JP2002230399A - サービス提供装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の広告提供では、広告時間がサービス提
供の時間と一致しないため、広告効果が低いという問題
点があったが、本発明では、広告効果を向上できるサー
ビス提供装置を提供する。 【解決手段】 サービス提供を行う複写部１がサービス
の提供にかかる時間に関する情報を出力し、制御部２が
当該時間に基づいて顧客のサービス待ち時間を推定し、
その推定した時間に対応する広告時間を有する広告情報
を記憶部３から取得して、表示部４を介して顧客に提供
するサービス提供装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サービス現場に配
置され、広告情報を提供する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】コンビニエンスストアが各地に展開さ
れ、各コンビニエンスストア側では互いに差別化を図る
べく、種々のサービス提供が開始されている。例えば、
コピーサービスでは、高機能な複写機を利用して、単な
るコピーに留まらず、有益な広告情報を提供したり、カ
ラー複写を可能としたりしている。また、弁当や冷凍食
品を暖め、あるいは解凍するサービスを行う店舗もあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサービス提供においては、サービス内容が高度にな
るほど、その提供に長時間を要し、顧客側に負担がかか
る。

【０００４】そこで近年、サービス待ち時間に顧客の視
聴に供するように動画又は音声からなる広告を提供する
ことがある。例えば、キャッシュレジスタに広告情報を
提供するためのディスプレイ装置を接続し、このディス
プレイ装置で広告情報を流しておく。しかし、この場合
にも広告情報が延々と流れているので、顧客が興味をも
ってもサービス自体が完了してしまい（例えばレジでの
精算が完了してしまうなど）、広告効果が薄れてしま
う。一方、顧客にとっては最後まで広告を見ることがで
きないという問題点がある。

【０００５】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、広告効果を向上でき、広告情報をその最後まで提供
できるサービス提供装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、顧客を待たせつつサービスを提
供する装置であって、広告情報をその広告情報の提供に
かかる時間に関連づけて蓄積する蓄積手段と、前記顧客
のサービス待ち時間を推定する推定手段と、前記推定に
基づいてサービス待ち時間に対応した提供時間を有する
広告情報を前記蓄積手段から選択する選択手段と、選択
した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に提供する
手段と、を含むことを特徴としている。これにより、サ
ービス待ち時間にあった広告情報の提供が行われ、サー
ビスの提供中に、広告をその最後まで提供でき、広告効
果を向上できる。

【０００７】また、前記選択手段は、広告情報を提供す
る顧客に関連する情報を取得し、当該顧客に関連する情
報に基づいて広告情報を選択することが好ましい。

【０００８】さらに上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、広告情報を、その広告情報の提供にかかる
時間に関連づけて蓄積する広告情報データベースに接続
され、サービス現場に配置された装置であって、サービ
ス提供に係る顧客の待ち時間の情報を取得する手段と、
前記取得した待ち時間の情報に対応する広告情報を前記
広告情報データベースから取得する手段と、当該取得し
た広告情報を顧客に対し、その待ち時間の間に提供する
手段と、を含むことを特徴としている。

【０００９】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、サービス提供方法であって、広告情報をそ
の広告情報の提供にかかる時間に関連づけて蓄積するデ
ータベースを用い、サービス提供の対象となる顧客のサ
ービス待ち時間を推定する工程と、前記推定に基づいて
サービス待ち時間に対応した提供時間を有する広告情報
を前記データベースから選択的に取得する工程と、取得
した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に提供する
工程と、を含むことを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、以下では、説明の
簡単のために、複写サービスを例として説明する。従っ
て、本実施の形態では、サービス提供装置は、複写機と
して実現される。

【００１１】本実施の形態に係るサービス提供装置は、
複写機であって、複写部１と制御部２と記憶部３と表示
部４とから基本的に構成されている。複写部１は、複写
機としての機能を提供するもので、原稿フィーダ、スキ
ャナ、画像生成部、プリンタからなる。また、この複写
部１は、顧客から画像生成処理の内容及びプリンタでの
印刷部数が設定を受け付けて、当該設定の内容を制御部
２に出力する。

【００１２】制御部２は、主として複写に対する顧客の
待ち時間を推定する処理（待ち時間推定処理）と、当該
推定された時間に対応する広告情報を記憶部３から選択
する処理（広告選択処理）と、当該選択した広告を編集
する処理（広告編集処理）と、編集した広告情報を提供
する処理（広告提供処理）とを行う。これらの処理につ
いては後に詳しく説明する。

【００１３】記憶部３は、ハードディスクなどのストレ
ージデバイスであり、複数の広告情報を記憶している。
ここで広告情報は、動画像や音声などのマルチメディア
情報を含む。本実施の形態において特徴的なことは、図
２に示すように、この記憶部３に記憶されている広告情
報に当該広告情報の提供にかかる時間（広告時間）の情
報が関連づけられていることである。

【００１４】表示部４は、例えば液晶ディスプレイ装置
であり、制御部２から入力される指示に応じて広告情報
を表示する。また、この表示部４はスピーカを備えて、
広告情報に含まれる音声を鳴動する。

【００１５】ここで制御部２における処理について図３
を参照しながら説明する。まず、制御部２は、待ち時間
の推定処理として、複写部１から入力される画像生成処
理の内容と印刷部数の設定に応じて処理時間を推定す
る。すなわち、画像生成の内容が白黒画像の処理である
かカラー画像の処理であるかを判断し、当該判断に応じ
て事前に設定された１枚あたりの処理時間を取得する
（Ｓ１）。そして、この１枚あたりの処理時間に印刷部
数を乗算して処理の総時間を演算する（Ｓ２）。そし
て、この総時間を顧客の推定待ち時間とする。

【００１６】こうして推定待ち時間が演算されると、制
御部２はさらに、広告選択の処理を開始し、推定待ち時
間に対応した広告時間を有することを条件として広告情
報を記憶部３から検索する（Ｓ３）。そして制御部２
は、当該条件に該当する広告情報があったか否かを調べ
（Ｓ４）、該当する広告情報があったならば（Ｙｅｓな
らば）、当該広告情報を選択的に読み出して、表示部４
に広告情報を表示させる指示を出力し（Ｓ５）、処理を
終了する。尚、処理Ｓ３における推定待ち時間に対応す
る広告時間の条件とは、推定待ち時間と広告時間との差
が所定の値よりも小さいことを条件としてもよいし、複
数の広告情報に対する広告時間の和が推定待ち時間より
も短く、かつその差が所定の値よりも小さいことを条件
としてもよい。

【００１７】一方、処理Ｓ４において、条件に該当する
広告情報が検索されなかったならば（Ｎｏならば）、広
告編集の処理を開始し（Ｓ６）、編集後の広告情報（編
集広告情報）を表示部４に表示させて（Ｓ７）処理を終
了する。

【００１８】処理Ｓ６における広告編集の処理として
は、複数の広告情報を連続的に提供して、全体の広告時
間を大きくする方法や、広告の一部を省略して広告時間
を短縮する方法、マルチメディアの広告情報の再生速度
を調整して、広告時間を変更する方法などがある。尚、
広告の一部を省略する場合には、記憶部３に蓄積した広
告情報に対し、その省略可能部分を特定するための情報
を関連づけておき、この情報に基づいて省略を行う。例
えば省略開始時刻と省略終了時刻とを広告情報に関連づ
けておき、広告時間を短縮する場合には、当該省略開始
時刻及び省略終了時刻に対応する部分を省略して再生す
る。

【００１９】本実施の形態のサービス提供装置によれ
ば、サービス待ち時間としての複写にかかる時間に適合
した長さの広告情報が顧客に提供され、顧客に広告の全
体を見せることができ、広告効果を高めることができ
る。また、顧客にとってみれば、興味のある広告の全体
を見ることができる。

【００２０】また、ここでは、広告情報の提供におい
て、選択的に読み出した直後に広告情報の再生を開始す
るものとしているが、顧客の推定待ち時間よりも短い広
告時間を有する広告情報を選択的に読み込んでおき、推
定待ち時間内に広告が終了するように、推定待ち時間の
終了時刻から広告時間を差し引いた時刻から広告情報の
提供を開始するようにしてもよい。このようにすると、
広告情報の提供開始タイミングが調整されて広告情報の
提供がサービス待ち時間内に終了する。

【００２１】次に、本発明の第２の実施の形態に係るサ
ービス提供装置について図４を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るサービス提供装置は、図４に示すよ
うに、複写部１と制御部２と表示部４と通信部５とから
基本的に構成され、電気通信網を介して広告データベー
ス１０に接続されている。

【００２２】広告データベース１０は、複数の広告情報
を、その広告情報の提供にかかる時間（広告時間）の情
報と関連づけて蓄積している。複写部１は、第１の実施
の形態と同様のものであり、顧客から画像生成処理の内
容及びプリンタでの印刷部数の設定を受け付けて、当該
設定の内容を制御部２に出力する。制御部２は、第１の
実施の形態におけるのと同様に、待ち時間の推定の処理
を行うが、記憶部３ではなく、通信部５を介して広告デ
ータベース１０にアクセスし、この広告データベース１
０に蓄積されている広告情報から適切な広告時間を有す
る広告情報を選択的に取得して、表示部４で出力し、顧
客に提供する。またこの制御部２は、第１の実施の形態
におけるのと同様に、広告情報を編集して表示部４に出
力し、顧客に編集後の広告情報を提供する。

【００２３】尚、ここまでの第１、第２の実施の形態に
係るサービス提供装置の説明においては、広告情報の選
択が広告時間によってのみ行われているが、例えば顧客
の嗜好や性別、年齢層などの情報を利用してさらに広告
情報の選択を行ってもよい。この場合には、記憶部３又
は広告データベース１０に格納されている広告情報に対
し、その広告情報の提供対象となる顧客の性別や年齢層
などの情報や、広告されている商品や役務の種類を示す
情報などを併せて格納しておき、顧客の嗜好、性別、年
齢層などの情報と、広告時間の情報とによって広告情報
の選択を行う。

【００２４】ここで、顧客の嗜好や性別、年齢などの情
報は、顧客を特定するＩＤカードや会員カード、クレジ
ットカードなどの情報を読み取り、事前にアンケートな
どで収集した情報を利用してもよいし、カメラにより撮
影された顧客の映像に基づいて公知の方法（例えば骨格
を認識する方法）で性別や年齢を推定し、この推定され
た情報を用いてもよい。

【００２５】さらに、ここまでの説明においては、サー
ビス提供装置として複写機を例として説明したが、サー
ビスの現場に配置されたコンピュータを用いて広告情報
を提供する装置とし、現実のサービスを提供するための
レジや電子レンジなどからサービス提供に必要な時間に
関連する情報を取得し、これにより顧客の待ち時間を推
定して、上述の方法によって広告情報を選択し、または
選択した広告情報を編集して提供するようにしても構わ
ない。また、このような装置は、コンピュータと、この
コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて頒
布されるソフトウエアプログラムとして実現できる。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、顧客を待たせつつサー
ビスを提供する装置が、広告情報をその広告情報の提供
にかかる時間に関連づけて蓄積し、顧客のサービス待ち
時間を推定し、この推定に基づいてサービス待ち時間に
対応した提供時間を有する広告情報を蓄積手段から選択
し、選択した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に
提供するサービス提供装置としているので、広告情報を
その最後まで提供でき、広告効果を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施の形態に係るサービス提
供装置の構成ブロック図である。

【図２】 記憶部に格納された広告情報及び広告時間の
情報の一例を表す説明図である。

【図３】 広告提供の処理を表すフローチャート図であ
る。

【図４】 本発明の第２の実施の形態に係るサービス提
供装置の構成ブロック図である。

【符号の説明】

１ 複写部、２ 制御部、３ 記憶部、４ 表示部、５
通信部、１０ 広告データベース。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 哲範 神奈川県横浜市西区みなとみらい３丁目３ 番１号 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 藤巻 貴宏 神奈川県横浜市西区みなとみらい３丁目３ 番１号 富士ゼロックス株式会社内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客を待たせつつサービスを提供する装
   置であって、 広告情報をその広告情報の提供にかかる時間に関連づけ
   て蓄積する蓄積手段と、 前記顧客のサービス待ち時間を推定する推定手段と、 前記推定に基づいてサービス待ち時間に対応した提供時
   間を有する広告情報を前記蓄積手段から選択する選択手
   段と、 選択した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に提供
   する手段と、 を含むことを特徴とするサービス提供装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のサービス提供装置にお
   いて、 前記選択手段は、広告情報を提供する顧客に関連する情
   報を取得し、当該顧客に関連する情報に基づいて広告情
   報を選択することを特徴とするサービス提供装置。
3. 【請求項３】 広告情報を、その広告情報の提供にかか
   る時間に関連づけて蓄積する広告情報データベースに接
   続され、サービス現場に配置された装置であって、 サービス提供に係る顧客の待ち時間の情報を取得する手
   段と、 前記取得した待ち時間の情報に対応する広告情報を前記
   広告情報データベースから取得する手段と、 当該取得した広告情報を顧客に対し、その待ち時間の間
   に提供する手段と、 を含むことを特徴とする広告情報提供装置。
4. 【請求項４】 広告情報をその広告情報の提供にかかる
   時間に関連づけて蓄積するデータベースを用い、 サービス提供の対象となる顧客のサービス待ち時間を推
   定する工程と、 前記推定に基づいてサービス待ち時間に対応した提供時
   間を有する広告情報を前記データベースから選択的に取
   得する工程と、 取得した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に提供
   する工程と、 を含むことを特徴とするサービス提供方法。
5. 【請求項５】 広告情報をその広告情報の提供にかかる
   時間に関連づけて蓄積するデータベースに接続されたコ
   ンピュータに、 サービス提供の対象となる顧客のサービス待ち時間を推
   定する工程と、 前記推定に基づいてサービス待ち時間に対応した提供時
   間を有する広告情報を前記データベースから選択的に取
   得する工程と、 取得した広告情報を顧客のサービス待ち時間の間に提供
   する工程と、 を実行させることを特徴とするプログラム。
6. 【請求項６】 請求項５に記載のプログラムを格納した
   ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
   体。