JP2002231088A - プッシュスイッチとその製造方法 - Google Patents

プッシュスイッチとその製造方法

Info

Publication number
JP2002231088A
JP2002231088A JP2001392473A JP2001392473A JP2002231088A JP 2002231088 A JP2002231088 A JP 2002231088A JP 2001392473 A JP2001392473 A JP 2001392473A JP 2001392473 A JP2001392473 A JP 2001392473A JP 2002231088 A JP2002231088 A JP 2002231088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
push switch
tact plate
contact
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001392473A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Nakagawa
正 中川
Shinji Tsuda
信治 津田
Yozo Obara
陽三 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2001392473A priority Critical patent/JP2002231088A/ja
Publication of JP2002231088A publication Critical patent/JP2002231088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、薄く形成され、製造も容易な
プッシュスイッチとその製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁基板20に導体部22,28を形成
し、基板20に形成されたスルーホールを中央部で切断
してスルーホールにより電極30,32を設ける。基板
20の導体部28に上記タクト板24を載せ、基板20
及びタクト板24に粘着層34を介して耐熱性フィルム
36を直接貼り付けて密着し互いに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作パネルやキー
ボード等の接点部に用いられるプッシュスイッチとその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、個別に単体で用いられるプッシュ
スイッチは、図11に示すように、PBT等の絶縁樹脂
中に電極10をインサート成形により設けて、ケース1
2を形成し、このケース12内に表面が球面状に僅かに
湾曲したタクト板14を収納し、ケース12の上面開口
部をポリイミドシート16により覆い、さらにSUS等
の金属板18で覆って形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のプッ
シュスイッチは、インサート成形により形成したケース
12内にタクト板14を収納して、金属板18等で開口
部を覆っているので、強度や成形型の精度上、形状を小
さくすることには限界があり、電子機器の小型薄型化の
妨げになっていた。さらに、電極10とケース12の形
状が複雑になり成形が難しく、成形樹脂と電極10との
密着性が悪く、強度的に問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題点に鑑み
てなされたもので、構造が簡単で、薄く形成され、製造
も容易なプッシュスイッチとその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁基板に導
体部を形成し、接点を形成するタクト板をこの導体部に
接触させて載置し、上記基板に形成されたスルーホール
を中央部で切断して半円筒状のスルーホールにより電極
を設け、この基板の上記導体部に上記タクト板を載せ、
上記基板及びタクト板に粘着層を介して耐熱性フィルム
を直接貼り付けて密着し互いに固定するプッシュスイッ
チの製造方法である。または、上記基板の上記導体部に
上記タクト板を載せ、上記基板及びタクト板に粘着層を
介して耐熱性フィルムを直接貼り付けて密着し互いに固
定し、この後上記基板に形成されたスルーホールを切断
してスルーホールによる電極を形成するプッシュスイッ
チの製造方法である。
【0006】また本発明は、上記タクト板の中央部下方
にスルーホールを形成し、このスルーホールに接続する
とともに上記基板の電極に接続する導体パターンを上記
基板の裏面に設け、上記基板表面の上記導体部に上記タ
クト板を載せ、上記基板及びタクト板に粘着層を介して
耐熱性フィルムを直接密着させ互いに固定するプッシュ
スイッチの製造方法である。
【0007】また、上記タクト板中央部下方の基板に金
属鋲を挿通させ、この金属鋲の先端部をカシメて固定
し、上記基板の裏面側に電極を形成し、上記基板及びタ
クト板に粘着層を介して耐熱性フィルムを直接密着させ
互いに固定するプッシュスイッチの製造方法である。ま
た、上記基板の裏面側に電極を形成するとともに、上記
タクト板の両端部に突出片を形成し、この突出片を上記
基板に挿通し、この基板及びタクト板に粘着層を介して
耐熱性フィルムを直接密着させ互いに固定するプッシュ
スイッチの製造方法である。
【0008】また本発明は、矩形状の絶縁基板に導体部
を形成し、接点を形成する一つのタクト板をこの導体部
に接触させて載置しほぼ上記タクト板と同様の大きさの
単体のプッシュスイッチであって、この基板及びタクト
板に粘着層を介して直接耐熱性フィルムを密着させ互い
に固定し、上記基板の一つの端面に上記導体部と各々接
続したスルーホールにより形成された一対の端面電極を
設けたプッシュスイッチである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施形
態を示すもので、エポキシ銅箔張り積層板等の絶縁基板
20の表面に、円弧状に銅箔で導体部22が形成され、
この導体部22に、球面状に湾曲し中央部が膨らんだ金
属ばね板製のタクト板24の周縁部が接する。さらに、
基板20の中央部には、銅箔パターンの一部からなる接
点26が形成され、接点26から銅箔の導体部28が、
基板20の端縁部に延出している。この導体部28の表
面には、タクト板24とショートしないように、図示し
ないレジスト等の絶縁樹脂が被覆されている。基板20
の一端縁部には、銅箔または導電塗料が表面に設けられ
たスルーホールを分割して形成された端面電極30,3
2が形成され、端面電極30,32にはそれぞれ導体部
22,26の先端部が接続している。
【0010】タクト板24が載置された基板20は、耐
熱性粘着剤の粘着層34を有したポリイミド樹脂等の耐
熱性フィルム36で覆われており、タクト板24はこの
耐熱性フィルム36と基板20との間で接点26と接触
可能に固定されている。
【0011】この実施例のプッシュスイッチは、製造が
容易であり、粘着層34を介して耐熱性フィルム36で
タクト板24を覆い固定したので、構造が簡単であり、
厚さが極めて薄く、しかも、溶融はんだの熱に対しても
耐え得るので、回路基板への実装が容易に行なうことが
できる。また、電極30,32も簡単に形成することが
でき、製造工数及びコストも削減することができる。さ
らに、大きさもタクト板を3φの小型のものを使用で
き、チップサイズも2.5×3mmで厚さが0.3のものも可能
である。
【0012】次に、本発明の第二実施形態について図2
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20の表面に形成された接点26に、銅箔によ
るスルーホール38が形成され、このスルーホール38
の裏面側の導体部39が一方の電極に接続しているもの
である。スルーホール38は樹脂40によって塞がれ、
はんだやほこり等がタクト板24の方に侵入しないよう
に形成されている。その他は第一実施形態と同様に形成
されている。
【0013】この実施形態によれば、電極の一方に接続
した導体部を基板20の裏面に設けるので、タクト板2
4との接触を防止するためのレジスト等が不要であり、
電極の位置も自由に取ることができる。さらに、スルー
ホール38の周辺部を電極にすることにより、このプッ
シュスイッチの周囲に他の電子部品をより多く配置する
ことができ、実装密度を上げることができる。
【0014】次に、本発明の第三実施形態について図
3,図4を基にして説明する。この実施形態のプッシュ
スイッチは、図2のプッシュスイッチと同様の構成で、
スルーホール42が銀塗料等の導電塗料により形成され
ている。そして、銅箔による接点44が、スルーホール
42の周囲に形成され、タクト板46の中央部には、透
孔48が形成されている。透孔48は、スルーホール4
2の導電塗料には接触せず、銅箔の接点44に透孔48
の周縁部が接触するように形成されている。このスルー
ホール42は、内部で塞がれ、防塵効果を有するもので
なければならない。その他の構成は、上述の第二実施形
態と同様である。
【0015】この実施形態によれば、スルーホール42
の形成が容易であり、タクト板46が導電塗料には接触
せず銅箔の接点44に接触するので耐久性も高い。さら
に、タクト板46の透孔48の周縁部が銅箔接点44に
接触するので、接触部が広く動作が安定なものになる。
【0016】次に、本発明の第四実施形態について図5
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第二実施形態と同様に、スルーホールを形成し
て電極の一方を基板20の裏面中央部に設けたものであ
り、スルーホールは、金属鋲50を基板20の中央部の
透孔52に挿通し、先端部をカシメて固定するととも
に、電極を形成したものである。また、他方の電極54
は、コ字型の金属片を基板20の一端部に嵌め込み、導
体部22の一部に接触させて接続を図って設けられてい
る。その他の構成は、第二実施形態と同様である。
【0017】この実施形態によれば、スルーホールの形
成がさらに容易になり、しかも耐久性も高い。また、電
極の形成も容易であり、製造工数及びコストを大きく削
減することができる。
【0018】次に、本発明の第五実施形態について図6
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20の両端縁部に、透孔60を形成し、帯状の
金属ばね板の中央部を湾曲させて膨らませたタクト板6
2を設け、このタクト板62の両端部を透孔60に差し
込んで、先端部を折り曲げて基板20に固定したもので
ある。タクト板62の両端部は、中央の突出片64をあ
らかじめ折曲げておき、ばね性を利用して透孔60に差
し込み、その後、透孔60から突出した他の突出片66
の先端を、突出片64とは互いに反対方向に折り曲げ
る。または、突出片64,66をあらかじめ折曲げてお
き、ばね性を利用して透孔60に差し込んでも良い。こ
のタクト板62の突出片64は、電極として機能し、回
路基板に表面実装される際にはんだ付けされるものであ
る。
【0019】また、基板20の中央部には、透孔52が
形成され、金属鋲50が差し込まれて、上記第四実施形
態と同様に先端部がカシメられて電極が形成されてい
る。基板20及びタクト板62は、耐熱性粘着層34を
介して耐熱性フィルム36で覆われ保護及び固定されて
いる。
【0020】この実施形態によれば、基板に導体パター
ンや電極を形成する必要がなく、製造工数及びコストを
削減することができ、信頼性や耐久性も向上させること
ができる。また、帯状のタクト板を用いており、基板の
他のスペースに他の電子部品を配置することもできる。
【0021】次に、本発明の第六実施形態について図7
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20と等しい幅の帯状のタクト板72を設け、
このタクト板72を覆うように、ほぼ等しい幅の耐熱性
フィルム74を耐熱性の粘着層76を介して貼り付けた
ものである。電極は、上記第六実施形態と同様に、中心
部のスルーホール及び、タクト板72の周縁部から基板
20の裏面側に突出片を突出させて設けられている。耐
熱性フィルム74は、基板20の側面部及び裏面の一部
を覆うように貼り付けられている。
【0022】この実施形態によれば、タクト板72を帯
状にし、基板20とほぼ等しい幅に形成して設けたの
で、プッシュスイッチを細長い形状にすることができ、
集積度を上げることができ、電子機器の小型化に寄与す
るものである。
【0023】次に、本発明の第七実施形態について図8
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第六実施形態のプッシュスイッチを樹脂ケース
80で覆ったものである。樹脂ケース80は、表面側に
開口部82が形成され、タクト板72を押圧可能に設け
られ、基板20の裏面側の周縁部に固定されている。
【0024】この実施形態によれば、タクト板72と基
板20との間にほこり等が侵入することがなく、耐久性
や信頼性を高くすることができる。
【0025】次に、本発明の第八実施形態について図9
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第六実施形態のプッシュスイッチの耐熱性フィ
ルム74を基板20の四方の側面を覆うように粘着層7
6を介して設けたものである。この耐熱性フィルム74
には、両側縁部近傍にスリット84が形成され、基板2
0に貼り付けた際、図示するように開いて、基板及20
びタクト板72を確実に覆って固定されるものである。
【0026】次に、本発明の第九実施形態について図1
0を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッ
チは、基板20の端縁部に透孔90を形成し、タクト板
72を挟んで耐熱性フィルム74を基板20に貼り付
け、さらに、樹脂ピン92を耐熱性フィルム74の上か
ら差し込んで先端部94を溶融し固定したものである。
【0027】尚、本発明は、単体のプッシュスイッチの
製造方法において、基板にタクト板を載置し、粘着層を
介して耐熱性フィルムで上記タクト板及び基板を覆うも
のであれば良く、上記実施形態以外に、電極構造やタク
ト板の形状は、適宜選択できるものである。また、粘着
層は、耐熱性があれば良く、その材質や厚さも適宜設定
しうるものである。
【0028】
【発明の効果】本発明のプッシュスイッチとその製造方
法は、基板にタクト板を載せ、接着層を有した耐熱性フ
ィルムで覆い、タクト板の固定を行なうので、構造が簡
単で、組立が容易であり、全体の厚さが極めて薄く、電
子機器の薄型化に大きく寄与する。しかも、耐熱性の粘
着層で耐熱性フィルムを接着しているので、溶融はんだ
の熱にも耐え得るものであり、実装作業も効率的に行な
うことができる。また、基板の種類を選ばず、用途にあ
わせて任意に基板を選択できるものである。さらにタク
ト板と一体に突出片を形成し、この突出片を電極にする
ことで、コスト及び耐久性が向上し、しかも薄型化にも
寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図2】本発明の第二実施形態のプッシュスイッチの縦
断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態のプッシュスイッチの基
板の斜視図である。
【図4】この第三実施形態のプッシュスイッチのタクト
板の正面図である。
【図5】本発明の第四実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図6】本発明の第五実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図7】本発明の第六実施形態のプッシュスイッチの斜
視図である。
【図8】本発明の第七実施形態のプッシュスイッチの部
分破断斜視図である。
【図9】本発明の第八実施形態のプッシュスイッチの斜
視図である。
【図10】本発明の第九実施形態のプッシュスイッチの
部分断面図である。
【図11】従来の技術のプッシュスイッチの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
20 基板 22,28 導体部 24,46,72 タクト板 30,32 電極 34,76 粘着層 36,74 耐熱性フィルム 64,66 突出片
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月24日(2002.1.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プッシュスイッチとその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作パネルやキー
ボード等の接点部に用いられるプッシュスイッチとその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、個別に単体で用いられるプッシュ
スイッチは、図11に示すように、PBT等の絶縁樹脂
中に電極10をインサート成形により設けて、ケース1
2を形成し、このケース12内に表面が球面状に僅かに
湾曲したタクト板14を収納し、ケース12の上面開口
部をポリイミドシート16により覆い、さらにSUS等
の金属板18で覆って形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のプッ
シュスイッチは、インサート成形により形成したケース
12内にタクト板14を収納して、金属板18等で開口
部を覆っているので、強度や成形型の精度上、形状を小
さくすることには限界があり、電子機器の小型薄型化の
妨げになっていた。さらに、電極10とケース12の形
状が複雑になり成形が難しく、成形樹脂と電極10との
密着性が悪く、強度的に問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題点に鑑み
てなされたもので、構造が簡単で、薄く形成され、製造
も容易なプッシュスイッチとその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
るプッシュスイッチは、矩形状の絶縁基板に第1及び第
2の導体部が形成されている。そして、球面状に僅かに
湾曲して中央部が膨出する金属製のタクト板が、外力に
より変形すると第2の導体部に接触し外力が除かれると
元の状態になるように、第1の導体部に接触させた状態
で絶縁基板上に配置されている。本発明は、第1の導電
部を、円弧状の銅箔パターンにより形成し、第2の導電
部を第1の導電部に囲まれた中心部に形成された接点部
と、接点部から基板の一つの端面に延びる接続部とから
なる銅箔パターンにより形成する。接続部の少なくとも
一部に、接点部とタクト板とを絶縁する絶縁樹脂を覆
う。また、絶縁基板及びタクト板に粘着層を介して直接
耐熱性フィルムを密着して絶縁基板及びタクト板を互い
に固定し、基板の端面に、第1及び第2の導体部と各々
接続された一対の端面電極をスルーホールを分割して形
成する。本発明によれば、第1の導電部を、円弧状の銅
箔パターンにより形成することにより、第1の導電部を
容易に形成して、タクト板と第1の導電部との接続を確
実にすることができる。また、絶縁基板及びタクト板に
粘着層を介して直接耐熱性フィルムを密着して絶縁基板
及びタクト板を互いに固定するため、タクト板と第1の
導電部との接続をより高めることができる。また、矩形
の基板の端面に、一対の電極(端面電極)スルーホール
を分割して形成するので、電極を簡単に形成できる。本
発明のプッシュスイッチを製造するには、第1の導電部
を、円弧状の銅箔パターンにより形成し、第2の導電部
を、第1の導電部に囲まれた中心部に形成された接点部
と、接点部から基板の一つの端面に延びる接続部とから
なる銅箔パターンにより形成する。基板の端面に、第1
及び第2の導体部と各々接続された一対の端面電極がス
ルーホールを分割して形成し、接続部の少なくとも一部
を接点部とタクト板とを絶縁する絶縁樹脂で覆う。タク
ト板を絶縁基板上に配置し、絶縁基板及びタクト板に粘
着層を介して直接ポリイミドからなる耐熱性フィルムを
密着させて絶縁基板及びタクト板を互いに固定する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施形
態を示すもので、エポキシ銅箔張り積層板等の矩形状の
絶縁基板20の表面に、円弧状に銅箔パターン第1の
導体部22が形成され、この第1の導体部22に、球面
状に僅かに湾曲し中央部が膨らんだ金属ばね板製のタク
ト板24の周縁部が接する。さらに、第1の導体部22
に囲まれた中心部には、銅箔パターンの一部からなる接
26が形成され、接点26からは、銅箔の接続部
28が、基板20の端縁部に延出している。この接続部
28の表面には、タクト板24とショートしないよう
に、図示しないレジスト等の絶縁樹脂が被覆されてい
る。本例では、接点部26及び接続部28により第2の
導体部が形成されている。基板20の一つの端面には、
銅箔または導電塗料が表面に設けられたスルーホールを
分割して形成された端面電極30,32が形成され、端
面電極30,32にはそれぞれ第1の導体部22及び第
2の導体部の先端部が接続している。
【0007】タクト板24が載置された基板20は、耐
熱性粘着剤の粘着層34を有したポリイミド樹脂等の耐
熱性フィルム36で覆われており、タクト板24はこの
耐熱性フィルム36と基板20との間で接点26と接
触可能に固定されている。
【0008】このプッシュスイッチは、タクト板24
が、外力により変形すると第2の導体部の接点部26に
接触して端面電極30,32が電気的に接続し、外力が
除かれると、タクト板24が元の状態になって端面電極
30,32の電気的な接続が解除される。この実施例の
プッシュスイッチは、第1の導電部22を、円弧状の銅
箔パターンにより形成し、第2の導電部を、第1の導電
部22に囲まれた中心部に形成された接点部26と、接
点部26から基板20の端面に延びる接続部28とから
なる銅箔パターンにより形成し、基板20の端面に、第
1及び第2の導体部と各々接続された一対の端面電極3
0,32をスルーホールを分割して形成し、接続部28
の少なくとも一部を、接点部26とタクト板24とを絶
縁する絶縁樹脂で覆い、タクト板24を絶縁基板20上
に配置し、絶縁基板20及びタクト板24に粘着層を介
して直接ポリイミドからなる耐熱性フィルムを密着させ
て絶縁基板20及びタクト板24を互いに固定する。
の実施例のプッシュスイッチは、製造が容易であり、粘
着層34を介して耐熱性フィルム36でタクト板24を
覆い固定したので、構造が簡単であり、厚さが極めて薄
く、しかも、溶融はんだの熱に対しても耐え得るので、
回路基板への実装が容易に行なうことができる。また、
電極30,32も簡単に形成することができ、製造工数
及びコストも削減することができる。さらに、大きさも
タクト板を3φの小型のものを使用でき、チップサイズ
も2.5×3mmで厚さが0.3のものも可能である。
【0009】次に、本発明の第二実施形態について図2
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20の表面に形成された接点26に、銅箔によ
るスルーホール38が形成され、このスルーホール38
の裏面側の導体部39が一方の電極に接続しているもの
である。スルーホール38は樹脂40によって塞がれ、
はんだやほこり等がタクト板24の方に侵入しないよう
に形成されている。その他は第一実施形態と同様に形成
されている。
【0010】この実施形態によれば、電極の一方に接続
した導体部を基板20の裏面に設けるので、タクト板2
4との接触を防止するためのレジスト等が不要であり、
電極の位置も自由に取ることができる。さらに、スルー
ホール38の周辺部を電極にすることにより、このプッ
シュスイッチの周囲に他の電子部品をより多く配置する
ことができ、実装密度を上げることができる。
【0011】次に、本発明の第三実施形態について図
3,図4を基にして説明する。この実施形態のプッシュ
スイッチは、図2のプッシュスイッチと同様の構成で、
スルーホール42が銀塗料等の導電塗料により形成され
ている。そして、銅箔による接点44が、スルーホール
42の周囲に形成され、タクト板46の中央部には、透
孔48が形成されている。透孔48は、スルーホール4
2の導電塗料には接触せず、銅箔の接点44に透孔48
の周縁部が接触するように形成されている。このスルー
ホール42は、内部で塞がれ、防塵効果を有するもので
なければならない。その他の構成は、上述の第二実施形
態と同様である。
【0012】この実施形態によれば、スルーホール42
の形成が容易であり、タクト板46が導電塗料には接触
せず銅箔の接点44に接触するので耐久性も高い。さら
に、タクト板46の透孔48の周縁部が銅箔接点44に
接触するので、接触部が広く動作が安定なものになる。
【0013】次に、本発明の第四実施形態について図5
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第二実施形態と同様に、スルーホールを形成し
て電極の一方を基板20の裏面中央部に設けたものであ
り、スルーホールは、金属鋲50を基板20の中央部の
透孔52に挿通し、先端部をカシメて固定するととも
に、電極を形成したものである。また、他方の電極54
は、コ字型の金属片を基板20の一端部に嵌め込み、導
体部22の一部に接触させて接続を図って設けられてい
る。その他の構成は、第二実施形態と同様である。
【0014】この実施形態によれば、スルーホールの形
成がさらに容易になり、しかも耐久性も高い。また、電
極の形成も容易であり、製造工数及びコストを大きく削
減することができる。
【0015】次に、本発明の第五実施形態について図6
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20の両端縁部に、透孔60を形成し、帯状の
金属ばね板の中央部を湾曲させて膨らませたタクト板6
2を設け、このタクト板62の両端部を透孔60に差し
込んで、先端部を折り曲げて基板20に固定したもので
ある。タクト板62の両端部は、中央の突出片64をあ
らかじめ折曲げておき、ばね性を利用して透孔60に差
し込み、その後、透孔60から突出した他の突出片66
の先端を、突出片64とは互いに反対方向に折り曲げ
る。または、突出片64,66をあらかじめ折曲げてお
き、ばね性を利用して透孔60に差し込んでも良い。こ
のタクト板62の突出片64は、電極として機能し、回
路基板に表面実装される際にはんだ付けされるものであ
る。
【0016】また、基板20の中央部には、透孔52が
形成され、金属鋲50が差し込まれて、上記第四実施形
態と同様に先端部がカシメられて電極が形成されてい
る。基板20及びタクト板62は、耐熱性粘着層34を
介して耐熱性フィルム36で覆われ保護及び固定されて
いる。
【0017】この実施形態によれば、基板に導体パター
ンや電極を形成する必要がなく、製造工数及びコストを
削減することができ、信頼性や耐久性も向上させること
ができる。また、帯状のタクト板を用いており、基板の
他のスペースに他の電子部品を配置することもできる。
【0018】次に、本発明の第六実施形態について図7
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、基板20と等しい幅の帯状のタクト板72を設け、
このタクト板72を覆うように、ほぼ等しい幅の耐熱性
フィルム74を耐熱性の粘着層76を介して貼り付けた
ものである。電極は、上記第六実施形態と同様に、中心
部のスルーホール及び、タクト板72の周縁部から基板
20の裏面側に突出片を突出させて設けられている。耐
熱性フィルム74は、基板20の側面部及び裏面の一部
を覆うように貼り付けられている。
【0019】この実施形態によれば、タクト板72を帯
状にし、基板20とほぼ等しい幅に形成して設けたの
で、プッシュスイッチを細長い形状にすることができ、
集積度を上げることができ、電子機器の小型化に寄与す
るものである。
【0020】次に、本発明の第七実施形態について図8
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第六実施形態のプッシュスイッチを樹脂ケース
80で覆ったものである。樹脂ケース80は、表面側に
開口部82が形成され、タクト板72を押圧可能に設け
られ、基板20の裏面側の周縁部に固定されている。
【0021】この実施形態によれば、タクト板72と基
板20との間にほこり等が侵入することがなく、耐久性
や信頼性を高くすることができる。
【0022】次に、本発明の第八実施形態について図9
を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッチ
は、上記第六実施形態のプッシュスイッチの耐熱性フィ
ルム74を基板20の四方の側面を覆うように粘着層7
6を介して設けたものである。この耐熱性フィルム74
には、両側縁部近傍にスリット84が形成され、基板2
0に貼り付けた際、図示するように開いて、基板及20
びタクト板72を確実に覆って固定されるものである。
【0023】次に、本発明の第九実施形態について図1
0を基にして説明する。この実施形態のプッシュスイッ
チは、基板20の端縁部に透孔90を形成し、タクト板
72を挟んで耐熱性フィルム74を基板20に貼り付
け、さらに、樹脂ピン92を耐熱性フィルム74の上か
ら差し込んで先端部94を溶融し固定したものである。
【0024】尚、本発明は、単体のプッシュスイッチの
製造方法において、基板にタクト板を載置し、粘着層を
介して耐熱性フィルムで上記タクト板及び基板を覆うも
のであれば良く、上記実施形態以外に、電極構造やタク
ト板の形状は、適宜選択できるものである。また、粘着
層は、耐熱性があれば良く、その材質や厚さも適宜設定
しうるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、第1の導電部を、円弧
状の銅箔パターンにより形成することにより、第1の導
電部を容易に形成して、タクト板と第1の導電部との接
続を確実にすることができる。また、絶縁基板及びタク
ト板に粘着層を介して直接耐熱性フィルムを密着して絶
縁基板及びタクト板を互いに固定するため、タクト板と
第1の導電部との接続をより高めることができる。ま
た、矩形の基板の一つの端面に、一対の電極(端面電
極)スルーホールを分割して形成するので、電極を簡単
に形成できる。本発明のプッシュスイッチとその製造方
法は、基板にタクト板を載せ、接着層を有した耐熱性フ
ィルムで覆い、タクト板の固定を行なうので、構造が簡
単で、組立が容易であり、全体の厚さが極めて薄く、電
子機器の薄型化に大きく寄与する。しかも、耐熱性の粘
着層で耐熱性フィルムを接着しているので、溶融はんだ
の熱にも耐え得るものであり、実装作業も効率的に行な
うことができる。また、基板の種類を選ばず、用途にあ
わせて任意に基板を選択できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図2】本発明の第二実施形態のプッシュスイッチの縦
断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態のプッシュスイッチの基
板の斜視図である。
【図4】この第三実施形態のプッシュスイッチのタクト
板の正面図である。
【図5】本発明の第四実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図6】本発明の第五実施形態のプッシュスイッチの分
解斜視図である。
【図7】本発明の第六実施形態のプッシュスイッチの斜
視図である。
【図8】本発明の第七実施形態のプッシュスイッチの部
分破断斜視図である。
【図9】本発明の第八実施形態のプッシュスイッチの斜
視図である。
【図10】本発明の第九実施形態のプッシュスイッチの
部分断面図である。
【図11】従来の技術のプッシュスイッチの縦断面図で
ある。
【符号の説明】 20 基板 22,28 導体部 24,46,72 タクト板 30,32 電極 34,76 粘着層 36,74 耐熱性フィルム 64,66 突出片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 陽三 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AB25 AZ01 BB03 DB03 FB04 FB33 FB39 5G023 AA20 CA04 CA19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に導体部を形成し、接点を形成
    するタクト板をこの導体部に接触させて載置した単体の
    プッシュスイッチの製造方法において、上記基板に形成
    されたスルーホールを切断してスルーホールによる電極
    を設け、この基板の上記導体部に上記タクト板を載せ、
    上記基板及びタクト板に粘着層を介して耐熱性フィルム
    を直接貼り付けて密着し互いに固定することを特徴とす
    るプッシュスイッチの製造方法。
  2. 【請求項2】 矩形状の絶縁基板に導体部を形成し、接
    点を形成する一つのタクト板をこの導体部に接触させて
    載置しほぼ上記タクト板と同様の大きさの単体のプッシ
    ュスイッチにおいて、この基板及びタクト板に粘着層を
    介して直接耐熱性フィルムを密着させ互いに固定し、上
    記基板の一つの端面に上記導体部と各々接続したスルー
    ホールにより形成された一対の端面電極を設けたことを
    特徴とするプッシュスイッチ。
JP2001392473A 2001-12-25 2001-12-25 プッシュスイッチとその製造方法 Pending JP2002231088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392473A JP2002231088A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 プッシュスイッチとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392473A JP2002231088A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 プッシュスイッチとその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27970295A Division JP3372411B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 プッシュスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002231088A true JP2002231088A (ja) 2002-08-16

Family

ID=19188638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001392473A Pending JP2002231088A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 プッシュスイッチとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002231088A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109755053A (zh) * 2019-02-01 2019-05-14 杭州鸿雁电器有限公司 开关、绝缘装置及其成型方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109755053A (zh) * 2019-02-01 2019-05-14 杭州鸿雁电器有限公司 开关、绝缘装置及其成型方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2717076B2 (ja) 表面実装超小型電流ヒューズ
US5848462A (en) Method for mounting an electronic component on a wiring substrate and an illuminating switch unit using this mounting method
JP2594914Y2 (ja) プッシュスイッチ
JP2002231088A (ja) プッシュスイッチとその製造方法
JPH0330961B2 (ja)
JPH1145U (ja) プッシュスイッチ
JP2004260107A (ja) 回路基板組立体
JP3372411B2 (ja) プッシュスイッチ
JPH11273541A (ja) ヒューズ
JP2006033559A (ja) 部品実装用ラミネート導体及びアンテナ部品
JPH08724U (ja) プッシュスイッチ
JPH10229001A (ja) 表面実装型固定抵抗器
WO2022075469A1 (ja) スイッチ
JPH0760926B2 (ja) 電子部品実装体
JPH071817Y2 (ja) 半導体集積回路実装機構
JPH07202453A (ja) 回路構成体とその製造方法
JP2022178177A (ja) 補助部品、プリント配線板、プリント配線板アセンブリおよび電気機器
TW200525799A (en) Battery housing module and method of assembling
JP5696423B2 (ja) プッシュスイッチ、実装基板及びプッシュスイッチ実装方法
JPH056715Y2 (ja)
JP2000151033A (ja) 配線基板、その製造方法及び機器への装着方法
JP2001185837A (ja) 配線基板
JPH01186720A (ja) 押釦スイッチ
JPH1083733A (ja) メンブレンスイッチ
JPH09213166A (ja) 配線基板用押しボタンスイッチの構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031202