JP2002228940A - デジタルビデオカメラ付きフィールドスコープ - Google Patents

デジタルビデオカメラ付きフィールドスコープ

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JP2002228940A
JP2002228940A JP2001024586A JP2001024586A JP2002228940A JP 2002228940 A JP2002228940 A JP 2002228940A JP 2001024586 A JP2001024586 A JP 2001024586A JP 2001024586 A JP2001024586 A JP 2001024586A JP 2002228940 A JP2002228940 A JP 2002228940A
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Toshiya Kamakura
俊哉 鎌倉
Yuji Kato
雄司 加藤
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Kamakura Koki Co Ltd
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Kamakura Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗視状況下においても、動物等の
対象物に対する視認性が高いデジタルビデオカメラ付き
フィールドスコープを提供する。 【解決手段】 対物光学系及び接眼光学系を有す
る観察光学系と、該観察光学系の光路内を通る光束の一
部を該光路外に取り出す光量分割手段と、前記光量分割
手段により前記光路害に取り出された分割光束を受光
し、これを電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素
子における1画像当たりの撮像時間を1/60秒より長
く延長する撮像時間延長手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオカ
メラ付きフィールドスコープに関し、さらに詳しくは、
暗視状態においても高い撮影性能を有するデジタルビデ
オカメラ付きフィールドスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオカメラ付きフィールドス
コープ(以下、「DVC付きフィールドスコープ」とい
う)は、自然界において動物等の観察に使用されること
が多く、夜間等のように光量が不十分な状況での撮影が
必要になる場合も多い。DVC付きフィールドスコープ
は、これに通常使用されるCCD撮像素子が人間の目に
比較して暗視性能に優れていることから、例えば、月明
かりの下での観察のように、人間の視覚では対象物を充
分に捕らえることが困難な状況でも、モニタ画面を通じ
て対象物を的確に捕らえることができるので、このよう
な状況下での撮影には適しているといえる。
【0003】しかし、従来のDVC付きフィールドスコ
ープでは、月明かり程度の明るさでの撮影は可能である
が、これよりも光量の少ない状況下では、CCD撮像素
子が取り込む光の量が減少することから、モニタ画面の
視認性が著しく低下する。例えば、従来のDVC付きフ
ィールドスコープにおいては、夜間に、天気が悪くて月
が出ていないときには撮影が困難であり、また、月が出
ていて撮影が可能なときでも、一時的に月が雲に隠れた
場合には、モニタ画面において対象物を充分に捕らえる
ことができなくなり、その間に動物等の対象物を見失う
こともある。したがって、DVC付きフィールドスコー
プの使用者は、従来のDVC付きフィールドスコープが
有する暗視性能以上の暗視性能をDVC付きフィールド
スコープに要求している。
【0004】暗視状況下における視認性を向上させるた
めには、DVC付きフィールドスコープ内に取り入れる
光の量を増やす必要があり、このためには、1画像当た
りの撮像時間を長くしなければならない。
【0005】しかし、従来のDVC付きフィールドスコ
ープは、撮影された映像の録画及びモニタ表示のための
信号出力にビデオ信号を使用しており、1秒間に30画
像すなわち、30フレームを撮影し、これを発信する必
要があるので、1画像当たりの撮像時間には制限があっ
た。すなわち、従来のDVC付きフィールドスコープに
おいては、1秒を、その中に含まれるフレーム数で割っ
て得られる1/30秒の時間(フレーム期間)内に1画
像を撮像し、電荷の放電及び信号処理をしてビデオ信号
として出力する必要があるので、1フレーム当たりの撮
像時間は、一般に1/60秒の長さが最大になる。信号
処理、及び電荷の放電速度の高速化等により、1フレー
ム当たりの撮像時間を長くする試みもあるが、ビデオ信
号の制約上、1フレーム当たりの撮像時間は1/30秒
を越えることができない。
【0006】このように1フレーム当たりの撮像時間が
制限されている状況では、前記のような暗視下において
も満足するような、DVC付きフィールドスコープの映
像の視認性を得ることは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来のD
VC付きフィールドスコープの前記欠点を解消すること
にある。すなわち、本発明は、暗視状況下においても、
動物等の対象物に対する視認性が高いDVC付きフィー
ルドスコープを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、対物光学系及び接眼光学系を
有する観察光学系と、該観察光学系の光路内を通る光束
の一部を該光路外に取り出す光量分割手段と、前記光量
分割手段により前記光路外に取り出された分割光束を受
光し、これを電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像
素子における1画像当たりの撮像時間を1/60秒より
長く延長する撮像時間延長手段とを有することを特徴と
するデジタルビデオカメラ付きフィールドスコープであ
り、また前記目的を達成するための本発明の第2の手段
は、前記撮像時間延長手段が、前記撮像素子における露
光量を検出する露光検出手段から入力された露光量信号
に基づいて前記撮像素子の1画像当たりの撮像時間を1
/60秒以内の時間内で調節する撮像時間制御部に対
し、撮像時間を1/60秒より長く延長する延長信号を
出力する延長信号送信手段であることを特徴とする第1
の手段に記載したデジタルビデオカメラ付きフィールド
スコープであり、また前記目的を達成するための本発明
の第3の手段は、前記撮像素子から出力された電気信号
を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段から
入力された画像信号を1画像毎に記憶し、この画像信号
を一定時間毎に画像記録媒体または画像信号出力手段へ
出力する記憶手段であって、前記画像処理手段から新た
な画像信号が入力されるまで、記憶された画像信号を保
持し、所定の時間までに前記画像処理手段から新たな画
像信号が入力されない場合には、既に記憶されている画
像信号を画像記録媒体または画像信号出力手段へ出力す
る記憶保持手段とを有することを特徴とする第1又は第
2の手段に記載のデジタルビデオカメラ付きフィールド
スコープであり、また前記目的を達成するための本発明
の第4の手段は、前記撮像素子から出力された電気信号
を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段から
入力された画像信号を1画像毎に記憶し、この画像信号
を一定時間毎に画像記録媒体または画像信号出力手段へ
出力する記憶手段と、前記記憶手段から入力される画像
信号を記憶し、前記記憶手段から新たな画像信号が入力
されるまで、記憶された画像信号を保持し、所定の時間
までに前記画像処理手段から前記記憶手段に新たな画像
信号が入力されない場合には、記憶されている画像信号
を前記記憶手段に入力する画像信号保持手段を有するこ
とを特徴とする第1又は第2の手段に記載のデジタルビ
デオカメラ付きフィールドスコープである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。図1はこの
発明に係るDVC付フィールドスコープの一実施の形態
を示す画像記録回路図である。図1において、画像記録
回路20は、CCD撮像素子14、アンプ21、A/D
コンバータ22、画像処理部24、メインメモリ25、
ビデオ信号出力部28、撮像時間制御部31、及び画面
保持部33とを備えている。さらにDVC付フィールド
スコープ40は、前記各部のそれぞれに電気的に接続さ
れたシステムコントロール部26、システムコントロー
ル部26に電気的に接続された起動スイッチ27、切り
替えスイッチ35、暗視選択信号送信部32および露光
計34とを有する。また、メインメモリには、画像記録
部29が接続されている。
【0010】起動スイッチ27は、DVC付きフィール
ドスコープ40本体に設けられた起動釦(図示せず)に
連動して開閉される。システムコントロール部26は、
起動スイッチ27の状態に応じてCCD撮像素子14、
アンプ21、A/Dコンバーター22、画像処理部2
4、メインメモリ25、ビデオ信号出力処理部28、撮
像時間制御部31及び露光計34の各々を制御する。
【0011】明るい場所における通常モードでビデオ撮
影を開始する場合は、起動釦を押下する。起動釦を押下
すると起動スイッチ27がオンとなり、この起動スイッ
チ27のオンによりシステムコントロール部26から露
光計34に1/30秒毎に起動信号を出力する。この1/
30秒という時間は、ビデオ信号が1画像を送信するよ
うに要する時間である。フレーム期間ともいう。露光計
34は、CCD撮像素子14に入射される光の露光量を
検出し、1/30秒毎に撮像時間制御部31に露光量デ
ータ信号を出力する。また、システムコントロール部2
6は、1/30秒毎に撮像時間制御部31にも起動信号
を出力する。露光量データ信号及び起動信号が入力され
た撮像時間制御部31は、露光量データ信号に基づいて
撮像時間を演算する。通常の明るい場所での撮影の場
合、撮像時間の範囲が定められており、例えば1/15
734秒〜1/60秒の範囲で撮像時間が決定される。
1画像分のビデオ信号を読み出し、次の撮像のためにク
リアするのに最大で1/60秒を必要とするので、露光
後の画像処理時間を含めたトータル時間を1/30秒以
内にすることを考慮すると撮像時間は1/60秒以内に
制限される。撮像時間制御部31からCCD撮像素子1
4に1/30秒毎に撮像起動信号及び露光計34で決ま
る撮像時間に基づく終了信号(シフトパルス)が出力さ
れ、CCD撮像素子が撮像を開始し、終了する。デジタ
ルビデオカメラにおいては、一般にメカニカルシャッタ
ではなく、電子シャッタが採用されている。電子シャッ
タを使用したCCD撮像素子14における撮像は次のよ
うに行われる。
【0012】CCD撮像素子14のフォトダイオード等
で形成された受光部に連続的に光が入射され、受光部に
は時間に比例して信号電荷が蓄積される。受光部に蓄積
された電荷を読み出すために、シフトパルスが一定時間
ごとに受光部に印加される。シフトパルスが印加される
と、受光部の電荷が一括してCCD撮像素子14の転送
部に移動し、受光部に蓄積された電荷は0になる。シフ
トパルスは通常フレーム転送周期である1/30秒周期
で印加され、1/2パルスの1/60秒が、電荷が蓄積
されている時間、つまり撮像時間になる。残りの1/2
パルスの1/60秒が、転送、放電時間となる。撮像時
間を1/60秒より短くする場合は、受光部に蓄積され
た電荷を消去する掃出しパルスを受光部に印加して、受
光部に蓄積された電荷を0に保持する時間を延ばす。撮
像時間に基づき掃出しパルスが解除された時点から1/
30秒周期のシフトパルスが印加されるまでの時間が撮
像時間となる。したがって、掃出しパルスを受光部に加
えるタイミングを変化させることで撮像時間を変化させ
ることができる。
【0013】CCD撮像素子14の転送部に移動された
信号電荷は、水平垂直の走査により1次元のアナログ信
号としてアンプ21に出力され増幅される。増幅された
アナログ信号は、A/Dコンバーター22に出力されデ
ジタル信号に変換される。続いてこの変換されたデジタ
ル信号は、画像処理部24に出力されγ補正、色補正、
データ圧縮等の画像処理が行われる。続いて、この圧縮
処理等を施したデジタル信号がメインメモリ25に出力
され、1画像分の画像データ毎にメインメモリ25に記
憶される。メインメモリ25に記憶された1画像分の画
像データは、さらに1/30秒毎にビデオ信号処理部2
8及び画像記録部29に出力される。ビデオ信号処理部
28は、1画像当たり1/30秒でビデオ信号を出力す
る。出力されたビデオ信号はビデオ信号処理部28に接
続されたモニタに送られ、モニタに動画を表示する。ビ
デオ信号処理部28が図示しない無線送信機に接続され
ている場合は、無線送信機において無線信号に変換さ
れ、アンテナから送信される。
【0014】続いて、暗視状態における動作について説
明する。暗視モードで撮影する場合は、切り替え釦を使
用する。暗視時における切り替えスイッチ35は、DV
C付きフィールドスコープ40本体に設けられた切り替
え釦(図示せず)に連動して開閉される。切り替え釦
は、オン−オフ切り替えだけでなく、撮像時間を例え
ば、1/30秒、1/15秒、1/10秒、1/5秒と切り
替えることができるものであってもよい。切り替え釦に
よって切り替えることができる撮像時間はいずれも通常
の撮像時には設定することができない長い撮像時間とな
っている。暗視時における撮像時間は、1/60秒より
長ければよく,暗さによって変化するが、特に1/5秒
〜1/30秒の範囲の撮像時間であることが好ましい。
システムコントロール部26は、切り替えスイッチ35
の状態に応じてCCD撮像素子14、アンプ21、A/
Dコンバーター22、画像処理部24、メインメモリ2
5、ビデオ信号出力処理部28、撮像時間制御部31及
び露光計34の各々を制御する。
【0015】切り替え釦をOFF状態から所定の撮像時
間に設定すると切り替えスイッチ35がオンとなり、こ
の切り替えスイッチのオンにより暗視選択信号発信手段
32より暗視選択信号が撮像時間制御部31に出力され
る。また切り替え釦により露光時間を選択できる場合
は、切り替え釦を所定の撮像時間にセットすることによ
り暗視選択信号と撮像時間信号とが撮像時間制御部31
に出力される。暗視選択信号が入力された撮像時間制御
部31は、暗視時用に設定された撮像時間、例えば1/
30秒の撮像時間に対応した撮像起動信号、撮像終了信
号及び放電開始信号をCCD撮像素子14に送信する。
暗視選択信号と撮像時間信号とが入力された撮像時間制
御部31は、切り替え釦によって設定された撮像時間に
対応した撮像起動信号、撮像終了信号及び放電開始信号
をCCD撮像素子14に送信する。撮像起動信号、撮像
終了信号及び放電開始信号を受けたCCD撮像素子14
は、受光部に蓄積された電荷を読み出すためのシフトパ
ルスの印加間隔、及び掃出しパルスの印加タイミングを
延長することで撮像時間を延長する。この暗視モードに
おいては、撮像時間制御部31にシステムコントロール
部26から入力される起動信号及び露光計34から入力
される露光量データ信号は過露光のフェ−ルセールを除
き無視される。
【0016】撮像時間を延長することにより得られた電
気信号は、アンプ21において増幅され、撮像信号に合
わせて起動するA/Dコンバータ22においてAD変換
され、続いて画像処理部24において画像処理される。
画像処理部24で圧縮処理等を施したデジタル信号はメ
インメモリ25に出力されるが、撮像時間が延長された
ことにより、1/30秒周期で新しい画像データがメイ
ンメモリ25に出力されない場合がある。この場合、画
像保持部33に記憶されている1画像分の画像データを
メインメモリ25に呼び出して記憶し、ビデオ信号処理
部28及び画像記録部29に出力する。この画像保持部
33はメインメモリ25と電気的に接続されており、ビ
デオ信号処理部28に1画像分の画像データを出力する
時に同時に画像保持部33にも同じ1画像分の画像デー
タが出力される。したがって、メインメモリ25から画
像データが消去されても、画像保持部33には最新の画
像データが保持されることになる。したがって、1/3
0秒周期で新たな画像データが画像処理部24からメイ
ンメモリ25に入力されない場合でも、その一つ前の画
像データが画像保持部33に保持されているので、遅れ
ることなく、ビデオ信号処理部28及び画像記録部29
に画像データを送ることができる。この場合、画像保持
手段に画像データを一時記憶させて、新しい画像データ
が入力されない場合に呼び出す方法を採用したが、画像
保持手段を設けずに、メインメモリ25自体に一時的に
画像データを保存する記憶部分を設けるか、メインメモ
リ25が画像処理部24から新しい画像データが入力さ
れるまで画像を保持することにより、1/30秒毎に新
しい画像データが入力されない場合は、メインメモリ2
5内に保持されている1画像分の画像データを再度ビデ
オ信号処理部28及び画像記録部29に出力することも
できる。このような画像データの補完を行うことによ
り、撮像時間を延長してもビデオ信号に画像データの欠
落が生じなくなる。
【0017】上記実施の態様においては、暗視モードに
おいては、手動切り替えにより外部信号に基づいて撮像
時間を延長したが、CCD撮像素子14における露光量
や、CCD撮像素子14の受光部における電荷の平均蓄
積量を検出し、露光量や電荷の平均蓄積量が所定量に満
たない場合に撮像時間を延長することもできる。露光量
に基づいて撮像時間を延長する場合は、撮像時間制御部
31において、通常モードの場合と同様に、暗視モード
においても、露光計34から入力される露光量データ信
号に基づいて撮像時間が演算され、所定の露光量に満た
ない場合、CCD素子に対し、暗視選択信号を入力す
る。ただし、この場合、暗視選択信号に基づいて、撮像
時間を1/30秒より短い時間とする制限は解除され
る。
【0018】上記実施の態様においては、撮像素子とし
て電荷転送型撮像素子であるCCD撮像素子を用いた
が、走査方式がXYアドレス型の撮像素子も用いること
ができる。XYアドレス型の撮像素子としては、例えば
C−MOSイメージセンサを挙げることができる。ま
た、画像の撮像は、電子シャッタを利用する方式に限ら
れず、メカニカルシャッタを利用することもできるし、
電子シャッタとメカニカルシャッタとを併用することも
できる。尚、電子シャッタを用いた方が、DVC付フィ
ールドスコープを軽量化できるという利点がある。
【0019】図2〜3に本発明のDVC付きフィールド
スコープ40の全体図を示す。図2は、DVC付きフィ
ールドスコープ40の正面図であり、図3は、DVC付
きフィールドスコープ40の底面図である。なお、図3
は、DVC付きフィールドスコープ40の本体ケース6
5を図面に平行な面で切断し、図2においては、DVC
付きフィールドスコープ40の本体ケース65の一部を
図面に平行な面で切断した状態で図示して、その内部の
光学系の構造を表わしている。
【0020】以下、DVC付きフィールドスコープ40
の光学系、及びそれに関連した構造について説明する。
DVC付きフィールドスコープ40は、対物レンズ群4
1、焦点調節手段46、ポロプリズム47、CCD撮像
素子44、左右反転プリズム58、焦点板49、及び接
眼レンズ群48を有する。
【0021】対物レンズ群41及び接眼レンズ群48
は、従来のフィールドスコープに用いられる対物レンズ
群及び接眼レンズ群と同様の対物レンズ群及び接眼レン
ズ群である。焦点板49は、個人差による視度差を補正
するために使用する部材である。
【0022】ポロプリズム47は、正立像を得るための
プリズムであって、接眼レンズ群48側に設置される直
角プリズム50と、対物レンズ群41側に設置される直
角プリズム51とを組み合わせて形成され、枠64に装
着されている。対物レンズ群41を通過してDVC付き
フィールドスコープ40内に入射した光束(以下、「入
射光束」という)は、光軸Oに沿って進行し、直角プリ
ズム50の底面52からポロプリズム47内に入る。そ
の後、その光束は、直角プリズム50の斜面53上の点
a、直角プリズム50の斜面54上の点b、直角プリズ
ム51の斜面55上の点c、及び直角プリズム51の斜
面56上の点dで反射し、直角プリズム51の底面57
からポロプリズム47外に出て、接眼レンズ群48に至
る。DVC付きフィールドスコープ40においては、入
射光束がこのような経路を進行するので、正立像が得ら
れ直視により被写体を観察することができる。
【0023】また、直角プリズム50には、直角プリズ
ム42が、その底面を直角プリズム50の斜面54に当
接する状態で接合されている。そして、直角プリズム5
0と直角プリズム42とが接合する面上には金属含有薄
膜からなるハーフミラー(半透明鏡)42cが形成され
ている。したがって、直角プリズム50と直角プリズム
42とから成る部分は、ビームスプリッタ59を構成す
る。
【0024】ビームスプリッタ59は以下のように作用
する。直角プリズム50の底面52からポロプリズム4
7内に入った光束は、斜面53上の点aで反射した後、
そのうちの一部、つまり分割光束は、斜面54上の点b
を透過して直進し、直角プリズム42内を通過して、さ
らに直角プリズム42外に出射される。残りの光束は、
斜面54上の点bで反射して、前述した経路を進行し、
接眼レンズ群48に至る。即ち、ビームスプリッタ59
は、入射光束の一部をその観察光学系の光路外に取り出
し、残りの光束を接眼光学系に導く機能を有する。尚、
ビームスプリッタ59により、観察光学系の光路外に取
り出された分割光束は、左右反転像を形成する。分割光
束は、左右反転プリズム58にて正立像に変換され、C
CD撮像素子44に入射される。したがって、CCD撮
像素子44に到達する光束から得られる像もこの場合、
正立像である。
【0025】反射光学系である左右反転プリズム58
は、ビームスプリッタ59により生じた左右反転像を正
立像に変換する部材である。左右反転プリズム58は、
直角プリズムであって、前記分割光束が入射可能な位置
に設置され、さらに、その分割光束が左右反転プリズム
58の斜面60から左右反転プリズム58内に入射し、
かつその入射角度が斜面60に対して直角である向きに
設置されている。したがって、前記分割光束は、左右反
転プリズム58内に入射した後、左右反転プリズム58
の底面61で反射して、斜面62から左右反転プリズム
58外に出射される。このようにして左右反転プリズム
58内を通過した光束の像は、左右が反転する。したが
って、前記分割光束は入射光束に対する左右反転像であ
るので、左右反転プリズム58を通過した後の前記分割
光束は、入射光束に対する左右反転像の左右反転像、つ
まり入射光束に対する正立像を形成する。
【0026】CCD撮像素子44は、ビームスプリッタ
59のハーフミラー42cにより光路外に反射された光
束(観察物体像)が、左右反転プリズム58に反射し
て、CCD撮像素子44の撮像面(受光面)14a上に
結像するように、ビームスプリッタ59から所定の距離
をおいた位置に固定されている。
【0027】このように、DVC付きフィールドスコー
プ40は、二次的反射プリズムである左右反転プリズム
58の付加により大型化するが、左右反転プリズム58
が安価であるので、後述する画像記録回路により左右反
転像を補正する場合に比較して、製造コストを低くする
ことができる利点を有する。
【0028】前記左右反転プリズム58を用いないで、
ビームスプリッタ59のハーフミラー42cにより光路
外に反射された光束(観察物体像)が直接CCD撮像素
子44の撮像面(受光面)14a上に結像するようにす
ることもできる。この場合プリズム等の反射光学系を必
要としない分、装置本体の小型化及び軽量化を図ること
ができる。
【0029】上記の場合、図1に示す画像記録回路20
のA/Dコンバータと画像処理部24との間に画像メモ
リ23を設け、一時的に一画像分の画像データを書き込
み、画像処理部24により書き込んだ順序と左右反対の
順序で読み出すことにより正立像とすることができる。
【0030】前記画像メモリの内容を反転させる方法と
しては、記録したメモリの内容の読み出す順序を逆にす
ることで可能であり、この方法を実施する汎用素子は三
洋電機(株)(例えば、型式LC99052、CCDコ
ントローラLS1)等から一般に供給されている。
【0031】さらに、DVC付きフィールドスコープ4
0に、ビデオ信号出力部28からのビデオ信号を受けて
これを無線信号に変換してアンテナから送信する送信機
及びアンテナを設けることもできる。したがって、DV
C付きフィールドスコープ40にモニタを有線で接続す
る必要がなくなり、モニタから切り離した状態で持ち運
び又は使用することができ、モニタ画像の観察が可能で
ありながら、フィールドスコープが本来有する機動性が
損なわれない。
【0032】
【発明の効果】本発明のDVC付きフィールドスコープ
は、1画像当たりの撮像時間を60分の1秒より長く延
長することができるので、暗所における対象物に対する
高い視認性が得られる。また、本発明のDVC付きフィ
ールドスコープは、通常モードでは、画像当たりの撮像
時間が60分の1秒より短いので、動きのあるものを撮
影してもブレが生じることなく撮影することができ、暗
視モードでは、画像当たりの撮像時間が60分の1秒よ
り長く延長することができるので、暗所における対象物
に対する高い視認性が得られる。また、本発明のDVC
付きフィールドスコープは、暗視モードにおいて、撮影
し、撮像素子から所定の周期内に画像データが送られて
こない場合であっても、既に記憶手段に保持された画像
データを利用するので、ビデオ信号の出力時に画像デー
タの欠落が生じない。このため市販の日本及び米国の規
格であるNTSC規格やヨーロッパの規格であるPAL
規格のビデオカム(レコーダー)に新規の添加機構を設
けることなく接続でき記録作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係るDVC付フィールドス
コープの一実施の形態を示す画像記録回路図である。
【図2】 図2は、本発明に係るDVC付フィールドス
コープの正面図である。
【図3】 図3は、本発明に係るDVC付フィールドス
コープの底面図である。
【符号の説明】
14 CCD撮像素子、20 画像記録回路、21 ア
ンプ、22 A/Dコンバータ、24 画像処理部、2
5 メインメモリ、26 システムコントロール部、2
7 起動スイッチ、28 ビデオ信号出力部、29 画
像記録部、31撮像時間制御部、32 暗視選択信号送
信部、33 画像保持部、34 露光計、35 切り替
えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 Q 5/765 5/782 K Fターム(参考) 2H039 AA01 AB03 AB22 AC04 5C018 FA01 5C022 AB17 AC32 AC42 AC69 5C024 BX04 CX54 CX67 GY01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系及び接眼光学系を有する観察
    光学系と、該観察光学系の光路内を通る光束の一部を該
    光路外に取り出す光量分割手段と、前記光量分割手段に
    より前記光路外に取り出された分割光束を受光し、これ
    を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子におけ
    る1画像当たりの撮像時間を1/60秒より長く延長す
    る撮像時間延長手段とを有することを特徴とするデジタ
    ルビデオカメラ付きフィールドスコープ。
  2. 【請求項2】 前記撮像時間延長手段が、前記撮像素子
    における露光量を検出する露光量検出手段から入力され
    た露光量信号に基づいて前記撮像素子の1画像当たりの
    撮像時間を1/60秒以内の時間内で調節する撮像時間
    制御部に対し、撮像時間を1/60秒より長く延長する
    延長信号を出力する延長信号送信手段であることを特徴
    とする請求項1に記載したデジタルビデオカメラ付きフ
    ィールドスコープ。
  3. 【請求項3】 前記撮像素子から出力された電気信号を
    画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段から入
    力された画像信号を1画像毎に記憶し、この画像信号を
    一定時間毎に画像記録媒体または画像信号出力手段へ出
    力する記憶手段であって、前記画像処理手段から新たな
    画像信号が入力されるまで、記憶された画像信号を保持
    し、所定の時間までに前記画像処理手段から新たな画像
    信号が入力されない場合には、既に記憶されている画像
    信号を画像記録媒体または画像信号出力手段へ出力する
    記憶保持手段とを有することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のデジタルビデオカメラ付きフィールドスコー
    プ。
  4. 【請求項4】 前記撮像素子から出力された電気信号を
    画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段から入
    力された画像信号を1画像毎に記憶し、この画像信号を
    一定時間毎に画像記録媒体または画像信号出力手段へ出
    力する記憶手段と、前記記憶手段から入力される画像信
    号を記憶し、前記記憶手段から新たな画像信号が入力さ
    れるまで、記憶された画像信号を保持し、所定の時間ま
    でに前記画像処理手段から前記記憶手段に新たな画像信
    号が入力されない場合には、記憶されている画像信号を
    前記記憶手段に入力する画像信号保持手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルビデオカ
    メラ付きフィールドスコープ。
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