JP2002230875A - 光ディスク保持装置 - Google Patents

光ディスク保持装置

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JP2002230875A
JP2002230875A JP2001018883A JP2001018883A JP2002230875A JP 2002230875 A JP2002230875 A JP 2002230875A JP 2001018883 A JP2001018883 A JP 2001018883A JP 2001018883 A JP2001018883 A JP 2001018883A JP 2002230875 A JP2002230875 A JP 2002230875A
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Japan
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magnet
disk
centering member
optical disk
turntable
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JP2001018883A
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Takatoshi Yukimasa
隆俊 行正
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットにより光ディスクを吸引保持する
とともに、センタリングのためのセンタリング部材を光
ディスクにマグネットによる吸引方向とは反対方向に押
圧させる光ディスク保持装置において、センタリング部
材を付勢するためにコイルバネを用いるために、厚み方
向の小型化が困難であった。 【解決手段】 磁性材からなるセンタリング部材24
を、マグネット9とターンテーブル20との間に、駆動
軸6の軸方向に移動可能に設置する。マグネット9がデ
ィスクの金属プレート3に及ぼす吸引力F1と、センタ
リング部材24に及ぼす吸引力F2とは、光ディスク1
がセンタリング部材24のテーパ面に当接しているとき
F1>F2を満足する。コイルばねを用いることなくセ
ンタリングのための付勢力を得るので薄型化が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを情報記録
媒体である光ディスクに照射することにより情報の記録
又は再生を行う光ディスク装置に使用される光ディスク
保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスクのよ
うに所望の情報信号が記録される情報信号記録用のディ
スクが提案されている。例えば、光磁気ディスクとして
直径64mmのものが提案され、音楽記録用としてはミ
ニディスク(MD)などが市場に普及してきている。高
密度記録の光磁気ディスクは、ディスク回転駆動装置に
装着されて高速で回転操作される。そして、高速で回転
操作された状態で、光磁気ディスクの一主面に形成され
た信号記録層に設けられた微細な記録トラックに、光ピ
ックアップから出射される光ビームを照射するととも
に、磁気ヘッドによって外部磁界を印加することによっ
て、所望の情報信号の記録が行われる。
【0003】このように微細な記録トラックに光ビーム
を正確に照射するためには、光磁気ディスクが、高さ方
向と半径方向(センタリング)に高精度に位置決めされ
て、ディスク回転駆動装置のターンテーブルに確実に一
体化されて装着される必要がある。
【0004】ところで、光磁気ディスクを高精度に位置
決めして、ターンテーブルに正確に一体化して装着する
ため、金属プレート等からなる磁気吸引用の磁性プレー
トを光磁気ディスクに配設し、これをターンテーブル側
に配設されたマグネットで吸引することで、光磁気ディ
スクをターンテーブル上に装着するディスク装着方式が
用いられており、例えば特開平4−351726号公報
に記載されている。以下、図を用いて従来の光ディスク
保持装置の一例を説明する。
【0005】図4は、従来の光ディスク保持装置の横断
面図である。
【0006】円板状の光ディスク1は、中心部に情報記
録トラックと同心に開口したセンター穴2を有する。セ
ンター穴2を塞ぐように一方の面から磁性プレートとし
ての金属プレート3が設けられる。一方、光ディスク1
を回転操作するディスク回転駆動装置4は、スピンドル
モータ5と、スピンドルモータ5の駆動軸6に一体に的
に取り付けられたターンテーブル7と、駆動軸6の先端
側にマグネット保持部材8を介して一体的に取り付けら
れたマグネット9とを有する。ターンテーブル7は略カ
ップ状を有し、その開口側を光ディスク1側に向けて設
置される。ターンテーブル7の中央の開口内には、セン
タリング部材11が配置される。センタリング部材11
の下側には圧縮コイルばね12が配置され、これにより
センタリング部材11は光ディスク1側に付勢された状
態で、駆動軸6の軸方向に摺動可能に配置される。セン
タリング部材11の上部には円錐面の一部をなすテーパ
面が形成されている。
【0007】光ディスク1が装着されないときは、セン
タリング部材11はコイルばね12の付勢力によりマグ
ネット9の下面を押圧する。
【0008】光ディスク1の装着動作は以下のように行
なわれる。光ディスク1の中心と駆動軸6とを略一致さ
せた状態で光ディスク1を下降させる。光ディスク1の
センター穴2にセンタリング部材11が挿入され、セン
ター穴2の下側端部とセンタリング部材11の上部のテ
ーパ面とが当接する。金属プレート3は磁性材であるた
めに、金属プレート3がマグネット9に接近するとマグ
ネット9によって吸引される。その結果、光ディスク1
は、コイルばね12の弾性力に抗してセンタリング部材
11を押し下げながら、センター穴2の周囲の下面がタ
ーンテーブル7の上面(当接面)に当接するまで下降す
る。このようにして、光ディスク1はターンテーブル7
によって高さ方向の位置決めをされてターンテーブル7
上に保持される。このとき、光ディスク1は、マグネッ
ト9による紙面下向きの吸引力とコイルバネ12による
紙面上向きの弾性力との差に相当する下向きの力でター
ンテーブル7に押圧される。該押圧力は外乱の振動や光
ディスク1が回転するときの遠心力などで光ディスク1
がはずれることがないように余裕を持った大きさに設定
される。
【0009】また、上記の過程において、駆動軸6の軸
方向にコイルバネ12で付勢されたセンタリング部材1
1がセンター穴2に進入係合するときに、駆動軸6の軸
方向の押圧力とセンタリング部材11のテーパ面とによ
って、センター穴2の端部はテーパ面からディスク半径
方向の力を受ける。この力は、光ディスク1の中心を駆
動軸6の軸心に一致させるように作用する。したがっ
て、光ディスク1がターンテーブル7上に押圧保持され
るまで過程で、光ディスク1のセンタリング(芯出し)
も同時に行われる。
【0010】このように、光ディスク1に配設した金属
プレート3をマグネット9により吸引するとともに、コ
イルばね12で付勢されたセンタリング部材11により
芯出しを行なって光ディスク1をターンテーブル7上に
載置することにより、光ディスク1は高さ方向の位置決
めとセンタリングとが高精度に行われた状態でターンテ
ーブル7上に保持される。また、チャッキング用の部材
もスピンドルモータ5の駆動軸6に一体化されているの
で、チャッキング機構も簡素化されている。
【0011】尚、MDなど、ハンドリングが重視される
小径で高密度記録がなされた光磁気ディスクの場合に
は、図4に示すように、光ディスク1はカートリッジ1
3に収納され、カートリッジ13に収納されたままの状
態でディスク回転駆動装置4に装着される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、センタリング部材11を押圧するためにコイ
ルばね12を使用するため、部品点数が多く、またター
ンテーブル部の薄型化が困難であった。また、ディスク
が小型、小径化していくにつれて限られたスペース内に
部品を配置するのが困難となってきていた。
【0013】本発明は上記の従来の問題を解決し、部品
点数を少なくし、薄型化が可能な光ディスク保持装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とする。
【0015】本発明の光ディスク保持装置は、センター
孔と、前記センター孔を一方の面から覆う磁性材料から
なる板材とを備えたディスクの他方の面に当接する円環
状の当接面を有し、前記ディスクを高さ方向に位置決め
するとともに、前記ディスクを回転させる、駆動部の回
転軸に剛体結合されたターンテーブルと、前記回転軸の
先端に剛体結合されたマグネットと、略円環状で、前記
ターンテーブルの当接面の内周側に前記回転軸と同軸
に、かつ、前記回転軸方向においては前記ターンテーブ
ルと前記マグネットとの間で移動可能に配置され、前記
ディスクのセンター孔の端部が当接して前記ディスクを
半径方向に位置決めするテーパ面を前記マグネット側の
外周面に有するセンタリング部材と、を備え、前記セン
タリング部材の少なくとも前記マグネットと対向する部
分は磁性材料からなり、前記マグネットが前記ディスク
の板材に及ぼす吸引力F1と、前記マグネットが前記セ
ンタリング部材に及ぼす吸引力F2とが、前記ディスク
が前記センタリング部材の前記テーパ面に当接している
とき、F1>F2を満足することを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、センタリング部材に
もマグネットの吸引力を作用させているので、センタリ
ング部材を付勢するために従来使用していたコイルばね
が不要である。従って、ターンテーブル部を薄型にでき
る。その結果、光ディスク保持装置を備えたポータブル
ディスクシステムの薄型化に大きく貢献する。また、従
来のセンタリング部材を付勢するコイルばねが不要であ
るので、部品点数と組立工数が削減でき、低コスト化に
寄与する。
【0017】本発明において、「光ディスク」とは、光
を用いて情報を記録又は再生するディスク状情報担体を
意味し、上記光磁気ディスクを包含する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
用いて説明する。図1は、本発明の光ディスク保持装置
の一実施形態を示す横断面図である。従来例を示す図4
と同様の部分については同一の符号を付してあり、それ
らについての詳細な説明を省略する。
【0019】光ディスク1を回転操作するディスク回転
駆動装置4は、スピンドルモータ5と、スピンドルモー
タ5の駆動軸6に一体に的に取り付けられたターンテー
ブル20と、駆動軸6の先端側にマグネット保持部材2
2を介して一体的に取り付けられたマグネット9とを有
する。ターンテーブル20は略カップ状を有し、底部を
駆動軸6に結合させ、開口側を光ディスク1側に向けて
設置される。ターンテーブル20の中央の開口(収納部
26)内には、磁性材からなる略円環状のセンタリング
部材24が配置される。センタリング部材24の上部の
外周面には円錐面の一部をなすテーパ面が形成されてい
る。センタリング部材24は、中央の貫通孔にマグネッ
ト保持部材22を貫通させ、外周面をターンテーブル2
0の内周面と接触させることで、駆動軸6と直角方向の
移動を規制されながら、マグネット9とターンテーブル
20との間を駆動軸6の軸方向に摺動することができ
る。
【0020】光ディスク1が装着されないときは、セン
タリング部材24は磁性材からなるために、マグネット
9の下面に吸着されている。
【0021】光ディスク1の装着動作は以下のように行
なわれる。光ディスク1と駆動軸6とを略一致させた状
態で光ディスク1を下降させる。光ディスク1のセンタ
ー穴2にセンタリング部材24が挿入され、センター穴
2の下側端部とセンタリング部材24の上部のテーパ面
とが当接する。金属プレート3は磁性材であるために、
金属プレート3がマグネット9に接近するとマグネット
9によって吸引される。このとき、マグネット9と金属
プレート3との間の吸引力の方が、マグネット9とセン
タリング部材24との間の吸引力より大きく設定されて
いるので、センタリング部材24とマグネット9とが離
間して、光ディスク1はセンター穴2の周囲の下面がタ
ーンテーブル20の上面(当接面20a)に当接するま
で下降する。このようにして、図1のように光ディスク
1はターンテーブル20によって高さ方向の位置決めを
されてターンテーブル20上に保持される。このとき、
光ディスク1は、マグネット9が金属プレート3に及ぼ
す吸引力と、マグネット9がセンタリング部材24に及
ぼす吸引力との差に相当する力でターンテーブル20に
押圧される。該押圧力は外乱の振動や光ディスク1が回
転するときの遠心力などでディスクがはずれることがな
いように余裕を持った大きさに設定される。
【0022】また、上記の過程において、駆動軸6の軸
方向にマグネット9による吸引力が作用しているセンタ
リング部材24がセンター穴2に進入係合するときに、
駆動軸6の軸方向の押圧力とセンタリング部材24のテ
ーパ面とによって、センター穴2の端部はテーパ面から
ディスク半径方向の力を受ける。この力は、光ディスク
1の中心を駆動軸6の軸心に一致させるように作用す
る。したがって、光ディスク1がターンテーブル20上
に押圧保持されるまで過程で、光ディスク1のセンタリ
ング(芯出し)も同時に行われる。
【0023】次に本発明の一実施形態におけるディスク
チャッキング動作を更に詳細に説明する。
【0024】図2(A)はディスク無し時、図2(B)
はディスクチャッキング時における、センタリング部材
近傍の状態を示した拡大断面図である。図2において、
図面を簡略化するために、駆動軸6,ターンテーブル2
0,マグネット保持部材22は省略してある。
【0025】ディスクが装着されない場合、図2(A)
に示すように、センタリング部材24はマグネット9の
下面に吸着される。ここで、センタリング部材24の中
央の貫通孔の開口径をDcenter、マグネット9の外径を
Dmagとする。このときDcenter<Dmagである。
【0026】図2(B)はディスク1が図示しないター
ンテーブル20の当接面20a上に保持された状態を示
しており、このとき、マグネット9と金属プレート3と
の間の距離はLd0であり、マグネット9とセンタリン
グ部材24と間には図示した隙間Lc0が形成される。
また、このとき、金属プレート3はマグネット9から紙
面下向きに吸引力F1を受ける。一方、センタリング部
材24はマグネット9から紙面上向きに吸引力F2を受
ける。ここで、F1>F2に設定されているので、ディ
スク1はF1−F2の押圧力で図示しないターンテーブ
ル20に押圧されて保持される。
【0027】例えば、本実施形態を良く使われている音
楽用光磁気ディスクであるMDに適用した場合は、概略
以下のような数値となる。即ち、Dmag≒8mm、Ld0
≒0.2〜0.3mm、Lc0≒0.2〜0.3mm程
度である。図2(B)の状態でのF1−F2≒0.9〜
1.2N程度である。
【0028】上記においてセンター穴2の大きさを含む
光ディスク1のサイズや形状が決定されると、マグネッ
ト9の大きさはほぼ決定される。従って、吸引力F1も
ほぼ一義的に決定される。従って、本実施の形態の吸着
動作を安定して行なうためには、吸引力F2を吸引力F
1との比較において適正な値にする必要がある。ここ
で、吸引力F2はマグネット9とセンタリング部材24
との対向面積の大小に応じて変化する。従って、マグネ
ット9のサイズが一定の場合、吸引力F2は図2(A)
におけるセンタリング部材24の貫通孔の開口径Dcent
erを適切に設定することで調節できる。
【0029】図3は、マグネット9と、金属プレート3
及びセンタリング部材24との距離(順にLd、Lc)
による吸引力F1,F2の変化を示す図である。縦軸に
吸引力(絶対値)、横軸に各部材とマグネット9との距
離を示している。
【0030】ディスクが載置されていない状態では、セ
ンタリング部材24とマグネット9との距離Lc=0で
あり、金属プレート3とマグネット9との距離Ld=∞
(無限大)である。
【0031】この状態からセンタリング部材24のテー
パ面にディスク1のセンター穴2の下側端部を当接させ
る。この瞬間において、センタリング部材24とマグネ
ット9との距離Lcは依然としてLc=0であり、金属
プレート3とマグネット9との距離Ldはある値Ld1
をとる。本発明においては、この時点において、マグネ
ット9が金属プレート3に及ぼす吸引力F1とマグネッ
ト3がセンタリング部材24に及ぼす吸引力F2とは、
F1>F2を満足する。この結果、ディスク1はマグネ
ット9の吸引力によりターンテーブル20側に移動す
る。
【0032】ディスク1がターンテーブル20側に移動
するに従い、金属プレート3とマグネット9との距離L
dは徐々に小さくなり、これに伴いマグネット9が金属
プレート3に及ぼす吸引力F1は徐々に大きくなる。一
方、センタリング部材24とマグネット9との距離Lc
は徐々に大きくなり、これに伴いマグネット9がセンタ
リング部材24に及ぼす吸引力F2は徐々に小さくな
る。そして、ディスク1がターンテーブル20の当接面
20aに当接し押圧保持されたとき、即ち、吸着保持動
作が完了したとき、距離Ld=Ld0、距離Lc=Lc0
となり(図2(B)参照)、吸引力F1と吸引力F2と
の差が最大となる。本発明ではマグネット9の吸引力を
利用してディスク1の保持を行なうので距離Ld0,L
c0を小さく設定する必要があるが、上記のように大き
な吸引力F1と吸引力F2との差を得ることができる。
【0033】上記の吸着動作が行なわれる過程におい
て、ディスク1のセンター穴2の下側端部は、センタリ
ング部材24のテーパ面から、F1−F2の大きさの駆
動軸6と平行な方向の押圧力Fnを受けるとともに、半
径方向の力Frを受ける(図2(B)参照)。ディスク
1がターンテーブル20の上面に当接したとき、即ち吸
着動作が完了したとき、F1−F2は最大となるから、
半径方向の力Frは最大値Frmaxとなる。この最大値
Frmaxが、ディスク1とターンテーブル20の当接面
20aとの間の摩擦力より大きくなるように、テーパ面
のテーパ角度や当接面20aの材料等を設定しておく
と、ディスク1の半径方向の位置合わせ(即ち、センタ
リング)を常に精度良く行なうことができるので好まし
い。
【0034】上記図3では、Ld0=Lc0となっている
が、本発明はこのような場合に限定されないことは言う
までもない。
【0035】また、上記の例では、吸引力F1,F2の
調整を、センタリング部材24の貫通孔の開口径Dcent
erを調整することにより行なったが、マグネット9とセ
ンタリング部材24及び金属プレート3との距離Lc,
Ldを調整することにより行なっても良い。
【0036】更に、上記の例ではセンタリング部材24
は、全体が磁性材料から構成されていた。センタリング
部材24の全部を磁性材料で構成することにより、マグ
ネット9はいずれも磁性材料である金属プレート3とセ
ンタリング部材24とでほぼ覆われることになり、光磁
気ディスク装置では大切なディスク表面近傍での漏れ磁
界の量を極めて少なくすることができる。なお、漏れ磁
界による影響を考慮しなくても良い光ディスク(例えば
相変化型光ディスク)では、センタリング部材24のう
ち、マグネット9と対向する面の近傍部分のみ磁性材料
の板金とし、テーパ面を含む他の部分を樹脂のインサー
ト成形で一体に構成しても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、センタリング部材にも
マグネットの吸引力を作用させているので、センタリン
グ部材を付勢するために従来使用していたコイルばねが
不要である。従って、ターンテーブル部を薄型にでき
る。その結果、光ディスク保持装置を備えたポータブル
ディスクシステムの薄型化に大きく貢献する。また、従
来のセンタリング部材を付勢するコイルばねが不要であ
るので、部品点数と組立工数が削減でき、低コスト化に
寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク保持装置の一実施形態を示
す横断面図である。
【図2】図1に示した光ディスク保持装置のセンタリン
グ部材近傍の状態を示した拡大断面図であって、図2
(A)はディスク無し時、図2(B)はディスクチャッ
キング時の状態をそれぞれ示す。
【図3】マグネットとディスクの金属プレート及びセン
タリング部材との距離と吸引力の関係を示す図である。
【図4】従来の光ディスク保持装置の一例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
1・・・光ディスク 2・・・センター穴 3・・・金属プレート(磁性材からなる板材) 4・・・ディスク回転駆動装置 5・・・スピンドルモーター 6・・・駆動軸 9・・・マグネット 20・・ターンテーブル 20a・当接面 22・・マグネット保持部材 24・・センタリング部材(芯出し部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センター孔と、前記センター孔を一方の
    面から覆う磁性材料からなる板材とを備えたディスクの
    他方の面に当接する円環状の当接面を有し、前記ディス
    クを高さ方向に位置決めするとともに、前記ディスクを
    回転させる、駆動部の回転軸に剛体結合されたターンテ
    ーブルと、 前記回転軸の先端に剛体結合されたマグネットと、 略円環状で、前記ターンテーブルの当接面の内周側に前
    記回転軸と同軸に、かつ、前記回転軸方向においては前
    記ターンテーブルと前記マグネットとの間で移動可能に
    配置され、前記ディスクのセンター孔の端部が当接して
    前記ディスクを半径方向に位置決めするテーパ面を前記
    マグネット側の外周面に有するセンタリング部材と、 を備え、 前記センタリング部材の少なくとも前記マグネットと対
    向する部分は磁性材料からなり、 前記マグネットが前記ディスクの板材に及ぼす吸引力F
    1と、前記マグネットが前記センタリング部材に及ぼす
    吸引力F2とが、前記ディスクが前記センタリング部材
    の前記テーパ面に当接しているとき、F1>F2を満足
    することを特徴とする光ディスク保持装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスクが前記ターンテーブルの当
    接面に当接したとき、[F1−F2]の力によって前記
    テーパ面が前記ディスクに作用する半径方向の力が、前
    記ディスクと前記ターンテーブルの当接面との間の摩擦
    力より大きいことを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スク保持装置。
  3. 【請求項3】 前記センタリング部材全体が磁性材料か
    らなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディ
    スク保持装置。
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