61
とを制御電源回路6に具備した点に特徴がある。なお、
DC−DCコンバータ3の構成及びDC−DCコンバー
タ3より後段の回路は図16に示す従来例1又は図17
に示す従来例2と共通とし、全体として放電灯点灯装置
を構成している。また、DC−DCコンバータ3のスイ
ッチング素子Q1並びに低周波インバータ4のスイッチ
ング素子Q2〜Q5をオンオフする制御回路7の駆動制
御機能の構成も従来例1又は従来例2と共通するために
これらの説明を省略する。
【0042】昇圧回路64は、図5に示すようにトラン
スT1の1次側に設けた中間タップTPにダイオードD
2のアノードが接続され、ダイオードD2のカソードが
コンデンサC3の一端と定電圧発生回路61の入力端に
接続されて構成される。
【0043】而して、制御回路7によりDC−DCコン
バータ3のスイッチング素子Q1が高周波でオンオフさ
れると、トランスT1の中間タップTPに1次巻線N1
1,N12の巻数比倍に昇圧された電圧が発生し、この
昇圧された電圧をダイオードD2及びコンデンサC3で
整流・平滑することによって、昇圧回路64から定電圧
発生回路61に直流電源1の電源電圧よりも高く昇圧さ
れた入力電圧を供給することができる。
【0044】本実施形態では、トランスT1の1次巻線
N11,N12の巻数比により、昇圧回路64の出力電
圧を定電圧発生回路61の必要入力電圧に合わせて最適
なレベルに設定することが可能であるため、実施形態4
と同様に昇圧回路64において必要以上に電圧が昇圧さ
れることがなく、従来例1,2に比較して不要な損失の
増加を防いで小型で安価な電源装置、並びに放電灯点灯
装置が提供できる。また、実施形態4のようにトランス
T1に別途に3次巻線N3を設ける構成に比較して装置
の小型化が可能になる。
【0045】(実施形態6)図6は本実施形態の一部省
略した回路構成を示しており、実施形態5と同一の構成
の制御電源回路6において、直流電源1の電源電圧が制
御電源回路7の定電圧発生回路61が必要とする電圧よ
りも充分に高い場合に昇圧回路64による昇圧機能を停
止させる停止手段を備えた点に特徴がある。なお、実施
形態5と同一の構成については同一の符号を付して説明
を省略する。
【0046】本実施形態の制御電源回路6では、昇圧回
路64のダイオードD2とトランスT1の中間タップT
Pとの間にトランジスタ等からなるスイッチ要素SW1
を挿入するとともに、電源スイッチ2とトランスT1の
1次巻線N11との接続点にアノードが接続されたダイ
オードD3のカソードをダイオードD2のカソードと接
続して構成され、これ以外の構成は実施形態5と同一で
ある。
【0047】而して、制御回路7は直流電源1の電源電
圧を監視し、定電圧発生回路61の必要入力電圧よりも
充分に高くない場合、例えば前記必要入力電圧と電源電
圧との差が所定の閾値未満の場合にスイッチ要素SW1
をオンとする。スイッチ要素SW1がオンの状態では、
実施形態5で説明したように昇圧回路64による昇圧作
用で定電圧発生回路61に必要充分な入力電圧を供給す
ることができる。一方、制御回路7は前記必要入力電圧
と電源電圧との差が所定の閾値以上、すなわち、電源電
圧が電圧よりも充分に高い場合にはスイッチ要素SW1
をオフし、昇圧回路64の動作を停止してダイオードD
3を介して電源電圧によりコンデンサC3を充電するこ
とで定電圧発生回路61に必要充分な入力電圧を供給す
ることができる。
【0048】上述のように本実施形態によれば、制御回
路7が直流電源1の電源電圧を監視し、定電圧発生回路
61の必要入力電圧よりも充分に高い場合には昇圧回路
64の動作を停止するため、昇圧回路64による不要な
昇圧を無くして無駄な損失の発生を抑えることができ
る。なお、実施形態4における制御電源回路6に本実施
形態のダイオードD4並びにスイッチ要素SW1を設け
ても同様の効果を奏することが可能である。
【0049】ところで、実施形態5又は実施形態6には
図7に示すような構造のトランスT1を用いても良い。
すなわち、中央にコア10が貫装されたボビン11の最
内層に1次巻線N11を巻回し、この1次巻線N11の
端末をボビン11の上側鍔部より突設した中間タップT
Pにからげ、続いて1次巻線N11の上層に2次巻線N
2を巻回し、最後に2次巻線N2の上層に1次巻線N1
2を巻回してトランスT1が構成されている。また、1
次巻線N11,N12の端末及び2次巻線N2の端末は
ボビン11の下側鍔部より突設された4本のピン12に
各々接続される。なお、中間タップTPと回路との接続
は別途設けたジャンパ線や予めトランスT1に設けた接
続線あるいはリードフレーム等で行えばよい。但し、ト
ランスT1の構成はこれに限定する趣旨ではなく、通常
の方法で中間タップTPを構成したトランスを用いても
良い。
【0050】ところで、上述の各実施形態では、図8に
示すようにスイッチング素子Q1〜Q5やトランスT
1、抵抗並びにコンデンサ等の各回路部品を片面又は両
面に実装したプリント配線板20を箱形のケース21内
に収納してある。ここで、スイッチング素子Q1〜Q5
等の発熱部品22の熱は、次の何れかの方法でケース2
1の外に放熱するのが一般的である。一つは、プリント
配線板20に放熱し、場合によってはケース21内の全
部又は一部に充填した高熱伝導率の充填材を介して外部
に放熱する方法、もう一つは、発熱部品22とケース2
1内壁との隙間を極力狭くし、ケース21内の全部又は
一部に充填した高熱伝導率の充填材あるいは高熱伝導率
のシートを介して外部に放熱する方法である。
【0051】しかしながら、上記2つの方法にはそれぞ
れ以下のような問題がある。すなわち、前者の方法で
は、高熱伝導率の充填材に接する全ての回路部品に発熱
部品22からの熱が伝わるため、熱に弱い回路部品が温
度上昇してしまうという問題があり、後者の方法では、
プリント配線板20とケース21との間の隙間が発熱部
品22の背の高さによって決定されるため、プリント配
線板20の発熱部品22と同一面側には発熱部品22よ
りも背の高い回路部品を実装できず、部品実装上の制約
が大きいという問題や、プリント配線板20の同一面に
高さのことなる複数の発熱部品が実装される場合には背
の低い発熱部品とケース21との隙間が大きくなって放
熱効果が低下するという問題がある。
【0052】そこで、図9に示すように発熱部品22と
対向するケース21の底面からプリント配線板20の方
に向けて凸部23を突設すれば、発熱部品22と同一面
側に背の高い回路部品が実装される場合においても発熱
部品22の熱を凸部23を通じてケース21に逃がすこ
とができ、放熱効率の低下を防ぐことができる。
【0053】また、図10に示すように発熱部品22の
周囲全体又は一部を囲むようにケース21底面から凸部
24を突設しても良く、発熱部品22からプリント配線
板20に伝導した熱、並びに発熱部品22の熱を効率的
にケース21に逃がすことができる。さらに、発熱部品
22の周囲全体を囲むように凸部24を突設した場合に
おいては、凸部24に囲まれた内側の空間にのみ充填材
を充填すれば良く、充填材料を減らすことができるとと
もに、ケース21内全体に充填する場合に比較して発熱
部品22の周辺に実装されている他の回路部品への熱の
影響を大きく緩和することができる。
【0054】さらに、図11に示すように発熱部品22
の少なくとも一部が挿入し得るような凹部25をケース
21底面に設けても良く、発熱部品22の熱を効率的に
ケース21に逃がすことができるとともに、凹部25内
にのみ充填材を充填することで充填材料を減らすことが
でき、且つケース21内全体に充填する場合に比較して
発熱部品22の周辺に実装されている他の回路部品への
熱の影響を大きく緩和することができる。また、プリン
ト配線板20とケース21との隙間を狭くすることがで
きるためにケース21の薄型化が可能となる。
【0055】また、図12に示すように、図9の構成に
おいて発熱部品22の周囲全体又は一部を囲むように凸
部23の先端からさらに凸部24を突設したり、あるい
は、図13に示すように、図11の構成において発熱部
品22の周囲全体又は一部を囲むように凹部25の周縁
から凸部24を突設しても良く、何れの構成においても
発熱部品22からプリント配線板20に伝導した熱も効
率的にケース21に逃がすことができる。
【0056】さらに、図14に示すように、図10の構
成において発熱部品22とケース21底面との間、並び
に発熱部品22の周辺のプリント配線板20と凸部24
との間に高熱伝導率のシート材27を介装しても良く、
これにより放熱のための充填材を省略することが可能と
なり、しかも、一般にシート材27の方が充填材よりも
熱伝導率が高いため、放熱をより一層促進することがで
きる。なお、図9や図11〜図13の構成においても高
熱伝導率のシート材27を使用することで放熱を一層促
進することができる。
【0057】あるいは、図15に示すように、図9の構
成においてケース21の凸部23と対向する外側に放熱
用のフィン28を形成すれば、放熱をさらに一層促進す
ることができる。なお、図10〜図14の構成において
もケース21にフィン28を形成することで放熱を一層
促進することができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源の電源電圧
が制御電源回路の定電圧化手段が必要とする電圧よりも
充分に高い場合に昇圧手段による昇圧機能を停止させる
停止手段を備えたので、直流電源の電源電圧が制御電源
回路の定電圧化手段が必要とする電圧よりも充分に高い
場合に停止手段によって昇圧手段による昇圧機能を停止
させるため、不要な損失の増加を防いで小型で安価な電
源装置が提供できるという効果がある。
【0059】請求項2の発明は、昇圧手段が、直流電源
の電源電圧を整流するダイオード、並びにダイオードを
介して充電されるコンデンサを有し、コンデンサの充放
電を周期的に繰り返すチャージポンプ回路からなるの
で、ダイオードとコンデンサからなるチャージポンプ回
路によって直流電源からの電圧よりも高い電圧を得るこ
とができ、従来例に比較して不要な損失の増加を防いで
小型で安価な電源装置が提供できるという効果がある。
【0060】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、制御回路から出力するスイッチング素子のオンオフ
制御信号によりチャージポンプ回路のコンデンサの充放
電を切り換えるので、請求項2の発明の効果に加えて、
回路構成を簡略化することができるという効果がある。
【0061】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧
化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇圧手
段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたので、
請求項2又は3の発明の効果に加えて、不要な損失の増
加を防いで一層の小型化及びコストダウンが図れるとい
う効果がある。
【0062】請求項5の発明は、昇圧手段が、トランス
に設けた電源用巻線を有し、電源用巻線に生じる電圧を
直流電源からの電圧に重畳して出力電圧を得るので、D
C−DCコンバータのトランスの巻数比と関係なく電源
用巻線の巻数比を設計することができるため、昇圧手段
において必要以上に昇圧が行われることがなく、不要な
損失の増加を防いで小型で安価な電源装置が提供できる
という効果がある。
【0063】請求項6の発明は、昇圧手段が、トランス
の1次巻線に設けた中間タップと、中間タップから取り
出す電圧を整流平滑する整流平滑回路とを有するので、
中間タップを設ける位置によって昇圧比を決定すること
ができるため、昇圧手段において必要以上に昇圧が行わ
れることがなく、不要な損失の増加を防いで小型で安価
な電源装置が提供できるという効果がある。
【0064】請求項7の発明は、請求項5又は6の発明
において、直流電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧
化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇圧手
段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたので、
請求項5又は6の発明の効果に加えて、不要な損失の増
加を防いで一層の小型化及びコストダウンが図れるとい
う効果がある。
【0065】請求項8の発明は、上記請求項1〜7の何
れかの電源装置と、この電源装置のDC−DCコンバー
タの出力を交流に変換して放電灯を点灯させるインバー
タとで構成されたので、請求項1〜7の何れかの発明と
同様の効果を奏する放電灯点灯装置が提供できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路図である。
【図2】実施形態2を示す概略回路図である。
【図3】実施形態3を示す一部省略した概略回路図であ
る。
【図4】実施形態4を示す一部省略した概略回路図であ
る。
【図5】実施形態5を示す一部省略した概略回路図であ
る。
【図6】実施形態6を示す一部省略した概略回路図であ
る。
【図7】同上に用いるトランスの断面図である。
【図8】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図9】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図10】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図11】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図12】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図13】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図14】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図15】同上の外観構造の一例を示す断面図である。
【図16】従来例1を示す概略回路図である。
【図17】従来例2を示す概略回路図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 電源スイッチ 3 DC−DCコンバータ 4 低周波インバータ 5 イグナイタ 6 制御電源回路 7 制御回路 60 昇圧回路 61 定電圧発生回路 LP 放電灯 T1 トランス Q1 スイッチング素子 SW1 スイッチ要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 41/282 H05B 41/29 C Fターム(参考) 3K072 AA11 BA03 BA05 BB01 CA16 DD06 DE02 EA07 EB10 GA03 GB18 GC04 HB06 5H007 AA05 BB03 CA02 CC03 CC12 DB09 DC05 5H730 AA11 AA14 AS04 AS11 BB02 BB14 BB23 BB57 BB86 DD04 EE02 EE07 EE79 FD01 FD11 FD21 FG01 VV02 VV06 ZZ16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、直流電源に接続されたスイ
    ッチング素子をオンオフさせることにより直流電源から
    の電圧を負荷電圧に変換させるDC−DCコンバータ
    と、スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路
    と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源回路とを
    備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧する
    昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出力電圧を
    得る定電圧化手段とを具備する電源装置において、直流
    電源の電源電圧が制御電源回路の定電圧化手段が必要と
    する電圧よりも充分に高い場合に昇圧手段による昇圧機
    能を停止させる停止手段を備えたことを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】 直流電源と、直流電源に接続されたスイ
    ッチング素子をオンオフさせることにより直流電源から
    の電圧を負荷電圧に変換させるDC−DCコンバータ
    と、スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路
    と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源回路とを
    備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を昇圧する
    昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出力電圧を
    得る定電圧化手段とを具備する電源装置において、昇圧
    手段は、直流電源の電源電圧を整流するダイオード、並
    びにダイオードを介して充電されるコンデンサを有し、
    コンデンサの充放電を周期的に繰り返すチャージポンプ
    回路からなることを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 制御回路から出力するスイッチング素子
    のオンオフ制御信号によりチャージポンプ回路のコンデ
    ンサの充放電を切り換えることを特徴とする請求項2記
    載の電源装置。
  4. 【請求項4】 直流電源の電源電圧が制御電源回路の定
    電圧化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇
    圧手段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 直流電源と、トランスの1次巻線を介し
    て直流電源に接続されたスイッチング素子をオンオフさ
    せることによりトランスの2次巻線に電圧を生じさせて
    直流電源からの電圧を負荷電圧に変換させるDC−DC
    コンバータと、スイッチング素子のオンオフを制御する
    制御回路と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源
    回路とを備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を
    昇圧する昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出
    力電圧を得る定電圧化手段とを具備する電源装置におい
    て、昇圧手段は、トランスに設けた電源用巻線を有し、
    電源用巻線に生じる電圧を直流電源からの電圧に重畳し
    て出力電圧を得ることを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 直流電源と、トランスの1次巻線を介し
    て直流電源に接続されたスイッチング素子をオンオフさ
    せることによりトランスの2次巻線に電圧を生じさせて
    直流電源からの電圧を負荷電圧に変換させるDC−DC
    コンバータと、スイッチング素子のオンオフを制御する
    制御回路と、制御回路に動作用電源を供給する制御電源
    回路とを備え、制御電源回路は、直流電源の電源電圧を
    昇圧する昇圧手段と、昇圧した電圧を降圧して所定の出
    力電圧を得る定電圧化手段とを具備する電源装置におい
    て、昇圧手段は、トランスの1次巻線に設けた中間タッ
    プと、中間タップから取り出す電圧を整流平滑する整流
    平滑回路とを有することを特徴とする電源装置。
  7. 【請求項7】 直流電源の電源電圧が制御電源回路の定
    電圧化手段が必要とする電圧よりも充分に高い場合に昇
    圧手段による昇圧機能を停止させる停止手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜7の何れかの電源装置
    と、この電源装置のDC−DCコンバータの出力を交流
    に変換して放電灯を点灯させるインバータとで構成され
    たことを特徴とする放電灯点灯装置。
JP2001024704A 2001-01-31 2001-01-31 電源装置及び放電灯点灯装置 Expired - Fee Related JP3651399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001024704A JP3651399B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 電源装置及び放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001024704A JP3651399B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 電源装置及び放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002233152A true JP2002233152A (ja) 2002-08-16
JP3651399B2 JP3651399B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=18889804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001024704A Expired - Fee Related JP3651399B2 (ja) 2001-01-31 2001-01-31 電源装置及び放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3651399B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946807B2 (en) 2002-12-10 2005-09-20 Ushio Denki Kabushiki Kaisha Lamp lighting apparatus for a discharge lamp
WO2011142373A1 (ja) * 2010-05-14 2011-11-17 株式会社デンソー 電力変換システムの放電装置
WO2013046259A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 三菱電機株式会社 光源点灯装置
JP2013094022A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 電力変換装置
WO2021111566A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 三菱電機株式会社 スイッチング電源装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946807B2 (en) 2002-12-10 2005-09-20 Ushio Denki Kabushiki Kaisha Lamp lighting apparatus for a discharge lamp
WO2011142373A1 (ja) * 2010-05-14 2011-11-17 株式会社デンソー 電力変換システムの放電装置
JP2011244521A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Denso Corp 電力変換システムの放電装置
CN102577071A (zh) * 2010-05-14 2012-07-11 株式会社电装 电功率转换系统的放电控制设备
US8848408B2 (en) 2010-05-14 2014-09-30 Denso Corporation Discharge control device of electric power conversion system
WO2013046259A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 三菱電機株式会社 光源点灯装置
CN103748776A (zh) * 2011-09-28 2014-04-23 三菱电机株式会社 光源点灯装置
JPWO2013046259A1 (ja) * 2011-09-28 2015-03-26 三菱電機株式会社 光源点灯装置
JP2013094022A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 電力変換装置
WO2021111566A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 三菱電機株式会社 スイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3651399B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4013898B2 (ja) 電源装置起動方法、電源装置の起動回路及び電源装置
US7541695B2 (en) Uninterruptible power supply with low power loss
JP3236587B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH06121535A (ja) Ac−dcコンバータ
JP5585408B2 (ja) スイッチング電源装置
US7247996B2 (en) Projector
EP1479156B1 (en) Noise reduction in a power converter
US6670778B2 (en) AC power generating apparatus having electrolytic capacitor and ceramic capacitor
US7068020B2 (en) Step-down DC—DC converter
JPH0956161A (ja) 力率改善回路
JP3651399B2 (ja) 電源装置及び放電灯点灯装置
JP5076997B2 (ja) 絶縁型dc−dcコンバータ
JP4191874B2 (ja) 無停電電源装置
JP2017112782A (ja) スイッチング電源装置
US7352136B2 (en) DC-DC converter with reduced surge voltage and an electronic ballast including the converter for a discharge lamp
JP2017135024A (ja) 電源装置および照明器具
JP4211022B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP5450255B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH1098872A (ja) 電源装置及びこれを用いた電気機器
JP2010130881A (ja) スイッチング電源回路
JP3483128B2 (ja) ランプ用電源回路
JP3654073B2 (ja) 電子ブロック及び放電灯点灯装置
JPH0955296A (ja) 放電灯点灯装置
JP2010252481A (ja) スイッチング電源装置
JP6417844B2 (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3651399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees