JP2002229256A - トナー製造のための混練物の製造装置及び製造方法 - Google Patents

トナー製造のための混練物の製造装置及び製造方法

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JP2002229256A JP2001028651A JP2001028651A JP2002229256A JP 2002229256 A JP2002229256 A JP 2002229256A JP 2001028651 A JP2001028651 A JP 2001028651A JP 2001028651 A JP2001028651 A JP 2001028651A JP 2002229256 A JP2002229256 A JP 2002229256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも顔料が微細化された状態で結着樹
脂中に均一に分散され、トナー画像の画質の低下を防止
することができるトナー製造のための混練物の混練物の
製造装置及び製造方法を提供する。 【解決手段】 製造装置10は相対向する一対のオープ
ンロール11a,11bを有するオープンロール混練機
11と、スクリューフィーダー12とを備えている。オ
ープンロール混練機11は前記一対のオープンロール1
1a,11bの一端供給側の間に供給された結着樹脂、
顔料及び添加剤よりなる原料をオープンロール11a,
11bの回転により溶融混練してその混練物を他端排出
側から排出するものである。さらに、前記一対のオープ
ンロール11a,11b間のギャップを、原料の供給側
から排出側に向かうに連れて徐々に狭く形成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電子写真
法、静電印刷法等に用いられるトナー製造のための混練
物の製造装置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真法においては、光導電
性物質を利用し、種々の方法により感光体上に電気的潜
像を形成し、次いで、前記潜像をトナーを用いて現像す
る。さらに、紙等の被転写材にトナー画像を転写した
後、種々の方法でトナー画像を定着させて被写物を得る
方法が採用されている。
【0003】前記トナー(乾式トナー)は、結着樹脂及
び顔料を主原料とし、その他に、荷電制御剤、ワックス
等の添加剤が添加されて調製されている。トナーの製造
方法について説明すると、トナーの製造工程は、結着樹
脂、顔料及び添加剤の混練工程、前記混練工程により調
製された混練物の粉砕工程、分級工程及び外添工程から
なっている。
【0004】また、トナー製造のための混練物の製造装
置は、前記結着樹脂、顔料及び添加剤の溶融混練用のオ
ープンロール混練機と、結着樹脂、顔料及び添加剤をオ
ープンロール混練機に供給するフィーダーとを備えてい
る。前記オープンロール混練機は一対のオープンロール
を備えている。各オープンロールはそれぞれ円筒状をな
し、両オープンロール間にそれらの軸線方向へ一定間隔
で延びるギャップが設けられるべく互いに相対向して平
行に延びる状態で両端が軸受けに回転可能に支持されて
いる。
【0005】各オープンロールは内部が中空状に形成さ
れているとともに、水、オイル等の熱媒(冷媒)を供給
可能に形成され、各オープンロールの外面温度を任意に
調整可能に構成されている。オープンロールの一端側の
上方には前記フィーダーが設置され、そのフィーダーか
らオープンロールの一端に原料が供給可能に構成されて
いる。
【0006】さて、前記混練物の製造装置を使用してト
ナーを製造するには、まず、結着樹脂、顔料及び添加剤
をそれぞれ所定量計量した後、フィーダー内に供給し、
原料をフィーダーの供給口からオープンロールの一端側
の間に供給する。すると、原料が両オープンロールの一
端供給側の間に滞留してバンクが形成されるとともに、
そのバンクにおいてオープンロールの回転によりバンク
内に原料が飲み込まれて対流が形成される。
【0007】また、バンクにおいて、対流に飲み込まれ
た結着樹脂がオープンロールの加熱や混練による発熱に
より溶融して流体となる。溶融された結着樹脂はオープ
ンロール表面に巻き着き、その結着樹脂に顔料、添加剤
が付着し、さらに、オープンロールの他端側へ移送され
るうちに結着樹脂内に練り込まれて混練物が調製され
る。この混練物はオープンロールの他端排出側から排出
され、その混練物は冷却、固化された後、前記混練物の
粉砕工程、分級工程、外添工程等が行われてトナーが製
造される。
【0008】上記混練物の製造工程において、オープン
ロール混練機はオープンロール外面が露出し、放熱性が
高くなっているため、溶融混練時における原料の冷却性
能に優れ、原料の溶融混練を低温で行うことが可能にな
っている。原料の溶融混練が低温で行われると、結着樹
脂の溶融が進まず、高粘度に維持して大きな圧縮力、せ
ん断力を顔料、添加剤に作用させて、それら顔料、添加
剤を微細化して結着樹脂中へ分散することができる。従
って、溶融混練時における結着樹脂の温度としては、特
開2000−75548号公報に開示されるように結着
樹脂のTm(溶融温度)付近に設定されるのが好まし
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の混練物の製
造装置において、原料供給時には、オープンロールの回
転に伴う結着樹脂の溶融混練により生じる圧縮力、せん
断力により顔料、添加剤を微細化することができる。し
かし、顔料、添加剤は排出側へ移送されるに連れて微細
化されていくが、それらが微細化されるほど顔料、添加
剤等をさらに微細化するのに大きな圧縮力、せん断力が
必要となってくる。
【0010】このとき、オープンロール間のギャップは
同オープンロールの軸線方向へ一定間隔を有する状態で
延びている。そのため、顔料、添加剤等が排出側へ移送
されてもそれら顔料、添加剤に作用する圧縮力、せん断
力は原料供給時と変化しない。そのため、顔料、添加剤
がオープンロールの排出側で微細化されない状態で結着
樹脂中に練り込まれてしまい、結着樹脂中における顔料
の分散性が低くなってしまう。その結果、得られるトナ
ーを使用して電子写真法により形成された電気的潜像を
現像したとき、被転写材に転写されるトナー画像の画質
の低下を招いてしまうという問題があった。
【0011】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、少なくとも顔料が微細化された状態で結着
樹脂中に均一に分散され、トナー画像の画質の低下を防
止することができるトナー製造のための混練物の製造装
置及び製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明のトナー製造のための混練
物の製造装置は、複数のオープンロールを備え、それら
オープンロールのうちの相対向するオープンロール間の
一端供給側に供給された少なくとも結着樹脂及び顔料よ
りなる原料を当該オープンロールの回転により溶融混練
して、他端排出側から前記原料よりなる混練物を調製す
る溶融混練装置を備えたトナー製造のための混練物の製
造装置であって、前記相対向するオープンロール間のギ
ャップを原料の供給側から排出側に向かうに連れて徐々
に狭く形成して当該供給側から排出側に向かうに連れて
少なくとも顔料に作用する圧縮力、せん断力を大きくし
たことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造装置は、請求項1に記載の発明におい
て、前記相対向するオープンロールの供給側端縁におけ
るギャップを排出側端縁におけるギャップの1.5〜
4.5倍に設定したことを特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造装置は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、前記相対向するオープンロールの外面を
温度制御可能に設け、それらオープンロール間で溶融混
練中の結着樹脂の温度を同結着樹脂の溶融温度(Tm)
以下に設定したことを特徴とするものである。
【0015】請求項4に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造方法は、請求項1〜請求項3のいずれか
一項に記載のトナー製造のための混練物の製造装置の相
対向するオープンロール間の一端供給側に少なくとも結
着樹脂及び顔料よりなる原料を供給し、当該オープンロ
ールの回転により前記原料を溶融混練しながら供給側か
ら排出側に移送するに連れて圧縮力、せん断力を徐々に
大きくなるように少なくとも顔料に作用させて、原料よ
りなる混練物の排出時における少なくとも顔料を供給時
よりも微細化した状態で結着樹脂中に分散することを特
徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2はトナー製造のため
の混練物の製造装置10(以下、単に製造装置10と称
す)を示す概略図である。図1及び図2に示すように、
製造装置10は相対向する一対のオープンロール11
a,11bを有する溶融混練装置としてのオープンロー
ル混練機11と、原料供給機構のうちの定量フィーダー
としてのスクリューフィーダー12とを備えている。オ
ープンロール混練機11は前記一対のオープンロール1
1a,11bの一端供給側の間に供給された結着樹脂、
顔料及び添加剤(本実施形態において添加剤は荷電制御
剤及びワックスを含む概念とする)よりなる原料をオー
プンロール11a,11bの回転により溶融混練してそ
の混練物を他端排出側から排出するものである。さら
に、前記一対のオープンロール11a,11b間のギャ
ップを、原料の一端供給側から他端排出側に向かうに連
れて徐々に狭く形成したものである。
【0017】まず、前記スクリューフィーダー12につ
いて説明すると、スクリューフィーダー12は一対のオ
ープンロール11a,11bの一端供給側(図1では上
側)の外側方に設置された載置台13上に載置され、前
記結着樹脂、顔料及び添加剤を収容可能なホッパ14を
上部に備えている。ホッパ14の下部にはホッパ14内
と連通するとともに、ホッパ14から前記オープンロー
ル混練機11側へ筒状に延びる搬送路15が設けられ、
その搬送路15の先端は図2に破線に示す一対のオープ
ンロール11a,11bの一端供給側の上方に配置され
ている。
【0018】搬送路15内にはホッパ14側から搬送路
15の先端側へ螺旋状に延びるスクリュー(図示せず)
が回転可能に備えられている。そして、スクリューの所
定方向への回転により結着樹脂、顔料及び添加剤は、ホ
ッパ14側から搬送路15の先端側へ搬送され、一対の
オープンロール11a,11b間に供給されるようにな
っている。
【0019】次いで、前記オープンロール混練機11に
ついて説明する。一対のオープンロール11a,11b
は、それぞれ表面に螺旋状の溝(図示せず)を有した円
筒状をなしている。各オープンロール11a,11bに
はその長さ方向へ延びる中心線に沿ってそれぞれ軸11
dが形成され、一対の軸11dが平面略V字状となるよ
うにそれぞれ両端が軸受け11cに支持されている。そ
して、図2の矢印に示すように、両オープンロール11
a,11bは図示しないモータにより互いに内側方向に
回転可能に構成されている。
【0020】各オープンロール11a,11bは内部が
中空状に形成されているとともに、各オープンロール1
1a,11b内には水、オイル等の熱媒(冷媒)が供給
され、各オープンロール11a,11b外面を温度制御
可能に構成されている。
【0021】原料の溶融混練中の一対のオープンロール
11a,11b間の結着樹脂の温度は、その結着樹脂の
溶融温度(Tm)以下となるように設定するのが好まし
い。結着樹脂の温度が溶融温度を越えると、結着樹脂の
溶融が促進されて低粘性流体となり、結着樹脂の分子の
切断が促進されて顔料、添加剤に作用する圧縮力、せん
断力が小さくなり好ましくない。
【0022】なお、本実施形態における結着樹脂の溶融
温度は、高下式フローテスター(CFT−500 島津
製作所(株)製)を使用し、ダイスの細孔の径1mm、
長さ1mm、荷重20kgf、昇温速度5℃/minの
条件下で1cmの試料を溶融流出させたときの流出開
始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温度とす
る。
【0023】また、両オープンロール11a,11bは
その一端側から他端側に向かうに連れて両オープンロー
ル11a,11b間のギャップが徐々に狭くなる状態で
軸11dの両端が軸受け11cに支持されている。両オ
ープンロール11a,11bの一端供給側の端縁におけ
るギャップD1は、他端排出側の端縁におけるギャップ
D2より広く形成されている。
【0024】原料の溶融混練時、溶融した結着樹脂の練
り込みにより顔料、添加剤に対して作用する圧縮力、せ
ん断力をオープンロール11a,11bの供給側から排
出側へ向かうに連れて徐々に大きくするため、ギャップ
D1はギャップD2の1.5〜4.5倍に設定されるの
が好ましい。
【0025】ギャップD1がギャップD2の1.5倍よ
り小さく形成されていると、供給側から排出側に向かう
に連れてギャップが狭くなる量が小さく、供給側と排出
側とで圧縮力、せん断力の差をほとんど形成することが
できなくなる。従って、供給側で微細化された顔料、添
加剤をさらに微細化しにくくなり好ましくない。一方、
ギャップD1がギャップD2の4.5倍より大きく形成
されていると、オープンロール11a,11b間に供給
された原料が同オープンロール11a,11b間から落
下してしまう。即ち、オープンロール11a,11bの
一端供給側の間に原料が堆積せず、バンクを形成するこ
とができず好ましくない。なお、実施形態ではD1を
0.15〜2mmの範囲内に設定した。
【0026】また、各オープンロール11a,11bの
直径をL(mm)としたとき、一対のオープンロール1
1a,11b間に供給される原料の供給量は以下に示す
範囲 1×(L/100)2.2〜5×(L/100)2.7
(kg/h) に設定されるのが好ましい。供給量が上記範囲より少な
いと原料の供給量が少なくなり、混練物の生産性が低下
して好ましくない。一方、供給量が上記範囲を越えると
原料の溶融が不完全になりやすくバンク上に固まりが発
生したりして好ましくない。
【0027】そして、搬送路15内を移動した結着樹
脂、顔料及びその他の添加剤よりなる原料がオープンロ
ール11a,11b間の一端供給側に供給され、一対の
オープンロール11a,11b間で原料が溶融混練され
る。さらに、溶融した結着樹脂が、外面温度が高温側の
一方のオープンロール11a表面に巻き着き、その巻き
着いた結着樹脂に顔料、添加剤が練り込まれて混練物が
調製されるようになっている。このとき、一方のオープ
ンロール11aの外面温度は、外面に巻き付いた結着樹
脂の温度がその結着樹脂の溶融温度以下となるように調
節される。また、図2に破線に示すように、オープンロ
ール11a,11bの他端排出側の下方位置には混練物
を回収する回収部16が設けられている。
【0028】次いで、トナー製造のための混練物の原料
について説明すると、まず、結着樹脂としては、その種
類は特に限定されるものではなく、黒トナー又はカラー
トナー用の公知の結着樹脂を使用することができ、例え
ばポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−ア
クリル酸エステル共重合樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ
メチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等が挙げられる。これらの結着樹脂は単独又は
二種以上混合して使用される。結着樹脂はトナー中に通
常80〜95重量%配合される。
【0029】顔料としては特に限定されるものではな
く、キナクリドン、ブリリアントカーミン6B、パーマ
ネントレッド等の赤色顔料、ベンズイミダゾロン、ジク
ロロベンジジン等の黄色顔料、コバルトブルー、銅フタ
ロシアニン等の青色顔料、クロムグリーン、酸化クロ
ム、ピグメントグリーンB等の緑色顔料、カーボンブラ
ック、アセチレンブラック等の黒色顔料が挙げられる。
これらの顔料は単独又は二種以上混合して使用される。
顔料はトナー中に通常3〜10重量%配合される。
【0030】前記添加剤としての荷電制御剤は特に限定
されるものではなく、黒トナー又はカラートナー用の公
知の負帯電又は正帯電トナー用の荷電制御剤を使用する
ことができる。負帯電トナー用の荷電制御剤としては、
サリチル酸又はその誘導体のクロム、亜鉛、ジルコニウ
ム錯体若しくは塩化合物、アゾ錯体染料、長鎖アルキル
カルボン酸塩等の界面活性剤等が挙げられる。正帯電ト
ナー用の荷電制御剤としてはニグロシン染料又はその誘
導体、四級アンモニウム塩、グアニジン塩等が挙げられ
る。また、ワックスはカルナウバワックス等の天然ワッ
クス及び合成ワックス類、シリコーン系重合体、高級脂
肪酸、ポリオレフィン系重合体、低分子重合体等が挙げ
られる。
【0031】次に、前記製造装置10を使用した混練物
の製造方法について記載する。
【0032】さて、結着樹脂、顔料及び添加剤を所定量
計量し、それら原料をホッパ14内に供給する。その
後、製造装置10を稼動させて搬送路15内のスクリュ
ーを所定方向へ回転させ、スクリューフィーダー12の
ホッパ14側からオープンロール混練機11側へ原料を
搬送路15に沿って搬送させる。搬送路15内ではスク
リューが回転して結着樹脂、顔料及び添加剤を常に攪拌
しているため、搬送路15内での原料の滞留が防止され
る。
【0033】次いで、各オープンロール11a,1bの
外面温度を調節し、一方のオープンロール11aの外面
温度を他方のオープンロール11bより高い温度に設定
して両オープンロール11a,11b間に温度差を発生
させる。それと同時に、一方のオープンロール11aを
その回転数が他方のオープンロール11bの回転数より
大きくなるように回転させる。
【0034】すると、前記搬送路15内を搬送された原
料が一対のオープンロール11a,11bの一端供給側
の間に落下して供給され、オープンロール11a,11
b間に堆積してバンクが形成される。相対向するオープ
ンロール11a,11bの内側への回転により前記バン
ク内に原料が飲み込まれ対流が発生する。そして、バン
ク内の結着樹脂は、高温側の一方のオープンロール11
a表面における伝熱作用により加熱溶融して一方のオー
プンロール11a表面に巻き付く。
【0035】このとき、溶融混練中の結着樹脂の温度が
同結着樹脂の溶融温度(Tm)以下となるように一方の
オープンロール11aの外面温度が設定されるため、結
着樹脂の溶融が促進されるのが抑制され、結着樹脂の分
子の切断が促進されることが抑制される。そして、高粘
性流体の結着樹脂がオープンロール11a,11b間の
間隙部で練り込まれることにより圧縮力、せん断力が生
じ、その圧縮力、せん断力により顔料、添加剤等が微細
化されながら結着樹脂中へ分散される。
【0036】さらに、前記せん断力は、せん断速度と結
着樹脂粘度との積算により算出され、結着樹脂粘度は、
例えば結着樹脂温度が10℃上昇すると約10分の1に
減少してしまう場合が多い。従って、せん断速度が同じ
である場合、結着樹脂温度が上昇して結着樹脂粘度が低
下すると、せん断力も低下してしまう。即ち、一方のオ
ープンロール11aの外面温度が結着樹脂の溶融温度以
下に設定されているため、結着樹脂温度の上昇が抑制さ
れ、せん断力の低下が抑制される。
【0037】続いて、溶融された結着樹脂が一方のオー
プンロール11a表面に付着し、その結着樹脂表面に顔
料、添加剤が練り込まれた状態で、繰り返し圧縮力、せ
ん断力を受けて混練されながら、一対のオープンロール
11a,11bの回転速度の差により他端排出側へ移送
される。このとき、一対のオープンロール11a,11
b間のギャップは供給側から排出側へ向かうに連れて狭
くなっているため、排出側へ向かうに連れて顔料、添加
剤等への圧縮力、せん断力が大きくなる。
【0038】そのため、原料が排出側へ移送されるに連
れて顔料、添加剤等は微細化されていく。また、顔料、
添加剤が微細化されるほどそれら顔料、添加剤等を微細
化するのにより大きな圧縮力、せん断力が必要となる。
このとき、顔料、添加剤等が排出側へ移送されるに伴い
ギャップが狭くなるため、顔料、添加剤等に作用する圧
縮力、せん断力も徐々に大きくなり微細化が促進され
る。そして、微細化された顔料、添加剤等が結着樹脂中
に強力に練り込まれ、均一に分散された混練物が他端排
出側から回収部16に回収される。
【0039】得られた混練物を冷却して固化させた後、
混練物を粗粉砕、微粉砕して分級した後、表面処理が行
われてトナーが製造される。得られるトナーは結着樹脂
の分子量分布の変化が小さくなっているとともに、微細
な粒子径を有する顔料、添加物が均一に結着樹脂中に分
散されている。
【0040】前記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。
【0041】・ 一対のオープンロール11a,11b
のギャップが一端供給側から他端排出側に向かうに連れ
て徐々に狭くなるようにオープンロール混練機11を形
成して製造装置10を構成した。そのため、オープンロ
ール11a,11b間のギャップが供給側から排出側ま
で同じに形成されていた従来と異なり、顔料、添加剤が
排出側に移送されるに連れてそれら顔料、添加剤に作用
する圧縮力、せん断力を徐々に大きくすることができ
る。従って、顔料、添加剤が供給側から排出側に移送さ
れるに連れて徐々に微細化されるとともに、結着樹脂中
に均一に分散することができる。その結果、得られた混
練物より調製したトナーを使用して電子写真法により形
成された電気的潜像を現像したとき、被転写材に転写さ
れるトナー画像の画質のムラ、くすみ、透明感の阻害を
なくして画質の低下を防止することができる。
【0042】・ ギャップD1はギャップD2の1.5
〜4.5倍に設定されている。そのため、ギャップD1
が狭すぎて供給側と排出側とギャップの差がほとんどな
くなるのをなくして、供給側から排出側に向かうに連れ
て発生する圧縮力、せん断力を徐々に大きくすることが
できる。また、オープンロール11a,11b間に供給
された原料が同オープンロール11a,11b間から落
下する量を少なくしてバンクを確実に形成することがで
きるとともに、原料の浪費をなくすことができる。
【0043】・ 溶融混練中の結着樹脂の温度が同結着
樹脂の溶融温度以下となるように一方のオープンロール
11aの外面温度を設定したため、結着樹脂の分子の切
断が促進されることを抑制することができる。従って、
原料の溶融混練前と混練後における結着樹脂の分子量分
布の変化を小さくして得られるトナーの被転写材への定
着性を一定に維持することができる。
【0044】・ スクリューフィーダー12の搬送路1
5内ではスクリューが回転して結着樹脂、顔料及び添加
剤を常に攪拌しているため、搬送路15内での原料の滞
留を防止することができる。従って、搬送路15から原
料の固まりがオープンロール11a,11b間に供給さ
れたりする不具合をなくしてトナーの定量性を向上させ
ることができる。
【0045】・ 原料の供給量の範囲を1×(L/10
0)2.2〜5×(L/100) .7(kg/h)に
設定したため、混練物の生産性が低下するのを防止する
ことができる。また、溶融混練時における原料の溶融が
不完全になるのを防止してバンク上に固まりが発生した
りするのを防止することができる。
【0046】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。
【0047】・ 図3に示すトナー製造のための混練物
の製造装置10としてもよい。オープンロール混練機1
1は一方(図3では左方)のオープンロール11aが円
筒状に形成されているとともに、一方のオープンロール
11aの軸11dが両軸受け11cにそれぞれ直交する
状態で両端が軸受け11cに支持されている。一方、他
方(図3では右方)のオープンロール11bはその一端
から他端に向かうに連れて直径が大きくなる円筒状に形
成され、他方のオープンロール11bの軸11dが両軸
受け11cにそれぞれ直交する状態で両端が軸受け11
cに支持されている。そして、両オープンロール11
a,11b間のギャップは一端側から他端側に向かうに
連れて徐々に狭くなる状態となっている。
【0048】又は図3に示す製造装置10において、他
方のオープンロール11bが円筒状に形成され、一方の
オープンロール11aがその一端から他端に向かうに連
れて直径が大きくなる円筒状に形成されていてもよい。
そして、両オープンロール11a,11b間のギャップ
が一端側から他端側に向かうに連れて徐々に狭くなる状
態としてもよい。
【0049】・ 図4に示すトナー製造のための混練物
の製造装置10としてもよい。オープンロール混練機1
1は両オープンロール11a,11bがその一端から他
端に向かうに連れて直径が大きくなる円筒状に形成さ
れ、各軸11dがそれぞれ両軸受け11cに直交する状
態で両端が軸受け11cに支持されている。そして、両
オープンロール11a,11b間のギャップは一端側か
ら他端側に向かうに連れて狭くなる状態となっている。
【0050】・ 実施形態では一対のオープンロール1
1a,11bを備えたオープンロール混練機11を使用
してトナー製造のための混練物の製造装置10とした
が、3本以上のオープンロールを使用したオープンロー
ル混練機11を使用してもよい。
【0051】・ 実施形態では原料供給機構のうちの定
量フィーダーとしてスクリューフィーダー12を使用し
たが、定量フィーダーとしてテーブルフィーダー、モー
ノポンプ等を使用してオープンロール混練機11に原料
を供給してもよく、原料供給機構を使用せず、手作業で
オープンロール混練機11に原料を供給してもよい。
【0052】・ 実施形態では原料として結着樹脂、顔
料、ワックス及び荷電制御剤を使用して混練物を製造し
たが、結着樹脂及び顔料のみを使用して混練物を製造し
てもよく、結着樹脂と、顔料と、ワックス及び荷電制御
剤のうちのいずれか一方とを使用して混練物を製造して
もよい。
【0053】・ 実施形態では、一方のオープンロール
11aの外面温度を他方のオープンロール11bの外面
温度より高く設定し、両オープンロール11a,11b
間に温度差を発生させたが、溶融混練中の結着樹脂が溶
融温度以下となるように、両オープンロール11a,1
1bの外面温度を同じ又は若干異なるように設定しても
よい。このとき、混練物が他端排出側へ移動するよう
に、両オープンロール11a,11b間に回転速度の差
が発生するように設定する。
【0054】・ 実施形態では、両オープンロール11
a,11bの表面に螺旋状の溝を形成したが省略しても
よい。
【0055】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。
【0056】・ 前記原料の供給側端縁におけるオープ
ンロール間のギャップを0.15〜2mmに設定したこ
とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
載のトナー製造のための混練物の製造装置。
【0057】・ 前記原料をオープンロール間の一端供
給側に供給する原料供給機構を備え、前記原料供給機構
は定量フィーダーである請求項1〜請求項3のいずれか
一項に記載のトナー製造のための混練物の製造装置。こ
のように構成した場合、溶融混練装置に原料を定量的か
つ均一に供給することができる。
【0058】・ 前記オープンロールの直径をL(m
m)と設定したとき、原料の供給量を1×(L/10
0)2.2〜5×(L/100)2.7(kg/h)に
示す範囲に設定したことを特徴とする請求項1〜請求項
3のいずれか一項に記載のトナー製造のための混練物の
製造装置。このように構成した場合、原料の供給量が少
なくなり、混練物の生産性が低下してしまうのを防止す
ることができる。また、供給量が過剰になり原料の溶融
が不完全になるのを防止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。
【0060】請求項1に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造装置によれば、少なくとも顔料が微細化
された状態で結着樹脂中に均一に分散され、トナー画像
の画質の低下を防止することができる。
【0061】請求項2に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造装置によれば、請求項1に記載の発明の
効果に加えて、供給側から排出側に向かうに連れて発生
する圧縮力、せん断力を大きくすることができる。ま
た、オープンロール間に供給された原料が同オープンロ
ール間から落下する量を少なくしてバンクを確実に形成
することができるとともに、原料の浪費をなくすことが
できる。
【0062】請求項3に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造装置によれば、請求項1又は請求項2に
記載の発明の効果に加えて、オープンロール間で結着樹
脂の分子の切断が促進されることを抑制することができ
る。従って、原料の溶融混練前と混練後における結着樹
脂の分子量分布の変化を小さくして得られるトナーの被
転写材への定着性を一定に維持することができる。
【0063】請求項4に記載の発明のトナー製造のため
の混練物の製造方法によれば、少なくとも顔料が微細化
された状態で結着樹脂中に均一に分散され、トナー画像
の画質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の混練物の製造装置を示す概略平面
図。
【図2】実施形態の混練物の製造装置を示す概略側面
図。
【図3】別例の混練物の製造装置を示す概略平面図。
【図4】別例の混練物の製造装置を示す概略平面図。
【符号の説明】
D1 オープンロールの供給側端縁におけるギャップ D2 オープンロールの排出側端縁におけるギャップ 10 トナー製造のための混練物の製造装置 11 溶融混練装置としてのオープンロール混練機 11a,11b オープンロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオープンロールを備え、それらオ
    ープンロールのうちの相対向するオープンロール間の一
    端供給側に供給された少なくとも結着樹脂及び顔料より
    なる原料を当該オープンロールの回転により溶融混練し
    て、他端排出側から前記原料よりなる混練物を調製する
    溶融混練装置を備えたトナー製造のための混練物の製造
    装置であって、前記相対向するオープンロール間のギャ
    ップを原料の供給側から排出側に向かうに連れて徐々に
    狭く形成して当該供給側から排出側に向かうに連れて少
    なくとも顔料に作用する圧縮力、せん断力を大きくした
    ことを特徴とするトナー製造のための混練物の製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記相対向するオープンロールの供給側
    端縁におけるギャップを排出側端縁におけるギャップの
    1.5〜4.5倍に設定したことを特徴とする請求項1
    に記載のトナー製造のための混練物の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記相対向するオープンロールの外面を
    温度制御可能に設け、それらオープンロール間で溶融混
    練中の結着樹脂の温度を同結着樹脂の溶融温度(Tm)
    以下に設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載のトナー製造のための混練物の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載のトナー製造のための混練物の製造装置の相対向する
    オープンロール間の一端供給側に少なくとも結着樹脂及
    び顔料よりなる原料を供給し、当該オープンロールの回
    転により前記原料を溶融混練しながら供給側から排出側
    に移送するに連れて圧縮力、せん断力を徐々に大きくな
    るように少なくとも顔料に作用させて、原料よりなる混
    練物の排出時における少なくとも顔料を供給時よりも微
    細化した状態で結着樹脂中に分散することを特徴とする
    トナー製造のための混練物の製造方法。
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