JP2002227752A - スタータの保護装置 - Google Patents

スタータの保護装置

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JP2002227752A
JP2002227752A JP2001021843A JP2001021843A JP2002227752A JP 2002227752 A JP2002227752 A JP 2002227752A JP 2001021843 A JP2001021843 A JP 2001021843A JP 2001021843 A JP2001021843 A JP 2001021843A JP 2002227752 A JP2002227752 A JP 2002227752A
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starter
protection device
thermostat
heating element
auxiliary heating
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JP2001021843A
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Keiichi Kusumoto
啓一 楠本
Katsunori Yagi
克典 八木
Hirohide Ikeda
裕英 池田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータの過熱をより確実に防止した保護装
置を得る。 【解決手段】 スタータの保護装置は、ブラシ6の温度
が所定の温度を超えたときに電源からモータ部1への通
電を遮断するサーモスタット12と、電源からスタータ
への通電時にサーモスタット12を加熱する補助発熱体
50とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラシの温度が
ある温度を超えたときに電源からスタータへの通電を遮
断するサーモスタットを備えたスタータの保護装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のスタータの保護装置が示さ
れたスタータの要部断面図、図10は図9の受熱部材の
斜視図、図11は図9のスタータの電気回路図である。
図において、スタータのモータ部1は、ベアリング5に
より回転自在に支持されたシャフト2と、このシャフト
2に固定された電機子3と、電機子3と一体に構成され
シャフト2の周囲に複数配置された整流子片4と、整流
子片4に複数箇所で当接し整流子片4を通じて電機子3
に電流を供給する略直方体状のブラシ6と、ブラシ6を
摺動自在に支持したブラシホルダ7とを備えている。
【0003】ブラケット8はモータ部1のケースの一部
を構成している。このブラケット8にはベース9が固定
されている。このベース9には電気的絶縁部材である絶
縁シート10及び受熱部材11を介してブラシホルダ7
がリベットで固定されている。
【0004】真鍮の平板を加工して形成された受熱部材
11は、ブラシホルダ7と絶縁シート10との間に挟持
されリベット固定用の穴11cを有する平面部11a
と、そこから延出しその後垂直に折り曲げられたサーモ
スタット取付部11bとを有している。サーモスタット
取付部11bにはサーモスタット12が、接着テープ1
4により絶縁チューブ13を介して固着されている。絶
縁チューブ13はサーモスタット12が受熱部材11と
直接接触しないようにするために、サーモスタット12
を覆っており、サーモスタット12は、ブラシ6、ブラ
ケット8との電気的絶縁性が確保されている。
【0005】サーモスタット12は、ケース15と、こ
のケース15内に収納されたバイメタル18とを備えて
いる。バイメタル18の一端部には第1の接点19があ
り、この第1の接点19は第2の接点20と雰囲気が所
定の温度以下では当接しており、所定の温度を越えると
バイメタル18が湾曲変形して第1の接点19が第2の
接点20から開離するようになっている。
【0006】図11において、スタータは、モータ部1
と、スタータリレー32と、スタータリレー32の励磁
コイル35に電気的に直列に接続されたサーモスタット
12と、マグネットスイッチ36とを備えている。スタ
ータリレー32は、一対の固定接点33、可動接点34
及び励磁コイル35を備えている。マグネットスイッチ
36は、一対の主固定接点37と、プランジャ(図示せ
ず)と連動し主固定接点37と当接してモータ部1への
主電流をオン、オフする主可動接点38と、プランジャ
を吸引する吸引コイル39及び一対の主固定接点37に
対する主可動接点38の当接を保持する保持コイル40
とを備えている。
【0007】次に、上記構成のスタータの動作について
説明する。先ず、運転者がスタートスイッチ31をオン
すると、バッテリ30からの電流が励磁コイル35及び
サーモスタット12に流れ、励磁コイル35が励磁され
る。その結果、可動接点34が移動して固定接点33同
士が電気的に接続されて、スタータリレー32はオン状
態となる。これと同時に、バッテリ30から吸引コイル
39に電流が流れることで吸引コイル39には吸引力が
生じ、その吸引力によりプランジャが移動し、またプラ
ンジャの端部に係止されたシフトレバーが回動してピニ
オンギヤを内燃機関のリングギヤ側に押圧してリングギ
ヤと歯合する。また、主可動接点38は、プランジャと
連動しており、ピニオンがリングギヤに正常に歯合した
時点で、主固定接点37と当接し、バッテリ30からの
主電流がモータ部1に直接流れ、モータ部1は回転し、
内燃機関は始動する。この時、プランジャは保持コイル
40が発生する吸引力によって保持されている。
【0008】内燃機関が始動した後は、運転者の操作に
より、スタートスイッチ31はオフとなり、バッテリ3
0からスタータリレー32、マグネットスイッチ36及
びモータ部1への通電は遮断される。この結果、保持コ
イル40での吸引力はゼロとなり、ピニオンギヤとリン
グギヤとの歯合が解除され、スタータ部1の回転は停止
する。
【0009】ところで、例えば低温下等で内燃機関の始
動が困難な条件で長時間のクランキングを行い、スター
タにバッテリ30からの電流が流れ続けた場合には、例
えば整流子片4を保持している樹脂部材の強度低下、あ
るいは電機子3の絶縁破壊等の熱的損傷を受ける虞があ
る。
【0010】このようなスタータに対する行き過ぎた連
続通電を防止するために、スタータにはサーモスタット
12が内蔵されている。モータ部1に電流が流れ続けた
ようなときには、ブラシ6で生じる熱(以下、ブラシ熱
と呼ぶ。)が受熱部材11を通じてサーモスタット12
に伝導してサーモスタット12の温度も上昇する。そし
て、サーモスタット12が所定の温度以上になると、バ
イメタル18が湾曲変形してサーモスタット12の接点
19,20が開いて、励磁コイル35の通電はゼロとな
り、可動接点34は固定接点33から離れ、スタータリ
レー32はオフ状態となる。この結果、モータ部1及び
保持コイル40への通電もゼロとなり、スタータの熱的
損傷は防止される。なお、受熱部材11とベース9との
間には絶縁シート10が設けられており、ベース9側か
らブラシ熱が逃げにくく、ブラシ熱はサーモスタット1
2に伝導し易くなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のスタータで
は、ブラシ熱は受熱部材11を通じてサーモスタット1
2に伝導されるが、熱伝導通路が長いので、どうしても
ブラシ熱がサーモスタット12に達するまでに時間がか
かってしまう。そのため、例えば、スタータのモータ部
1に大きな電流が連続して流れた場合には、ブラシ6及
びモータ部1の温度が急激に上昇し、サーモスタット1
2が所定の温度に達する前にスタータの熱的損傷が進行
してしまうという問題点があった。
【0012】この対策として、もっと低温度で作動する
特性のバイメタルを選定して、ブラシ熱により作動する
サーモスタットの応答時間を短縮することも可能である
が、内燃機関の使用環境によっては、スタータは高温度
雰囲気下でも内燃機関を始動させなければならず、この
対策は得策ではない。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、スタータの過熱をよ
り確実に防止したスタータの保護装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るスタータの保護装置は、ブラシの温度が所定の温度を
超えたときに電源からスタータへの通電を遮断するサー
モスタットと、電源からスタータへの通電時にサーモス
タットを加熱する補助発熱体とを備えたものである。
【0015】この発明の請求項2に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、サーモスタットに密接されて
いる。
【0016】この発明の請求項3に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、サーモスタットの近傍に設け
られている。
【0017】この発明の請求項4に係るスタータの保護
装置では、サーモスタットは、ブラシの熱を伝導する受
熱部材で支持されている。
【0018】この発明の請求項5に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、受熱部材で支持されている。
【0019】この発明の請求項6に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、スタータのモータ部と電気的
に並列に接続されている。
【0020】この発明の請求項7に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、スタータのモータ部と電気的
に直列に接続されている。
【0021】この発明の請求項8に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、スタータリレーの励磁コイル
と電気的に並列に接続されている。
【0022】この発明の請求項9に係るスタータの保護
装置では、補助発熱体は、抵抗発熱部材を備えている。
【0023】この発明の請求項10に係るスタータの保
護装置では、抵抗発熱部材は、ニクロム線である。
【0024】この発明の請求項11に係るスタータの保
護装置では、受熱部材は良熱伝導性の金属材料で構成さ
れている。
【0025】この発明の請求項12に係るスタータの保
護装置では、金属材料が銅あるいは真鍮である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて説明するが、図9ないし図11と同一または同等
部材及び部位については同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1のスター
タの保護装置が示されたスタータの要部断面図、図2は
図1の補助発熱体50の斜視図、図3は図2の補助発熱
体50の側断面図、図4は図1のスタータの電気回路図
である。図において、スタータのモータ部1は、ベアリ
ング5により回転自在に支持されたシャフト2と、この
シャフト2に固定された電機子3と、電機子3と一体に
構成されシャフト2の周囲に複数配置された整流子片4
と、整流子片4に複数箇所で当接し整流子片4を通じて
電機子3に電流を供給する略直方体状のブラシ6と、ブ
ラシ6を摺動自在に支持したブラシホルダ7とを備えて
いる。
【0027】ブラケット8はモータ部1のケースの一部
を構成している。このブラケット8にはベース9が固定
されている。このベース9には電気的絶縁部材である絶
縁シート10及び受熱部材11を介してブラシホルダ7
がリベットで固定されている。
【0028】真鍮の平板を加工して形成された受熱部材
11は、ブラシホルダ7と絶縁シート10との間に挟持
されリベット固定用の穴11cを有する平面部11a
と、そこから延出しその後垂直に折り曲げられたサーモ
スタット取付部11bとを有している。サーモスタット
取付部11bにはサーモスタット12が、接着テープ1
4により絶縁チューブ13を介して固着されている。絶
縁チューブ13はサーモスタット12が受熱部材11と
直接接触しないようにするために、サーモスタット12
を覆っており、サーモスタット12は、ブラシ6、ブラ
ケット8との電気的絶縁性が確保されている。なお、受
熱部材11は熱伝導性及び加工性に優れた真鍮の代わり
に、同じく熱伝導性及び加工性に優れた銅で構成しても
よい。
【0029】サーモスタット12は、ケース15と、こ
のケース15内に収納されたバイメタル18とを備えて
いる。バイメタル18の一端部には第1の接点19があ
り、この第1の接点19は第2の接点20と雰囲気が所
定の温度以下では当接しており、所定の温度を越えると
バイメタル18が湾曲変形して第1の接点19が第2の
接点20から開離するようになっている。
【0030】サーモスタット12の近傍にはホルダ51
により支持された補助発熱体50が設けられている。補
助発熱体50は、セラミックで構成されているとともに
複数個の放熱窓53を有するケース52と、このケース
52内に収納された抵抗発熱部材であるニクロム線54
とを備えている。このニクロム線54の両端部はグロメ
ット55を介してブラケット8の外部に導出されてい
る。なお、放熱窓は単数であってもよい。
【0031】図4において、スタータは、モータ部1
と、スタータリレー32と、スターリレー32の励磁コ
イル35に電気的に直列に接続されたサーモスタット1
2と、マグネットスイッチ36と、モータ部1と電気的
に並列に接続された補助発熱体50とを備えている。ス
タータリレー32は、一対の固定接点33、可動接点3
4及び励磁コイル35を備えている。マグネットスイッ
チ36は、一対の主固定接点37と、プランジャ(図示
せず)と連動し主固定接点37と当接してモータ部1へ
の主電流をオン、オフする主可動接点38と、プランジ
ャを吸引する吸引力を発生する機能を兼ねた吸引コイル
39及び一対の主固定接点37に対する主可動接点38
の当接を保持する保持コイル40とを備えている。
【0032】次に、上記構成のスタータの動作について
説明する。先ず、運転者がスタートスイッチ31をオン
すると、バッテリ30からの電流が励磁コイル35及び
サーモスタット12に流れ、励磁コイル35が励磁され
る。その結果、可動接点34が移動して固定接点33同
士が電気的に接続されて、スタータリレー32はオン状
態となる。これと同時に、バッテリ30から吸引コイル
39に電流が流れることで吸引コイル39には吸引力が
生じ、その吸引力によりプランジャが移動し、またプラ
ンジャの端部に係止されたシフトレバーが回動してピニ
オンギヤを内燃機関のリングギヤ側に押圧してリングギ
ヤと歯合する。また、主可動接点38は、プランジャと
連動しており、ピニオンがリングギヤに正常に歯合した
時点で、主固定接点37と当接し、バッテリ30からの
主電流がモータ部1及び補助発熱体50に直接流れ、モ
ータ部1は回転し、内燃機関は始動する。この時プラン
ジャは保持コイル40で発生する吸引力によって保持さ
れている。
【0033】内燃機関が始動した後は、運転者により、
スタートスイッチ31はオフとなり、バッテリ30から
スタータリレー32、マグネットスイッチ36及びモー
タ部1への通電は遮断される。この結果、保持コイル4
0での吸引力はゼロとなり、ピニオンギヤとリングギヤ
との歯合が解除され、モータ部1の回転は停止する。
【0034】ところで、例えば低温下等で内燃機関の始
動が困難な条件で長時間のクランキングを行い、スター
タにバッテリ30からの電流が流れ続けた場合には、例
えば整流子片4を保持している樹脂部材の強度低下、あ
るいは電機子3の絶縁破壊等の熱的損傷を受ける虞があ
る。
【0035】このようなスタータに対する行き過ぎた連
続通電を防止するために、スタータにはサーモスタット
12が内蔵されている。モータ部1に電流が流れ続けた
ようなときには、ブラシ6で生じる熱(以下、ブラシ熱
と呼ぶ。)が受熱部材11を通じてサーモスタット12
に伝導してサーモスタット12の温度も上昇する。そし
て、サーモスタット12が所定の温度以上になると、バ
イメタル18が湾曲変形してサーモスタット12の接点
19,20が開いて、励磁コイル35の通電はゼロとな
り、可動接点34は固定接点33から離れ、スタータリ
レー32はオフ状態となる。この結果、モータ部1及び
保持コイル40への通電もゼロとなり、スタータの熱的
損傷は防止される。なお、受熱部材11とベース9との
間には絶縁シート10が設けられており、ベース9側か
らブラシ熱が逃げにくく、ブラシ熱はサーモスタット1
2に伝導し易くなっている。
【0036】ところで、この実施の形態では、補助発熱
体50がサーモスタット12の近傍に設けられているの
で、サーモスタット12は、受熱部材11を通じてサー
モスタット12に伝導されたブラシ熱と、補助発熱体5
0のニクロム線54で生じたジュール熱とにより、加熱
される。従って、受熱部材11を通じて伝導されるブラ
シ熱の熱量は従来のものと同じであるが、サーモスタッ
ト12は、補助発熱体50からの熱により、より短時間
で所定の応答温度に到達する。従って、スタータのモー
タ部1に大きな電流が連続して流れた場合でも短時間で
サーモスタット12は遮断され、モータ部1への電流が
遮断されることになり、整流子片4を保持している樹脂
部材の強度低下あるいは電機子3の絶縁破壊等の熱的損
傷が進行するのをより確実に防止することができる。
【0037】また、補助発熱体50はスタータのモータ
部1と電気的に並列に接続されている。そのため、モー
タ部1に印可される電圧、流れる電流の大きさは図9及
び図11に示した従来のものと同じであり、モータ部1
の出力は従来のものと同じ出力を得ることが可能であ
る。従って、例えば、低温下で内燃機関が始動しにくい
状況下においては、モータ部1は高い出力が要求される
が、この補助発熱体50を組み入れてもモータ部1は高
い出力を維持することができる。
【0038】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2のスタータの保護装置が示されたスタータの要部断
面図である。この実施の形態2では、補助発熱体60が
サーモスタット12に重ねられた状態でサーモスタット
取付部11bにホルダ61で取り付けられている点が実
施の形態1と異なる。補助発熱体60の構成は実施の形
態1の補助発熱体50と同様である。
【0039】この実施の形態2では、サーモスタット1
2には、補助発熱体60からの熱が熱伝導により直接伝
達されるので、実施の形態1と比較してサーモスタット
12により多くの熱量が伝達され、効率よくサーモスタ
ット12は加熱される。また、補助発熱体60で生じた
熱はより短時間でサーモスタット12に伝達される。
【0040】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3のスタータの保護装置が示されたスタータの要部断
面図である。この実施の形態3では、補助発熱体70が
受熱部材11にホルダ71で保持されている点が実施の
形態1と異なる。補助発熱体70の構成は実施の形態1
の補助発熱体50と同様である。
【0041】この実施の形態3では、サーモスタット1
2には、補助発熱体70からの熱が受熱部材11を通じ
て熱伝導により伝達されるので、実施の形態1と比較し
て、サーモスタット12により多くの熱量が伝達され、
効率よくサーモスタット12は加熱される。
【0042】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4のスタータの保護装置が組み込まれたスタータの電
気回路図である。この実施の形態4では、補助発熱体8
0は、モータ部1と電気的に直列に接続されている点が
実施の形態1と異なる。この実施の形態4では、モータ
部1に流れる電流と同じ大きさの電流が補助発熱体80
にも流れることになる。従って、モータ部1に流れる電
流が大きい時、つまりモータ部1が過熱し易い時には補
助発熱体80の発熱量も大きくなり、それだけ早くサー
モスタット2の接点19,20をオフさせることがで
き、よりきめ細やかにスタータの過熱を防止することが
できる。
【0043】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5のスタータの保護装置が組み込まれたスタータの電
気回路図である。この実施の形態5では、補助発熱体9
0は、スタータリレー32の励磁コイル35と電気的に
並列に接続されている点が実施の形態1と異なる。この
実施の形態5の電気回路は、補助発熱体50がモータ部
1と電気的に並列に接続された実施の形態1と同様に、
補助発熱体90をスタータ内に組み入れても補助発熱体
が無い従来のものと同じスタータ出力を得ることが可能
である。なお、上記各実施の形態では抵抗発熱部材とし
てニクロム線を用いたが、勿論このものに限定されな
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係るスタータの保護装置によれば、ブラシの温度が
所定の温度を超えたときに電源からスタータへの通電を
遮断するサーモスタットと、電源からスタータへの通電
時に前記サーモスタットを加熱する補助発熱体とを備え
たので、サーモスタットは、補助発熱体からの熱によ
り、短時間で所定の応答温度に到達するので、迅速にス
タータへの電流が遮断されることになり、スタータの過
熱による熱損傷を未然に防止することができる。
【0045】また、この発明の請求項2に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、サーモスタットに
密接されているので、補助発熱体からの熱が熱伝導によ
りサーモスタットに直接伝達されるため、補助発熱体の
熱の損失は小さく、効率よくサーモスタットは加熱され
る。
【0046】また、この発明の請求項3に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、サーモスタットの
近傍に設けられているので、補助発熱体からの熱の多く
はサーモスタットに伝達され、効率よくサーモスタット
は加熱される。
【0047】また、この発明の請求項4に係るスタータ
の保護装置によれば、サーモスタットは、ブラシと熱的
に接続された受熱部材で支持されているので、ブラシか
らの熱は熱伝導によりサーモスタットに効率良く伝達さ
れる。
【0048】また、この発明の請求項5に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、受熱部材で支持さ
れているので、補助発熱体からの熱は熱伝導により受熱
部材を通じてサーモスタットに効率良く伝達される。
【0049】また、この発明の請求項6に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、モータ部と電気的
に並列に接続されているので、モータ部に印可される電
圧、流れる電流の大きさを補助発熱体がスタータに組み
込まれていない時と同じにすることができ、スタータの
出力は補助発熱体の影響を受けない。
【0050】また、この発明の請求項7に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、モータ部と電気的
に直列に接続されているので、モータ部に流れる電流と
同じ大きさの電流が補助発熱体にも流れ、従ってモータ
部に流れる電流が大きい時、つまりスタータが過熱し易
い時には補助発熱体の発熱量も大きくなり、それだけサ
ーモスタットの応答性が向上する。
【0051】また、この発明の請求項8に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、スタータリレーの
励磁コイルと電気的に並列に接続されているので、モー
タ部に印可される電圧、流れる電流の大きさを補助発熱
体がスタータに組み込まれていない時と同じにすること
ができ、スタータの出力は補助発熱体の影響を受けな
い。
【0052】また、この発明の請求項9に係るスタータ
の保護装置によれば、補助発熱体は、抵抗発熱部材を備
えているので、簡単な構造でサーモスタットの補助加熱
源を得ることができる。
【0053】また、この発明の請求項10に係るスター
タの保護装置によれば、抵抗発熱部材は、ニクロム線で
あるので、サーモスタットの補助加熱源を低コストで得
ることができる。
【0054】また、この発明の請求項11に係るスター
タの保護装置によれば、受熱部材は良熱伝導性の金属材
料で構成されているので、ブラシで生じた熱は効率良く
サーモスタットに伝達される。
【0055】この発明の請求項12に係るスタータの保
護装置によれば、金属材料が銅あるいは真鍮であるの
で、ブラシの熱を効率よくサーモスタットに伝達できる
だけでなく、加工性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のスタータの保護装
置が示されたスタータの要部断面図である。
【図2】 図1の補助発熱体の斜視図である。
【図3】 図2の補助発熱体の側断面図である。
【図4】 図1のスタータの電気回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態2のスタータの保護装
置が示されたスタータの要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3のスタータの保護装
置が示されたスタータの要部断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4のスタータの保護装
置が組み込まれたスタータの電気回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態5のスタータの保護装
置が示されたスタータの電気回路図である。
【図9】 従来のスタータの保護装置が示されたスター
タの要部断面図である。
【図10】 図9の受熱部材の斜視図である。
【図11】 図9のスタータの電気回路図である。
【符号の説明】
1 モータ部、6 ブラシ、11 受熱部材、12 サ
ーモスタット、50,60,70,80,90 補助発
熱体。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシの温度が所定の温度を超えたとき
    に電源からスタータへの通電を遮断するサーモスタット
    と、 前記電源から前記スタータへの通電時にサーモスタット
    を加熱する補助発熱体とを備えたスタータの保護装置。
  2. 【請求項2】 補助発熱体は、サーモスタットに密接さ
    れた請求項1に記載のスタータの保護装置。
  3. 【請求項3】 補助発熱体は、サーモスタットの近傍に
    設けられた請求項1に記載のスタータの保護装置。
  4. 【請求項4】 サーモスタットは、ブラシの熱を伝導す
    る受熱部材で支持された請求項1ないし請求項3の何れ
    かに記載のスタータの保護装置。
  5. 【請求項5】 補助発熱体は、受熱部材で支持された請
    求項4に記載のスタータの保護装置。
  6. 【請求項6】 補助発熱体は、スタータのモータ部と電
    気的に並列に接続された請求項1ないし請求項5の何れ
    かに記載のスタータの保護装置。
  7. 【請求項7】 補助発熱体は、スタータのモータ部と電
    気的に直列に接続された請求項1ないし請求項5の何れ
    かに記載のスタータの保護装置。
  8. 【請求項8】 補助発熱体は、スタータリレーの励磁コ
    イルと電気的に並列に接続された請求項1ないし請求項
    5の何れかに記載のスタータの保護装置。
  9. 【請求項9】 補助発熱体は、抵抗発熱部材を備えた請
    求項1ないし請求項8の何れかに記載のスタータの保護
    装置。
  10. 【請求項10】 抵抗発熱部材は、ニクロム線である請
    求項9に記載のスタータの保護装置。
  11. 【請求項11】 受熱部材は良熱伝導性の金属材料で構
    成された請求項4ないし請求項10の何れかに記載のス
    タータの保護装置。
  12. 【請求項12】 金属材料が銅あるいは真鍮である請求
    項11に記載のスタータの保護装置。
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