JP2002230720A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2002230720A
JP2002230720A JP2001025972A JP2001025972A JP2002230720A JP 2002230720 A JP2002230720 A JP 2002230720A JP 2001025972 A JP2001025972 A JP 2001025972A JP 2001025972 A JP2001025972 A JP 2001025972A JP 2002230720 A JP2002230720 A JP 2002230720A
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film
magnetic
etching
magnetic yoke
ion beam
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Michiko Hara
通 子 原
Susumu Hashimoto
本 進 橋
Yuichi Osawa
沢 裕 一 大
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップをより微細
に、歩留まり良く作成すること可能にする。 【解決手段】 基板上に磁気ヨーク膜10を形成し、集
束イオンビームエッチングによるエッチングレートが磁
気ヨーク膜より遅い材料を含有する犠牲層12を磁気ヨ
ーク膜上に形成し、集束イオンビームにより犠牲層及び
犠牲層のエッチングにより露出した磁気ヨーク膜の部分
領域をエッチング除去することにより磁気ヨークに磁気
ギャップを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置をAV(音響映
像)機器用途で使用することを狙って、磁気ヘッドの低
価格化が進められている。水平型の薄膜磁気ヘッドは、
スライダー浮上面をウェハ基板単位で加工することがで
きるため、低価格化を実現するヘッド構造として注目さ
れている。
【0003】特開平6−4829号公報に示された水平
型薄膜磁気ヘッドの製造方法の従来例を図9に示す。こ
の従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、まず、図9
(a)に示すように、基板61上に第1磁極層62を形
成し、この第1磁極層62を含む基板61上に第1層間
絶縁層63をパターン形成するとともに、第1層間絶縁
層63上に第1磁極層62の両端部をそれぞれ中心とす
る一対の渦巻き状のコイル導体層64と、第1磁極層6
2上に対応する一対のコイル導体層64部分上に第2層
間絶縁層65と、を順に形成し、第2層間絶縁層65上
にギャップ形成用のAl膜66を被着し、このA
膜66上にギャップ形成用のレジストマスク6
7をパターン形成する。次に、図9(b)に示すよう
に、レジストマスク67をマスクにしてAl膜6
6をイオンミリング法によりパターニングしてギャップ
層68を形成し、このギャップ層68を含む第2層間絶
縁膜65上にレジストを塗布後、このレジストをパター
ニングし、レジストパターン69を形成する。そして、
このレジストパターン69を熱硬化することにより、図
9(c)に示すように、レジストパターン69を傾斜状
の傾斜部70あるいは円弧形状の円弧形状部70に変形
させる。その後、図9(d)に示すように、傾斜部70
あるいは円弧形状部70を有するギャップ層68を含む
第2層間絶縁層65上と第1磁極層62の両端の露出部
上に第2磁極層71と、この第2磁極層71およびその
両側に露出するコイル導体層64部分上に保護膜72を
被着し、第2磁極層および保護膜72を、図中の一点鎖
線Bで示す部分まで研磨加工し、ギャップ層68、第2
磁極層71、および保護膜72が露出する媒体対向面を
形成することにより、水平薄膜磁気ヘッドを完成する。
【0004】この従来の製造方法においては、磁気ギャ
ップと磁気ヨーク(第2磁極層71)の形成に関して
は、まずギャップ長を規定する幅をもった磁気ギャップ
68を先に形成し、その周りに磁気ヨークとなる磁性材
料膜71を形成する手法がとられている。
【0005】また、特開平10−83522号公報に示
される別の水平型薄膜磁気ヘッド製造方法の従来例を図
10,11に示す。この従来の製造方法は、まず、図1
0(a)に示すように、例えば金属層、絶縁層、磁気抵
抗層、絶縁層、及び金属層が積層されたスタック51上
に絶縁層52を形成し、その後、図10(b)に示すよ
うに、この絶縁層52をパターニングする。続いて、図
10(c)に示すように全面に絶縁層53を堆積し、そ
の後、絶縁層53を異方性エッチングし、絶縁層52の
側面にのみ絶縁層53を残置する(図10(d)参
照)。そして、図10(e)に示すように、絶縁層52
を除去することにより、絶縁層53からなる磁気ギャッ
プが形成される。次に、図11(a)に示すように、全
面に磁性層54を形成した後、磁気ギャップ53が露出
するまで磁性層54を例えば研磨加工することにより磁
気ヨーク54を形成する(図11(b)参照)。
【0006】この従来例でも、まず、ギャップ長を規定
する幅をもった磁気ギャップ53を先に形成し、その周
りに磁気ヨークとなる磁性材料膜54を形成する手法が
とられている。
【0007】上述した従来の製造方法を使用した場合、
特に磁気ヨーク膜をスパッタリング法で形成した場合、
磁気ギャップからなる段差に成膜されることになるた
め、段差の側壁面と段差の底面の2方向から磁気ヨーク
膜は成長することになる。このため、磁気ヨーク膜は不
均一な膜質になり、磁気ヨーク膜の磁気特性の向上は困
難である。
【0008】特に例えば記録密度が200Gbpsi
(Giga-bit per square inch)相当の高記録密度ヘッド
になった場合、20nm相当の小さいギャップ長が求め
られ、磁気ヨーク膜の不均一な成長が起こると、それが
擬似的な磁気ギャップとなり、実質的なギャップ長を狭
めることが難しいことになる。
【0009】この問題を解決する方法としては、予め磁
気ヨーク膜を成膜し、それに磁気ギャップ相当の大きさ
を持つスリットを形成し、それに非磁性体を埋め込んで
磁気ギャップとする方法が考えられる。この場合、磁気
ヨーク膜をエッチングして磁気ギャップを形成すること
になるが、記録密度が200Gbpsi相当の磁気ギャ
ップを形成するには、幅約20nm、深さ約50nmで
略垂直な側壁を有する微細なスリットが必要である。ま
た、磁気ヨーク膜のエッチング方法として、従来から用
いられているイオンミリング法を使用した場合は、イオ
ンミリング法が、飛来してくるイオンを被エッチング物
に衝突させ、物理的なスパッタリングによってエッチン
グを進行させる方法であるため、どうしてもスリット底
面からスパッタリングされた物質のエッチング面の側
壁、またエッチングマスク側壁への再付着が起こり、エ
ッチング中にマスク形状が変化していくことになる。こ
のため、上述したような微細なスリットを形成すること
はできない。
【0010】また磁気ヨーク膜の別のエッチング方法と
して、異方性エッチングを狙って被エッチング物に対し
て、蒸気圧の高い反応物を作り易いガスを添加して化学
反応を利用したリアクティブ・イオン・エッチング(以
下、RIEともいう)も提案されている。しかし、磁気
ヨークを構成する磁性材料が高蒸気圧の反応生成物を作
りにくいという物質特有の性質があり、エッチングマス
クに対して高選択比を確保できるプロセスを確立できな
いため、微細なスリットを形成する点でまだ製造に使用
できるほどの信頼性の高いプロセスは完成されていな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、磁気ヨーク膜
にスリットを形成する方法として、集束イオンビーム
(以下、FIBともいう)を用いたエッチング方法が考
えられる。RIEなどに対してFIBを利用したエッチ
ングの特徴は、エッチングマスクのパターンを転写させ
るのではなく、イオンビームを走査させることにより被
エッチング物にパターンを形成することが可能であり、
被エッチング物の対エッチングマスク選択比の考慮は不
必要で、略垂直な側壁を具備した微細なスリットが形成
できる。
【0012】FIBは、液体金属イオン源の開発後、微
小なイオンビームが得られるようになり、半導体、マイ
クロマシン分野、また磁気ヘッド分野でエッチング工程
に広く使われている。磁気ヘッドの製造分野では、媒体
対向面から記録ヘッドのポール幅を規定するための加工
に主に使用されている。現在、FIBエッチング装置と
して主流となっているのは、加速電圧が20〜50kV
で、ビーム径が10〜100nmのものである。
【0013】上記した従来技術で述べたように、水平型
磁気ヘッドにおける磁気ギャップと磁気ヨークを、今後
のさらなる高記録密度ヘッドに対応する仕様で形成する
のに十分な製造方法は知られていない。
【0014】最も狭ギャップ化に有利と見られているF
IBを利用したエッチングを利用して磁気ヨーク膜に磁
気ギャップとなるスリットを形成する方法でさえ、20
0Gbpsiの記録密度では、20nmと予想されてい
るギャップ長を歩留まりよく製造することは難しいこと
が我々の実験により、明らかになってきた。その理由を
以下に示す。
【0015】FIBを使用したエッチングは、イオンビ
ームを走査させてパターンを形成するという性格上、バ
ターンの微細化はイオンビームのビーム径で決まること
になる。イオンイオンビーム径を小さい装置を作るには
加速電圧を高くすることが考えられるが、このことは装
置自身のコストが上がるだけでなく、被エッチング物の
イオンビームによる損傷(イオンの打ち込まれ、結晶構
造の乱れ等)が大きくなるので、水平ヨーク形薄膜磁気
ヘッドの磁気ギャップの形成に用いた場合は、磁気ギャ
ップ近傍の磁気ヨーク膜の磁気特性、主には軟磁気特性
の劣化を招く恐れがある。
【0016】また、エッチング形状の観点では、FIB
エッチングによって、スリットを形成する場合、どうし
てもエッチングレートは、イオンビームを形成するイオ
ンの入射角度に依存するため、角部の部分のレートが速
くなり、スリット上部の角が丸くなりやすく、だれた形
状になり、幅が広がりやすい。また、エッチングが進行
していくに従い、スリット開口幅は小さくなる傾向があ
るため、垂直に立っている側壁は得られない。
【0017】また、水平ヨーク形薄膜磁気ヘッドでは、
磁気ヨーク膜の下には、磁気ヨークが吸い上げた磁束を
感知する磁気抵抗効果膜が配置されているため、磁気ヨ
ーク膜に磁気ギャップとなるスリットを形成するエッチ
ングプロセスは、磁気ヨーク膜の下に配置された材料に
対し、高選択比を確保できて、磁気抵抗効果膜にダメー
ジを与えないことが望ましい。しかしながら、FIBを
利用したエッチング法では、イオンビームを形成するイ
オンが被エッチング物に衝突して、物理的なスパッタリ
ングが起こることにより、エッチングが進行するので、
被エッチング物の材料の違いによってエッチングレート
の大きな差を得ることが困難であり、選択比を確保でき
ない。
【0018】また、幅20nm程度のスリットを作製す
るには、ビーム径10nm程度のイオンビームを用いて
も1回もしくは数回のビームスキャンで加工が終了する
ため、ビームのフォーカスがずれ、ビーム径が広がる
と、そのことによるスリット幅の広がりが、ばらつきと
してはかなり大きくなって歩留まりを劣化させてしま
う。
【0019】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであって、更なる好記録密度に対応した微細なギャッ
プ長を有する薄膜磁気ヘッドを可及的に歩留まり良く製
造することのできる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法の第1の態様は、基板上に磁気ヨーク膜
を形成し、集束イオンビームエッチングによるエッチン
グレートが前記磁気ヨーク膜より遅い材料を含有する犠
牲層を前記磁気ヨーク膜上に形成し、前記集束イオンビ
ームにより前記犠牲層及び前記犠牲層のエッチングによ
り露出した前記磁気ヨーク膜の部分領域をエッチング除
去することにより前記磁気ヨークに磁気ギャップを形成
することを特徴とする。
【0021】このように構成された本発明による製造方
法によれば、磁気ヨーク膜上に形成された、磁気ヨーク
膜よりもエッチングレートの遅い犠牲層にFIBエッチ
ングを用いて溝を形成し、この溝をマスクとして磁気ヨ
ーク膜をFIBを用いてエッチングして、磁気ヨーク膜
に溝を形成している。このため、イオンビーム発生装置
の加速電圧を上げることなく、イオンビーム発生装置か
ら発生されるイオンビームの加工幅より、磁気ヨーク膜
に細い幅の溝を形成することが可能となり、磁気ヨーク
の軟磁気特性の劣化を可及的に防止することができると
ともにスリット幅のバラツキを可及的に小さくすること
ができ、これにより、微細な磁気ギャップを有する薄膜
磁気ヘッドを可及的に歩留まり良く製造することができ
る。また、イオンビーム発生装置の加速電圧を上げる必
要がないため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク膜の磁気
特性の劣化を防止することが可能となり、磁気ヨーク膜
の信頼性を向上させることができる。
【0022】また、本発明による薄膜磁気ヘッドの製造
方法の第2の態様は、基板上に磁気ヨーク膜を形成し、
前記磁気ヨーク膜上に開口を有するエッチングマスクを
前記磁気ヨーク上に形成し、前記開口の底に露出する前
記磁気ヨーク膜を集束イオンビームによりエッチング除
去し、磁気ギャップを形成することを特徴とする。
【0023】このように構成された本発明の製造方法に
よれば、磁気ヨーク膜に形成される溝の幅は、FIBエ
ッチングの加工限界が規定するのではなく、エッチング
マスクが規定することになるので、イオンビーム発生装
置の加速電圧を上げることなく、FIBエッチングの加
工限界より小さな幅を持つ溝を形成することが可能にな
る。またより微細な溝を形成する場合に、ビームのフォ
ーカスがずれたことによるビーム径の広がりが、溝の幅
に対して無視できなくなったときにも、溝の幅はエッチ
ングマスクが規定することになるので、溝の幅の広がり
が起こることなく、歩留まりの劣化を防ぐことができ
る。また、イオンビーム発生装置の加速電圧を上げる必
要がないため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク膜の磁気
特性の劣化を防止することが可能となり、磁気ヨーク膜
の信頼性を向上させることができる。
【0024】なお、前記集束イオンビームによる前記磁
気ヨーク膜のエッチング除去の際に、イオンビームと異
なる元素を含むガス、F、Cl、Br、I、C
O、NH、O、BClのうち少なくとも1種類の
ガスを前記磁気ヨーク膜が形成された前記基板表面に導
入するように構成しても良い。上記集束イオンビームエ
ッチングでは、加速電圧が20keV以上、ビーム径が
100nm以下のイオンビームを用いることができる。
加速電圧は20keV以上50keV以下としても良
い。また、ビーム径は10nm以上100nm以下とし
ても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明による薄膜磁気ヘッドの製
造方法の実施形態を以下、図面を参照して説明する。
【0026】(第1実施形態)本発明による薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法の第1実施形態を図1乃至図3を参照し
て説明する。図1および図2は、第1実施形態の製造工
程を示す工程断面図、図3は、第1実施形態の製造方法
によって製造される薄膜磁気ヘッドのトラック長手方向
の断面図である。
【0027】この実施形態の製造方法によって製造され
る薄膜磁気ヘッドは、図3に示すように、Cu等からな
る電極2上に垂直通電型磁気抵抗効果膜(以下、MR膜
ともいう)4が形成され、このMR膜4の側面および電
極2を覆うように絶縁膜8が形成されている。そして、
MR膜4の頂面および絶縁膜8を覆うように例えばNi
Fe、CoZrNb等の軟磁性材料からなる磁気ヨーク
10が形成され、この磁気ヨーク10にはMR膜4に通
じるギャップが形成され、このギャップに非磁性材料が
埋め込まれて磁気ギャップ15が形成されている。ま
た、磁気ヨーク10の周囲はアルミナ等の保護膜16で
覆われている。そして、媒体対向面にはDLC(Diamond
Like Carbon)18が形成されている。なお、MR膜4
の最上層には、例えばTa、Cu、TiNなどの材料か
らなる膜が配置されており、これらは膜面垂直方向に電
流を流す電極の一部を構成するとともに、磁気ヨーク1
0に磁気ギャップ15相当の幅を持つスリットを加工す
る際には、垂直通電型MR膜4がオーバーエッチングさ
れるのを防ぐ。
【0028】次に、本実施形態の製造方法を説明する。
まず、図示しない基板上に電極膜2を形成しその上に、
垂直通電型MR膜4を形成する(図1(a)参照)。そ
の後、MR膜4上にレジストパターン6を形成し、この
レジストパターン6をマスクとしてMR膜4をパターニ
ングする(図1(b)参照)。パターニング終了後、全
面に絶縁膜8を成膜(図1(c)参照)する。その後、
リフトオフすることにより、図1(d)に示すようにM
R膜4の頂面のみが露出し、MR膜4の側面および電極
膜2が絶縁膜8によって覆われる。
【0029】次に、図2(a)に示すように、磁性材料
からなる磁気ヨーク膜10を成膜し、この磁気ヨーク膜
10上に、次の工程で用いられるFIBエッチングでの
エッチングレートが磁気ヨーク膜10より遅い材料から
なる犠牲層12を成膜する。犠牲層12の材料として
は、エッチングレート以外に限定するものは特にはな
い。例えば、アルミナ、TiN等が使用される。また磁
性体を使用しても良い。
【0030】次に、犠牲層12、ヨーク膜10と連続し
てFIBエッチングを行なうことにより、磁気ギャップ
を埋め込み形成するためのスリット13を磁気ヨーク膜
10に形成する(図2(b)参照)。このとき、エッチ
ングエンドポイント(エッチングストッパ)としては、
MR膜4の最上層に配置されたTiNが使用される。
【0031】この実施形態で用いられる、FIBエッチ
ングを用いた上記スリット13の形成方法の具体的例
を、図4を参照して説明する。まず、図4(a)に示す
ように磁気ヨーク膜10に対してエッチングレートの遅
い材料で構成されている犠牲層12を磁気ヨーク膜10
上に形成し、その後、集束イオンビーム(FIB)エッ
チングを用いて犠牲層12をエッチングし、犠牲層12
に溝21を形成する(図4(b)参照)。その後、溝2
1が形成された犠牲層12をマスクとして磁気ヨーク膜
10をFIBを用いてエッチングし、磁気ヨーク膜10
にスリット13を形成する(図4(c)参照)。犠牲層
12は、磁気ヨーク膜10よりエッチングレートが遅い
ので、磁気ヨーク膜10のエッチングが進行している間
に、横方向にエッチングが進む速度が遅く、イオンビー
ムに対して、マスク効果を発揮し、イオンビームを更に
絞って磁気ヨーク膜10に到達させる効果をもたらす。
この結果、イオンビーム発生装置から発生されるイオン
ビームの加工幅より、細い幅でヨーク膜にスリット13
を形成することができる。
【0032】再び図2に戻り、上述したようにして磁気
ヨーク膜10にスリット13を形成した後、非磁性材料
をスリット13に埋め込み形成することにより、磁気ギ
ャップ15が形成される(図2(c)参照)。このと
き、まず磁気ヨーク膜10、MR膜4の最上層に対して
選択的にエッチングが進行するプロセス、例えばRIE
(、CDE(Chemical Dry Etching)、ウェットエッチン
グ等を用いて、犠牲層12を選択的に除去して、その
後、磁気ギャップ15となる材料をスパッタリング、め
っき等で埋め込み形成してもよい。それに続いて、必要
があれば、磁気ギャップ15付近にCMP(Chemical Me
chanical Polishing) を行なうことは、なんら問題はな
い。また、スリット13を形成後、犠牲層12は除去せ
ずに、磁気ギャップ15を埋め込み形成し、その後、磁
気ヨーク膜10の表面に付着した磁気ギャップ15を形
成する材料と犠牲層12を一括でCMPにより除去を行
ない、磁気ヨーク膜10の表面を露出させてもよい。こ
の場合には、犠牲層12にCMPの終点検出として利用
できるものを選択することにより、プロセス安定性を向
上させることができる。
【0033】次に、トラック幅、トラック長方向の幅を
規定するために、磁気ヨーク先端部のエッチング加工を
行ない(図2(c)参照)、その後、周囲を保護膜13
で覆い、CMPを行なって媒体対向面を形成することに
よって薄膜磁気ヘッドを完成する(図2(d)参照)。
なお、磁気ヨーク10の媒体対向面の耐摩耗性を増すた
めに薄膜磁気ヘッドの媒体対向面に、必要に応じてDL
C(Diamond Like Carbon)膜18を成膜する(図2
(d)参照)。
【0034】以上説明したように、本実施形態の製造方
法によれば、磁気ヨーク膜10上に形成された、磁気ヨ
ーク膜10よりもエッチングレートの遅い犠牲層12に
FIBを用いて溝21を形成し、この溝21をマスクと
して磁気ヨーク膜10をFIBを用いてエッチングし
て、スリット13を形成している。このため、イオンビ
ーム発生装置の加速電圧を上げることなく、イオンビー
ム発生装置から発生されるイオンビームの加工幅より、
スリット13を細い幅で形成することが可能となり、磁
気ヨークの軟磁気特性の劣化を可及的に防止することが
できるとともにスリット幅のバラツキを可及的に小さく
することができ、これにより、微細な磁気ギャップを有
する薄膜磁気ヘッドを可及的に歩留まり良く製造するこ
とができる。
【0035】また、イオンビーム発生装置の加速電圧を
上げる必要がないため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク
膜の磁気特性の劣化を防止することが可能となり、磁気
ヨーク膜の信頼性を向上させることができる。
【0036】(第2実施形態)次に、本発明による薄膜
磁気ヘッドの製造方法の第2実施形態を説明する。
【0037】この第2実施形態の製造方法は、第1実施
形態の製造方法において、FIBを用いて図2(b)に
示すスリット13をFIBエッチングで形成する際に、
FIBのイオンビームと異なる元素を含むガス、例えば
、Cl、Br、I、CO、NH、O、B
Clの中から一種類以上のガスを添加しながらFIB
エッチングを行う方法である。このときにも、エッチン
グ条件は、磁気ヨーク膜10が、犠牲層12とMR膜4
の最上層に対して、選択的にエッチングが進行するとこ
ろに設定するとよい。
【0038】上記添加するガスは、磁気ヨーク膜10を
構成する元素、例えばFe、Co、Ni、Zr、Nbな
どと一緒にイオンビームからのエネルギーが印加される
ことによって、カルボニル化合物、塩化物等の高蒸気圧
化合物を生成する可能性がある、若しくは上記した高蒸
気圧化合物の生成をアシストする効果があるもので、も
し高蒸気圧化合物が形成されれば、イオンビームによる
物理的なエッチングに加えて、化学反応で高蒸気圧化合
物が形成して蒸発していく化学的なエッチングが進行す
る。よってこれらのガスを添加したFIBエッチングで
は、ガスの添加がないエッチングのときに比較して、磁
気ヨーク膜10のエッチングレートが大きくすることが
できるため、エッチング進行に伴い磁気ヨーク膜10に
混入するイオンビームを構成しているイオン(一般的な
装置ではガリウムイオン)を少なくすることが可能にな
る。また、化学的なエッチングは材料選択性を大きくで
きるので、添加ガスの選択次第では、添加ガスがない場
合より、磁気ヨーク膜10と犠牲層12の選択比を大き
くすることも可能となり、第1実施形態に比べて犠牲層
12のマスク効果をより大きくすることができる。ま
た、磁気ヨーク膜10とこの磁気ヨーク膜10の下に配
置された材料との選択比を大きくすることも可能で、磁
気ヨーク膜10の下に配置された材料のエッチングスト
ッパとしての効果を大きくすることもできるため、磁気
ヨーク膜10の下、つまり媒体対向面と反対側に配置さ
れるMR膜4へのダメージを少なくすることができる。
【0039】この第2実施形態も第1実施形態と同様
に、微細なギャップ長を有する薄膜磁気ヘッドを可及的
に歩留まり良く製造することができる。また、第1実施
形態と同様に、イオンビーム発生装置の加速電圧を上げ
る必要がないため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク膜の
磁気特性の劣化を防止することが可能となり、磁気ヨー
ク膜の信頼性を向上させることができる。
【0040】(第3実施形態)次に、本発明による薄膜
磁気ヘッドの製造方法の第3実施形態を、図5を参照し
て説明する。この第3実施形態の製造方法は、磁気ヨー
ク膜10を成膜するまでは、第1実施形態と同じ工程を
用いる。磁気ヨーク膜10を形成した後、図5(a)に
示すように、磁気ヨーク膜10上にレジストを塗布し、
電子ビームを用いて露光現像することにより、磁気ギャ
ップ長に相当する溝23を有するレジストパターン22
を形成する。続いて、このレジストパターン22をマス
クとして磁気ヨーク膜10をFIBエッチングすること
により、磁気ヨーク膜10にスリット13を形成する
(図5(b)参照)。続いて、上記レジストパターン
(マスク)22を除去した後は、第1実施形態の場合と
同様に、スリット13に非磁性膜を埋め込み、磁気ギャ
ップ15を形成する以降の工程を行い、薄膜磁気ヘッド
を完成する。
【0041】この実施形態においては、レジストパター
ン22をマスクとして使用するため、エッチング方法は
必ずしもFIBエッチングに限らず、イオンミリング、
RIE等のウェハ全面を一括でエッチングできる方法を
用いても構わない。しかしながら、FIBエッチング
は、イオンビームを用いたエッチングという意味ではイ
オンミリングと同じであるが、両者の加速電圧は、FI
Bエッチングが数10〜100倍大きく、よってビーム
のエネルギー、その指向性が著しくイオンミリングと比
較して大きい。そのため、一度イオンビームによりスパ
ッタされた物質がエッチング面の側壁に再付着を起こ
し、エッチング形状が悪くなるといった問題がイオンミ
リングでは比較的起こりやすいのに対し、FIBエッチ
ングでは、一度スパッタリングされた物質の再付着は、
ほとんど観察されないため、垂直な側壁を具備した微細
なスリットを加工するのには、FIBエッチングがより
好ましいと言える。
【0042】以上説明したように、磁気ヨーク膜10に
形成されるスリット13の幅は、FIBの加工限界が規
定するのではなく、レジストパターン(マスク)22が
規定することになるので、イオンビーム発生装置の加速
電圧を上げることなく、FIBの加工限界より小さな幅
を持つスリット13を形成することが可能になる。また
より微細なスリットを形成する場合に、ビームのフォー
カスがずれたことによるビーム径の広がりが、スリット
13の幅に対して無視できなくなったときにも、スリッ
ト幅はレジストパターン(マスク)22が規定すること
になるので、スリット幅の広がりが起こることなく、歩
留まりの劣化を防ぐことができる。これにより、第3実
施形態も第1実施形態と同様に、微細なギャップ長を有
する薄膜磁気ヘッドを可及的に歩留まり良く製造するこ
とができる。また、イオンビーム発生装置の加速電圧を
上げる必要がないため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク
膜の磁気特性の劣化を防止することが可能となり、磁気
ヨーク膜の信頼性を向上させることができる。
【0043】なお、上記第3実施形態においては、マス
ク22は、電子線ビームを用いて露光現像したレジスト
パターン22を用いたが、光、X線を使用して露光現像
したレジストパターンを用いても良い。また、図6に示
すように、レジストパターン22をそのものをマスクと
して使用するのではなく、レジストパターンを一度スパ
ッタリングイールドの小さいアルミナ等の材料からなる
膜24にエッチングで転写して、そのパターニングされ
たアルミナ膜24をマスクとして使用しても良い。すな
わち、図6(a)に示すように、磁気ヨーク膜10上に
例えばアルミナからなる膜24を形成し、このアルミナ
からなる膜24上に、磁気ギャップ長に相当する溝23
を有するレジストパターン22を形成する。続いて、こ
のレジストパターン22をマスクとしてアルミナからな
る膜24を例えばRIE、イオンミリング、CDE等の
エッチング法を用いてパターニングし、レジストパター
ン22のパターンを転写することにより、アルミナから
なる膜24に溝24aを形成する(図6(b)参照)。
そして、レジストパターン22を除去した後、溝24a
を有する膜24をマスクとして磁気ヨーク膜10をFI
Bを用いてエッチングし、磁気ヨーク膜10にスリット
13を形成する(図6(c)参照)。
【0044】また、図7、8に示すように、垂直な側壁
を持つ段差を形成し、その側壁に成長した膜を除去し、
それをマスクとして使用しても良い。図7、8に示した
マスクの製造方法を説明する。まず、磁気ヨーク膜10
の上に垂直な側壁を有する膜26を形成する(図7
(a)参照)。この膜26は、例えばSiOからなる
膜を成膜して、RIEを用いてパターニングすることで
得ることができる。次に、膜26上に、膜26と異なる
材料からなる膜28を形成する(図7(b)参照)。膜
28はどういう成膜方法を用いて形成しても構わない
が、膜26の側壁に成長する膜は膜26の上部でも下部
でも同じ膜厚に成長していることが望ましい。次に、膜
28上に、膜28と異なる材料からなる膜30を形成
し、この膜30上に例えばレジスト等の樹脂材料32を
なるべく表面が平らになる条件で塗布する(図7(c)
参照)。膜26と膜30は同じ材料で構成され、膜28
のみ異なる材料から構成されていてもよいし、膜26、
膜28、膜30全てが異なる材料から構成されていても
構わない。次に、例えば、RIE、イオンミリング、C
DE等のエッチング方法で、全面をエッチバックする。
エッチングレートが樹脂材料32と膜30、膜28の間
でほぼ等しくなるようなエッチング条件を使用すること
が望ましい(図7(d)参照)。次に、例えば、RI
E、CDE等の、材料の違いによってエッチングレート
の差を大きくしやすいエッチング方法を使用し、膜26
の側壁に付着した膜28のみをエッチングして、溝35
を具備したマスク34を形成する(図8(a)参照)。
このとき、膜26と膜30は、ほとんど削られないこ
と、膜30の下に配置された膜28にはエッチングが進
行しないことが望ましい。こうして形成した溝35を具
備したマスク34を用いて磁気ヨーク膜10をFIBを
用いたエッチングによりスリット13を形成する。
【0045】(第4実施形態)次に、本発明による薄膜
磁気ヘッドの製造方法の第4実施形態を説明する。この
第4実施形態の製造方法は、第3の実施形態の製造方法
の磁気ヨーク膜10にスリット13を形成する工程にお
いて、FIBエッチングする際に、イオンビームと異な
る元素を含むガス、例えば、F、Cl、Br、I
、CO、NH、O、BClの中から一種類以上
のガスを添加しながらFIBエッチングを行なったもの
である。これらのガスは、磁気ヨーク膜10を構成する
元素、例えばFe、Co、Ni、Zr、Nbなどとイオ
ンビームからのエネルギーが印加されることによって、
高蒸気圧化合物を生成する可能性があるもので、もし高
蒸気圧化合物が形成されれば、イオンビームによる物理
的なエッチングに加えて、化学反応で高蒸気圧化合物が
形成され蒸発する化学的なエッチングが進行する。よっ
てこれらのガスを添加したFIBエッチングでは、ガス
の添加がないエッチングのときに比較して、磁気ヨーク
膜10のエッチングレートが大きくできるため、エッチ
ング進行に伴いヨーク膜に混入するイオンビームを構成
しているイオン(一般的な装置ではガリウムイオン)を
少なくすることが可能になる。また、化学的なエッチン
グは材料選択性を大きくできるので、添加ガスの選択次
第では、添加ガスがない場合より、磁気ヨーク膜10と
マスクの選択比を大きくすることも可能であり、これに
よると、第3実施形態に比べてマスク効果をより大きく
することができる。また、磁気ヨーク膜10と磁気ヨー
ク膜10の下に配置された材料との選択比を大きくする
ことも可能で、磁気ヨーク膜10の下に配置された材料
のエッチングストッパーとしての効果を大きくすること
もできるため、磁気10ヨーク膜の下、つまり媒体対向
面と反対側に配置されるMR膜4へのダメージを少なく
することができる。
【0046】次に、第3実施形態と同様に、磁気ヨーク
膜10、MR膜4の最上層に対して選択的にエッチング
が進行するプロセス、例えばRIE、CDE、ウェット
エッチング、アッシング等を用いて、レジストパターン
22を選択的に除去して、その後、磁気ギャップ15と
なる非磁性材料をスパッタリング、めっき等で埋め込み
形成してもよい。それに続いて、必要があれば、磁気ギ
ャップ15付近にCMPを行なうことは、なんら問題は
ない。また、スリット13を形成後、レジストパターン
(マスク)22は除去せずに、磁気ギャップ15を埋め
込み形成し、その後、磁気ヨーク膜10の表面に付着し
た磁気ギャップ15を形成する材料とレジストパターン
(マスク)22を一括でCMPにより除去を行ない、磁
気ヨーク膜10の表面を露出させてもよい。この場合に
は、レジストパターン(マスク)22にCMPの終点検
出として利用できるものを選択することにより、プロセ
ス安定性を向上させることができる。その後は、図2
(c)に図示したのと同様に、トラック幅、トラック長
方向の幅を規定するためヨーク先端部のエッチング加工
を行なう。続いて図2(d)と同様に、周囲を保護膜1
6で覆い、CMPを行なって媒体対向面を形成する。媒
体対向面にはDLC膜18を成膜する。
【0047】この第4実施形態においても、磁気ヨーク
膜10に形成されるスリット13の幅は、FIBの加工
限界が規定するのではなく、マスク22が規定すること
になるので、イオンビーム発生装置の加速電圧を上げる
ことなく、FIBの加工限界より小さな幅を持つスリッ
ト13を形成することが可能になる。またより微細なス
リットになった場合に、ビームのフォーカスがずれたこ
とによるビーム径の広がりが、スリット13の幅に対し
て無視できなくなったときにも、スリット幅はマスク2
2が規定することになるので、スリット幅の広がりが起
こることなく、歩留まりの劣化を防ぐことができる。ま
た、イオンビーム発生装置の加速電圧を上げる必要がな
いため、磁気ギャップ近傍の磁気ヨーク膜の磁気特性の
劣化を防止することが可能となり、磁気ヨーク膜の信頼
性を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、薄膜
磁気ヘッドの磁気ギャップをより微細に、歩留まり良く
作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜磁気ヘッドの製造方法の第1
実施形態の製造工程を示す断面図。
【図2】本発明による薄膜磁気ヘッドの製造方法の第1
実施形態の製造工程を示す断面図。
【図3】第1実施形態の製造方法によって製造される薄
膜磁気ヘッドの構成を示す断面図。
【図4】第1実施形態の製造方法に係るFIBエッチン
グを用いたギャップ形成工程の具体的な一例を示す工程
断面図。
【図5】本発明による薄膜磁気ヘッドの製造方法の第3
実施形態に係るFIBエッチングを用いたギャップ形成
工程の第1具体例を示す工程断面図。
【図6】第3実施形態に係るFIBエッチングを用いた
ギャップ形成工程の第2具体例を示す工程断面図。
【図7】第3実施形態に係るFIBエッチングを用いた
ギャップ形成工程の第3具体例を示す工程断面図。
【図8】第3実施形態に係るFIBエッチングを用いた
ギャップ形成工程の第3具体例を示す工程断面図。
【図9】従来の薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す工程断
面図。
【図10】従来の薄膜磁気ヘッドの他の製造工程を示す
工程断面図。
【図11】従来の薄膜磁気ヘッドの他の製造工程を示す
工程断面図。
【符号の説明】
2 電極 4 垂直通電型磁気抵抗効果膜(MR膜) 6 レジストパターン 8 絶縁膜 10 磁気ヨーク膜 12 犠牲層 13 スリット(ギャップ) 15 磁気ギャップ 16 保護膜 18 DLC膜 21 溝 22 レジストパターン 23 溝 24 アルミナ膜 24a 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大 沢 裕 一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5D033 AA02 BA22 DA08 DA31 5D034 AA03 BA18 BA19 CA06 DA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に磁気ヨーク膜を形成し、集束イオ
    ンビームエッチングによるエッチングレートが前記磁気
    ヨーク膜より遅い材料を含有する犠牲層を前記磁気ヨー
    ク膜上に形成し、前記集束イオンビームにより前記犠牲
    層及び前記犠牲層のエッチングにより露出した前記磁気
    ヨーク膜の部分領域をエッチング除去することにより前
    記磁気ヨークに磁気ギャップを形成することを特徴とす
    る薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】基板上に磁気ヨーク膜を形成し、前記磁気
    ヨーク膜上に開口を有するエッチングマスクを前記磁気
    ヨーク上に形成し、前記開口の底に露出する前記磁気ヨ
    ーク膜を集束イオンビームによりエッチング除去し、磁
    気ギャップを形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッド
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記集束イオンビームによる前記磁気ヨー
    ク膜のエッチング除去の際に、イオンビームと異なる元
    素を含むガス、F、Cl、Br、I、CO、N
    、O、BClのうち少なくとも1種類のガスを
    前記磁気ヨーク膜が形成された前記基板表面に導入する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
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Cited By (3)

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