JP2002228072A - 二重管用継手、二重管用継手と二重管とのろう付け方法 - Google Patents

二重管用継手、二重管用継手と二重管とのろう付け方法

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JP2002228072A JP2001030055A JP2001030055A JP2002228072A JP 2002228072 A JP2002228072 A JP 2002228072A JP 2001030055 A JP2001030055 A JP 2001030055A JP 2001030055 A JP2001030055 A JP 2001030055A JP 2002228072 A JP2002228072 A JP 2002228072A
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    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/106Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically consisting of two coaxial conduits or modules of two coaxial conduits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外管、内管および連結リブを一体成形した二
重管に適用して好適な「二重管用継手、二重管用継手と
二重管とのろう付け方法」を提供する。 【解決手段】 外管101と、内管102と、連結リブ
103とが、押し出し加工または引き抜き加工にて一体
成形された二重管100を接続するために用いる二重管
用継手50であり、露出した内管の内管端末部102a
を接合する第2接合部520に、内管端末部の先端を係
止するストッパ521と、第2接合部に内管端末部をろ
う付けするためのろう材522を保持するテーパ形状の
凹所523と、を形成する。ろう付けする際には、凹所
は、その開放口523aが上に向けられ、ろう材を仮保
持する機能と、溶融したろう材を溜める機能とを発揮す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外管と、外管の内
部に備えられた内管と、前記両管を連結する連結リブと
が、押し出し加工または引き抜き加工にて一体成形され
た二重管を接続するために用いる二重管用継手、およ
び、二重管用継手と二重管とのろう付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】公知
のように、二重管は、第1の流体を流す外管と、外管の
内部に備えられ第2の流体を流す内管とを備えている。
製造方法から大別すると、二重管には2つのタイプがあ
る。その一つは、外管と内管とをそれぞれ別個独立に製
造し、内管を外管内に挿入した状態で外管をしごき加工
し、外管内壁に形成した突起部を内管外壁に圧接させる
タイプの二重管である。他の一つは、外管と、内管と、
外管と内管とを連結する連結リブとを、押し出し加工ま
たは引き抜き加工にて一体成形するタイプの二重管であ
る。近年では、製造原価の低減を図る観点から、外管、
内管および連結リブを一体成形する後者のタイプの二重
管が多用されている。
【0003】特許第2595578号には、外側ホース
と、ゴムからなる内側ホースとの二重管構造を有する配
管系の継手が記載されている。
【0004】しかしながら、上記公報に記載されている
継手構造は、外管と内管とが別体で構成されている場合
には適用できるものの、外管、内管および連結リブを一
体成形した二重管に適用することはできない。
【0005】そこで、本発明は、外管、内管および連結
リブを一体成形した二重管に適用して好適な二重管用継
手を提供することを目的とする。
【0006】さらに、外管、内管および連結リブを一体
成形した二重管に適用して好適な、二重管用継手と二重
管とのろう付け方法に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0008】(1)第1流体を流す外管と、前記外管の
内部に備えられ第2流体を流す内管と、前記両管を連結
する連結リブとが、押し出し加工または引き抜き加工に
て一体成形された二重管を接続するために用いる二重管
用継手において、前記第1流体を流す第1内部通路、お
よび、前記第2流体を流す第2内部通路が形成されたブ
ロック形状の本体部に、前記第1流体を案内する第1外
部管と前記第1内部通路とを連通する第1開口と、前記
第2流体を案内する第2外部管と前記第2内部通路とを
連通する第2開口と、前記外管の一部を除去して前記内
管を露出させた外管端末部を、前記外管と前記第1内部
通路とを連通させて接合する第1接合部と、露出した前
記内管の内管端末部を、前記内管と前記第2内部通路と
を連通させて接合する第2接合部と、を設け、前記第1
と第2の接合部のうちの少なくとも一方に、前記外管端
末部または前記内管端末部の先端を係止するストッパを
形成し、前記第1と第2の接合部のうち少なくとも前記
第2接合部に、前記内管端末部をろう付けするためのろ
う材を保持する凹所を形成したことを特徴とする二重管
用継手。
【0009】(2)前記凹所は、先細りとなる断面テー
パ形状を有していることを特徴とする上記(1)に記載
の二重管用継手。
【0010】(3)前記凹所は、前記第2接合部に前記
内管端末部をろう付けする際には当該凹所の開放口が上
に向けられ、ろう材を仮保持する機能と、溶融したろう
材を溜める機能とを備えていることを特徴とする上記
(1)に記載の二重管用継手。
【0011】(4)前記第1内部通路は、前記本体部の
第1の壁面から穿設された止まり孔を備え、前記第1の
壁面に連続する第2の壁面に、前記止まり孔に連通する
通孔を形成し、前記通孔に、前記第1接合部を形成し、
前記止まり孔の開放端に、当該開放端を閉塞する盲栓を
取り付けたことを特徴とする上記(1)に記載の二重管
用継手。
【0012】(5)前記第1内部通路は、前記本体部の
壁面から穿設された止まり孔を備え、前記止まり孔の開
放端に、前記第1接合部を形成したことを特徴とする上
記(1)に記載の二重管用継手。
【0013】(6)外管と、前記外管の内部に備えられ
た内管と、前記両管を連結する連結リブとが押し出し加
工または引き抜き加工にて一体成形された二重管を、内
部通路が形成されたブロック形状の本体部を有する二重
管用継手に対して、前記外管の一部を除去して前記内管
を露出させた外管端末部を前記本体部の外壁面に臨む第
1接合部にろう付けし、露出した前記内管の内管端末部
を前記本体部の内部に設けられた第2接合部にろう付け
する、二重管用継手と二重管とのろう付け方法におい
て、前記内管端末部を前記第2接合部に位置決めして配
置するとともに前記第2接合部に形成した凹所にろう材
が保持されるように配置する工程と、前記外管端末部を
前記第1接合部に位置決めして配置するとともに当該第
1接合部にろう材を配置する工程と、前記凹所の開放口
が上を向くように前記本体部を配置した状態で、前記本
体部および前記第1接合部を加熱して前記凹所に配置さ
れたろう材および前記第1接合部に配置されたろう材を
溶融させ、前記外管端末部を前記第1接合部にろう付け
すると同時に前記内管端末部を前記第2接合部にろう付
けする工程と、を有することを特徴とする二重管用継手
と二重管とのろう付け方法。
【0014】(7)前記第1と第2の接合部のうちの少
なくとも一方に形成したストッパに、前記外管端末部ま
たは前記内管端末部の先端を係止させることにより、前
記内管端末部が前記第2接合部に位置決めして配置さ
れ、前記外管端末部が前記第1接合部に位置決めして配
置されることを特徴とする上記(6)に記載の二重管用
継手と二重管とのろう付け方法。
【0015】(8)前記内部通路を形成するために前記
本体部に穿設された止まり孔の開放端に、当該開放端を
閉塞する盲栓を配置するとともに前記開放端と前記盲栓
との第3接合部にろう材を配置する工程と、前記第3接
合部を加熱して前記第3接合部に配置されたろう材を溶
融させ、前記盲栓を前記第3接合部にろう付けする工程
と、をさらに有することを特徴とする上記(6)に記載
の二重管用継手と二重管とのろう付け方法。
【0016】(9)前記外管端末部および前記内管端末
部のろう付け工程と、前記盲栓のろう付け工程とを、同
時に行うことを特徴とする上記(8)に記載の二重管用
継手と二重管とのろう付け方法。
【0017】(10)前記外管端末部および前記内管端
末部のろう付け工程および前記盲栓のろう付け工程のう
ち、一方の工程を他方の工程に先立って行うことを特徴
とする上記(8)に記載の二重管用継手と二重管とのろ
う付け方法。
【0018】(11)前記ろう付けする工程は、前記本
体部を加熱する予備加熱工程と、前記本体部および前記
第1接合部を加熱する本加熱工程とを含んでいることを
特徴とする上記(6)に記載の二重管用継手と二重管と
のろう付け方法。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】(実施形態1)図1は、本発明の二重管用
継手を適用した実施形態1に係る自動車用空気調和装置
を示す概略構成図、図2は、二重管を示す斜視図であ
る。
【0021】図1に示される自動車用空気調和装置は、
いわゆるワンボックスカーなどにおいて使用されるデュ
アルタイプの自動車用空気調和装置であり、主として前
席空調を行う前席用空気調和装置10と、主として後席
空調を行う後席用空気調和装置20とを備える。後席用
空気調和装置20は、車室内の中央部または後方部付近
に設置されている。前席用および後席用の空気調和装置
10、20のそれぞれにおいては、インテークユニット
11、21で取り入れた空気をユニットケースに導き、
当該ユニットケース内のエバポレータEf、Erを通過
させて空気を冷却し、この冷却空気をヒータコアHf、
Hrにより適宜加熱して所定温度の調和空気とした後
に、各種吹出口12、22から車室内に吹出している。
ヒータコアHf、Hrの前面には、冷却空気をヒータコ
アHf、Hrを通過する空気とヒータコアHf、Hrを
バイパスして流れる空気とに所定の比率で分岐させるミ
ックスドア13、23が回動自在に設けられている。ヒ
ータコアHf、Hrを通過した空気と、ヒータコアH
f、Hrをバイパスした空気とをミックスすることによ
り、車室内に吹き出す調和空気の温度が所望の温度に調
整される。
【0022】「エバポレータEf、Er」とは、周知の
ように、膨脹弁Vf、Vrなどで減圧された低温低圧冷
媒が内部を流通し、ここに導入された空気を冷媒との熱
交換により冷却するものである。また、「ヒータコアH
f、Hr」とは、高温のエンジン冷却水が内部を流通
し、ここに導入された空気を高温のエンジン冷却水との
熱交換により加熱するものである。
【0023】フロントエバポレータEf、リアエバポレ
ータEr、コンプレッサ31、コンデンサ32、リキッ
ドタンク33および膨張弁Vf、Vrを冷媒導管で接続
して、冷房サイクルが構成されている。リキッドタンク
33から流出した比較的高温高圧の液冷媒は、エンジン
ルーム内で分岐された冷媒導管34、35を通って、フ
ロントエバポレータEfおよびリアエバポレータErの
それぞれに導かれる。また、フロントエバポレータEf
およびリアエバポレータErのそれぞれから流出した比
較的低温低圧のガス状冷媒は、冷媒導管36、37を通
ってエンジンルーム内で合流され、コンプレッサ31に
吸入される。
【0024】本実施形態1では、リアエバポレータEr
と冷房サイクルとを接続する冷媒導管に二重管を用いて
おり、冷媒導管35、37に接続される第1の二重管1
00と、リアエバポレータErに接続される第2の二重
管200とを有している。これら2本の二重管100、
200は、継手40を介して相互に接続されている。そ
して、リアエバポレータErからの低圧ガス状冷媒(第
1流体に相当する)を外管101、201に流し、リキ
ッドタンク33からの高圧液状冷媒(第2流体に相当す
る)を内管102、202に流している。第1の二重管
100の端部においては、二重管用継手50を介して、
外管101は冷媒導管37に、内管102は冷媒導管3
5にそれぞれ接続されている。第2の二重管200の端
部においては、二重管用継手60を介して、外管201
はリアエバポレータErの出口管24に、内管202は
膨張弁入口管25にそれぞれ接続されている。
【0025】二重管100は、図2に示すように、外管
101と、内管102と、外管101と内管102とを
連結する連結リブ103とを、アルミニウム材から押し
出し加工または引き抜き加工にて一体成形して、形成さ
れている。外管101の外径はφ16〜25mm、内管
102の外径はφ6〜12mm程度である。連結リブ1
03は、外管101と内管102との間に形成される空
間を3分割するように設けられている。連結リブ103
を3本設けているため、3軸曲げに対するバランスがよ
く、曲げ設計の自由度が増す。また、押し出し加工など
の際におけるバランスもよい。二重管200も同様に形
成されているので説明は省略する。
【0026】リアエバポレータErと冷房サイクルとを
接続する冷媒導管に二重管100、200を用いた場合
には、低圧冷媒を流す冷媒導管と高圧冷媒を流す冷媒導
管とを別体に設けた場合に比較して、次のような利点が
ある。すなわち、曲げに対する剛性が強くなるため、製
造時における曲げ速度などに対する制限が緩やかになり
生産性が向上する。2本で一対であった導管が1本とな
るため、曲げ加工の工数が半減し、加工費が削減され
る。剛性が強くなるため、輸送時あるいは車体への取付
けの際に変形が生じにくく、一方の冷媒導管を他方の冷
媒導管にブラケットなどを介して固定する必要がなくコ
ストが低減され、車体への取り付け作業性も向上する。
【0027】次に、実施形態1に係る二重管用継手5
0、60の構成を説明する。なお、両二重管用継手5
0、60は同様に形成されているので、以下の説明で
は、二重管用継手50を例に挙げて説明する。図3は、
実施形態1に係る二重管用継手50を示す断面図であ
る。
【0028】図示するように、二重管100の端部は、
外管101および連結リブ103の一部が除去され、内
管102が所定寸法だけ露出した形態に加工されてい
る。二重管用継手50は、このような端末加工処理が予
め施された二重管100の端部に、ろう付けにより取付
けられる。なお、内管102を露出させた外管101の
端末部位を外管端末部101aと指称し、露出した内管
102の端末部位を内管端末部102aと指称する。
【0029】二重管用継手50は、低圧ガス状冷媒を流
す第1内部通路540および高圧液状冷媒を流す第2内
部通路550が内部に形成されたブロック形状の本体部
500を有する。本体部500は、例えば、アルミニウ
ム材から形成されている。本体部500には、第1開口
541と、第2開口551とが設けられている。第1開
口541は、低圧ガス状冷媒を案内する冷媒導管37
(第1外部管に相当する)と第1内部通路540とを連
通する。第2開口551は、高圧液状冷媒を案内する冷
媒導管35(第2外部管に相当する)と第2内部通路5
50とを連通する。本体部500にはさらに、外管10
1と第1内部通路540とを連通させた状態で外管端末
部101aを接合する第1接合部510と、内管102
と第2内部通路550とを連通させた状態で内管端末部
102aを接合する第2接合部520とが設けられてい
る。
【0030】前記第1内部通路540は、本体部500
の図中上側に示される上壁面501(第1の壁面に相当
する)から図中下側に示される下壁面504に向けて穿
設された止まり孔542を備えている。上壁面501に
連続し本体部500の図中左側に示される左壁面503
から、止まり孔542に連通する第1通孔543と、第
2通孔552とが形成されている。第1通孔543およ
び第2通孔552は、止まり孔542と略直交する方向
に沿って伸びている。第1通孔543の左端開口が前記
第1開口541を構成し、第2通孔552の左端開口が
前記第2開口551を構成している。上壁面501に連
続し本体部500の図中右側に示される右壁面502
(第2の壁面に相当する)には、止まり孔542に連通
する第3通孔560(通孔に相当する)が形成されてい
る。止まり孔542および第1〜第3通孔543、55
2、560は、切削加工により形成されている。
【0031】止まり孔542の開放端544には、当該
開放端544を閉塞する盲栓531がろう付けにより取
り付けられている。第2通孔552の軸線および第3通
孔560の軸線は一致し、第3通孔560に第1接合部
510が形成され、第2通孔552に第2接合部520
が形成されている。第1通孔543および盲栓531に
より閉塞された止まり孔542により第1内部通路54
0が形成され、第2通孔552により第2内部通路55
0が形成されている。
【0032】第2接合部520には、露出した内管端末
部102aの先端に当接して当該内管端末部102aを
係止するストッパ521が形成されている。ストッパ5
21は、第2通孔552に形成した段差部から構成され
ている。内管端末部102aの先端がストッパ521に
当接することにより、内管端末部102aが第2接合部
520に位置決めして配置される。第2接合部520に
はさらに、内管端末部102aをろう付けするためのろ
う材522を保持する凹所523が形成されている。凹
所523は、内管端末部102aの先端側に向けて先細
りとなる断面テーパ形状を有している。凹所523は、
第2接合部520に内管端末部102aをろう付けする
際には当該凹所523の開放口523aが上に向けら
れ、ろう材522を仮保持する機能と、溶融したろう材
522を溜める機能とを備えている。凹所523を断面
テーパ形状にすることにより、ろう付け箇所である内管
端末部102aの外周面と第2通孔552の内周面との
間の微小な隙間に、溶融したろう材522を導き易くし
てある。
【0033】第3通孔560は段付き形状を有し、第1
接合部510にも、外管端末部101aの先端に当接し
て当該外管端末部101aを係止するストッパ511が
形成されている。外管端末部101aの先端がストッパ
511に当接することにより、外管端末部101aが第
1接合部510に位置決めして配置される。
【0034】二重管100は、第3通孔560から本体
部500内に挿入される。外管端末部101aは、その
先端がストッパ511に当接した状態で第1接合部51
0にろう付けされる。露出した内管端末部102aは、
止まり孔542を横切って略まっすぐ延伸し、その先端
がストッパ521に当接した状態で第2接合部520に
ろう付けされる。
【0035】本体部500には、ボルトやねじなどから
構成される締結手段を締結するねじ孔505が形成され
ている。また、本体部500にはボルトを挿通する通孔
506が形成されている。
【0036】冷媒導管35、37が接続された構成体1
66あるいはフランジに二重管100を接続する場合に
は、まず、Oリング168が取り付けられた冷媒導管3
7を第1開口541に嵌め合わせ、Oリング167が取
り付けられた冷媒導管35を第2開口551に嵌め合わ
せる。次いで、ボルト169により構成体166を本体
部500に締結すれば、外管101が第1内部通路54
0を介して冷媒導管37に連通し、内管102が第2内
部通路550を介して冷媒導管35に連通し、二重管1
00の接続が完了する。Oリング167、168によ
り、冷媒導管35、37を接続した箇所からの冷媒漏れ
が防止される。なお、冷媒導管35、37が予め接続さ
れた構成体166を使用せずに、冷媒導管35、37を
各々ビスで本体部500に固定することもできる。
【0037】第1と第2の開口541、551はともに
左壁面503に設けられ、第3通孔560は右壁面50
2に設けられていることから、冷媒導管35、37およ
び二重管100は同じ方向に沿って延伸する。相互に締
結した本体部500および構成体166は、通孔50
6、170に挿通したボルト(図示せず)により、他の
構成体(図示せず)に固定することができる。
【0038】本実施形態1の二重管用継手50によれ
ば、内管102を露出させた外管端末部101aおよび
露出した内管端末部102aを第3通孔560から本体
部500内にまっすぐ差し込み、第1と第2の接合部5
10、520にろう付けする形態であるので、外管10
1、内管102および連結リブ103を一体成形した二
重管100に適用して好適な二重管用継手となる。
【0039】また、第2接合部520は第2通孔552
における図中略右半分の領域に設けているので、内管端
末部102aの先端は第2開口551にまで貫通してい
ない。冷媒導管35に設けたOリング167が第2通孔
552の内周面に圧接しているため、シール面の加工精
度を十分に確保することができ、内管102の内周面に
Oリング167を圧接させる場合に比較して、良好なシ
ール性を確保することができる。さらに、第2接合部5
20の内径とシール面の内径とを異ならせてあるため、
溶融したろう材522がシール面にまで流れ込むことを
防止できる。この点からも良好なシール性を得ることが
でき、流れ出たろう材522を除去するなどの後処理も
不要になる。
【0040】次に、外管端末部101aを本体部500
の外壁面に臨む第1接合部510にろう付けし、内管端
末部102aを本体部500の内部に設けられた第2接
合部520にろう付けし、盲栓531を本体部500の
外壁面に臨む第3接合部530にろう付けする、二重管
用継手と二重管100とのろう付け方法について説明す
る。図4(A)(B)、図5(A)(B)は、二重管用
継手と二重管100とのろう付け手順を示す図である。
【0041】まず、図4(A)に示すように、内管端末
部102aにろう材522を嵌め込んで保持した後に、
二重管100を第3通孔560から本体部500内に差
し込む。このろう材522は、リング形状を有するフラ
ックス入りのリングろうである。
【0042】次に、図4(B)に示すように、二重管1
00をさらに差し込み、内管端末部102aの先端を第
2接合部520に形成したストッパ521に係止させ
る。すると、内管端末部102aは、位置決めされた状
態で、第2接合部520に配置される。また、リングろ
う522は、凹所523に保持される。
【0043】図4(B)に示すように、内管端末部10
2aの先端をストッパ521に係止させると、外管端末
部101aの先端もストッパ511に当接し、外管端末
部101aは、位置決めされた状態で、第1接合部51
0に配置される。次いで、外管端末部101aの外周に
沿ってろう材512をリング状に給線し、第1接合部5
10にろう材512を配置する。ろう材512の配置後
にフラックスを塗布する。
【0044】次に、図5(A)に示すように、第1内部
通路540を形成するために本体部500に穿設された
止まり孔542の開放端544に、当該開放端544を
閉塞する盲栓531を配置するとともに開放端544と
盲栓531との第3接合部530にろう材532を配置
する。このろう材532は、リング形状を有するフラッ
クス入りのリングろうであり、盲栓531を配置する前
に予め、第3接合部530に形成されたテーパ部533
に配置されている。
【0045】次に、図5(B)に示すように、凹所52
3の開放口523aが上を向くように本体部500を配
置した状態で、本体部500、第1接合部510および
第3接合部530を加熱し、第2接合部520の凹所5
23に配置されたリングろう522、第1接合部510
に配置されたろう材512および第3接合部530に配
置されたリングろう532を溶融させ、第1接合部51
0への外管端末部101aのろう付け、第2接合部52
0への内管端末部102aのろう付、および、第3接合
部530への盲栓531のろう付けを同時に行う(ろう
付け工程)。
【0046】このように外管端末部101a、内管端末
部102aおよび盲栓531の3箇所を同時にろう付け
できるため、二重管用継手50と二重管100との接合
作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0047】第1接合部510および第3接合部530
は本体部500の外壁面に臨んでいることから、ろう付
け後に必要な補修を加えることは比較的容易である。と
ころが、内管端末部102aは本体部500内部の第2
接合部520にろう付けされることから、後に補修を加
えることはできず、第2接合部520におけるろう付け
が確実でなければ、二重管用継手50および二重管10
0の全てが不良品となってしまう。
【0048】ここで、本実施形態1では、ろう材522
を保持する凹所523を第2接合部520に設け、か
つ、ろう付けする際には当該凹所523の開放口523
aを上に向けているため、凹所523は、ろう材522
を仮保持する機能と、溶融したろう材522を溜める機
能とを十分に発揮する。このため、溶融したろう材52
2は、凹所523からろう付け箇所以外の他の部位にこ
ぼれ出ることがなく、内管端末部102aの外周面と第
2通孔552の内周面との間の微小な隙間に毛管作用に
よって十分に浸透する。したがって、内管端末部102
aを必要かつ十分な強度の下で第2接合部520に接合
することができ、第2接合部520からの冷媒漏れを確
実に防止することができ、不良品の発生を抑えることが
できる。
【0049】本体部500の熱容量は外管端末部101
a、内管端末部102aおよび盲栓531に比べて大き
いが、良好なろう付けを行うためには、これら熱容量が
異なる種々の部材の昇温スピードをできるだけ均一にす
る必要がある。加熱源としてのバーナやトーチの本数、
加熱位置、温度、熱量などは、各部材の昇温スピードの
均一化を図るため、適切な値に設定されている。
【0050】さらに、各部材の昇温スピードのさらなる
均一化を図るため、ろう付け工程に、熱容量が大きい本
体部500を予備的に加熱する予備加熱工程と、本体部
500、第1接合部510および第3接合部530を加
熱する本加熱工程とを含めてもよい。本加熱工程は、予
備加熱工程により本体部500の温度を所定の温度にま
で高めた後に行う。
【0051】(実施形態1の変形例)二重管用継手50
と二重管100とのろう付け作業において、リングろう
522を内管端末部102aに予め嵌め込んでおく形態
を示したが、凹所523にリングろうを予め配置してお
き、これに内管端末部102aを差し込む手順でもよ
い。
【0052】また、外管端末部101aおよび内管端末
部102aのろう付けと、盲栓531のろう付けとを、
3箇所同時に行う工法を示したが、外管端末部101a
および内管端末部102aのろう付け工程および盲栓5
31のろう付け工程のうち、一方の工程を他方の工程に
先立って行ってもよい。つまり、盲栓531の1箇所だ
けを先にろう付けし、その後に、外管端末部101aお
よび内管端末部102aの2箇所をろう付けしてもよ
い。これとは逆に、外管端末部101aおよび内管端末
部102aの2箇所を先にろう付けし、その後に、盲栓
531の1箇所をろう付けしてもよい。
【0053】また、ろう材512、522、532の形
態は適宜改変することができる。例えば、第2接合部5
20および第3接合部530に配置するろう材として、
フラックス入りリングろう522、532に代え、リン
グろうを配置してからフラックスを塗布したものでもよ
い。第1接合部510に配置するろう材512として、
フラックス入りリングろうを用いてもよく、この場合に
は、外管端末部101aに予め嵌め込んでおくのが好ま
しい。
【0054】また、ろう材522を保持する凹所523
を第2接合部520にのみ形成した例を図示したが、第
1接合部510にも形成してもよい。また、内管端末部
102aまたは外管端末部101aの一方が位置決めさ
れると他方も位置決めされることになる。このため、第
1と第2の接合部510、520のうちの少なくとも一
方にだけ、ストッパ611または621を設けてもよ
い。
【0055】内管端末部102aが直管形状の場合を図
示したが、第2接合部520が内管102外径よりも大
きな内径寸法を有する場合には、内管端末部102a
に、第2接合部620に嵌め合わされる拡開されたフレ
アー部を設けてもよい。このフレアー部は、内管端末部
102aをパンチ加工にてフレアー加工することにより
形成される。外管端末部101aについても同様のこと
が言える。また、フレアー部とは逆に、内管端末部10
2aや外管端末部101aの管径を小さくして、縮管部
を設けてもよい。
【0056】(実施形態2)図6は、実施形態2に係る
二重管用継手50aを示す断面図である。
【0057】実施形態2の二重管用継手50aは、盲栓
531を廃止した点で、実施形態1と相違する。
【0058】二重管用継手50aは、実施形態1と同様
に、第1内部通路640および第2内部通路650が内
部に形成されたブロック形状の本体部600を有する。
本体部600には、第1開口641と、第2開口651
と、外管端末部101aを接合する第1接合部610
と、内管端末部102aを接合する第2接合部620と
が設けられている。
【0059】第1内部通路640は、本体部600の図
中右側に示される右壁面602(壁面に相当する)から
図中左側に示される左壁面603に向けて穿設された止
まり孔642を備えている。止まり孔642は、右壁面
602寄りの大径の基端孔642aと、左壁面603寄
りの小径の先端孔642bとからなる段付き形状を有す
る。右壁面602に連続し本体部600の図中上側に示
される上壁面601から、止まり孔642の基端孔64
2aに連通する第1通孔643と、先端孔642bに連
通する第2通孔652とが形成されている。第1通孔6
43および第2通孔652は、止まり孔642と略直交
する方向に沿って伸びている。第1通孔643の上端開
口が第1開口641を構成し、第2通孔652の上端開
口が第2開口651を構成している。止まり孔642お
よび第1、第2通孔643、652は、切削加工により
形成されている。
【0060】止まり孔642の開放端644に第1接合
部610が設けられ、先端孔642bに第2接合部62
0が設けられている。第1通孔643および基端孔64
2aにより第1内部通路640が形成され、第2通孔6
52および先端孔642bにより第2内部通路650が
形成されている。
【0061】第2接合部620にはストッパ621と凹
所623とが形成され、第1接合部610にはストッパ
611が形成されている。
【0062】二重管100は、止まり孔642の開放端
644から本体部600内に挿入される。外管端末部1
01aは、その先端がストッパ611に当接した状態で
第1接合部610にろう付けされる。露出した内管端末
部102aは、基端孔642aを横切って略まっすぐ延
伸し、その先端がストッパ621に当接した状態で第2
接合部620にろう付けされる。
【0063】第1と第2の開口641、651はともに
上壁面601に設けられ、開放端644は右壁面602
に位置することから、冷媒導管35、37および二重管
100が延伸する方向は90度をなす。
【0064】本実施形態2の二重管用継手50aによっ
ても、外管端末部101aおよび内管端末部102aを
開放端644から本体部600内に差し込み、第1と第
2の接合部610、620にろう付けする形態であるの
で、外管101、内管102および連結リブ103を一
体成形した二重管100に適用して好適な二重管用継手
となる。
【0065】また、止まり孔642を切削加工するため
に右壁面602に生じた開放端644に二重管100が
直接取り付けられるため、開放端644を実施形態1で
示した盲栓531により閉塞する必要がない。したがっ
て、二重管用継手50に比べて、ろう付け個所が1ヶ所
減るため、その分だけ、品質管理が簡単になり、コスト
面で有利なものとなる。
【0066】次に、二重管用継手50aと二重管100
とのろう付け方法について説明する。図7は、実施形態
2のろう付け工程時の状態を示す図である。
【0067】まず、実施形態1と同様に、内管端末部1
02aにフラックス入りリングろう622を嵌め込んで
保持した後、二重管100を止まり孔642の開放端6
44から本体部600内に差し込む。
【0068】次に、二重管100をさらに差し込み、内
管端末部102aの先端を第2接合部620に形成した
ストッパ621に係止させる。すると、内管端末部10
2aは、位置決めされた状態で、第2接合部620に配
置され、リングろう622は凹所623に保持される。
【0069】内管端末部102aの先端をストッパ62
1に係止させると、外管端末部101aの先端もストッ
パ611に当接し、外管端末部101aは、位置決めさ
れた状態で、第1接合部610に配置される。次いで、
外管端末部101aの外周に沿ってろう材612をリン
グ状に給線し、第1接合部610にろう材612を配置
する。ろう材612の配置後にフラックスを塗布する。
【0070】次に、図7に示すように、凹所623の開
放口623aが上を向くように本体部600を配置した
状態で、本体部600および第1接合部610を加熱
し、凹所623に配置されたリングろう622および第
1接合部610に配置されたろう材612を溶融させ、
第1接合部610への外管端末部101aのろう付け、
および、第2接合部620への内管端末部102aのろ
う付を同時に行う(ろう付け工程)。
【0071】このように外管端末部101aおよび内管
端末部102aの2箇所を同時にろう付けできるため、
二重管用継手と二重管100との接合作業を容易かつ迅
速に行うことができる。
【0072】さらに、実施形態1と同様に、凹所623
の機能により、内管端末部102aを必要かつ十分な強
度の下で第2接合部620に接合することができ、第2
接合部620からの冷媒漏れを確実に防止することがで
き、不良品の発生を抑えることができる。
【0073】本体部600、外管端末部101aおよび
内管端末部102aの昇温スピードの均一化を図るた
め、実施形態1と同様に、加熱源としてのバーナの本数
などは適切な値に設定されている。また、ろう付け工程
において、本体部600を予備的に加熱する予備加熱工
程と、本体部600および第1接合部610を加熱する
本加熱工程とを含めてもよい。
【0074】(実施形態3)図8は、実施形態3に係る
二重管用継手50bを示す断面図である。
【0075】実施形態3の二重管用継手50bは、冷媒
導管35、37との接続構造の点で、実施形態1、2と
相違する。
【0076】二重管用継手50、50aでは、第1開口
541、641、第2開口551、651は、冷媒導管
35、37の先端が嵌め合わされるメス型に構成されて
いる。一方、二重管用継手50bの第1、第2開口74
1、751は、オス形状を有する第1突部745および
第2突部755に形成されている。第1、第2突部74
5、755に形成されたリング溝には、冷媒漏れを防止
するOリング746、756がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0077】冷媒導管35、37が接続された構成体1
66に二重管100を接続する場合には、第1突部74
5および第2突部755を、構成体166に形成された
孔部に嵌め合わせる。次いで、ボルト169を締結すれ
ば、外管101が第1内部通路740を介して冷媒導管
37に連通し、内管102が第2内部通路750を介し
て冷媒導管35に連通して、二重管100の接続が完了
する。
【0078】その他の構造およびろう付け手順は実施形
態2と同様であるので、説明は省略する。
【0079】かかる構成によっても、実施形態2と同様
に、ろう付け個所が1ヶ所減るのに伴って品質管理が簡
単になり、コスト面で有利なものとなる。
【0080】(二重管100の端末加工処理)次に、二
重管100の端末加工処理について概説する。
【0081】まず、図2中仮想線で示すように、二重管
端部から内管102の露出長さに応じた箇所に、内管外
周面102aに達するまでスリット104を入れる。次
に、内管外周面102aに接続される連結リブ103の
基端を、二重管端部から軸方向に沿って切断していく。
このとき、内管内周面102bをガイドとして回転しつ
つ、軸方向に沿って移動する切断工具が用いられる。当
該切断工具は内管内周面102bをガイドとして回転す
ることから、内管102の位置が径方向にずれていても
内管102の肉厚を均一に保ちながら、連結リブ103
を軸方向に切断していくことが可能となる。連結リブ1
03の切断をスリット104まで行えば、外管101お
よび連結リブ103が内管102から除去され、内管1
02の一部が露出する。
【0082】外管101および連結リブ103を二重管
端部から軸方向に切削していく従来の加工方法では、外
管101および連結リブ103の一部を除去した外管端
末部101aにバリが発生するため、当該バリを除去す
るための仕上げ加工が必要である。これに対して、本実
施形態のようにスリット104を予め形成しておけば、
外管端末部101aにバリが発生しないので仕上げ加工
が不要となり、その分だけ加工作業を簡素化できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、4、5
に記載の発明によれば、外管、内管および連結リブを一
体成形した二重管に適用して好適な二重管用継手であ
り、ストッパにより二重管を本体部に対して位置決めで
き、さらに、凹所でろう材を保持することにより内管端
末部の接合が強固なものとなり、第2接合部からの冷媒
漏れを確実に防止することができる。特に、請求項5に
記載の発明では、請求項4に記載の発明における盲栓を
不要にでき、接合箇所が1ヶ所減るため、その分だけ、
品質管理が簡単になり、コスト面で有利なものとなる。
【0084】請求項2、3に記載の発明によれば、内管
端末部と本体部との間の隙間にろう材を導き易く、内管
端末部の接合がより強固なものとなる。
【0085】請求項6、7に記載の発明によれば、二重
管を本体部に対して位置決めした状態で、外管端末部お
よび内管端末部の2箇所を同時にろう付けでき、二重管
用継手と二重管との接合作業を容易かつ迅速に行うこと
ができる。さらに、凹所でろう材を保持することにより
内管端末部の接合が強固なものとなり、第2接合部から
の冷媒漏れを確実に防止することができる。
【0086】請求項8、10に記載の発明によれば、内
部通路を形成するために本体部に穿設された止まり孔の
開放端が残存する形態の二重管用継手であっても、開放
端を盲栓で閉塞することができる。
【0087】請求項9に記載の発明によれば、外管端末
部、内管端末部および盲栓の3箇所を同時にろう付けで
き、二重管用継手と二重管との接合作業を一層容易かつ
迅速に行うことができる。
【0088】請求項11に記載の発明によれば、本体部
の熱容量が外管端末部や内管端末部に比べて大きい場合
でも、これらの昇温スピードの均一化を図って、良好な
ろう付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の二重管用継手を適用した実施形態に
係る自動車用空気調和装置を示す概略構成図である。
【図2】 二重管を示す斜視図である。
【図3】 実施形態1に係る二重管用継手を示す断面図
である。
【図4】 図4(A)(B)は、二重管用継手と二重管
とのろう付け手順を示す図である。
【図5】 図5(A)(B)は、二重管用継手と二重管
とのろう付け手順を示す図である。
【図6】 実施形態2に係る二重管用継手を示す断面図
である。
【図7】 実施形態2のろう付け工程時の状態を示す図
である。
【図8】 実施形態3に係る二重管用継手50bを示す
断面図である。
【符号の説明】
35…冷媒導管(第2外部管) 37…冷媒導管(第1外部管) 50、50a、50b、60…二重管用継手 100…二重管100 101 …外管 101a…外管端末部101a 102 …内管 102a…内管端末部102a 103…連結リブ 500、600…ブロック形状の本体部 501…上壁面(第1の壁面) 502…右壁面(第2の壁面) 510、610…第1接合部 511、521、611、621…ストッパ 512、522、532、612、622…ろう材 520、620…第2接合部 523、623…凹所 523a、623a…開放口 530…第3接合部 531…盲栓 540、640、740…第1内部通路 541、641、741…第1開口 542、642…止まり孔 544、644…開放端 550、650、750…第2内部通路 551、651、751…第2開口 560…第3通孔(通孔) 602…右壁面(壁面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 浩美 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3J106 AA01 AB03 BA01 BB01 BC07 BD01 BE40 CA01 CA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1流体を流す外管(101)と、前記
    外管(101)の内部に備えられ第2流体を流す内管
    (102)と、前記両管を連結する連結リブ(103)
    とが、押し出し加工または引き抜き加工にて一体成形さ
    れた二重管(100)を接続するために用いる二重管用
    継手において、 前記第1流体を流す第1内部通路(540、640、7
    40)、および、前記第2流体を流す第2内部通路(5
    50、650、750)が形成されたブロック形状の本
    体部(500、600)に、 前記第1流体を案内する第1外部管(37)と前記第1
    内部通路(540、640、740)とを連通する第1
    開口(541、641、741)と、 前記第2流体を案内する第2外部管(35)と前記第2
    内部通路(550、650、750)とを連通する第2
    開口(551、651、751)と、 前記外管(101)の一部を除去して前記内管(10
    2)を露出させた外管端末部(101a)を、前記外管
    (101)と前記第1内部通路(540、640、74
    0)とを連通させて接合する第1接合部(510、61
    0)と、 露出した前記内管(102)の内管端末部(102a)
    を、前記内管(102)と前記第2内部通路(550、
    650、750)とを連通させて接合する第2接合部
    (520、620)と、を設け、 前記第1と第2の接合部(510、520、610、6
    20)のうちの少なくとも一方に、前記外管端末部(1
    01a)または前記内管端末部(102a)の先端を係
    止するストッパ(511、521、611、621)を
    形成し、 前記第1と第2の接合部(510、520、610、6
    20)のうち少なくとも前記第2接合部(520、62
    0)に、前記内管端末部(102a)をろう付けするた
    めのろう材(522、622)を保持する凹所(52
    3、623)を形成したことを特徴とする二重管用継
    手。
  2. 【請求項2】 前記凹所(523、623)は、先細り
    となる断面テーパ形状を有していることを特徴とする請
    求項1に記載の二重管用継手。
  3. 【請求項3】 前記凹所(523、623)は、前記第
    2接合部(520、620)に前記内管端末部(102
    a)をろう付けする際には当該凹所(523、623)
    の開放口(523a、623a)が上に向けられ、ろう
    材(522、622)を仮保持する機能と、溶融したろ
    う材を溜める機能とを備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の二重管用継手。
  4. 【請求項4】 前記第1内部通路(540)は、前記本
    体部(500)の第1の壁面(501)から穿設された
    止まり孔(542)を備え、 前記第1の壁面(501)に連続する第2の壁面(50
    2)に、前記止まり孔(542)に連通する通孔(56
    0)を形成し、 前記通孔(560)に、前記第1接合部(510)を形
    成し、 前記止まり孔(542)の開放端(544)に、当該開
    放端(544)を閉塞する盲栓(531)を取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の二重管用継手。
  5. 【請求項5】 前記第1内部通路(640)は、前記本
    体部(600)の壁面(602)から穿設された止まり
    孔(642)を備え、 前記止まり孔(642)の開放端(644)に、前記第
    1接合部(610)を形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の二重管用継手。
  6. 【請求項6】 外管(101)と、前記外管(101)
    の内部に備えられた内管(102)と、前記両管を連結
    する連結リブ(103)とが押し出し加工または引き抜
    き加工にて一体成形された二重管(100)を、内部通
    路が形成されたブロック形状の本体部(500)を有す
    る二重管用継手に対して、前記外管(101)の一部を
    除去して前記内管(102)を露出させた外管端末部
    (101a)を前記本体部(500、600)の外壁面
    に臨む第1接合部(510、610)にろう付けし、露
    出した前記内管(102)の内管端末部(102a)を
    前記本体部(500、600)の内部に設けられた第2
    接合部(520、620)にろう付けする、二重管用継
    手と二重管とのろう付け方法において、 前記内管端末部(102a)を前記第2接合部(52
    0、620)に位置決めして配置するとともに前記第2
    接合部(520、620)に形成した凹所(523、6
    23)にろう材(522、622)が保持されるように
    配置する工程と、 前記外管端末部(101a)を前記第1接合部(51
    0、610)に位置決めして配置するとともに当該第1
    接合部(510、610)にろう材(512、612)
    を配置する工程と、 前記凹所(523、623)の開放口(523a、62
    3a)が上を向くように前記本体部(500、600)
    を配置した状態で、前記本体部(500、600)およ
    び前記第1接合部(510、610)を加熱して前記凹
    所(523、623)に配置されたろう材(522、6
    22)および前記第1接合部(510、610)に配置
    されたろう材(512、612)を溶融させ、前記外管
    端末部(101a)を前記第1接合部(510、61
    0)にろう付けすると同時に前記内管端末部(102
    a)を前記第2接合部(520、620)にろう付けす
    る工程と、を有することを特徴とする二重管用継手と二
    重管とのろう付け方法。
  7. 【請求項7】 前記第1と第2の接合部(510、52
    0、610、620)のうちの少なくとも一方に形成し
    たストッパ(511、521、611、621)に、前
    記外管端末部(101a)または前記内管端末部(10
    2a)の先端を係止させることにより、前記内管端末部
    (102a)が前記第2接合部(520、620)に位
    置決めして配置され、前記外管端末部(101a)が前
    記第1接合部(510、610)に位置決めして配置さ
    れることを特徴とする請求項6に記載の二重管用継手と
    二重管とのろう付け方法。
  8. 【請求項8】 前記内部通路を形成するために前記本体
    部(500)に穿設された止まり孔(542)の開放端
    (544)に、当該開放端(544)を閉塞する盲栓
    (531)を配置するとともに前記開放端(544)と
    前記盲栓(531)との第3接合部(530)にろう材
    (532)を配置する工程と、 前記第3接合部(530)を加熱して前記第3接合部
    (530)に配置されたろう材(532)を溶融させ、
    前記盲栓(531)を前記第3接合部(530)にろう
    付けする工程と、をさらに有することを特徴とする請求
    項6に記載の二重管用継手と二重管とのろう付け方法。
  9. 【請求項9】 前記外管端末部(101a)および前記
    内管端末部(102a)のろう付け工程と、前記盲栓
    (531)のろう付け工程とを、同時に行うことを特徴
    とする請求項8に記載の二重管用継手と二重管とのろう
    付け方法。
  10. 【請求項10】 前記外管端末部(101a)および前
    記内管端末部(102a)のろう付け工程および前記盲
    栓(531)のろう付け工程のうち、一方の工程を他方
    の工程に先立って行うことを特徴とする請求項8に記載
    の二重管用継手と二重管とのろう付け方法。
  11. 【請求項11】 前記ろう付けする工程は、前記本体部
    (500、600)を加熱する予備加熱工程と、前記本
    体部(500、600)および前記第1接合部(51
    0、610)を加熱する本加熱工程とを含んでいること
    を特徴とする請求項6に記載の二重管用継手と二重管と
    のろう付け方法。
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