JP2002229562A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2002229562A
JP2002229562A JP2001031006A JP2001031006A JP2002229562A JP 2002229562 A JP2002229562 A JP 2002229562A JP 2001031006 A JP2001031006 A JP 2001031006A JP 2001031006 A JP2001031006 A JP 2001031006A JP 2002229562 A JP2002229562 A JP 2002229562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去に作成された演奏情報を遡って再現する
ことができる電子楽器を提供する。 【解決手段】 それぞれが複数種類の情報の複合からな
る一連の演奏情報に基づいて一連の楽音を生成するDS
P50と、演奏情報を構成する複数種類の情報のうちの
少なくとも一種類の情報を順次ランダムに生成すること
により順次ランダムに生成された情報が順次に適用され
た一連の演奏情報を生成して、DSP50にこの生成し
た一連の演奏情報に基づく一連の楽音を生成させるラン
ダム楽音生成制御部11と、ランダム楽音生成制御部1
1により生成された一連の演奏情報複数を、ランダム楽
音生成制御部11における生成の順序を表わす生成順序
情報を伴って記憶するRAM30とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏情報をランダ
ムに生成する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、演奏情報をランダムに生成
し、ランダムに生成された演奏情報に基づいて楽音を生
成することにより、曲作りや演奏の手助けを行なう電子
楽器が知られている。
【0003】例えば、特公昭60−40027号公報に
は、予め数種類の音高データを記憶しておき、それらを
ランダムに読み出すことで自動的に作曲する電子楽器が
提案されている。
【0004】また、特開平7−244480号公報に
は、楽音波形をサンプリングしたデータを複数の区間に
分割し、各区間を再生指示するためのMIDIデータの
キーナンバ(ノートナンバ)を異ならせる技術が開示さ
れている。例えば、「あいうえお」というサンプリング
データがあったとすると、この公報では「あ」「い」
「う」「え」「お」という区間にデータを分割して、夫
々の区間を再生指示するノートナンバを異ならせてい
る。ここで、特公昭60−40027号公報の装置で生
成された音高データを、MIDIデータのノートナンバ
として入力すると、「あ」「い」「う」「え」「お」の
並び方が異なる楽音が無限に生成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した電子
楽器では、ランダムに生成した演奏情報である音高デー
タは、最新のデータのみしか記憶されず、従って過去に
作成された演奏情報を遡って再現することはできないと
いう問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、過去に作成さ
れた演奏情報を遡って再現することができる電子楽器を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電子楽器のうちの第1の電子楽器は、楽音の生成を
指示する演奏情報を、順次ランダムに発生する手段と、
上記発生された演奏情報を順次記憶する記憶手段と、上
記記憶手段に記憶された演奏情報を順次読み出す手段と
を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の第1の電子楽器は、楽音の生成を
指示する演奏情報を順次ランダムに発生し、発生された
演奏情報を順次記憶し、さらに記憶された演奏情報を順
次読み出すものであるため、ランダムに生成された演奏
情報が生成する毎に履歴として記憶され、履歴として記
憶された演奏情報が再生される。従って、過去に作成さ
れた演奏情報を遡って再現することができる。
【0009】ここで、上記記憶手段に記憶された演奏情
報の読み出し開始位置を任意に設定する手段を備えたも
のであることが好ましい。
【0010】このような手段を備えると、過去に記憶さ
れた演奏情報のうちの、所望の範囲内の演奏情報を再現
することができる。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の電子楽
器のうちの第2の電子楽器は、一連の複数の演奏情報を
記憶する記憶手段と、上記複数の演奏情報の演奏順序を
ランダムに入れ替える手段と、上記発生された演奏情報
を順次記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された
演奏情報を順次読み出す手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】本発明の第2の電子楽器は、複数の演奏情
報の演奏順序をランダムに入れ替えて発生された演奏情
報を順次記憶し、記憶された演奏情報を順次読み出すも
のであるため、上記第1の電子楽器と同様に、過去に作
成された演奏情報を遡って再現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態の電子楽器の
回路構成を示したブロック図である。
【0015】この電子楽器100には、CPU10,R
OM20,RAM30,リムーバブルメディア40,D
SP50,操作子60,表示器70が備えられており、
それらはデータバス80を介して互いに接続されてい
る。また、DSP50には、D/A(Digital/
Analog)コンバータ91が接続され、そのD/A
コンバータ91にはスピーカ92が接続されている。
【0016】CPU10は、プログラムを実行する中央
演算装置であり、DSP50の制御を含む、この電子楽
器100の全体の制御を司っている。このCPU10に
は、ランダム楽音生成制御部11と、履歴再生制御部1
2と、楽音選抜部13と、選抜履歴再生制御部14とが
備えられている。
【0017】ランダム楽音生成制御部11は、演奏情報
を構成する複数種類の情報のうちの少なくとも一種類の
情報を順次ランダムに生成することにより順次ランダム
に生成された情報が順次に適用された一連の演奏情報を
生成して、DSP50にこの生成した一連の演奏情報に
基づく一連の楽音を生成させる。
【0018】履歴再生制御部12は、操作子群60によ
り指定された範囲内の生成順序情報を伴った一連の演奏
情報に基づく一連の楽音を順次に生成させる。
【0019】楽音選抜部13は、RAM30に記憶され
た一連の演奏情報のうちの任意数の任意の一連の演奏情
報に、操作に応じて所定の選抜フラグを付する。
【0020】選抜履歴再生制御部14は、RAM30に
記憶された一連の演奏情報のうちの選抜フラグが付され
た一連の演奏情報に基づく一連の楽音を順次に生成させ
る。
【0021】ROM20には、CPU10で実行される
各種プログラムが記憶されている。
【0022】RAM30には、ランダム楽音生成制御部
11により生成された一連の演奏情報複数が、そのラン
ダム楽音生成制御部11における生成の順序を表わす生
成順序情報を伴って記憶される。また、このRAM30
には、リムーバブルメディア40から読み込まれる、楽
音波形をサンプリングした波形データと、その波形デー
タに対応した波形関連データ(後述)が記憶される。
【0023】リムーバブルメディア40は、CDRO
M,フロッピー(登録商標)ディスク,MO等の着脱自
在な記憶メディアであり、上記波形データ、及び上記波
形関連データや上記一連の演奏情報複数が記憶される。
【0024】DSP(Digital Signal
Processor)50は、それぞれが複数種類の情
報の複合からなる一連の演奏情報に基づいて、一連の楽
音を表わすディジタルデータを生成する。
【0025】D/Aコンバータ91は、DSP50で生
成されたディジタルデータをアナログの楽音信号に変換
する。変換されたアナログの楽音信号は、スピーカ92
により楽音に変換されて空中に放音される。
【0026】操作子60は、後述するが、各種の操作子
を備え、この電子楽器100に各種の指示やデータを入
力するためのものである。
【0027】表示器70は、各種の情報を表示する。
【0028】図2は、図1に示すRAMに記憶された波
形関連データの構成を示す図である。
【0029】波形関連データは、対応する波形データの
波形名、又波形データを再生した時の楽音のテンポ値、
さらに波形データをどのように分割しているのかという
情報を有する。図2に示す波形関連データでは、対応す
る波形名が「Wave1」、テンポ値が「120」で、
この波形データを5つの波形区間に分割しているデータ
であることを示す。5つの波形区間は、それぞれが、波
形区間番号,先頭アドレス,デュレーション,ノートナ
ンバの情報の複合からなる一連の演奏情報である。
【0030】波形区間番号は、分割された波形区間に対
応して付される通し番号であり、ここでは5つの波形区
間に対応して5つの通し番号1,2,3,4,5が付さ
れている。
【0031】先頭アドレスは、波形データにおける各波
形区間の先頭のアドレスを示すものであり、ここでは5
つの波形区間における5つの先頭アドレスmark
(1),mark(2),mark(3),mark
(4),mark(5)が示されている。
【0032】デュレーションは、波形区間の長さを表わ
すものであり、波形区間番号1,5が付された波形区間
の長さは1/2(4分音符の半分の長さ)、波形区間番
号2,3,4が付された波形区間の長さは1(4分音符
1つ分の長さ)である。
【0033】ノートナンバは再生する波形区間を指示す
る情報で、波形区間番号1,2,3,4,5の再生を指
示するノートナンバは、それぞれ64,65,66,6
7,68である。
【0034】尚、上述した波形関連データを作成するに
は種々の方法があり、例えばアタック位置を検出し、そ
の位置で波形データを分割して波形区間を決定して作成
する方法や、波形データを所定の数で分割して波形区間
を決定して作成する方法等がある。また、ユーザが任意
に分割する方法がある。
【0035】図3は、RAMに記憶された履歴データの
構成を示す図である。
【0036】図3に示す履歴データは、履歴番号と、フ
ラグと、波形区間再生順序を示す情報とから構成されて
いる。
【0037】履歴番号は、ランダム楽音生成制御部11
により生成された一連の波形区間番号を表わす情報の、
生成された順番を表わす通し番号である。
【0038】フラグ(選抜フラグと称する)は、後述す
る履歴の選抜に用いられるフラグであり、操作に応じて
楽音選抜部13により「0」もしくは「1」が付され
る。履歴が選抜されていない場合は「0」が付され、履
歴が選抜されている場合は「1」が付される。
【0039】波形区間再生順序を示す情報は、ランダム
楽音生成制御部11により生成された一連の波形区間番
号の情報であり、例えば履歴番号1における一連の演奏
情報4,3,5,2,1は、波形区間4→波形区間3→
波形区間5→波形区間2→波形区間1の順に再生され
る。
【0040】図4は、図1に示す表示器および操作子群
を示す図である。
【0041】図4には、各種の必要な情報が表示される
表示器70と、操作子群60が示されている。操作子群
60には、ランダムデータ作成開始ボタン61と、ラン
ダムデータ作成終了ボタン62と、履歴再生ボタン63
と、選抜再生ボタン64と、採用ボタン65と、選抜設
定ボタン66と、選抜解除ボタン67と、テンキー68
と、エンターキー69とが備えられている。
【0042】ランダムデータ作成開始ボタン61は、図
3に示す波形区間再生順序を示す履歴データの作成開始
をランダム楽音生成制御部11に指示するためのボタン
である。
【0043】ランダムデータ作成終了ボタン62は、履
歴データの作成終了をランダム楽音生成制御部11に指
示するためのボタンである。
【0044】履歴再生ボタン63は、後述するテンキー
68で指定された範囲内の生成順序情報を伴った一連の
波形区間番号を表わす情報に基づく一連の楽音を順次に
生成させる履歴再生処理の実行を履歴再生制御部13に
指示するためのボタンである。
【0045】選抜再生ボタン64は、RAM30に記憶
された履歴データのうちの選抜フラグに「1」が付され
た一連の波形区間番号を表わす情報に基づく一連の楽音
を順次に生成させる選抜履歴再生処理の実行を選抜履歴
再生制御部14に指示するためのボタンである。
【0046】採用ボタン65は、生成された履歴データ
に対し、採用を指示するためのボタンである。採用指示
された履歴データに記憶した、波形区間の再生順序デー
タは、リムーバブルメディア40に書き込まれ、曲作り
や演奏の手助けに寄与することとなる。尚、電源を切っ
た場合、RAM上のデータは消えるが、リムーバブルメ
ディアに記憶したデータは、後で読み出すことができ
る。
【0047】選抜設定ボタン66は、生成された履歴デ
ータに対し、選抜の設定を指示するためのボタンであ
り、このボタンが押されると選抜フラグが「1」にセッ
トされる。
【0048】選抜解除ボタン67は、生成された履歴デ
ータに対し、選抜の解除を指示するためのボタンであ
り、このボタンが押されると選抜フラグが「0」にリセ
ットされる。
【0049】テンキー68は、RAM30に記憶された
生成順序情報の範囲を操作に応じて指定するためのもの
であり、具体的には再生する履歴の範囲を表わす再生範
囲指示データを入力するためのキーパッドである。
【0050】エンターキー69は、テンキー68で入力
されたデータを決定するためのキーである。
【0051】図5は、ランダムデータ作成処理のルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0052】このルーチンは、ランダムデータ作成開始
ボタン61を押すことにより起動され、CPU10で実
行されるルーチンである。
【0053】先ず、ステップS101において、波形関
連データを読み込み、波形関連データから、波形区間番
号,ノートナンバ,デュレーションの情報を持つシーケ
ンスデータを作成する。次に、ステップS102におい
て、波形区間番号を順次ランダムに生成する。さらに、
ランダムに生成した波形区間番号に基づきシーケンスデ
ータを並び替える。次にステップS103に進む。ステ
ップS103では、ステップS102で作成したランダ
ムなシーケンスデータから波形区間番号を取得し、波形
区間再生順序を示す情報を履歴データ(図3参照)とし
てRAM30に記憶する。また、RAM30に記憶され
ている、最後に生成した(最新に生成した)履歴データ
の履歴番号の次の番号を履歴番号とする。さらに、フラ
グを「0」とする。このようにして、波形区間再生順
序、履歴番号、およびフラグを生成する。
【0054】次に、ステップS104において、DSP
50に、ステップS102で作成したランダムなシーケ
ンスデータの再生指示を行なう。すると、DSP50
は、上記ランダムなシーケンスデータに基づく一連の楽
音を再生する。尚、再生が終了すると、DSP50はC
PU10に再生終了情報を出力する。
【0055】次に、ステップS105進み、ステップS
102で生成されたランダムなシーケンスデータに対
し、採用指示がなされているか否かが判定される。採用
ボタン65が押されて採用指示がなされていると判定さ
れた場合は、ステップS109に進み、波形区間の再生
順序データを記憶してこのルーチンを終了する。ここ
で、採用時に記憶する場所は、リムーバブルメディア4
0である。尚、この再生順序データは、履歴データとは
別に記憶される。一方、採用指示がなされていないと判
定された場合は、ステップS106に進む。
【0056】ステップS106では、ステップS102
で生成されたランダムなシーケンスデータに対し、選抜
指示がなされているか否かが判定される。選抜設定ボタ
ン66が押されて選抜指示がなされていると判定された
場合は、ステップS110に進み、再生中の一連の楽音
を表わす履歴データの選抜フラグを「1」にセットし、
DSP50に再生停止を指示してステップS102に戻
る。一方、選抜指示がなされていないと判定された場合
は、ステップS107に進む。
【0057】ステップS107では、ランダムデータの
作成終了の指示がなされているか否かが判定される。ラ
ンダムデータ作成終了ボタン62が押されてランダムデ
ータ作成終了の指示がなされていると判定された場合
は、このルーチンを終了する。一方、ランダムデータ作
成終了の指示がなされていないと判定された場合は、ス
テップS108に進む。
【0058】ステップS108では、DSP50からの
再生終了情報が入力されたか否かが判定される。再生終
了情報が入力されたと判定された場合は、新たなシーケ
ンスデータを作成するためにステップS102に戻り、
再生終了情報が入力されていないと判定された場合は、
採用の指示がなされているか否かを判定するためのステ
ップS105に戻る。
【0059】尚、本実施形態では、ステップS109の
処理終了後、このルーチンを終了する例で説明したが、
ステップS109における処理終了後、ステップS10
7に戻ってもよい。このようにすると、ランダムデータ
作成終了の指示があるまで、波形区間の再生順序を記憶
したデータを複数個記憶することができる。さらに、ス
テップS109における処理終了後、シーケンスデータ
の再生終了指示をDSP50に出力するようにしてもよ
い。このようにすると、そのシーケンスデータが採用後
も再生されている場合、採用指示を2重に行なう恐れが
なくなる。
【0060】図6は、履歴再生処理のルーチンを示すフ
ローチャートである。
【0061】このルーチンは、履歴再生ボタン63を押
すことにより起動されてCPU10で実行されるルーチ
ンである。
【0062】先ず、ステップS201において、波形関
連データを読み込み、各波形区間を再生するための、
「波形区間番号、ノートナンバ、デュレーション」から
なるシーケンスデータを生成してRAM30に記憶す
る。次にステップS202において、再生する履歴範囲
の最初と最後の履歴番号を入力する。入力方法は、テン
キー68で上記履歴番号を指定して履歴データポインタ
を設定し、エンターキー69で入力決定を指示する。
尚、再生範囲指定の方法には、上記の指定とは別に、再
生範囲の中心となる履歴番号と、その履歴番号から前後
いくつの履歴データを再生するかの数値とを指定する方
法等がある。
【0063】次に、ステップS203に進む。ここで
は、履歴データポインタを、指定した範囲内の最初の履
歴データにセットする。さらに、ステップS204にお
いて、履歴データに記憶された波形区間再生順序の番号
に基づいてシーケンスデータを並べてステップS205
に進む。ステップS205では、DSP50に、履歴デ
ータの再生指示を行なう。
【0064】次に、ステップS206において、採用指
示がなされているか否かが判定される。採用指示がなさ
れていると判定された場合は、ステップS212に進
み、波形区間の再生順序を記憶したデータを記憶してこ
のルーチンを抜ける。一方、採用指示がなされていない
と判定された場合は、ステップS207に進む。
【0065】ステップS207では、選抜指示がなされ
ているか否かが判定される。選抜指示がなされていると
判定された場合は、ステップS208に進み、再生中の
履歴データの選抜フラグを「1」にセットし、DSP5
0に再生停止を指示してステップS210に進む。ここ
で、採用時に記憶する場所は、リムーバブルメディア4
0である。一方、選抜指示がなされていないと判定され
た場合は、ステップS209に進む。
【0066】ステップS209では、DSP50からの
再生終了情報が入力されたか否かが判定される。再生終
了情報が入力されていないと判定された場合は、ステッ
プS206に戻り、一方再生終了情報が入力されたと判
定された場合はステップS210に進む。
【0067】ステップS210では、履歴データポイン
タの更新が可能か否かが判定される。履歴データポイン
タの更新が不可能であると判定された場合、即ち更新後
の履歴データが範囲外であったり履歴データが無い場合
は、このルーチンを抜ける。一方、履歴データポインタ
の更新が可能であると判定された場合はステップS21
1に進む。ステップS211では、履歴データポインタ
を更新する。更新された履歴データポインタは、再生し
た履歴データの次の履歴データを指し示すこととなる。
その後、ステップS204に戻る。
【0068】尚、このルーチンでは、ステップS202
において、再生する履歴データの範囲を指定したが、こ
の範囲を指定することなく再生開始履歴データのみ指定
し、指定された履歴データから順次履歴データを再生し
てもよい。
【0069】また、ステップS210,S211におい
て、履歴データポインタの更新は、履歴データを次の履
歴データに進めるものであるが、前の履歴データに戻す
ものであってもよい。
【0070】さらに、次の履歴データに進めるのか前の
履歴データに戻すのかを指定する操作子を備え、次の履
歴データに進める場合と前の履歴データに戻す場合とに
分けてもよい。
【0071】また、履歴データの再生順は、要求度の高
そうなものから再生してもよい。例えば、履歴番号10
を指定した場合、10→9→11→8→12→7→13
のように再生してもよい。
【0072】図7は、選抜履歴再生処理のルーチンを示
すフローチャートである。
【0073】このルーチンは、選抜再生ボタン64を押
すことにより起動されてCPU10で実行されるルーチ
ンである。
【0074】先ず、ステップS301において、波形関
連データを読み込み、各波形区間を再生するための、
「波形区間番号、ノートナンバ、デュレーション」から
なるシーケンスデータを生成してRAM30に記憶す
る。次に、ステップS302において、履歴データポイ
ンタを、最初の履歴データにセットする。
【0075】さらに、ステップS303において、履歴
データの選抜フラグが「1」か否かが判定される。選抜
フラグが「0」であると判定された場合は、後述するス
テップS310に進む。一方、選抜フラグが「1」であ
ると判定された場合は、ステップS304に進む。ステ
ップS304では、履歴データに記憶された波形区間再
生順序の番号に基づいてシーケンスデータを並べてステ
ップS305に進む。ステップS305では、DSP5
0に、履歴データの再生指示を行なう。
【0076】次に、ステップS306において、採用指
示がなされているか否かが判定される。採用指示がなさ
れていると判定された場合は、ステップS312に進
み、波形区間の再生順序を記憶したデータをリムーバブ
ルメディア40に記憶してこのルーチンを抜ける。一
方、採用指示がなされていないと判定された場合は、ス
テップS307に進む。
【0077】ステップS307では、選抜解除指示がな
されているか否かが判定される。選抜解除ボタン67が
押されて選抜解除指示がなされていると判定された場合
は、ステップS308に進み、再生中の履歴データの選
抜フラグを「0」にリセットし、DSP50に再生停止
を指示してステップS310に進む。一方、選抜解除指
示がなされていないと判定された場合は、ステップS3
09に進む。
【0078】ステップS309では、DSP50からの
再生終了情報が入力されたか否かが判定される。再生終
了情報が入力されていないと判定された場合は、ステッ
プS306に戻り、一方再生終了情報が入力されたと判
定された場合はステップS310に進む。
【0079】ステップS310では、履歴データポイン
タの更新が可能か否かが判定される。履歴データポイン
タの更新が不可能であると判定された場合は、このルー
チンを抜ける。一方、履歴データポインタの更新が可能
であると判定された場合はステップS311に進み、履
歴データポインタを更新してステップS303に戻る。
【0080】尚、ステップS310,S311において
も、前述したステップS210,S211と同様、履歴
データポインタの更新は、前の履歴データに戻すもので
あってもよく、さらには、次の履歴データに進めるのか
前の履歴データに戻すのかを指定する操作子を備え、次
の履歴データに進める場合と前の履歴データに戻す場合
とに分けてもよい。
【0081】本実施形態の電子楽器100は、演奏情報
を構成する波形区間番号を表わす情報を順次ランダムに
生成し、ランダムに生成された情報が順次に適用された
一連の演奏情報複数が生成の順序を表わす生成順序情報
を伴ってRAM30に記憶するものであるため、ランダ
ムに生成された情報が、生成する毎に履歴データとして
記憶されることとなる。従って、履歴データを遡ること
で、所望の数だけ遡った時点で生成された情報を再現す
ることができる。
【0082】また、本実施形態の電子楽器100では、
ランダムに多数の演奏情報を自動的に生成することが可
能である。特に、ノートナンバをランダムにした演奏情
報を生成し、この演奏情報を、サンプリングされた楽音
波形を複数の波形区間に分割し各波形区間の再生指示を
夫々異なるノートナンバに割り当てる音源に入力する
と、波形区間の並びがランダムになり、1つの楽音波形
から様々な楽音を生成することが可能である。さらにそ
の演奏情報を履歴データとして記憶するため、所望の数
だけ遡った時点で生成されたフレーズを再現することが
できる。
【0083】尚、本実施形態では、演奏情報を履歴デー
タとして記憶する例で説明したが、それに限らず、その
演奏情報により再生される楽音(波形区間の並びがラン
ダムになった楽音)をサンプリングして履歴データとし
て記憶することも可能である。
【0084】また、本実施形態では、RAM30に記憶
される履歴データとして、記憶容量を削減するために、
波形区間の再生順序を表わす情報を記憶する例で説明し
たが、これに限られるものではなく、ノートナンバ,デ
ュレーションを持つシーケンスデータを記憶してもよ
い。
【0085】さらに、波形関連データの各波形区間にお
けるノートナンバをランダムにして記憶しておき、再生
指示は音高順で行なうことで、過去に作成された演奏情
報を遡って再現してもよい。
【0086】また、記憶容量を節約するために、選抜フ
ラグが「0」である履歴データを消去する処理を行なっ
てもよい。この処理を選抜再生指示処理に入る前に行な
うと効果的である。
【0087】さらに、同一の波形データ、波形関連デー
タを用いる履歴データを纏めて記憶してもよく、あるい
は選抜フラグが「1」である履歴データのみ記憶しても
よく、さらには楽音制御データをランダムにして記憶し
てもよい。
【0088】また、データの作成は乱数により行なう他
に、所定の関数によって行なってもよい。
【0089】さらに、作成されるデータは、演奏情報に
限定されず、音色の設定データでもい。
【0090】また、本実施形態では、乱数により多数の
データを自動的にランダムに発生させて順次記憶してお
き、記憶されたデータを順次読み出して再生する例で説
明したが、これに限られるものではなく、記憶された一
連の複数の演奏情報の演奏順序をランダムに入れ替えて
発生した演奏情報を順次記憶しておき、記憶されたデー
タを順次読み出して再生してもよい。このようにして
も、過去に作成された演奏情報を遡って再現することが
できる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子楽器
によれば、過去に作成された演奏情報を遡って再現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子楽器の回路構成を示
したブロック図である。
【図2】図1に示すRAMに記憶された波形関連データ
の構成を示す図である。
【図3】RAMに記憶された履歴データの構成を示す図
である。
【図4】図1に示す表示器および操作子群を示す図であ
る。
【図5】ランダムデータ作成処理のルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図6】履歴再生処理のルーチンを示すフローチャート
である。
【図7】選抜履歴再生処理のルーチンを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 CPU 11ランダム楽音生成制御部 12 履歴再生制御部 13 楽音選抜部 14 選抜履歴再生制御部 20 ROM 30 RAM 40 リムーバブルメディア 50 DSP 60 操作子群 61 ランダムデータ作成開始ボタン 62 ランダムデータ作成終了ボタン 63 履歴再生ボタン 64 選抜再生ボタン 65 採用ボタン 66 選抜設定ボタン 67 選抜解除ボタン 68 テンキー 69 エンターキー 70 表示器 80 データバス 91 D/Aコンバータ 92 スピーカ 100 電子楽器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の生成を指示する演奏情報を、順次
    ランダムに発生する手段と、 上記発生された演奏情報を順次記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された演奏情報を順次読み出す手段
    とを備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 一連の複数の演奏情報を記憶する記憶手
    段と、 上記複数の演奏情報の演奏順序をランダムに入れ替える
    手段と、 上記発生された演奏情報を順次記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された演奏情報を順次読み出す手段
    とを備えたことを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶された演奏情報の読
    み出し開始位置を任意に設定する手段を備えたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の電子楽器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015156006A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 貴俊 西部 自動演奏制御方法及び装置

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