JP2002231744A - バンプボンディング装置 - Google Patents
バンプボンディング装置Info
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- heat stage
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/10—Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/11—Manufacturing methods
Landscapes
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄型のICチップをヒートステージ上に確実
に位置決めすることができるバンプボンディング装置を
提供する 【解決手段】 バンプボンディング装置は、搬送装置2
6、搬入用認識装置27、及び制御装置30を備えてい
る。搬送装置26は、ICチップ1を保持してICチッ
プ供給部21からヒートステージ22へ搬入する。搬入
用認識装置27は、搬送装置26によってICチップ供
給部21からヒートステージ22に搬入されるICチッ
プ1を認識する。制御装置30は、この搬入用認識装置
27の認識結果に基づいて搬送装置26を制御し、搬送
装置26に保持されているICチップ供給部21からヒ
ートステージ22へ搬入されるICチップ1の位置を補
正する。
に位置決めすることができるバンプボンディング装置を
提供する 【解決手段】 バンプボンディング装置は、搬送装置2
6、搬入用認識装置27、及び制御装置30を備えてい
る。搬送装置26は、ICチップ1を保持してICチッ
プ供給部21からヒートステージ22へ搬入する。搬入
用認識装置27は、搬送装置26によってICチップ供
給部21からヒートステージ22に搬入されるICチッ
プ1を認識する。制御装置30は、この搬入用認識装置
27の認識結果に基づいて搬送装置26を制御し、搬送
装置26に保持されているICチップ供給部21からヒ
ートステージ22へ搬入されるICチップ1の位置を補
正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波接合により
半導体集積回路チップの電極パッドに電気接続用のバン
プを形成するバンプボンディング装置に関するものであ
る。
半導体集積回路チップの電極パッドに電気接続用のバン
プを形成するバンプボンディング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ベアチップタイプの半導体集
積回路チップ(ICチップ)の基板への実装技術の一つ
として、フリップチップ法が知られている。このフリッ
プチップ法は、ICチップの電極パッドに電気接続用の
バンプを形成し、このバンプと基板上に形成された配線
電極とをリード線を介さずに直接接合するものである。
また、このフリップチップ法におけるバンプ形成技術と
しては、通常のワイヤボンディング技術を応用し、超音
波接合によりICチップの電極パッドにバンプを形成す
るスタッドバンプボンディング技術が知られている。
積回路チップ(ICチップ)の基板への実装技術の一つ
として、フリップチップ法が知られている。このフリッ
プチップ法は、ICチップの電極パッドに電気接続用の
バンプを形成し、このバンプと基板上に形成された配線
電極とをリード線を介さずに直接接合するものである。
また、このフリップチップ法におけるバンプ形成技術と
しては、通常のワイヤボンディング技術を応用し、超音
波接合によりICチップの電極パッドにバンプを形成す
るスタッドバンプボンディング技術が知られている。
【0003】図10は、上記スタッドバンプボンディン
グ技術による従来のバンプボンディング装置を示してい
る。このバンプボンディング装置は、ICチップ1を供
給するICチップ供給部2、上記ICチップ1が載置さ
れるヒートステージ3、このヒートステージ3上のIC
チップ1に超音波接合によりバンプを形成するボンディ
ングヘッド4、及びバンプ形成済みのICチップ1が収
納されるICチップ収納部6を備えている。上記ボンデ
ィングヘッド4は、XYテーブル4a上に矢印A方向に
回転可能なボンディングアーム4bを備えており、この
ボンディングアーム4bに超音波ホーン4cが固定され
ている。超音波ホーン4cの先端に固定されたキャピラ
リ4dにはワイヤ供給機構4eから供給されるボンディ
ングワイヤ4fが挿通されている。一方、超音波ホーン
4cの基端側には図示しない振動発生源が連結されてい
る。また、ボンディングヘッド4は、ボンディング用認
識装置4gを備えている。
グ技術による従来のバンプボンディング装置を示してい
る。このバンプボンディング装置は、ICチップ1を供
給するICチップ供給部2、上記ICチップ1が載置さ
れるヒートステージ3、このヒートステージ3上のIC
チップ1に超音波接合によりバンプを形成するボンディ
ングヘッド4、及びバンプ形成済みのICチップ1が収
納されるICチップ収納部6を備えている。上記ボンデ
ィングヘッド4は、XYテーブル4a上に矢印A方向に
回転可能なボンディングアーム4bを備えており、この
ボンディングアーム4bに超音波ホーン4cが固定され
ている。超音波ホーン4cの先端に固定されたキャピラ
リ4dにはワイヤ供給機構4eから供給されるボンディ
ングワイヤ4fが挿通されている。一方、超音波ホーン
4cの基端側には図示しない振動発生源が連結されてい
る。また、ボンディングヘッド4は、ボンディング用認
識装置4gを備えている。
【0004】さらに、バンプボンディング装置は、XY
方向に移動可能な搬送ヘッド7aを有し、ICチップ1
を保持してICチップ供給部2から上記ヒートステージ
3へ搬入すると共に、バンプ形成済みのICチップ1を
保持してヒートステージ3からICチップ収納部6へ搬
出する搬送装置7を備えている。さらにまた、バンプボ
ンディング装置は、XY方向に移動可能な規正爪8aを
有し、ヒートステージ3上でICチップ1を位置決めす
る規正装置8を備えている。
方向に移動可能な搬送ヘッド7aを有し、ICチップ1
を保持してICチップ供給部2から上記ヒートステージ
3へ搬入すると共に、バンプ形成済みのICチップ1を
保持してヒートステージ3からICチップ収納部6へ搬
出する搬送装置7を備えている。さらにまた、バンプボ
ンディング装置は、XY方向に移動可能な規正爪8aを
有し、ヒートステージ3上でICチップ1を位置決めす
る規正装置8を備えている。
【0005】次に、このバンプボンディング装置の動作
について説明する。まず、複数のICチップ1を収容し
た供給トレー9が図示しないローダからICチップ供給
部2に供給される。また、搬送装置7の搬送ヘッド7a
が供給トレー9の上方に移動し、搬入用ノズル7bによ
りICチップ1を吸着保持する。その後、搬送ヘッド7
aがヒートステージ3の上方に移動し、上記搬入用ノズ
ル7bに吸着保持したICチップ1をヒートステージ3
の所定位置に載置する。
について説明する。まず、複数のICチップ1を収容し
た供給トレー9が図示しないローダからICチップ供給
部2に供給される。また、搬送装置7の搬送ヘッド7a
が供給トレー9の上方に移動し、搬入用ノズル7bによ
りICチップ1を吸着保持する。その後、搬送ヘッド7
aがヒートステージ3の上方に移動し、上記搬入用ノズ
ル7bに吸着保持したICチップ1をヒートステージ3
の所定位置に載置する。
【0006】上記搬送ヘッド7aからヒートステージ3
上に載置されたICチップ1は、ボンディング用認識装
置4gによって認識される。しかし、図11に示すよう
に、供給トレー9の収容凹部9a内でICチップ1の位
置にずれが生じている場合がある。例えば、図11にお
いてICチップ1Aは位置がずれていないが、ICチッ
プ1B,1CはそれぞれX方向とY方向の位置がずれて
おり、ICチップ1Dはそれ自体の図心回りの角度位置
(搬入用ノズル7bの軸線回りに角度位置)がずれてい
る。これらの位置のずれにより、ヒートステージ3上に
載置されたICチップ1がボンディング用認識装置4g
の認識範囲内に入らない場合がある。そのため、規正装
置8の規正爪8aによってヒートステージ3上でICチ
ップ1を滑らせて移動することにより、ICチップ1の
位置を補正し、この補正によってICチップ1がボンデ
ィング用認識装置4gの認識範囲内に入る。
上に載置されたICチップ1は、ボンディング用認識装
置4gによって認識される。しかし、図11に示すよう
に、供給トレー9の収容凹部9a内でICチップ1の位
置にずれが生じている場合がある。例えば、図11にお
いてICチップ1Aは位置がずれていないが、ICチッ
プ1B,1CはそれぞれX方向とY方向の位置がずれて
おり、ICチップ1Dはそれ自体の図心回りの角度位置
(搬入用ノズル7bの軸線回りに角度位置)がずれてい
る。これらの位置のずれにより、ヒートステージ3上に
載置されたICチップ1がボンディング用認識装置4g
の認識範囲内に入らない場合がある。そのため、規正装
置8の規正爪8aによってヒートステージ3上でICチ
ップ1を滑らせて移動することにより、ICチップ1の
位置を補正し、この補正によってICチップ1がボンデ
ィング用認識装置4gの認識範囲内に入る。
【0007】図12に示すように、規正爪8aの下面と
ヒートステージ3との間には、規正爪8aの移動を円滑
にするための隙間G(約0.1mm)が設けられてい
る。また、後述するボンディング工程においてキャピラ
リ4dの先端と規正爪8aの干渉を防止するために、規
制爪8aのICチップ1と接触する部分の厚みDは、T
>(D+G)の条件で設定され、約0.2mm程度であ
る。厚みDをこのように設定したことにより段差が形成
され、規正爪8aの上面はICチップ1の上面よりも下
方側に位置している。
ヒートステージ3との間には、規正爪8aの移動を円滑
にするための隙間G(約0.1mm)が設けられてい
る。また、後述するボンディング工程においてキャピラ
リ4dの先端と規正爪8aの干渉を防止するために、規
制爪8aのICチップ1と接触する部分の厚みDは、T
>(D+G)の条件で設定され、約0.2mm程度であ
る。厚みDをこのように設定したことにより段差が形成
され、規正爪8aの上面はICチップ1の上面よりも下
方側に位置している。
【0008】上記規正装置8によるICチップ1の位置
決め終了後にボンディング工程が実行される。まず、ボ
ンディングワイヤ4fを溶融させることによりキャピラ
リ4dの先端に形成されたボール4hが、キャピラリ4
dと共にICチップ1の電極パッド上に降下する。さら
に、ボール4hを電極パッドに対して所定の加圧力で押
圧した後、超音波ホーン4cからキャピラリ4dを介し
てボール4hに高周波振動を印加する。この高周波振動
によりボール4hが電極パッドに接合される。最後に、
キャピラリ4dが上昇してボンディングワイヤ4fのボ
ール4hとの接合部分付近が断裂し、電極パッド上に残
留したボール4h及びボンディングワイヤ4fによりバ
ンプが形成される。
決め終了後にボンディング工程が実行される。まず、ボ
ンディングワイヤ4fを溶融させることによりキャピラ
リ4dの先端に形成されたボール4hが、キャピラリ4
dと共にICチップ1の電極パッド上に降下する。さら
に、ボール4hを電極パッドに対して所定の加圧力で押
圧した後、超音波ホーン4cからキャピラリ4dを介し
てボール4hに高周波振動を印加する。この高周波振動
によりボール4hが電極パッドに接合される。最後に、
キャピラリ4dが上昇してボンディングワイヤ4fのボ
ール4hとの接合部分付近が断裂し、電極パッド上に残
留したボール4h及びボンディングワイヤ4fによりバ
ンプが形成される。
【0009】バンプ形成済みのICチップ1は搬送ヘッ
ド7aの搬出用ノズル7cにより吸着保持され、ヒート
ステージ3からICチップ収納部6の収納トレー11へ
搬出される。収納トレー11は図示しないアンローダへ
搬出される。
ド7aの搬出用ノズル7cにより吸着保持され、ヒート
ステージ3からICチップ収納部6の収納トレー11へ
搬出される。収納トレー11は図示しないアンローダへ
搬出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来、スタッドバンプ
ボンディング技術が適用されるICチップの厚みT(図
12参照)は0.4〜0.6mm程度であった。しか
し、近年、ICチップの薄型化が進み、厚みが0.1m
m以下(薄いものでは厚みが0.05mm程度)のIC
チップが提供されている。この厚みTが0.1mm以下
のICチップは、上記規正爪8aを使用したヒートステ
ージ3上での位置決めを行うことができない。すなわ
ち、上記規正爪8aの下面とヒートステージ3との間の
隙間Gは約0.1mmで、上記規制爪8aのICチップ
1と接する部分の厚みDが約0.2mmであるので、I
Cチップ1の厚みTが0.1mm以下であると、隙間G
や段差を設けることができない。一方、上述のように搬
送ヘッド7aからヒートステージ3上にICチップを載
置しただけではボンディング用認識装置4gの認識範囲
内にICチップ1が入らない場合があるため、バンプボ
ンディング装置の連続運転を行うことができない。
ボンディング技術が適用されるICチップの厚みT(図
12参照)は0.4〜0.6mm程度であった。しか
し、近年、ICチップの薄型化が進み、厚みが0.1m
m以下(薄いものでは厚みが0.05mm程度)のIC
チップが提供されている。この厚みTが0.1mm以下
のICチップは、上記規正爪8aを使用したヒートステ
ージ3上での位置決めを行うことができない。すなわ
ち、上記規正爪8aの下面とヒートステージ3との間の
隙間Gは約0.1mmで、上記規制爪8aのICチップ
1と接する部分の厚みDが約0.2mmであるので、I
Cチップ1の厚みTが0.1mm以下であると、隙間G
や段差を設けることができない。一方、上述のように搬
送ヘッド7aからヒートステージ3上にICチップを載
置しただけではボンディング用認識装置4gの認識範囲
内にICチップ1が入らない場合があるため、バンプボ
ンディング装置の連続運転を行うことができない。
【0011】また、従来のバンプボンディング装置で
は、規正爪8aによる位置決めの際にヒートステージ3
に接触した状態でICチップ1を移動させるため、ヒー
トステージ3上に傷やシリコン屑が存在するとICチッ
プ1の移動時にこれらによってICチップ1の下面に傷
が発生する場合がある。このICチップ1の傷は後工程
における品質不良発生の原因となる。
は、規正爪8aによる位置決めの際にヒートステージ3
に接触した状態でICチップ1を移動させるため、ヒー
トステージ3上に傷やシリコン屑が存在するとICチッ
プ1の移動時にこれらによってICチップ1の下面に傷
が発生する場合がある。このICチップ1の傷は後工程
における品質不良発生の原因となる。
【0012】そこで、本発明は、厚みが0.1mm以下
である薄型のICチップをヒートステージ上に確実に、
かつ傷を発生することなく位置決めすることができるバ
ンプボンディング装置を提供することを課題としてい
る。
である薄型のICチップをヒートステージ上に確実に、
かつ傷を発生することなく位置決めすることができるバ
ンプボンディング装置を提供することを課題としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ICチップを供給するICチップ供給部
と、上記ICチップが載置されるヒートステージと、こ
のヒートステージ上のICチップに超音波接合によりバ
ンプを形成するボンディングヘッドと、バンプ形成済み
の上記ICチップが収納されるICチップ収納部と、上
記ICチップを保持して上記ICチップ供給部から上記
ヒートステージへ搬入すると共に、上記バンプ形成済み
のICチップを保持して上記ICチップ収納部へ搬出す
る搬送装置と、上記搬送装置によって上記ICチップ供
給部からヒートステージに搬入されるICチップを認識
する搬入用認識装置と、この搬入用認識装置の認識結果
に基づいて上記搬送装置を制御し、上記搬送装置に保持
されている上記ICチップ供給部からヒートステージへ
搬入されるICチップの位置を補正する制御装置とを備
えるバンプボンディング装置を提供する。
め、本発明は、ICチップを供給するICチップ供給部
と、上記ICチップが載置されるヒートステージと、こ
のヒートステージ上のICチップに超音波接合によりバ
ンプを形成するボンディングヘッドと、バンプ形成済み
の上記ICチップが収納されるICチップ収納部と、上
記ICチップを保持して上記ICチップ供給部から上記
ヒートステージへ搬入すると共に、上記バンプ形成済み
のICチップを保持して上記ICチップ収納部へ搬出す
る搬送装置と、上記搬送装置によって上記ICチップ供
給部からヒートステージに搬入されるICチップを認識
する搬入用認識装置と、この搬入用認識装置の認識結果
に基づいて上記搬送装置を制御し、上記搬送装置に保持
されている上記ICチップ供給部からヒートステージへ
搬入されるICチップの位置を補正する制御装置とを備
えるバンプボンディング装置を提供する。
【0014】本発明のバンプボンディング装置では、搬
入用認識装置の認識結果に基づいて制御装置が搬送装置
を制御し、ICチップ供給部からヒートステージへ搬入
されるICチップの位置を補正する。よって、本発明の
バンプボンディング装置では規正爪を備える規正装置に
よってヒートステージ上でICチップを滑らせて移動さ
せることなく、ICチップをヒートステージ上の所定位
置に位置決めすることができる。従って、本発明のバン
プボンディング装置は、厚みが0.1mm以下である薄
型のICチップをヒートステージ上の所定位置に確実に
位置決めすることが可能であり、薄型のICチップを使
用した連続運転が可能である。
入用認識装置の認識結果に基づいて制御装置が搬送装置
を制御し、ICチップ供給部からヒートステージへ搬入
されるICチップの位置を補正する。よって、本発明の
バンプボンディング装置では規正爪を備える規正装置に
よってヒートステージ上でICチップを滑らせて移動さ
せることなく、ICチップをヒートステージ上の所定位
置に位置決めすることができる。従って、本発明のバン
プボンディング装置は、厚みが0.1mm以下である薄
型のICチップをヒートステージ上の所定位置に確実に
位置決めすることが可能であり、薄型のICチップを使
用した連続運転が可能である。
【0015】また、本発明のバンプボンディング装置で
は、上記のようにヒートステージ上でICチップを滑ら
せて移動させる必要がないため、ヒートステージ上に存
在する傷やシリコン屑に起因してICチップの裏面に傷
が発生するのを確実に防止することができる。
は、上記のようにヒートステージ上でICチップを滑ら
せて移動させる必要がないため、ヒートステージ上に存
在する傷やシリコン屑に起因してICチップの裏面に傷
が発生するのを確実に防止することができる。
【0016】上記ボンディングヘッドは、上記ヒートス
テージ上に載置されたICチップを認識するためのボン
ディング用認識装置を備え、上記制御装置は、上記ボン
ディング用認識装置の認識範囲内に上記ICチップが配
置されるように、上記搬送装置によって上記ICチップ
の位置を補正する。
テージ上に載置されたICチップを認識するためのボン
ディング用認識装置を備え、上記制御装置は、上記ボン
ディング用認識装置の認識範囲内に上記ICチップが配
置されるように、上記搬送装置によって上記ICチップ
の位置を補正する。
【0017】具体的には、上記搬送装置は、ICチップ
を吸着保持する搬入用ノズルと、この搬入用ノズルによ
りICチップを吸引するために第1の真空吸引機構と、
上記搬入用ノズルをそれ自体の軸線回りに回転させる回
転駆動機構と、上記搬入用ノズルをそれ自体の軸線と一
致する方向を含む互いに直交する3軸方向に移動させる
直線駆動機構とを備え、上記制御装置は、上記搬入用認
識装置の認識結果に基づいて、上記回転駆動機構及び直
線駆動機構を制御することにより、搬入用ノズルに吸着
保持されたICチップの位置を補正する。
を吸着保持する搬入用ノズルと、この搬入用ノズルによ
りICチップを吸引するために第1の真空吸引機構と、
上記搬入用ノズルをそれ自体の軸線回りに回転させる回
転駆動機構と、上記搬入用ノズルをそれ自体の軸線と一
致する方向を含む互いに直交する3軸方向に移動させる
直線駆動機構とを備え、上記制御装置は、上記搬入用認
識装置の認識結果に基づいて、上記回転駆動機構及び直
線駆動機構を制御することにより、搬入用ノズルに吸着
保持されたICチップの位置を補正する。
【0018】さらに具体的には、上記制御装置は上記搬
入用認識装置の認識結果に基づいて、上記搬入用ノズル
の軸線回りでのICチップの角度位置のずれと、上記3
軸方向のうち上記搬入用ノズルの軸線と一致する方向以
外の2軸方向におけるICチップの位置のずれとを検出
し、上記角度位置のずれを補正するように上記回転駆動
機構を制御し、上記2軸方向におけるICチップの位置
のずれを補正するように直線移動機構を制御する。
入用認識装置の認識結果に基づいて、上記搬入用ノズル
の軸線回りでのICチップの角度位置のずれと、上記3
軸方向のうち上記搬入用ノズルの軸線と一致する方向以
外の2軸方向におけるICチップの位置のずれとを検出
し、上記角度位置のずれを補正するように上記回転駆動
機構を制御し、上記2軸方向におけるICチップの位置
のずれを補正するように直線移動機構を制御する。
【0019】なお、上記搬送装置は、機械的チャックに
よりICチップを保持するものであってもよい。搬入用
認識装置及びボンディング用認識装置は認識用カメラを
備えている。これらの認識装置は、外形認識によりIC
チップを認識することが好ましいが、ICチップに設け
られた認識用マークによりICチップを認識するもので
あってもよい。
よりICチップを保持するものであってもよい。搬入用
認識装置及びボンディング用認識装置は認識用カメラを
備えている。これらの認識装置は、外形認識によりIC
チップを認識することが好ましいが、ICチップに設け
られた認識用マークによりICチップを認識するもので
あってもよい。
【0020】上記搬入用ノズルは、その軸線方向基端側
に向けて弾性的に退避可能であることが好ましい。この
場合、搬入用ノズルの先端をヒートステージに押し付け
ることが可能となるので、上記制御装置により補正され
た位置でICチップを正確にヒートステージ上に載置す
ることができる。
に向けて弾性的に退避可能であることが好ましい。この
場合、搬入用ノズルの先端をヒートステージに押し付け
ることが可能となるので、上記制御装置により補正され
た位置でICチップを正確にヒートステージ上に載置す
ることができる。
【0021】また、上記ヒートステージは、ICチップ
の載置位置に設けられた吸引穴と、この吸引穴によりI
Cチップを吸引するための第2の真空吸引機構とを備
え、上記搬送装置は、上記搬入用ノズルから気体を噴射
させるための噴射機構をさらに備え、上記制御装置は、
上記第1及び第2の真空吸引機構と、上記噴射機構とを
制御し、上記搬入用ノズルが上記ヒートステージ上にI
Cチップを載置する際、上記ICチップが上記ヒートス
テージに接触すると上記第2の真空吸引機構を作動させ
て上記吸引穴によるICチップの吸引を開始させた後、
上記第1の真空吸引機構を停止させて上記搬入用ノズル
によるICチップの吸引を停止させると共に、上記噴射
機構を作動させて上記搬入用ノズルから気体を噴射させ
ることが好ましい。この場合、搬入用ノズルからヒート
ステージにICチップが移載される際に、ICチップは
常に搬入用ノズルとヒートステージの吸着穴のいずれか
一方に吸着保持される。また、吸着穴による吸着開始後
は噴射機構により搬入用ノズルから噴射される気体によ
り搬入用ノズルからICチップが強制的に剥離される。
よって、搬入用ノズルからヒートステージへのICチッ
プの移載時に、ICチップの位置や姿勢がずれるのを確
実に防止することができ、上記制御装置により補正され
た位置で正確にヒートステージ上にICチップを載置す
ることができる。
の載置位置に設けられた吸引穴と、この吸引穴によりI
Cチップを吸引するための第2の真空吸引機構とを備
え、上記搬送装置は、上記搬入用ノズルから気体を噴射
させるための噴射機構をさらに備え、上記制御装置は、
上記第1及び第2の真空吸引機構と、上記噴射機構とを
制御し、上記搬入用ノズルが上記ヒートステージ上にI
Cチップを載置する際、上記ICチップが上記ヒートス
テージに接触すると上記第2の真空吸引機構を作動させ
て上記吸引穴によるICチップの吸引を開始させた後、
上記第1の真空吸引機構を停止させて上記搬入用ノズル
によるICチップの吸引を停止させると共に、上記噴射
機構を作動させて上記搬入用ノズルから気体を噴射させ
ることが好ましい。この場合、搬入用ノズルからヒート
ステージにICチップが移載される際に、ICチップは
常に搬入用ノズルとヒートステージの吸着穴のいずれか
一方に吸着保持される。また、吸着穴による吸着開始後
は噴射機構により搬入用ノズルから噴射される気体によ
り搬入用ノズルからICチップが強制的に剥離される。
よって、搬入用ノズルからヒートステージへのICチッ
プの移載時に、ICチップの位置や姿勢がずれるのを確
実に防止することができ、上記制御装置により補正され
た位置で正確にヒートステージ上にICチップを載置す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明
の実施形態に係るバンプボンディング装置を示してい
る。このバンプボンディング装置は、ICチップ1を供
給するICチップ供給部21、ICチップ1が載置され
るヒートステージ22、このヒートステージ22上のI
Cチップ1に超音波接合によりバンプを形成するボンデ
ィングヘッド23、及びバンプ形成済みのICチップ1
が収納されるICチップ収納部24を備えている。ま
た、このバンプボンディング装置は、ICチップ1を保
持して上記ICチップ供給部21からヒートステージ2
2へ搬入すると共に、バンプ形成済みのICチップ1を
保持してICチップ収納部24へ搬出する搬送装置26
を備えている。さらに、バンプボンディング装置は、上
記搬送装置26によってICチップ供給部21からヒー
トステージ22に搬入されるICチップを認識する搬入
用認識装置27を備えている。
いて本発明を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明
の実施形態に係るバンプボンディング装置を示してい
る。このバンプボンディング装置は、ICチップ1を供
給するICチップ供給部21、ICチップ1が載置され
るヒートステージ22、このヒートステージ22上のI
Cチップ1に超音波接合によりバンプを形成するボンデ
ィングヘッド23、及びバンプ形成済みのICチップ1
が収納されるICチップ収納部24を備えている。ま
た、このバンプボンディング装置は、ICチップ1を保
持して上記ICチップ供給部21からヒートステージ2
2へ搬入すると共に、バンプ形成済みのICチップ1を
保持してICチップ収納部24へ搬出する搬送装置26
を備えている。さらに、バンプボンディング装置は、上
記搬送装置26によってICチップ供給部21からヒー
トステージ22に搬入されるICチップを認識する搬入
用認識装置27を備えている。
【0023】上記ICチップ供給部21には、ローダ2
8(図1にのみ図示する。)から複数のICチップ1が
収容された供給トレー29が供給される。この供給トレ
ー29は複数の収容凹部29aを備え、各収容凹部29
a内にICチップ1が収容されている。
8(図1にのみ図示する。)から複数のICチップ1が
収容された供給トレー29が供給される。この供給トレ
ー29は複数の収容凹部29aを備え、各収容凹部29
a内にICチップ1が収容されている。
【0024】上記ヒートステージ22は、ヒータ31a
が収容されたヒートブロック31上に固定されている。
また、ヒートステージ22にはICチップ1の載置位置
に吸引穴22aが設けられており、この吸引穴22aに
ICチップ1を吸引するための真空ポンプ(真空吸引機
構)32に接続されている。さらに、上記吸引穴22a
と真空ポンプ32を接続する経路の真空度を測定するた
めの真空度センサ33が設けられている。
が収容されたヒートブロック31上に固定されている。
また、ヒートステージ22にはICチップ1の載置位置
に吸引穴22aが設けられており、この吸引穴22aに
ICチップ1を吸引するための真空ポンプ(真空吸引機
構)32に接続されている。さらに、上記吸引穴22a
と真空ポンプ32を接続する経路の真空度を測定するた
めの真空度センサ33が設けられている。
【0025】上記ボンディングヘッド23は、ボンディ
ング作業機構41、ワイヤ供給機構42、及びボンディ
ング用認識装置43を備えている。
ング作業機構41、ワイヤ供給機構42、及びボンディ
ング用認識装置43を備えている。
【0026】図3及び図4に示すように、上記ボンディ
ング作業機構41は、XY駆動機構41aにより駆動さ
れるXYテーブル41b、このXYテーブル41bに固
定されたベース41c、及びこのベース41cに対して
軸41d回りに回転可能に支持されたボンディングアー
ム41eを備えている。このボンディングアーム41e
の一端はリニアモータからなるヘッド駆動機構41fに
連結されている。このヘッド駆動機構41fによりボン
ディングアーム41eの一端が上昇及び降下し、それに
よって矢印Aで示すようにボンディングアーム41eが
軸41d回りに回動する。また、上記ボンディングアー
ム41eにはチタン製の超音波ホーン41gが取付けら
れている。さらに、ボンディングアーム41eには変位
センサ41hが取付けられている。
ング作業機構41は、XY駆動機構41aにより駆動さ
れるXYテーブル41b、このXYテーブル41bに固
定されたベース41c、及びこのベース41cに対して
軸41d回りに回転可能に支持されたボンディングアー
ム41eを備えている。このボンディングアーム41e
の一端はリニアモータからなるヘッド駆動機構41fに
連結されている。このヘッド駆動機構41fによりボン
ディングアーム41eの一端が上昇及び降下し、それに
よって矢印Aで示すようにボンディングアーム41eが
軸41d回りに回動する。また、上記ボンディングアー
ム41eにはチタン製の超音波ホーン41gが取付けら
れている。さらに、ボンディングアーム41eには変位
センサ41hが取付けられている。
【0027】上記超音波ホーン41gの基端側にはピエ
ゾ素子からなる振動発生源41iが連結されている。こ
の振動発生源41iは、高周波電圧発生器41jから高
周波電圧が供給されると超音波振動を発生する。一方、
超音波ホーン41gの先端側には、キャピラリ41kが
保持されている。このキャピラリ41kを軸方向に貫通
する孔にはワイヤ供給機構42から供給される金製のボ
ンディングワイヤ44が挿通され、キャピラリ41kの
先端からボンディングワイヤ44の先端が突出する。キ
ャピラリ41kは、上記XYテーブル41bが移動する
ことにより、XY方向に移動し、かつ、上記ヘッド駆動
機構41fに駆動されてボンディングアーム41eが回
動することにより、図において上下方向に移動する。キ
ャピラリ41kの先端近傍には放電用トーチ41m(図
4にのみ図示する。)が配設されている。この放電用ト
ーチ41mにはスパーク発生装置41nが電気的に接続
されている。
ゾ素子からなる振動発生源41iが連結されている。こ
の振動発生源41iは、高周波電圧発生器41jから高
周波電圧が供給されると超音波振動を発生する。一方、
超音波ホーン41gの先端側には、キャピラリ41kが
保持されている。このキャピラリ41kを軸方向に貫通
する孔にはワイヤ供給機構42から供給される金製のボ
ンディングワイヤ44が挿通され、キャピラリ41kの
先端からボンディングワイヤ44の先端が突出する。キ
ャピラリ41kは、上記XYテーブル41bが移動する
ことにより、XY方向に移動し、かつ、上記ヘッド駆動
機構41fに駆動されてボンディングアーム41eが回
動することにより、図において上下方向に移動する。キ
ャピラリ41kの先端近傍には放電用トーチ41m(図
4にのみ図示する。)が配設されている。この放電用ト
ーチ41mにはスパーク発生装置41nが電気的に接続
されている。
【0028】上記ワイヤ供給機構42は、ボンディング
ワイヤ44を巻回状態で蓄えたリール42a、エアを吹
き付けることによりボンディングワイヤ44に張力を付
与するエアテンショナー42b、及びボンディングワイ
ヤ44を把持するためのクランパ42cを備えている。
このクランパ42cは、上記ボンディングアーム41e
に固定されており、上記超音波ホーン41gと共に移動
する。
ワイヤ44を巻回状態で蓄えたリール42a、エアを吹
き付けることによりボンディングワイヤ44に張力を付
与するエアテンショナー42b、及びボンディングワイ
ヤ44を把持するためのクランパ42cを備えている。
このクランパ42cは、上記ボンディングアーム41e
に固定されており、上記超音波ホーン41gと共に移動
する。
【0029】上記ボンディング用認識装置43は、上記
ボンディングアーム41eの上方に配設されている。ボ
ンディング用認識装置43は、認識カメラ43a、鏡筒
43b及びプリズム43cを備え、上記ヒートステージ
22上のICチップ1を認識カメラ43cが撮影できる
ようになっている。
ボンディングアーム41eの上方に配設されている。ボ
ンディング用認識装置43は、認識カメラ43a、鏡筒
43b及びプリズム43cを備え、上記ヒートステージ
22上のICチップ1を認識カメラ43cが撮影できる
ようになっている。
【0030】搬送装置26は、ICチップ1を保持する
ための搬送ヘッド46、この搬送ヘッド46をX方向に
直線移動させるためX方向駆動機構47、及び搬送ヘッ
ド46をY方向に直線移動させるためのY方向駆動機構
48を備えている。
ための搬送ヘッド46、この搬送ヘッド46をX方向に
直線移動させるためX方向駆動機構47、及び搬送ヘッ
ド46をY方向に直線移動させるためのY方向駆動機構
48を備えている。
【0031】搬送ヘッド46は、ICチップ供給部21
からヒートステージ22への搬入時にICチップ1を吸
着保持するための搬入用ノズル51と、ヒートステージ
22からICチップ収納部24への搬出時にICチップ
1を吸着保持する搬出用ノズル52とを備えている。
からヒートステージ22への搬入時にICチップ1を吸
着保持するための搬入用ノズル51と、ヒートステージ
22からICチップ収納部24への搬出時にICチップ
1を吸着保持する搬出用ノズル52とを備えている。
【0032】図5に概略的に示すように、搬入用ノズル
51は搬送ヘッド46の本体46aに対して垂直方向
(Z方向)に移動自在に取り付けられた中空シャフト5
3の下端に連結されている。本体46aから突出する中
空シャフト53の上端は継手54及びチューブ56を介
して3ポート2位置型の電磁弁57の第1ポート57a
に接続されている。電磁弁57の第2ポート57bと第
3ポート57cは、それぞれ真空ポンプ(真空吸引機
構)58とブロワ(噴射機構)59に接続されている。
非給電時の電磁弁57は図5に示す位置(第1位置)に
あり、第1ポート57aと第2ポート57bが連通して
いる。そのため、電磁弁57の非給電時には、搬入用ノ
ズル51が真空ポンプ58により真空吸引され、ICチ
ップ1を吸着保持可能となる。一方、電磁弁57の給電
時には、電磁弁57の位置が切り換わり、第1ポート5
7aと第3ポート57cが連通する(第2位置)。その
ため、電磁弁57の給電時には、ブロワ59から供給さ
れた空気が搬入用ノズル51から噴射される。なお、上
記チューブ56には搬入用ノズル51の真空度を測定す
るための真空度センサ61が設けられている。
51は搬送ヘッド46の本体46aに対して垂直方向
(Z方向)に移動自在に取り付けられた中空シャフト5
3の下端に連結されている。本体46aから突出する中
空シャフト53の上端は継手54及びチューブ56を介
して3ポート2位置型の電磁弁57の第1ポート57a
に接続されている。電磁弁57の第2ポート57bと第
3ポート57cは、それぞれ真空ポンプ(真空吸引機
構)58とブロワ(噴射機構)59に接続されている。
非給電時の電磁弁57は図5に示す位置(第1位置)に
あり、第1ポート57aと第2ポート57bが連通して
いる。そのため、電磁弁57の非給電時には、搬入用ノ
ズル51が真空ポンプ58により真空吸引され、ICチ
ップ1を吸着保持可能となる。一方、電磁弁57の給電
時には、電磁弁57の位置が切り換わり、第1ポート5
7aと第3ポート57cが連通する(第2位置)。その
ため、電磁弁57の給電時には、ブロワ59から供給さ
れた空気が搬入用ノズル51から噴射される。なお、上
記チューブ56には搬入用ノズル51の真空度を測定す
るための真空度センサ61が設けられている。
【0033】また、搬送ヘッド46は、搬入用ノズル5
1をZ軸方向(搬入用ノズル51の軸線Lの方向)に移
動させるためのZ方向駆動機構62と、搬入用ノズル5
1をそれ自体の軸線L回りに回転させるための回転駆動
機構63とを備えている。
1をZ軸方向(搬入用ノズル51の軸線Lの方向)に移
動させるためのZ方向駆動機構62と、搬入用ノズル5
1をそれ自体の軸線L回りに回転させるための回転駆動
機構63とを備えている。
【0034】上記Z方向駆動機構62は、中空シャフト
53の上端側に固定されたフランジ62aを備えてい
る。このフランジ62aの下面側には、レバー62bの
先端に設けられたローラ62cが当接している。一方、
レバー62bの基端側は搬送ヘッド46の本体46aか
ら突出する軸62eに回転可能に取り付けられている。
また、レバー62bの中央付近には回転可能なローラ6
2dが取り付けられており、このローラ62dは本体4
6aに配設された偏心カム62fに当接している。さら
に、レバー62bの先端側にばね62gの上端が連結さ
れ、このばね62gの下端は本体46aに連結されてい
る。レバー62bはこのばね62gにより軸62eを中
心に図5において時計方向に弾性的に付勢され、それに
よってローラ62dと偏心カム62fが接触を維持す
る。駆動用のモータ62fによって偏心カム62fが時
計方向に回転するとレバー62bが時計方向に回転し、
レバー62bの先端が降下する。その結果、中空シャフ
ト53と共に搬入用ノズル51が降下する。これとは逆
に、モータ62hによって偏心カム62fが反対時計方
向に回転すると、搬入用ノズル51が上昇する。
53の上端側に固定されたフランジ62aを備えてい
る。このフランジ62aの下面側には、レバー62bの
先端に設けられたローラ62cが当接している。一方、
レバー62bの基端側は搬送ヘッド46の本体46aか
ら突出する軸62eに回転可能に取り付けられている。
また、レバー62bの中央付近には回転可能なローラ6
2dが取り付けられており、このローラ62dは本体4
6aに配設された偏心カム62fに当接している。さら
に、レバー62bの先端側にばね62gの上端が連結さ
れ、このばね62gの下端は本体46aに連結されてい
る。レバー62bはこのばね62gにより軸62eを中
心に図5において時計方向に弾性的に付勢され、それに
よってローラ62dと偏心カム62fが接触を維持す
る。駆動用のモータ62fによって偏心カム62fが時
計方向に回転するとレバー62bが時計方向に回転し、
レバー62bの先端が降下する。その結果、中空シャフ
ト53と共に搬入用ノズル51が降下する。これとは逆
に、モータ62hによって偏心カム62fが反対時計方
向に回転すると、搬入用ノズル51が上昇する。
【0035】上記回転駆動機構63は、中空シャフト5
3に固定された従動プーリ63aと、この従動プーリ6
3aにベルト63bによって連結された駆動プーリ63
cとを備えている。駆動用のモータ63dにより駆動プ
ーリ63cが回転すると、この回転がベルト63bを介
して従動プーリ63aに伝達され、図において矢印θで
示すように搬入用ノズル51か゛中空シャフト53と共
に軸線L回りに回転する。
3に固定された従動プーリ63aと、この従動プーリ6
3aにベルト63bによって連結された駆動プーリ63
cとを備えている。駆動用のモータ63dにより駆動プ
ーリ63cが回転すると、この回転がベルト63bを介
して従動プーリ63aに伝達され、図において矢印θで
示すように搬入用ノズル51か゛中空シャフト53と共
に軸線L回りに回転する。
【0036】さらに、中空シャフト53の下端側にばね
受け64が固定されており、このばね受け64と搬送ヘ
ッド46の本体46aとの間にばね65が縮装されてい
る。このばね65により搬入用ノズル51は図において
下向きに弾性的に付勢されている。一方、上記のように
レバー62bはフランジ62aの下面に当接しており、
中空シャフト53の上方への移動を拘束しない。そのた
め、搬入用ノズル51の先端が上向に押圧されると、中
空シャフト53と共に搬入用ノズル51が上昇するが、
この押圧を解除するとばね65の撥力により搬入用ノズ
ル51が降下して初期位置に復帰する。すなわち、搬入
用ノズル51は図において上方(軸線L方向基端側)に
向けて弾性的に退避可能となっている。
受け64が固定されており、このばね受け64と搬送ヘ
ッド46の本体46aとの間にばね65が縮装されてい
る。このばね65により搬入用ノズル51は図において
下向きに弾性的に付勢されている。一方、上記のように
レバー62bはフランジ62aの下面に当接しており、
中空シャフト53の上方への移動を拘束しない。そのた
め、搬入用ノズル51の先端が上向に押圧されると、中
空シャフト53と共に搬入用ノズル51が上昇するが、
この押圧を解除するとばね65の撥力により搬入用ノズ
ル51が降下して初期位置に復帰する。すなわち、搬入
用ノズル51は図において上方(軸線L方向基端側)に
向けて弾性的に退避可能となっている。
【0037】搬出用ノズル52及びその周辺構造は、上
記回転駆動機構63(図5)を備えていない点を除い
て、搬入用ノズル51と同様である。
記回転駆動機構63(図5)を備えていない点を除い
て、搬入用ノズル51と同様である。
【0038】上記X方向駆動機構47は、搬送ヘッド4
6及びY方向駆動機構48をX方向に移動させるための
ボールネジ(図示せず)と、このボールネジを回転駆動
するサーボモータ47aを備えている。同様に、上記Y
方向駆動機構48は、搬送ヘッド46をY方向に移動さ
せるためのボールネジ(図示せず)と、このボールネジ
を回転駆動するサーボモータ48aを備えている。
6及びY方向駆動機構48をX方向に移動させるための
ボールネジ(図示せず)と、このボールネジを回転駆動
するサーボモータ47aを備えている。同様に、上記Y
方向駆動機構48は、搬送ヘッド46をY方向に移動さ
せるためのボールネジ(図示せず)と、このボールネジ
を回転駆動するサーボモータ48aを備えている。
【0039】搬送用認識装置27は、上記ICチップ供
給部21とヒートステージ22との間に配置されてい
る。搬送用認識装置27は認識カメラ27aを備え、搬
送装置26によってICチップ供給部21からヒートス
テージ22へ移動するICチップ1を下面側から撮影で
きるようになっている。
給部21とヒートステージ22との間に配置されてい
る。搬送用認識装置27は認識カメラ27aを備え、搬
送装置26によってICチップ供給部21からヒートス
テージ22へ移動するICチップ1を下面側から撮影で
きるようになっている。
【0040】図2に示すコントローラ(制御装置)30
は、変位センサ41h、ボンディング用認識装置43及
び搬送用認識装置27を含むセンサ類からの入力信号に
基づいて、XY駆動機構41a、ヘッド駆動機構41
f、X方向駆動機構47、Y方向駆動機構48及び電磁
弁57を含む装置を制御する。特に、コントローラ30
は、後に詳述するように搬入用認識装置27の認識結果
に基づいて搬送装置26を制御し、搬送ヘッド46に保
持されているICチップ供給部21からヒートステージ
22へ搬入されるICチップ1の位置を補正する。
は、変位センサ41h、ボンディング用認識装置43及
び搬送用認識装置27を含むセンサ類からの入力信号に
基づいて、XY駆動機構41a、ヘッド駆動機構41
f、X方向駆動機構47、Y方向駆動機構48及び電磁
弁57を含む装置を制御する。特に、コントローラ30
は、後に詳述するように搬入用認識装置27の認識結果
に基づいて搬送装置26を制御し、搬送ヘッド46に保
持されているICチップ供給部21からヒートステージ
22へ搬入されるICチップ1の位置を補正する。
【0041】次に、上記バンプボンディング装置の動作
を説明する。まず、搬送装置26の搬送ヘッド46がI
Cチップ供給部21の供給トレー29上に移動した後、
搬入用ノズル51が降下し、供給トレー29のいずれか
の収容凹部29aに収容されたICチップ1を吸着保持
する。次に、搬入用ノズル51が上昇した後、搬送ヘッ
ド46が、ICチップ供給部21からヒートステージ2
2に向けて水平方向(−X方向に移動する。)
を説明する。まず、搬送装置26の搬送ヘッド46がI
Cチップ供給部21の供給トレー29上に移動した後、
搬入用ノズル51が降下し、供給トレー29のいずれか
の収容凹部29aに収容されたICチップ1を吸着保持
する。次に、搬入用ノズル51が上昇した後、搬送ヘッ
ド46が、ICチップ供給部21からヒートステージ2
2に向けて水平方向(−X方向に移動する。)
【0042】図11を参照して説明したように供給トレ
ー29の収容凹部29a内においてICチップ1の位置
がずれている場合があり、この位置のずれがあると、搬
入用ノズル51に吸着保持されているときの位置にずれ
が生じる。本実施形態では、このICチップ1の位置の
ずれを搬送用認識装置27の認識結果に基づいて補正す
る。以下、この点について説明する。
ー29の収容凹部29a内においてICチップ1の位置
がずれている場合があり、この位置のずれがあると、搬
入用ノズル51に吸着保持されているときの位置にずれ
が生じる。本実施形態では、このICチップ1の位置の
ずれを搬送用認識装置27の認識結果に基づいて補正す
る。以下、この点について説明する。
【0043】まず、図6に示すように、搬入用ノズル5
1が搬送用認識装置27の上方に達すると、搬送ヘッド
46が停止する。次に、搬送用認識装置27の認識カメ
ラ27aが搬入用ノズル51に吸着保持されたICチッ
プ1を撮影する(外形認識)。認識カメラ27aが撮影
した画像はコントローラ30に送信され、コントローラ
30がICチップ1の位置のずれを算出する。
1が搬送用認識装置27の上方に達すると、搬送ヘッド
46が停止する。次に、搬送用認識装置27の認識カメ
ラ27aが搬入用ノズル51に吸着保持されたICチッ
プ1を撮影する(外形認識)。認識カメラ27aが撮影
した画像はコントローラ30に送信され、コントローラ
30がICチップ1の位置のずれを算出する。
【0044】例えば、図7において点線で示す場合には
ICチップ1の図心F1と搬入用ノズル51の軸線Lが
一致しており、ICチップ1の位置はX方向とY方向の
いずれにもずれていない。また、この点線の場合には軸
線Lに対するICチップ1の角度位置もずれていない。
一方、二点鎖線で示す場合には、ICチップ1の図心F
2は搬入用ノズル51の軸線Lと一致しておらず、X方
向及びY方向にずれている。また、実線で示す場合に
は、軸線L回りのICチップ1の角度位置もずれてい
る。コントローラ30は、これらX方向及びY方向のず
れdX及びdYと、軸線L回りに角度位置のずれdθを
算出する。
ICチップ1の図心F1と搬入用ノズル51の軸線Lが
一致しており、ICチップ1の位置はX方向とY方向の
いずれにもずれていない。また、この点線の場合には軸
線Lに対するICチップ1の角度位置もずれていない。
一方、二点鎖線で示す場合には、ICチップ1の図心F
2は搬入用ノズル51の軸線Lと一致しておらず、X方
向及びY方向にずれている。また、実線で示す場合に
は、軸線L回りのICチップ1の角度位置もずれてい
る。コントローラ30は、これらX方向及びY方向のず
れdX及びdYと、軸線L回りに角度位置のずれdθを
算出する。
【0045】次に、上記コントローラ30は搬送ヘッド
46の回転駆動機構63を作動させ、搬入用ノズル51
をその軸線L回りにdθだけ回転させる。この回転によ
り図7において二点鎖線で示すようにICチップ1の角
度位置のずれが補正される。ただし、この二点鎖線で示
す状態では、X方向及びY方向のずれdX及びdYは依
然として補正されていない。
46の回転駆動機構63を作動させ、搬入用ノズル51
をその軸線L回りにdθだけ回転させる。この回転によ
り図7において二点鎖線で示すようにICチップ1の角
度位置のずれが補正される。ただし、この二点鎖線で示
す状態では、X方向及びY方向のずれdX及びdYは依
然として補正されていない。
【0046】次に、搬送ヘッド46は、搬入用ノズル5
1に吸着保持されたICチップ1がヒートステージ22
上の所定位置の上方に位置するように移動する。この
際、X方向駆動機構47による搬送ヘッド46のX方向
の移動量は、図7において点線で示すX方向のずれがな
い場合の移動量に対してX方向のずれdXを加算又は減
算した値となる。同様に、Y方向駆動機構48による搬
送ヘッド46のY方向の移動量は、図7において点線で
示すY方向のずれがない場合の移動量に対してY方向の
ずれdYを加算又は減算した値となる。これらX方向及
びY方向の移動量の補正値は、コントローラ30が算出
し、コントローラ30は補正後の移動量をX方向駆動機
構47及びY方向駆動機構48に出力する。
1に吸着保持されたICチップ1がヒートステージ22
上の所定位置の上方に位置するように移動する。この
際、X方向駆動機構47による搬送ヘッド46のX方向
の移動量は、図7において点線で示すX方向のずれがな
い場合の移動量に対してX方向のずれdXを加算又は減
算した値となる。同様に、Y方向駆動機構48による搬
送ヘッド46のY方向の移動量は、図7において点線で
示すY方向のずれがない場合の移動量に対してY方向の
ずれdYを加算又は減算した値となる。これらX方向及
びY方向の移動量の補正値は、コントローラ30が算出
し、コントローラ30は補正後の移動量をX方向駆動機
構47及びY方向駆動機構48に出力する。
【0047】上記補正後の移動量だけ搬送ヘッド46が
X方向及びY方向に移動した後、上記Z方向駆動機構6
2により搬入用ノズル51が降下し、ICチップ1がヒ
ートステージ22上に載置される。ICチップ1のX方
向及びY方向のずれ及び角度位置のずれは上記のように
補正されているため、ICチップ1はボンディング用認
識装置43の認識領域内に確実に入る。そのため、本実
施形態のバンプボンディング装置では、上記図10に示
した従来のバンプボンディング装置のように規正爪を備
える規正装置によって、ICチップ1を滑らせて移動さ
せる必要がない。従って、本実施形態のバンプボンディ
ング装置は、厚みが0.1mm以下である薄型のICチ
ップ1を使用して安定した連続運転が可能である。ま
た、上記のようにICチップ1をヒートステージ22上
で滑らせて移動させる必要がないため、ヒートステージ
22上に存在する傷やシリコン屑に起因してICチップ
1の裏面に傷が発生するのを確実に防止することができ
る。
X方向及びY方向に移動した後、上記Z方向駆動機構6
2により搬入用ノズル51が降下し、ICチップ1がヒ
ートステージ22上に載置される。ICチップ1のX方
向及びY方向のずれ及び角度位置のずれは上記のように
補正されているため、ICチップ1はボンディング用認
識装置43の認識領域内に確実に入る。そのため、本実
施形態のバンプボンディング装置では、上記図10に示
した従来のバンプボンディング装置のように規正爪を備
える規正装置によって、ICチップ1を滑らせて移動さ
せる必要がない。従って、本実施形態のバンプボンディ
ング装置は、厚みが0.1mm以下である薄型のICチ
ップ1を使用して安定した連続運転が可能である。ま
た、上記のようにICチップ1をヒートステージ22上
で滑らせて移動させる必要がないため、ヒートステージ
22上に存在する傷やシリコン屑に起因してICチップ
1の裏面に傷が発生するのを確実に防止することができ
る。
【0048】上記のように搬入用ノズル51からヒート
ステージ22に載置されたICチップ1は、ヒートステ
ージ22の吸着穴22aにより吸着保持される。この搬
入用ノズル51からヒートステージ22へのICチップ
1の移載について、図8を参照して詳細に説明する。
ステージ22に載置されたICチップ1は、ヒートステ
ージ22の吸着穴22aにより吸着保持される。この搬
入用ノズル51からヒートステージ22へのICチップ
1の移載について、図8を参照して詳細に説明する。
【0049】図8において時刻t1にZ方向駆動機構6
2により搬入用ノズル51が降下を開始し、時刻t2に
下限位置に到達する。この降下時には、Z方向駆動機構
62による降下量を搬入用ノズル51の原点位置から下
限位置までの距離よりも大きく設定する。これによって
ICチップ1を吸着保持した搬入用ノズル51の先端が
ヒートステージ22に押し付けられ、搬入用ノズル51
は中空シャフト53と共にばね65の撥力に抗して本体
46aに対して上方に退避する。従って、上記のように
降下量を設定しておけばICチップ1の厚みにばらつき
がある場合でも確実にICチップ1をヒートステージ2
2に接触させることができる。
2により搬入用ノズル51が降下を開始し、時刻t2に
下限位置に到達する。この降下時には、Z方向駆動機構
62による降下量を搬入用ノズル51の原点位置から下
限位置までの距離よりも大きく設定する。これによって
ICチップ1を吸着保持した搬入用ノズル51の先端が
ヒートステージ22に押し付けられ、搬入用ノズル51
は中空シャフト53と共にばね65の撥力に抗して本体
46aに対して上方に退避する。従って、上記のように
降下量を設定しておけばICチップ1の厚みにばらつき
がある場合でも確実にICチップ1をヒートステージ2
2に接触させることができる。
【0050】上記時刻t2においてICチップ1がヒー
トステージ22に接触した後、時刻t3に真空ポンプ3
2による吸着穴22aの真空吸引を開始する。時刻t4
において真空度センサ33が吸着穴22aの吸着圧力が
所定の真空度に達したことを検出した後、時刻t5に電
磁弁57に給電を開始して第2位置に切り換える。この
切り換えにより搬入用ノズル51が真空ポンプ58から
遮断させると共に、ブロワ59に接続される。その結
果、切り換え前には負圧であった吸着穴22aの吸着圧
は正圧に上昇し、搬入用ノズル51から空気が噴射さ
れ、この噴射される空気によって搬入用ノズル51から
ICチップ1が強制的に剥離される。最後に、時刻t6
において搬入用ノズル51がZ方向駆動機構62により
原点位置まで上昇し、ヒートステージ22上には吸着穴
22aにより所定位置に吸着されたICチップ1が残
る。
トステージ22に接触した後、時刻t3に真空ポンプ3
2による吸着穴22aの真空吸引を開始する。時刻t4
において真空度センサ33が吸着穴22aの吸着圧力が
所定の真空度に達したことを検出した後、時刻t5に電
磁弁57に給電を開始して第2位置に切り換える。この
切り換えにより搬入用ノズル51が真空ポンプ58から
遮断させると共に、ブロワ59に接続される。その結
果、切り換え前には負圧であった吸着穴22aの吸着圧
は正圧に上昇し、搬入用ノズル51から空気が噴射さ
れ、この噴射される空気によって搬入用ノズル51から
ICチップ1が強制的に剥離される。最後に、時刻t6
において搬入用ノズル51がZ方向駆動機構62により
原点位置まで上昇し、ヒートステージ22上には吸着穴
22aにより所定位置に吸着されたICチップ1が残
る。
【0051】このように搬入用ノズル51からヒートス
テージ22へのICチップ1の移載時には、ICチップ
1は常に搬入用ノズル51とヒートステージ22の吸着
穴22aのいずれか一方に吸着保持される。また、吸着
穴22aによる吸着開始後はブロワ59より噴射される
空気によって搬入用ノズル51からICチップ1が強制
的に剥離される。よって、この移載時にICチップ1の
姿勢がずれるのを確実に防止することができ、補正され
た位置で正確にヒートステージ22上にICチップ1を
載置することができる。
テージ22へのICチップ1の移載時には、ICチップ
1は常に搬入用ノズル51とヒートステージ22の吸着
穴22aのいずれか一方に吸着保持される。また、吸着
穴22aによる吸着開始後はブロワ59より噴射される
空気によって搬入用ノズル51からICチップ1が強制
的に剥離される。よって、この移載時にICチップ1の
姿勢がずれるのを確実に防止することができ、補正され
た位置で正確にヒートステージ22上にICチップ1を
載置することができる。
【0052】上記のようにICチップ1をヒートステー
ジ22に吸着保持した後、ボンディングヘッド23によ
りバンプボンディングが実行される。まず、図9(A)
に示すように、上記キャピラリ41kから突出するボン
ディングワイヤ44の先端が放電用トーチ41mとの間
で発生するスパーク電流により溶融し、ボール44aが
形成される。次に、このボール44a(キャピラリ41
kの先端)がICチップ1の電極パッド1aに対して所
定の加圧力で押圧される。振動発生源41iの発生する
超音波振動は、超音波ホーン41gの基端側から先端側
へ縦波として伝達され、キャピラリ41kを経てボール
44aに印加される。その結果、図9(B)に示すよう
に、ボール44aが電極パッド1aに接合される。その
後、ボンディングワイヤ44を把持したクランパ42c
が上昇し、図9(C)に示すように、ボンディングワイ
ヤ44はボール44aとの接合部分付近で断裂する。電
極パッド1aに接合されたボール44aと、ボール44
a側に残ったボンディングワイヤ44とによりバンプ6
6が形成される。以上のバンプボンディングがICチッ
プ1の複数の必要箇所について繰り返される。
ジ22に吸着保持した後、ボンディングヘッド23によ
りバンプボンディングが実行される。まず、図9(A)
に示すように、上記キャピラリ41kから突出するボン
ディングワイヤ44の先端が放電用トーチ41mとの間
で発生するスパーク電流により溶融し、ボール44aが
形成される。次に、このボール44a(キャピラリ41
kの先端)がICチップ1の電極パッド1aに対して所
定の加圧力で押圧される。振動発生源41iの発生する
超音波振動は、超音波ホーン41gの基端側から先端側
へ縦波として伝達され、キャピラリ41kを経てボール
44aに印加される。その結果、図9(B)に示すよう
に、ボール44aが電極パッド1aに接合される。その
後、ボンディングワイヤ44を把持したクランパ42c
が上昇し、図9(C)に示すように、ボンディングワイ
ヤ44はボール44aとの接合部分付近で断裂する。電
極パッド1aに接合されたボール44aと、ボール44
a側に残ったボンディングワイヤ44とによりバンプ6
6が形成される。以上のバンプボンディングがICチッ
プ1の複数の必要箇所について繰り返される。
【0053】上記バンプボンディング終了後は、搬送ヘ
ッド46がヒートステージ22の上方に移動し、搬出用
ノズル52によりバンプ形成済みのICチップ1が吸着
保持される。搬送ヘッド46はICチップ収納部24ま
で移動し、搬出用ノズル52から収納トレー67のいず
れかの収容凹部67aへバンプ形成済みのICチップ1
が収容される。収納トレー67はアンローダ68(図1
にのみ図示する。)へ搬出される。
ッド46がヒートステージ22の上方に移動し、搬出用
ノズル52によりバンプ形成済みのICチップ1が吸着
保持される。搬送ヘッド46はICチップ収納部24ま
で移動し、搬出用ノズル52から収納トレー67のいず
れかの収容凹部67aへバンプ形成済みのICチップ1
が収容される。収納トレー67はアンローダ68(図1
にのみ図示する。)へ搬出される。
【0054】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の変形が可能である。例えば、搬送ヘッド46はノズ
ルでは機械的チャックによりICチップを保持するもの
であつてもよい。また、X方向駆動機構47及びY方向
駆動機構48は、ベルト式の駆動機構であっもよい。
々の変形が可能である。例えば、搬送ヘッド46はノズ
ルでは機械的チャックによりICチップを保持するもの
であつてもよい。また、X方向駆動機構47及びY方向
駆動機構48は、ベルト式の駆動機構であっもよい。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のバンプボンディング装置では、搬入用認識装置の認識
結果に基づいて制御装置が搬送装置を制御し、上記IC
チップ供給部からヒートステージへ搬入されるICチッ
プの位置が補正される。よって、本発明のバンプボンデ
ィング装置では規正爪を備える規正装置によってヒート
ステージ上でICチップを滑らせて移動させることな
く、ICチップをヒートステージ上の所定位置に位置決
めすることができる。従って、本発明のバンプボンディ
ング装置は、厚みが0.1mm以下である薄型のICチ
ップをヒートステージ上の所定位置に確実に位置決めす
ることが可能であり、薄型のICチップを使用して安定
した連続運転が可能である。
のバンプボンディング装置では、搬入用認識装置の認識
結果に基づいて制御装置が搬送装置を制御し、上記IC
チップ供給部からヒートステージへ搬入されるICチッ
プの位置が補正される。よって、本発明のバンプボンデ
ィング装置では規正爪を備える規正装置によってヒート
ステージ上でICチップを滑らせて移動させることな
く、ICチップをヒートステージ上の所定位置に位置決
めすることができる。従って、本発明のバンプボンディ
ング装置は、厚みが0.1mm以下である薄型のICチ
ップをヒートステージ上の所定位置に確実に位置決めす
ることが可能であり、薄型のICチップを使用して安定
した連続運転が可能である。
【0056】また、本発明のバンプボンディング装置で
は、上記のようにヒートステージ上でICチップを滑ら
せて移動させる必要がないため、ヒートステージ上に存
在する傷やシリコン屑に起因してICチップの裏面に傷
が発生するのを確実に防止することができる。
は、上記のようにヒートステージ上でICチップを滑ら
せて移動させる必要がないため、ヒートステージ上に存
在する傷やシリコン屑に起因してICチップの裏面に傷
が発生するのを確実に防止することができる。
【図1】 本発明の実施形態に係るバンプボンディング
装置を示す斜視図である。
装置を示す斜視図である。
【図2】 実施形態に係るバンプボンディング装置を示
す要部斜視図である。
す要部斜視図である。
【図3】 ボンディングヘッドを示す側面図である。
【図4】 ボンディングヘッドを示す正面図である。
【図5】 搬送ヘッドを示す概略図である。
【図6】 搬送ヘッドが搬入用認識装置の上方に位置し
ている状態でのバンプボンディング装置の要部斜視図で
ある。
ている状態でのバンプボンディング装置の要部斜視図で
ある。
【図7】 ICチップの位置の補正を説明するための概
略平面図である。
略平面図である。
【図8】 搬入ヘッドからヒートステージへICチップ
を移載する際の吸引動作を説明するための線図である。
を移載する際の吸引動作を説明するための線図である。
【図9】 バンプボンディングを示し、(A)はボール
形成工程を示す断面図、(B)はボールの電極パッドへ
の接合工程を示す断面図、(C)はボンディングワイヤ
の切断工程を示す断面図である。
形成工程を示す断面図、(B)はボールの電極パッドへ
の接合工程を示す断面図、(C)はボンディングワイヤ
の切断工程を示す断面図である。
【図10】 従来のバンプボンディング装置を示す要部
斜視図である。
斜視図である。
【図11】 ICチップの位置のずれを説明するための
収納トレーの部分拡大平面図である。
収納トレーの部分拡大平面図である。
【図12】 ヒートステージ、ICチップ及び規正爪の
関係を説明するための図10の矢印XIIでの矢視図であ
る。
関係を説明するための図10の矢印XIIでの矢視図であ
る。
21 ICチップ供給部 22 ヒートステージ 22a 吸引穴 23 ボンディングヘッド 24 ICチップ収納部 26 搬送装置 27 搬入用認識装置 27a 認識カメラ 28 ローダ 29 供給トレー 29a 収容凹部 30 コントローラ 31 ヒートブロック 31a ヒータ 32 真空ポンプ 33 真空度センサ 41 ボンディング作業機構 41a XY駆動機構 41b XYテーブル 41c ベース 41d 軸 41e ボンディングアーム 41f ヘッド駆動機構 41g 超音波ホーン 41h 変位センサ 41i 振動発生源 41j 高周波電圧発生器 41k キャピラリ 41m 放電用トーチ 41n スパーク発生装置 42 ワイヤ供給機構 42a リール 42b エアテンショナー 42c クランパ 43 ボンディング用認識装置 43a 認識カメラ 43b 鏡筒 43c プリズム 44 ボンディングワイヤ 44a ボール 46 搬送ヘッド 46a 本体 47 X方向駆動機構 47a サーボモータ 48 Y方向駆動機構 48a サーボモータ 51 搬入用ノズル 52 搬出用ノズル 53 中空シャフト 54 継手 56 チューブ 57 電磁弁 57a 第1ポート 57b 第2ポート 57c 第3ポート 58 真空ポンプ 59 ブロワ 61 真空度センサ 62 Z方向駆動機構 62a フランジ 62b レバー 62c,62d ローラ 62e 軸 62f 偏心カム 62g ばね 62h モータ 63 回転駆動機構 63a 従動プーリ 63b ベルト 63c 駆動プーリ 63d モータ 64 ばね受け 65 ばね 66 バンプ 67 収納トレー 67a 収容凹部 L 軸線 F1,F2 図心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清村 浩之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 徳永 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 ICチップを供給するICチップ供給部
と、 上記ICチップが載置されるヒートステージと、 このヒートステージ上のICチップに超音波接合により
バンプを形成するボンディングヘッドと、 バンプ形成済みの上記ICチップが収納されるICチッ
プ収納部と、 上記ICチップを保持して上記ICチップ供給部から上
記ヒートステージへ搬入すると共に、上記バンプ形成済
みのICチップを保持して上記ICチップ収納部へ搬出
する搬送装置と、 上記搬送装置によって上記ICチップ供給部からヒート
ステージに搬入されるICチップを認識する搬入用認識
装置と、 この搬入用認識装置の認識結果に基づいて上記搬送装置
を制御し、上記搬送装置に保持されている上記ICチッ
プ供給部からヒートステージへ搬入されるICチップの
位置を補正する制御装置とを備えるバンプボンディング
装置。 - 【請求項2】 上記ボンディングヘッドは、上記ヒート
ステージ上に載置されたICチップを認識するためのボ
ンディング用認識装置を備え、 上記制御装置は、上記ボンディング用認識装置の認識範
囲内に上記ICチップが配置されるように、上記搬送装
置によって上記ICチップの位置を補正する、請求項1
に記載のバンプボンディング装置。 - 【請求項3】 上記搬送装置は、ICチップを吸着保持
する搬入用ノズルと、この搬入用ノズルによりICチッ
プを吸引するために第1の真空吸引機構と、上記搬入用
ノズルをそれ自体の軸線回りに回転させる回転駆動機構
と、上記搬入用ノズルをそれ自体の軸線と一致する方向
を含む互いに直交する3軸方向に移動させる直線駆動機
構とを備え、 上記制御装置は、上記搬入用認識装置の認識結果に基づ
いて、上記回転駆動機構及び直線駆動機構を制御するこ
とにより、搬入用ノズルに吸着保持されたICチップの
位置を補正する、請求項1又は請求項2に記載のバンプ
ボンディング装置。 - 【請求項4】 上記制御装置は上記搬入用認識装置の認
識結果に基づいて、上記搬入用ノズルの軸線回りでのI
Cチップの角度位置のずれと、上記3軸方向のうち上記
搬入用ノズルの軸線と一致する方向以外の2軸方向にお
けるICチップの位置のずれとを検出し、 上記角度位置のずれを補正するように上記回転駆動機構
を制御し、 上記2軸方向におけるICチップの位置のずれを補正す
るように直線移動機構を制御する、請求項3に記載のバ
ンプボンディング装置。 - 【請求項5】 上記搬入用ノズルは、その軸線方向基端
側に向けて弾性的に退避可能である、請求項3又は請求
項4に記載のバンプボンディング装置。 - 【請求項6】 上記ヒートステージは、ICチップの載
置位置に設けられた吸引穴と、この吸引穴によりICチ
ップを吸引するための第2の真空吸引機構とを備え、 上記搬送装置は、上記搬入用ノズルから気体を噴射させ
るための噴射機構をさらに備え、 上記制御装置は、上記第1及び第2の真空吸引機構と、
上記噴射機構とを制御し、上記搬入用ノズルが上記ヒー
トステージ上にICチップを載置する際、上記ICチッ
プが上記ヒートステージに接触すると上記第2の真空吸
引機構を作動させて上記吸引穴によるICチップの吸引
を開始させた後、上記第1の真空吸引機構を停止させて
上記搬入用ノズルによるICチップの吸引を停止させる
と共に、上記噴射機構を作動させて上記搬入用ノズルか
ら気体を噴射させる、請求項3から請求項5のいずれか
1項に記載のバンプボンディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021598A JP2002231744A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | バンプボンディング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001021598A JP2002231744A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | バンプボンディング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002231744A true JP2002231744A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18887128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001021598A Pending JP2002231744A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | バンプボンディング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002231744A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113257714A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-08-13 | 广州飞虹微电子有限公司 | 用于芯片焊接的铜铝混焊方法及设备 |
-
2001
- 2001-01-30 JP JP2001021598A patent/JP2002231744A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113257714A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-08-13 | 广州飞虹微电子有限公司 | 用于芯片焊接的铜铝混焊方法及设备 |
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