JP2002231671A - ウェーハ研磨装置 - Google Patents

ウェーハ研磨装置

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JP2002231671A
JP2002231671A JP2001029394A JP2001029394A JP2002231671A JP 2002231671 A JP2002231671 A JP 2002231671A JP 2001029394 A JP2001029394 A JP 2001029394A JP 2001029394 A JP2001029394 A JP 2001029394A JP 2002231671 A JP2002231671 A JP 2002231671A
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wafer
concave portion
polishing
lift
recess
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JP2001029394A
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Inventor
Naoki Asada
直樹 浅田
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェーハを清浄な状態に保って正確にウェーハ
の受け渡しを行うことができるウェーハ研磨装置を提供
する。 【解決手段】ロードポット42Aとアンロードポット4
4Aは、それぞれステージ70を備え、ステージ70に
はウェーハWが収容される凹部78が形成されている。
凹部78内にはリフトステージ72が昇降自在に設けら
れ、このリフトステージ72上にウェーハWが載置され
る。また、凹部78内には純水が貯留され、この純水が
貯留された状態でウェーハWが凹部78内に収容され
る。凹部78内に収容されたウェーハWは、リフトプレ
ート72が上昇することにより、そのリフトプレート7
2に持ち上げられて研磨ヘッドあるいはトランスファー
ロボットに受け渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ研磨装置に
係り、特に研磨対象のウェーハを研磨ヘッドに受け渡す
ための受渡装置(ロードポット)を備えたウェーハ研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICの微細加工が進んでおり、多
層にわたってICパターンを形成することが行われてい
る。しかし、パターンを形成した層の表面にはある程度
の凹凸が生じるのが避けられない。従来は、そのまま次
の層のパターンを形成していたが、層数が増加すると表
面の凹凸が著しくなり、良好なパターンを形成するのが
困難になっていた。そこで、近年はパターンを形成した
後、層の表面を研磨して平坦化し、その後、次の層のパ
ターンを形成するようにしている。このようにICパタ
ーンを形成する工程の途中でウェーハを研磨して平坦化
するのに化学的機械研磨法(CMP:Chemical Mechani
cal Polishing )によるウェーハ研磨装置(CMP装
置)が使用される。
【0003】CMP装置は、研磨パッドが被覆された研
磨定盤と、その研磨パッドにウェーハを押付ける研磨ヘ
ッドとを備え、研磨ヘッドで保持したウェーハを研磨パ
ッドに押し付けながら、そのウェーハと研磨布との間に
研磨材(スラリ)を供給し、両者を相対摺動させること
によりウェーハを研磨する。
【0004】ところで、従来、この種のCMP装置で
は、ウェーハの搬送ミスを防止するとの観点から、ウェ
ーハの受渡位置にロードポットを設置し、このロードポ
ットを介してウェーハを供給するようにしている。そし
て、ロードポットは、ロボットによって搬送されてきた
ウェーハを一旦その上に載置し、下から垂直に持ち上げ
ることにより、その上方に移動してきた研磨ヘッドにウ
ェーハを受け渡すようにしている。
【0005】この際、従来のロードポットは、特開20
00−124174号公報に開示されているように、ウ
ェーハを水に浮かべ、その水位を上げることにより、ウ
ェーハを上方に持ち上げていた。あるいは、特開平11
−188620号公報に開示されているように、昇降自
在なステージ上にウェーハを載置して、そのステージを
上昇させることにより、ウェーハを上方に持ち上げてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−124174号公報に開示された受渡方法で
は、水位を上昇させてウェーハを持ち上げる際、ウェー
ハが水面を滑って水平位置がズレてしまうという欠点が
あった。また、研磨ヘッドがウェーハを吸着保持するの
に時間がかかるという欠点があった。
【0007】一方、特開平11−188620号公報に
開示された受渡方法は、ドライな状態でウェーハの搬
送、受渡が行われるため、ウェーハの表面に塵埃等が付
着しやすいという欠点がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ウェーハを清浄な状態に保って正確にウェーハ
の受け渡しを行うことができるウェーハ研磨装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、所定の受取位置で供給手段からロードポット
に研磨対象のウェーハを受け渡し、該ロードポットを所
定の受渡位置に移動させて前記ウェーハを研磨ヘッドに
受け渡すとともに、該研磨ヘッドで前記ウェーハを研磨
定盤まで搬送して該研磨定盤で前記ウェーハを研磨する
ウェーハ研磨装置において、前記ロードポットは、上面
にウェーハを収容するための凹部が形成されたステージ
と、前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部
の底面から突出することにより、前記凹部内に収容され
たウェーハを持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材
を昇降させる昇降手段と、前記凹部内に液体を供給する
液体供給手段と、前記凹部の底面に形成され、前記リフ
ト部材が上昇すると開口されて前記凹部内の液体を排水
する排水口と、からなり、前記供給手段から研磨対象の
ウェーハを受け取り前記凹部内に収容し、前記凹部内に
液体を満たした状態で前記リフト部材を上昇させること
により、前記凹部内に収容されたウェーハを前記リフト
部材で持ち上げて前記研磨ヘッドに受け渡すことを特徴
とするウェーハ研磨装置を提供する。
【0010】本発明によれば、供給手段から供給される
ウェーハは、ステージ上に形成された凹部内に収容され
る。凹部内には液体供給手段により液体が満たされ、こ
の状態でリフト部材が上昇することにより、そのリフト
部材によって強制的にウェーハが持ち上げられて研磨ヘ
ッドに受け渡される。このようにリフト部材で強制的に
ウェーハを持ち上げることにより、迅速かつ確実にウェ
ーハを研磨ヘッドに受け渡すことができる。また、ウェ
ーハが収容される凹部内には液体が満たされているた
め、ウェーハは常に保湿状態を保つことができ、塵埃等
を付着させずに常にクリーンな状態でウェーハを研磨ヘ
ッドに受け渡すことができる。
【0011】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記ステージの凹部の内壁面には、該凹部内に収容
されるウェーハを凹部の中央へと案内するテーパ状の案
内面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
のウェーハ研磨装置を提供する。
【0012】本発明によれば、ウェーハをステージの凹
部に収容する際、ウェーハを自動的にセンタリングする
ことができる。
【0013】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記リフト部材は、上面複数個所に突起を有し、各
突起が前記ウェーハと点で接触して前記ウェーハを持ち
上げることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェー
ハ研磨装置を提供する。
【0014】本発明によれば、ウェーハがリフト部材と
点で接触して持ち上げられるため、ウェーハに塵埃等が
より付着しにくくなる。
【0015】また、本発明は前記目的を達成するため
に、研磨ヘッドで保持したウェーハを回転する研磨定盤
に押し付けてウェーハを研磨し、研磨後のウェーハを前
記研磨ヘッドで所定の受渡位置まで搬送してアンロード
ポットに受け渡すとともに、該アンロードポットを所定
の受取位置まで移動させて回収手段に受け渡すウェーハ
研磨装置において、前記アンロードポットは、上面にウ
ェーハを収容するための凹部が形成されたステージと、
前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部の底
面から突出することにより、前記凹部内に収容されたウ
ェーハを持ち上げるリフト部材と、前記リフト部材を昇
降させる昇降手段と、前記凹部内に液体を供給する液体
供給手段と、前記凹部の底面に形成され、前記リフト部
材が上昇すると開口されて前記凹部内の液体を排水する
排水口と、からなり、前記凹部内に液体を満たした状態
で前記研磨ヘッドから研磨後のウェーハを受け取り前記
凹部内に収容し、前記リフト部材を持ち上げて前記凹部
内に収容されたウェーハを持ち上げて前記回収手段に受
け渡すことを特徴とするウェーハ研磨装置を提供する。
【0016】本発明によれば、研磨後のウェーハは、ス
テージ上に形成された凹部内に収容される。凹部内には
液体供給手段により液体が満たされ、この状態でリフト
部材が上昇することにより、そのリフト部材によって強
制的にウェーハが持ち上げられて回収装置に受け渡され
る。このようにリフト部材で強制的にウェーハを持ち上
げることにより、迅速かつ確実にウェーハを回収手段に
受け渡すことができる。また、ウェーハが収容される凹
部内には液体が満たされているため、ウェーハは常に保
湿状態を保つことができ、塵埃等を付着させずに常にク
リーンな状態でウェーハを回収手段に受け渡すことがで
きる。
【0017】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記ステージの凹部の内壁面には、該凹部内に収容
されるウェーハを凹部の中央へと案内するテーパ状の案
内面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載
のウェーハ研磨装置を提供する。
【0018】本発明によれば、ウェーハがリフト部材と
点で接触して持ち上げられるため、ウェーハに塵埃等が
付着しにくい。
【0019】また、本発明は前記目的を達成するため
に、前記リフト部材は、上面複数個所に突起を有し、各
突起が前記ウェーハと点で接触して前記ウェーハを持ち
上げることを特徴とする請求項4又は5に記載のウェー
ハ研磨装置を提供する。
【0020】本発明によれば、ウェーハがリフト部材と
点で接触して持ち上げられるため、ウェーハに塵埃等が
より付着しにくくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るウェーハ研磨装置の好ましい実施の形態について詳
説する。
【0022】図1は、 本発明に係るウェーハ研磨装置の
一実施形態を示す平面図である。同図に示すように、本
実施の形態のウェーハ研磨装置10は、インデクサー部
12、搬送部14、研磨部16及び洗浄部18で構成さ
れている。
【0023】インデクサー部12は、 研磨前のウェーハ
Wの供給と、研磨後のウェーハWの回収を行う。このイ
ンデクサー部12は、カセットラック20とインデック
ス用ロボット22とを備えている。
【0024】カセットラック20には、ウェーハWが多
数枚格納されたカセット24が4台並列してセットされ
ている。
【0025】インデックス用ロボット22は、旋回自在
かつ屈曲自在なアームを2本備えており、図1の矢印Y
方向に沿って移動自在に設けられている。このインデッ
クス用ロボット22は、カセット24から研磨対象のウ
ェーハWを取り出して搬送部14に搬送するとともに、
洗浄が終了したウェーハWを洗浄部18から受け取って
カセット24に格納する。
【0026】搬送部14は、 ウェーハWの搬送を行う。
この搬送部14は、第1アライナ26、第2アライナ2
8、トランスファーロボット30及びアンロードカセッ
ト32を備えている。
【0027】第1アライナ26と第2アライナ28は、
研磨部16に供給するウェーハWのセンタリングと厚さ
測定を行う。
【0028】トランスファーロボット30は、屈曲自在
かつ旋回自在なロード用アーム30Aとアンロード用ア
ーム30Bとを備えており、図1の矢印X方向に沿って
移動自在に設けられている。ここで、ロード用アーム3
0Aは、研磨前のウェーハWの搬送に使用され、その先
端部に備えられた図示しないパッドで研磨前のウェーハ
Wをインデクサー部12のインデクサー用搬送ロボット
22から受け取り、第1アライナ26に搬送する。そし
て、その第1アライナ26でセンタリングされたウェー
ハWを研磨部16へと搬送する。一方、アンロード用ア
ーム30Bは、研磨後のウェーハWの搬送に用いられ、
その先端に備えられた図示しないパッドで研磨後のウェ
ーハWを研磨部16から受け取り、洗浄部18へと搬送
する。
【0029】アンロードカセット32は、研磨後のウェ
ーハを一時格納する場合に使用され、たとえば洗浄部1
8の運転中止中に研磨後のウェーハWがトランスファー
ロボット30に搬送されて一時格納される。
【0030】研磨部16は、ウェーハの研磨を行い、図
1及び図2に示すように、研磨定盤34A、34B、3
4C、搬送ユニット36A、36B、研磨ヘッド38
A、38B及びキャリア洗浄ユニット40A、40Bを
備えている。
【0031】研磨定盤34A、34B、34Cは、円盤
状に形成されており、3台が並列して配置されている。
各研磨定盤34A、34B、34Cの上面には、それぞ
れ研磨布34a、34b、34cが貼付されており、こ
の研磨布34a、34b、34c上にスラリ供給ノズル
37A、37B、37Cからスラリが供給される。ま
た、各研磨定盤34A、34B、34Cは、図示しない
モータに駆動されて回転し、この回転する研磨定盤34
A、34B、34CにウェーハWが押し付けられること
で、ウェーハWが研磨される。
【0032】ここで、この3つの研磨定盤34A、34
B、34Cのうち中央の研磨定盤34Cは、左右2つの
研磨定盤34A、34Bと異なる研磨特性になるように
設定されている。この研磨特性は基本的には供給するス
ラリの種類で変えるが、 研磨ヘッドの回転数や研磨定盤
の回転数を変えることによっても、また、研磨ヘッドの
押付力や研磨布の材質を変えることによっても変更する
ことができる。
【0033】なお、この研磨定盤34A、34B、34
Cの近傍には、それぞれドレッシング装置35A、35
B、35Cが設けられている。ドレッシング装置35
A、35B、35Cは、旋回自在なアームを備えてお
り、このアームの先端に設けられたドレッサによって研
磨定盤34A、34B、34C上の研磨布34a、34
b、34cをドレッシングする。
【0034】搬送ユニット36A、36Bは、研磨定盤
34A、34C間、及び研磨定盤34B、34C間に設
置されている。この搬送ユニット36A、36Bは、そ
れぞれロードポット42A、42Bとアンロードポット
44A、44Bとを備えている。ロードポット42A、
42Bとアンロードポット44A、44Bは上下同軸上
に設置されており、それぞれ独立して図1の矢印Y−Y
方向に移動する。
【0035】ここで、ロードポット42A、42Bは、
研磨前のウェーハWの搬送に用いられ、所定の受取位置
A 、SB で研磨前のウェーハWをトランスファーロボ
ット30のロード用アーム30Aから受け取り、所定の
受渡位置TA 、TB へと移動して、その研磨前のウェー
ハWを研磨ヘッド38A、38Bに受け渡す。一方、ア
ンロードポット44A、44Bは、研磨後のウェーハW
の搬送に用いられ、所定の受渡位置TA 、TB で研磨ヘ
ッド38A、38Bから研磨後のウェーハWを受け取
り、所定の受取位置SA 、SB へと移動して、その研磨
後のウェーハWをトランスファーロボット30のアンロ
ード用アーム30Bに受け渡す。
【0036】なお、このロードポット42A、42Bと
アンロードポット44A、44Bの構成については、の
ちに詳述する。
【0037】研磨ヘッド38A、38Bは、2台設置さ
れており、図2に示すように、 それぞれ図1の矢印X方
向に沿って移動自在に設けられている。
【0038】図3は研磨ヘッド38Aの構成を示す縦断
面図である。同図に示すように、研磨ヘッド34Aは、
ヘッド本体45、キャリア46、リテーナーリング4
8、ガイドリング50、キャリア用エアバッグ52及び
リテーナーリング用エアバッグ54で構成されている。
【0039】ヘッド本体45は、円盤状に形成されてお
り、その上面中央には回転軸56が連結されている。こ
のヘッド本体45は、回転軸56に連結された図示しな
いモータに駆動されて回転する。また、図示しない昇降
機構に駆動されて上下方向に移動する。
【0040】キャリア46は、ヘッド本体45の下部に
配設され、上下動可能に設けられている。このキャリア
46は円盤状に形成されており、その下面には複数のエ
ア吹出口58と複数のエア吸引口60とが形成されてい
る。エア吹出口58からは圧縮エアが吹出され、このエ
ア吹出口58から吹出された圧縮エアのエア圧でウェー
ハWが研磨定盤に押し付けられる。一方、エア吸引口6
0からはエアが吸引され、このエア吸引口60からエア
が吸引されることにより、ウェーハWがキャリア46の
下面に吸着保持される。
【0041】リテーナーリング48は、円筒状に形成さ
れており、キャリア46の外周に配置される。このリテ
ーナーリング48は、研磨布に所定の圧力で押圧される
ことによりウェーハWの周囲を包囲して、ウェーハWの
飛び出しを防止する。また、これと同時に内側の研磨布
の状態を一様にして、ウェーハWに研磨むらが生じるの
を防止する。
【0042】ガイドリング50は、円筒状に形成されて
おり、リテーナーリング48の外周に配置される。この
ガイドリング50は、ヘッド本体45の下面外周に一体
的に固定され、ヘッド本体45と共に上下動する。そし
て、ヘッド本体45が上昇すると、リテーナーリング4
8の外周に形成されたフランジ部と係合して、リテーナ
ーリング48を持ち上げる。また、リテーナーリング4
8は、ガイドリング50に持ち上げられると、キャリア
46の外周部に形成されたフランジ部に係合して、キャ
リア46を持ち上げる。
【0043】なお、リテーナーリング48は研磨布に押
し付けられると、ガイドリング50との係合が解除され
て上下動自在に支持される。同様にキャリア46もウェ
ーハWを介して研磨布に押し付けられると、リテーナー
リング48との係合が解除されて上下動自在に支持され
る。
【0044】キャリア用エアバッグ52は、ヘッド本体
45とキャリア46との間に配設される。このキャリア
用エアバッグ52は、ヘッド本体45の下面に配設され
たゴムシート62Aで形成され、ヘッド本体45の下面
に形成された中央エア吹出口64から圧縮エアを供給す
ることにより膨張する。そして、このキャリア用エアバ
ッグ52に所定圧の圧縮エアが供給されることにより、
キャリア46が所定の圧力で下方に押圧され、このキャ
リア46に押圧されてウェーハWがエア層を介して研磨
布に押圧される。
【0045】リテーナーリング用エアバッグ54は、ヘ
ッド本体45とリテーナーリング48との間に配設され
る。このリテーナーリング用エアバッグ54は、ヘッド
本体45の下面に配設されたゴムシート62Bで形成さ
れ、ヘッド本体45の下面に形成された外周エア吹出口
66から圧縮エアを供給することにより膨張する。そし
て、このリテーナーリング用エアバッグ54に所定圧の
圧縮エアが供給されることにより、リテーナーリング4
8が所定の圧力で下方に押圧され、研磨布に所定の圧力
で押し付けられる。
【0046】研磨ヘッド38Aは以上のように構成さ
れ、この研磨ヘッド38Aで保持したウェーハWを研磨
定盤34A上の研磨布34aに押し付けて、研磨定盤3
4Aと研磨ヘッド38Aとをそれぞれ回転させながら、
研磨布34a上にスラリを供給することにより、ウェー
ハWが研磨される。他方側の研磨ヘッド34Bも同様に
構成される。
【0047】なお、この研磨ヘッド38A、38Bは、
それぞれ図1の矢印X方向に移動することにより、所定
の受渡位置TA 、TB と所定の研磨位置PA 、PB 、P
C との間を移動する。より具体的には、同図において右
側の研磨ヘッド38Aは、搬送ユニット36Aの所定の
受渡位置TA と研磨定盤34A上に設定された所定の研
磨位置PA との間、及び搬送ユニット36Aの所定の受
渡位置TA と研磨定盤34B上に設定された所定の研磨
位置PB との間を移動する。また、同図において左側の
研磨ヘッド38Bは、搬送ユニット36Bの所定の受渡
位置TB と研磨定盤34B上に設定された所定の研磨位
置PB との間、及び搬送ユニット36Bの所定の受渡位
置TB と研磨定盤34C上に設定された所定の研磨位置
C との間を移動する。
【0048】キャリア洗浄ユニット40A、40Bは、
2台設置されており、それぞれ搬送ユニット36A、3
6Bの所定の受渡位置TA 、TB には設置されている。
このキャリア洗浄ユニット40A、40Bは、研磨ヘッ
ド38A、38Bのキャリアを洗浄する。
【0049】洗浄部18は、研磨が終了したウェーハを
洗浄する。この洗浄部18は、洗浄装置68Aと乾燥装
置68Bとを備えている。研磨部16で研磨されたウェ
ーハWは、トランスファーロボット30によって洗浄部
18へと搬送され、この洗浄部18の洗浄装置68Aで
粗洗浄、精洗浄された後、乾燥装置68Bで乾燥され
る。乾燥されたウェーハWは、インデクサー部12のイ
ンデックス用ロボット22によって乾燥装置68Bから
取り出され、カセットラック20にセットされたカセッ
ト24の所定の位置に格納される。
【0050】以上のように構成されたウェーハ研磨装置
10は、次のようにウェーハを処理する。
【0051】まず、カセット24に格納されたウェーハ
Wがインデックス用ロボット22によって取り出され、
第1アライナ26に搬送される。そして、この第1アラ
イナ26でセンタリングと厚さ測定が行われる。センタ
リングされたウェーハWはトランスファーロボット30
のロード用アーム30Aによって第1アライナ26から
取り出され、研磨部16へと搬送される。
【0052】一方、研磨部16では、あらかじめロード
ポット42Aが所定の受取位置SAに待機しており、こ
の受渡位置SA に位置したロードポット42Aにロード
用アーム30AからウェーハWが受け渡される。ウェー
ハWが受け渡されたロードポット42Aは、前進して所
定の受渡位置TA へと移動する。この受渡位置TA の上
方には、あらかじめ研磨ヘッド38Aが待機しており、
この研磨ヘッド38Aにロードポット42からウェーハ
Wが受け渡される。
【0053】ウェーハWが受け渡された研磨ヘッド38
Aは、そのウェーハWをキャリア46で吸着保持して、
所定の研磨位置PA へと移動する。そして、その位置で
吸着を解除して、ウェーハWを研磨布34a上に載置し
てウェーハWを研磨する。研磨は、ウェーハWをキャリ
ア46で研磨布34aに押し付けながら、研磨定盤34
Aと研磨ヘッド38Aの双方を回転させ、その回転する
研磨布34a上にスラリ供給ノズル37Aからスラリを
供給して研磨する。
【0054】研磨終了後のウェーハWは、再びキャリア
46に吸着保持されて研磨定盤34A上から回収され
る。この後、研磨特性を変えて更にウェーハWを研磨す
る場合には、研磨ヘッド38Aは、そのまま中央の研磨
定盤34C上の研磨位置PC へと移動する。そして、そ
の中央の研磨定盤34Cで研磨特性を変えた二度目の研
磨を行う。一方、一度だけで研磨を終える場合は、研磨
ヘッド38Aは所定の受渡位置TA に移動する。そし
て、その受渡位置TA にあらかじめ位置したアンロード
ポット44AにウェーハWを受け渡す。
【0055】なお、中央の研磨定盤34Cで二度目の研
磨を行った場合も、研磨終了後は、研磨ヘッド38Aが
研磨位置PC から受渡位置TA へと移動してアンロード
ポット44AにウェーハWを受け渡す。
【0056】受渡位置TA で研磨後のウェーハWが受け
渡されたアンロードポット44Aは、後退して所定の受
渡位置SA へと移動する。そして、この受渡位置SA
位置したアンロードポット44Aからトランスファーロ
ボット30のアンロード用アーム30Bによってウェー
ハWが取り出され、洗浄部18へと搬送される。
【0057】洗浄部18に搬送されたウェーハWは、洗
浄装置68Aで粗洗浄、精洗浄されたのち、乾燥装置6
8Bで乾燥される。そして、乾燥装置68Bで乾燥され
たウェーハWは、インデクサー部12のインデックス用
ロボット22によって乾燥装置68Bから取り出され、
カセットラック20にセットされたカセット24の所定
の位置に格納される。
【0058】以上一連の工程を経て一枚のウェーハWの
研磨が終了する。なお、上記例は説明を簡単にするため
に、2台ある研磨ヘッド38Aのうち一方の研磨ヘッド
38Aのみを使用してウェーハWを研磨する例で説明し
たが、効率的な加工処理を行うためには、もう一方の研
磨ヘッド38Aも利用してウェーハWを研磨する。すな
わち、一方の研磨ヘッド38Aが中央の研磨定盤34C
でウェーハWを研磨している間は、他方の研磨ヘッド3
8Bは左側の研磨定盤34BでウェーハWを研磨し、他
方の研磨ヘッド38Bが中央の研磨定盤34Cでウェー
ハWを研磨している間は、一方の研磨ヘッド34Aは右
側の研磨定盤34Aでウェーハを研磨する。
【0059】次に、上記のウェーハ研磨装置10の研磨
部16に設置された搬送ユニット36A、36Bの構成
について説明する。なお、搬送ユニット36Aと36B
は共に同じ構成なので、ここでは搬送ユニット36Aの
構成についてのみ説明する。
【0060】図4は、搬送ユニット36Aの要部の構成
を示す縦断面図である。同図に示すように、搬送ユニッ
ト36Aはロードポット42Aとアンロードポット44
Aを備えており、それぞれ受取位置SA 、SB と受渡位
置TA 、TB との間を往復移動自在に設けられている
(図1参照)。
【0061】まず、ロードポット42Aの構成について
説明する。図5、図6は、それぞれロードポット42A
の構成を示す平面図、組立図である。図4〜図6に示す
ように、ロードポット42Aは、ステージ70、リフト
プレート72、シリンダ74及び給排水機構76で構成
されている。
【0062】ステージ70は円盤状に形成され、その上
面には円形状の凹部78が形成されている。この凹部7
8の内径は、ウェーハWの外径よりも若干大きく形成さ
れ、その内周面上部には全周に亘ってテーパ状の案内面
80が形成されている。ウェーハWは、この凹部78内
に収容される。この際、ウェーハWは、その収容時に外
周縁がテーパ状の案内面80に係合することにより、凹
部78の中央に収容されるようにガイドされる。
【0063】リフトプレート72は、ステージ70の凹
部78内に配置され、その凹部78の底面82から出没
自在に設けられている。すなわち、ステージ70の凹部
78の底面82には、リフトプレート72の形状に合致
した収容溝84が形成されており、この収容溝84から
リフトプレート72が出没自在に設けられている。
【0064】ここで、このリフトプレート72は、円盤
状に形成された円形部72Aの外周に略矩形状に形成さ
れた4つの突片72B、72B、…が等間隔に配置され
て形成されており、収容溝84の内壁面との間に所定の
隙間85をもって収容されている。また、各突片72
B、72B、…の上面には、それぞれ半球状の突起部8
6、86、…が固着されており、各突起部86、86、
…は、凹部78の底面82から突出されている。凹部7
8に収容されたウェーハWは、その裏面が各突起部8
6、86、…に当接することにより、点で接触して支持
される。
【0065】シリンダ74は、ステージ70の下面中央
に取り付けられ、リフトプレート72を昇降させる。こ
のシリンダ74は、シリンダチューブ88とピストン9
0とで構成されている。
【0066】シリンダチューブ88は、円筒状形成さ
れ、ステージ70の下面中央にボルト(図示せず)によ
って固定されている。シリンダチューブ88の下端開口
部はエンドカラー89で遮蔽されており、このシリンダ
チューブ88の内部にピストン90が摺動自在に収納さ
れている。
【0067】ピストン90は円盤状に形成され、その上
面にロッド91が固着されている。ロッド91の先端部
にはリフトプレート72がボルト(図示せず)によって
連結されており、これにより、ピストン90に連動して
リフトプレート72が上下動する。
【0068】ここで、ピストン90は、シリンダチュー
ブ88に形成された第1エアライン92Aから圧縮エア
を供給することにより上昇し、第2エアライン92Bか
ら圧縮エアを供給することにより下降する。すなわち、
第1エアライン92Aからシリンダチューブ88内に圧
縮エアを供給すると、ピストン90の下部空間にエアが
供給され、このエアに押されてピストン90が上昇す
る。一方、第2エアライン92Bから圧縮エアを供給す
ると、ピストン90の上部空間にエアが供給され、この
エアに押されてピストン90が下降する。そして、この
ようにピストン90が上下動することにより、リフトプ
レート72が上下動する。
【0069】なお、第1エアライン92Aと第2エアラ
イン92Bには、それぞれ図示しないエアコンプレッサ
が連通されており、このエアコンプレッサから供給され
るエアの供給先を図示しない切替手段で切り替えること
により、第1エアライン92Aと第2エアライン92B
に選択的に圧縮エアが供給される。
【0070】給排水機構76は、ステージ70に形成さ
れた凹部78内へのリフト水の供給と排水を行う。図5
に示すように、ステージ70内には給水路94が形成さ
れ、この給水路94には図示しない給水装置が連結され
ている。また、凹部78内に形成された収容溝84内に
は給水口96、96、…が形成され、それぞれ給水路9
4に連結されている。この給水口96は、リフトプレー
ト72の突片72Bが収容される位置に形成され、図5
に示すように、その周囲には段部98が形成されてい
る。段部98は、図7に示すように、収容溝84とリフ
トプレート72との間に形成される隙間85に連通され
ており、この段部98を介して給水口96から噴出され
たリフト水が隙間85内に流れ出す。そして、この隙間
85から凹部78内にリフト水が流れ出し、凹部78内
にリフト水が満たされる。
【0071】また、図5に示すように、ステージ70の
底面82には、同心円上に4箇所排水口100、10
0、…が形成されている。この排水口100は、リフト
プレート72が収容溝84に収容されると、そのリフト
プレート72によって遮蔽され、リフトプレート72が
上昇すると開口される。したがって、凹部78内にリフ
ト水を貯留する場合は、リフトプレート72を収容溝8
4に収容した状態で行い、リフトプレート72が上昇す
ると排水される。
【0072】ロードポット42Aは、以上のように構成
される。なお、このロードポット42Aは、図2に示す
ように、往復走行可能なキャリッジ102Aにアーム1
04Aを介して連結されており、このキャリッジ102
Aに搬送されて、受取位置S A と受渡位置TA との間を
往復移動する。
【0073】次に、アンロードポット44Aの構成につ
いて説明する。アンロードポット44Aは、ロードポッ
ト42Aと同じ構成である。すなわち、ステージ70、
リフトプレート72、シリンダ74及び給排水機構76
で構成されている。したがって、アンロードポット44
Aについては、ロードポット42Aと同じ構成部材に同
じ符号を付して、その説明は省略する。
【0074】なお、アンロードポット44Aは、研磨後
のウェーハWを研磨ヘッド38Aから回収することを目
的とすることから、ステージに形成される凹部の内径が
ロードポット42Aのものよりも若干大きく形成されて
いる。
【0075】また、前記ロードポット42Aと同様に往
復走行可能なキャリッジ106Aにアーム108Aを介
して連結されており、このキャリッジ106Aに搬送さ
れて、受取位置SA と受渡位置TA との間を往復移動す
る(図2参照)。
【0076】前記のごとく構成された搬送ユニット36
AによるウェーハWの供給と回収は次のように行われ
る。
【0077】まず、研磨対象のウェーハWをロードポッ
ト42Aから研磨ヘッド38Aに供給する場合について
説明する。
【0078】初期状態においてロードポット42Aとア
ンロードポット44Aは共に受取位置SA に位置して待
機している。
【0079】トランスファーロボット30のロード用ア
ーム30Aによって研磨部16へと搬送されてきた研磨
対象のウェーハWは、受取位置SA に位置したロードポ
ット42Aへと受け渡される。この受け渡しは、ロード
用アーム30Aに保持されたウェーハWをロードポット
42Aのステージ70上に載置することにより行われ
る。ステージ70上に載置されたウェーハWは、そのス
テージ70の上面に形成された凹部78に収容される
が、この際、ウェーハWは、その外周縁が凹部78の内
壁面上部に形成された案内面80にガイドされることに
より、センタリングされながら凹部78内に収容され
る。
【0080】また、この凹部78内には給水口96から
リフト水が供給されており、このリフト水が満たされた
凹部78内にウェーハWが収容される。そして、凹部7
8内に収容されたウェーハWは、凹部78の底面82か
ら突出した突起部86、86、…に点で接触して支持さ
れる。
【0081】トランスファーロボット30から研磨対象
のウェーハWが受け渡されたロードポット42Aは、前
進して受渡位置TA へと移動する。この受渡位置TA
上方には、あらかじめ研磨ヘッド38Aが待機してお
り、ロードポット42Aが、受渡位置TA に移動する
と、研磨ヘッド38Aは所定量下降して所定の受取高さ
の位置に移動する。
【0082】そして、研磨ヘッド38Aが所定の受取高
さの位置に移動すると、シリンダ74が駆動され、リフ
トプレート72が上昇する。この結果、凹部78内に収
容されたウェーハWが、上昇したリフトプレート72に
よって強制的に持ち上げられ、その上面が研磨ヘッド3
8Aのキャリア下面に当接される。研磨ヘッド38A
は、このキャリア下面に当接されたウェーハWを吸着保
持して、リフトプレート72からウェーハWを受け取
る。
【0083】ここで、リフトプレート72が上昇するこ
とにより、凹部78の収容溝84内に形成された排水口
100が開口する。この結果、凹部78内に貯留された
リフト水が、この排水口100から排水される。
【0084】ウェーハWが吸着保持された研磨ヘッド3
8Aは、その後、所定量上昇し、所定の研磨位置PA
と移動してウェーハWを研磨する。一方、ロードポット
42Aは、シリンダ74が駆動されることによりリフト
プレート72が下降し、収容溝84に収容される。そし
て、所定の受取位置SA へと後退する。
【0085】以上一連の工程で研磨前のウェーハWが研
磨ヘッド38Aのキャリア46に受け渡される。
【0086】次に、研磨後のウェーハWを研磨ヘッド3
8Aからアンロードポット44Aで回収する場合につい
て説明する。
【0087】研磨定盤34AでウェーハWの研磨が終了
すると、研磨ヘッド38Aは、研磨布34a上からウェ
ーハWを吸着保持して回収し、所定の受渡位置TA へと
移動する。一方、受取位置SA に待機していたアンロー
ドポット44Aは、ウェーハWの研磨終了と同時に前進
して受渡位置TA へと移動する。
【0088】受渡位置TA に移動した研磨ヘッド38A
は、所定量下降して所定の受渡高さの位置へと移動す
る。一方、受渡位置TA に移動したアンロードポット4
4Aは、給水口から凹部78内にリフト水が供給され
る。この凹部78内に供給されたリフト水は、研磨ヘッ
ド38Aに保持されたウェーハWの裏面に接触し、この
状態で研磨ヘッド38AによるウェーハWの吸着が解除
される。吸着が解除されたウェーハWは強制的にキャリ
ア46の下面から剥離され、アンロードポット44Aの
ステージ70の凹部78に収容される。
【0089】ここで、このようにリフト水をウェーハW
の裏面に供給しながら、ウェーハWを強制的に剥離する
ことにより、ウェーハWがリフト水中を移動して、受け
取り位置にズレが生じるが、ウェーハWが収容される凹
部78には、その内壁面の上部にテーパ状の案内面80
形成されているため、常にウェーハWは凹部78の中央
へと収容される。すなわち、ウェーハWは、凹部78に
収容される際、その外周縁が凹部78の内壁面上部に形
成されたテーパ状の案内面80にガイドされ、これによ
り、センタリングされながら凹部78内に収容される。
これにより、ウェーハWは、常に凹部78の中央へと収
容される。
【0090】そして、凹部78内に収容されたウェーハ
Wは、凹部78の底面から突出した突起部86、86、
…に点で接触して支持される。
【0091】ウェーハWを受け渡した研磨ヘッド38A
は所定量上昇し、その位置で待機する。一方、ウェーハ
Wが受け渡されたアンロードポット44Aは、後退して
受取位置SA へと移動する。
【0092】受取位置SA に移動したアンロードポット
44Aは、シリンダ74が駆動されることにより、リフ
トプレート72が上昇する。この結果、凹部78内に収
容されたウェーハWが、上昇したリフトプレート72に
よって凹部78内のリフト水による表面張力を破りなが
ら強制的に持ち上げられる。
【0093】ここで、強制的に持ち上げられたウェーハ
Wの上方には、あらかじめトランスファーロボット30
のアンロード用アーム30Bが位置しており、持ち上げ
られたウェーハWは、このアンロード用アーム30Bに
直に押し付けられる。そして、その押し付け面をアンロ
ード用アーム30Bに吸着保持されて、アンロード用ア
ーム30Bに受け渡される。このように直にウェーハW
をアンロード用アーム30Bに押し付けることにより、
確実にウェーハWの受け渡しを行うことができる。
【0094】また、この受け渡しの際、リフトプレート
72が上昇することにより、凹部78の収容溝内に形成
された排水口が開口し、この結果、凹部78内に貯留さ
れたリフト水から排水される。
【0095】トランスファーロボット30のアンロード
用アーム30Bに受け渡されたウェーハWは、その後、
トランスファーロボット30によって洗浄部18へと搬
送される。一方、ウェーハWを受け渡したリフトプレー
ト72は下降し、収容溝84に収容される。
【0096】以上一連の工程で研磨後のウェーハWが研
磨ヘッド38Aからアンロードポット44Aへと受け渡
され、トランスファーロボット30に回収される。
【0097】このように本実施の形態のロードポット4
2A及びアンロードポット44Aによれば、ステージ7
0に凹部78を形成し、この凹部78内にリフト水を貯
留してウェーハWを受け取るため、ウェーハWは常に保
湿状態に保たれる。これにより、塵埃等が付着するのを
防止でき、常にクリーンな状態でウェーハWの供給、回
収を行うことができる。
【0098】また、ウェーハWの受け渡し時には、リフ
トプレート72によってウェーハWを強制的に持ち上げ
て、ウェーハWを受け渡すようにしているため、ズレな
どを起こさせることなく、確実かつ迅速にウェーハWの
受け渡し作業を行うことができる。
【0099】さらに、リフトプレート72の上下動によ
り、凹部78内に形成された排水口100の開閉が行わ
れる構成であるため、効率よく受け取り、受け渡し作業
を行うことができる。
【0100】また、リフトプレート72には突起部86
が形成され、この突起部86と点で接触してウェーハW
が持ち上げられるため、ウェーハWは極めて少ない接触
面積でリフトプレート72を持ち上げることができる。
これにより、ウェーハWに塵埃等が付着しにくくなり、
常に清浄な状態でウェーハWの受け取り、受け渡しを行
うことができる。
【0101】また、凹部78の内壁面上部にはテーパ状
の案内面80が形成されているため、ウェーハWを自動
的にセンタリングすることもできる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リフト部材によって強制的にウェーハを持ち上げてウェ
ーハの受け渡しを行うので、ズレなどを生じさせること
なく迅速かつ確実にウェーハの受け渡し作業を行うこと
ができる。また、ウェーハが収容される凹部内には液体
が満たされているため、ウェーハは常に保湿状態を保つ
ことができ、塵埃等を付着させずに常にクリーンな状態
でウェーハの受け取り、受け渡し作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェーハ研磨装置の一実施形態を
示す平面図
【図2】研磨部の構成を示す正面図
【図3】研磨ヘッドの構成を示す縦断面図
【図4】搬送ユニットの構成を示す縦断面図
【図5】ロードポットの構成を示す平面図
【図6】ロードポットの構成を示す組立展開図
【図7】図5に示すロードポットの7−7断面図
【符号の説明】
10…ウェーハ研磨装置、12…インデクサー部、14
…搬送部、16…研磨部、18…洗浄部、20…カセッ
トラック、22…インデックス用ロボット、24…カセ
ット、26…第1アライナ、28…第2アライナ、30
…トランスファーロボット、32…アンロードカセッ
ト、34A、34B、34C…研磨定盤、34a、34
b、34c…研磨布、36A、36B…搬送ユニット、
37A、37B、37C…スラリ供給ノズル、38A、
38B…研磨ヘッド、40A、40B…キャリア洗浄ユ
ニット、42A、42B…ロードポット、44A、44
B…アンロードポット、45…ヘッド本体、46…キャ
リア、48…リテーナーリング、50…ガイドリング、
52…キャリア用エアバッグ、54…リテーナーリング
用エアバッグ、56…回転軸、58…エア吹出口、60
…エア吸引口、62A、62B…ゴムシート、64…中
央エア吹出口、66…外周エア吹出口、68A…洗浄装
置、68B…乾燥装置、70…ステージ、72…リフト
プレート、72A…円形部、72B…突片、74…シリ
ンダ、76…給排水機構、78…凹部、80…案内面、
82…底面、84…収容溝、85…隙間、86…突起
部、88…シリンダチューブ、89…エンドカラー、9
0…ピストン、91…ロッド、92A…第1エアライ
ン、92B…第2エアライン、94…給水路、96…給
水口、98…段部、100…排水口、102A、102
B、106A、106B…キャリッジ、104A、10
4B、108A、108B…アーム、SA 、SB …受取
位置、TA 、TB …受渡位置、PA 、PB 、PC …研磨
位置、W…ウェーハ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の受取位置で供給手段からロードポ
    ットに研磨対象のウェーハを受け渡し、該ロードポット
    を所定の受渡位置に移動させて前記ウェーハを研磨ヘッ
    ドに受け渡すとともに、該研磨ヘッドで前記ウェーハを
    研磨定盤まで搬送して該研磨定盤で前記ウェーハを研磨
    するウェーハ研磨装置において、 前記ロードポットは、 上面にウェーハを収容するための凹部が形成されたステ
    ージと、 前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部の底
    面から突出することにより、前記凹部内に収容されたウ
    ェーハを持ち上げるリフト部材と、 前記リフト部材を昇降させる昇降手段と、 前記凹部内に液体を供給する液体供給手段と、 前記凹部の底面に形成され、前記リフト部材が上昇する
    と開口されて前記凹部内の液体を排水する排水口と、か
    らなり、前記供給手段から研磨対象のウェーハを受け取
    り前記凹部内に収容し、前記凹部内に液体を満たした状
    態で前記リフト部材を上昇させることにより、前記凹部
    内に収容されたウェーハを前記リフト部材で持ち上げて
    前記研磨ヘッドに受け渡すことを特徴とするウェーハ研
    磨装置。
  2. 【請求項2】 前記ステージの凹部の内壁面には、該凹
    部内に収容されるウェーハを凹部の中央へと案内するテ
    ーパ状の案内面が形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のウェーハ研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記リフト部材は、上面複数個所に突起
    を有し、各突起が前記ウェーハと点で接触して前記ウェ
    ーハを持ち上げることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のウェーハ研磨装置。
  4. 【請求項4】 研磨ヘッドで保持したウェーハを回転す
    る研磨定盤に押し付けてウェーハを研磨し、研磨後のウ
    ェーハを前記研磨ヘッドで所定の受渡位置まで搬送して
    アンロードポットに受け渡すとともに、該アンロードポ
    ットを所定の受取位置まで移動させて回収手段に受け渡
    すウェーハ研磨装置において、前記アンロードポット
    は、 上面にウェーハを収容するための凹部が形成されたステ
    ージと、 前記凹部の内壁面に形成され、前記凹部内に収容される
    ウェーハを前記凹部の中央へと案内するテーパ状の案内
    面と、 前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部の底
    面から突出することにより、前記凹部内に収容されたウ
    ェーハを持ち上げるリフト部材と、 前記リフト部材を昇降させる昇降手段と、 前記凹部内に液体を供給する液体供給手段と、 前記凹部の底面に形成され、前記リフト部材が上昇する
    と開口されて前記凹部内の液体を排水する排水口と、か
    らなり、前記凹部内に液体を満たした状態で前記研磨ヘ
    ッドから研磨後のウェーハを受け取り前記凹部内に収容
    し、前記リフト部材を持ち上げて前記凹部内に収容され
    たウェーハを持ち上げて前記回収手段に受け渡すことを
    特徴とするウェーハ研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記ステージの凹部の内壁面には、該凹
    部内に収容されるウェーハを凹部の中央へと案内するテ
    ーパ状の案内面が形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載のウェーハ研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記リフト部材は、上面複数個所に突起
    を有し、各突起が前記ウェーハと点で接触して前記ウェ
    ーハを持ち上げることを特徴とする請求項4又は5に記
    載のウェーハ研磨装置。
  7. 【請求項7】 所定の受取位置で供給手段からロードポ
    ットに研磨対象のウェーハを受け渡し、該ロードポット
    を所定の受渡位置に移動させて前記ウェーハを研磨ヘッ
    ドに受け渡し、該研磨ヘッドで前記ウェーハを研磨定盤
    まで搬送して該研磨定盤で前記ウェーハを研磨し、研磨
    後のウェーハを前記研磨ヘッドで所定の受渡位置まで搬
    送してアンロードポットに受け渡し、該アンロードポッ
    トを所定の受取位置まで移動させて回収手段に受け渡す
    ウェーハ研磨装置において、 前記ロードポットは、 上面にウェーハを収容するための凹部が形成されたステ
    ージと、 前記凹部の内壁面に形成され、前記凹部内に収容される
    ウェーハを前記凹部の中央へと案内するテーパ状の案内
    面と、 前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部の底
    面から突出することにより、前記凹部内に収容されたウ
    ェーハを持ち上げるリフト部材と、 前記リフト部材を昇降させる昇降手段と、 前記凹部内に液体を供給する液体供給手段と、 前記凹部の底面に形成され、前記リフト部材が上昇する
    と開口されて前記凹部内の液体を排水する排水口と、か
    らなり、前記供給手段から研磨対象のウェーハを受け取
    り前記凹部内に収容し、前記凹部内に液体を満たした状
    態で前記リフト部材を上昇させることにより、前記凹部
    内に収容されたウェーハを前記リフト部材で持ち上げて
    前記研磨ヘッドに受け渡し、 前記アンロードポットは、 上面にウェーハを収容するための凹部が形成されたステ
    ージと、 前記凹部の内壁面に形成され、前記凹部内に収容される
    ウェーハを前記凹部の中央へと案内するテーパ状の案内
    面と、 前記凹部の底面から出没自在に設けられ、前記凹部の底
    面から突出することにより、前記凹部内に収容されたウ
    ェーハを持ち上げるリフト部材と、 前記リフト部材を昇降させる昇降手段と、 前記凹部内に液体を供給する液体供給手段と、 前記凹部の底面に形成され、前記リフト部材が上昇する
    と開口されて前記凹部内の液体を排水する排水口と、か
    らなり、前記凹部内に液体を満たした状態で前記研磨ヘ
    ッドから研磨後のウェーハを受け取り前記凹部内に収容
    し、前記リフト部材を持ち上げて前記凹部内に収容され
    たウェーハを持ち上げて前記回収手段に受け渡すことを
    特徴とするウェーハ研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記各ステージの凹部の内壁面には、該
    凹部内に収容されるウェーハを凹部の中央へと案内する
    テーパ状の案内面が形成されていることを特徴とする請
    求項7に記載のウェーハ研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記ロードポットのリフト部材と前記ア
    ンロードポットのリフト部材は、それぞれ上面複数個所
    に突起を有し、各突起が前記ウェーハと点で接触して前
    記ウェーハを持ち上げることを特徴とする請求項7又は
    8に記載のウェーハ研磨装置。
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