JP2002229374A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2002229374A
JP2002229374A JP2001029273A JP2001029273A JP2002229374A JP 2002229374 A JP2002229374 A JP 2002229374A JP 2001029273 A JP2001029273 A JP 2001029273A JP 2001029273 A JP2001029273 A JP 2001029273A JP 2002229374 A JP2002229374 A JP 2002229374A
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fixing
fixing belt
heating
temperature
roller
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JP2001029273A
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English (en)
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Hiromitsu Shimazaki
大充 島崎
Keiichi Matsuzaki
圭一 松崎
Shoichi Kitagawa
生一 北川
Yoichi Ishikawa
陽一 石川
Takeshi Kato
猛 加藤
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Nitto Kogyo Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nitto Kogyo Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニップ部における定着ベルトの表層の変形量
を減らし、画像にニップ跡が現れることが防止された定
着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ27により加圧ローラ23が
駆動され、定着ベルト20が走行する。第2の温度検出
装置31により検出される温度が所定の温度を維持する
ようにハロゲンヒータランプ28,29がオンオフ制御
される。ハロゲンヒータランプ28がオフし、加熱ロー
ラ22の加熱が停止された後にも、駆動モータ27によ
る加圧ローラ23の駆動が継続される。定着ベルト20
が走行しつつ第2の温度検出装置31により定着ベルト
20のニップ部近傍の温度が検出される。第2の温度検
出装置31により検出される温度が設定温度よりも10
℃だけ低下した時点で駆動モータ27による加圧ローラ
23の駆動がオフされ、定着ベルト20の走行が停止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に用いられるベルト式の定着装置およびそれ
を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置では、感光体に静電潜像を形
成した後に、これをトナーによって現像してトナー像と
し、このトナー像を加熱溶融および加圧して用紙に定着
させている。このような画像形成装置には、トナー像を
用紙に定着させるために定着装置が組み込まれる。
【0003】例えば特開平6−318001号公報に
は、ベルト式の定着装置が記載されている。このベルト
式の定着装置は、無端の定着ベルト、定着ローラ、加熱
ローラおよび加圧ローラを備える。
【0004】加熱ローラと定着ローラとが互いに平行に
配置され、定着ベルトが加熱ローラと定着ローラとに掛
け渡されている。加圧ローラは、定着ベルトを挟んで定
着ローラと平行に設けられ、定着ローラに向かって付勢
されている。それにより、定着ローラと定着ベルトとの
間に圧力が発生する。加圧ローラが回転すると、加熱ロ
ーラおよび定着ローラに掛け渡された定着ベルトが走行
する。加熱ローラの内部には主加熱源が設けられ、加圧
ローラの内部には補助加熱源が設けられている。
【0005】加圧ローラと定着ローラとが定着ベルトを
挟んでいる部分(以下、ニップ部と呼ぶ)に、トナー像
を担持した用紙が挿通される。この用紙は、ニップ部を
通過する際に、定着ベルトから熱を加えられるととも
に、加圧ローラから圧力を受ける。このとき、加圧ロー
ラからも補助的に熱が加えられる。用紙がニップ部を通
過する際に加えられる熱および圧力により未定着画像が
用紙に定着される。
【0006】定着ベルトとしては、ポリイミドの基材の
表面にシリコーンゴムの表層が設けられたものが示され
ている。このような定着ベルトの表層は、トナーが定着
ベルトに付着することを防止する役割を果たしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定着動作後に
定着ベルトの走行を停止してから一定時間以上使用しな
いと、ニップ部における定着ベルトの表層が変形した状
態のまま冷却して硬化してしまい、再び使用する時にす
ぐに変形状態から回復することができない。そのため、
朝一番の最初の画像や休みの後の初期画像にはニップ跡
が光沢むらとして現れてしまうことがあった。
【0008】本発明の目的は、ニップ部における定着ベ
ルトの表層の変形量を減らし、画像にニップ跡が現れる
ことが防止された定着装置およびそれを備えた画像形成
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る定着装置は、加熱手段を内蔵する加熱
ローラと、加熱ローラに対して離間して配置された定着
ローラと、加熱ローラと定着ローラとの間にループ状に
掛け渡された無端の定着ベルトと、定着ベルトを走行さ
せる駆動手段と、未定着シートを定着ベルトに所定圧力
で圧接させる加圧手段と、定着ベルトを設定温度に加熱
する加熱手段と、定着ローラと加圧手段とが定着ベルト
を挟んでいる部分の近傍における定着ベルトの部分の温
度を検出する温度検出手段と、加熱手段による定着ベル
トの加熱が停止された後、温度検出手段により検出され
る温度が加熱手段の設定温度よりも所定の温度だけ低下
したときに駆動手段による定着ベルトの走行を停止させ
る制御手段とを備えたものである。
【0010】本発明に係る定着装置においては、加熱手
段による定着ベルトの加熱が停止された後においても、
駆動手段による定着ベルトの走行が継続される。それに
より、定着ベルトの局所的な加熱を防止することができ
る。さらに、温度検出手段により検出される温度が加熱
手段の設定温度よりも所定の温度だけ低下したときに、
駆動手段による定着ベルトの走行が停止される。このよ
うに、加圧ローラと定着ローラとが定着ベルトを挟んで
いる部分(以下、ニップ部と呼ぶ)の近傍の温度に基づ
き定着ベルトの走行を停止することにより、ニップ部の
ニップ形状による定着ベルトの部分的熱変形量が減少
し、画像にニップ跡が現れることが防止され、画像の光
沢むらおよび画像劣化が防止される。したがって、前回
の使用停止から一定時間以上経過した後に使用を再開し
た場合においても記録媒体に安定した画像を形成するこ
とが可能となる。
【0011】(2)第2の発明 第2の発明に係る定着装置は、第1の発明に係る定着装
置の構成において、制御手段は、加熱手段による定着ベ
ルトの加熱が停止された後、第2の温度検出手段により
検出される温度が加熱手段の設定温度よりも10℃だけ
低下したときに駆動手段による定着ベルトの走行を停止
させるものである。
【0012】この場合、ニップ部近傍の温度に基づき十
分冷えた段階で定着ベルトの走行を停止することによ
り、ニップ部のニップ形状による定着ベルトの部分的熱
変形を防止することができ、ひいてはベルト基材の熱変
形に伴う光沢むらおよび画像劣化が防止される。
【0013】(3)第3の発明 第3の発明に係る定着装置は、第1または第2の発明に
係る定着装置の構成において、加熱手段の設定温度は、
定着動作時の定着温度であることを特徴とする。
【0014】この場合、加熱手段の設定温度を定着動作
時の定着温度に設定することにより、定着動作の終了時
に、定着ベルトの局所的な加熱を防止することができ
る。
【0015】(4)第4の発明 第4の発明に係る定着装置は、第1〜第3のいずれかの
発明に係る定着装置の構成において、制御手段は、定着
動作時に、駆動手段により定着ベルトを走行させつつ温
度検出装置により検出される温度が設定温度に維持され
るように加熱手段を制御するものである。
【0016】この場合、定着動作時には、駆動手段によ
り定着ベルトが走行されつつ、ニップ部近傍の温度が温
度検出手段により検出される。そして、温度検出手段に
より検出される温度が設定温度に維持されるように加熱
手段が制御される。それにより、定着動作時に、ニップ
部近傍の温度が正確に設定温度に制御されるとともに、
定着ベルトの停止時に、加熱手段による定着ベルトの局
所的な加熱が防止される。
【0017】(5)第5の発明 第5の発明に係る画像形成装置は、記録媒体にトナー像
を形成するためのトナー像形成手段と、記録媒体に形成
されたトナー像を定着させるための第1〜第4のいずれ
かの発明に係る定着装置とを備えたものである。
【0018】本発明に係る画像形成装置においては、第
1〜第4のいずれかの発明に係る定着装置が用いられて
いるので、定着ベルトの局所的な加熱が防止され、定着
ベルトの熱変形に伴う光沢むらおよび画像劣化が防止さ
れる。したがって、前回の使用停止から一定時間以上経
過した後に使用を再開した場合においても記録媒体に安
定した画像を形成することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態にお
ける定着装置を備えた電子写真方式のフルカラープリン
タの構成を示す概略断面図である。
【0020】図1に示すフルカラープリンタ1には、感
光体ベルト2がループ状に走行可能に配置されている。
感光体ベルト2は、そのループの上部が水平面を形成す
るように複数のローラにより支持されている。
【0021】感光体ベルト2の上部には、感光体ベルト
2の外周面に沿って第1の現像器5、第2の現像器6、
第3の現像器7および第4の現像器8が順に配置されて
いる。第1〜第4の現像器5〜8には、それぞれイエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーが
収納されている。感光体ベルト2の下部には、感光体ベ
ルト2の外周面と対向するように帯電装置3が配置され
ている。また、感光体ベルト2の斜め下方に露光装置4
が配置され、露光装置4から感光体ベルト2の外周面に
レーザ光が照射される。
【0022】さらに、感光体ベルト2に接するように転
写ベルト9が配置されている。転写ベルト9は複数のロ
ーラにより支持されている。
【0023】フルカラープリンタ1の底部には、記録媒
体としての用紙17を供給するための給紙装置10が配
置されている。給紙装置10の上面の一端部には開口部
が設けられており、この開口部において用紙17に接す
るように給紙ローラ11が配置されている。
【0024】給紙ローラ11の上方には、タイミングロ
ーラ12が配置されている。また、タイミングローラ1
2の上方には、転写領域13を介して定着装置14が配
置されている。そして、フルカラープリンタ1の上面に
は、排出部15が設けられている。
【0025】次に、図1のフルカラープリンタ1の動作
の概要について説明する。感光体ベルト2は駆動装置
(図示せず)により時計周りに走行している。まず、こ
の感光体ベルト2の表面が帯電装置3により一様に帯電
される。帯電された感光体ベルト2に露光装置4から照
射されるレーザ光によりイエローの画像のための静電潜
像が形成される。その静電潜像に第1の現像器5により
イエローのトナーが転移し、静電潜像がイエローのトナ
ー像として現像化される。感光体ベルト2に形成された
イエローのトナー像は、転写ベルト9上に転写される。
【0026】その後、第2の現像器6、第3の現像器7
および第4の現像器8により、それぞれマゼンタのトナ
ー像、シアンのトナー像およびブラックのトナー像が順
次感光体ベルト2に形成される。感光体ベルト2上のマ
ゼンタのトナー像、シアンのトナー像およびブラックの
トナー像は、転写ベルト9上のイエローのトナー像に重
ね合わされる。それにより、4色のトナーからなるフル
カラートナー像が転写ベルト9上に形成される。
【0027】一方、給紙装置10からは、給紙ローラ1
1の回転により1枚の用紙17が繰り出される。用紙1
7は、給紙ローラ11からタイミングローラ12に搬送
され、さらに転写領域13に送り出される。そして、転
写領域13で転写ベルト9から用紙17へフルカラート
ナー像が転写される。
【0028】用紙17は、フルカラートナー像を担持し
た状態で定着装置14に搬送される。定着装置14によ
りフルカラートナー像が用紙17に溶融定着され、排出
部15に排出される。
【0029】本実施の形態では、感光体ベルト2、第1
〜第4の現像器5〜8、帯電装置3、露光装置4および
転写ベルト9がトナー像形成手段を構成する。
【0030】図2は本実施の形態の定着装置14の断面
図である。図2の定着装置14内には、定着ローラ21
および加熱ローラ22が離間して互いに平行に配置され
ている。定着ローラ21および加熱ローラ22には、無
端の定着ベルト20がループ状に掛け渡されている。
【0031】定着ローラ21は、例えば金属性芯金をシ
リコーンゴム等の柔らかい素材で被覆してなる。定着ベ
ルト20と後述する加圧ローラ23との接触面を広く確
保するため、定着ローラ21の外周面には耐熱性でかつ
硬度の低い材料、例えばシリコーンスポンジ等を使用す
ることが好ましい。
【0032】加熱ローラ22は、例えば金属性芯金にフ
ッ素樹脂をコーティングして形成される。加熱ローラ2
2は、定着ベルト20に効率良く熱を供給するために、
熱伝導率の高い材料で構成することが好ましく、例えば
アルミニウムまたは銅で作製する。
【0033】定着ベルト20の基材は、ステンレス鋼や
ニッケル等の金属あるいはポリイミド等の耐熱性樹脂に
より形成された薄肉(数十μm)でシームレスタイプの
ものが好ましい。定着ベルト20の基材の表面には、フ
ッ素樹脂等の耐熱離型層またはシリコーンゴム等の耐熱
ゴム層が積層される。
【0034】定着ローラ21に接するように加圧ローラ
(駆動ローラ)23が配置されている。加圧ローラ23
は、定着ローラ21に定着ベルト20を押しつける。定
着ローラ21と加圧ローラ23とにより定着ベルト20
が挟まれるニップ部33に用紙17が挿通される。
【0035】加圧ローラ23は、定着ベルト20および
定着ローラ21の温度が変化した場合にも定着ベルト2
0および定着ローラ21を一定速度で回転させるため
に、薄肉で摩擦係数の大きな材料、例えばシリコーンゴ
ムで被覆することが好ましい。
【0036】なお、加圧ローラ23の外周面はトナーの
離型性に優れた材料で被覆することが望ましいが、この
ような離型性に優れた材料は摩擦係数も低いので、加圧
ローラ23と定着ベルト20との間に用紙17が挿入さ
れたときに加圧ローラ23が定着ベルト20に対して滑
って用紙17の搬送不良を招くおそれがある。用紙17
の搬送不良を防止するためには、加圧ローラ23、定着
ローラ21および定着ベルト20において、それぞれ非
通紙領域(用紙17をニップしない領域)の長さを十分
に長くするか、あるいは加圧ローラ23の端部をトナー
の離型性の低い材料つまり摩擦係数の高い材料で被覆し
て十分な駆動力が定着ローラ21に伝わるようにするこ
とが望ましい。
【0037】定着ベルト20の上部には、定着ベルト2
0に剥離オイルを塗布するために、ドナーローラ(オイ
ル塗布ローラ)24およびオイル供給ローラ25が配置
されている。ドナーローラ24の外周面はシリコーンゴ
ムで被覆されている。このドナーローラ24は、定着ロ
ーラ21から加熱ローラ22に向かって走行する定着ベ
ルト20の一部にその走行速度と一致する周速で回転し
ながら接触する。このドナーローラ24の外周面にオイ
ル供給ローラ25が適度な押圧力で接することにより、
オイル供給ローラ25からドナーローラ24を介して定
着ベルト20の外周面に安定的に剥離オイルが塗布され
る。
【0038】ドナーローラ24の表層は、定着ベルト2
0の表層よりも離型性が悪く設定されている。そのた
め、用紙17に定着されずに定着ベルト20上に残った
トナーがドナーローラ24に移る。ドナーローラ24に
移ったトナーを除去するために、クリーニングローラ2
6がドナーローラ24の外周面に適度の押圧力で接する
ように配置される。このクリーニングローラ26の外周
面は、ドナーローラ24よりもさらに粗い表面を有する
材料、例えばフェルト、不織布等で被覆されている。
【0039】加熱ローラ22は、熱源として1本または
複数本のハロゲンヒータランプ28を内蔵している。な
お、熱源として、ハロゲンヒータランプ28の代わりに
抵抗発熱体、電磁誘導加熱装置等を用いてもよい。加圧
ローラ23は、用紙17の給紙速度が高い場合でも安定
した定着が行われるように、熱源としてハロゲンヒータ
ランプ29を内蔵する。なお、加熱ローラ22と同様
に、熱源として、ハロゲンヒータランプ29の代わり
に、抵抗発熱体、電磁誘導加熱装置等を用いてもよい。
【0040】加熱ローラ22の近傍には、定着ベルト2
0が走行を停止している期間に加熱ローラ22の温度を
検出する第1の温度検出装置30が配置されている。定
着ローラ21の近傍には、ニップ部33付近の定着ベル
ト20の温度を検出する第2の温度検出装置31が配置
されている。また、加圧ローラ23の近傍には、定着ベ
ルト20が走行している期間および停止している期間に
かかわらず、加圧ローラ23の外周面の温度を検出する
第3の温度検出装置32が配置されている。
【0041】加圧ローラ23は、駆動モータ27の出力
軸に接続されており、駆動モータ27が作動すると加圧
ローラ23が矢印36の方向(時計回り)に回転する。
用紙17が矢印40で示すように、ニップ部33に挿入
されると、加圧ローラ23と定着ローラ21との間での
挟持力によって定着ベルト20が用紙17の表面に確実
に押圧される。加圧ローラ23の回転に伴って定着ベル
ト20が摩擦力により矢印38の方向に走行し、定着ロ
ーラ21も定着ベルト20との摩擦力によって矢印37
の方向に回転する。さらに、加熱ローラ22も定着ベル
ト20との摩擦力によって矢印39の方向に回転する。
【0042】定着ローラ21と加圧ローラ23との間の
ニップ部33を定着ベルト20が用紙17とともに走行
する間に、定着ベルト20上のトナー像が加熱溶融され
て用紙17に定着される。
【0043】図3は図2に定着装置における制御系の構
成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装
置50は、駆動モータ27、ハロゲンヒータランプ2
8,29および第1〜第3の温度検出装置30〜32に
接続されている。制御装置50は、第1〜第3の温度検
出装置30〜32により検出される温度に応じて、駆動
モータ27およびハロゲンヒータランプ28,29のオ
ンオフ制御を行う。
【0044】本実施の形態において、加熱ローラ22お
よびハロゲンヒータランプ28が加熱手段を構成し、制
御装置50が制御手段に相当し、加圧ローラ23および
駆動モータ27が駆動手段を構成し、加圧ローラ23が
加圧手段に相当する。
【0045】次に、図2の定着装置14の動作について
説明する。駆動モータ27が作動すると、加圧ローラ2
3が矢印36の方向に回転する。それにより、定着ベル
ト20が矢印38の方向に走行を開始し、同時に定着ロ
ーラ21が矢印37の方向に従動回転し、加熱ローラ2
2も矢印39の方向に回転する。また、ハロゲンヒータ
ランプ28,29がオンする。それにより、加熱ローラ
22および加圧ローラ23が加熱される。
【0046】そして、定着ベルト20が、加熱ローラ2
2との接触領域でハロゲンヒータランプ28からの熱に
よって定着動作時の設定温度まで加熱される。このと
き、定着画像の光沢むらや定着不良を回避するために、
ニップ部33近傍の第2の温度検出装置31により検出
される温度に基づいてハロゲンヒータランプ28,29
が制御され、定着ベルト20の加熱温度が調整される。
それにより、定着ベルト20の温度が定着時の設定温度
に保たれる。
【0047】この状態でフルカラートナー像を担持した
用紙17が定着装置14の下部開口部34から矢印40
の方向に供給される。用紙17は、ニップ部33におい
て、定着ベルト20と加圧ローラ23との間に挿入され
る。用紙17上の未定着トナーは、定着ベルト20から
与えられる熱で溶融し、さらに加圧ローラ23と定着ロ
ーラ21との圧接力により用紙17に定着される。ニッ
プ部33で定着が終了した用紙17は、定着装置14の
上部開口部35から搬出される。
【0048】定着動作終了後には、制御装置50が、ま
ずハロゲンヒータランプ28をオフする。このとき、駆
動モータ27はオン状態を維持し、定着ベルト20は走
行を続ける。
【0049】ハロゲンヒータランプ28がオフしかつ駆
動モータ27がオン状態の場合、加熱ローラ22は回転
しながら冷却されるため、加熱ローラ22から熱が効果
的に放出され、定着ベルト20が徐々に冷却される。第
2の温度検出装置31により検出される温度が定着動作
時の設定温度よりも10℃低下したときに、制御装置5
0は駆動モータ27をオフする。それにより、定着ベル
ト20の走行が停止される。
【0050】その後、待機モードになると、第1の温度
検出装置30により検出される温度が所定の温度を維持
するようにハロゲンヒータランプ28がオンオフ制御さ
れかつ第3の温度検出装置32により検出される温度が
所定の温度を維持するようにハロゲンヒータランプ29
がオンオフ制御される。
【0051】上記のような制御を実行することにより、
ニップ部33における定着ベルト20の表層が過度に加
熱されることを効果的に防止することができ、ニップ部
33における定着ベルト20の表層の変形を効果的に防
止することができる。
【0052】本実施の形態において、第2の温度検出装
置31が温度検出手段に相当する。
【0053】
【実施例】図4は実施例の制御方法における定着ベルト
20の温度変化の測定結果を示す図である。図5は比較
例の制御方法における定着ベルト20の温度変化の測定
結果を示す図である。
【0054】実施例の制御方法では、ハロゲンヒータラ
ンプ28による加熱ローラ22の加熱をオフした後、第
2の温度検出装置31により検出される温度が10℃低
下した時点で駆動モータ27による加圧ローラ23の駆
動をオフする。一方、比較例の制御方法では、ハロゲン
ヒータランプ28による加熱ローラ22の加熱をオフす
ると同時に駆動モータ27による加圧ローラ23の駆動
をオフする。
【0055】図4および図5に示すように、ハロゲンヒ
ータランプ28による加熱ローラ22の加熱および駆動
モータ27による加圧ローラ23の駆動がオン状態のと
きには、定着ベルト20の温度が設定温度の165℃に
維持される。
【0056】実施例の駆動方法では、図4に示すよう
に、加熱ローラ22の加熱をオフした時点で、加圧ロー
ラ23の駆動はオン状態を続ける。それにより、定着ベ
ルト20の走行が継続し、加熱ローラ22から熱が効果
的に放出される。その結果、定着ベルト20の温度が徐
々に低下する。
【0057】第2の温度検出装置31により検出される
温度が設定温度より10℃だけ低下した時点で加圧ロー
ラ23の駆動をオフする。それにより、定着ベルト20
の走行が停止する。このとき、加熱ローラ22から熱が
すでに放出されているので、加熱ローラ22の蓄熱によ
り定着ベルト20が過度に加熱されることが防止され、
定着ベルト20の表面温度は定着動作時の設定温度以下
になる。このように、定着ベルト20の局所的な加熱が
改善されることがわかる。
【0058】一方、比較例の制御方法では、図5に示す
ように、加熱ローラ22の加熱をオフすると同時に、加
圧ローラ23の駆動をオフする。それにより、定着ベル
ト20の走行が停止する。このとき、加熱ローラ22と
接する定着ベルト20の部分は、蓄熱されたままの状態
の加熱ローラ22による加熱が継続される。その結果、
定着ベルト20が加熱ローラ22に接触している部分で
加熱ローラ22の温度が200℃まで上昇して定着ベル
ト20の温度の局所的な加熱が生じることがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る定着装置およびそれを備え
た画像形成装置によれば、加熱手段による定着ベルトの
加熱が停止された後に、駆動手段による定着ベルトの走
行が継続され、温度検出手段により検出される温度が加
熱手段の設定温度よりも所定の温度だけ低下したときに
駆動手段による定着ベルトの走行が停止されるので、定
着ベルトの局所的な加熱を防止することができる。特
に、ニップ部近傍での定着ベルトの表面温度を検出して
その検出結果に基づき定着ベルトの走行を停止するた
め、ニップ部のニップ形状による定着ベルトの部分的熱
変形が防止でき、画像にニップ跡が現れることが防止さ
れ、画像の光沢むらおよび画像劣化が防止される。した
がって、前回の使用停止から一定時間以上経過した後に
使用を再開した場合においても記録媒体に安定した画像
を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における定着装置を備え
た電子写真方式のフルカラープリンタの概略断面図
【図2】図1の定着装置の断面図
【図3】図1の定着装置の制御系を示すブロック図
【図4】実施例の制御方法における定着ベルトの温度変
化の測定結果を示す図
【図5】比較例の制御方法における定着ベルトの温度変
化の測定結果を示す図
【符号の説明】
14 定着装置 20 定着ベルト 21 定着ローラ 22 加熱ローラ 23 加圧ローラ 27 駆動モータ 28,29 ハロゲンヒータランプ 30 第1の温度検出装置 31 第2の温度検出装置 32 第3の温度検出装置 50 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 圭一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北川 生一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石川 陽一 東京都港区芝1丁目5番12号 日東工業株 式会社内 (72)発明者 加藤 猛 東京都港区芝1丁目5番12号 日東工業株 式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA01 BA11 BA12 BA26 BA32 BB37 CA04 CA07 CA38 CA40 CA48 3K058 AA65 BA18 CA12 CA23 CA31 DA02 DA22 GA03 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を内蔵する加熱ローラと、前記
    加熱ローラに対して離間して配置された定着ローラと、
    前記加熱ローラと前記定着ローラとの間にループ状に掛
    け渡された無端の定着ベルトと、前記定着ベルトを走行
    させる駆動手段と、未定着シートを前記定着ベルトに所
    定圧力で圧接させる加圧手段と、前記定着ベルトを設定
    温度に加熱する加熱手段と、前記定着ローラと前記加圧
    手段とが定着ベルトを挟んでいる部分の近傍における前
    記定着ベルトの部分の温度を検出する温度検出手段と、
    前記加熱手段による前記定着ベルトの加熱が停止された
    後、前記温度検出手段により検出される温度が前記加熱
    手段の前記設定温度よりも所定の温度だけ低下したとき
    に前記駆動手段による前記定着ベルトの走行を停止させ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記加熱手段による前
    記定着ベルトの加熱が停止された後、前記温度検出手段
    により検出される温度が前記加熱手段の前記設定温度よ
    りも10℃だけ低下したときに前記駆動手段による前記
    定着ベルトの走行を停止させることを特徴とする請求項
    1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段の前記設定温度は、定着動
    作時の定着温度であることを特徴とする請求項1または
    2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、定着動作時に、前記駆
    動手段により前記定着ベルトを走行させつつ前記温度検
    出手段により検出される温度が前記設定温度に維持され
    るように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体にトナー像を形成するためのト
    ナー像形成手段と、 前記記録媒体に形成されたトナー像を定着させるための
    請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098998A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Canon Inc 加熱装置及び加熱装置の制御方法、画像形成装置
US7711306B2 (en) * 2006-02-10 2010-05-04 Sharp Kabushiki Kaisha Externally heated fixing apparatus with endless belt and image forming apparatus including the same

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