JP2002230238A - 災害対策支援システムおよびプログラム - Google Patents

災害対策支援システムおよびプログラム

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JP2002230238A
JP2002230238A JP2001030657A JP2001030657A JP2002230238A JP 2002230238 A JP2002230238 A JP 2002230238A JP 2001030657 A JP2001030657 A JP 2001030657A JP 2001030657 A JP2001030657 A JP 2001030657A JP 2002230238 A JP2002230238 A JP 2002230238A
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Japan
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disaster
importance
information
disaster information
case
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JP2001030657A
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English (en)
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Hisanori Nonaka
久典 野中
Hiroyuki Satake
弘之 佐竹
Shigehisa Sakimura
茂寿 崎村
Hiroshi Shojima
正嶋  博
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害発生時、特に複数の災害が同時期に発生
した場合において、それぞれの災害の重要度を評価し、
迅速的確な災害対策の支援を行なう。 【解決手段】 災害対策支援システム100は、災害情
報システム120から災害情報を受け付けると、重要度
評価知識記憶部104を参照して、災害情報の重要度を
求め、これに基づいて当該災害情報の起因となった災害
事案の重要度を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害発生時に、地
方自治体等の対応機関の担当者が、迅速かつ的確に対応
できるように支援するコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】災害対策業務を支援するための装置とし
て、例えば、特開平10−334078号公報において
災害時意思決定支援装置等が提案されている。これは、
天災被害あるいは突発事故といった災害発生時に、地方
自治体等の対応機関の各部署が迅速かつ的確に対応でき
るように、発生した災害の状況、災害対策の履歴情報等
に基いて、次に実施すべき災害対策の項目およびその実
施手順を出力するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の災害
対策業務を支援するための装置は、基本的に単一の災害
が発生した場合の最適な対応について出力するものであ
り、複数の災害が同時期に発生する状況は想定していな
い。このため、例えば、地震と台風とが同時期に発生し
た場合には、どちらの災害事案を重点的に注視し、どの
災害対策から先に対応すべきかの判断に迷ってしまい、
迅速かつ的確な対応が行なえなくなるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、災害発生時、特に複数の
災害が同時期に発生した場合において、それぞれの災害
の重要度を評価し、迅速的確な災害対策を支援するため
の技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、災害情報の入力を受け付ける災害
情報入力受け付け手段と、受け付けた災害情報を記憶す
る災害情報記憶手段と、災害情報と災害情報の重要度と
を関連付けて記憶する重要度記憶手段と、災害情報の重
要度から災害事案の重要度を算出するための規則を記憶
する重要度算出規則記憶手段と、前記災害情報記憶手段
が災害情報を記憶すると、前記重要度記憶手段を参照し
て、その災害情報の重要度を求め、前記重要度算出規則
記憶手段を参照して、当該災害情報の起因となった災害
事案の重要度を評価して出力する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする災害対策支援システムが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、本
発明を災害対策支援システムに適用した場合を例に、図
面を用いて詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明を適用した災害対策支援シ
ステムの構成の一例を示すブロック図である。本図に示
すように災害対策支援システム100は、制御部101
と、災害情報記憶部102と、災害事案情報記憶部10
3と、重要度評価知識記憶部104と、災害対策知識記
憶部部105とユーザ情報記憶部106とを備えてい
る。
【0008】災害情報記憶部102は、現在までに発生
した災害に関する情報(災害イベント)および災害対策
の履歴情報等を記憶する。図2は、災害情報記憶部10
2が記憶する情報の一例を示す図である。
【0009】本図において災害情報記憶部102は、
「イベント/災害識別フラグ」102aと、「災害情
報」102bと、「災害事案名」102cと、「カテゴ
リ」102dと、「発生日時」102eと、「発信元」
102fと、「コメント」102gと、「開始日時」1
02hと、「完了日時」102iと、「担当者」102
jとからなる災害情報データを記憶する。
【0010】「イベント/災害識別フラグ」102a
は、当該災害情報データが、災害イベントに関するもの
か災害対策に関するものかを識別するためのフラグであ
る。本項目に「イベント」と記録されていれば、その災
害情報データは災害イベントに関するもの(災害イベン
トデータ)で、「対策」と記録されていれば、その災害
情報データは災害対策に関するもの(災害対策データ)
である。もちろん、識別子は、イベント/対策に限られ
ない。例えば、「0」は災害イベントを表し、「1」は
災害対策を表すようにすることができる。ここで、災害
イベントとは、災害に関してユーザに通知される事象等
を意味するものとする。また、災害対策は、災害に関し
てユーザが実施すべき行動を意味する。
【0011】「災害情報」102bは、災害イベント名
称、あるいは、災害対策の名称を記録する項目である。
災害イベントの名称は、例えば、「第2号体制発令」
「被害報告」等とすることができる。また、災害対策の
名称は、例えば、「内閣○○室報告」等とすることがで
きる。
【0012】「災害事案名」102cは、当該災害情報
データの起因となった災害の名称を記録する項目であ
る。災害事案名は、例えば、「台風5号」「△△山火
災」「○○県沖地震」等とすることができる。通常、1
つの災害事案から複数の災害イベントが発生する。
【0013】「カテゴリ」102dは、当該災害情報デ
ータの分類を示す情報を記録する項目である。カテゴリ
は、例えば、気象災害の防災体制に分類されることを意
味する「気象対応」、火災の状況報告に分類されること
を意味する「火災報告」等とすることができる。本項目
を用いることによって、ユーザの権限に基づいて、災害
情報データへのアクセスを制限することができる。
【0014】「発生日時」102eは、当該災害情報デ
ータが記録された日時を記憶する項目である。あるい
は、当該災害情報データに係る事象が発生した日時を記
録するようにしてもよい。なお、本図の例では、月日時
刻で日時を表しているが、年の情報を含めるようにして
もよい。
【0015】「発信元」102fは、当該災害情報デー
タの出所を記録する項目である。発信元は、例えば、
「気象庁」「消防本部」等とすることができる。なお、
本項目は、当該災害情報データが災害イベントに関する
ものであるときのみ記録するようにすることができる
「コメント」102gは、備考、参考情報等を記録する
項目である。
【0016】「開始日時」102h、「完了日時」10
2i、「担当者」102jは、当該災害情報データが災
害対策に関するものであるときのみ記録することができ
る項目で、それぞれ、災害対策の開始日時、災害対策の
完了日時、災害対策の担当者が記録される。
【0017】なお、災害情報記憶部102が記憶する項
目は、「災害情報」と「災害事案名」とが含まれれば足
り、上記の構成に限られない。例えば、災害対策に関す
る情報は記憶しないようにすることもできる。
【0018】災害情報記憶部102に記録される災害イ
ベントに関する災害情報データは、例えば、災害情報シ
ステム120から、あらかじめ定めた所定のプロトコル
およびフォーマットでオンライン入力で受け付けること
ができる。ここで、災害情報システム120は、例え
ば、気象情報システム、地震情報システムとして稼働し
ているシステムとすることができる。
【0019】例えば、稼動中の気象情報システムが、台
風5号の接近により、大雨警報が発令された旨を災害対
策支援システム100にオンライン入力する場合を例に
する。このとき、気象情報システムから入力される情報
は、例えば、あらかじめ定めた「イベント名、災害事
案、発信元」の順序で、「大雨警報発令、台風5号、気
象庁」であるとする。
【0020】これを受け付けた、災害対策支援システム
100は、受け付けた日時を発生日時102eとして、
本データが災害イベントに関するものである情報をイベ
ント対策識別フラグ102aに付して、災害情報記憶部
102に新規に記録する。なお、カテゴリ102dは、
例えば、イベント名とカテゴリを対応させたテーブルを
あらかじめ定めておき、このテーブルを参照すること
で、取得するようにすることができる。もちろん、気象
情報システムからの情報に含めておくようにしてもよい
し、ユーザが入力するようにしてもよい。
【0021】なお、災害情報記憶部102に記録する災
害情報データは、入力装置111を介して、ユーザから
入力を受け付けることもできる。また、本例では、災害
イベントデータと災害対策データとの双方を災害情報記
憶部102に記録するようにしたが、これらのデータは
別々の記憶部で記録するようにしてもよい。
【0022】災害事案情報記憶部103は、災害事案を
その重要度等と対応付けて記憶する。図3は、災害事案
情報記憶部103が記憶する情報の一例を示す図であ
る。
【0023】本図において、災害事案情報記憶部103
は、「災害事案名」103aと、「重要度」103b
と、「対応体制」103cと、「発災日時」103d
と、「終息日時」103eとからなる災害事案データを
記憶する。
【0024】「災害事案名」103aは、当該災害事案
データが表す災害事案名を記録する項目である。「重要
度」103bは、災害事案の重要度を記録する項目であ
る。災害事案の重要度は、例えば5段階で評価され、重
要な方から5、4、3、2、1のいずれかの値が定めら
れるものとする。もちろん重要度の表現方法、段階区分
等はこれに限られるものではない。「対応体制」103
cと、「発災日時」103dと、「終息日時」103e
とは、災害事案に関する情報の付加価値を高める補足情
報として記録されている。ここで、対応体制は、例え
ば、自治体の災害対策本部の対応体制レベルとすること
ができる。発災日時および終息日時は、それぞれ、災害
の発生した日時、災害の終息した日時とすることができ
る。終息日時103eは、災害が継続中の場合には、例
えば、「対応中」と記録することができる。
【0025】重要度評価知識記憶部104は、キーイベ
ントとその重要度とを対応付けて記憶する。ここで、キ
ーイベントは、災害イベントのうち、災害事案の重要度
を判断するキーとなる災害イベントをいう。キーイベン
トは、例えば、過去の災害事案を検討し、災害事案の規
模を把握する上で鍵となると判断される事項を抽出する
ことにより設定することができる。図4は、重要度評価
知識記憶部104が記憶する情報の一例を示す図であ
る。
【0026】本図において重要度評価知識記憶部104
は、「キーイベント名」104aと、「重要度」104
bとからなるイベント重要度データを記憶する。キーイ
ベント名は、例えば、「山林火災発生」「震度5地震発
生」等とすることができ、それぞれ、重要度が「1」
「4」であるとする。重要度評価知識記憶部104が記
憶するイベント重要度データは、あらかじめ、キーイベ
ントとその重要度とが定められている。
【0027】また、重要度評価知識記憶部104は、キ
ーイベントの重要度とから災害事案の重要度を算出する
ための規則も記憶する。本例では、簡単のため、災害事
案の重要度は、キーイベントの重要度と等しいという規
則が記憶されているものとする。もちろん規則は、これ
に限られない。他の例については後述する。
【0028】災害対策知識記憶部105は、災害対策
と、その災害対策の発火条件となる災害イベントと、災
害対策の手順とを関連付けて記憶する。図5は、災害対
策知識記憶部105が記憶する情報の一例を示す図であ
る。
【0029】本図において、災害対策知識記憶部105
は、「トリガイベント」105aと、「対策」105b
と、「手順」105cとからなる災害対策データを記録
する。
【0030】「トリガイベント」105aは、当該災害
対策データのトリガとなるキーイベントを記録する項目
である。トリガイベントは、例えば、「第3号体制発
令」とすることができる。「対策」105bは、災害対
策の名称を記録する項目である。対策は、例えば、「内
閣○○室報告」とすることができる。すなわち、本例で
は、第3号体制が発令されると、内閣○○室に報告しな
ければならない規則がある場合を想定している。「手
順」105cは、災害対策の手順を記録する項目であ
る。災害対策知識記憶部105が記憶する災害対策デー
タは、あらかじめ、トリガイベントと、対策と、その手
順とが定められている。
【0031】ユーザ情報記憶部106は、ユーザの認証
情報およびアクセス権限について記憶する。図6は、ユ
ーザ情報記憶部106が記憶する情報の一例を示す図で
ある。
【0032】本図において、ユーザ情報記憶部106
は、「氏名・役職」106aと、「パスワード」106
bと、「アクセス」106cとからなるユーザ情報デー
タを記憶する。
【0033】「氏名・役職」106aと「パスワード」
106bとは、ユーザを特定し、認証を行なうために利
用される。これらの情報は、例えば、一般的なユーザ登
録処理によって、登録することができる。「アクセス」
106cは、ユーザがアクセスできる災害情報データを
制限するために用いることができる。アクセスは、例え
ば、「気象」「地震報告」「気象 地震」「ALL」等
とすることができる。アクセスが「気象」は、当該ユー
ザが、災害情報記憶部に記憶された災害情報データのう
ち、カテゴリ102dが「気象対応」「気象報告」等に
アクセスできる権限を有することを表す。同様に「地震
報告」は、カテゴリ102dが「地震報告」にアクセス
でき、「気象 地震」は、カテゴリ102dが「気象対
応」「気象報告」「地震対応」「地震報告」にアクセス
でき、「ALL」は、すべての災害情報データにアクセ
スできることを表している。もちろん、情報へのアクセ
スの制限方法は、これらに限られるものではない。
【0034】なお、ユーザ認証等を行なわず、何人も災
害対策支援システム100を利用でき、すべての情報に
アクセスできるようにしてもよい。その場合は本記憶部
106は省略することができる。
【0035】制御部101は、上記記憶部における各デ
ータの入出力を制御し、災害事案の重要度評価を行うと
ともに、ユーザの要求に応じ、所定の情報を出力装置1
12を介してユーザに提示する処理を行なう。
【0036】本実施例において、災害対策支援システム
100には、本システム100に対する入力手段を提供
する入力装置111、例えば、キーボード、マウス等、
および、出力手段を提供する出力装置112、例えば、
モニタ等が接続されて、利用できるようになっている。
また、気象情報システム、地震情報システム等の災害情
報システム108と接続され、災害に関する情報、特
に、災害イベント情報をオンラインで受け付けられるよ
うになっている。
【0037】なお、災害対策支援システム100は、図
1に示した構成を備えた専用装置として実現することが
できるが、例えば演算装置を備えたパーソナルコンピュ
ータ等の計算機に、図1に示した構成を構築させるため
のアプリケーションプログラムを実行させることにより
実現することができる。かかるアプリケーションプログ
ラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の可
搬性を有する記録媒体に記録した状態で流通させること
ができる。そして、計算機はこの記録媒体を読み込ん
で、上記アプリケーションソフトをインストールするこ
とができる。また、アプリケーションプログラムは、例
えば、インターネット等の通信回線を介して、インスト
ールすることもできる。
【0038】次に、上記構成の災害対策支援システム1
00の処理について説明する。まず、災害対策支援シス
テム100が、災害イベントに関する情報の入力を受け
付けて、災害事案の評価を行なう処理について説明す
る。図7は、このときの処理の流れを説明するためのフ
ロー図である。
【0039】制御部101は、災害情報記憶部102に
災害イベントデータが新たに記録されるのを常時監視す
る(S201)。
【0040】そして、災害イベントデータが新たに記録
されるのを検知すると、重要度評価知識記憶部104を
参照して、新たに記録された災害イベントデータがキー
イベントであるかどうかを判断する(S202)。すな
わち、重要度評価知識記憶部104のキーイベント10
4aに、新たに記録された災害イベントが記録されてい
るかどうかを判断する。
【0041】そして、災害情報記憶部102に新たに記
録された災害イベントデータが、キーイベントである場
合には、当該災害イベントデータに係る災害事案の重要
度評価を行なう(S203)。
【0042】本実施例において、災害事案の重要度評価
処理(S203)は、前述のようにキーイベントの重要
度の値を、その災害事案の重要度とすることにより行な
うものとする。すなわち、重要度評価知識記憶部104
を参照して、キーイベント104aに対応付けられた重
要度104bを、そのキーイベントに係る災害事案の重
要度であると評価する。。
【0043】例えば、図2に示した災害情報記憶部10
2に、1行目の災害イベント(大雨警報発令)が新たに
記録されたとする。制御部101は、災害情報102b
の「大雨警報発令」が、重要度評価知識記憶部104の
キーイベント104aに含まれているかどうかを調べる
(S202)。すると、キーイベント104aに3行目
のデータとして「大雨警報発令」が含まれているので、
制御部101は、「大雨警報発令」がキーイベントであ
ると判断する。そして、当該イベントデータに係る災害
事案「台風5号」の重要度評価処理(S203)を行な
う。
【0044】重要度評価処理(S203)では、重要度
評価知識記憶部104の重要度104bを参照して、キ
ーイベント「大雨警報発令」の「重要度「2」を取得す
る。この結果、災害事案「台風5号」の重要度が、その
時点で「2」であると評価する。
【0045】次に、制御部101は、災害事案の重要度
更新処理(S204)を行なう。本処理では、重要度評
価処理(S203)での評価結果に基いて、災害事案情
報記憶部103の内容を更新する。
【0046】まず、制御部101は、評価の対象である
災害事案が、災害事案情報記憶部103の災害事案名1
03aに記録されているかどうかを調べる。そして、記
録されていない場合には新規に記録する。このとき、重
要度103bに、評価結果に基いた重要度を記録し、発
災日時103dに、その時点の日時を記録する。一方、
災害事案名が記録されていた場合には、重要度103b
を、評価結果に基いた重要度に更新する。
【0047】また、キーイベントが対応体制発令に関す
るものであった場合には、その対応体制レベルを対応体
制103cに記録する。例えば、キーイベントが「第3
号体制発令」の場合は、対応体制103cを「第2号」
とする。さらに、キーイベントが災害事案の終息に関す
るものであった場合には、その時点の日時を終息日時1
03eに記録する。
【0048】上記の例では、「台風5号」の重要度は
「2」であると評価されたので、制御部101は、災害
事案情報記憶部103の災害事案名103aが「台風5
号」にであるデータの重要度103bを「2」に更新す
る。
【0049】災害事案の重要度評価処理(S203)
と、災害事案の重要度更新処理(S206)とは、キー
イベントが新規に記録されるたびに繰り返し実行され
る。図12は、図2に示した10個の災害イベントデー
タが次々に発生した場合に、各災害事案の重要度がどの
ように変遷するかを示した図である。
【0050】本図では、イベント名340aに示すよう
な災害イベントが次々に発生したことを表している。そ
して、それぞれの災害イベントは、災害事案名340b
に示した災害事案に起因することを表している。そし
て、台風5号340c、△△山火災340d、○○県沖
地震340eは、それぞれの災害事案の重要度の変化を
表している。
【0051】例えば、災害事案「台風5号」340cの
重要度は、キーイベント「大雨警報発令」が記録された
段階では「2」となる。次のイベント「消防本部からの
被害報告」は、キーイベントでないため、重要度の見直
しは行なわれない。その後、キーイベント「第2号体制
発令」が記録されたために、重要度が「3」となる。こ
のとき、災害事案情報記憶部103の対応体制103c
を「第2号」に更新する。
【0052】災害事案「△△山火災」340dは、キー
イベント「山林火災発生」で発災し、重要度が「1」と
なっている。このキーイベントで、災害事案情報記憶部
103に、災害事案「△△山火災」を追加し、発災日時
103dに日時を書き込む。その後、キーイベント「第
1号体制発令」が記録されるが、キーイベント「第1号
体制発令」の重要度は「1」であるため、災害事案「△
△山火災」340dの重要度は「1」のままで変化しな
い。ただし、災害事案情報記憶部103の対応体制10
3cに「第1号」と書き込む。
【0053】災害事案「○○県沖地震」340eの重要
度は、キーイベント「震度5地震発生」で発災し、重要
度が「4」となっている。その後、キーイベント「第2
号体制発令」に対応して、重要度が「3」に下がる。し
かし、キーイベント「津波警報発令」で重要度「4」に
なり、さらに、キーイベント「第3号体制発令」で重要
度「5」に上がる。
【0054】なお、上記の例では、災害事案の重要度を
キーイベントが発生するたびに更新するようにした。こ
のため、前記のように災害事案の重要度が下がる場合も
ある。これを避けるため、例えば、新規キーイベントに
よる重要度が、それまでの災害事案の重要度を超える場
合に限って更新するようにしてもよい。このときは、災
害事案が終息した段階で重要度をクリアするようにす
る。
【0055】これらの結果、現時点の各災害事案の重要
度は、台風5号340cが「3」、△△山火災340d
が「1」、○○県沖地震340eが「5」となる。前述
の図3は、このときの災害事案情報記憶部103の内容
を示している。本図の例では、終息していない災害事案
については、終息日時103eに「対応中」と記録する
ようにしている。また、既に終息した災害事案について
も記録しておくようにしている。このように過去の災害
事案の情報も一元管理することで、災害事案情報記憶部
103を参照して、過去事例の照会、あるいは、過去事
例との比較等をすることができる。
【0056】次に、制御部101は、キーイベントであ
る災害イベントに対応して、災害対策が必要かどうか
を、災害対策知識記憶部105を参照して判断する(S
205)。すなわち、当該災害イベントが、トリガイベ
ント105aとなっているデータが災害対策知識記憶部
105に記録されているかどうかを判断する。
【0057】そして、災害対策知識記憶部105に、当
該災害イベントをトリガイベントとしているデータが存
在しているときは、そのデータを抽出し、災害情報記憶
部102に災害対策データとして記録する。このとき、
イベント/対策フラグ102aには災害対策データであ
る旨、例えば「対策」と記録し、災害情報102bに
は、抽出されたデータの対策105b、例えば、「内閣
○○室報告」を記録する。また、災害事案名102d、
カテゴリ102e、発生日時102fは、イベントデー
タを記録したときと同様に記録する。
【0058】災害対策情報追加処理(S206)を終え
た制御部101は、災害情報記憶部102を監視を再開
する(S201)。
【0059】次に、災害対策支援システム100が災害
に関する情報をどのように表示するかについて説明す
る。図8は、災害対策支援システム100が表示する画
面の遷移を説明するための図である。
【0060】本図に示すように、災害対策支援システム
100は、まず、認証処理画面500を表示して、ユー
ザの認証を行う。ただし、前述のように、本処理は省く
ようにしてもよい。本画面500において、災害対策支
援システム100は、氏名・役職およびパスワードを入
力する欄を表示して、ユーザに入力を促す。
【0061】本画面で「OK」ボタンのクリックを受け
付けると、制御部101は、入力された情報を基にユー
ザ情報記憶部106を参照して、ユーザ認証を行なう。
そして、認証された場合には、災害事案情報記憶部10
3を参照して、災害事案表示画面510を表示する。
【0062】図9は、災害事案表示画面510の一例を
説明するための図である。本図に示すように、災害事案
表示画面510は、選択指定欄510aと、重要度表示
欄510bと、災害事案名表示欄510cと、対応体制
表示欄510dと、発災日時表示欄510eと、「詳
細」ボタン510fと、本画面を終了させるための「閉
じる」ボタン510gとを備えている。
【0063】制御部101は、災害事案情報記憶部10
3を参照して、現在対応中の災害に関する情報を抽出し
て、本画面510の所定の欄に表示する。すなわち、図
3に示した災害事案情報記憶部103が記憶する項目の
うち、対応中の災害事案に係る災害事案名103a、重
要度103b、対応体制103cおよび発災日時103
dを抽出する。そして、重要度の高い順に並べ替えて、
本画面510を生成し、出力装置112に表示する。こ
のようにすることで、ユーザに対して、どの事案の重要
度が高いか、すなわち、複数の災害が発生している状況
においても、注視すべき災害事案がどれであるかを直感
的に示すことができる。これにより、ユーザは、的確な
災害対策を行なうことができる。さらに、本図の例で
は、重要度表示欄510bにおいて、事案の重要度を視
覚的に示すようように重要度を「*」の数で表してい
る。重要度の示し方は、これに限られず、数字、アイコ
ン、記号、色、フォント、表示位置等で区別するように
してもよい。
【0064】ユーザは、表示されている災害事案の中
に、さらに詳細な情報を表示させたい災害事案がある場
合には、その災害事案に対応する選択指定欄510aを
マウス等でクリックして指定した後、「詳細」ボタン5
10fをクリックすることができる。なお、指定は複数
の災害事案について行なうことができる。また、全部の
災害事案を一括して指定するようなボタンを設けるよう
にしてもよい。
【0065】「詳細」ボタン510fのクリックを受け
付けた制御部101は、災害情報記憶部102を参照し
て、選択に係る災害事案について災害事案詳細表示画面
520を表示する。
【0066】図10は、災害事案詳細表示画面520の
一例を説明するための図である。本図に示すように、災
害事案詳細表示画面520は、災害事案名表示欄520
aと、災害イベント情報表示領域520bと、災害対策
表示領域520cと、「詳細」ボタン520lと、本画
面を終了するための「閉じる」ボタン520mとを備え
ている。
【0067】災害イベント情報表示領域520bには、
イベント名表示欄520dと、発生日時表示欄520e
と、発信元表示欄520fと、コメント表示欄520g
とが含まれる。また、災害対策情報表示領域520cに
は、選択指定欄520hと、災害対策表示欄520i
と、発生日時表示欄520jと、コメント表示欄520
kとが含まれる。
【0068】制御部101は、災害情報記憶部102を
参照して、指定に係る災害事案についての災害イベント
データと、災害対策データとを抽出して、本画面520
の所定の欄に、例えば、時系列に並べて表示する。すな
わち、図2に示した災害情報記憶部102が記憶するデ
ータから、災害事案名102cが、指定に係る災害事案
であるデータを抽出する。そして、イベント/対策フラ
グ102aを参照して、そのデータがイベントデータで
ある場合には、イベントデータ表示領域520bに、発
生日時102e順に表示し、災害対策データである場合
には、災害対策データ表示領域520cに、発生日時1
02e順に表示する。
【0069】このようにすることで、ユーザは、災害事
案について発生した災害イベントを把握することが可能
で、さらに、災害事案に対し、行なうべき災害対策につ
いても把握することができるようになる。また、災害イ
ベントに関する情報と、災害対策に関する情報とを領域
を分けて表示することにより、それぞれの情報がユーザ
に伝わりやすくなっている。
【0070】なお、上記では、発生日時順に表示するよ
うにしたが、災害イベントデータ、および、災害対策デ
ータにあらかじめ重要度を設定しておいて、重要度の高
い順に表示するようにしてもよい。さらには、未対応の
災害対策を上に表示させるようにしてもよい制御部10
1は、災害事案詳細表示画面520を表示するにあた
り、ユーザの権限に基づいて、表示するデータを制限す
ることができる。すなわち、実際の災害対策組織等にお
いては、災害の種別によって担当部課が決まっていた
り、情報の種類によって、参照可能な役職が決まってい
るということがある。これに対応するため、以下に表示
するデータを制限する処理について説明する。
【0071】制御部101は、災害事案詳細表示画面5
20の生成に先立ち、ユーザ認証処理で取得した、氏名
・役職情報をキーに、ユーザ情報記憶部106を参照し
て、当該ユーザのアクセス106cを取得する。そし
て、そのアクセスで閲覧可能なデータのみを災害情報記
憶部102から抽出して表示するようにする。具体的に
は、アクセス106cと、カテゴリ102dとを比較し
て、閲覧の可否を判断する。すなわち、前述の例のよう
に、アクセス106cが「気象」の場合は、カテゴリ1
02dが「気象対応」「気象報告」等にアクセスでき、
アクセス106cが「地震報告」の場合は、カテゴリ1
02dが「地震報告」にアクセスでき、アクセス106
cが「気象 地震」の場合は、カテゴリ102dが「気
象対応」「気象報告」「地震対応」「地震報告」にアク
セスでき、アクセス106cが「ALL」の場合は、す
べての災害情報データにアクセスできる等と判断するよ
うにする。このようにすることで、ユーザの役職等に基
づいて、アクセスできる情報を制限することが可能とな
る。
【0072】ユーザは、災害事案詳細表示画面520の
災害対策情報表示領域520cに表示されている災害対
策の中に、さらに詳細な情報を表示させたい災害対策が
ある場合には、その災害対策に対応する選択指定欄52
0hをマウス等でクリックして指定した後、「詳細」ボ
タン520lをクリックすることができる。
【0073】「詳細」ボタン520lのクリックを受け
付けた制御部101は、災害対策知識記憶部105を参
照して、選択に係る災害対策について災害対策詳細表示
画面530を表示する。
【0074】図11は、災害対策詳細表示画面530の
一例を説明するための図である。本図に示すように、災
害対策詳細表示画面530は、災害対策名表示欄530
aと、開始日時表示欄530bと、完了日時表示欄53
0cと、担当者入力表示欄530dと、対策手順表示欄
530eと、災害対策を開始した旨の情報を受け付ける
ための「開始」ボタン530fと、災害対策が完了した
旨の情報を受け付けるための「完了」ボタン530g
と、本画面を終了するための「閉じる」ボタン530h
とを備えている。
【0075】制御部101は、災害対策知識記憶部10
5を参照して、指定に係る災害対策についての対策手順
を抽出して、本画面530の対策手順表示欄530eに
表示する。
【0076】ユーザは、担当者入力表示欄530dに、
当該災害対策の担当者氏名を入力することができる。ま
た、災害対策を開始したときは「開始」ボタン530f
をクリックし、災害対策が完了したときは「完了」ボタ
ン530gをクリックすることができる。
【0077】制御部101は、担当者氏名の入力を受け
付けると、その担当者氏名を、災害情報記憶部102の
当該災害対策データの担当者102jに記録する。ま
た、また、「開始」ボタン530fのクリックを受け付
けると、その日時を災害情報記憶部102の当該災害対
策データの開始日時102hに記録する。また、「完
了」ボタン530gのクリックを受け付けると、その日
時を災害情報記憶部102の当該災害対策データの完了
日時102iに記録する。災害情報記憶部102の担当
者102j、開始日時102h、完了日時102iに記
録されたそれぞれの情報は、次回に災害対策詳細表示画
面530の表示が要求された場合には、対応する欄、す
なわち、担当者入力表示欄530d、開始日時表示欄5
30bおよび完了日時表示欄530cに表示される。ま
た、例えば、開始日時102hに情報が記録されていな
いときは、開始日時表示欄530cに「未対策」と表示
したり、開始日時102hに情報が記録されていて、完
了日時102iに情報が記録されていないときは、完了
日時表示欄530cに「対策中」と表示するようにして
もよい。
【0078】このように、注視すべき災害事案に関連し
て、どの対策を行なえばよいか、さらには、その対策を
どのような手順で行なえばよいかが表示され、また、災
害対策に関する情報を記録することができる。このた
め、ユーザは、複数の災害が同時期に発生した場合に
も、災害対策を円滑に実施することができるようにな
る。
【0079】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。
【0080】上記の実施形態においては、制御部101
が災害事案の重要度評価処理(S203)で行なう重要
度評価は、重要度評価知識記憶部104に記録されてい
るキーイベント104aに対応して定められた重要度1
04bの値をそのまま災害事案の重要度とした。ここで
は、その変形例として現在までに発生したキーイベント
の重要度の和に基づいて災害事案の重要度を評価する方
法について説明する。この場合は、重要度は5段階では
なく、上限がなくなり、数が大きいほど重要であること
を意味する。
【0081】例えば、ある災害事案の重要度をGとす
る。また、その災害事案に関するn個のキーイベントK
E1〜KEnのおのおのに対応する重要度をg1〜gn
とする。このとき災害事案の重要度Gは、評価関数fを
用いて、次のように求められるものとする。この規則は
重要度評価知識記憶部104に記録しておく。
【0082】 G=f(g1,g2,....,gn) ・・・(1) ここで、 G=5*g1+3*g2+g3 ・・・(2) であって、g1=2、g2=1、g3=4としたとする
と、事案の重要度Gは17であると評価される。このよ
うな計算式を用いることで、事案の重要度に、その事案
におけるキーイベントの重みを反映することができるよ
うになる。例えば式(2)においては、係数5を持つg
1(第1番目のキーイベント、あるいは、あらかじめ定
めた特定のキーイベント等とすることができる)が、当
該事案の重要度を決定する上で支配的であるということ
を表現することができる。
【0083】また、重要度の評価は、計算式のみなら
ず、任意の計算アルゴリズムあるいはルール等を定義し
て行なうようにしてもよい。図13は、事案の重要度の
計算アルゴリズムの一例を示すフロー図である。本図に
示すアルゴリズムでは、KE1〜KE3が存在するかど
うかに基づいて処理が分岐し(S252、S255)、
分岐に対応した計算式(S253、S256、S25
7)が事案の重要度の評価に用いられる。このように柔
軟な評価アルゴリズムを用いることにより、より現実を
反映し、精度の高い重要度評価を行なうことができるよ
うになる。
【0084】次に、本発明のさらなる変形例について説
明する。上記の例においては、災害に関するイベントの
うち、起こり得ると想定される重要なイベントをあらか
じめキーイベントと定めておき、キーイベントが発生す
ると、キーイベントに対応した重要度を、当該災害事案
の重要度と定めるようにした。しかし、災害事案は必ず
しも想定どおりに進展するとは限られず、発生すると考
えられていたイベントが発生しないということも起こり
得る。このような場合には、適切な評価結果が得られな
いというおそれがある。
【0085】このため、本変形例では、過去の災害事案
の災害情報あるいは災害対策履歴情報との類似性に基づ
いて、いくつかのキーイベントが発生しない状況でも、
適切に災害事案の重要度を推定する方法について説明す
る。
【0086】本変形例においては、前述の変形例同様
に、評価関数を用いて災害事案の重要度を評価するもの
とする。まず、現在対象としている災害事案Aにおい
て、図14(a)に示す5個のキーイベント(KE1〜
KE5)が発生しているものとする。また、キーイベン
トKEiに対応する重要度をgiとして、本災害事案の
重要度Gが、 G=3×g1+3×g2+2×g3+2×g4+g5+
g6+g7 ・・・(3) で与えられるものとする。現時点で、KE6と、KE7
とは発生していないが、将来的に発生する可能性がある
と考えることもできる。
【0087】これを予測するため、過去の災害事案を参
考にする。すなわち、現在発生している5個のキーイベ
ントと同じキーイベントが数多く発生した過去の災害事
案を災害情報記憶部102から検索する。例えば、災害
情報記憶部102に、図14(b)に示す災害事案B
と、図14(c)に示す災害事案Cとが記録されていた
とする。災害事案Aと、災害事案Bと、災害事案Cとを
比較すると、災害事案Bが災害事案Aで発生した5個の
キーイベントのうち4個を含むのに対し、災害事案Cは
2個しか含んでいないことがわかる。
【0088】この場合、災害事案Aと、災害事案Bとの
類似度が高いと判断する。そして、災害事案Bの重要度
の値を災害事案Aの重要度と推定する。あるいは、災害
事案Bで発生した8個のキーイベントが、災害事案Aで
も発生するとみなして、災害事案Aの重要度を推定する
ようにする。例えば、図14に示した例では、災害事案
Bには、KE6が存在している。したがって、災害事案
AにおいてもKE6が将来的に発生する可能性が高いと
判断する。この判断結果から災害事案Aの評価計算を式
(3)を用いて行うと、 G=3*2+3*3+2*1+2*5+2+2+0=3
1 となる。これより、災害事案Aは将来的に重要度31に
なると推定することができる。
【0089】これにより、過去の災害事案とのキーイベ
ントの類似度に基づいて、現在対象としている災害事案
の重要度を推定することができる。このため、想定した
キーイベントが欠落している災害事案についても適正に
重要度の評価を行うことができる。
【0090】次に、本発明の別形態について説明する。
上記の形態によれば本発明は、官庁、自治体、公共機
関、工場、ビル等の防災センタ、中央指令所等の災害対
策支援システムに適用することができる。これにより、
防災担当者等のユーザが災害事案の重要度を評価するこ
とができ、この評価結果に基づいて災害事案の対策順序
を決定することで、災害対策を円滑に実施することがで
きる。
【0091】さらに、本発明は、上記官庁等の災害対策
の当事者機関のみならず、例えば、災害対策支援サービ
スを業として行なう者(災害情報サービスセンタ)のシ
ステムに適用することができる。以下のこの形態につい
て説明する。
【0092】図15は、本形態の構成の一例を説明する
ためのブロック図である。本図に示すように、本実施形
態では、災害情報サービスセンタのシステム140に、
通信ネットワーク160を介して、複数の災害対策当事
者機関のシステム、本例では、災害対策当事者機関A1
30と災害対策当事者機関B150とが接続されてい
る。
【0093】災害情報サービスセンタのシステム140
は、制御部141と、災害対策当事者機関システムとの
通信をつかさどる通信制御部142と、重要度評価知識
記憶部104と、災害対策知識記憶部105と、サービ
スの代償として災害対策当事者機関に課す料金の処理を
行なう課金処理部143とを備えている。重要度評価知
識記憶部104および災害対策知識記憶部105は、前
述と同様の処理を行う。
【0094】災害対策当事者機関のシステム130は、
制御部131と、災害情報サービスセンタシステムとの
通信をつかさどる通信制御部132と、災害情報記憶部
102と、災害事案情報記憶部103とを備えている。
災害情報記憶部102および災害事案情報記憶部103
は、前述と同様の処理を行なう。また、災害対策当事者
機関システム130に接続される災害情報システム12
0、入力装置111および出力装置112も前述と同様
の機能を有している。
【0095】本実施形態においては、基本的な処理内容
は前述の形態と同様であるので、相違点を中心に説明す
る。災害情報システム120から災害イベントデータを
受け付けた災害情報記憶部102は、通信ネットワーク
160を介して、災害情報サービスセンタのシステム1
40に送信する。そして、災害情報サービスセンタのシ
ステム140は、重要度評価知識記憶部104を参照し
て、災害事案の重要度評価を行ない、その結果を、災害
対策当事者機関のシステム130に送信する。この情報
を受け付けた災害対策当事者機関のシステム130は、
災害事案情報記憶部103に記録する。また、災害情報
サービスセンタのシステム140は、災害対策知識記憶
部105を参照して、行なうべき災害対策がある場合に
は、災害対策データを災害対策当事者機関のシステム1
30に送信する。この情報を受け付けた災害対策当事者
機関のシステム130は、災害情報記憶部102に記録
する。
【0096】災害対策当事者機関のシステム130がユ
ーザの要求に応じ、災害に関する情報を出力装置112
に表示する処理は前述の実施形態と同様に行なわれる。
【0097】本実施形態においては、災害情報サービス
センタシステム140は、重要度評価知識記憶部104
等に記録した情報を用いて、複数の災害対策当事者機関
に対して、災害の重要度評価等のサービスを提供するこ
とができる。またサービス提供に伴い、所定の料金、例
えば、事案件数ごと、期間契約等により災害対策当事者
機関への課金処理を課金処理部143が行なうようにす
ることができる。
【0098】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、災害発
生時、特に複数の災害が同時期に発生した場合におい
て、それぞれの災害の重要度を評価し、迅速的確な災害
対策を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明を適用した災害対策支援システムの
構成の一例を示すブロック図である。
【図2】は、災害情報記憶部102が記憶する情報の一
例を示す図である。
【図3】は、災害事案情報記憶部103が記憶する情報
の一例を示す図である。
【図4】は、重要度評価知識記憶部104が記憶する情
報の一例を示す図である。
【図5】は、災害対策知識記憶部105が記憶する情報
の一例を示す図である。
【図6】は、ユーザ情報記憶部106が記憶する情報の
一例を示す図である。
【図7】は、災害対策支援システム100の処理の流れ
を説明するためのフロー図である。
【図8】は、災害対策支援システム100が表示する画
面の遷移を説明するための図である。
【図9】は、災害事案表示画面510の一例を説明する
ための図である。
【図10】は、災害事案詳細表示画面520の一例を説
明するための図である。
【図11】は、災害対策詳細表示画面530の一例を説
明するための図である。
【図12】は、図2に示した10個の災害イベントデー
タが次々に発生した場合に、各災害事案の重要度がどの
ように変遷するかを示した図である。
【図13】は、事案の重要度の計算アルゴリズムの一例
を示すフロー図である。
【図14】は、事案の重要度を災害事案の履歴から推定
する方法を説明するための図である。
【図15】は、本発明の別形態の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
100…災害対策支援システム 101…制御部 102…災害情報記憶部、103…災害事案情報記憶部 104…重要度評価知識記憶部、105…災害対策知識
記憶部 106…ユーザ情報記憶部 111…入力装置、112…出力装置、120…災害情
報システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 31/00 G08B 31/00 A (72)発明者 崎村 茂寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 正嶋 博 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5B075 KK07 KK13 KK33 KK43 KK54 KK63 ND03 ND20 ND23 PQ02 PQ75 PR03 PR06 PR08 QM08 5C087 AA05 AA10 AA24 AA25 BB11 BB73 DD02 EE16 FF19 GG07 GG18 GG19 GG21 GG66 GG68 GG82 GG83

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】災害情報の入力を受け付ける災害情報受け
    付け手段と、 受け付けた災害情報を記憶する災害情報記憶手段と、 災害情報と災害情報の重要度とを関連付けて記憶する重
    要度記憶手段と、 災害情報の重要度から災害事案の重要度を評価するため
    の規則を記憶する重要度算出規則記憶手段と、 前記災害情報記憶手段が災害情報を記憶すると、前記重
    要度記憶手段を参照して、その災害情報の重要度を求
    め、 前記重要度算出規則記憶手段を参照して、当該災害情報
    の起因となった災害事案の重要度を評価して出力する制
    御手段とを備えることを特徴とする災害対策支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の災害対策支援システムに
    おいて、 災害情報とその災害情報に対応して行なうべき災害対策
    情報とを関連付けて記憶する災害対策記憶手段をさらに
    備え、 前記制御手段は、前記災害情報記憶手段が災害情報を記
    憶すると、前記災害対策記憶手段を参照し、当該災害情
    報に関連付けられた災害対策情報を検索し、策出された
    災害対策情報を出力することを特徴とする災害支援シス
    テム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の災害対策支援システムに
    おいて、 前記制御部は、前記災害情報記憶手段が記憶する災害情
    報を、当該災害情報の起因となった災害イベント対応に
    出力することを特徴とする災害対策支援システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の災害対策支援システムに
    おいて、 利用者の特定するための認証手段をさらに備え、 前記制御部は、前記認証手段で特定された利用者に応じ
    て、出力する災害情報を制限することを特徴とする災害
    支援システム。
  5. 【請求項5】ネットワークを介して災害情報を受信する
    災害情報受信手段と、 災害情報と災害情報の重要度とを関連付けて記憶する重
    要度記憶手段と、 災害情報の重要度から災害事案の重要度を評価するため
    の規則を記憶する重要度算出規則記憶手段と、 前記災害情報受信手段が災害情報を受信すると、前記重
    要度記憶手段を参照して、その災害情報の重要度を求
    め、 前記重要度算出規則記憶手段を参照して、当該災害情報
    の起因となった災害事案の重要度を評価してネットワー
    ク介して送信する制御手段とを備えることを特徴とする
    災害対策支援装置。
  6. 【請求項6】災害情報の入力を受け付ける災害情報受け
    付け手段と、 受け付けた災害情報をネットワーク介して送信する災害
    情報送信手段と、 当該災害情報の起因となった災害事案の重要度をネット
    ワーク介して受信する災害事案重要度受信手段と、 受信した災害事案の重要度を出力する災害事案重要度出
    力手段とを備えることを特徴とする災害対策支援端末。
  7. 【請求項7】コンピュータを災害対策支援システムとし
    て機能させるためのプログラムであって、 災害情報を記憶する災害情報記憶領域と、 災害情報と災害情報の重要度とを関連付けて記憶する重
    要度記憶領域と、 災害情報の重要度から災害事案の重要度を評価するため
    の規則を記憶する重要度算出規則記憶領域とをコンピュ
    ータに構築し、 災害情報の入力を受け付ける災害情報受け付け処理と、 受け付けた災害情報を前記災害情報記憶領域に格納する
    災害情報記憶処理と、 災害情報を受け付けると、前記重要度記憶領域を参照し
    て、その災害情報の重要度を求め、 前記重要度算出規則記憶領域を参照して、当該災害情報
    の起因となった災害事案の重要度を評価して出力する処
    理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプロ
    グラム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のプログラムにおいて、 災害情報とその災害情報に対応して行なうべき災害対策
    情報とを関連付けて記憶する災害対策記憶領域をさらに
    コンピュータに構築し、 前記災害情報記憶領域に災害情報が格納されると、前記
    災害対策記憶領域を参照し、当該災害情報に関連付けら
    れた災害対策情報を検索し、策出された災害対策情報を
    出力する処理をさらにコンピュータに実行させることを
    特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のプログラムにおいて、 前記災害情報記憶領域に格納された災害情報を、当該災
    害情報の起因となった災害イベント対応に出力する処理
    をさらにコンピュータに実行させることを特徴とするプ
    ログラム。
  10. 【請求項10】請求項7に記載のプログラムにおいて、 利用者の特定するための認証処理と、 前記認証手段で特定された利用者に応じて、出力する災
    害情報を制限する処理をさらにコンピュータに行なわせ
    ることを特徴とするプログラム。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか一項に記載の
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  12. 【請求項12】ネットワークを介して、他のコンピュー
    タから災害情報を受信し、 あらかじめ定めた規則に基づいて、受信した災害情報か
    ら災害情報の重要度を求め、さらに、あらかじめ定めた
    評価規則に基づいて、求めた災害事案の重要度から当該
    災害情報の起因となった災害事案の重要度を評価し、 評価結果をネットワークを介して送信することを特徴と
    するコンピュータを用いた災害事案重要度評価サービス
    方法。
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